「パシフィック・リム Pacific Rim」
2013 アメリカ Warner Bros Pictures,Legendary Pictures.131min.
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凜子、チャーリー・デイ、ロブ・カジンスキーほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
観たかった作品。ようやく鑑賞。できれば映画館で観たかったな。アメコミ原作でない
オリジナル作品で、いろんな要素が混じり合った既視感や、クサさもあったが、総体として
面白くできていたと思う。VFXもいいし。出演者に日本人がいるし日本語も出てくるのだが、
監督が本多猪四郎にリスペクトしたのだから、ゴジラ風のテイストも含め納得だ。

で、個人的には、ゴジラ+鉄人28号+エイリアン+ガンダム+戦隊もの+トランスフォーマー+
アルマゲドン+日本沈没・・・、
って感じがした。怪獣が実は地球を乗っ取ろうとする異星人が放ったクローンだった、と次第に
分かってきて、その重大度と地球軍の対応が時間が経つにつれて次第にエキセントリックになって
いくのも、だらけなくて良かった。 地球が西も東もなく結束して一丸になって怪獣に立ち向かうのは
いいんだけど、こういう事態にでもならないと世界が仲良くなれないという反面教師的な感想も
あったりで、複雑な思いがした。 ひとつ、不自然じゃないか、と思ったのは、深海で戦う場合
水圧であんなにコンバットスーツがスムーズに動かないんじゃないかい??

ヒト型巨大先頭ロボット「イエーガー」、あそこまで進化しているのなら体をシンクロさせて動かさ
なくても、脳波をとらえて動かすようなシステムであってほしかったなあ。なんか二人して体を
動かしているのが滑稽で・・・。ただ、一人の「脳」力では足りないので、二人のシンパシーの合った
人が二人で操縦する、しかし、過去のトラウマが記憶に浮かび上がり、イエーガーが暴走したり
する、というのは発想としては面白いな、と思った。そこにドラマがいろいろと繰り広げられる
キーポイントとなっているわけだね。

130分を超える大作だが、話は単純で、太平洋の海底の割れ目から怪獣が現れ、地球は滅亡
寸前。冒頭の荒廃したサンフランシスコは、なかなかよく出来ていて、掴みはOKって感じだった。
怪獣に対応するため、環太平洋(パシフィック・リム)の各国は連携して、ヒト型の巨大先頭ロボット
「イエーガー」を開発。二人の脳内をシンクロして戦うこのロボットは強力で、怪獣は一度は
退治されたと思われた。その先頭の中で兄弟でマシンを操縦していた主人公の兄は、怪獣に
とどめを刺さず、逆にやられてしまった。以来弟ローリーは、怪獣を防ぐ命の壁の建築に関わって
いたのだが、やがて再び怪獣が現れはじめ、壁は軽々と壊されてしまう。
地球軍は、第5世代のイエーガーを開発、登場の頻度が上がってきた怪獣に対抗するのだったが
怪獣もどんどんバージョンアップされてくる。実は地球を自らの星にしようとする異性人たちが
地球人たちを滅ぼすために放ってくるクローン怪獣だということが分かってくる。

ローリーは再び基地に行き、開発者森マコ(菊地凜子)と最新型イエーガーのパイロットとして
組むことになる。(まあその間はいろいろありまして) そして迎えた最後の戦い。仲間の
イエーガーが次々と怪獣の犠牲になる中、ローリーとマコの機体もぼこぼこにやられてしまう。

最後は時空の、扉を閉じるべく超大型の原子炉を抱いたイエーガーがマントルに飛び込み、
怪獣が出てくる穴は閉じられるわけだが。このあたりはアルマゲドンや日本沈没みたいな
自己犠牲の精神。 ローリーとマコのロボからは脱出シュートが二つ海上を目指す。マコの
シュートは最初に開き、あとからローリーのシュートが浮上。死んだ、と思われたローリーを
抱きしめると「締めすぎで死んじゃうよ」というローリーの声。

いやいや、久々にロボット対怪獣の日本ぽい映画を堪能した。原発爆発させておいてあと
どうするのさ、とかいろいろと突っ込みどころはあるけど、アクション映画としてとてもワクワク
しながら観ていた。 もう一回くらい観てもいい。3Dで観たかったけど......。
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<ストーリー>
日本のマンガやアニメ、特撮作品への造詣も深い「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」の
ギレルモ・デル・トロ監督が、巨大怪獣と人型巨大ロボットとの戦いを圧倒的スケールで
描き出したSFアクション・エンタテインメント超大作。
出演はチャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、ロン・パールマン。
また人気子役の芦田愛菜が菊地凛子の少女時代を演じてハリウッド・デビューを飾った
ことも話題に。
 
ある日、太平洋の深海から突如巨大な生命体が出現した。“KAIJU”と名付けられた彼らは、
大都市を次々と襲撃して容赦ない破壊を繰り返し、人類は滅亡の危機を迎える。
そこで人類は世界中の英知を結集し、人型巨大兵器“イェーガー”を開発する。その操縦は
2人のパイロットによって行われるが、イェーガーの能力を引き出すためには、パイロット同士の
心を高い次元でシンクロさせる必要があった。当初は優勢を誇ったイェーガーだったが、
出現するたびにパワーを増していくKAIJUたちの前に次第に苦戦を強いられていく。

そんな中、かつてKAIJUとのバトルで兄を失い、失意のうちに戦線を離脱した名パイロット、
ローリーが復帰を決意する。彼が乗る旧式イェーガー“ジプシー・デンジャー”の修復に当たる
のは日本人研究者の森マコ。幼い頃にKAIJUに家族を殺された悲しい記憶に苦しめられて
いた。やがて彼女はローリーとの相性を買われ、ジプシー・デンジャーのパイロットに大抜擢
されるのだったが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2014-06-27 23:40 | 洋画=は行 | Comments(0)

