フェア・ゲーム Fair Game

●「フェア・ゲーム Fair Game」
2010 アメリカ River Road Entertainment ,Participant Media.108min.
監督:ダグ・リーマン
出演:ナオミ・ワッツ、ショーン・ペン、サム・シェパード、デヴィッド・アンドリュース他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか興味深い作品だった。実話で、出てくる人も本当の名前で出てくる。
前半の下りをしっかり見ていないと話の全体像が分かりづらくなり後半の
ナオミ・ワッツの正体が政府によってばらされてしまうあたりからの面白みが
半減するだろう。特ホワイトハウスのスタッフが誰が誰であるかをきちんと
理解することが必要。
アメリカという国はこういうことをするんだな、という反面、政治が機能し
関係者を告発し、またこういう映画も作っちゃうんだなとも感じる。
ナオミの上司の自らに危険が及びそうになると、保身を図るというのは
どの国でも同じだな。
しかし普通の主婦としか見えない女性がCIAのエージェントであった、なんて
ことが実際あるんだなあ。作品中でも周囲がびっくりしていたけど。
恐らくショーン・ペンもナオミ・ワッツもサム・シェパードも民主党支持者じゃ
ないかな、と思える。基本的にはブッシュ政権のあくどさを告発するもので
あるので。ただCIAがちゃんとした情報分析もするんだ、と思う一方、イラク
戦争でCIAは酷いこともしていたんじゃないか、とも思うのだ。

ナオミはまじでCIA工作員に見えないところがリアルで良かったし、
最終的には家族を取り、なおかつ議会での証言を決心する妻として母としての
立場から政府を告発する女性を好演していた。ショーンも個人対世界一の権力
機構であるホワイトハウスという、孤独な戦いをさすがの演技力でこなす。
アクションも銃撃もないが、真実の重みがあるのでずっしり心に響く。
自分に迫る脅迫、夫への嫌がらせ、就中彼女の心を痛めたのが現地での
協力科学者たちに命の危機が迫っていたことだった。そのあたりのプロットの
配分も宜しかった。そして両親の実家でのこと、そして決心と・・。

ラストの告発シーンで溶暗し、先ず声が本物と入れ替わり、次いでエンドロールの
中でホワイトハウスのスタッフが告発され有罪になった旨知らされ、本人の
証言映像も流れる。これはこれでいいエンディングであったと感じた。

お勧めです。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「イラク戦争を最後まで止めようとした元CIAエージェントのヴァレリー・
プライムの手記を基に、イラク戦争に隠された衝撃の真実を描いた
クライム・サスペンス。
CIA諜報員と幼い双子の母親という二つの顔を持つ主人公ヴァレリーを演じるのは、
演技派女優ナオミ・ワッツ。ヴァレリーを支える夫ジョーにはオスカー俳優
ショーン・ペン。監督は「ボーン」シリーズの製作総指揮を務めたヒット
メイカーで、『Mr. & Mrs.スミス』のダグ・リーマン。(作品資料より)

2001年9月11日の同時多発テロ以降、アメリカのブッシュ政権はイラク政府が
大量破壊兵器を密かに保有し、世界にテロを“輸出”する「悪の枢軸」のひとつ
だとして、世論を動かしながら攻撃準備を進めていた。
極秘にこの疑惑を調査していたCIAの秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・
ワッツ)は、潜入捜査の末、イラクに核兵器開発計画がないことを突き止める。

一方、ヴァレリーの夫で、元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も、
国務省の依頼でアフリカ・ニジェールへ赴く。イラク政府が核兵器開発に必要な
濃縮ウランを密かに買い付けているとの情報の真偽を確認するためだ。
そして彼もまた、イラク政府によるウラン購入の事実はないとの結論に達する。

だがブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視、2003年3月20日、イラクへ
宣戦布告する。4ヶ月後、ジョーは自身の調査報告を元にイラク戦争の真実を
ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿、ブッシュ政権を揺るがす大論争を巻き起こす。

核兵器開発計画が最初から存在しないならば、イラク戦争を始めたブッシュ政権の
正当性が疑われかねない。ところがその直後、ワシントンの有力ジャーナリストたちに、
ヴァレリーがCIAの秘密諜報員だという情報がリークされる。
情報漏えいを指示したのは、チェイニー副大統領主席補佐官のルイス・“スクーター”・
リビーだった。身分を暴露され、たちまち世間の好奇の目に晒されるヴァレリー。
家族や各国に散らばる協力者にも危険が迫り、彼女のキャリアと私生活は崩壊し始める。
匿名で送られてくる脅迫状や無言電話、容赦ない世間の中傷……今まで証券会社勤務だと
偽っていた彼女から友人も離れていった。

