●「恋人たちのパレード Water for Elephants」
2011 アメリカ Fox 2000 Pictures.121min.
監督:フランシシ・ローレンス 原作:サラ・グルーエン「サーカス象に水を」
出演:リース・ウィザースプーン、ロバート・パティソン、クリストフ・ヴァルツ、
    ポール・シュナイダー、ハル・ホルブルックほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
この映画を観た大概の人が感じること、邦題がおかしい、リースは演技は
上手いけど美人じゃないなあ。まことその通りである。一方で今年の
オスカー、助演男優賞を獲得したクリストフ・ヴァルツ(サーカス団長)の
存在感は素晴らしかった。全体として良く纏まった作品だ。

原作が良くできていたと思うのだが、ストーリーは面白く飽きずに見ることは
出来た。構成も分かりやすいが、象が暴れて人を傷つけて、引き取られて・・
などと悲劇的な方向かな、と思ったら、ハッピーエンドだった。

象さんがお利口で、トレーナーは大変だっただろうなあ、と思った。しかし
象と主人公らの物言わぬ心の交流が本作のカナメにもなっていて
感動押しつけでもなく、事件も起きるが、それを乗り越えてハッピーな
大団円に結びついていく。
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<ストーリー>
老人ホームから抜け出てきた老人が動物園の前で係りの保護され、昔話を
し始める・・という出だし。ポーランド移民だった彼は獣医を目指していたが
卒業試験の日に両親が交通事故で亡くなるという悲劇に直面する。
父親が自分を大学に進めるために多額の借金をしていたことが分かり、
自宅も差し押さえられ、大学も途中でやめて、列車に飛び乗った。

それがサーカス列車だったわけだ。専制君主の団長(ヴァルツ)とアクロバット
をする美人妻。主人公ジェイコブは、次第にその妻マーリーナ(ウィザースプーン)
に惹かれていく。
サーカス団は最近入りが悪く、起死回生と一頭の象を買い入れ、ジェイコブが
係りに指名される。最初はいうことを聞かなかったが、ある日この象が
ポーランド語を解すると分かり、それ以降、このローズと名付けられた象は
素晴らしい演技をする。これが呼び物となりサーカスには多くの人が駆けつけた。
この象がジェイコブとマーリーナの間のキューピッドにもなっていくのだ。

団長もジェイコブに感謝するが、妻との間を疑うようになり、やがて彼とケンカに
なり、ジェイコブは妻と後に会うことを約束して、団を抜け出る。
しかし、団長に追い出された別の男らの手により、動物の檻が開けられて、
サーカスは大騒動になる。ここに駆けつけたジェイコブは、団長が妻の首を
絞めようしているところを殴り、象も団長を踏みつけて殺してしまう。

誰も観ていなかったので罪に問われることもなく、二人は別のサーカス団に
象とともに移籍し、そこで再び活躍。二人は結婚し、子供も生まれ、幸せに
暮らしたのだった・・・。 簡単にいうとそんな話。なんといってもエキセントリックな
団長が良かった。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-02-28 23:10 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「恋におちたシェイクスピア Shakespeare in Love」
1998 アメリカ Univesal Pictures,Miramax Films.123min
監督:ジョン・マッデン
出演:ジョセフ・ファインズ、グゥイネス・パルトロー、ジェフリー・ラッシュ、
    コリン・ファース、ベン・アフレック、ジュディ・デンチ、トム・ウィルキンソン他
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<1998年度アカデミー賞作品、脚本、主演女優、助演女優、音楽、美術、衣装デザイン賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
実に面白かった。オリジナル脚本がいい。キャスティングがいい!音楽もいい。
カメラもいい。完成された映画の世界がある。こんな名作を今頃鑑賞した。
シェイクスピアを知っているわけでもなく、作品を読んでいるわけでもないので
人物評は出来ないが、脚本を書き上げるについては時代考証も含めて苦労した
だろう。(当時日本と同じように女性を舞台に上げてはならないという法律があった
とは初めて知った) しかし、当時のイギリスの劇場事情や貴族、王室事情なども
面白く描けていた。何よりシェイクスピア作品もかくやとばかりのウィットとユーモア
に富んだセリフのやりとりは味があった。実在の人物や劇をベースにして、
アイデアを自由に飛翔させた筆力はオスカーも納得である。上映2時間に渡り、
恋愛と作劇と上演と女王陛下がテンポよく心地よく進んで行き、飽きることなく
一気に見切ることができたのだ。
脇役までそれぞれの人物が愛すべき存在として勧善懲悪もありつつ分かりやすく
描かれる。

「ロミオとジュリエット」が出来上がり初演を終えるまでが、この物語とシンクロして
シェイクスピアとお金持ちの商人令嬢の悲恋がベースになるのだが、(劇中劇の
恋愛とシェイクスピアと令嬢の恋愛が見事にシンクロするのだが)映画のほうも
悲恋に終わるものの、ラストはシェイクスピアは「十二夜」を書き始める動機となり
令嬢は新大陸に新しい人生を見つける、という力強さが描かれていて、この
エンディングが何とも気持ちがいい。

