●「アスファルト・ジャングル The Asphalt Jungle」
1950 MGM Pictures.112min.
監督:ジョン・ヒューストン
出演: サム・ジャッフェ、スターリング・ヘイドン、ルイス・カルハーン、マリリン・モンロー、ジーン・ヘイゲン
ジェームズ・ホイットモア、マーク・ローレンス、 アンソニー・カルーソ、ブラッド・デクスター
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
もう60年も前に製作された(私の生まれる前)ハリウッド製フィルム・ノワールの傑作にして
「キー・ラーゴ」「黄金」「アフリカの女王」「荒馬と女」などの名作をものしてきた
ジョン・ヒューストンの傑作でもある。(といろんなところに書かれている)

強盗の話というより、そこに加わった男たちの人間模様であり、群像劇である。そこに
この作品の深さがある。いまどきの「M・I」とか「オーシャンズ」シリーズを見慣れていると
強盗の手法は泥臭く、ダサそうに見えるが、緊迫感は同等にある。むしろ、身近に
感じる状況なので、観客はかえって緊張するかもしれない。ニトロのビンを歯で開けて
スポイトで吸い取るなんてシーンは特に。

登場人物が多いので話が整理されてくるまでの1時間は眠い。(先日シネコンで観た
「悪の法則」みたいだ)そこは我慢すると、後半にはドラマチックな展開が待っている。
製作された時代が時代だから、いささかのわざとらしさやクサさはあるが、そういう点を
除いても、よく出来た映画だと思う。印象的なのは、刑務所から出てきたばかりで
宝石泥棒を先導するドク、そして最後に牧場を夢見て斃れるディックス。あまり知らない
俳優さんばかりだが、破滅していく個性的な男たちの哀愁をそれぞれいい味を出して
演じている。悪は栄えず、などという単純なものではなくその後ろにある男たちの
哀しみを感じ取るべき作品といえよう。

ラスト近く、ジュークボックスで踊る少女に5セント玉を沢山あげて踊りに見入っている
ドクのシーン、ダイナーの前に警官が来ているのが分かっているかのような悠然たる
態度が印象的だった。それとマリリン・モンローを囲っている悪徳弁護士も、いかにも、
という感じだったがよかったな。 マリリン、若い。この頃のほうが姿かたちは好きかも。
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最後にコミッショナーがいかに警察官たちが活躍し市民を守っているかを記者に話す
シーンがあるが、ここは警察広報みたいで要らないんじゃないか、と思った。
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<ストーリー>
「西北部のある都市。警察のラジオ・カーがホテル強盗を追って走りまわるある夜明けに、
刑務所から出所した“ドク”・リーデンシュナイダー(サム・ジャフェ)は、賭博業者のコビー
(マーク・ローレンス)を訪れた。
宝石泥棒の計画があるから、暗黒街のボスとして鳴る弁護士エメリック(ルイス・
カルハーン)に、渡りをつけてくれというのだ。コビーは承諾し、ディックス(スターリング・
ヘイドン)という頑固な青年を、ドクに紹介する。ディックスはケンタッキー生まれで、
幼い頃に家の牧場を人手に渡し、何とかそれを買い戻す金を得ようと町へ出てきたの
だが、落ちる先はヤクザの仲間。今はコビーに借金までして酒場のガス(ジェームズ・
ホイットモア)や、その友人ルイス(アンソニー・カルーソ)に厄介をかけている男だった。

さてコビーとドクがエメリックを訪れたところ、内幕は火の車のこのボスは、2つ返事で
犯行援助を承知した。実はうまく立ちまわってドクらを出し抜き、相棒ブラノム(ブラッド・
デクスター)や情婦アンジェラ(マリリン・モンロー)と国外へ逃走するつもりなのである。

犯行の夜、ドクの指揮の下、ルイスは手練の技巧を発揮して宝石会社の金庫を破り、
ディックスが用心棒に立った。警察の非常網がたちまち張られ、現れた看守のために
ルイスは傷を受けたが、3人はまんまと目的を達して宝石をエメリックの家に運び込んだ。
しかしドクとエメリックの交渉ははかどらず、業を煮やしたブラノムがピストルを出すと
同時に、彼はディックスの銃弾に倒れ、ディックスもまた傷を負う。

エメリックは保険会社に宝石の買戻しを折衝すると同時に、ブラノムの死体を川へ捨て
に出かけねばならなかった。死体が浮き上り、警察の捜査が始まる。コビーは逮捕され、
エメリックもまた情婦アンジェラと共に取り調べを受け、ピストル自殺をとげる。
ルイスも死ぬ。
今や宿願も挫折したドクはひとりレストランで若い少女のダンスを見ているとき、張り込ん
でいた警官に連行された。残るディックスは、最後の望みとしてケンタッキーの故郷へ
帰ろうと車で駆った。女友達のドール(ジーン・ヘイゲン)は彼の身を案じて、ついて行くと
いってきかない。途中、彼は出血多量のため医者へかつぎこまれたが、意識が目覚めると
人が止めるのも振りきってまた走り出す。
やがて街道の傍に緑の牧場が見えると、ディックスは車を捨てて走り込み、ドールの見る
前で馬たちにとりかこまれて息を引き取る。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-28 22:50 | 洋画=あ行 | Comments(0)