ジョーは、メディアに自身の正義を論じるが、ヴァレリーは沈黙を貫く。
公の場で事実を明かすべきだと言い募るジョーと対立し、唯一の安らぎの場所だった
家庭さえもが崩れ落ちそうになったとき、彼女はいつも温かく見守ってくれた両親の
もとへ向かう。家族との穏やかな時間を過ごす中、大切なものとは何か気付いた
ヴァレリーは、自らの名誉と家族を守るため、強大な国家に戦いを挑むのだった……。」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-31 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「デスティニー 未来を知ってしまった男 First Snow」
2006 ドイツ・アメリカ,Furst Films,Kustom Entertainment,El Camino Pictures
MHF Zweite Academy Film.102min.<日本劇場未公開>
監督:マークk・ファーガス
出演:ガイ・ピアース、パイパー・ペラーボ、リック・ゴンザレス、J・Kシモンズ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
独特の味を感じるのはドイツの感覚が入っているだからか、などと考えて
観た。WOWOWにて。
邦題よりも原題の方が味があるんじゃないか、とも思った。
全体に山の無い、いい意味で言えば粛々と、悪く言えば平板で地味な作り。
出演者も地味な感じだ。ガイ・ピアースは私の中では悪役だもの。
占い師に「初雪の日に命が終わる」と言われたばっかりに、いろいろと
疑心暗鬼になり、セールスの相棒を疑ったり、心臓に病気は見つかったり、
過去に悪いことをして自分は免れたものの刑務所に入っていた親友が落とし前を
つけにくるんじゃないかと怯えたり。結局雪の日にハイウエイでの交通事故で
やっぱり命を落としちゃうんだけどね、占い師の言うとおり。
で、サスペンスなのかオカルトなのかよく趣旨が分からなかった。
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<ストーリー>
「アイアンマン」「カウボーイ&エイリアン」の敏腕脚本家M・ファーガスが
初監督を手がけたスーパーナチュラル・サスペンス。初雪が降るとき命を
落とすと予言された主人公が、自らの死にざまを考える中で、次第に精神の
バランスを失っていく。「L.A.コンフィデンシャル」のG・ピアースが、
死への恐怖から疑心暗鬼に陥っていく主人公を熱演。秀逸な心理描写に注目したい。
共演には「コヨーテ・アグリー」のP・ペラーボ。

野心家のセールスマン、ジミーは、車の修理を待つ間、時間つぶしに占い師を
訪ねる。インチキと決めつける彼だったが、やがてスポーツの結果から資金
提供者の出現まで、ことごとく予言が的中する。
彼は占い師が口を濁した未来のことが気になり出し、改めて問い詰めると、
占い師はなんと彼が初雪が降るとき命を落とすという。
いつ、どこで、どうやって死ぬのか、殺されるのか。思いをめぐらすジミーは
疑心暗鬼に陥っていき……。 .」(WOWOW)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-10-30 22:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「スリー・デイズ In Next Three Days」
2010 アメリカ Lionsgate (presents),Fidélité Films,Hwy61.134min.
監督・脚本:ポール・ハギス
出演:ラッセル・クロウ、エリザベス・バンクス、ブライアン・デネヒー、レニー・ジェームズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
○デイズ、○時間、というタイトルの映画は沢山あるのでどれがどれだか分からなく
なってしまう。閑話休題。
本作はフランス映画「すべて彼女のために」(2008)を「クラッシュ」「告発のとき」
のオスカー監督、名手ポール・ハギスがリメイクした。
2年後のリメイクとは、どうよ、とは思ったが物語の展開とか映像の構成などはさすが
脚本家出身のハリウッドの名手の名に恥じぬできばえであった。

これリメイクでなければ★8つは確実で、私自身オリジナルも見ているがフランス映画と
ハリウッド映画の違いこそあれどうしても比較して観てしまうし映像がまだ鮮明に
記憶にあるのでこちらも比較してしまう。まあ、タッチが全然違うので別物として
見られればいいのだが。ハラハラドキドキ度はこちらの方が上であると思う。
ラストもオリジナルと異なるが、カタルシスの取り方はハリウッド的な即物感を
面白いと取るか欧州的な余韻を楽しむほうが面白いかにによる。
上映時間が長い本作の方が、展開が丁寧である分、納得のし易さはあると思う。
味は、といわれるとオリジナルの方にいかにもフランス的な香りがありそれはそれで
好きである。結局真犯人は分からないのだがそのあたりに不満が残る。

ラッセル・クロウ、監督自らオファーして出演してもらったそうで、彼のイメージが
強くあったに違いなく、それはイメージ通り映画にフィットしていた。妻ララを
演じたエリザベッス・バンクス、個性的な顔つきながらあまり存在を主張せず
日常的な存在としていい感じだった。

