●「ペーパーバード 幸せは翼にのって Paper Birds」
2010 スペイン Antena 3 Films,Canal+ España,.123min.
監督:エミリオ・アラゴン
出演:イマノール・アリアス、ルイス・オマール、ロジェール・プリンセプ他
e0040938_2033523.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
老人+子供+親子+戦争=涙 である。ホントにあったのかなと思うほど
脚本が良く練られている。セットや映像のタッチなども時代を彷彿とさせて
良かった。ただ、長いのでテンポがやや弱いか。また話の設定がやや
あざといかという感じも受けた。エンドロールを見ながら「これが実話で
なければ怒るぞ」という気分になったのも確か。お涙頂戴系であるからね。
ちょっとなあ、と思ったことが2つ。
ホルヘ、戦争で妻と子供を失い、自暴自棄、頑なになるのは分かるんだけど、
やけっぱちに他人を巻き込むのは宜しくないし、そのクセに劇場に来た
フランコ総統の暗殺からは身を引く。いささか身勝手だ。
ラストシークエンス、駅頭。逃げるホルヘに銃を向ける中尉だが、撃てない。
そこをメルセデスに手を出していた上官が銃撃してしまうのだが、
カタルシスのありようとして、中尉が上官を射殺して欲しかったなあ。
終盤のどんでん返しは良かったけど。

スペイン映画というものをめったに観ないので俳優さんたちは知らない人ばかり。
それがまた逆に映画に感情移入しやすくしていたかもしれない。
子役、上手かったね。劇団の座付き歌手のおばちゃん、興業先の村長さんと
結ばれるエピソードも良かった。
現在になり、登場した老ミゲル(監督の実の父親だそうだ)の歌を聴く人々の
中にかつて一緒に劇団で苦労した人たちの姿があったり、このあたりは
泣かせに来てるなあ、と感じた。歌そのものは良かったけど。
全体としては大向こうを唸らせるものではないが、良く出来た映画だった。
ペーパーバードは折々に出てくるツルの折り紙みたいなやつだがラストシーン
に効果的に用いられているが、タイトルとしては分かりずらい。
e0040938_20661.jpg

<プロダクションノート&ストーリー>
「1936~39年にかけてスペインで起きた内戦は、ソ連や国際義勇軍の
援助を受けた左派が、ドイツとイタリアのファシズム陣営から援助を受けた
右派に破れた。この内戦とその後の独裁政治は、スペイン国民に長い間重い
影を落とした。この時代を描いた映画や文学作品は多いが、本作は“劇団の
芸人たちから見た”という切り口で、当時の様子を別な面から見せてくれる。
妻子を失い、心を閉ざした主人公は“反体制派”として監視されながらも
劇団の運営に努力する。その彼を支える相方のエンリケが男ながら孤児の
ミゲルの母親的存在となり、3人で疑似家族を形成する。
アルモドバル監督の『抱擁のかけら』に出演していたルイス・オマールと
カルメン・マチが、好演をしているのも見逃せない。

スペイン内戦で家族を失った喜劇役者と両親を失った少年の絆を描く
ヒューマンドラマ。監督は、本作が初監督となるエミリオ・アラゴン。
出演は、「私の秘密の花」のイマノル・アリアス、「抱擁のかけら」の
リュイス・オマール、「永遠のこどもたち」のロジェ・プリンセプ。
第34回モントリオール世界映画祭観客賞受賞。


内戦下のスペイン・マドリード。喜劇役者のホルヘ(イマノル・アリアス)は
妻マリア、息子ラファと幸せに暮らしていた。ある日、相方の腹話術師エンリケ
(リュイス・オマール)との舞台を終えたホルヘは帰宅途中、爆撃に遭う。
家へ急ぐが、そこはがれきの山となっており、妻子はその下敷きになっていた。
深い悲しみの中、ホルヘはマドリードを離れる。

1年後、内戦が終わり、ホルヘは劇団に戻る。戦争で両親を失った少年ミゲル
(ロジェ・プリンセプ)を引き取っていたエンリケと再会し、一緒に暮らす
ことになる。ホルヘは、息子と同じ年頃のミゲルを冷たく突き放してしまう。
それでもミゲルはホルヘを慕い、芸を覚えようとする。
一方、反体制派に対して厳しい弾圧を行っていたフランコ政権は、行方不明に
なっていた1年間の間に反フランコ政権の襲撃事件に関与していたとして、
ホルヘを要注意人物としてマークする。軍はホルヘの監視のために、ホルヘと
エンリケが所属する劇団に内偵者を送り込む。

ホルヘたちの劇団には、とうの立った歌手のロシオ(カルメン・マチ)らがいた。
軍人たちは彼らの劇場や巡業先にやって来ては、執拗に反体制派摘発の圧力を
かける。彼らの監視に怯えるエンリケは海外脱出を主張するが、ホルヘは拒否
する。劇団が巡業の旅に出ると、ロシオは巡業先の村長と一緒になることを決め、
引退する。そんな中、ミゲルに喜劇役者としての才能を見出したホルヘは、
彼に芸を教え始める。