かぞくのくに

●「かぞくのくに」
2011 日本 スターサンズ 100分
監督・脚本:ヤン・ヨンヒ
出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチョン、京野ことみ、大森立嗣、村上淳、宮崎美子他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
公開年度のキネ旬邦画ベスト1、毎日映画コンクール、ブルーリボンなど賞を総なめに
した作品。過去に2本のドキュメンタリーを撮った監督が、ドキュメンタリーでは撮りきれない
世界をフィクションで表現したかったに違いない。それが良く分かったし、崔洋一監督や
李鳳宇がプロデュースする井筒和幸作品のような在日を描く作品とは感じがまた違う、
ほんとにドキュメンタリーを見ているんじゃないかと思われる出来上がりとなっている。

奥田英二の娘、安藤サクラの出世作ともなった作品であるが、確かに彼女の演技、
存在感は新人レベルではないものを醸し出していた。美人でないのがいいし、この
映画のだれもがそうだが、演技臭さが感じられないのもいい。

一番心に残ったのは、オッパの監視役の男に妹が「あんたの国なんか大嫌いだ」と
迫るシーンで、その男いわく「オッパもあの国で生きていくんだ。私も死ぬまであの
国で生きていくんだ」。 嫌でもなんでも、あの国で諦めて生きていくしか方法のない
人たちの諦観、絶望感のようなものがハッと感じられた。

在日朝鮮人一家の周辺に起きた諸問題が一気に噴き出たような作品だが、描く
ところは淡々と、しかし力強い。ラスト、タクシーに乗って去っていく兄の腕を離さない
妹。兄は何を思ってその腕を振り切ったのだろうか。父の弟は生きてさえいれば
なんとかなる、と声をかけたが、オッパは「もう死んだものと思ってくれ」とどこかで
思っていたに違いない。お土産に買ったサッカーボールが高価なものでないのが
また泣かせる・・・。
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<ストーリー>
「『ディア・ピョンヤン』のヤン・ヨンヒ監督が自身の体験を基に描く、初のフィクション作
となるヒューマンドラマ。
病気の治療のために25年ぶりに日本に帰ってきた兄と、妹や家族、そして昔の仲間
たちとの再会を通し、それぞれの思想や価値観の違いなどが描かれる。
ARATAから本名に改名した井浦新が複雑な境遇に苦悩する兄役を好演する。

1970年代に帰国事業により北朝鮮へと渡った兄。日本との国交が樹立されていない
ため、ずっと別れ別れになっていた兄。そんな兄・ソンホ(井浦新)が病気治療のために、
監視役(ヤン・イクチュン)を同行させての3ヶ月間だけの日本帰国が許された。

25年ぶりに帰ってきた兄と生まれたときから自由に育ったリエ(安藤サクラ)、兄を送った
両親との家族だんらんは、微妙な空気に包まれていた。兄のかつての級友たちは、
奇跡的な再会を喜んでいた。その一方、検査結果はあまり芳しいものではなく、医者から
3ヶ月という限られた期間では責任を持って治療することはできないと告げられる。
なんとか手立てはないかと奔走するリエたち。そんな中、本国から兄に、明日帰還するよう
電話がかかってくる……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-25 23:20 | 邦画・新作 | Comments(0)

悪の法則 The Counselor

●「悪の法則 The Counseler」
2013 アメリカ Chockstone Pictures,Kanzaman (Spain) ,Nick Wechsler Productions
Scott Free Productions,Translux.118min.
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー、キャメロン・ディアス、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデム他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これから観ようとする人は、是非眠気をこらえて前半1時間を我慢してストーリーを
追いかけてください。
監督とキャスティング、期待して行ったけど・・・。残念だった。脚本も「ノーカントリー」の
コーマック・マコーミックだったし。全体の雰囲気というものはわかる気がするが、
ストーリーが分かりづらい、配役陣がそれぞれ何をしていて何をしようとしているのか
分かりづらい、というか分からなかった。

特に前半1時間は、本筋に関係あるのかないのか分からない事柄のセリフのやりとりが
続き、眠くなるし、(いびきかいて大爆睡のお父さんもいたなあ)そのあたりに伏線が
あったとしたら、物語が一気に動き出す後半は全然分からず、不満は募る一方だ。

前作「プロメテウス」も個人的には受け入れ難かったが、リドリーらしい個性や注目できる
ギミックも配され、主要人物のあっけない死、など脚本の上手さも感じられるのであり
おお、とは思うのだが、何せどういう映画を見ているのかが分からんのでは、話にならない。

最終的な悪であるキャメロン・ディアスは、「良心」というものが全く欠落している人間で
あるのだが、彼女とて、「悪の法則」から逃れることが出来ない、ということなのかな。
終わり方も、カットアウト的で、「え??」という感じだ。 見終わったあとのカタルシスが
無いというか。 救いの無い映画でも納得性があれば、もやもやして映画館を後に
することはないのだが、こうした不完全燃焼が一番嫌だな。
ひょっとすると難しく考えないで、麻薬をめぐる悪意奴らのドタバタ、ブラピの言うことを
真面目に聞かなかったファスベンダーがアホだった、ということでいいのかもね。
いい人が一人も出てこないという・・・(^^ゞ 悪女に挑んだキャメロンが意外に良かった。