シェイクスピア大好き、舞台劇大好き、で男装して一座に加わる貴族令嬢ヴァイオラ
(パルトロー)、やたら剣術が強い天才詩人・劇作家・役者シェイクスピアの
ジョセフ・ファインズ、ヴィオラを強制的に嫁に取る貴族にコリン・ファース、
これにライバル同士の劇場の経営者たち、エリザベス1世女王(ジョディ)、事情を
理解して令嬢の味方になる侍女、ベン・アフレックらが演じた役者たちなど
それぞれの役者の個性と役柄がシンクロして、それぞれの人物が愛すべき
存在としてちゃんと描かれる。(女王陛下が正義の味方として登場して美味しい
ところを持って行ってしまうのだけれど)

クラッシック作品として映画史に残る作品であろう。
お勧めです。
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<ストーリー>
「芝居熱が過熱するエリザベス朝のロンドン。ローズ座は人気作家ウィリアム・
シェイクスピア(ジョゼフ・ファインズ)のコメディが頼みの綱だったが、彼はスランプに
陥っていた。なんとか書き出した新作コメディのオーディションにトマス・ケントと
名乗る青年がやってくる。実はトマスが裕福な商人の娘ヴァイオラ(グウィネス・
パルトロウ)の男装した姿だった。商人の館にもぐり込んだシェイクスピアは、
ヴァイオラと運命の恋に落ちる。

その日から堰を切ったように劇作を書き始めたが、トマスから親が決めた結婚の
ためもう会えないというヴァイオラの別れの手紙を受け取り、納得できずまた館へ。
そこでトマスがヴァイオラの仮の姿だと知る。心のままに結ばれたふたりはその後も
忍び逢いを続け、この恋が次第に運命の悲恋物語「ロミオとジュリエット」を形づくっ
ていく。

ヴァイオラは、トマスとして劇場の皆を欺き芝居の稽古を続けていた。初演を待つ
ばかりの日、トマスが実は女性であることがバレ、劇場の閉鎖が言い渡される。
女性が舞台に立つことが許されない時代だったのだ。ライバル劇場のカーテン座の
協力で初演を迎えたが、同じ日ヴァイオラはいやいや結婚式を挙げていた。
式の後劇場に駆けつけたヴァイオラは、突然声変わりが起こって出演できなくなった
少年の代わりに、ジュリエット役を演じることに。ロミオ役はシェイクスピアだ。

詩に溢れた悲恋劇は大喝采を呼ぶが、芝居好きのエリザベス女王の許しで劇
場閉鎖は免れたものの、ヴァイオラの結婚は無効にはならず涙ながらにふたりは
別れることに。結婚して新天地アメリカに赴いたヴァイオラを思い、シェイクスピアは
新たなコメディ「十二夜」を書き始める……。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-02-26 23:00 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「スーパー・チューズデイ The Ides of March」
2011 アメリカ Cross Creek Pictures.101min.
監督:ジョージ・クルーニー
出演:ライアン・ゴスリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、
    マリサ・トメイ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今年('13)のオスカーでは作品賞を獲得した「アルゴ」のプロデューサーとして
登壇し、オスカー像を手中にしたジョージ・クルーニーが監督し、製作、脚本にまで
コミットした政治サスペンス。クルーニー好みのストーリーが豪華な配役で展開
する。アメリカの大統領選が分かっているとより面白いと思う。
政治モノではあるが、一級のサスペンスとして娯楽作品に仕立て上げた
クルーニー、なかなかやりますね。

政治の世界の「忠誠」と「裏切り」を描くが、結局政治の表舞台に立っている人物は
些細なことであっても「裏切り」をステップにして来たに違いない、とアイロニカルに
表現されていた。クルーニーは、脇に回り、若き広報官ゴスリングの「裏切り」と
「正義」にまつわる葛藤が主なストーリーになるが、大統領候補の州知事(クルーニー)、
若いインターンに手を出して妊娠させちゃ、ダメでしょ、と思うけど、この辺りが
少し映画的に甘いんじゃないか、と感じた。男女の恋愛模様もちゃんと描けていた
のは良かったのだけれど。

ラスト3分の1くらいから連続するどんでん返しの連続は面白かった。裏切ったつもりが
裏切られたり。結局小悪人のゴスリングがスキャンダル知事を手玉にとって、首にされた
積りが、ボスを首にしてその地位に納まるのだ。
大俳優たちを向こうに回してゴスリングは熱演だったが、個人的にどうもラブコメの
イメージが付きまとう。選挙物はえてしてややこしいのだが、本作は101分と、上映
時間もいい感じだった。
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<ストーリー>
「アメリカ合衆国大統領の座をめざし、民主党予備選に出馬したマイク・モリス
(ジョージ・クルーニー)は、選挙ツアー最大の正念場を迎えようとしていた。
ペンシルベニア州知事として政治家の実績を積んだモリスは、ハンサムで弁舌に優れ、
カリスマ性も十分。そのうえ清廉潔白な人柄と揺るぎない政治信条で多くの有権者を
魅了し、ライバル候補のプルマン上院議員をじわじわと引き離しつつある。
来る3月15日のオハイオ州予備選に勝利すれば、その勢いに乗って共和党候補をも
打ち破り、ホワイトハウスの主になることはほぼ確実。

いよいよ一週間後に迫ったスーパー・チューズデーの決戦に全米の注目が集まって
いた。モリスを支えるのは、ベテランのキャンペーン・マネージャー、ポール・ザラ
(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、広報官スティーヴン・マイヤーズ(ライアン・
ゴズリング)。

