●「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~ Poulet aux prunes」
2011 フランス/ドイツ/ベルギー 92min.
監督:マルジャン・サトラビ  原作:マルジャン・サトラビ「鶏のプラム煮」
出演:マチュー・アルマリック、エドゥアール・ベール、マリア・デ・メディロス、ゴルシフテ・ファラハニ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか無いタイプの映画。夢見ているように過ぎる1時間半だが、ラスト15分ほどの
折りたたまれた顛末は、感動的だった。ストーリーを言えばきわめて単純なもので、これを
様々な映像と挿話により、完成度の高い作品に仕上がった。

話の展開が有りがちなストーリーをひっくり返すように進むのでいちいちビックリしたり
感動したりするのだ。時制の持って行き方もいい感じだった。

ヴァイオリンの勉強に出かけた若者をひたすら待ち焦がれた女性。彼女と結婚し、子供も
出来たのだが、男は妻に愛情を感じていない。売れない芸術家を夫とし、日々苦労する
妻は家でバイオリン(ストラディバリウス)の練習をする夫のヴァイオリンを取り上げて
放り投げて壊してしまう。

男はこれで死ぬことを決意する。なぜそういうことになったのか、の8日間が過去に
遡り解説されていく。修行を始めたころバイオリンの師匠に「お前の音はクソだ。ため息を
捉まえるようになれ」と酷いことを言われ、再び修行の身となるが、そこで一人の女性と出会う。
美しい女性と恋に落ちたが、しがないヴァイオリン弾きとの結婚に大反対する女性の
父の頑固さに、女性は引き下がる。この恋を通して、彼の音色は師匠に「もう教える
ものはない」とまで言わしめ、愛蔵していたヴァイオリンをプレゼントされたのだった。
このヴァイオリンで彼は一時的に脚光を浴びることになる。 そのヴァイオリンを壊された
わけだ。

そうして帰ってきた故郷にまっていたのが今の妻だった。周りの勧めもあり、結婚した
ものの。妻は男を心から愛していて、彼の帰りを21年間も待っていたのだった・・。
だが、忘れられないのは、分れた女性。彼女のお蔭で獲得した「心の音楽、ため息を
捉まえる音楽」。妻にヴァイオリンを壊されたのは、彼が人生を掛けて獲得した
愛情を壊されたのと同義だったのだ。だから彼はもう生きていても仕方がないと
決意したのだ。彼の死は昔の彼女への想いと獲得した音への死と同義。

ヴァイオリンを壊される前にもうおばあちゃんになったかつての恋人と町で出会ったのだが
彼女は、昔の男と分かっていて「だれでしょうか?」と否定する。そして別れて後に
「愛しい人・・・」とつぶやき涙するのだった・・・。

結局男は断食して死ぬのだが、ヴァイオリンを壊したとはいえ、最後まで愛されることの
無かった彼の妻も可愛そう、そして父の反対で恋愛が成就せずに別れてしまった昔の
彼女も可愛そう、そして自殺してしまう男も可愛そう。みんな可愛そうなのだ。
でも、観終わったにみじめな気分は残らないのがこの映画の凄いところなんだろう。 
自殺の手段を考えるところ、ヴァイオリンの師匠の口のきき方、途中で現れる悪魔との
会話あたりはコメディ要素もあるが、全般的には悲恋の話だ。
キャストもよく合っている。昔の彼女(ファラハニ)が美しい。

タイトルのチキンとプラムというのは、愛されない妻が、夫の笑顔を見たくて作る夫の
好物「チキンのプラム煮」からつけられたが、その裏側にあるものが分かると、悲しい
タイトルと分かるのだ。
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<ストーリー>
「自伝的コミックを映画化し、カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた『ペルセポリス』の
マルジャン・サトラピが、自作を初めて実写映画化したせつないラブストーリー。
バイオリンを壊されて死ぬ決意をした天才音楽家が、自身の人生を振り返る様を
幻想的な映像とともにつづる。主演は『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリック。」

「天才的音楽家・ナセル・アリ(マチュー・アマルリック)は、愛用のバイオリンを壊された
ことをきっかけに、自殺を決意。自室にこもって静かに最期の瞬間を待つ8日間、ナセルは
思い通りにならなかった人生を振り返る……。

空っぽな音だと叱られた修業時代。絶大な人気を得た黄金時代。誤った結婚、怖くて愛しい
母の死。大好きなソフィア・ローレンとチキンのプラム煮。そして今も胸を引き裂くのは、
イラーヌ(ゴルシフテ・ファラハニ)との叶わなかった恋。やがて明かされる、奇跡の音色の
秘密とは」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-01-31 15:31 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「みんなで一緒に暮らしたら Et si on vivait tous ensemble? 」
2011 フランス Films de la Butte,Rommel Film,Manny Films,and others.96min.
監督・脚本:ステファン・ロブラン
出演:ジェーン・フォンダ、ジェラルディン・チャップリン、ダニエル・ブリュール、ピエール・リシャール他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
この歳になると、この手の映画は身につまされるので、観ていて痛々しくなってしまう。
よって評価は極めて普段よりさらに個人的なものなので、人によっては更にいい映画
だったと頷けるでしょう。
だれでも避けて通れない(日本人は見て見ぬふりをするのでしょうけど)老人の性に
ついて現実的なストーリーとして切実に描く。こういう話あるのだろうなあとつくづく
思わせるエピソードに満ちている。そうしてみると「性」と「生」の夫婦、元愛人、同志、親友など
いろんな関係の中で共同生活を始めるのだが、性の問題の向こうに人間としての絆が
描かれて終わるのが救いというか好ましいのだ。ラストシーンですでに亡くなった妻を探して
歩くぼけた伴侶を友人が一緒に探すのだが、余韻を残して素敵だった。ピンクのお棺も。