来年WOWOWで放映されるだろうから、その時にもう一度見てみようかな。もう少し
分かるかもしれない・・・。
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<ストーリー>
プロメテウス』の鬼才リドリー・スコット監督による心理サスペンス。テキサスを舞台に、
危険な裏ビジネスに手を染めてしまった弁護士と周囲のセレブリティたちがたどる運命が
描かれる。
キャメロン・ディアス、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデムら豪華キャストが集結し、従来の
イメージと異なる役に挑んでいるのも興味深い。

すべての始まりは、若くてハンサムな弁護士が、ほんのちょっとの出来心から裏社会の
ビジネスに手を染めたことだった。美しいフィアンセとの輝かしい未来を夢見たその欲望は、
周囲のセレブリティたちを否応なく危険に巻き込み、虚飾に満ちたその日常を揺るがしてゆく。

しかし彼らは、まだ気づいていなかった。自分たちがこの世の闇に渦巻く“悪の法則”に魅入られ、
逃れられない戦慄の罠に絡め取られてしまったことに……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-24 11:45 | 洋画=あ行 | Comments(0)

ゲットバック Stolen

●「ゲットバック Stolen」
2012 アメリカ Millennium Films (presents).95min.
監督:サイモン・ウェスト
出演:ニコラス・ケイジ、ジョシュ・ルーカス、マリン・アッカーマン、サミ・ゲイル他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆
<感想>
このところすっかりB級映画づいちゃっているニコラス・ケイジの、またまた
B級映画。でも、何を以て面白い映画というか、という点から言えば、本作は
突っ込みどころ満載で、ユルユルなんだが、、結構楽しめちゃったりする。1時間半だし。

困り顔をやらせたらハリウッドでも1,2を争うニコラス・ケイジだが、本作でも
困ってますねえ・・・(^^ゞ
ストーリーも単純で、終わりもちゃんとすっきりできるようになっていて、(ユルユル
だけどね)アメリカで、ちょっくら暇つぶしに映画でも見るか、という感じの出来になっている。
95分に収めるため?テンポは凄くいい。「8年後・・・」とかの時間の飛ばし方、個人的に
めんどくさくなくてとても好きです・・・(苦笑)

一番あれあれと思ったのは、警官に囲まれ万事休すのニコラス・ケイジ、奪った
1000万ドルをドラム缶で燃やすのだが、そんな大金が簡単に燃える訳ないし・・・。

タクシーのトランクに押し込められた娘、あれだけ声をだしてトランクを叩けば誰かに
聴こえるんじゃないか?いかにマルディグラのパレードの最中とは言え・・・・。

どうしようもなくてもう一度銀行の金庫を地下から穴をあけて金塊をバーナーで
溶かして奪うのだが、そんなに簡単に金が溶けるか?また簡単に固まるか?
熱くて持てないんじゃないか・・・なんてね。

ラスト近く、腹を撃たれたニコラス・ケイジ、凄いアクションをするのだが、そんなあ・・・。

ラストのラスト、金塊を海に投げるシーン、あれだけの金塊は片手では持てない。
ならば、遠くで見張っていたFBIはちゃんと気が付かなくちゃねえ。

ニコラス・ケイジを追いかけるFBI捜査官、いい人過ぎじゃね??
金塊を奪ったのが片足のないヴィンセントにしておくなんてさあ・・・。

そんな楽しみを抱えつつ、映画は終わるのだった・・・パチパチ・・・。(^^ゞ
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<プロダクションノート&
「ニコラス・ケイジ主演、サイモン・ウェスト監督という、『コン・エアー』のコンビによる
サスペンス・アクション。娘を誘拐された男が、“12時間以内に10億円の身代金を用意せよ”
という犯人からの無謀な要求をのんでまで、娘を助け出そうと奔走する姿が描かれる。
主人公の娘を演じるのは、期待の新鋭サミ・ゲイル。

全米屈指の銀行強盗ウィル・モンゴメリー(ニコラス・ケイジ)は、長年チームを組む信頼の
おける仲間たち、ヴィンセント(ジョシュ・ルーカス)、ライリー(マリン・アッカーマン)、ホイト
(M.C.ゲイニー)らとともに夜の銀行に侵入、鮮やかな手口で金庫を破り、1000万ドルの
強奪に成功する。だが逃走中に仲間割れが起き、ウィルがヴィンセントに発砲、その様子を
見て焦ったホイトの裏切りによって、ウィルは1000万ドルとともに一人路上に取り残される。

現場に駆け付けたパトカーを奪取し逃走を図るウィルだったが、警察の執拗な追跡によって
最後は逃げ場のない倉庫に追い詰められ、FBI捜査官のハーランド(ダニー・ヒューストン)、
フレッチャー(マーク・バレー)らの手によって逮捕される。
しかし、盗まれたはずの1000万ドルは跡形もなく消えていた……。