ある日、スティーヴンのもとに、プルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィ(ポール・
ジアマッティ)が電話をかけてくる。極秘の面会を求められ、一度は拒んだスティーヴン
だが、何らかの情報提供をちらつかせるダフィの言葉巧みな誘いに負けてしまう。
ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。
だがモリスに心酔しているスティーヴンは、その申し出を即座に拒絶。その夜、
スティーヴンは選挙スタッフのインターンである若く美しい女性モリー(エヴァン
・レイチェル・ウッド)とホテルで親密な一夜を過ごす。

翌日、スティーヴンはダフィとの密会の件をポールに打ち明け、謝罪するが、
何より忠誠心を重んじるポールの怒りは想像以上だった。二人の間には亀裂が
生じ、ダフィとの密会は新聞記者アイダ(マリサ・トメイ)にも嗅ぎつけられてしまう。
圧倒的優勢を見込んでいたスーパー・チューズデーの雲行きも怪しくなり、
スティーヴンを取り巻く状況はまたたく間に悪化していった。そんな中、ポールから
クビを宣告されたスティーヴンは、プルマン陣営への寝返りを決意するが、態度を
豹変させたダフィにすげなく門前払いされてしまう。
怒濤の嵐が吹き荒れるスーパー・チューズデー前夜、正義を売る者たちの最後の
壮絶な駆け引きが始まった……。 」(goo映画)

権謀術数渦巻くアメリカ大統領選の物凄いエネルギーの一端を垣間見るような
感じだ。自陣営を裏切って敵陣営に、「予定通り」に寝返ると、そのスタッフから
「簡単に寝返るような人物は使えない」てな言葉を浴びせられて、放り出される
のだ。このあたり凄かったなあ。それとインターンとの情事を明かされた
候補とゴスリングの対決も見ものだった。脚本もよく出来ていたと感じた。

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by jazzyoba0083 | 2013-02-23 23:15 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「ハーフ・デイズ Uncertainty」
2009 アメリカ Uncertain partners LLC .101min.
監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、リン・コリンズ、アサンプタ・セルナ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白い試みであり、2つの物語が同時に進むという構成がもっとウザったい
かな?と思っていたがそうでもなく手堅く纏まっていたと思う。
台本の骨格・流れを決めておいて、あとは出演者のアドリブに任されたと
いうことらしいが、結局何を言いたかったのかよく分からないで終わって
しまった。
適度に緊張感を持ってパラレルな物語はテンポよく進むのだが、こいつは
「オチ次第ではコケそうだなあ」と感じるようになり、結果やっぱり、トホホな
感じになってしまった。 ブルックリン橋とマンハッタン橋の上で同じような
趣旨のセリフにより幕引きとしたが、結局携帯電話騒動、タイガーという犬
のこと、家族のことなどが何一つ解決されないまま、「前に進むしかない」
って言われてもなあ。

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<ストーリー>
「7月4日、独立記念日。ニューヨークのマンハッタン島とブルックリン区を結ぶ
ブルックリン橋の中央にたたずむ恋人同士のボビー(ジョセフ・ゴードン=
レヴィット)とケイト(リン・コリンズ)は人生の岐路に立っていた。
二人はコインの表裏に運命を託し、二通りの一日が始まる。マンハッタン島の
方へ向かった二人は、タクシーの中で携帯電話を拾う。
落とし主と連絡が取れ携帯電話を返そうと待ち合わせ場所に向かうと、男が
射殺されるところに出くわしてしまう。状況を把握しきれず混乱しながらも、
ボビーとケイトは走り出す。そして、大金と犯罪組織が絡んだ逃走劇へと発展
していく。

一方、ブルックリンへ向かったボビーとケイトは、ケイトの家族が開くホーム・
パーティに参加することに。和やかにパーティの準備が進む中、母親との
確執や亡くなった兄のこと、ボビーが外国人であること、ボビーとケイトの
秘密など、次第に家族や二人が抱える問題が浮き彫りになってくる。
一見分かれ分かれになった二通りの一日が重なり合うとき、ボビーとケイトは
とある決断をする……。 」(goo映画)

見ようによっては竹野内豊と菅野美穂がやっていると見えなくもない(苦笑)
ゴードン・レヴィットとリン・コリンズはこの映画にはフィットしていた。
二つの物語が緑と黄色に分かれているのだが、黄色の物語の中で
なぞの中国人に追われる途中、中華街を歩くこどもの集団のTシャツが
緑で統一されていたのは何か意味があったのだろうか??
音楽も来たるべき緊張を予感させる旋律でフィットしてたと感じた。

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by jazzyoba0083 | 2013-02-20 14:39 | 洋画=は行 | Comments(4)

●「恐怖のメロディ Play Misty for Me」
1971 アメリカ Universal Pictures,Malpaso Company.108min.
監督:クリント・イーストウッド 
出演:クリント・イーストウッド、ジェシカ・ウォルター、ドナ・ミルズ、ジョン・ラーチ、ドン・シーゲル他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1971年といえば、私が大学に入った年。遥か昔、懐かしいなあ。そんな感慨も
あり、しみじみ(笑)かつ面白く見ることができた。今や名監督として定着した
イーストウッドの監督第一作であるが、将来の大器を予見させるストーリーや
映像の構成が見られるのが嬉しい。だが、監督が自分の趣味で突っ走ると
見ている側は引いてしまうというポイントもある。ロバータ・フラックの歌とともに
流れるラブシーン、それにモントレー・ジャズフェスティバルの光景。ともに意味も
なく長い、と感じた。評価する向きもあろうし、それも含めてイーストウッドなんだけど。