しかし、これはフランス映画だからできたんだろうな。そういう文化的背景がないと、日本では
ちょっと難しいだろう。もう少しシリアスになるんじゃないだろうか。冒頭のクルマの中での
3人の男の会話からして洒落ている。また老人の中にお世話係として若い男性を配したのも
良かった感じた。そうでないといくらユーモアにあふれているといえども画面や持ち味が
灰色になってしまうだろうから。

<ストーリー>
「世界的な高齢化社会という世相を背景に、晩年を迎えた老人たちが共同生活を始める
姿を、ユーモアとともに描く。出演は「帰郷」のジェーン・フォンダ、「ドクトル・ジバゴ」の
ジェラルディン・チャップリン、「イングロリアス・バスターズ」のダニエル・ブリュール。
ステファン・ロブラン監督が、5年の歳月を費やして完成させた。

アルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・フォンダ)の夫婦、ジャン
(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)の夫婦、一人暮らしのクロード
(クロード・リッシュ)の5人は、パリの郊外に住む40年来の友人同士。

クロードの75歳の誕生日、いつものようにアニー夫婦の一軒家に集まってワインで
乾杯するが、それぞれ家庭の事情を抱えており、パーティーは早めに切り上げなけ
ればならない。“みんなで一緒に住めば問題はなくなる”と切り出すジャンに、耳を
貸す者はいない。だが、記憶を失いつつある夫のアルベールを案じたジャンヌは、
自分の病気の進行を知りつつも、夫には完治したと嘘をついていた。

一方、ジャンは高齢を理由にNPO活動への参加を断られた上に、妻にも相手に
されないことを憤り、孫が遊びに来ないことを嘆く妻のアニーは、庭にプールを作ると
言ってきかない。
独身生活を謳歌するクロードは、若い女性に夢中で、趣味の写真撮影も女性のヌード
ばかり。そんなある日、愛犬オスカルの散歩中に転倒したアルベールが病院に担ぎ
込まれると、娘が保健所に預けてしまう。その時、オスカルを密かに連れ戻したのが
ジャンとクロードだった。

いざという時に頼りになる友だちの有難みを知ったジャンヌは、夫に共同生活を提案。
犬の散歩係として民族学を勉強するドイツ人青年ディルク(ダニエル・ブリュール)を雇う。
しばらくして今度は、クロードが心臓発作で入院。一人暮らしを心配する息子によって、
老人ホームへ入れられた彼を見舞ったジャンたちは、意気消沈したその姿を目にして
“大切な友をこんな所で死なせられない”と、脱出を計画。早速、みんなで共同生活を
するため、老人問題の研究を始めたディルクを世話係に、ジャンとアニーの家に引っ越して
くる。こうして、40年来の友人同士による初めての共同生活が始まるが……。」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-01-30 22:50 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「ソウル・サーファー Soul Surfer」
2011 アメリカ Enticing Entertainment,Island Film Group.106min.
監督:ショーン・マクナマラ 原作: ベサニー・ハミルトン 『ソウル・サーファー サメに片腕を奪われた13歳』
出演:アナソフィア・ロブ、ヘレン・ハント、デニス・クエイド、ロレイン・ニコルソン、キャリー・アンダーウッド他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
根が単純な私などは、こういうストレートな青春感動ものには弱いなあ。いい映画でした。
実話だし、展開は大体先が読める構成(事実だからしょうがないのだけれど)だけど、
分かっていても、主人公に励まされ、勇気を貰うことが出来る。

こういう映画を観ると、アメリカという国の「家族」と「神」の存在の大きさを改めて
見せられる。悪人が出てこないというか、出てくる人みんないい人ばっかりで
ここまで徹底するとむしろ気持ちがいい。最大のライバルで反発しあう少女も
最期には見事な行動を見せる訳だし。だいたい、このべサニー・ハミルトンという少女が
実に前向きの努力家で、家族や友人の存在も大きいが、つまるところは本人の
諦めを嫌う気持ち、「限界は自分で作る」という壁を乗り越えていく根性溢れかつ
ひとにやさしい人柄に惹かれるのだ。

母、ヘレン・ハント、父、デニス・クエイド、二人の兄、親友アラナ。コーチ。みな
温かい映画にマッチした配役といえよう。「神は乗り越えられない試練は与えない」と
いう「仁~JIN~」のセリフを思い出した。