8年後。出所したウィルはその足で娘アリソン(サミ・ゲイル)のもとへ向かう。8年ぶりに会う
娘に許しを請うウィルだったが、アリソンはひとりタクシーに乗り込み立ち去ってしまう。
そんな娘の後ろ姿を茫然と見送るウィル。その直後、突然かかってきた電話の相手は
ヴィンセントだった。
昔の仲間の声に喜ぶウィルであったが、8年前の仲間割れに恨みを持つヴィンセントは
「俺の分け前を寄越せ」と怒りをあらわにする。「あの金は燃やした」とウィルは告白するが、
それを信じないヴィンセントはアリソンを誘拐したことを告げ、12時間以内に1000万ドルを
引き渡すことを要求する。

窮地に立たされたウィルは、かつて自分を逮捕したハーランドに助けを求めるが、消えた
1000万ドルの件で逆に拘束されそうになったため、護衛の捜査官を打ち倒し逃走。
ウィルは警察からも追われる身となる。
孤立無援の状況で、警察の捜査網をかい潜り、ヴィンセントと娘の行方を必死に追い
ながら、同時に身代金のための無謀な銀行強盗を計画するウィル。
仲間の裏切り、警察からの追跡、誘拐犯との息詰まる心理戦の中、死に物狂いの父親は
最後の賭けに出るのだった……。」(Movie Walker)

最後の無謀な賭け、というのは1000万ドルを盗んだ銀行にあった大量の金塊を地下から
入ってバーナーで溶かして水たまりで固めて盗み出すというものだった。
昔の仲間のねえちゃんが加わり、あれよあれよという間に準備がととのうのも不思議だ。
いくら8年間刑務所で考えていたとはいえ・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-23 23:10 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「イヤー・オブ・ザ・スネーク 第四の帝国 Die vierte Macht 」
2011 ドイツ Seven Pictures (co-production) ,UFA Cinema.116min.
監督・脚本:デニス・ガンゼル
出演:モーリッツ・ブライブトロイ、カシア・スムートニアック、マックス・リーメルト他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これは邦題が悪いなあ。なんでスネークなの?(そもそもの英語版タイトルなんだそう
だけど・・・)そこそこ面白いのに。
ドイツの映画だが、ほとんどは英語(+ロシア語)。ロシアで起こるチェチェン紛争を
テーマにしているので、流石にロシア国内ロケは無理だろうな、と思って調べると
ベルリン、ウクライナあたりでのロケ。出てくる大統領府とかクレムリンのネギ坊主などは
CGで合成しているんだろう。でもロシアっぽい雰囲気は上手く出せた。
映画を観ていると分かるが、プーチンとチェチェン紛争の実話をベースにしているな、と
分かる。こりゃ、ロシアではロケ出来ないはずだ・・。

冒頭のアパートが真ん中から爆破で崩れるところからまず、つかみはOK。
そこから現代に移り、ロシアにやってきたドイツの記者・作家が父の死の秘密を
探りながら、チェチェンとロシアの闇に迫る。当然?女性が絡む。

主人公の父親(自殺?)が謎解きが好きで、ラストメッセージもDVDの中で
謎かけで出すのだが、そのあたりは面白いが、出演者も含めやや地味な感じは
免れない、そんなところが日本未公開になっちゃった原因だろう。
詰めの甘いところも散見されるが、そこそこ楽しめる映画だと思った。
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<ストーリー>
ロシア人の父が創刊に関わった「マッチ」というモスクワのゴシップ雑誌に働きに
ドイツからやってきたポール。かつては硬派な雑誌だったが、当局から睨まれ、現在は
仕方なく軟派な記事を載せていた。ポールの父は数年前交通事故で亡くなっていた。
モスクワにきてまもなく、ポールは目の前の路上で高名なジャーナリストが射殺される
のを目撃してしまう。言論の封殺を狙ったテロについて許せないポールは父の友人の
編集長に掲載を掛け合うが断られる。しかし、密かにゴシップ欄に掲載し、大目玉をくらう。

そんなある日、ポールはパーティーでカティヤという女性と知り合う。お互い
惹かれあう二人はある日、反政府系の集まりに行く。そこで弟や知り合いの男性を
紹介される。その模様はロシアの公安がカメラに収めていた。

デートの帰り道、リュックを背負ったカティヤは地下鉄の駅に消えた瞬間、大爆発が
置き、8人が亡くなった。その場で爆風に飛ばされ気絶したポールは容疑者として
逮捕されてしまう。刑務所に送り込まれたポールはそこでチェチェンの活動家アスランと
知り合う。しかし、刑務所で密告事件が起き、房内の密告者を皆で殺したところ、
アスランは刑務所当局により、知らぬ間に殺される。