冒頭とエンディングの空撮、サンフランシスコからやや南下したあたりからカーメル
(のちにイーストウッドが市長となる街だ)の美しい海岸風景も取り入れた映像構成、
大仰なクロースアップには苦笑だが、若きイーストウッドの、粗いけれど、力強い
演出を感じることができる。イーストウッドがDJ、というのが似合うかどうかは
議論があるだろうが。

ハンサムな女好きなDJが、一夜の情事を楽しんだばかりに、恐怖に叩き込まれる
という当時はストーカーという名称などなかったころの「ストーキング」を描いた。

基地外なんだろうけど、正常と狂気、紙一重の女性を演じたジェシカ・ウォルターが
怖かった。「ダーティ・ハリー」監督でイーストウッドの師匠であるドン・シーゲルが
バーテン役出ている。恋人トビーのルーメイトが実は狂気の女だった、というあたりは
いい感じだった。しかし、メイドをあれだけ傷つけて結構簡単に釈放される、という
のが合点が行かなかったなあ。

70年代のアメリカ西海岸、特にサンフランシスコあたりの雰囲気や風俗、また
映像タッチ、イーストウッドの若き才能などを満喫できる作品ではある。

なお、原題は、狂気の女がDJイーストウッドに対するリクエストのセリフ。
ミスティとはワンアンドオンリーなジャズピアニスト、エロール・ガーナーの
ジャズナンバー。名曲である。
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<ストーリー>
「ディスク・ジョッキーとして、モントレイ半島では最高に人気のあるデイブ・ガーランド
(クリント・イーストウッド)はKRMLラジオのスターだった。レコードの合い間に詩を
読んだり、ちょっとした哲学を聞かせながら、電話によるリクエストを受けていく。

彼にはチャーミングな恋人トビー(ドナ・ミルズ)がいたが、彼女はある日、突然、
デイブの前から姿を消した。不気味な事件はちょうどその頃から始まろうとしていたのだ。
デイブの放送が始まると、決まった時間に若い女の声で“ミスティ"という曲をかけてと
判で押したようにリクエストするのだ。

その夜、デイブが、事務所がわりに使っているバーに顔を出すと女のひとり客がいた。
スマートな美人で、デイブのファイトをかきたてるに充分だった。デイブがバーテンの
マーフィー(ドン・シーゲル)とゲームを始めると予想通り、女は身を乗り出してきた。
あとはお定まりのコースだ。
デイブは娘のアパートにもぐり込んだ。娘の名はイブリン・ドレイバー(ジェシカ・ウォルター)
といい、毎晩“ミスティ"をリクエストするのは彼女だった。その晩以来、イブリンは勝手に
彼の部屋に押しかけるようになった。その日はちょうど、サン・フランシスコ放送会社の
女社長マッジから持ち込まれた新しい仕事について、相棒のアル・モンテと打ち合わせの
最中だったのだ。アルは気をきかせて帰っていった。

数日後、デイブは、町に戻ってきたトビーと再会し、2人はお互いの愛を確認した。
だがイブリンは激しくデイブに迫り、マーフィーやアルの防波堤では防ぎきれなくなった
ため、覚悟を決めたデイブは彼女に別れ話を持ちかけたが、彼女の異常さは頂点に達し、
話し合いどころではなかった。
デイブがトビーと海岸で遊んだ日の夜、デイブのアパートにイブリンが飛び込んできた。
そして浴室で自ら手首を切ってしまった。仕方なく一番彼女を泊めることにしたが、翌朝、
すでにイブリンの姿はなかった。
デイブがトビーに今までのことをすべて打ち明けて帰宅すると、掃除夫のバーディが瀕死の
重傷を負い、倒れていた。その傍らには放心状態のイブリンが立っていた。彼女は病院へ
送られることになった。それからしばらく平穏な日が続き、デイブとトビーはジャズ祭に行った。

その帰り、トビーは今一緒に住んでいるマドリンがもうすぐ引っ越し、替わりにアナベルと
いう娘が来ることになったと告げた。ある夜、本番中のデイブにイブリンから電話がかかって
きた。病気が治ったのでハワイに行くことに決まったから、その前に“ミスティ"をかけてくれ
というのだ。デイブは承知した。次の日KRMLに出た彼は、昨夜イブリンが口ずさんだ詩を
思い出した。それは、エドガー・アラン・ポーの“アナベル・リー"だった。

彼は不安になった。そういえば、トビーの新しい同居人はアナベルといっていたではないか。
デイブはとっさにトビーの電話番号を廻したが、受話器から流れる声は間違いなくイブリンの
声だ。デイブは放送局を飛びだした。トビーの家に駆け込んだデイブが最初に目撃した
ものは、トビーの保護を依頼していたマッカラム刑事(ジョン・ラーチ)の死体だった。
胸にナイフがつきささり、無残という他はなかった。
別の部屋からトビーの恐怖に満ちた悲鳴が聞こえた。彼はまっくら闇の中へつっ込んで
いった。そこにはロープで縛られたトビーがいるだけだった。その瞬間、デイブの背後から、
ナイフを手にしたイブリンが躍りかかった。彼は必死でかわした。女の力とは思えないすさ
まじいイブリンの攻撃だったが、乱闘の末彼女はベランダから海へ落ちた。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-02-19 23:15 | 洋画=か行 | Comments(0)