ある日ミゲルは、劇場で上映されたニュースフィルムに、亡くなったはずの母の
姿を見つける。ホルヘは彼女を探し出し、ミゲルが折った紙の鳥を持って会いに
行く。しかし彼女は内戦のショックで、息子の記憶を失っていた。ミゲルを息子の
ように思い始めていたホルヘは、彼を育てると母親に告げる。
ある日、劇団が独裁者フランコ総統の前で公演を行うことになる。しかしホルヘを
巻き込んだ陰謀が明らかになり、ホルヘはミゲルとエンリケと共に、ブエノスアイ
レスへ脱出する決意をする」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-29 23:10 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「ラブ・アゲイン Crazy,Stupid,Love」
2011 アメリカ Carousel Productions (II).118min.
監督:グレン・フィカーラ
出演:スティーヴ・カレル、ライアン・ゴスリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン
   ジョン・キャロル・リンチ、マリサ・トメイ、ケヴィン・ベーコン、ジョナ・ボボ他
e0040938_2049375.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
スティーブ・カレルが出ているのでまずはコメディ、という感じだが、大笑いする
ようなものではなく、結構シリアスな面があったりするのでそれが個人的には
面白かった。脚本が良く出来ていて、数組の男女の恋愛模様がややこしくも
判りやすく、驚きをもって描かれていく。オールスターなので見てて豪華だし
皆それなりの演技で応えている。ゴスリングがキーパースンと見た。
また、カレルの息子の小学校の先生マリサ・トメイもいい味だったなあ。
またカレルに惚れてしまうベビーシッター、タラコ唇も特徴的なアナリー・
ティプトンも良かった。そして安定しているジュリアン・ムーア。
一番笑ったのは、ラスト近く、関連する男どもがもつれ合い殴り合いするところ。
また、アメリカ人てユーモアのセンスが無ければ辛いだろうなあと思わせる、
小洒落た会話が楽しい。カレルが「寝取られ男だ」とつぶやくところは、その
映画を知っているとニヤリとするだろう。
e0040938_20492371.jpg

<プロダクションノート&ストーリー>
「中年に差し掛かった人々が「自分はこのままでいいのか」と悩み、極端な
行動に走ってしまう“ミドルエイジ・クライシス”。この物語はそんな
“ミドルエイジ・クライシス”の真っ只中にある夫婦を中心に、その周囲で
巻き起こるトラブルを描いたヒューマンコメディ。

初恋の人と17歳で結婚し、そのままお互いしか知らずに生きてきた
ウィーバー夫妻を演じるのは『40歳の童貞男』のスティーブ・カレルと
『エデンより彼方に』のジュリアン・ムーア。そして、真面目男に恋の
駆け引きを教えるプレイボーイをライアン・ゴズリングが演じている。
夫婦、子どもたち、それぞれの友人たち、それぞれの物語をすっきりと
まとめた脚本に唸らされる、大人のための一作。

真面目な40男・キャルは、妻・エミリーから突然離婚を提案される。
なんと、エミリーは同僚と浮気をしたというのだ。ショックを受けたキャルは
家を出て、毎日バーに通い、愚痴をこぼしていた。
そんなキャルに、いかにもなプレイボーイのジェイコブが声をかけてきて、
「男らしさを取り戻す力を貸す」と言う。キャルはファッションや会話術を学び、
だんだんと洗練されていく。そして、エミリー以外の女性と初めてベッドを共に
するが…。 」(goo映画)

ウィーバー夫妻(カレル&ムーア)、長女で司法試験に合格したてのハンナ
(エマ・ストーン)、ひねたとっちゃん坊やの息子ロビー(ジョナ・ボボ)、
そして妹。
ロビーが岡惚れするベビーシッターで19歳の上級生ジェシカ(アナリー)、
アナリーの両親。エミリー・ウィーバーの会社の同僚で浮気相手ディヴィッド
(ケヴィン・ベーコン)、キャル・ウィーバーがバーで出会う金持ちの
プレイボーイ、ジェイコブ(ゴスリング)。キャルがバーで引っ掛ける
女=ロビーの学校の担任ケイト(マリサ・トメイ)。

以上の登場人物が
エミリー⇒ディヴィッド、ロビー⇒ジェシカ、ジェシカ⇒キャル
キャル⇒ケイト、ハンナ⇔ジェイコブ キャル⇒(友人)⇒ジェイコブと
いう図式でもつれた恋愛模様となる。
e0040938_20494816.jpg

これだけのキャラクターと複雑な人間関係を整理し物語に落とし込み、
映像で描いた脚本家と監督に拍手な一作である。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-27 23:20 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