ポールは父の友人らの尽力で、国外では事件にかかわる記事を書かないと誓約され
釈放される。空港へ向かうのか、と思った車は実は彼の暗殺を目論んでいたらしく、
ポールは辛くも脱出。爆発の現場に戻ってみると、当時煙草の火を借りた男の姿。彼の後を
付けると、アパートに爆死したと思っていたカティヤがいた。男は彼女を見張るロシアの公安
だったのだ。奪った銃で公安を撃ち、カティヤと別れ脱走したポールは自宅に
戻り、父の遺品の中から謎解きをしてDVDを見つける。そこには父の姿があり
メッセージが語られていたが、それは冒頭に爆発したアパートの事件は政府が仕込んだ
ものであったと語られていた。地下鉄の爆発も、反テロ法の成立を急ぐ政府が仕込んだ
ものだったのだ。なんとかロシアを脱出したポールはドイツに戻った。

亡父の友人には偽のDVDを預ける。その友人はDVDを公安に届けるが、帰りに
クルマが爆発して殺される。その光景をベルリンの空港で見ていたポールは愕然と
する。しかし本物のDVDとロシア政府のチェチェンに対する陰謀を暴いた記事を
「マッチ」の編集長に送る。編集長は意を決して、記事を掲載した。
雑誌は飛ぶように売れた。その光景ににやりとするカティヤの姿もあった。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-19 23:20 | 洋画=さ行 | Comments(0)

ヴァージニア/Verginia Twixt

●「ヴァージニア/Verginia Twixt」
2011 American Zoetrope 89min.
監督・製作・脚本:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ヴァル・キルマー、ブルース・ダーン、エル・ファニング、ベン・チャップリン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
ただただ、コッポラの名前に惹かれて鑑賞を始めたが、30分くらいで自分の
趣味でないことが分かった。でも巨匠に敬意を表し、短い映画だったこともあり
最後まで観てみた。偉い映画を観ちゃったなあ、というのが感想。

そこには好きだった「レインメーカー」の世界は無い。「胡蝶の夢」も相当
ゴシックだったが、それ以上のゴシックな幻想の世界を描いている。

夢と現実が混在となり、それが綾なすように1本の作品を構成していくのは
流石巨匠の作品とは思うけど、映画が醸し出す(持っている)雰囲気、テイストが
私向きではなかった。老警官とのやり取りなんかはウィットがあって面白い
ところもあったのだけれど。
基本夢の話なので、なんでもあり。作家が訪れた7面時計の時計台のある街で
自分が原因で(と本人は責めているが)事故死した最愛の娘の幻想が、街で
出会ったヴァージニアという娘と、体に杭を打ち込まれて発見されたモルグの
少女が、ゴシックな夢幻の世界を構成していく。 その世界を小説に仕上げた、
そんな話。 川の向こうにたむろす若い男を中心とした若者の世界とか、
よく分からんものが出てくるんだけど。
「胡蝶の夢」のコッポラがお好きな方は見られるとよいかも。そうでない方は
止めておいた方がいいかも。
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<プロダクションノート&ストーリー>
巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、エドガー・アラン・ポーをモチーフに、
現代と過去に起きた2つの事件の謎を解明しようとする作家の姿を描くサスペンス・
ミステリー。
小説家役にヴァル・キルマー、謎の少女V.[ヴィー]をエル・ファニングが演じるほか、
トム・ウェイツがナレーションを担当するなど、豪華な顔ぶれが揃った。

著作のサイン会のためにアメリカ郊外の片田舎に訪れた小説家のホール・ボルティモア
(ヴァル・キルマー)。7つも盤面のある呪われた時計台が不気味にそびえたつその街では、
折しも数日前に身元不明の少女がまるで吸血鬼が成敗されたかのように胸に杭を打ち
込まれた姿で殺されているのが発見された。

ミステリー小説好きの保安官ボビー・ラグレインジ(ブルース・ダーン)は死体を見せ、
一緒に捜査し小説を書かないかとホールに持ちかける。スランプに陥っている彼は
乗り気ではなかったものの、妻(ジョアンヌ・ウォーリー)やエージェントから次回作を促され、
仕方なしに題材を求めに街へ出る。

歩いているうちに、ホールはかつてエドガー・アラン・ポーが宿泊し今は廃屋となっている
チカリング・ホテルに辿り着く。その夜、ホールは不思議な夢を見る。V.と名乗る少女
(エル・ファニング)とともに他愛ない話をしながら散策していると、チカリング・ホテルの前に
出る。なぜか入ることを拒むV.。

一人ホールがホテルの中に入り経営者と話をすると、ホテルの床下には12人の子どもが
埋められており、13番目の子は地獄に落ちたと言う。ホールが表に出ると、殺された
子どもたちの亡霊と子どもを抱えてその後を追う男の姿を目にする。男を罵るV.。

地下室へ戻っていく子どもたちと男の様子を見ていたホールは、何を書くべきか手がかりを
掴んだ気になる。帰り道、吊り橋が崩れ落ちそうになっているところをエドガー・アラン・ポー
(ベン・チャップリン)に助けられたホールは、道を示してほしいとポーに懇願する。

翌朝、図書館に向かい新聞記事をあたっているうちに、実際にチカリング・ホテルで
12人の子どもたちが殺されていたことを知る。保安官とともに執筆に取りかかることにした
ホールは、睡眠薬で再び夢の世界へと入る。夢に現れたポーは、子どもたちを世話していた
牧師が、子どもたちが吸血鬼になるくらいならと次々と喉を掻き切っていったこと、一人逃げた
少女は湖の対岸にいる若者グループのリーダー・フラミンゴに助けられたことを話す。