追い詰められた教授が妻を刑務所から「奪還」するのだが、私なら無罪を証明する
ための証拠を徹底的に洗うのだが・・。ま、そんなこと言ってたらこの映画は
出来ないんだけどね(苦笑)。
ひとつ突っ込みどころがあったのは、妻を伴い病院から逃走する時、警察は
なぜエレベーターを止めろ、と指示しなかったのか、という点。続く地下鉄の
シーンでは早々に列車を止めろ、と命令していたのに、だ。
可哀そうなのは金目当てに教授に狙われたヤクの売人たち。教授に撃たれて
家に火をつけられちゃうんだもの・・・。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「『告発のとき』のポール・ハギスが監督・脚本を務める本作は“隠れた名作”と
評判の高い2008年のフランス映画『すべては彼女のために』のリメイク。
本作でも犯罪や暴力とは無縁の一般人が“妻を脱獄させる”という設定なので、
アクションスターのラッセル・クロウにあえてアクションを封殺させている。

妻を救うためとはいえ、一般人が犯罪に手を染めるには大きなハードルがあるだろう。
犯罪組織にツテもない主人公が最初にインターネットで調べたりするリサーチ部分は、
私たちも考えつきそうな感じだが、失敗して恐怖に身がすくんだり、犯罪者に
ひどい目に遭ったりするところがリアル。ここを丁寧に描かないと、主人公が妻を
脱獄させようとする後半が、絵空事にしか見えなくなってしまうからだ。

ある朝、愛する妻子とともに幸せな毎日を過ごしていた大学教授のジョン
(ラッセル・クロウ)の家に警察が突入、殺人の容疑で妻のララ(エリザベス・
バンクス)が逮捕されてしまう。
それから3年。ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため
懸命に奔走していた。だが、裁判では彼女に不利な証拠が提出され、覆ること
なく遂に殺人罪は確定。絶望し、獄中で自殺未遂を起こした妻をみてジョンは
ある決断を下す。

「彼女の人生と家族の幸せを取り戻す」それは命を懸けた決断だった。
ジョンは生活の全てを犠牲にし、孤独や恐怖に苛まれながら、綿密な脱獄計画を
練り上げていく。チャンスは1度。ララ移送までのわずか3日。
しかし、脱獄計画を嗅ぎつけた警察はジョンの周囲にも捜査の手を伸ばしていた。
果たしてジョンは警察の追及をかわし。計画通りに難攻不落の刑務所から妻を救い
出すことができるのか……。 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-10-29 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「パーフェクト・センス Perfect Sense」
2011 アメリカ BBC Films.92min.
監督:デヴィッド・マッケンジー
出演:ユアン・マクレガー、エヴァ・グリーン、ユエン・ブレムナーほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
感染症なのか何なのか、人間の五感が次々を失っていく、という恐怖と
そして最後には視覚さえ失うのだが肌の感覚で幸せに暮らせそう、という
何とも納得できない結末。そんな都合のいい話があるのか??
久しぶりに早送りボタンに手が伸びてしまった。
それと味覚が無くなるシーンで手あたり次第に口にいれるのだが観ていて
気持ちが悪くなる。ユアンとエヴァが風呂の中で石鹸を食べて口から
泡を吹いて笑いあうというのも気分が悪くなった。
IMDbでは評価が高いのだが、東洋人のセンスでは無い、ということかな。
これ日本で劇場公開されたようだけど、ヒットしなかったんじゃないかな。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「嗅覚、味覚、聴覚、視覚、触角の五感を奪う未知の感染症が蔓延し、
人類存亡の危機に陥った世界を舞台に、危機的な状況下で運命に導かれる
ように出会い、恋に落ちた男女の行く末を描く。
2011年のサンダンス映画祭に出品され、その斬新な映像世界が注目を集めた
作品だ。主演は楽観主義者のシェフを演じるイギリスが誇るトップスター、
ユアン・マクレガーと、心を閉ざした科学者役のエヴァ・グリーンが見せる
繊細な演技は注目に値する。監督は、『猟人日記』でもユアンを主演に迎えた
デヴィッド・マッケンジー。世界終焉をモチーフにした壮大な設定と、
共感を呼ぶラヴ・ストーリーを融合させた構成が、絶妙なコントラストを
醸している。(←そうかなあ=ブログ筆者)