蜘蛛女 Romeo Is Bleeding

●「蜘蛛女 Romeo Is Bleeding」
1994 アメリカ Polygram Filmed Entertainment,Working Title Films.110min.]
監督:ピーター・メダック
出演:ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイス他
e0040938_2124178.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
隠れ名画なんだそうだ。確かに「凄い映画」ではあったけど個人的な好みとは
違うなあ、という感じ。ある種ぶっ飛んだ作品なんで、好きな人は堪らないかも
しれない。凄い悪女にとことん付きまとわられる、小悪人刑事。ここまでやるか
具合はあっぱれではある。
刑事を取り巻く3人の女性の、それぞれが蜘蛛女であったりするのだが、やはり
レナ・オリン演じる女マフィアの突出振りは参っちゃうな。
足を撃たれクルマの後部座席に後ろ手錠で押しこめられたものの、カニばさみで
刑事の首を絞めて、更にはハイヒールでフロントウィンドウを蹴破って脱出、
悠々と歩き去るシーンは、白眉である。
刑事の愛人ジュリエット・ルイスの特徴ある顔は印象的であるが、奥様役の
アナベラ・シオラはレナと同形なので損をした感じだ。

もう小悪人なんだけど悪女に魅入られ可哀そうな刑事ゲイリー・オールドマンは
ヘタレぶりが見事であった。蜘蛛女に生き埋めにされちゃうマフィアの男ボスに
ロイ・シャイダーが配されている。

今は田舎の雑貨屋の主人である元刑事が、過去の自分のこと、先に大金を持たせ
逃がした妻と毎年5月1日か12月1日に店で落ち合おうと決め待ち望んで数年
経つがそれに至った顛末をモノローグで語り始める。
ラスト、警察署で撃ち殺されてしまう蜘蛛女であるが、彼女は刑事の妻を
殺した、と証言する。しかしホントかどうかは明かされず、田舎の雑貨屋の
店頭で妻が今しも帰ってくる光景を幻影として見ているのだ。
e0040938_213222.jpg

<ストーリー>
「ジャック・グリマルディ(ゲイリー・オールドマン)は万年巡査部長の
生活から抜け出すためにマフィアと内通し、情報を提供して大金を
もらっていた。美しい妻のナタリー(アナベラ・シオラ)と若く魅力的な
愛人シェリー(ジュリエット・ルイス)に囲まれた彼の生活は申し分ないように
思えた。

ある日、ジャックはマフィアの女殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)を
護送する任務についた。モナは目的のためなら手段を選ばぬ残忍な女で、
ドン・ファルコーネ(ロイ・シャイダー)さえ彼女を恐れていた。
移送したホテルでモナは、ジャックを誘惑する。彼の情報でマフィアの
刺客がホテルに向かったが、モナはFBIの捜査官を殺して逃げていた。

失敗を償わせるため、ファルコーネは彼にモナを殺すよう命じる。
だが、その彼女が彼の目の前に現われ、自分の死亡証明書を作ってくれれば
マフィアの報酬の5倍は払うと言う。彼はセクシーなモナの魅力と金の力に
屈し、取引に応じる。
ジャックの背信を知ったマフィアは彼の足の指を切り落とす。追い詰められた
彼は、シェリーと別れ、妻を逃がした。証明書を受け取ったモナは、彼を
殺そうとする。モナは自らの腕を切り落とし、同じく腕を切ったシェリーの
死体を焼いて、自分の死を偽装する。モナに捕らえられたジャックは、
彼女のなすがままとなってファルコーネを生き埋めにした。やがて2人は
警察に逮捕されるが、すべての罪を彼に着せたモナは無罪放免となる。
勝ち誇ったように去る彼女の後ろ姿に彼は銃弾を浴びせて殺した。
意外にも釈放された彼は、再会を約束した場所でいつまでも妻を待ち続けた。」
(goo映画)
e0040938_213292.jpg

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-26 23:10 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「人生の特等席 Trouble with the Curve」
2012 アメリカ Warner Bros.Pictures,Malpaso Production,111min.
監督:ロバート・ロレンツ
出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン他
e0040938_1842125.jpg

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
久々のシネコン。イーストウッド作品となれば、見逃せない。今回は号泣した
「グラン・トリノ」以来の主演作品で、可愛い弟子の監督デビューに、自らの主演を
プレゼントした格好だ。

しかし、今やアメリカにおいて「本当は心優しい頑固ジジイ」をやらせたら、右に
出るものがいない、イーストウッド翁、本作も好演技炸裂であります。
いささかセンチメンタルに過ぎるな、と思うところもないとはいえないし、イースト
ウッドが主役なのか、エイミーが主役なのか、分散していることが難点か。
二人が主役、と言われれば、そうなんだろうけど、そうするとタイトルが・・・。
また大体の展開が想像できてしまうのだが、まあそれも心地よい。

原題の「カーブに難あり」は、投手の球筋と人生を引っ掛けているのだな。
クリントもエイミーも直球ばかりの人生で・・・。

いかにもアメリカ人が喜びそうな野球とハッピーエンディング。映画的に言えば
カタルシスの心地よさは、日本人とて観ている人を不快にするはずがない。
自分自身もジジイの境地になり、いちいちうなずけてしまう点は★が若干甘めに
なることをお許し願いたい。

個人的に涙のツボだったのは、ピーナッツ売りがミッキー(エイミー)の「スカウト」で
アトランタ・ブレーブスのテストを受けることになり、球団がガス(クリント)のアドバイスに
反してドラフト1位に指名したボー・ジェントリー相手に第一球を投げるところ。
何故か不覚にも、ほとんど泣きそうだった。