目覚めたホールは、エージェントから次回作を催促する電話を受ける。なかなか筆が進まない
ことに苛立ったボビーは、胸に杭を打たれた少女は誰に殺されたのか探るため、降霊板を
使い霊界と交信することを提案。Bの文字で装置が止まるのを見たボビーは、
唐突にフラミンゴが犯人だと叫ぶ。
急いでフラミンゴのところへ向かった二人は、彼から一人の少女が数日前から行方不明に
なっていることを知らされる。ある確信のもと呪われた時計台に向かったホールは、杭に
突き刺された死体を見つける。泣く彼女を見てうろたえたホールは、時計台の階段を転がり
落ち気絶する。そして、V.の正体、二つの事件の真相、さらにホール自身の問題が浮かび
上がってくる……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-19 22:45 | 洋画=あ行 | Comments(0)

トールマン The Tall Man

●「トールマン The Tall Man」
2011 アメリカ Cold Rock Productions BC,Forecast Pictures ,Iron Ocean Films.106min.
監督・脚本:パスカル・ロジェ
出演:ジェシカ・ビール、ジョデル・フェルランド、スティーヴン・マクハティ、ウィリアム・B・デイヴィス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
~ネタバレ注意でお読みください~
どんでん返し系のスリラー、サスペンス。なんというか、映画としての「志」みたいな
ものが低い感じの作品だなあ、とエラそうですが感じた。
ジェシカ・ビールが最終的には犯人なのだが、なぜそうなったか、という背景が宗教的、カルト的
で、物語の収斂に納得性が薄いのだ。まあ、カルト映画ですから、と言われちゃうと、なんとも
反論が出来ないのですけど・・・。そのあたりもう少し何とかなると、面白い展開だと思った訳です。

出足は、ほんとにトールマンという謎の人物がいるのか、とジェシカ・ビールとその子供が
危ないのか、と思っていると、どうやらジェシカが怪しいと分かってくる。
簡単に言っちゃうと、彼女(保健所の看護師)と死んだといわれている(実は死んでなくて黒幕)
夫と、町で不幸な育てられ方をしている子供を次々と拉致し、新しい金持ちの里親に預けると
いう秘密組織のメンバーだったわけだ。拉致された18人、逮捕されたジェシカは、殺して古い
トンネルのあちこちに埋めた、というが遺体は発見されない。

やがて、この映画の語り部となる少女が、里親の元から絵画を勉強する大学に通う途中で
行方不明なはずの男の子が公園で遊ぶのを目撃する。そう、みんな生きて新しい人生を
歩き始めているのだ・・・。

全編を通してななぜ志が低いかといったかというと、拉致誘拐された子供の立場がきちんと
描かれていないからだ。最後は、観ている人に、こういう子供の人生はありでしょ?と
投げかけてくるのだが、ラストで公園で見かけられたデイヴィッドという男の子に、今の
暮らしが幸せなのか、聴いてみたい。
結局、子供が不幸になる連鎖を断つ、という趣旨で反社会的な行為をしているジェシカと
夫、またその組織のやっていることに対して言い訳はできないと思うのだ。
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<ストーリー>
大な森と迷路のような地下道に囲まれた炭鉱町コールド・ロック。6年前の鉱山閉鎖で
急速に寂れたこの町で、次々と幼い子供たちが消えていく連続失踪事件が発生。
犠牲者は既に18人。謎が謎を呼び、人々は正体不明の誘拐犯を“トールマン”と名付け、
恐れていた。

そんなある晩、夫に先立たれ地元で看護師として働くジェニーは、自宅から何者かに
連れ去られた子供を追い、傷だらけになりながらも町外れのダイナーに辿り着く。
そこに集う住人たちの奇妙な行動。やがて、想像を絶する真実が明らかになったと
き“トールマン”は忌わしい伝説と化すのだった……。」(Movie Walker)

傷だらけでダイナーに来たのは自分が拉致した子供を奪還されたから、それを奪い
返そうとしてけがをしたわけだ。町の人は、ジェシカが怪しいのではないか、と
気が付きはじめていた・・・。しかし、彼女がなぜそうしているのかを知ることは
無かった・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-18 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ル・アーヴルの靴みがき Le Havre」
2011 フィンランド・フランス・ドイツ.93min.
監督・脚本・製作:アキ・カウリスマキ
出演:アンドレ・ウィレム、カティ・オウティネン、ジャン・ピエール=ダルッサン、ブロンダン・ミゲル他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
アキ・カウリスマキ、奇才、と表現されることが多いが、確かにユニーク、独特、
オリジナリティに溢れた作家・製作者である。彼の作品は、クレイジーケン・バンドの
曲が挿入曲として使われて、これもまた独特の味わいのある「過去のない男」以来
おそらく2本目だと思う。

