My Best Movie of 2014

My Best Movie of 2014


■口上

今年は映画館で23本を含め221本の映画を鑑賞しました。最近減り気味だったので
ちょっと復活したかな、という感じです。
その中から★を8つ以上獲ったものを抜き出して並べてみたのですが、映画館はさて
おいて、WOWOWを中心として、欧州の作品が目立ったのに気が付きました。
欧州の映画ってこれまで食わず嫌いなところがあったのですが、WOWOWのお陰で
いい作品に出会うことが出来、見なおした次第です。そうはいっても、やっぱりハリウッド産が
大好きなのは変わりませんが。しかし、総じて映画館で観る本数は増えたものの、これは、と
いう作品が少なかったような気もします。

年の初めのころは、前年のアカデミー賞受賞作品が多く上映され、暮が近くなると来年の
オスカー候補が上映され始めるので、それらがやはり上位に来ます。それと個人的に
アメコミが好きなので、これも上位に来ちゃいますね。
それでは、映画館部門とWOWOWを中心とした放映作品に分けてベスト10を付けてみました。


■映画館部門

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①「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 Wolf of Wall Street
②「ジャージー・ボーイズ 」Jersey Boys
③「ゴーン・ガール」 Gone Girl
④「アメイジング・スパイダーマン2 」Amazing Spider-Man2
⑤「ブルー・ジャスミン」 Blue Jasmine
⑥「ダラス・バイヤーズ・クラブ」 Dallas Buyers Club
⑦「インターステラー」 Intersteller
⑧「ライフ!」 Secret Life of Walter Mitty
⑨「マイティ・ソー ダーク・ワールド」 Thor:Dark World
⑨「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」Captain America: The Winter Soldier
⑩「あなたを抱きしめる日まで」
次点 「フューリー」 Fury
    「ルーシー」 Lucy
    「アメリカン・ハッスル」 American Hustle

その他観た映画・・「ラッシュ/プライドと友情」「大統領の執事の涙」
「キック・アス・ジャスティ」「トランスフォーマー:ロストエイジ」
「ゴジラ」 「グレース・オブ・モナコ」「100歳の華麗なる冒険」「永遠の0」
「私のハワイの歩きかた」

以上が映画館部門ですが、「フューリー」と「ゴジラ」に「え~っ!!?」という声が聞こえ
そうです。いや、言い訳じゃないですが、駄作というわけじゃないのですよ。いい映画でした。
順番を付けた作品も、①と⑩とかはあまり意味がなく、ほんとに私の好き嫌いで並べた
ようなものです。ただ、最近のMarvel映画が本当に質が高いです。
ただ、今年の「トランスフォーマー」はあまりよろしくなかったですな。

■WOWOWほかテレビ放映部門(順位ではなく、★8以上付けた作品で、旧いモノも入っています
★がついたものは9を謹呈したものです)

●「シャンボンの背中」(Mademoiselle Chambon)
●「失われた週末」(The Lost Weekend)
★「ルビー・スパークス」(Ruby Sparks)
●「地上より永遠に」(From Here to Eternity
●「リッチーとの日」(Curfew)
★「シュガーマン 奇跡に愛された男」(Searching for Sugar Man)
●「アルバート氏の人生」(Albert Nobbs)
●「愛・アムール」(Amour)
●「華麗なるギャツビー」(The Great Gatsby 2013ver.)
●「バグダッド・カフェ」(Out of Rosenheim)]
●「プリズナーズ」(Prisoners)
●「マリーゴールドホテルで合いましょう」(The Best Exotic Marigold Hotel)
●「蜘蛛女のキス」(Kiss of the Spider Woman)
●「ボクサー」(The Boxer)
●「アンコール!!」(Song for Marion)
●「君と歩く世界」(De rouille et d'or)
●「天使の分け前」(The Angels'Share)
●「偽りなき者」(Jugten)
●「ロスト・ボディ」(El cuerpo)
●「最後のマイウエイ」(Cloclo)
★「何がジェーンに起ったか」(What Ever Happend to Baby Jane)
★「グラン・ブルー(完全版)」(Grand Blue)
●「スター・トレック イントゥ・ザ・ダークネス」(Star Trek Into Darkness)
●「エンド・オブ・ウォッチ」(End of Watch)
●「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(My Life as a Dog)
●「クロニクル」(Chronicle)
●「プレイス・ビハインド・ザ・パインズ」(The Place Behind the Pines)
●「2 ガンズ」(2 Guns)
●「バーニーズ・バージョン ローマと共に」(Berney'sVersion)
●「ミッドナイト・ガイズ」(Stand Up Guys)
★「タイピスト」(Populaire)
●「バーニー みんなが愛した殺人者」(Bernie)
●「ローン・レンジャー」(The Lone Ranger)
●「タクシー・ドライバー」(Taxi Driver)


自分でいうのもなんですが、これといった傾向が無いですね。ジャンルを問わず面白ければ
サスペンスでも、アクションでも、ラブコメでも、おバカコメディでも、西部劇でも、宇宙ものでも
なんでもOKです。面白ければ理屈はいらないですからね。
さて来年はどんな素敵が映画に出会えるでしょうか。

by jazzyoba0083 | 2014-12-31 23:28 | Best of 2014 | Comments(2)