パリの恋人 Funny Face

●「パリの恋人 Fanny Face」
1957 アメリカ Paramount Pictures.103min.
監督:スタンリー・ドーネン 音楽:ジョージ・ガーシュウィン
出演:オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステア、ケイ・トンプソン、ミシェル・オークレール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ヘップバーンとアステアの歌と踊りがキレがあるとかないとか、物語性が薄いとか
いろいろと評判はあるだろうが、私としては50年代のミュージカル映画としては
歴史に残していい作品だと思う。それは作品を覆うドーネンのオシャレな演出が
記憶に残るからだ。(ストーリーはあまり大したことがないというのは本当だろう)

テクニカラーの醍醐味を存分に生かした映像(色彩)美、ヘップバーンの
ジバンシーによる衣装、古き良きパリの観光写真のようなショット、加えて
ガーシュイン兄弟の名曲と、映像も音もファッショナブルに仕立てられていて
見ている人をハッピーな世界に誘う。

もっともこの「Fanny Face」は、アステア若き頃、姉とブロードウェイで公演された
ミュージカルで、音楽もその舞台にガーシュインが付けたものを映画版でも採用
したというもの。この映画が出来たときには既にガーシュインは没している(1937没)。
さりながら、いい時代のアメリカ・ミュージカルの魅力を倍加させる効果はあり、
これにヘップバーンとアステアの歌と踊りが彩りを添えるのである。

アメリカからのあんなデカい旅客機がエッフェル塔の真上を通る、なんてことは
なかったのじゃないかな。オルリー空港だけど。(^^ゞ
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<ストーリー>
「オードリーの歌は、結構、雰囲気で聴かせるものがある。「マイ・フェア・レディ」の
ような純然たるブロードウェイ・ミュージカルの映画化ならいざ知らず、こういった
小唄映画ならば充分通用する。そして、アステアに負けじと、元バレリーナの特技を
活かしてダンシング。
黒づくめのモダン・バレエ風のナンバー、“基本的共感主義”が特にいい。物語は、
ファッション雑誌の撮影に乗り込まれた古本屋のオードリーが、カメラマンのアステアに
スカウトされトップモデルとなる。現代思想にかぶれた彼女は、途中で自らの実存の
虚しさに気づき、行方をくらましたりもするが、最後にはハッピーエンドを迎える、という
もの。

撮影でウェディング・ドレスを着て、感きわまって泣き出してしまう姿が可憐だ。
撮影コンサルタントに、ファッション・フォトの第一人者R・アヴェドンを迎え、その写真が
コラージュされた画面は、映画にテンポを生んでいる。女性への褒め言葉に
“ファニー・フェイス”が使われ出したのも、この映画からではないだろうか。
無論、自分の容貌を気にするオードリーに、アステアが“君はユニーク”と賞賛してそう
呼ぶのだ。とにかくカラフルな作品である。」(allcinema)

名作「マイ・フェアレディ」では吹き替えとなってしまうオードリーの生声が聞けるという
映画でもある。そこそこ聞けますよ!

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-02-18 22:45 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「ゼロ・ダーク・サーティ Zero Dark Thirty」
2012 アメリカ Columbia Pictures ,Annapurna Pictures,First Light Production.158min.
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャスティン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
2011に「ハート・ロッカー」で作品・監督・脚本など6部門を獲得したキャスリン・
ビグロー監督が、同じマーク・ボール脚本により、ビン・ラディン殺害へ至るCIAの
事情を描いた。雰囲気が同じような感じなのは、監督も脚本も同じだからなのだろう。

この映画を見ながら2つのことを考えていた。1つは「ハート・ロッカー」との比較。
本作もオスカーに5部門にノミネートされているが、前作と比べると監督賞に該当して
いないのが興味深い。本作を鑑賞して後、自分が書いた「ハート・ロッカー」の感想を
読み返してみたのだが、

「キャスティングにビッグネームが見えないのにこれだけの評価を得ているのは、
やはり脚本がいいのだろう。テーマ設定の勝利であり、ドラマ性を排除したドキュメンタリー
タッチのクールな映像は、まるでバグダッドからの生中継を見ているように緊迫する。
観客は131分絶え間ない緊張を強いられるので、見た後実に疲れる。これといった
ストーリーがある訳でなく、3人の爆弾処理班の行動を幾つかのエピソードの中で描いて
行くのだが、見る人によっては、単なる爆弾処理のアクションムービーと映るかもしれない。
しかし、まるでノンフィクションのような(手持ちカメラの影響もあるか)展開は、ラスト直前
まで徹底して日常を排し、戦争の狂気の中で人間がどう振る舞えるか、ばしばしと観客に
投げて来る。」

と記してあった。本作への感想も似ている。戦場がイラクからアフガンに移り、主人公が
爆弾処理班からCIAに変わったのだが、「手持ちカメラ」「非日常に徹したドキュメンタリー
タッチ」「観る人に問題を投げかける」という趣旨は同様だ。
しかし、である。私として、「ハート・ロッカー」ほど感動しなかったのは何故だろう。
思うに、人の心を具体的に描いたか、どうか、にあるのではないか。
ラスト、マヤの涙は何を物語っているのだろうか、ということに収斂されていくのだろうが、
前作の方が、訴えるものが普遍的であり、具体的であったと思える。
もちろん、本作を作り上げる上で膨大なインタビューを行った脚本家と、徹底的に
事実に近い映像を創り上げることにこだわったビグロー監督の苦労は映画に結実している
のではあるが。