野暮なことを言うつもりは無いが、主人公のアナソフィアの片腕を消してしまったVFXは
お見事。本当に片腕が無い女優さんがやっているのかと思うくらいよく出来ている。
みなさんご指摘のように主人公のアナソフィア・ロブ、注目の女優さんですね。
将来が楽しみです。いや、温かい映画でした。
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<ストーリー>
「天才少女サーファー、ベサニー・ハミルトンの奇跡の実話を基に、サーフィン中にサメに
襲われ片腕を失った13歳の少女が様々な葛藤を乗り越え、再びプロサーファーへの夢に
向かって歩み始める姿を描いた勇気と感動の青春ドラマ。
主演は「チャーリーとチョコレート工場」「テラビシアにかける橋」のアナソフィア・ロブ、
共演にヘレン・ハント、デニス・クエイド。
監督は「スペース・ミッション 宇宙への挑戦」のショーン・マクナマラ。

 カウアイ島で両親と2人の兄、そして幼なじみの親友アラナに囲まれ、幸せな日々を送る
13歳の少女、ベサニー・ハミルトン。プロサーファーを夢見て練習に明け暮れる勝ち気な
少女は、出場した地方大会でも活躍し、将来を嘱望される存在に。
そんな矢先、彼女はサメに襲われ、一命は取り留めたものの左腕を失う悲劇に見舞われる。
それでも、ショックと不安を乗り越え、すぐにサーフィンを再開したベサニー。
しかし、かつてのように思い通りに波に乗ることが出来ず、大会でも結果を出せずに
終わってしまう。絶望し、ついには夢を追うことも出来なくなる。

そんなベサニーを、家族や親友は温かく見守り、優しく支えていく。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2014-01-29 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

PARKER/パーカー Perker

●「PARKER/パーカー Perker」
2013 アメリカ Incentive Filmed Entertainment,Sierra / Affinity and others.118min.
監督:テイラー・ハックフォード  原作: リチャード・スターク 『悪党パーカー/地獄の分け前』
出演:ジェイソン・ステイタム、ジェニファー・ロペス、マイケル・チクリス、ニック・ノルティ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
まあ、フロイトとユングの映画の後は、こういうものが観たくなります。ハードボイルドな
復讐譚。これでもかとやられても決して死なない「義賊」?が、リアル悪党に復讐を遂げて
行く話に、二人の女性が絡む。ジェニロペは主人公とくっつく役でなく、陰で支えてきた女性が
主人公の愛を獲得していくストーリーもいい。 ストーリーも有りがちな中にも捻りが効いていて、
アクションシーンも小物を上手く使っていて飽きさせない。結構面白く観ました。
もちろん、カーチェイス、アクション、ガンファイト、などこの手の映画のマストアイテムは
抜かりなく配してあり、ラストもにやりとするカタルシスが待っている。
頭をカラにしてスカッとしたいときにみるといい作品。作品性としては★は表記の通りだが
エンターテインメントとして割り切ってみれば、結構見ちゃうと思います。ただ、物理的に
痛いシーンが多いので、血が好きでない女性は目を背けたくなるシーンもあります。
当然、「え?これで死なないの?」とか「え?銃で撃たれたのにもう格闘なわけ?」てな
突っ込みもまた楽しからずや・・・(^^ゞ

ジェニロペ以外は個人的にはあまりなじみのない俳優さんだが、1976年ごろNHKで放映
され一生懸命観ていたRich Man,Poor manに出ていたニック・ノルティ、おデブでお歳に
なりましたねえ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
これまで何度も映画化されてきた、リチャード・スタークの人気小説「悪党パーカー」シリーズの
1作を、人気アクション俳優、ジェイソン・ステイサム主演で映画化したクライム・アクション。
犯罪のためだけに集められた4人と大金強奪に成功するも、自らに瀕死の重傷を負わせて
逃げた4人へのパーカーの復讐劇が繰り広げられる。

天才的な頭脳と強靭な肉体を併せ持つプロフェッショナルな強盗のパーカー(ジェイソン・
ステイサム)は、生い立ちも過去も謎のベールに包まれた冷酷非情な一匹狼で、自らに
課した3つのルールに従って行動する。

メランダー(マイケル・チクリス)率いる犯罪グループと大金が集まるオハイオ・ステートフェアを
襲撃し、150万ドルを強奪するヤマも、パーカーの完璧な計画で成功するが、メランダー一味の
不用意な行動から一般人を巻き込んでしまう。
このパーカーのルールに反した行動によって、メランダーから次のヤマの話を持ち掛けられた
パーカーは拒否する。怒ったメンバーたちに何発もの銃弾を浴びせられたパーカーは、瀕死の
状態で道端に置き去りにされる。

何とか一命を取り留めたパーカーは、一味がセレブの集まるパームビーチに身を置いている
ことを嗅ぎ付け、テキサスの大富豪ダニエル・パーミットという偽IDを作り、報復のための追跡を
始める。島の豊富な知識を持つ不動産業者のレスリー(ジェニファー・ロペス)と出会った

パーカーは、彼女の助けを得て、一味が5千ドル相当の宝石を盗もうとしていることを知る。
パーカーは、一味に宝石を奪わせて、それを横取りする計画を立てる。しかし一味はパーカーが
生きていることを知り、シカゴを牛耳る殺し屋集団に彼の殺害を依頼する。最凶の刺客が送り
込まれる中、パーカーは復讐を果たすことができるのか……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-01-28 23:35 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