90分前後で纏め上げる、「人間愛」の世界。良かった。表情を殺したような役者たち、
棒読みのような朴訥なセリフ。やはり北欧を感じさせる。冒頭のギャングの抗争?と
思しきシーンなど、本編とは全く関係のない人を喰ったようなところもいい感じだ。
また、マッチするのかしないのかよく分からないような音楽も実にこの映画の雰囲気に
結局マッチするのも面白いし、効果的だと思った。

公開されたときから評価の高かった作品ではあるが、今WOWOWの「W座」で
放送され、鑑賞出来た。おそらくシネコンでは上映されたなかったのではないかな。
名画座とか二番館での上映だったのではないかな。

「性善説」を映画にしたような作品。 原題はル・アーヴルという港町の名前のみだが
靴みがき、とつけた邦題もなかなか味わいがあるんじゃないか。
主人公の靴磨きの初老夫妻、パン屋、果物屋、仲間のアジア系の靴磨き、漁船の
船長、病院の医師、そしてある意味映画のキーになる警部、基本的に悪い人が
出てこない。ネタバレだが、ラストの奥さんの奇跡の復活も含め、こころがホンワリ
温かくなる。警部が黒人の子供を匿ったのは、バレバレだったけどね。
チャリティコンサートを開くことになるのだが、リトル・ボブという歌手、なかなか
聴かせるロッカーなんだが、ル・アーヴルの実在の歌手だそうで、こういう挿話が
入って来るところなんかもカウリスマキらしくて好きだな。

港町に来た密航者と町の人々が織りなす「人間賛歌」とでもいうのだろうか。
90分あまりの時間で心が温まる、こんな映画が好きだ。年末のベスト映画選定
(個人的な)に絡んでくる作品だろう。癖のある味わいだが、未見のかたは一度
ご覧になるといい。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「街のあかり」(06)以来5年ぶりとなるアキ・カウリスマキの監督作品で「ラヴィ・ド・
ボエーム」に次ぐ2本目のフランス語映画。
監督デビューした1980年代から一貫して社会の片隅でひっそりと生きるアウト
サイダーを見つめてきたカウリスマキが、今作ではヨーロッパの深刻な移民問題を
描き出す。庶民の人情と善意がたぐり寄せる奇跡を、時に優しく、時にこぼれだす
オフビートなユーモアを交え、つむぎだされたヒューマン・ドラマの傑作。
(Movie Walker)

北フランスの港町ル・アーヴル。かつてパリでボヘミアン生活を送っていたマルセル。
今はここル・アーヴルで靴みがきの仕事をしながら、愛する妻アルレッティとつましくも
満たされた日々を送っていた。
しかしある日、アルレッティが倒れて入院してしまう。やがて医者から余命宣告を受けた
アルレッティだったが、そのことをマルセルには隠し通す。
そんな中、マルセルはアフリカからの密航者で警察に追われる少年イドリッサと出会い、
彼をかくまうことに。そして、母がいるロンドンに行きたいという彼の願いを叶えてあげる
べく、近所の仲間たちの協力を得ながら密航費の工面に奔走するマルセルだったが…。」
(allcinema)

この映画の詳細はkちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-16 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(2)

●「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画 The Convincer (or Thin Ice)」
2011 アメリカ ATO Pictures.93min.
監督・脚本:ジル・スプレカー
出演:グレッグ・ギニア、ビリー・クラダップ、アラン・アーキン、デヴィッド・ハーバー、リー・トンプソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ラスト5分にすべてのトリックが明かされる。それまではドツボにハマっていく
保険外交員の悲劇か、と思わせておいて、おお~、みんなグルだったのね、
あいつも、あの人も!グルだったのねえええええ!!という謎解きに
ビックリしつつ、カタルシスの心地よさを味わえる作品だ。

WOWOWが日本未公開映画をビデオが出るまえに放送する「ジャパン・プレミア」
で鑑賞。掌編ながら、なかなか面白く見た。
パターンとしては騙したと思ったけど、実は騙されていた、というもの。とにかく
93分の90%は観客も全く騙されて、何かおかしいなあ、とは思った人も、そこまで
グルだったのかい!!と思うはずだ。

壮大に計画された犯罪、脚本の上手さが光る作品といえよう。主演のグレック・
ギニアも、うまくやっているつもりがだんだんやばくなり、最後は騙され果てて
終わるというヘタレな保険外交員をいい感じで演じていた。しかし、こいつはなかなか
したたかで、ラストのラスト、しぶとさを発揮している姿が描かれて終わるのだ。
脇にもアラン・アーキンとかの曲者を配し、1時間半、心地の良い騙しを味わえる。
どこまでがグルだったか、それはDVDを借りて確認してみましょう!楽しめます!
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<プロダクションノート&ストーリー>
「雪に覆われた町を舞台に、予想だにしない大惨事に巻き込まれていく保険セールス
マンの姿を描く、クライム・サスペンスが登場!主演は『恋愛小説家』でアカデミー賞
助演男優賞にノミネートされ、ハリウッド屈指の実力派俳優としての地位を獲得して
いるグレッグ・キニア。
そして、脇を固める俳優陣には、『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞助演男優賞を
獲得したアラン・アーキン、『ビッグ・フィッシュ』で女性ファンの高い支持を得ている
ビリー・クラダップ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で一世を風靡したリー・トンプソンなど、
実力・個性を兼ね備える俳優陣が集結した。緻密なキャラクター設定で人間ドラマを描き、
全編に散りばめられた伏線は、予測不可能な結末へと繋がってゆく!『ファーゴ』
『シンプル・プラン』を凌ぐクライム・サスペンスの新たなる最高傑作が誕生した。