人類がかつて経験したことのないその異変は、何の前触れもなく世界中を
揺るがした。“SOS”と名付けられた原因不明の感染病が爆発的に拡散、
あらゆる人々の臭覚を奪い去ってしまう。
その勢いは衰えることなく、感染者たちの味覚や聴覚をも失わせ、人類は
存亡の危機に陥っていく……。
シェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と科学者スーザン(エヴァ・グリーン)は、
そんな極限状況のさなかにめぐり合い、奇しくも謎の病に冒されたまさに
その瞬間、恋に落ちた。ひとつ、またひとつと五感を喪失し、世界が終わりを
迎えようとしたとき、ふたりはいったい何を求め、何を感じ取るのだろうか……。 」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-27 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「カンパニー・メン The Company Men」
2010 アメリカ The Weinstein Company.,104min.
監督・脚本:ジョン・ウェルズ
出演:ベン・アフレック、クリス・クーパー、ケヴィン・コスナー、トミー・リー・ジョーンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
本作が長編デビューとなる監督ということだが、画作りや本人が書いた脚本など
なかなか力のある人だと感じた。映像はどのカットをとっても大変計算されていて
手持ちの無い落ち着いた映像は作品にも落ち着きを与えている。
タイトルは日本でいうサラリーマンほどの意味で、リーマンショックで職を失った
男たちの群像劇となっている。見ていると自分の境遇とも照らし合わせ映画に
興味が湧いていった。ベン・アフレックのアッパークラスの生活を諦めきれない
様は、わかるわかるとうなづきながら見ていたし・・・。
ちょっと底が浅い感じはあるが、ラストの設定も含め全体として面白く観た。
出ている俳優もいい。新人監督が良くこんなキャスティングの作品の
メガフォンを取れたな、と感じた。

現実を見つめられず逃げてばかりの男、60歳間近にして役員を追われた男、
頑固な大工だが人情に篤い男など。トミー・リー・ジョーンズの立ち位置が
今一つクリアでなかった印象。ノー天気ゴルフ男、ベン・アフレックは
優柔不断な優男がはまっていたし、渋いバイプレイヤー、クリス・クーパーが
ダメな妻を持った子供がまだ小さい男を好演。最近ちょっとしわが目立ちすぎの
トミー、人情味あふれる大工コスナー、みんないい感じだった。
クリス・クーパーが旧知のCEOに会いに来たとき銃をぶっ放すのではないかと
ドキドキしたが・・。

お勧めです。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「いつ終わるとも知れない、世界的な不況。リストラの波は日本にも例外なく
押し寄せ、会社に忠誠を尽くしてきた仕事人間がある日突然仕事を失う。
それは家族を養い、会社で働く男たちには最悪の状況だ。
この映画の男たちも、最初はその事実を受け入れる事ができない。そうした
会社人間の悲哀を、名優たちの絶妙な演技のアンサンブルによって描いたのが
本作だ。それにしてもあっさり解雇に踏み切る、アメリカの企業の何と冷徹な
ことか。しかもそれが一般人の感覚からは離れている事は、アメリカで本作の
ような映画が作られている事が証明している。ハッピーエンドへの道が険しい
のもリアリティがあり、多くのサラリーマンが本作に共感するだろう。

ボビー・ウォーカー(ベン・アフレック)は、ボストンに本社を構える総合企業
GTX社のエリート社員。37歳にして販売部長の座に就いた彼は12年の
サラリーマン人生で大邸宅に住み、ポルシェを乗りまわしゴルフに興じる生活を
築きあげた。だが2008年9月15日のリーマン・ショックに端を発する不況の中、
GTX社は大規模なリストラを敢行。6万人の全従業員のうち3000人が解雇を
言い渡され、その中にボビーも含まれていた。彼に支給された解雇手当は
12週間分。その間に新しい仕事を見つけなければ、妻のマギー(ローズマリー・
デウィット)も2人の子供たちも路頭に迷ってしまう。

ボビーは早速翌日から就職支援センターに出向き、職探しを始める。現実的な
マギーは、自分もパートで働くことや家の売却を提案するが、エリートの
プライドを捨てきれないボビーは聞く耳を持たない。しかし彼に仕事のオファーは
なく、家のローンもゴルフ場の会費も払えない状態が続いた。

一方、GTX社造船部門の重役ジーン・マクラリー(トミー・リー・ジョーンズ)は、
自分の出張中にリストラを行った最高経営責任者ジェームズ・サリンジャー
に対して苦々しい思いを募らせながらも、浪費家の妻との生活を維持するため
イエスマンにならざるをえなかった。現実逃避の場を求めるように
人事部門責任者のサリー・ウィルコックス(マリア・ベロ)と情事を重ねるジーン。
そんな中、GTX社で再び5000人のリストラが行われた。その中のひとり、
フィル・ウッドワード(クリス・クーパー)は、溶接工から重役にのし上がった
勤続30年のベテランだった。納得のいかないフィルは、上司であり昔からの仕事
仲間でもあったジーンに詰め寄るが、ジーンも解雇されたひとりであった。

同じ頃、ポルシェも家も手放すことになったボビーは、マギーの兄で小さな
工務店を営むジャック・ドーラン(ケヴィン・コスナー)に「働かせてくれ」と
頭を下げていた……。 」(goo映画)

結局、再起を期すジーンが船会社を立ち上げ、ボビーを始めGTXを解雇された
メンバーが給料は半分だが再結集し、いちから始めるのだった。

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by jazzyoba0083 | 2012-10-25 23:20 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