「危険なメソッド A Dangerous Method」
2011 イギリス・ドイツ・カナダ・スイス 99mi.
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ  原作:ジョン・カー「The Most Dangerous Method」
出演:キーラ・ナイトレイ、ヴィゴ・モーテンセン、マイケルファスベンダー、サラ・ガドン、ヴァンサン・カッセル。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
原作本を舞台化した劇を、映画化したもの。実在の3人の話で、どこまでがホントの話なのか
分からないが、ラスト、字幕でその後の3人の消息が語られる。それは本当なんだろう。

誰もが知っている精神分析学の巨匠、フロイトとユング、それにロシア生まれのユダヤ人女性が
絡み、難しい精神分析とともに進んでいく。何せ、語られる言葉が精神医学、分析学に根差すので
難しいったらありゃしない。フロイトとユングは何者かの知識が無い人は見ない方がいいかも。
何が何だかさっぱり分からない。多少知識はあると思っていた私でも99分という短い映画では
あったが全体は把握できても細かいところは、何回も寝落ちしたし、意味が分からなかった。

しかし、冒頭あたりのキーラ・ナイトレイの精神を病んだ女性の表情作りは引いてしまうくらいの
迫力。性衝動がテーマとなるので、キーラの微乳も晒されます・・(^^ゞ
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本来はストレートな恋愛関係を映画いているのだが3人とも精神分析の医師なので、言葉の
やりとりが学術かつ理屈っぽくて字幕を理解するのに四苦八苦してしまった。
ただ、主役3人の演技、映像の美しさ、計算されたアングルなどは見ていて心地よいもので
あった。結局、性衝動を分析する医師、研究者と生身の人間たる3人の理屈道理いかない
愛憎の行方が面白いのだけれどね。  舞台がドイツだったりスイス・オーストリアだったりするので
英語よりドイツ語でやってほしかった。また雰囲気も変わったと思う。
キーラが演じたユダヤ人女性は結局ナチスのために二人の娘とともに銃殺されてしまうのだ
そうだが、残った2人の精神分析医は確実に名声を勝ち得たのだった。ユングは最近(といって
も1961年だが)まで生きていたんだね。まあ、知らない世界を覗いた気分。2度目は無し。
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<ストーリー>
「1904年。29歳のユング(マイケル・ファスベンダー)は、チューリッヒのブルクヘルツリ病院で
精神科医として働いていた。精神分析学の大家フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する
“談話療法”に刺激を受けた彼は、新たな患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)にその斬新な
治療法を実践。
間もなくユングは、ザビーナの幼少期の記憶を辿り、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き
止めることに成功する。しかし、医師と患者の一線を越えてしまった2人は、秘密の情事を
重ねるようになり、ザビーナを巡るユングの葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせてゆく。
貞淑な妻よりも遥かに魅惑的なザビーナとの“危険なメソッド”に囚われ、欲望と罪悪感の狭間で
激しく揺れ動くユング。やがて彼は、自分自身も想像しなかった痛切な運命を辿ることになるの
だった……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-01-27 23:35 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

テッド Ted

●「テッド Ted 」
2012 アメリカ Universal Pictures,Media Rights Capital.106min.
監督・製作・原案・脚本・声: セス・マクファーレン
出演:マイケル・ウォルバーグ、ミラ・クニス、ジョエル・マクヘイル、ジョヴァンニ・リビシ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
昨年のオスカー受賞会場で、いいネタを提供していた映画。まあ、お下劣というか、
下ネタ満載というか、日本では作れない類の映画というか。
才人、セス・マクファーレンがクマの声までやってしまったという大人のための童話みたいな
ものなのだが、何せテッドのキャラクターが物凄いので、圧倒される。可愛いクマ(まあ、不良
中年クマなんだけど)とやっている事のギャップがたまらんのだな。日本ではピンとこない
人種や職種に関わる際どいジョークもアメリカだから許される。
子供のままに大人に名ちゃったウォルバーグと、不良ダメ中年ぬいぐるみに成り果てた
テッドの、それぞれの自分探しの旅っていう風情。まあラストでもテッドの性格は変わって
なさそうだけど・・・。

お下劣系が相棒な映画は、スティーヴ・カレルなどの映画には見られたことだが、これを
可愛いクマのぬいぐるみにして、人を食ったヒールっぽいキャラクターに仕立て上げたこと
(だけが、CGと相まって)がこの映画の最大のポイントだ。ウォルバーグとの取っ組み合いは
なかなか見ごたえがあったけど。ストーリー展開そのものは割とありがちだし、誘拐されてしまう、
バラバラになる、蘇生する、ハッピーエンドなんて展開も先が読める。だが、愛すべきテッドの
キャラクターで、ホントにお下劣で目も当てられない映画にはならず、むしろ、普段我々が
出来ないことをクマが堂々とやっていることに快哉を叫びたくもなるのだ。