ヒッチコック Hitchcock

「ヒッチコック Hitchcock」
2012 アメリカ Fox Searchlight Pictures.99min.
監督:サーシャ・ガヴァシ  
原作: スティーヴン・レベロ 『アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ』(白夜書房刊)
出演:アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン、スカーレット・ヨハンソン、トニ・コレット、ダニー・ヒューストン
    ジェシカ・ビール、マイケル・スタールバーグ、ジェームズ・ダシーほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
原作の名前の通り、ヒッチコック最大のヒット作「サイコ」が生まれるまでのストーリーだが、
「サイコ」を観ておくとさらに面白いことは観た人が全員思うだろうし、観たことがある人も
また観たくなるだろう。
個人的にヒッチコックという人物がどういう個性の持ち主か分かっているわけではないが、
一般的に思われている(だろう)サスペンスの巨匠というステレオタイプの監督像ではなく、
プロデューサーサイドとのやり取り、初めて知った映倫とのシャワーシーンのやりとり、
優秀な妻の動向が気になってしかたがない夫・男としての懊悩、しかし、女優に対する
厳しさなどが短い時間に巧く纏められていて、面白く観た。また、「サイコ」は実話をもとに
した物語だが、実在の殺人鬼をイメージとして登場させ、監督と会話させた手法も
良かった。

特殊メイクのアンソニー・ホプキンスは強気、弱気、嫉妬、愛情がないまぜとなるヒッチコックの
キャラクターを巧く浮かび上がらせていた。これは脚本の勝利(原作もだけど)だろう。
それ以上に、妻アルマを演じたヘレン・ミレンが見事であった。ヒッチコック活躍の裏にこれだけの
妻女の存在があったとは寡聞にして知らなかったのだが、夫の脚本にアイデアを出すに
止まらず、熱を出せば現場に行って監督の代わりまでしてしまう。一方で脚本家としても、
行き詰った脚本家(男)と共同執筆を始め、ヒッチコックをハラハラさせる。しかし、彼女無しでは
ヒッチコックが傑作「サイコ」を生み出せなかったことが良く分かる。しかし、もちろんヒッチコックの
次作も次作も傑作を要求される中で、周囲の反対を押し切り、自己資金で製作をすることを会社に
納得させた芸術家としての非凡さも当然あるわけだが。

一番興味深いのはスカーレット・ヨハンソン演じるジャネット・リンの有名なシャワーシーン撮影の
シークエンスだろう。監督はスタントに対する恐怖の演技が気に入らず、自らナイフを持って
演出した。裸が写っているということで映倫ともめた結果、短いカットの積み重ねになり、なおかつ
例の音楽にも拘ったあたりが、さすがにサスペンスの巨匠と云われるだけのことはあると理解できる
構造になっている。ラストシーンはちょっとクサいけど、次作が誰もが知っている「ああ、あれだな」と
分かる構造になっている。

「サイコ」は大当たりをし、以降、それを上回る作品を作ることはできなかったヒッチコック、
オスカーとも無縁で、名誉賞を受賞した時に「アルマに捧げる」というようなスピーチをしたのも
うなずけるというものだ。
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<ストーリー>
「映画監督として数々の名作を生み出し、“サスペンス映画の神”とも称されるアルフレッド・
ヒッチコック。賞レースから嫌われ、無冠の帝王だった彼の心の葛藤と、そんなヒッチコックを
脚本家としても支えた妻との知られざる姿に迫るヒューマンドラマ。
名優アンソニー・ホプキンスが特殊メイクを施し、ヒッチコックを熱演する。

「レベッカ」や「白い恐怖」などサスペンス映画を世に送り出したアルフレッド・ヒッチコック
(アンソニー・ホプキンス)。1959年、彼は新作「サイコ」の製作に向かっていたが、演出の面
でも技術面でもあまりにも斬新な手法を用いるため、資金難などの壁に当たる。さらには彼に
とって最大の理解者である妻アルマ・レヴィル(ヘレン・ミレン)との関係もぎくしゃくしだす。
映画製作に情熱を注ぐヒッチコック。様々な思いを抱えるアルマ・レヴィル。
映画史に残る不朽の名作の裏側とは……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-06-26 23:20 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「君と歩く世界 De rouille et d'os 」
2012 フランス/ベルギー Why Not Productions,Page 114,France 2 Cinéma・・・112min.
監督:ジャック・オーディヤール  原作:クレイグ・デイヴィッドソン 『君と歩く世界』(集英社文庫刊)
出演者:マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ、アルマン・ヴェルデュール他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
見ごたえあり。結構過激なセックスシーンがあるのでR15+になるのは仕方がないが
それを含めての作品なので。マリンランドでシャチの女性調教師をしているステファニー(マリオン)と
5歳くらいの男の子づれ、ボクシングとムエタイを経験していて、倉庫番とか警備員とか
していたが、結局格闘技~ボクシングで生きることになる直情的でぶっきら棒だが、人間味は
失わない男、アリ(スーナールツ)の愛と再生の物語。しかし、美談とか甘さの残るラブストーリー
ではなく、「ハードボイルド・ラブ&人生ドラマ」とでも言えようか。愛情とハードさの織りなす
ある種の心地よさがこの作品にはある。

足を失った女と、氷の張った湖に子供が落ちて、その結構厚い氷を割るために間近に
ボクシングの試合が控えているのにも関わらず本能の命ずるまま、手の骨を折ってまで救い
出す男。拳で氷を割り我が子を救いだした男。
なにか「足」と「手」が「女」と「男」の失ったもの、得たもの(愛情含めて)のメタファーになって
いるのでは無いかとみるのは穿ちすぎか。

主役の二人が良かった。マリオンの両ひざ下が無い映像に不自然は無く、こうした面でも
VFXの進化は映画を変えるなあ、と思って観ていた。どうやって撮ったんだろうというシーンも
多々出てくる。