127時間 127 Hours

●「127時間 127 Hours」
2010 アメリカ Pathé,Everest Entertainment,.94min.
監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ他。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「スラム・ドッグ$ミリオネア」でオスカーに輝いたダニー・ボイルが
放ったノンフィクションフィルム。企画の勝利で主演J・フランコの
好演も相俟って完成度が高く、力強い映画に仕上がっていた。
ただ、個人的には「痛い」のが苦手なので、肝になるハイライトシーンは
正視出来なかった。本作が事実に基づいているので余計に「痛い」。
ラストに本人も出てくる。

脚色はされているのであろうが、しかし岩場で転落し右腕を岩に挟まれ
127時間。人はあれだけ冷静でいられるだろうか、ということを強く
感じた。私なら即、パニックになっていただろう。ましてや・・・。
映像はテンポよく、自然を上手く配し、雨や洪水といった自然現象も
上手に描かれている。そしてビデオカメラがいい小道具となり
スパイスになっている。アーロン・ラルストンという人物は自分を
冷静に見つめ、事態を楽観的かつ客観的に判断し決断できる人物だ。
この映画を見た人は必ず自分と比べての感想を持つだろう。
アーロンの心の叫びとして「この岩は地球が出来た時から、この瞬間の
ために存在したのだ。私の腕を狙っていたのだ(という感じだった)」
という独白があるのだが、このセリフが、現在の窮地を受け入れざるを
得ない心理として、頭に残っている。

お勧めです。
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<プロダクションノート&ストーリー>
『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞8部門に輝いた
ダニー・ボイル監督が、断崖に腕を挟まれ動けなくなった男性の実話
(アルピニストとして活動しているアーロン・ラルストン氏の実体験を
もとにした原作「127時間」)を映画化。
落石に運命を決められた瞬間から、生命の限界を迎えるまでの127時間、
死の恐怖に直面し、絶望の底で“人生”を体験する。そして遂に彼はある
“決断”を下す―何が何でも生きるために…。

第83回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞をはじめとする6部門で
ノミネートされた。“生きたい”という情熱を体いっぱいで演じ切った
ジェームズ・フランコの陽気さとクールさ、そして並はずれた演技力は
驚嘆の一言だ。

タフなヒーロー気取りで人と深く関わらずに生きてきたアーロン・ラルストン
(ジェームズ・フランコ)。開放的な陽気さとクールな一面を合わせ持つ
魅力的な青年だ。
ある金曜の夜、彼はいつものように1人でロッククライミングを楽しむため、
慣れ親しんだユタ州、ブルー・ジョン・キャニオンに向けて出発する。
それは、彼にとってどうということのない週末の過ごし方だったが、突然、
過酷な運命が襲い掛かる。落石に右腕を挟まれ、狭い谷底から一歩も
動けなくなってしまったのだ。助けを求める叫び声は無人の荒野に虚しく
響き渡る。知識と経験を総動員して岩を撤去しようとするが、ガッチリと
挟まった岩はピクリとも動かない。死を目前にして初めて自分の人生と向き
合うアーロン。自分勝手に生き、両親にも、友達にも、恋人にも決して心を
開かなかった。衰弱してゆく身体を引き裂くように襲い掛かる後悔、それと
同時に湧き上がる“生きたい”という生への執着と情熱。
そして生命の限界を越えた127時間後、遂に彼は決断する……。 」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-24 22:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「エレクトリック・ミスト 霧の捜査線 In the Electric Mist」
2009 アメリカ,Ithaca Pictures,Little Bear,.117min.<日本劇場未公開>
監督:ベルトラン・タヴェルニエ
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ジョン・グッドマン、ピーター・サースガード他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
タイトルから類推してオカルトか?と思ったけどそうではなかった。
ジェームズ・リー・バーグの同名のベストセラー小説の映画化で、タイトルの
“電気”は作品と直接の関係はない。アメリカのディープサウスは映画の設定には
味のある場所で、それだけでイーハン上がる感じだ。本作もカトリーナ後の
ニューオリンズの街の光景やチャリティなどが挿入される。高温多湿の土地柄は
うまく味付けされていたと感じたが、結局何が言いたかったのか表現したかった
のかがいまいち得心いかないエンディングであった。

基本ミステリーなのだが、ファンタジーのような面もあり、独特の味付けを
持った映画だし、出ている人もそこそこ豪華であるからラストまで観てしまうの
だが、味わえるのは「雰囲気」だけで、40年前の黒人殺しと現代の19歳の女性殺しが
結びつき、それが意外と近くにいた奴だったとは既視感ありありの展開であったし。
トミー・リー・ジョーンズ、ジョン・グッドマン、ケリー・マクドナルドなど
力がある配役で良かったのだけれど。それだけ期待値は高かったわけだ。