しゃべるクマ、テッドの存在をアメリカ全土が認めている状況で展開される物語だので、
クマがそこまでやるか?とか、クマから卒業できない馬鹿男をミラ・クニスが好きで
い続ける訳がない、などの突っ込みは一切やらないこと。そういう楽しみ方をする映画
じゃないんだから。おバカとブラックをとことん楽しんじゃう、アメリカンな作品であります!
フラッシュ・ゴードンや、なぜかノラ・ジョーンズの登場なんかも、おバカさ加減をドライブさせて
いてセス・マクファーレンワールド全開である。
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<ストーリー>
「1985年、ボストン郊外。誰にも相手にされない孤独な少年・ジョンは、クリスマス
プレゼントでもらった唯一の話し相手であるテディベアと、本当の友人になれるよう天に
祈りを捧げる。
翌朝、ジョンの祈りは通じ、魂が宿ったテディベア“テッド”はジョンに「一生親友だよ」と約束
する。しかし、やがて奇跡は日常となり、少年は大人へと成長する……。

それから27年。ジョン(マーク・ウォールバーグ)はいつまでも青春時代から脱却できない
ダメ男に成長、テッドも見た目は可愛いテディベアのままだが中身だけが成長し、いまや
下品なジョークと女の事で頭がいっぱいの中年テディベアに成り下がっていた。

少年時代の約束通り、親友として今日も自宅ソファーで自堕落で低モラルな毎日を送る
ジョンとテッド。そんな中、ジョンは4年間付き合っている彼女ローリー(ミラ・クニス)から、
自分かテッドのどちらかを選ぶよう迫られ、テッドから自立することを決意するが……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-01-26 12:38 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「失われた週末 The Lost Weekend」
1945 アメリカ Paramount Pictures.101min.
監督:ビリー・ワイルダー
出演:レイ・ミランド、ジェーン・ワイマン、フィリップ・テリー、ドリス・ダウリング、ハワード・ダ・シルヴァ他
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<1945年度アカデミー賞 作品、主演男優、監督、脚色賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
この年のオスカー主要部門、カンヌ、ゴールデングローブなど主要な賞を総なめにした作品。
ビリー・ワイルダーの傑作のひとつ。
アルコール依存症の男の話なのだが、構成力が素晴らしい。またレイ・ミランドの迫真の
演技も見ものだ。映像の作り方も工夫されていて見ごたえがある。
アルコール依存症の、何とか酒を飲むために、嘘を付き、人を騙し、いじましさが、みじめさに
なり、当人的には自己嫌悪に堕ちていく・・・。そんな心の動きがよく分かるのだ。 
第二次世界大戦が終わった年、まだアルコール依存症というよりも
アルコール中毒、のんべえ、酔いどれ、とかの括りであった酒の恐ろしさを、真正面から
描いた。親兄弟親友にも平気で嘘をつく、当然酒を出す店のオヤジにも嘘をつく、うそを
隠すためにうそをつく・・・。なまじ覚醒しているときは立派な紳士なので、その落差に恐怖を
感じるのだ。そして現れる幻影、ダメな男を徹底的にダメに描く一方で、この男を愛して絶対に
離れない女がいる。このカタルシスのバランスが映画を救っているといえる。
後年「酒とバラの日々」というやはりアルコール依存症の男の映画が出来るが、全体の
映画音楽(ヘンリー・マンシーニ)と物語のバランスから言えばこちらだろうが、一転突破の
チカラ強さがこちらの作品にはある。しかし、希望を見つけて終わるエンディングであるが
男が依存症から完全に抜け出た、とは言ってない訳で・・・・。
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<ストーリー>
「ドン・バーナム(レイ・ミランド)は33歳、大学時代から小説家になるつもりで、中途退学
してニューヨークに飛び出してきたのだが、学窓の天才も世に出てはいっこうに小説が
売れない。売れなくとも書いているうちはよかった。書けなくなってきて、焦慮をまぎらそうと
一杯の酒を飲んだのが諸悪の始まりで、どうやらアルコール中毒になってしまったらしい。

弟思いの兄ウィック(フィリップ・テリー)のアパートで兄弟は二人暮らしで、何から何まで
ドンは兄まかせである。十日ほどの酒びたりからやっと目覚めた弟を、ウイックは田舎へ
連れて行って週末4日間なりとも健康生活をさせようと企画する。
出発の準備の最中、ドンの恋人ヘレン(ジェーン・ワイマン)が訪ねて来る。彼女が音楽会の
切符を二枚持っているというと、ドンは3時の列車の予定を6時半の列車に延ばし、無理に
兄を彼女に同伴させる。しかし酒は一滴もない、金も一文なし、どの酒屋も現金でなければ
ドンには酒を売らない。そこへ給金を貰いに来た掃除女との扉ごしの問答で、給金10ドルの
隠し場所を知ったドンは、彼女をごまかして追い返し、それをネコババ。すぐ安酒を2本買い、
ついでにナットの酒場に寄るのだった。