男が警備を担当していたディスコでケンカに巻き込まれ暴力を振るわれたステファニーを
介抱し、家まで送って行ったことから知り合った二人。
男は貧乏極まっていて、姉の家に息子と一緒に転がり込む。その姉一家の生活も
楽ではなく、姉は勤めているスーパーから捨てられる期限切れの食品を持ち帰り、
冷蔵庫の足しにしていたりした。時として気が短いアリは息子に暴力を振るったりする
のだが、姉は甥っ子には優しかった。

ステファニーは水族館でシャチの調教師をしていたが、ある日、事故に巻き込まれ、
興奮したシャチに両足ひざ下からをかみ切られてしまう。と思ったら、単純に舞台が
崩れて足が挟まれたんだね。あのシャチの歯のアップはなんだったんだろう。
当然絶望の日々が続く。

再会した二人だが、アリは、部屋に閉じこもり、死んだような目をして、臭気さえ放つ
ステファニーを外に連れ出し、障害者となったステファニーを差別することなくごく自然に
海水浴に連れて行ったりしていた。アリには彼女を障害者として扱ってはいけないんだ、
などという思考はない。ただ本能の命ずるままにそのようになる男なのだ。

そんな折アリに格闘技をやらないか、と持ちかけた男がいた。格闘技と言っても
そこらへんで素手で殴り合うストリートファイト、それを賭けにするものだった。アリは性に
合わない仕事より、昔取った杵柄、本能の命ずるまま格闘技にのめりこむ。そして連戦連勝。

アリは倉庫警備を担当しているとき、店員らの不正を暴く隠しカメラの設置に協力、
これが後で、自分の姉が期限切れの食品を持ち帰っている動かぬ証拠となり、姉は
首となってしまった。そして、姉夫婦から、出ていけ、と言われる。当然の怒りだった。

だが、胴元の男が例の監視カメラ事件で身を隠さなくてはならなくなり、ステファニーが
アリのマネージャーと胴元をすることになったのだ。

今や義足で器用に歩くようになり、前向きになっているステファニーは、アリとともに
戦う日々を送る。今や彼女は鋼鉄の義足さえ見せて歩きさえしている。
そして、女性としての機能がまだあるのか、見てやるということでセックスもする仲に。
ステファニーの心は次第にありに傾くのだが、アリは相変わらずセックスフレンドとの夜を
楽しんだりもしている。分からなくなり、アリを問い詰めるステファニー。
アリはトラックの運転手をしながらボクシングの練習に精を出し、正式なボクシングの興行の
世界に進出できたのだ。
ステファニーは、マリンランドにも行ってみて、シャチとも再会することろまで心も回復してきて
いた。

そんなおり、凍った湖で遊んでいたアリと息子、目を離したすきに息子が氷を破って
落ちてしまう。氷の下に入ってしまったことから、試合が間近であったにもかかわらず、
アリはこぶしで氷を割って、息子を救出。4時間昏睡状態だったが、危機は脱したのだった。

みなが応援するなか、後日アリは、ボクシングでチャンピオンになったのだった。
そしてそばには微笑むステファニーの姿があった。

荒っぽい映画な感じだが、実は愛情と優しさ、勇気に溢れた作品であり、上辺だけの
綺麗ごとに終わらせない仕掛けは、作品に重みを与えていた。人物とその状況設定も
良かった。オスカー女優、マリオンは私の好みの女優さんだが、ここでの演技は素晴らしい。
そして初めて知ったがアリ役のスーナルツという男優さんも良かった。プーチンに似ていたな。
「最強の二人」もそうだったけど、ちょっと聞くと目を背けたくなる状況を、明るくでもしっかりと
描いた作品。観終わって清々しい作品であった。原作ありきなんだろうけど、はやり脚本、
俳優、それに監督の力量が優れている、ということなのだ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
『預言者』で第62回カンヌ国際映画祭グランプリに輝いたフランスの名匠ジャック・
オーディアール監督によるラブストーリー。事故で両足を失ったシャチの調教師と彼女の
心の支えになろうとする男との愛が描かれる。『エディット・ピアフ 愛の讃歌』で
アカデミー賞主演女優賞に輝いたマリオン・コティヤールがヒロインを熱演する。

南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師、ステファニー(マリオン・
コティヤール)は、シャチのショーを指揮している最中にステージが崩壊、両足を失う
大怪我を負ってしまう。過酷なハンディキャップを抱え、生きる希望さえ失っていく日々。

そんな失意のどん底に沈んだステファニーの心を開かせたのは、彼女自身にとっても
意外な人物だった。ナイトクラブの元用心棒で今は夜警の仕事をしているシングル
ファーザー、アリ(マティアス・スーナーツ)。彼は他者への愛を表現する術を知らない
不器用な男であったが、他の人々のように同情心でステファニーに接するのではなく、
両足がないことを知りながら彼女を海の中へと導いていく。
やがてステファニーは、どこか謎めいていて獣のように野性的なアリとの触れ合いを
重ねるうちに、すでに諦めていた生きる喜びを呼び覚まされ、自らの意思で未来へ
踏み出す力をつかみ取っていくのだった……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-06-18 23:44 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「愛さえあれば Den skaldede frisør 」
2012 デンマーク Zentropa Productions,and others.116min.
監督:スサンネ・ビア
出演:ピアース・ブロスナン、トリーヌ・ディルホム、キム・ボドゥニア、セバスチャン・イェセン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
様々な形の愛のあり方を、南イタリアを舞台に描く。デンマークの映画って、おそらく
初めて観たんじゃないかな。しかし、南イタリアを舞台にすると、なぜか恋愛ものって
乾燥度が高くなるんですね。あの風景、あの光、あの風・・・。話としては結構ドロドロ
したものなのだけれど、カラッとなっていて、見ていて気持ちのいいものでした。