さらに考えるに、上記の反応は9・11を直接体験していない日本人だから、ということも
言えるのではないか、とも思うのだ。全編暗く地味な会話劇が続くが特に前半1時間の
拷問シーンから、アラブの名前が乱舞するテロ一味を捕虜から聞き出すくだりは、
辛抱が必要なほど地味。(但し、実は名前を覚えることはそう重要ではない)
しかし、アメリカ国民はこれを肌感覚で感じることが出来るので評価が自ずと高くなる
のは理解できる。 アメリカ国民にとっては遠くで行われたこととは云え、これは戦争
なんだな、ということだから。
そうしたシンパシーという点からも日本では客の入はそう良くないと見た。

それにしても、マヤがビン・ラディンを必死になっておうキッカケとなったのは親友を爆殺
された「私怨」であり、CIA長官が現場のことを知らずにノー天気なことをほざく姿などを
見るにつけ、戦争というものは時に恐ろしく個人的なレベルに落とし込まれ、多くの人が
死んでいくのだな、ということも考えさせられた。
つまりラストでのマヤの涙も、それらも含め、胸に残ったのは虚しさだけ、ということでは
ないか。
衛星から送られていくる画像で、男女の人数やおおよその年齢などを分析してしまう
シーンには今更ながらビックリ。物理的リアルさの向こうで行われる現代戦の怖さを
改めて感じた。

2つ目は、先週観た「レ・ミゼラブル」との比較である。片や19世紀のフランス、片や
21世紀のアフガニスタンと、まったく状況は違うが、実は通底するものを感じて
いたのだった。
それは、貧困と宗教である。 フランスにおける革命も「レ・ミゼラブル」つまり、憐れむべき
貧者たち、抑圧された庶民が声を上げたものであり、一方でイスラム原義主義者たちの
怨念の根底にあるものの1つにも、貧困があるのだ。アメリカは富を一手に奪い去る悪の
総本山でありアメリカ人を殺すことは、イスラムの教えに叶うと狂信しているわけだ。
本作で描かれる、パキスタンやアフガンの街も、貧しさに満ちている。

「レ・ミゼレブル」では、絶対的利他主義こそ神に祝福されるべき人間の生きる道との
ビクトル・ユゴーの主張が汲み取れるのだが、本作では、それとは対極にある「不信」と
「利己主義」(アメリカもイスラムも)が描かれているのだとおもう。こうした映画が
同じオスカーの土俵に登るのは誠に興味深いと言えよう。
こうした映画を作れることにアメリカの凄さとパワーを感じもするのである。
奇しくも上映時間は両作とも158分。どちらも長いとは思えず見切ることができる良作で
あることは確かである。

なお、タイトルのゼロ・ダーク・サーティとはビン・ラディン殺害作戦が決行される時間、
深夜0時30分の軍事用語である。
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<ストーリー>
「「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督&マーク・ボール脚本コンビが、米海軍
特殊部隊“ネイビー・シールズ”によって遂行されたオサマ・ビンラディン暗殺をめぐる
驚愕の舞台裏を、ビンラディン追跡で中心的役割を担ったCIAの若い女性分析官を
主人公に描き出した衝撃の問題作。

当事者たちへの入念な取材によって明らかとなったリアルな追跡作戦の行方を
スリリングに描くとともに、10年にわたる勝者のない戦いの果てに辿り着いたアメリカの
いまを見つめる。主演は「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」「ツリー・オブ・ライフ」の
ジェシカ・チャステイン。
 
 巨額の予算をつぎ込みながらも一向にビンラディンの行方を掴めずにいたCIA。
そんな手詰まり感の漂うビンラディン追跡チームに、情報収集と分析能力を買われた
まだ20代半ばの小柄な女性分析官マヤが抜擢される。さっそくCIAのパキスタン支局へ
飛んだ彼女だったが、取り調べの過酷な現実に戸惑いを見せる。
そんなマヤの奮闘もむなしく捜査は依然困難を極め、その間にもアルカイダによるテロで
多くの命が失われていく。そしてついに、マヤの同僚ジェシカがテロの犠牲になってしまう。
以来、個人的な感情にも突き動かされ、これまで以上にビンラディン追跡に執念を燃やして
いくマヤだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-02-16 13:20 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「レ・ミゼラブル Les Misérables(2012)」
2012 イギリス Unversal Pictures,Working Title Films.158min.
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、
    エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
エンディングロールを漫然と眺めながら、この映画から感じ取れたことを
考えていた。号泣していたとなりのお嬢さんのシャクリ上げもどうやら収まった
ようだ。つられそうで困ったけど。祝日のシネコンは1回目も2回目も満席。
アカデミーの発表を前にして、人気は全然衰えていないようだ。

キリスト教的究極の博愛主義、利他主義。ジャン・バルジャンの人を憎まず
愛を以て接する姿勢は、武器を以て復讐するよりも力を持ちうることを、
ジャベールの自殺を以て証明する。愛に徹した人こそ、神の御胸に召される
ことが出来る、永遠の幸せを手にすることが出来るのだ。
これはキリスト教徒だったら、なおさら感激することだろう。