飲んだくれたドンは時間に遅れ、ヘレンに会わないようにしてアパートへ帰る。兄は怒って、
一人で田舎へ行ってしまった。買ってきた酒の1本を電燈のかさの裏に隠し、もう1本を
飲んでドンは寝る。
翌日、朝からナットの酒場へ行き、ドンはヘレンとの恋物語を始める。3年前、オペラで
レインコートの預かり札の間違いで知り合い、恋仲となったこと。恋は不思議なもので、酒を
断つことができたこと。彼女の両親が娘の恋人に会いにニューヨークへ来たこと。失業の身で
昔気質の老人たちに会うのが気恥ずかしく、電話で時間が遅れると断って1杯飲んだこと。
そして飲んだくれ、彼女に正体を見せたこと。

しかしドンに首ったけのヘレンは彼を見限らず救おうとして、以来約3年の間むなしい努力を
続けていることを話す。ドンは、帰って小説を書き始める。タイトルは『酒びん』ドン・バーナム作、
ヘレンに贈る。しかし後は一行も書けない。
酒が飲みたいが、金はない。ドンは無一文で初めての酒場で飲み、ハンドバックをスリ損なって
店を放り出される。タイプライターを売ろうとすれば、ユダヤ人のヨム・キッパー祭日で、質屋は
全部休み。顔見知りの女給グロリアから5ドル借りるが、階段から落ちて気絶する。
気が付くとドンは、アルコール中患者収容所にいる。医師のコートを盗んでアパートへ逃げ帰る。

部屋の中で幻覚におびえているところに、ヘレンが来る。彼女の介抱でその夜は眠るが、翌朝は
ヘレンがオーバーを質に入れ、ピストルを出してくる。しかし、ドンは自殺はしなかった。
ヘレンの愛で酒飲みのドン・バーナムは死んだが、作家ドン・バーナムはこれからは大いに書くだろう。」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-01-23 23:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

東京家族 

●「東京家族」
2012 松竹映画 「東京家族制作委員会」(朝日系テレビ局他) 146分
監督:山田洋次
出演:橋爪功、吉行和子、中島朋子、西村和彦、夏川結衣、妻夫木聡、蒼井優、林家正蔵、他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
大好きな小津安二郎の1953年製作「東京物語」のリメイク。この名作をリメイクしようって
いうんだから山田洋次監督はなみなみならぬ覚悟があったのだろう。
ストーリーは原作の大筋をほぼ忠実にトレースしているが、細部で少しずつ異なる。
「東京物語」を見た人も見てない人も、標準以上に面白く観ることは出来ると思うけど
別物と捉えたほうがいい。そもそも山田監督も、原作を超えようなんてはツユ思っていないだろうし。

原作は、戦後の日本の家族の崩壊を描いたもの。そこには寂しさが漂うものであるが、本作は
震災を経て、家族の絆の再確認を訴えているように思う。故にベクトルが逆向きなんだ。

キャスティングは最近老人役をやると絶対に上手い、橋爪功。彼のキャラクターが映画の
エンジンとなる。それを妻である吉行和子がターボを掛ける。
敢えてやっていると思うのだけれど、橋爪と西村のセリフが、笠智衆のような感じになっている点。
台本がそういうセリフ割なのだろけど、演じている人も自然とそうなっちゃうんだろうか。

原作も本作も、老母の突然の死で大きく家族の感情が動くのは同じだ。が、ベクトルの方向が
分かれている状況はここからが一番よく分かる。山田作品の方がちょっとお涙頂戴部分が
多く、つられてウルウル来るが、そこの山場が山田監督の主張点だったのかな?
だからか原作に比べてさらに10分長い。長さはあまり感じないけど、もう少し整理した方が
感動も濃くなったのではないかと思った。

東京の空にも時間が流れ、親の空にも、子供の空にも時間は流れる。
瀬戸内の島にも時間が流れ、人は結ばれ、そして別れ、人は逝き、人は生きる。

そんな拙い詩情が頭をよぎった。 屋根の上のバイオリン弾きみたいですね。
本作では人生の悠久さ、親子の流転を見る思いだった。原作では別の感想を持ったのですがね。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』をモチーフに、山田洋次監督が現代の
家族像を描くヒューマン・ドラマ。子供たちに会うために東京へやってきた老夫婦の姿を
通して、家族の絆を映し出す。老夫婦に橋爪功と吉行和子、長男を西村雅彦、次男を
妻夫木聡が演じるなど、新旧実力派たちが多数顔をあわせた。

2012年5月、瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉(橋爪功)と妻とみこ(吉行和子)は、
子供たちに会うために東京へやって来る。だが品川駅に迎えに来るはずの次男の
昌次(妻夫木聡)は、間違って東京駅へ行ってしまう。周吉はタクシーを拾い、郊外で
開業医を営む長男の幸一(西村雅彦)の家へと向かった。長女の滋子(中嶋朋子)は
不注意な弟に呆れ、幸一の妻、文子(夏川結衣)は歓迎の支度に忙しい。