基本はレモン農家を出だしに今や大手の青物商社の社長であるフィリップ(ブロスナン)と
乳がんが一応治った、というデンマークの主婦イーダ(ディルホム)の愛情物語。
これに、妻の治療中に会社の経理の女と浮気をしていた夫ライフ、またフィリップの息子
パトリックと結婚することになったイーダとライフの娘アストリッドの物語が加わる。
フィリップの亡くなった妻の妹がフィリップにモーションを掛ける部分も。

それぞれが、南イタリアのフィリップの父が所有するレモン畑にある別宅に、若い二人の
結婚式に参加するためにやってきた。まず空港の駐車場で、イーダがクルマをフィリップの
クルマにぶつけてしまい、そこで初めて二人は結婚する子供らの親同士であることを
知る。さらに、イタリアの別荘に着いてみると、イーダの夫ライフは、こともあろうに
浮気相手の女を連れてきた! イーダの息子は兵隊で戦地で腕を骨折した姿で参加、
もともと父親と上手く行ってなかった息子は浮気相手を連れてきた父親を殴ろうと
する。 がん治療の後遺症で頭髪が無いイーダは金髪のウィッグを被っているのだが、
浮気相手を連れてきた夫に辟易しながらも、娘の結婚をこころから喜んでいるようだ。
そしてフィリップはイーダに次第に心を奪われていく。

しかし、なぜか若い二人は結婚式当日、結婚を止めた、と言い出す。この辺りの心境の
変化の描き方が雑だったと感じたが。結局パトリックはゲイだったのか??
デンマークに帰国したイーダは、部屋中をバラでいっぱいにした夫ライフが、浮気相手とは
きっぱり別れた、やはり俺にはお前しかいない、と伝える。イーダもそれを受け入れる。

そんな折、イーダを忘れられないフィリップはデンマークまで彼女を追いかけてきてイタリアへ
一緒に来てくれと打ち明ける。しかしイーダはライフとの間が戻ったから、帰って、と
フィリップを追い返してしまう。
結婚式の時に首筋に違和感を感じていたイーダは病院にいく。検査をしてもらい、その結果が
届いた。その封筒を持って、彼女はライフに別れを告げ、(なんでまた急に夫とあっさり
別れる気になったのかここらへんも説明・心理描写が雑だったと感じた)、フィリップのいる
イタリアにレモン色のスーツを着て、出かけた。
そして、フィリップに病院からの封筒を二人で開けてくれ、と頼む。一人では勇気がないと。
で、フィリップはどんな結果でもこれからはイーダを離さないと宣言し、封筒を開いた。
フリップの顔に笑みが浮かんだ。もちろんイーダの顔にも・・・。

というお話なのだが、病院から帰ってきたら自宅で経理の女を連れ込んでリビングのソファで
セックスの真っ最中という夫を赦ししゃう心理、その夫が結婚式に浮気相手を連れてきちゃう
心理、深く愛し合っていたはずの(出会って3か月。どういう風にであったかは略されていたと
思う)若い二人が、結婚式当日にあっさり結婚を止めちゃう心理、家の中をバラで満たして
浮気相手と別れて復縁したはずの夫をあっさり捨ててしまうイーダの心理、肝の心理はいろいろ
とあったのだが、どれも描き方が足りないと感じた。南イタリアの雰囲気はそこまではカバー
してくれない。 ピアース・ブロスナン、いい男で社長で大地主って設定もなんだかなあ・・。
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<プロダクションノート>
「名優ピアース・ブロスナンと、デンマークの国際的女優トリーネ・ディアホルムが共演した、
大人のためのラブストーリー。それぞれ家庭に問題を抱える男女が、子どもの結婚式が
行われる南イタリアで出会い、恋に落ちていく様が描かれる。
監督は『未来を生きる君たちへ』の名匠スサンネ・ビア。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-06-17 23:37 | 洋画=あ行 | Comments(0)

バレット Bullet to the Head

●「バレット Bullet to the Head」
2012 アメリカ Dark Castle Entertainment,IM Global,After Dark Films.92min.
監督:ウォルター・ヒル
出演:シルベスター・スタローン、サン・カン、サラ・シャヒ、ジェイソン・モモア、
    アドウェール・アキノエ=アグバエ 、クリスチャン・スレイター他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
アメリカのお年寄り俳優さん、みんな頑張っているなあ。先日シュワちゃんの作品を観た
直後ではあるが、今度はスタローン。相変わらずの鉄人ぶりで、お歳に似合わない肉体は
鍛えているんだな、ということは判る。

映画の楽しみ方というのはいろいろあるし、評価軸も十人十色だから、ドンパチ、ドッカン+
肉弾戦が好きな人には楽しめるでしょう。しかし、ストーリー、人物の性格描写、関係描写と
なると、まったく弱い。設定もありがちだが、そういうところを難しくすると、「痛快アクション」
映画にはなり辛くなっちゃうし。 ウォーター・ヒルだから、と思って観たのだが、映像とか
編集とかは凝っているのだけど・・・。出来上がりは私には残念なものだった。

スタローンはめちゃくちゃ非情な暗殺者、と思いきや女子どもは殺さない、とか共同して
仕事に当たらなくちゃならなくなった韓国系刑事と変な友情が芽生えちゃったり、よく分からん
性格。その韓国系デカもドジなのか凄いのかよく分からんし、しまいにゃ、スタローンが
育ての親である刺青師の女と結婚をにおわすあたりもよく分からん。いったい人をあっさり
殺してしまう人間に、親心とか、友情とかを感じることが出来るのかなあ。
それに比べ、敵対するギャングの殺し屋は、殺伐たる殺人マシーンなのだが、それでいい、
と思っていたら、最後のタイマンで、なぜか銃を捨てて、消防用の斧で戦い始めるし。
最後は韓国系デカの銃弾にあっさりと斃れるのだけれど。その殺人マシン男も、黒人の足の
悪い黒幕をあっさり殺し過ぎだしなあ。 まあ、単純ですっきりするっていえばそうなんだけど
それじゃあ、映画にならんだろ、と突っ込みたくもなるのだ。
片方の主役であった韓国系デカのサン・カンも、なんだかインパクトに欠けた。