娘役のエイミーも歳と共に油が取れてきて良い感じ。ラブコメでヘタレ男をやらせると
いい味を出すジャスティンも、肩を痛めてリタイアした元大リーガー投手のスカウトを
いい感じで演じていた。加えて、ガス(クリント)の親友を演じたジョン・グッドマンなど
脇役も作品を引き締めていた。
e0040938_1851622.jpg

<ストーリー>
「クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」以来4年ぶりに主演を務める感動ドラマ。
キャリア最後のスカウトの旅へと出たメジャーリーグの老スカウトマンとそのサポートに
押しかけた一人娘が、旅を続ける中で少しずつ互いのわだかまりと向き合い、親子の
絆を再確認していく姿をしみじみとした筆致で描き出す。
共演はエイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン。

監督は長年イーストウッド作品に製作や助監督として携わり、本作で記念すべき
長編監督デビューを飾ったロバート・ロレンツ。

 数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル。
(クリント)しかし近年はパソコンを使ったデータ分析が主流で、ガスのような昔気質の
スカウトマンはすっかり時代遅れに。視力も衰え、残り3ヵ月となった球団との契約も
延長は望み薄。そんな中、ドラフトの目玉選手のスカウティングに向かったガスのもとに、
弁護士としてキャリアの大事な時期を迎えていた一人娘のミッキー(エイミー)がやって来る。
すっかり疎遠になっていた2人は、久々の再会も互いに素直になれずにギクシャクしたまま。
そんな2人の前に、かつてガスに見出され、引退した現在では新米スカウトマンとして
再出発を図るジョニー(ジャスティン)が姿を現わすが…。」

7年間の法律事務所生活の総仕上げの仕事に取り掛かり、それが成功すれば
最年少の共同経営者になれるという時期の娘と、目にトラブルを抱えるプロ野球の
職人的老スカウト。彼も引退の瀬戸際にあった。さらに父の職場で娘と出会う
元大リーガー。彼もまたスカウトとしてまた球団付きの実況アナウンサーとしての
道を歩もうとしていたのだ。それぞれが「人生で大切なものは何か」というベタな
ポイントを描いていく。

ハイライトは、スカウトで父と泊まっていたモーテル従業員のヒスパニック系の息子を
ミッキーが「スカウト」し、ブレーブスの球場で、ドラフト指名1位の打者をきりきり舞い
させるところ。この打者を巡り、父は長年のスカウトの眼で、「カーブの打てない
打者は指名するな」とのアドバイスを無視し入団させたヤツだったのだ。

近年のイーストウッド作品に駄作なし、は未だに続いているのだ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-25 12:20 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「日曜日が待ち遠しい Vivement dimanche!」
1982 フランス Films A2,Les Films du Carrosse,Soprofilms.111min.
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ファニー・アルダン、ジャン=ルイ・トランティニャン、カロリーヌ・シオル他
e0040938_23201999.jpg

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
フランソワ・トリュフォーの遺作。52歳で世を去っているので、枯れた味はない。
フレンチのエスプリとヒューモアっていうのだろうか、トリュフォーの作品は
「アメリカの夜」くらいしか見ていないし、とりたてて好きな監督でもないので知った
風なことは言えないのだけれど・・・。

たまたまWOWOWで放映していて、作品名だけは知っていたので鑑賞。
当たりであった。パシッと出来上がった映画、というより、どこか脱力系の
ミステリーであり、若干のラブコメディでもあったりする。

敢えてツッコミどころを作ったような隙を演出し、ムダな間、ムダなサスペンス、
ムダなユーモア、など、見ていると真面目なんだかふざけているのかよく判らない
ところがある。それが嫌ではなく、見ている人の肩をすかすのが面白くてしょうがない
といった風情のトリュフォー・タッチとでもいうのだろうか。エンドクレジットのバックも
そんな感じだ。
また作品中に映画館が重要なアイテムとして登場するが、そこで上映されているのが
「突撃」と「恐怖の報酬」だったりする。映画が好きなんだなあと感じさせる。

「ええ?有り得ないでしょう?」というツッコミを楽しむようなタイプの映画であろう。
監督もそういう見方を歓迎しているフシがある。
主演のファニー・アルダンはこの時トリュフォーの奥様で、背が高くスタイルが
いいし、足が綺麗だ。それを分かっているシーンも出てくる。

82年の作品だがあえて白黒にして、雰囲気を出している。フランス車好きには、
映画後半で主人公らが運転するシトロエンDSがフランス映画らしい味わい付けに
一役かっている、と感じることでしょう。

最初のシーンで殺人犯の顔が出てくるのだが、ストーリーが始まってから出てくる
人間と誰が誰だかわからなくなってしまい、ずっと、不動産社長が犯人なのにシラを
切っているのかと思った。秘書と社長の恋のありようがちょいと不自然な感じがする。

本作の原作のタイトルが「土曜日は逃げろ」で映画は「日曜日が待ち遠しい」(これは
アルダンのセリフ)なんて、トリュフォーは素敵だ。

またアルダンは今年(2012)トリュフォー生誕80年を記念して来日し、この作品に
ついて、「私にとってこの作品はシャンパンの入ったグラスのような気がします。
泡がはじけていて、そのために自分でコントロールできないような酔いがやってきます」
と形容していた、という。