まずまずお勧めです。
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<ストーリー>
「アメリカ・ルイジアナ州。刑事デイヴ・ロビショー(トミー・リー・ジョーンズ)は、
若い女性を狙った連続レイプ殺人犯を追っていた。
ある日、事件現場からの帰宅中に南北戦争の映画の撮影で現地を訪れていた俳優の
エルロッド・サイクス(ピーター・サースガード)に出会う。彼は、湿地帯で
黒人男性の白骨死体を発見したとデイヴに告白。現場に足を運んだその瞬間、
デイヴに学生時代の苦い記憶が蘇る。現実の事件を追いつつも、記憶の中の
殺人事件の真相を探ろうと動き出すデイヴだが、その映画に投資している
怪しげな男(ジョン・グッドマン)から執拗な妨害に遭い、孤独な戦いを
強いられていく―。」(Amazon.co.jp)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-23 22:55 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

天国と地獄

●「天国と地獄」
1963 日本 東宝 黒澤プロダクション 143分
監督:黒澤明  原作:エド・マクベイン「キングの身代金」
出演:三船敏郎、香川京子、江木俊夫、佐田豊、仲代達矢、三橋達也、石山健二郎、
   木村功、武藤武、伊藤雄之助、中村信郎、田崎潤、志村喬、藤田進、土屋嘉男、
   千秋実、藤原釜足他。
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
実に面白かった。脚本もしっかりしていたし、黒澤オールスターズとは言えキャストも
素晴らしい。
長い映画だったが、前半の権藤邸のやり取りが限界、というところで、第二こだまの
車中となる展開、またその後の捜査では見ている人が一緒に事件解決にタッチして
いるかの如くの謎解き。どれも面白い。権堂の暮らしと犯人のインターンの暮らしの、
あるいは両者の人生のありようの捉え方で、教訓くさくなる一歩手前で
エンターテインメントにならしめている演出と脚本に脱帽である。
沢山の出演者が出てくるが、話が散ることなく、権藤と重役、運転手、妻、そして犯人と
人間像もきちんと描かれている。いまさら私などがあれこれいうことでもないだろうけど。

先日他界した大滝秀治さんが、ブン屋の中にいるのを発見した。
黒澤映画の中ではコミカルな面もある三船が、苦悩の人に終始するのも見ものだし、
警部の仲代、権藤の手下で彼を裏切る男、三橋、今や名脇役と言われる人たち
ばかりの刑事やブン屋、そして犯人であるインターンを演じた若き日の山崎努の狂気、
さらに黒沢映画には欠かせない志村喬、藤原釜足、千秋実、藤田進、重役連の
中村信郎、伊藤雄之助、田崎潤などの演者たちを楽しむのもいい。

東京五輪の前年、新幹線が開通する前年。まだ戦後の雰囲気が残る街の風俗、
国鉄の度量というか、ひと列車貸切の一発撮りの凄み、クラウンやらベンツやらの
出てくるクルマの面白さ、勿論ロングで見られる横浜の風景などなど映像のおもしろさも
格別だ。
パートカラーや陰影を効果的に使ったモノクロ映像も、カラーに慣れた目には新鮮だ。
ひとつ気になったのは、鎌倉あたりから見える真夏の富士山、雪がかぶっていたような気が
したが。

私と権藤の息子役、江木俊夫は同年齢なので、冒頭、運転手の息子と西部劇ゴッコを
している風景は、持っているおもちゃをみても、金持ちだなあとリアルに判る。(^^ゞ

超・お勧めです。
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<ストーリー>
「ナショナル・シューズの権藤専務は、大変な事件に巻込まれてしまった。
明日まで五千万円を大阪に送らないと、次期総会で立場が危くなるというのに、
息子の純と間違えて運転手の息子進一を連れていってしまった誘拐犯人から、三千万円を
よこさないと進一を殺すという電話があったからだ。
苦境に立った権藤は結局金を出すことになった。権藤邸に張りこんだ戸倉警部達は
権藤の立場を知って犯人に憎しみを持った。
金を渡す場所。それは、明日の第二こだまに乗れということだった。犯人は戸倉警部達を
嘲笑するかのごとく、巧みに金を奪って逃げた。進一は無事にもどった。

権藤は会社を追われ、債権者が殺到した。青木は進一の書いた絵から、監禁された
場所を江の島附近と知って、進一を車に乗せて江の島へ毎日でかけていった。
田口部長と荒井刑事は、犯人が乗り捨てた盗難車から、やはり江の島の魚市場附近と
いう鑑識の報告から江の島にとんだ。
そこで青木と合流した二人は、進一の言葉から、ついにその場所を探り出した。
その家には男と女が死んでいた。麻薬によるショック死だ。

一方、戸倉警部は、ある病院の焼却煙突から牡丹色の煙があがるのをみて現場に
急行した。金を入れた鞄には、水に沈めた場合と、燃やした場合の特殊装置がなされて
いたのだ。燃やすと牡丹色の煙が出る。その鞄を燃やした男はインターンの竹内銀次郎と
わかった。また共犯者男女ともかつてこの病院で診察をうけており、そのカルテは竹内が
書いていた。