まあ1時間半の作品なので、ヒマな時に時間つぶしに観るにはいいかも。
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<ストーリー>
海兵隊員から闇の世界に身を落とし、殺し屋を生業としてきたジミー・ボノモ(シルヴェスター・
スタローン)。逮捕されること26回、有罪となること2回。力を頼りに生きてきた彼が唯一心を
許していた相棒の復讐をするために、まだ若く頑なに己の正義を貫く刑事のテイラー」
(サン・カン)とタッグを組むことにする。殺し屋と刑事という異色な組み合わせの前に、警察や
マフィアといった街のありとあらゆる組織が立ちはだかり、さらには怪物的な凶暴性を持つ
ヒットマン、キーガン(ジェイソン・モモア)が待ち構えていた……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-06-16 22:50 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「わたしのハワイの歩きかた」
2014 日本 東映・白組・製作委員会 119分
監督:前田弘二
出演:榮倉奈々、高梨臨、瀬戸康史、加瀬亮、宇野祥平、中村ゆり、池松壮亮、鶴見辰吾他。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
個人的な映画的守備範囲の外にある邦画であるが、ハワイ好きとして、とりあえず
抑えておかないと、ということで奥様とシネコンに出かけました。空いてました・・・(^^ゞ

今日本はハワイブームなんだそうで、女子向けにハワイ観光映画があっても、ちっとも
不思議じゃないけど、確かにラニカイとかノースショアとか出てくるし、定番となった
有名パンケーキ店なども出てくるけど、それじゃ、これを見て、わたしもハワイに行きたいわ、
となるか、といえばそうじゃないと思った。むしろ、榮倉奈々らの女子の生き方をハワイを
借景に描いた作品と括った方が分かりやすい。 ハワイ好きにとっては、自分の知っている
風景が沢山でてくるので、確認して喜ぶという楽しみ方はあるでしょう。

オリジナル脚本という人が多いがエンディングロールに原作として表記される
「小山田桐子:著 わたしのハワイの歩きかた」(幻冬舎)という文庫は実在するので
どういうことなんだろう??

ハワイ好きでなければ、完全に女子映画でしょう。仕事と恋の悩みが主軸ですから。
働く女子、わたしの人生ってこのままでいいの?、わたしの恋はこのままでいいの?と
普段から思っているハワイ好きの女子には刺さるでしょう。そんな映画です。

しかし、主役榮倉奈々演じる小山田の企画を採用して、本人をハワイに出張させた
出版社、「モアナ・サーフライダー」に泊まれるような出張は無いわなあ・・。それと
ハワイに行っている間、ほぼ遊んで恋愛しているって、ありえないし、出来がったゲラを
見れば、そこらのハワイ好きのブログレベルだし・・・。また、恋人の瀬戸君演じる蒲田が
ワゴン車でお茶漬け屋を始めるのだが、ちょいとばかし上手く行ったといっって、いきなり
ワシントンDC進出かよ!と、さまーずばりのツッコミを入れたくなり箇所多々あり。

それとハワイをよく知っている人からすると、カットの繋がりで、「え、どうやって移動した
わけ??」というようなシーンも見受けられ、そのあたりはもう少し丁寧に作らないと
ハワイファンからバカにされますわな。

しかしながら、恋と仕事の行方を確かめたくて、結構しっかりラストまで見てしまいましたね。
まあ、基本ハワイ好きというバイアスが掛かってますけど・・・。
後半三分の一あたりから、なんだかかつての東宝映画「若大将」シリーズもかくやの
ドタバタハッピーエンドとなったのですが。まあ、憎めない女子映画でありましたが、
個人的には旬を逃したくない、と思われなければ、来年のWOWOW上映を待っても
遅くはない、と感じてしまいました。

出演者ですが、それぞれまあ嵌っていたのではないでしょうかね。高梨臨という女優さん
知りませんでしたが、英語も上手くて、良かったですね。加瀬君、瀬戸君も英語は
上手でしたよ。(加瀬君は帰国ですから当たり前っちゃ当たり前)、榮倉奈々さんはほとんど
英語は無しで・・・。でもスタイル抜群なので赦す(爆)。

作品中、一番良かったのは竹内まりやが歌うエンディングテーマ「アロハ式恋愛指南」だった。

多分早く行かないとシネコンは早々に上映時間帯が悪くなり、そのうち打ち切りになる予感。
とりあえず抑えたい人は早めの鑑賞をお勧めします。(苦笑)
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<ストーリー>
「仕事にも恋にも疲れたヒロインが、常夏の楽園ハワイで身も心もリフレッシュし、本当に
大切なものを見つけるコメディ・ドラマ。主演は「図書館戦争」「東京公園」の榮倉奈々、
共演に高梨臨、瀬戸康史、加瀬亮。監督は「婚前特急」の前田弘二。

 出版社で編集者として働くみのりは、仕事も恋も思い通りに行かず、ふと人生に行き
詰まりを感じてしまう。そんな時、ハワイで挙式する友人・愛子に頼まれ、2次会の
セッティングを引き受けるハメに。イライラが募るみのりだったが、この際とばかりハワイ特集を
企画し、取材にかこつけて会社の経費でハワイを満喫しようと思い立つ。

そんな彼女が現地で出会ったハワイ在住の女性・茜は、ハワイで玉の輿を狙う婚活女子。
2人はすぐに意気投合し、みのりは彼女に取材のコーディネーターを依頼する。そして、
茜と2人でグルメにパーティにとバカンス気分で大いに楽しむみのりだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-06-15 16:10 | 邦画・新作 | Comments(0)