フランス映画好きならお勧めでしょう。

e0040938_2321114.jpg

<ストーリー>
「バルバラ・ベッケル(ファニー・アルダン)は、南仏のニースに近い町にあるヴェルセル
不動産のオフィスで秘書として働いている。社長のジュリアン・ヴェルセル(ジャン・ルイ・
トランティニャン)は狩猟好きで、その朝も鴨撃ちに行っていた。
留守中に社長夫人のマリー・クリスティーヌから電話が入り、預金を下ろして送って
欲しいと依頼される。オフィスを留守にできないことなどを理由にバルバラが断っている
ところへ、ジュリアンが戻って来た。
電話をかわった彼に、秘書の悪口を言う夫人。結局、バルバラは、クビになってしまった。

その日、警察署長のサンテリと助手のジャンブロー刑事がオフィスにやって来て
ジュリアンの狩猟仲間のジャック・マスリエという男が、その朝やはり鴨撃ちに行って銃で
撃ち殺されたことを知らされた。バルバラは、素人劇団の団員で仕事を終えると、稽古に
入る。次の日曜日にヴィクトル・ユゴーの「王のたのしみ」が上演されることになっていて、
バルバラは、道化師トリブーレの娘で小姓姿のブランシュの役だった。
道化師トリブーレを演じるベルトランは、バルバラとは一年前に離婚しているが、今でも
時々関係を迫っていた。

クビを宣告したはずのジュリアンが、自分の殺人の容疑を晴らすために無実を立証して
欲しいと協力を頼みに来た。ジュリアンの許に脅迫電話がかかり、ヴェルセル夫人と
恋愛関係にあったマスリエを、ジュリアンが嫉妬から殺したんだ、となじった。
その夜、ニースのホテルから戻った妻とその電話をめぐって口論するジュリアン。
遂に警察に呼ばれたジュリアンは、親友の弁護士クレマンのおかげで拘留はまぬがれた
ものの、家に帰ってみると、妻が惨殺されていた。

ジュリアンの頼みで、マリー・クリスティーヌの結婚前の行動を探ることになったバルバラは、
ニースに向かった。そしてひょんなことから知り合ったラブラシュの協力を得て、
マリー・クリスティーヌが、本名ジョジアーヌといい、偽名を使って結婚、美容院を経営して
いたというのもうそで、その場所はかつて“赤い天使”というナイトクラブであったことが
わかった。マスリエが館主だった映画館“エデン”座に電話して事件を探っていくバルバラ。
バックに大きな売春組織が絡んでいることがわかった彼女は娼婦に扮して組織のボスなる
人物ルイゾンに挑む。しかし、犯人は意外にも弁護士のクレマンだった。
マリー・クリスティーヌを死ぬほど愛していた彼は、自分の罪を告白すると、警察の目の前で
自らピストルの引き金を引くのだった。 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-24 23:10 | 洋画=な行 | Comments(0)

●「ハッピーサンキューモアプリーズ Happythankyoumoreplease」
2010 アメリカ Paper Street Films ,Tom Sawyer Entertainment .,99min.
監督・脚本:ジョシュ・ラドナー
出演:ジョシュ・ラドナー、マリン・アッカーマン、ケイト・マーラ、マイケル・アルジェリ他
e0040938_2326392.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか面白かった。ベタな感じもあるけど、ハッピーな気分で見終わることが出来た。
3組の男女と少年が織り成すNYの1週間ほどを描くが、それぞれのストーリーが短い
時間では描ききれていないと思われる節もあろが、それがこの作品の欠点には
なっていないと思う。いい話なんだけど地味なんで日本では劇場未公開である。
それぞれの展開に想いを寄せることが出来、それぞれのエンディングに「良かったねえ」
と声を掛けてあげたくなる。役者たちもそれぞれが良かったと思う。
特にサム2号が良かったな。タイトルは作品中の会話で出てくるもの。
「感謝は人の心を豊かにする」というものだ。皆がそれぞれに感謝してハッピーエンドと
なるわけだ。
e0040938_23271240.jpg

<ストーリー>
売れない作家のサムは、小説を売り込み中の出版社に面接に行く途中地下鉄で
降りることに失敗した黒人の男の子を警察に届けようとしたが、結局自宅に連れて
帰った。里親をたらい回しにされている少年はここにいさせて、と懇願し、サムは
負けて一緒に暮らすことになる。
そのサムは街のレストランでバイトをするクラブ歌手のミシシッピと出会い一目惚れ。
強引にデートして3日間だけ一緒に暮らそうと迫る。こうして少年とカップルの奇妙な
共同生活が始まった。

サムには無毛症の女友達アニーがいた。彼女はNPOの活動をしているが、病気の
せいでいつも被害者意識がつきまとっていた。ダメな男と付き合ったり。そこに
現れたのが同じビルで弁護士をしているサム2号と自称する男であった。

またサムには画材屋でバイトをする絵描きの卵、マリーキャサリーンという女友達も
いた。彼女のボーイフレンドはLAに移り住むから一緒に来いと言われるが、
どうしてもNYを離れる気が起きない。やがて彼女は妊娠に気がつき・・・