雪に覆われた田舎町で保険のセールスマンとして働くミッキー。妻とは別居状態、
保険セールスの成績も悪く、経済状況は最悪。所有するクレジットカードも利用停止まで
あと一歩まで迫っていた。
そんな中、彼は新しい顧客を獲得しようと、町はずれで暮らす孤独な老人宅を訪問。
無事に住宅保険の契約を勝ち取るが、ふとしたことから老人が高額のバイオリンを
所有していることを知ってしまう。
後日、ほんの出来心からバイオリンの窃盗計画を思いついたミッキーは、老人の外出中に
家へ侵入。しかし、老人が保険の加入と同時に警報装置を設置していたことで、彼は
一気に大ピンチに。さらにそこへ、おせっかいな隣人が現れたことで、事態は急激に悪い
方向へと転がり始めるのだった…。」(新星堂オンライン)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-14 23:20 | 洋画=は行 | Comments(0)

●ボディ・ハント "House at the End of the Street」
2012 アメリカ Relativity Media (presents) 、100min.
監督:マーク・トンデライ
出演:ジェニファー・ローレンス、マックスシエリオット、ギル・ベローズ、エリザベス・シュー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
「世界でひとつのプレイブック」でオスカー主演女優賞を獲得したジェニファー・
ローレンスが、その映画の前に撮った、B級感プンプンのサスペンス。
意外と面白かったといっておこう。全てはラストに明かされる訳だが、そこで
「あれ?どうなっているの?」とよく分からなくなる人も多いだろう。
かくいう私もそうであって、ネットを調べたりして、全体が理解できたしだい。
ということは、そんな風に分かりにくいストーリー展開というか表現では映画と
してはダメでしょ、ということか。ジェニファー、好きな顔つきじゃないけど、
体当たりの熱演は認めてあげたい。これが次作に繋がった・・・のであれば良いが。
ぶーたれ顔をやらせたら天下一品だね!(いや、いい意味で)

分かりずらいのはキャリー・アンという、ライアンの妹の存在。よ~く見れば伏線は
いろんなところに埋め込まれているらしいが、回収の醍醐味がないのでねえ・・・。

結局のところ、幼い時期にキャリー・アンはブランコの事故で死んでいた訳だ。
両親は、男の子であるライアンをキャリー・アンとして、つまり女の子として
育てられたのね。虐待されながら。

それを恨んだライアン=キャリー・アンは、両親を撲殺し、姿をくらましたんだね。
で、叔母のところに男の子として預けられていたんだ。だが、大学に入ると
自分の家に戻り、妹をブランコで死なせてしまったのは自分の責任、自分には
キャリー・アンが必要なんだと確信し、ウエイトレスを拉致し、地下部屋に
閉じ込めていたんだな。
主人公エリッサ(ジェニファー)と母親が引っ越してきたのはそんなタイミング。
逃亡したキャリー・アン(実は誘拐されたウエイトレス)が、すきをついてエリッサの
の家に押し寄せてきたのは、ライアンの監禁から逃れるためだったんだね。

そのウエイトレスのキャリー・アンを不注意で殺してしまったライアンは、また
どこかの女子大生を拉致してきたのだ。

ライアンを信じて一時はいい仲までいったエリッサが、ライアンが町の不良から
ボコボコにされたとき、ライアンの家の放火を防いだのだが、その時に女子大生の
IDとかタンポンやカラーコンタクトの空箱を見つけ、さらに秘密の地下室も見つけ
全てを分かってしまったんだ。

ライアンは秘密を知ったエリッサを地下室に縛って監禁、エリッサの母親から
ライアンの家にエリッサがいるから観てきてと言われた巡査も、包丁で刺殺する。
さらに娘を探しに来た母も、ライアンに包丁で刺され、地下室へ。
エリッサは、なんとか逃亡に成功したがライアンに見つかり、クロロホルムを
かがされクルマのトランクに入れられる。
そこには女子大生の死体があった。 トランクから後部シートをけって破り脱出した
エリッサは、ライアンに見つかり追われるが、巡査が落とした拳銃で倒す。
クルマのキーをポケットから出そうとライアンに近づくと、ライアンは襲いかかって
きた。そこを母親がトンカチで一撃を食らわしたのだった。

ライアンは精神病院に入れられ、幼いころの状況がフラッシュバックしてくるので
あった。

つまり、冒頭で両親を殺しているのは、女装した(させられメリー・アンにさせられて
いた)ライアンだったのだね。そのあたり分かりずらかったな。

緊迫感が生まれるのは後半。前半は前振りだね。そこそこ面白く観ました。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-11-13 23:20 | 洋画=は行 | Comments(0)