●「デタッチメント 優しい無関心 Detachment」
2011 アメリカ Paper Street Films.97min.
監督・撮影:トニー・ケイ
出演:エイドリアン・ブロディ、クリスティナ・ヘンドリックス、ルーシー・リュー、マーシャ・ゲイ・ハーディング
    ジェイムズ・カーン、サミ・ゲイル他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ドキュメンタリー風の荒廃した学校や生徒と、先生たちの心を主役エイドリアン・ブロディへが
インタビューに答える形で進む。ところどころに黒板にチョークで描いたアニメが挿入され
たりして、かなりシュールな表現もある。また監督がカメラマンなので、揺れた映像など凝った
画面作りになっている。 日本では劇場未公開だ。WOWOWで鑑賞。

臨時雇い教師として欠員の出た高校に、常勤教師が出てくるまでの間、繋ぎで教えている
高校教師、ヘンリー・バース(ブロディ)が、荒れた高校にやってきた。(見る限りそうムチャ
クチャな学校でもなさそうだが) 担当となった教室では話は聞かない、おしゃべりはする、
教師に暴力的な言葉使いをする、またモンスターペアレントの登場とか、割と分かり易い
混乱ぶり。

そこで働く教師たちが、退任を勧告されている女性校長(ハーディング)、超越した存在の
ジェイムズ・カーン、博士と呼ばれ冷静な感じだがついにはブチ切れる女性教師(リュー)
学校でも家でも無視されまくりの男性教師など、それぞれユニークだ。

そのなかでヘンリーはクールに生徒に接し、離任するころには結構生徒から気に入られて
いるのだった。

そんなヘンリーは街で出会った未成年なのに街娼のようなことをしているエリカを家に
連れてきて優しく接する。荒れていたエリカも次第にヘンリーに心を開き、家族のように
思うようになる。が、このままずっと一緒に暮らすわけにもいかない。そこで彼女を
児童相談所に預けることにする。泣き叫んでヘンリーとの別れを嫌うエリカだったが、
ヘンリーに他の手段は考えられなかった。
また彼には痴呆となり施設に入院している祖父がいた。フラッシュバックで登場する
薬物自殺した母、そして祖父とヘンリーの間には、癒しがたいトラウマがあるようで、
ヘンリーも時としてブチ切れることがある。

そんなヘンリーの生徒にメレディスという写真が趣味の頭のいい子がいた。彼女は
アート世界に進みたいのだが、孤独であった。ある日教室でヘンリーに相談に乗って
貰っていたところ、泣き出してしまい、ヘンリーの胸に顔を埋めたところを、同僚で
恋人寸前の間柄になっていた新人女性教師サラに目撃され、なじられる。そこでまた
切れるヘンリー。

メレディスはクスリ入りのケーキを作って文化祭の日に自分の写真を飾ったパネルの
前でそれを食べて自殺してしまう。 

なんだか、暗い、逃げ場のない、カタルシスの無い映画だなあ・・。主人公の心理も
良く見えてこないし、何一つ解決していないじゃん、と思って観ていた。
ラストは、児童相談所にエリカを訪ねて行き、ヘンリーを見つけたエリカが飛びつくシーン。
多少救われたかな。ヘンリー自身も心を閉ざしていたわけだ。エリカの存在がそれを
少し変えつつあるようだった。

面白い映画だったが、結局、アメリカの今の高校の先生の行き場のない感情や学校
崩壊の様子をを表現したものだったのだろうか。エイドリアン・ブロディは良かったし、
脇を固めた教師陣も良かった。冒頭本物っぽい教師がモノクロ画面で何人か登場し
インタビューに答えるのだが「高速道路の料金徴収係にはなっても教師にだけは絶対に
なりたくない」と答えていたのが印象的だった。
子供たちを正しく導くことはとても大切だが、それは教師だけに課せられたものではないし
親やコミュニティ、そして友人たちが温かく見守らないと将来の世界は荒廃した2極世界に
なってしまうだろう、そんなことを考えて観終えたのだった。
原題のつづりは間違いではなく、「超越した存在」「かかわりがないこと」を表す。
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by jazzyoba0083 | 2014-06-14 22:40 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ラストスタンド The Last Stand」
2013 アメリカ Di Bonaventura Pictures,Lionsgate.107min.
監督:キム・ジウン
出演:アーノルド・シュワルツネッガー、フォレスト・ウィティカー、ジョニー・ノックスビル、ロドリゴ・サントロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★7つは甘いかも。ただ、アクション映画、ドンパチ&カーチェイス系映画が大好きな
人にはたまらない作品でしょう。シュワちゃん復帰第一作は、西部劇「荒野の7人」を
髣髴させるような展開でした。上映時間も丁度いい感じで、申し訳ないけど、
ストーリーはスカスカなんだけど、もうドッカンバッカンのアクションと復讐譚と思い切り
楽しみたいのならまあ、その方がいいかもなあ、と思わせる作品。

久し振りにスクリーンで見たシュワちゃん、体つきは往年を髣髴とさせるものの
お顔はやはりお歳を召したなあ、という感じ。自分から作品中で「OLD」って言って
ますからねえ。

FBIが護送中に脱走を許した麻薬王が、メキシコに逃げるため、組織の軍隊を使って
ネバダ州とメキシコ国境の峡谷に橋をかけ、そこを突破して逃亡するのだが、
その途中にある街の保安官がいわくあるシュワちゃんなんだな。
そのシュワちゃんはかつてLAPDの麻薬捜査官だったが、ある作戦で多くの仲間を
犠牲にしてしまい、愛想を尽かして田舎の保安官になっていたというわけだ。

そのFBIの主任捜査官を演じるのがウィティカー。本作ではFBIは終始間抜けと
して描かれ、シュワちゃんの引立て役に廻っている。

何としても自分の街を通すわけには行かないシュワちゃんを支えるのは素人
同然副保安官たち。かれらの活躍が最終的には上手いこと描かれていて
西部劇の銃撃戦みたいな痛快はアクションシーンが繰り広げられる。
そこがこの映画のカタルシスであり、見どころであり、価値であるわけ。
この、市街戦へ収斂するためにこの映画はある、といっても過言ではない。