サムはラシーン少年に画の才能があることに気がついたりして、やがて自らが
里親になろうと決心し、役所に出かけるも、あれこれ聞かれて逃げ帰る。
しかし、これが警察の知るところとなり逮捕され、ラシーン少年はほかの里親の
ところに。放心するサム。
またこの日はミシシッピから絶対に歌を聴きに来て、と言われていた日でもあったのだ。

それぞれがそれぞれの悩みを抱えそしてやがてそれを乗り越えて・・・


この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-23 22:50 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「猿の惑星:創世記(ジェネシス) Rise of the Planet of the Apes
2011 アメリカ Twentieth Century Fox Film Corporation、106min.
監督:ルパート・ワイアット
出演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス他
e0040938_20114982.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
とにかく第1作が衝撃的だったので、それに続くシリーズもあまり真剣に
見ていない。本作も、もっとゲテモノかなと思っていたところ、こういう
淡々とした話だったとは。まあ、なぜに地球が猿の惑星になったか、という
エピソードゼロ的なお話なので、おおまかな想像はついたが、
発端が認知症改善薬だったとは。またラストで描かれるその薬がもたらす
感染症が、主人公の隣に住む旅客機機長から伝染していったということが
判りやすいといえば判りやすいが、少し強引な気がした。
猿同士は手話でしゃべるのか!普段は喋らない動物が意思を持つ目線を
送ってくるというのは背筋が寒くなるものですね。

猿がしゃべる最初の言葉が「No!」だったのは理に叶っていたと感じた。
高度なVFXが可能にした人間と猿の中間的生き物の表情とか動作は見ごたえ
ありだろう。個人的にはサンフランシスコが舞台だったのも良かったな。
ゴールデンブリッジにヘリが引っかかる、それが墜落する、なんてなかなか
リアルな映像であったよ。
「127時間」でいい演技をしたジェームズ・フランコ、右往左往するヘタレ
科学者をなかなかいい風に演じていたのでは?

「猿の惑星」というと「大作」というイメージだが、本作はこじんまりと
話の発端を描いている。大作ではないけど、まあ良作ではあろう。
e0040938_201215100.jpg

<ストーリー>
「サンフランシスコの製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・
フランコ)が実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示された。
そのチンパンジーには開発中のアルツハイマー病の新薬が投与されていたが、
突如暴れ出し、警備員に射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、
ウィルは生まれたばかりの赤ん坊猿を自宅に連れ帰り“シーザー”と名付けて
育てることにする。

3年後、ウィルのもとですくすくと育ったシーザーは、家の中を縦横無尽に
駆け回るようになった。ウィルとシーザーとの間には強い絆が生まれており、
同時に母親のチンパンジーの特殊な遺伝子を受け継いだ彼は、類いまれな
“知性”を発揮し始めていく。新薬が脳を活性化させる効果を確信したウィルは、
研究所から持ち出したその薬をアルツハイマー病の父・チャールズに投与、
すると翌朝、彼はそれまで悪化していた病状が嘘のように生気を取り戻す。

5年後。ウィルは動物園の獣医キャロライン(フリーダ・ピント)と相思相愛の
仲になり、体長5フィートにもなったシーザーは、より複雑で多様な感情を
表すようになっていた。そんな折、チャールズが再び病状悪化の兆候を示し、
隣人とのトラブルを引き起こす。その様子を屋根裏部屋から目撃したシーザーは、
チャ-ルズを助けようとしてその隣人を傷つけてしまい、霊長類保護施設に
入れられる。

檻に閉ざされた施設で、シーザーを待ち受けていたのは飼育長の陰湿な虐待だった。
その一方で、なかなか施設内の猿のコミュニティに溶け込めずにいたシーザーは、
チンパンジーの群れを率いるボスとの争いに勝利を収め、全ての猿たちをひとつの
グループにまとめ上げていく。その頃、ウィルはより強力に改良した新薬の実験を
行うが、猿への投与中に薬を浴びたウィルの同僚が原因不明の体調不良を訴えた後、
夥しく出血、謎の死をとげる。ウィルは施設を訪れるが、シーザーはウィルが差し
のべる手を拒絶。知性に目覚め、人間の愚かさに失望し、ウィルさえも想像でき
ない驚異的な進化を遂げたシーザーは、このときすでにある決意を固めていた。
やがて高い知能を駆使し施設から脱出したシーザーは、今や固い絆で結ばれた
仲間のチンパンジーらと共に、人類との壮大な全面戦争へとなだれ込んでいく……。」
(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-20 23:05 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「レッド・バロン Der Rote Baron」
2008 ドイツ Niama Film,129min.
監督・脚本:ニコライ・ミュラーション
出演:マティアス・シュバイクフォファー、ティル・シュヴァイガー、レナ・ヘディ他
e0040938_20172549.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
第一次世界大戦の独空軍伝説のパイロット、マンフレート・フォン・
リヒトホーフェンの愛と戦闘の物語。随分昔に同様の映画を見たような記憶がある。
まあ、この手の作品としてはこんなもんかな。可もなく不可もなく。