やがて周吉ととみこが到着、大きくなった二人の孫・実(柴田龍一郎)と勇(丸山歩夢)に
驚く。そんな中、ようやく昌次も現れ、家族全員が久しぶりに夕食を囲むのだった。
日曜日、幸一は勇を連れて、両親をお台場から横浜見物へと連れて行く予定だったが、
患者の容体が悪化、急な往診に出かけることになる。周吉ととみこは、滋子の家に
泊まりに行くが、美容院を経営する滋子は忙しく両親の相手ができず、夫の庫造
(林家正蔵)が駅前の温泉へと連れ出す。滋子に頼まれ、昌次は両親を東京の名所
巡りの遊覧バスに乗せるが、自分は疲れて居眠りをしている。帝釈天参道の鰻屋で、
周吉は、舞台美術の仕事をしている昌次に将来の見通しはあるのかと問いただす。
昔から昌次に厳しい周吉、昌次はそんな父が苦手だった。

その頃、滋子は幸一に、お金を出し合って二人に横浜のホテルに泊まってもらおうと
いう提案をする。横浜のリゾートホテルの広い部屋で、ただ外を眺める周吉ととみこ。
周吉はネオンに輝く観覧車を見て、結婚する前に二人で観た映画「第三の男」を懐かしむ。

寝苦しい夜が明け、周吉ととみこは2泊の予定を切り上げて、帰ってきてしまう。
そんな両親に、商店街の飲み会があるので今夜はいてもらっては困ると言い放つ滋子。
周吉は同郷の友人、沼田(小林稔侍)宅へ、とみこは昌次のアパートへ行くことにする。
久しぶりの母親の手料理を美味しそうに食べる昌次。その時、母に紹介しようと呼んだ
恋人の間宮紀子(蒼井優)が現れる。昌次はボランティアで行った福島の被災地でひと目
惚れしてプロポーズしたことを、とみこに打ち明ける
。一方、周吉は、沼田に宿泊を断られた上に泥酔、周囲に大迷惑をかけていた。幸一の家で
ようやく落ち着いたところに、とみこが上機嫌で帰ってくるが、突然倒れてしまう……。」
(Movie walker)

2007年に観た「東京物語」の私の感想はこちらまで。

また、この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-01-22 23:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ある殺人に関するテーゼ Tesis sobre un homicidio 」
2012 アルゼンチン・スペインBurman Dubcovsky Cine,Haddock Films.107min.
監督:エルナン・ゴルドフリード
出演:リカルド・ダリン、アルベルト・アンマン、アルトゥーロ・プイグ、カル・リベロ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWで、日本初公開の作品を放映する「ジャパン・プレミアム」。そこで
放送されたももの録画を鑑賞。
全体としては面白く観た。結末が鑑賞者に委ねられ、殺人犯は明かされない。
その手がかりらしさは映されるのだが、正体は最後まで分からずじまいである。
こういう手の映画が嫌いな人は見ない方がいいが、私も打っちゃり型はあまり
好まないのであるが、このうっちゃられ方は、自分の想像内で処理できるので
そう不快でもない。監督のねらい目はそこにあるのだろうけどね。

知っている俳優さんが出てないのでバイアスなしに演技を楽しめた。時間も適度だ。
ただ、一転物凄く突っ込みたいのは、犯人だと信じる学生の部屋を家探しする主人公の
元弁護士にして犯罪に詳しい大学の先生、素手であちらこちら触るかね。あれでは
何かあった時に完全に疑われる。さらに殺された女性の妹を自分の部屋に招いた時
洗面所に、犯人が使っただろうとシミュレートしてドラッグストアで購入したゴム手袋、
ホルマリン、注射器などを簡単に置いておくかね。
そのあたりがこの映画の重さを減じてしまっていると感じた。

私は教授が妄想に取りつかれてやったことだと思うけどな。じゃ最後の炎の中で燃える
十字の剣の形をしたペイパーナイフは何を物語るのか?そのあたりを思うのがこの映画の
楽しさなのだろう。
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<ストーリー>
「元弁護士で今はロー・スクールで教鞭をとっているロベルトは独身のプレイボーイだが、
未だに離婚した妻モニカを忘れられずにいる。ある日、ロベルトの授業中に校内で女性が
レイプされた末に惨殺される事件が起きる。
通り魔による犯行と見られていたが、事件現場に残された「彼女に似た女は殺す」との
メモや遺体に死後に着けられたと思われる蝶のペンダントなどから、ロベルトは
旧友フェリペ・ルイスの息子で教え子の学生でもあるゴンサロによる計画的な犯行では
ないかと疑う。

ゴンサロが真犯人であることを示す直接の証拠はなく、あくまで状況証拠に過ぎないが、
自分が母親とロベルトの不倫関係で生まれた子である可能性をほのめかすなど、
挑発的なゴンサロの言動にロベルトはますます疑いを深めて行き、精神分析医である
元妻モニカの助言を無視し、頑なに「ゴンサロが連続殺人鬼である」との考えに固執する
ようになる。

独自に事件を捜査する中で被害者の妹ラウラと親しくなり、彼女に惹かれて行ったロベルトは、
ラウラがゴンサロと交際し始めると、ラウラにゴンサロが犯人だと告げる。
しかし、このことで逆にラウラにロベルトが姉を殺した犯人だと疑われてしまう。
この事態に、全てはゴンサロが自分を陥れるために巧妙に仕掛けた罠であると考えた
ロベルトは、ゴンサロに激しい暴行を加える。