町の若い警官が渓谷に端を書ける麻薬王の軍隊と遭遇し、激しい銃撃戦の末に
若い男性警官が撃たれて死んでしまう。これでシュワちゃんの怒りに火が付いた。
そして町の人々の結束も固くなったのだ。

ラストは麻薬王の1000馬力のコルベットZR1と、シュワちゃんの運転する赤い
シボレーカマロZL1のトウモロコシ畑?の中の追跡劇となり、麻薬王は橋までたどり着くのだが、
立ちふさがるシュワちゃんと格闘となり、シュワちゃん、ナイフで刺されまくられながら
麻薬王の手錠を掛けたのだった。

すべて解決したあとに、のこのことFBIの御一行さんが到着、というわけだ。
しかし、麻薬王に人質として連れて行かれたFBI女性捜査官が実は内通者で
あったのだが、この件、まず麻薬王の運転する車のなかで二人の会話から
分かる。彼女ののスイスの口座に200万ドルを送ったぞ、とか言っている。
そして次にFBIが、内通者がいるから全員の銀行口座を調べろ、というシーンに
なるのだが、逆の方が良かったんじゃないかなあ。

いずれにしても頭をからっぽにして活劇を楽しむ分には緊張もちゃんと持続するし
ワクワクドキドキの銃撃戦も見られるし、宜しいのではないでしょうか。
観終わってもおそらく爽快感しか残らない(筋もすぐ忘れるかも)だろうが、まあ
そういう映画もあっても宜しいかと。
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<ストーリー>
「カルフォルニア州知事を退任したアーノルド・シュワルツェネッガーの「ターミネーター3」
以来10年ぶりとなる主演復帰第1弾にして、「グッド・バッド・ウィアード」「悪魔を見た」の
韓国の俊英キム・ジウン監督の記念すべきハリウッド・デビュー作となるアクション・エンタ
テインメント。
メキシコ国境に接する田舎町の保安官が、国外逃亡を図る麻薬王に立ち向かい、
“最後の砦(ラストスタンド)”となるべくわずかな仲間と共に決死の戦いを繰り広げるさまを
迫力のアクション満載に描く。
共演はフォレスト・ウィテカー、ジョニー・ノックスヴィル、ロドリゴ・サントロ。
 
元ロサンジェルス市警のエリート刑事レイ・オーウェンズ。現在は第一線を退き、のどかな
国境の町ソマートンで保安官として静かな日々を送っていた。そんなある日、麻薬王にして
警官殺しの凶悪犯コルテスが、軍隊並みの兵力を有する仲間の援護で脱走に成功、
そのまま猛スピードでメキシコ国境へと向かう。その知らせを受けたオーウェンズはに
わかに現役時代の闘志を呼び覚まし、なんとしてもコルテスとその一味の逃亡をこの街で
食い止めると決意する。
しかしFBIの応援はとても間に合わない。しかも手元にある武器は銃器オタクが所有する
第二次大戦のコレクションだけ。それでもオーウェンズは副保安官らわずか4人の仲間と
共に、大量の最新鋭武器を備えたコルテス軍団に果敢に立ち向かっていくのだった。」
(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2014-06-11 22:45 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「アンコール!! Song for Marion」
2011 イギリス Steel Mill Pictures,Coolmore Productions,Egoli Tossell Film.94min.
監督・脚本:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演:テレンス・スタンプ、バネッサ・レッドグレーヴ、ジャマ・アータートン、クリストファー・エクルストン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
老人の夫婦愛(片方は不治の病)、息子との確執、コーラスグループの仲間たち、若い
女性指導者、コーラスコンクールなど、泣かせの材料が次から次へと押し寄せて、
流石に、ラストの老夫の独唱には涙腺がゆるんでしまう・・。ずるいぞ、と思っていても。
これだけ怒涛のように感動のネタを押し付けられては・・・・と思うのだが、決していやな
映画ではない。むしろ見た人はみな感動するだろう。短い上映時間だし、話は単純で
分かり易いし、観る人によっては、★10個の満点を付けたくなるような作品かもしれない。

いろいろ言ったけど「いい映画」であることは間違いない。主人公夫婦を演じるテレンス・
スタンプと、バネッサ・レッドグレーヴの老境を演じた力はは流石だと思った。そして
若い女性指導者ジャマ・アータートンも良かった。老境の人と若い女性のキャスティングも
味わいがあった。多くのイギリス映画と同様青空のない作品なのだが、観終わった人たちの
心には青空が広がるだろう。

ガンを患い余命数ヶ月という宣告を受けている妻は、老人のコーラスグループに入って
いてそれはそれで活き活きとしている。夫は実際は心から愛しているのに上手く表現が
出来ず、逆に頑固になってしまう。それは息子に対しても同じで、息子を認め、尊敬しよう
としない。自己表現が下手くそなんだな。その夫が妻の死を通してコーラスグループに
加わり、コンテストに出場、ソロを歌い、全国大会で3位を獲得する。そして長年確執を
持っていた息子とも和解するのだ。一度は拒否されるのだが。
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頑固な男ではあるが、実は寂しがり屋で、妻を心から愛し、亡くなった時は声を上げて
号泣する。初めはコーラスをバカにしていたが、自分から参加してみる気になり、仲間
たちとコンテストに出るのだ。勇気を持って何かに踏み出すこと、自分に正直になること
のむずかしさと素晴らしさを本作は教えてくれる。そして、人は自分ひとりで生きていない
ことを改めて知るのだ。その機微を老夫婦は教えてくれた。
二人の掛け合いが絶妙で、暗さを感じさせず、映画は明るい方向へと進みエンディングを
迎えるのだ。誰もが歩む道であるので、感動はいや増すのであろう。