ヴィクトル・ユゴーの原作が優れているのだが、トム・フーパーの手になる
映画版も、圧倒的な感動を以て迫る。しかし、ミュージカル映画は大好きだが、
「シェルブールの雨傘」のように、セリフが基本的に全部唄になっているのは
個人的には馴染めないというか違和感を覚えつつ鑑賞を終えた。
アン・ハサウェイが大きくフィーチャーされた革命前夜までは特に。

トム・フーパーは全編唄とすることのメリットとデメリットをどう考えたのだろうか。

本作はもともと舞台モノであるから、非常にリアルに再現された、また短い
カットと手持ちカメラで表現される映像には、全編唄という形式は馴染み
づらいのではないか、と感じた。「シェルブールの雨傘」の無邪気な恋愛モノなら
まだ我慢も効くが、「人間賛歌」という重いテーマである場合、どうなのだろう。
そうした手法は、「有り」と認めるとしても、ステージミュージカルや、クラッシック
オペラのように、映画表現とは別のところにある芸術の領域のような気がするの
だが。

しゃべる言葉を音楽にすると、どうしてもリフレイン多用となり、どうもしっくり
こない。
「音楽がセリフになっている」のではなく、「セリフが音楽になっている」無理を
どうしても感じてしまう私でした。それが故に今日まで鑑賞をためらっていた
次第だ。でも結果として観てよかったとは思う。

同じキャストとストーリーだとしても、音楽が感動を倍加させる効果があることは
明白であり、それが故の感動は、普通の映画では味わえないものであることも
確かなのだが。隣のお嬢さんも、宿屋夫婦の本当の娘エポニーヌが、マリウスの
腕の中で亡くなるシーン、またジャン・バルジャンがファンテーヌの幻に誘われて
昇天するシーンに於いて、その唄に感動をドライブされ号泣に至った訳だ(と思う)。

断っておきますが、私ミュージカル映画大好き、劇団四季も、東宝ミュージカルも
大好きです。また「レ・ミゼラブル」を舞台ミュージカルに仕立てたことも大正解と
思いますが、「映画」での全編唄という点にのみ引っかかってしまいました。

ヒュー・ジャックマンを始めとしたキャストの歌声は素晴らしい。現場でリアルに
歌って収録されたという。アフレコであるのかどうかは問題ではなく、確かに
彼らの歌声は、感動を呼び込むのに成功している。

画面は終始薄暗く、ローソクの中の夜の風情だ。

今年度オスカー8部門にノミネートされた本作、さて何部門で受賞となりますか!
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<ストーリー>
「日本を含む世界中で愛され続ける空前の大ヒット・ミュージカルを、豪華キャストを
起用し圧倒的なスケールでスクリーンへと昇華させたミュージカル超大作。
出演はジャン・バルジャン役にヒュー・ジャックマン、彼を執拗に追い続ける宿敵
ジャベール警部にラッセル・クロウ、そのほかコゼット役にアマンダ・セイフライド、
その母ファンテーヌにはアン・ハサウェイ。監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー
監督賞に輝いた英国期待の俊英トム・フーパー。
 
 19世紀のフランス。1本のパンを盗んだ罪で投獄され、19年間を監獄の中で
生きたジャン・バルジャン。仮出獄した彼は再び盗みを働いてしまうが、司教の
優しさに触れ、心を入れ替えると決意する。過去を捨て、マドレーヌと名前も変え
ながらも正しくあろうと自らを律して生きていくバルジャン。

やがて市長にまで上り詰めるが、法に忠誠を誓うジャベール警部に自らの正体を
見破られ逃亡を余儀なくされる。その一方で、薄幸の女性ファンテーヌから託され
た彼女の娘コゼットに深い愛情を注ぎ、美しい女性へと育てていくバルジャンだったが…。」
(allcinema)
by jazzyoba0083 | 2013-02-11 14:15 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「ディア・ダディ 嘘つき父さんの秘密 World's Greatest Dad」
2009 アメリカ Magnolia Pictures, Darko Entertainment, Process Productions.99min.
監督:ボブ・ゴールドスウェイト
出演:ロビン・ウィリアムズ、アレクシー・ギルモア、ダリル・サバラ、ヘンリー・シモンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白い映画であったが、劇場に客は行かないだろうなあ、と思ったら案の定、日本では
劇場未公開。あまりも嘘っぽいとか、ストーリーの底が浅い、とかいう声も聞こえてきそう
だが、まあ、堅いことはいいじゃないか、でも面白いよ、という風に個人的には思った。

キャスティングが絶妙であった。ロビン・ウィリアムズと息子役のダリル・サバラが最高!
とにかくセックスのことしか頭にないようなバカ高校生、オヤジをオヤジとも思わず、
バカもここまで行くとご立派としか言いようがない。しまいにゃ過激な首絞めオナニーの
最中に窒息死してしまうし・・。

まあ、現実にはこんなことはあまりないだろうなあ、と思いつつもここまで突き抜けて
映画化してしまうのがアメカなんだろうな。ラスト近く、ロビンが裸でプールに飛び込む
シーンは要らないなあ、とは感じたけど。
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<ストーリー>
「作家志望の冴えない高校教師ランスは年頃の息子カイルと2人暮らし。同僚の美人
教師クレアとの恋人関係はそこそこ良好だが、カイルとの親子関係はぎくしゃくしている。