今竹内をあげても、共犯者殺人の証拠はむずかしい。戸倉警部は、二人の男女が持っていた
二百五十万の札が、藤沢方面に現われたと新聞に発表する一方、竹内には、
二人が死んでいた部屋の便箋の一番上の一枚に、ボールペンで書きなぐった後を
復元した、「ヤクをくれヤクをくれなければ……」という手紙を巧妙に渡して、
腰越の家に罠を張って待った。
そして、竹内には十人からの刑事が尾行についた。竹内は横浜で麻薬を買った。
肺水腫に犯された二人が麻薬純度九〇%のヘロインをうって死なないはずがない。
竹内はそのヘロインを今度は、伊勢崎町の麻薬中毒者にあたえてためそうというので
ある。果して一グラム包〇・三%を常用している中毒者は忽ちにしてショック死した。
彼は薬の効果を確かめてから、二人の男女中毒者をおいておいた腰越の別荘に
走った。そこには、すでに戸倉警部の一行が、ずっとアミを張って待っているのだ。 」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-20 23:35 | 邦画・旧作 | Trackback | Comments(0)

どん底

●「どん底」
1957 日本 東宝 137分
監督:黒澤明  脚本:黒澤明、小国英雄 原作:マキシム・ゴーリキー
出演:二代目中村鴈二郎、山田五十鈴、香川京子、上田吉二郎、三船敏郎、東野英治郎
   清川虹子、三好栄子、根岸明美、三井弘次、藤原釜足、千秋実、左卜全ほか。
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<評価:不能>
<感想>
セリフの85%が聞き取れず、従って内容も良くわからずじまい。好きならば
もう一度見る、ということになろうが、黒澤作品の中では私としては再見する
必要はない、と感じた。ロシアの文豪の戯曲をベースにした作品で、重厚さの
中にユーモアや笑いも配して、このタイプの作品が好きな人には納得の
映画なんだろう。苦悩する人を描く群像劇、私には少々重すぎる。
音声が聞こえづらいのはこの時代の黒澤映画の傾向のようであるが、滑舌の
問題、録音の問題、古い文章や単語の問題などがあろう。
「七人の侍」なども聞き取りづらい作品であったが、何となくストーリーは
分かる。だが本作の場合、セリフ劇なのでついていけなかったというわけ。
本作の後で、平成中村座の歌舞伎「髪結新三」を鑑賞したが、古い言葉回しの
セリフの部分ではやはり聞き取り辛かった。
「羅生門」の時もそうだが、怒鳴り合ったり号泣しながらのセリフは特に
聞きづらい。

終盤30分位のところからは展開に動きが見られて、またどんでん返しもあったり
で面白そう、とは思ったけどロシア文学を読むがごとくの重暗い話は、ちょっと、
というのが正直なところ。

黒澤好きにはお勧めです。
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<ストーリー>
「四方を囲まれ陽の当たらぬ江戸の場末の棟割長屋。汚れ、荒れ果てたこの
アバラ屋には、もはや人間であることを諦めた連中が住んでいる。
年中叱言を云っている鋳掛屋。寝たきりのその女房。生娘のような夢想に
ふける八文夜鷹。中年の色気を発散させる飴売り女。人生を諦観しきった遊び人。
アル中の役者くずれ。御家人の成れの果て“殿様”。そして向う気の強い泥棒捨吉。

だが、外見の惨めさに反して、長屋には自惰落な楽天的な空気がただよっていた。
或日この長屋にお遍路の嘉平老人が舞い込んできた。この世の荒波にさんざん
もまれてきた老人は長屋の連中にいろいろと説いて廻った。病人のあさには来世の
安らぎを、役者にはアル中を癒してくれる寺を、そうした嘉平の言動に長屋の
雰囲気は変ってきていた。

泥棒の捨吉は大家の女房お杉と既に出来ていたが、その妹のかよにぞっこん
惚れていた。お杉は恐ろしい心の女で、主人である因業大家の六兵衛にもまして
誰からも嫌われていた。
嘉平老人は、捨吉にかよと一緒にここを逃げることを勧める。しかし、かよは
決心がつかなかった。捨吉の心変りを知ったお杉はことごとにかよを虐待した。
口惜しがる捨吉に、お杉は、もし亭主を殺して私をこのどん底から救い出して
くれるならかよと一緒にしてやろうと持ちかけた。