戦争にまだ騎士道が残っていたころの話で、英空軍のパイロットとの友情や
同じ航空隊の戦友との友情、そして従軍看護師との間に生まれた愛。
冒頭の戦闘機から花輪を投げ入れるシーンはなかなかいいオープニングであった。
そしてラスト、リヒトフォーフェンの「義を見てせざるは勇無きなり」の
ラストは敢えて戦闘を描かず、看護師が敵陣になっている墓地を訪れるシーンで
見せる。戦車や毒ガス、航空機による爆撃が戦闘に初めて登場する戦争なので
それなりに残酷なのだが、まだ貴族だの騎士道だのが残っている雰囲気は
上手く描けたと思う。CGで描かれる複葉機の戦闘もなかなか迫力あるものだ。
本作の最大の(日本人にとっての)欠点は、ドイツ人の俳優を使ったドイツの
映画であるにも関わらず、しゃべっている言葉が英語であることだ。
マーケティングの要請だろうが、残念なことである。アメリカでもドイツ映画
ならば字幕でもいいのではないかと思うのだけれど。
e0040938_20174394.jpg

<ストーリー>
「1916年。第一次世界大戦下のフランス北部。連合国軍が執り行う葬儀会場に
突如ドイツ軍飛行隊が出現する。隊を率いる若き凄腕パイロット、マンフレート・
フォン・リヒトホーフェン男爵(マティアス・シュヴァイクヘーファー)の目的は、
自分と渡り合って命を落とした敵のパイロットに敬意を表し、追悼の花輪を贈る
ことだった。

颯爽と帰途についたリヒトホーフェンは、奇襲を仕掛けてきた連合国軍の飛行隊と
一戦を交え、撃墜したカナダ人パイロット、ロイ・ブラウン大尉を地上で救助する。
1917年1月。リヒトホーフェンは、ドイツ軍最高の栄誉であるプール・ル・
メリット勲章を授与される。上層部は全軍の士気高揚のために“英雄”の存在が
必要と考え、彼を第11戦闘機中隊の指揮官に任命。真っ赤に塗り上げた戦闘機に
乗るリヒトホーフェンを、連合国軍は“レッド・バロン”の異名で恐れるように
なった。

そんな中、リヒトホーフェンの胸をざわめかせたのは従軍看護師ケイト(レナ・
ヘディ)の存在だった。かつてブラウン大尉を救出した現場で初めて出会った
ときからケイトの美しさに魅了されていたが、なぜか彼女の態度はいつも素っ気ない。
ケイトには、まるでスポーツを楽しむかのように敵との殺し合いを繰り返す彼の
真意が全く理解できなかったのだ。だが、連戦先勝の快進撃を続ける
リヒトホーフェンも、闘いを重ねるごとに大切な仲間を一人また一人と失う
悲しみに胸を締めつけられていた。

1917年7月。敵の射撃を浴びて不時着したリヒトホーフェンは、頭部を負傷。
病院送りの憂き目に遭った彼の心を癒したのは、ケイトの手厚い看護だった。
“レッド・バロン”の意外なほど繊細で純粋な一面に触れたケイトは、
ディナーの誘いに応じ、彼にダンスの手ほどきをする。そしてレストランからの
帰り道、瀕死の重症患者が多数収容されている野戦病院に彼を案内した。
そこで地獄のようなおぞましい光景を目の当たりにしたリヒトホーフェンは、
人生観が変わるほどの強烈なショックを受けるのだった……。」(goo映画)

この映画の詳細は こちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-19 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「リメンバー・ミー Remember Me」
2010 アメリカ Summit Entertainment,113min.
監督:アレン・コールター
出演:ロバート・パティンソン、エミリー・デ・レイヴィン、クリス・クーパー他
e0040938_20225410.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
少し辛いかなという気もする。しかしある意味サプライズのエンディングの
後味が良くない。9・11を持ってくることは理解できたとしても。

全体としてご都合主義な匂いもする。特にラストで愛する人2人を失なった
ヒロインが再び地下鉄に乗るシーンが出てくるが、母を殺されたトラウマで
20年ほど地下鉄に乗れなかった人があんなに短時間で立ち直れるとは思えない。
また、主人公が金持ち弁護士の息子、というのもどこか納得できないところが
ある。主人公とヒロインの恋愛に至る経過やその後の展開も、都合がいい
感じも否めない。ネガティブなことばかり言ったが全体として悪い映画ではない。
主人公と自殺した兄、そして父、父の愛情に飢える母と年齢の離れた妹、ルーム
メイト。ヒロインと警察官の父、主人公とヒロインの関係などの距離感は
手堅く表現できていたと思う。「心の傷からの再生」「家族の再生」を謳っている。
9.11の光景がまずあったに違いなさそうな脚本ではある。
個人的に好きだったのは、妹が学校でいじめに遭っているところに乗り込み、
意地悪する級友の前で消火器をぶち投げて一喝するところ。小さい女の子
相手に何やってんだか、とは思うけど、思わず快哉を叫んでしまった!
e0040938_20232596.jpg