またコーラスグループが歌っている歌がロックだったりラップだったりしたのが良かったし
片やコンクールで老夫がソロで歌うしみじみとした「True Colors」は、そんなに上手い歌唱
ではないが、映画の中でも審査員が泪するほどの感動を生み出す。心洗われる作品だ。
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冒頭の「The Most Beautiful Girl」を、作品中老夫が口ずさむのだが、そんなちょっと
したところも良かったなあ。
こちらはオリジナル

<ストーリー>
「ロンドン。無口で気難しいアーサー(テレンス・スタンプ)は隣近所でも有名なガンコ者で、
息子との関係もギクシャクしていた。唯一、笑顔を見せるのは、最愛の妻マリオン
(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)に対してだけ。病弱だが陽気なマリオンの趣味は、ロックや
ポップに挑戦するちょっと変わった合唱団“年金ズ”で歌うこと。

そんな“年金ズ”にある日、国際コンクールのオーディションに出場するチャンスが巡って
くる。喜ぶマリオンだったが、なんとガン再発の告知が……。練習に行けないマリオンの
たっての頼みで、妻の代わりに渋々合唱団の門を叩くアーサー。美人なのに恋愛ベタな
音楽教師エリザベス(ジェマ・アータートン)や、個性派だらけの仲間との出会いは、
アーサーの毎日を思いもよらない方向へ導いてゆく。

間近に迫るコンクール。マリオンがアーサーに伝えたかったこととは……?そして、自分の
殻に閉じこもっていた72歳のアーサーを待ち受ける新たな人生のステージとは……?」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-06-10 22:45 | 洋画=あ行 | Comments(0)

Hit & Run

「Hit & Run」
2012 アメリカ Exclusive Media.100min.
監督・脚本:ダックス・シェパード
出演:ダックス・シェパード、クリステン・ベル、ブラッドリー・クーパー、トム・アーノルド他。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
まあ、作った人、出ている人からすれば、シリアスなアクションムービーとは思えいないのは
想像に難くないことでしょう。 WOWOWでは、今や「アナ雪」の主人公の吹き替えを担当
したことでさらに名を売ったクリステン・ベルの特集として放送されていました。

個人的には「おばか映画」ですな。筋書きも荒っぽいし、あり得ない状況も多々あり(苦笑)
なんですが、不思議と憎めない「おばか映画」でした。眠気ももようさず見切ってしまいました。
クリステン・ベル、そう美人とは言えないですが、普通にキャスティングしやすい感じですね。
そもそも、クリステン・ベルがダックス・シェパードにぞっこんになるという状況が理解しずらい。
(苦笑)。逆は判るけど。さらに、カリフォルニア大学で教えるくらいの才媛が、いくら反省した
根っこはいいやつ、とはいえ13回も銀行強盗幇助し、さらに婚約者がいた男を「俺を信じろ」
って言われて信じちゃうのも何だかなあ・・・な感じだったけど。
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狂言回し役に証人監視プログラムに基づき、ダックスを監視する執行官=マーシャルである
ランディを演じたトム・アーノルド、加えてゲイのパトロール警官+バディとなる女性警官。
加えて、クリステン・ベルの元カレ。彼らがお話を引っ掻き回して、面白さをドライブさせる。

ギャングのボス格のアレックスを演じたブラッドリー・クーパーは金髪をドレッドに編んで
スーパーで愛犬に安いドッグフードを買った黒人をボコボコにするという登場に仕方で
「ブチ切れ」キャラが尋常ではなかった。しまいにゃ、銃が暴発ばかりしているマーシャルに
カーチェイスの最中、90メートルも後ろから肩を撃たれて捕まっちゃうんだけどね。

ダックスがカリフォルニア大学に仕事を見つけたクリステン・ベルをLAまで送る途中で起きる
事件を並べるのだが、途中でダックスが銀行強盗の一味であることが分かっちゃったり、
1967年式700馬力の改造リンカーンのエンジンを盗まれたり、入ったモーテルの部屋で
老人たちのスワップOGが開かれていたり、証人監視プログラムから逃亡したダックスを
追跡するマーシャルが、何度も何度も悲劇に会ったり、もうハチャメチャ。

ダックスの実家の庭に埋めてあった大金は結局どこにいったんだろう。話の展開からすれば
返したんだろな。ダックスはオヤジの改造車をぶっ飛ばしで何とか面談の時刻に到着。
クリステン・ベルの面談の相手が「ハッパ」の煙りまみれだったのはどういうオチだろう??
これがUCなのか?

まあ肩の力を抜いて「おバカ映画」を気楽に楽しむのにはいいかもしれない。
再度いうけど、ダックスはイケメンじゃあ、決してなくむしろ「アホ顔」だよなあ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「保護観察下の元ギャングが昔の仲間や保安官らから追われてしまうアクション・コメディ。
「ザスーラ」「トレジャー・ハンターズ」に出演したダックス・シェパードがデビッド・パルマーと
ともに監督を手がけたほか、田舎に身を隠す元ギャングを演じている。また、「だれもが
クジラを愛してる。」「寝取られ男のラブ♂バカンス」のクリスティン・ベルが元ギャングの
恋人に、「ブラック・ダイヤモンド」「トゥルー・ライズ」のトム・アーノルドが連邦保安官に、
「ハングオーバー」シリーズや「リミットレス」のブラッドリー・クーパーが裏切った元ギャングを
追いかける男に扮している。

証人保護プログラムのもと、身の上を隠して田舎で恋人(クリステン・ベル)と過ごす
元ギャングのチャーリー(ダックス・シェパード)。ある日、恋人に大切な用事ができ、
チャーリーが保護観察から抜けて彼女を車でロサンゼルスまで送ろうとしたところ、
かつてのギャング仲間(ブラッドリー・クーパー)が彼の居場所を嗅ぎつけてやってくる。
さらに連邦保安官も加わり、ハチャメチャな逃走劇が始まる……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-06-09 22:45 | 洋画=は行 | Comments(0)