或時六兵衛夫婦が、またまたかよを虐めていると聞いて、駈けつけた捨吉は、
やにわに六兵衛を突き飛ばす。とそれだけで六兵衛は死んでしまった。
お杉は人殺しと罵った。「亭主を殺せと唆かしやがって」と怒る捨吉の言葉に、
かよは「二人で企らんで邪魔な亭主と私を殺そうとしたのだ」と叫ぶ。
お杉と捨吉は番所に曳かれて行った。嘉平はどさくさにまぎれて姿をくらまして
しまい、長屋はまた酒とバクチに明け暮れる毎日にもどった。
みぞれ降る一夜、長屋の連中が酒に酔って馬鹿囃子の最中、殿様が駈け入んできて、
役者が首を縊ったと報せた。「折角の踊りをぶちこわしやがって」と遊人の
喜三郎は不興げに云った。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-10-19 23:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ゴーストライター The Ghost Writer」
2011 フランス・ドイツ・イギリス 128min.
監督:ロマン・ポランスキー  原作:ロバート・ハリス「ゴーストライター」
出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・
   ウィリアムズ、トム・ウィルキンソン、ティモシー・ハットンほか。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
まず、すべてのカット、シーンが計算されていて非常に美しい。構図的にも決まって
いる。加えてアメリカ東海岸、オールド・ヘブンの光景も美しい。(曇り空ばかり
だけど)ポランスキーのこだわりは、海辺の別荘もセットで建てちゃったほどだ。
で、出来上がりだけど映像表現も含めて面白かった。ただ、どこかシャキッとした
ところが欠けているのも確か。何が、なんだろうと考えてみたが、恐らく、
謎解きのポイントポイントが少し安っぽいというか詰めが甘いというか、
なんだろうな、と思うのだ。
冒頭のフェリー上の無人のBMW、そして海岸に打ち上げられるところなどは、
良い出足で、続く物語に高揚感を覚える。さらに元首相の周りは妻を始めとして
裏切りと敵に満ちていた、ということで自伝出版記念パーティーでの妻の秘密の
暴露、あたり、そして原稿用紙舞うラストなどは良かったのだが。
つまり中だるみしている、ということなのかな。ポイントは沢山あるのだが。
ただ、細かいことは言ったが面白いサスペンスであることは間違いがない。
昨年のキネ旬外国語映画1位、というのもあながちうなずけないこともない。

お勧めです。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「巨匠ロマン・ポランスキー監督作品。本作はミステリーとはいえ、軽快で
皮肉の利いた作品になっている。連想するのは、英国出身のヒッチコック作品。
“サスペンス”というジャンル映画を撮り続けたヒッチコックだが、
その全盛期の作品はシリアスな話でも、洒落た会話が生きており、軽妙なタッチ。
本作もマクレガー扮するゴーストライターと周囲の人々のやりとりが、
英国人らしいウィットに富んだセリフで、重くなりがちな物語にユーモラスな
雰囲気を漂わせている。とはいえ最後に明かされる真実は、イギリス人に
とってはキツい皮肉だろう。英国人スパイ(ボンド)役で人気を得た
ピアース・ブロスナンにこの役をやらせたのも、二重の皮肉。

元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼された
ゴーストライター(ユアン・マクレガー)に出版社が提示した条件は、
米国で講演中のラングが滞在する島に今夜中に発ち、1ヶ月以内に原稿を
仕上げるという厳しいもの。
だがそのハードな仕事と引換に得られるものは25万ドルという破格の報酬だった。
しかし、政治に興味がなく、前任者がフェリーから転落死、その後任という
こともあり、彼は気乗りがしなかった。代理人に説得されてラングの自叙伝を
出版するラインハルト社に面接に行くと、そこにはラインハルト社ニューヨーク
支部のマドックス(ジェームズ・ベルーシ)、ラングの弁護士クロール
(ティモシー・ハットン)も顔を揃えていた。言いたいことを率直に話すと、
かえって気に入られてしまい、いつの間にか仕事を引き受ける羽目になる。
ヒースロー空港の待合室では、ラングがイスラム過激派のテロ容疑者に対する
不当な拷問に加担した疑いがあるというニュース速報が流れていた。

飛行機を降り、ラングが滞在する東海岸の島へ向かうフェリーに乗り継ぐ。
そのフェリーは前任者マカラが泥酔して落ちたフェリーそのものだった。ラングの
邸宅は厳重な警備が敷かれ、中へ入るや否や、女性の怒号が耳に飛び込んでくる。
ラングの妻ルース(オリヴィア・ウィリアムズ)は機嫌が悪いのだ、と専属秘書の
アメリア(キム・キャトラル)が説明する。彼女は守秘契約書にサインするように
求め、自叙伝の草稿の屋外への持出しは厳禁だと言う。

やがて、取材をしながら原稿を書き進めるうちに、ラング自身の過去に違和感を
覚えた彼は、前任者の不可解な死を追いかけることで国家を揺るがす恐ろしい
秘密に触れてしまう。そして、さらにルースとアメリアとともに巨大な渦に
はまっていくのだった……。 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-10-15 23:10 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)