<ストーリー>
「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンが製作総指揮と主演を
務めたビター・テイストの青春ラブ・ストーリー。
ニューヨークを舞台に、繊細な心を持ちながらも父親への反抗心から無軌道な
行動を繰り返す若者が、一人の女性との出会いによって人生を見つめ直していく
姿を、家族の絆と喪失からの再生をテーマに描き出す。
共演は、ヒロインにTV「LOST」のエミリー・デ・レイヴィン、そのほか
固める。監督は「ハリウッドランド」のアレン・コールター。
 
ニューヨークの安アパートに暮らす青年、タイラー・ホーキンス。6年前の
兄の自殺が未だに心に深い傷として残る彼は、以来、家族よりも仕事を優先する
弁護士の父との溝が深まるばかり。ある日、道端のケンカに仲裁に入った
タイラーは、駆けつけた警官クレイグによって他の連中もろとも逮捕されてしまう。
一緒に捕まった悪友のエイダンがタイラーの父に電話して2人は保釈されるが、
タイラーは父の世話になったことが許せない。その後エイダンにそそのかされ、
クレイグへの復讐で彼の娘アリーを誘惑するタイラー。しかし、思いがけず本気に
なってしまう。やがてアリーから、10年前に母親を暴漢に殺され、そのために
父親は必要以上に過保護になっていると聞かされるタイラーだったが…。」
<allcinema>

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-16 23:15 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「ラビット・ホール Rabbit Hole」
2010 アメリカ Olympus Pictures,Blossom Films,Odd Lot Entertainment .92min.
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、ダミー・ブランチャード他
e0040938_20273546.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
独特の雰囲気を持つ映画だけど面白かった。それにしてもニコールの青い目は、こういう
精神性を強調した映画に合うなあ。精神のブレを描いていて最初なんじゃこれ、と思った
けど、その精神(心)の揺れがわかればいいんだ、と思ったら楽になり面白くなった。
だって自分の息子をクルマではねた青年と親しくなるかなあ。タイトルは、その青年が
描くコミックのパラレルワールドにある世界への入口たるうさぎの穴を表している。
亡くなった息子はパラレルワールドに生きていると信じることが、救いになるのなら
それもまた有りだろう、と思うのだ。
「悲しみが癒える」とはどういうことなのか、重いテーマが直球で投げつけられる。
息子をなくした夫婦、ニコールの母も息子を(ニコールの兄)亡くしている。お互いが
自分こそ不幸だと思いつつ、他者を思いやっていると思っているが、それは勘違い
だったりもするのだ。さまざまなシチュエーションでの悲しみがそれぞれの思いで
存在しているが、それを他人がどうこう言えない、というところが悩ましい。

出来のいい脚本の原作はピュリッツァー賞を獲得したデヴィッド・リンゼイ=アベアーの
同名の戯曲がベースになっている。ニコールは本作でオスカー主演女優賞にノミネート
された。見ている人が感情を移入しやすい素晴らしい演技。アーロンも良いし、ニコールの
ママを演じたダイアン・ウィーストもイイね。
e0040938_20274191.jpg

<ストーリー>
「郊外の閑静な住宅街に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(アーロン・
エッカート)のコーベット夫妻。彼らの幸せな生活が一変したのは8か月前。
一人息子ダニーが(愛犬を追って)道路に飛び出して交通事故に遭い、わずか4歳で
この世を去ってしまったのだ。
それ以来、2人の心には埋めようのない欠落感が生まれていた。ダニーとの思い出を
大切にして前に進もうとするハウイーとは対照的に、亡き息子の面影に心掻き乱される
ベッカ。同じ痛みを共有しながらも、夫婦の関係は少しずつ綻び始める。

ハウイーの提案で、身近な者に先立たれた人々のグループセラピーに参加するベッカ。
だが、やり場のない苛立ちから、他のメンバーに辛辣な言葉を浴びせ、退席することに
なってしまう。立ち寄った実家でも、母親ナット(ダイアン・ウィースト)との間に漂う
気まずい空気。その帰り道、ベッカはある少年(マイルズ・テラー)を目撃する。
翌日、尾行して図書館に入ると、彼が返却した『並行宇宙(パラレル・ワールド)』という
科学の本を借りる。次の日、ベッカはその少年から声を掛けられる。彼の名前はジェイソン。
8か月前、ダニーを車で轢いた高校生だった。しかし、ベッカには彼を責めるつもりは
なかった。ぎこちない対面を果たした2人は奇妙な安らぎを覚え、やがて公園のベンチで
会話するのが日課となってゆく。『並行宇宙』を読んでいることを打ち明けたベッカに、
ジェイソンはそれを参考に描いた漫画を差し出す。タイトルは『ラビット・ホール』。
科学者の父親を亡くした少年が、パラレル・ワールドに存在する別の父親を探すため、
“ウサギの穴”を通り抜けるという不思議な物語だった。一方その頃、ハウイーは心の
癒しを求めるかのように、セラピーで出会った気さくな女性ギャビー(サンドラ・オー)と
急接近してゆく。幾度となくほつれかける夫婦の絆。ベッカとハウイーは、再び共に
歩み出すことができるのだろうか……。 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-11-13 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)