ある夜ランスは、カイルが自慰行為(いわゆる窒息プレイ)中の事故で死んでいる
ところを発見する。激しいショックを受けつつも、ランスはカイルの死を自殺に見せかける
ために遺書を偽装する。

ところが、ふとしたことからその遺書が世間の注目を集め、カイルが10代のカリスマと
して祭り上げられるとともに、ランスは息子を自殺で失った悲劇の父親としてメディアに
大きく取り上げられるようになってしまう。

罪悪感に苛まれつつも、後戻りできない状況に、ランスは悲劇の父親を演じるとともに、
カリスマとしてのカイルをでっち上げ続ける。しかし、ランスの勤め先であり、カイルが
通っていた学校で、図書館にカイルの名前が付けられることになると、その式典の場で
ランスは全てを明らかにする。

激しい罵倒を受けつつも、ランスは晴れやかな気持ちでその場を後にする。
そして、カイルの唯一の友人だった少年と打ち解け合う。」(wikipedia)

ランスはカイルの日記をでっち上げるが、元来作家志望の男の書いた文章であって
学内でたちまち評判となる。タイトルはガールフレンドのクレアの提案で
「You don't know me」となる。これがテレビ局の人気トークショーのプロデューサーの
目に留まりテレビ出演、さらに大手出版社のエージェントからも出版のオファーと
予想通りの展開になる。しかし、図書館に息子の名前が付くことになった事態におよび
これは誰も幸福にしない、とすべてをバラすことにしたのだった。

だが、ここまで来たらすべて嘘を突き通せばよかったのに、と思っちゃったのだけれど。(^^ゞ

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by jazzyoba0083 | 2013-02-10 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー Thief」
1981 アメリカ United Artists,Michael Mann Company/Caan Productions.123min.
監督・脚本:マイケル・マン
出演:ジェームズ・カーン、チューズデイ・ウエルド、ウィリー・ネルソン、ジェームズ・ベルーシ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なんとも大時代な邦題だが、ま、公開が80年代初頭ということを考えれば納得。
「ラスト・オブ・モヒカン」のマイケル・マン劇場デビュー作品だ。以前から一度観て
みたいと思っていたところ、WOWOWで上映してくれた。
B級の匂いがして、粗っぽさは感じるものの、それは粗雑ということではなく
80年代のエネルギーみたいないい意味でのアメリカ映画の猥雑さを感じる。
演技も映像のタッチもだ。デ・パルマにもそのような雰囲気を感じるのだが
マンの手法はデ・パルマとは違っていて、スタイリッシュでオシャレに仕立ててある。
デ・パルマの方が、猥雑さの濃度が濃いと感じる。

雰囲気はまるで日本の任侠映画の殴り込みだ。女房と子供(養子)をおん出し、
家を爆破炎上させ、敵の家を爆破し、自分を裏切ったボスの元に殴り込み
(コンバットシューティングがイカス!)、皆殺しにして自分も傷つく。。どうみても
ヤクザの殴り込みでしょう。しかし、ジェームズ・カーンが実にハマっている。
彼以外にないだろうというキャスティングだ。一目惚れしてしまうレジ係の
女性を演じたチューズデイ・ウエルドも、美人でなく、場末な感じも匂っていい味で
あった。
義理と人情を立てた男の悲劇である。

また大型バーナーを使った大掛かりな銀行強盗は、初めて見た規模だった。
何気に地味で、華々しい(意味がわかりづらいが)作戦は見ごたえがあった。
ウィリー・ネルソンも、これまた地味だけどいい味をだしてたね。

ハードボイルド、ここにあり、という痛快な活劇である。
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<ストーリー>
「雨の夜。あるカンパニーの金庫が、何者かの手によってあけられ、ダイヤモンドが
盗まれた。--フランク(ジェームズ・カーン)はプロの泥棒。19年の刑期を終え、獄中で
知りあった大泥棒オクラ(ウィリー・ネルソン)に教えられた盗みの秘訣は、一段と彼の
腕を確かなものにした。
フランクは、昼間は中古車販売店の経営者としてダンディな服装でバリバリ働く
ビジネスマンなのだ。しかし、19年の間に泥棒は長く続けられないと悟った彼は、
やすらぎのある家族を必要としていた。喫茶店のレジ係ジェシー(チューズデイ・ウェルド)
に自分の素姓を打ち明け、共に暮すことを約束するフランク。

しかし彼の凄腕を見逃す程組織は生やさしくない。彼の前に組織の大ボス、レオ
(ロバート・プロスキー)が現われ、好条件をつけて2、3の仕事を依頼する。
その仕事さえ済ませれぱ、組織が手配した郊外の家でフランクはジェシーと、レオが
見つけてきた養子と3人で優雅な生活を送ることができるのだ。
予定どおりいつもの仲間たち、バリー、グロスマンらと見事仕事を成功させるフランク
だったが、約束どおりのワケ前はもらえずバリーも消された。怒りをおぼえた彼は、
今すべてを捨てる決心をし、ジェシーと子供をグロスマンに託すと、自分の身のまわりの
ものをすべて消すべく、店も家も焼いた。そして復讐心に燃えた彼は、ひとり敵陣にのり
こんだ。そして、遂に傷つきながらも、敵のボス、レオを殺すのだった。」(goo映画)
-<一部訂正してあります>-

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-02-09 23:10 | 洋画=か行 | Comments(1)