収監されたロベルトに、モニカの現在の夫である予審判事アルフレードは「全てはロベルトの
妄想であり、事件は通り魔の犯行だ」と告げる。それでもゴンサロの犯行を信じて疑わない
ロベルトは、暴行事件での告訴は免れたものの、全てを失う。」(wikipedia)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-01-21 23:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「ジャッキー・コーガン Killing Them Softly」
2012 アメリカ Plan B ,Annapurna Pictures,Chockstone Pictures,Inferno.97min.
監督:アンドリュー・ドミニク ジョージ・V・ヒギンズ:「ジャッキー・コーガン」
出演:ブラッド・ピット、リチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタ、サム・シェパード
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
評価が高くなかったもののIMDbでは★6以上あるし、一体どんな映画よ、と感じつつ
観ました。結局、ラストで勝利したオバマの演説をテレビで聴きながらブラピが
ジェファーソン大統領の悪口を捲し立て(あれ、こいつってこんなに頭良かったの?)
「1つの共同体だって?冗談じゃない。アメリカは自分で守らなくてはならん国だ」
「アメリカは国家じゃないんだよ、ビジネスだ。金よこせ!」と
サム・シェパードに言い放ってバレット・ストロングの「マネー」が流れて終わるのだが、
その10秒くらいのために延々と詰まらんストーリーを見せられた気がする。
すべてはラスト10秒のため、といわれても、97分という時間を勘案しても、そこまで
引っ張られる内容があまりにも「くそ」なので、びっくり。

逆に敢えてそうやって、ラストのセリフを際立たせたかったのか?とすれば確かにその
効果はあったと言わざるを得ない。この監督とブラピのコンビでは「ジェシー・ジェイムズの
暗殺」の方がはるかに良く出来た映画だったと感じた。

このラスト10秒に至るまでを我慢できるかどうかが評価の分かれ目。途中で挿入される
ブッシュとオバマの選挙演説は、振り返れば映画のラストコメントの伏線なのだな。
だから、ラスト10秒のカタルシスまでの仕組みを納得して映画館を出られるかどうか。
途中は、ホントに「くそ」なストーリーだよ。どうでもいいんだもん。「金」「金」ということを
埋め込みたかったんだろうな、とは、エンドロールあたりで分かることなんだもの。
ブラピの制作会社「プランB」が制作に参画し、ブラピ自身も製作者に名前を連ねたという
ことは彼が作りたかった映画なんだろうな。 まあ日本で言われるほどダメな映画ではない。
これはこれでありだと思うが、なにせ道中がねえ。

しかし、レイ・リオッタは良かったね。様々な登場人物やプロットを現代アメリカの
メタファーになぞりつけている評論家もいるようだけど、そこまで深くほじくらなくても
いいんじゃないか。不思議な魅力を持った作品であることは間違いない。97分がまた
絶妙な時間。もし後年ディレクターズカットと称した少し長いヴァージョンが出ても見ない方が
いいと思うよ。
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<ストーリー>
「大統領選挙が白熱する2008年。経済危機による市民の苦しい生活とは裏腹に、
テレビからは連日のように理想に溢れた各候補者の言葉が流れていた。
ルイジアナ州最大の街ニューオリンズも例外ではなく、刑務所から出所したばかりの
フランキー(スクート・マクネイリー)は、獄中で知り合った中年男ジョニー(ヴィンセント・
カラトーラ)の強盗計画に飛びつく。
それは、犯罪組織の賭場から大金を奪うというもの。かつてその賭場が強盗に遭った際、
雇われ支配人マーキー(レイ・リオッタ)が、“自分が仕組んだ”と周囲に吹聴したことから、
次に同様の事件が起これば、容疑はマーキーに向けられるというのだ。

犬泥棒のラッセル(ベン・メンデルゾーン)とともに賭場に押し入ったフランキーは無事、
強盗に成功。被害に遭った組織は、事件の解決を番頭格のディロン(サム・シェパード)に
任せようとするが、病気療養中の彼に代わって現れたのは、凄腕の殺し屋ジャッキー・
コーガン(ブラッド・ピット)だった。
連絡員“ドライバー”(リチャード・ジェンキンス)から得た情報を元に、行動を開始する
ジャッキー。そうとは知らないフランキーは、一緒に計画の成功を祝っていたラッセルから、
新しく始めた麻薬ビジネスの相棒の名を聞いて愕然とする。その相棒はディロンの部下で、
強盗の件を話してしまったというのだ。組織に知られるのは時間の問題。その情報を得た
ジャッキーは、暗殺者ミッキー(ジェームズ・ガンドルフィーニ)を呼び寄せ、ジョニーの始末を
任せる。

ところが、現れたミッキーは期待に反し、昼間から大量に酒を飲み、娼婦を買うなど期待外れ。
ジャッキーは彼を見限り、自らマーキーに死の制裁を下すと、続いてフランキーとラッセル、
ジョニーを追い込んでゆく。金に狂ったギャング、エージェントの背後の影、さらに同業者たちの
思惑と裏切りが複雑に絡み合う中、ジャッキーが辿り着いた結末とは……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-01-20 22:45 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)