ロボコップ(2014) Robocop

●「ロボコップ(2014) Robocop」
2014 アメリカ MGM,Columbia Pictures.117min.
監督:ジョゼ・バジーリャ
出演:ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、アビー・コーニッシュ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1987年、本作を見た時は、衝撃的だった。故に今回のリブートでは、初回のロボコップの
登場の時の衝撃は無いが、30年近くの映画技術の進化は、このコンセプトに新たな
面白さを与えている。特にVFXでは、隔世の感があるが、思えば、原作もよく出来ていたな、
という想いをも強くした次第。本作は本作で、結構面白く観ることが出来た。

ストーリーは本作をほぼなぞっているが、より人間味が加わっていて今日的な仕上がりと
なっている。巨悪を追う刑事が瀕死の重傷を負う。しかし、世の中にはロボット刑事を望む
声がある一方、こころのない機会に人間をどうこうされることは許されないという法律も出来て
いた。治安維持用のロボットを製作するオムニ社にとって、アメリカでロボット刑事を導入する
ことは、自らの企業成長のためにも欠かせないことであった。

ここで冒頭のシーンが生きてくる。アフガンや中東で、治安維持用のロボットは既に実用化
されていて、米軍兵士の犠牲0の中で、治安が維持できるという成果をあげていたのだった。
オムニ社は、なんとかしてアメリカにもこのロボット刑事を導入したいが、国に反ロボット法が
ある以上どうすることもできなかった。

このタイミングで、犯罪捜査中のアレックス刑事は、デトロイト市警の内部にまで巣食う
ロボットがらみの犯罪を捜査中に、自宅の車に仕掛けられた爆弾で、頭と胸から上以外が
吹き飛ばされた。オムニ社の開発担当技術者ノートン博士の手によって、ほとんどが人工の
ロボコップとして再生した。これを千載一遇のチャンスととらえたロボット刑事導入派の市警
幹部と、オムニ社上層部は、アレックスを大々的に売り出すことを計画した。妻と子供も
こころが前のままなら、という理由でロボット化に賛成したのだった。

しかし、過去の犯罪歴を能にインプットする時、あまりにも膨大なデータを送り込んだため、
アレックスの人間的な感情が阻害され、感情を持たないロボット刑事と化してしまった。
お披露目の会場で既に殺人犯を特定し逮捕するという活躍に市民は大熱狂。
ほくそ笑む市警とオムニ社だった。しかし、妻と息子は、夫の目に感情が無いことを察知して
いたのだった。

アレックスは自分を半殺しにした敵をやっつけ、更にそれに繋がる警察組織の汚職にまで
その手を伸ばしたのだった。オムニ社も市警も、あまり苛烈な捜査は嬉しくない。そこで
両者は、アレックスをホントに殺してしまおうとする。しかし、ノートン博士の助けで、蘇生に
成功し、妻子に迫る危機を救うとともに、オムニ社と市警の幹部の腐敗も摘発したのだった。

サミュエル・L・ジャクソンが、テレビの司会者として狂言回しのような役割なのだが、最後の
切れっぷりが、この映画を単なるハッピーエンドに終わらせていなかった。
全般的にヒューマニズムが生きていて、ロボコップと家族、そして同僚刑事とのやりとり、
機械が主人公とはいえ、終始「人間性」が表面に出ていたことが本作を一つ上の出来に
していたのではないか。
主役のキナマンは初めて観たが、殆ど顔しか出てこないし、その顔も終始仮面に覆われて
いるので、キナマンである必要が構成上もないのじゃないか、と感じた次第。
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<ストーリー>
「2028年。デトロイトに本拠を置く巨大企業『オムニコープ社』は軍事用ロボットを海外で採用
させ莫大な利益を得ていたが、アメリカ本国でだけは販路拡大を阻まれ、苦戦を強いられていた。
ロボット配備を規制する『ドレイファス法』と、それを支持する多くの議員。何より、心を持たず
命の尊さを解さないロボットに人間の生殺を任せることに、世論の根強い反発があるためで
あった。
国内にも販路を拡げたいオムニコープは、パット・ノヴァック司会のTV番組等を利用して世論
誘導に努めるが、なかなか上手くいかない。この状況を打破すべく、CEOのレイモンド・
セラーズはサイボーグ技術の権威であるデネット・ノートン博士に協力を求め、『ロボコップ』
計画を立ち上げる。機械のボディに人間の頭脳を融合させた『ロボコップ』を造り出し、警官と
して活躍させることで、心無きゆえに嫌われてきたロボットを「人々に愛される」製品に変えようと
いうのであった。

被験者として選ばれたのはアレックス・マーフィ刑事。彼は相棒のジャック・ルイス刑事と共に
武器の密輸組織の内偵を進めていたが、汚職刑事のタレ込みから組織の仕掛けた爆弾に
よって極度の重傷を負っていた。彼の妻クララの同意を得たノートン博士は、アレックスの
身体のほとんどを機械に改造し、ロボコップとして蘇らせる。

当初は変わり果てた自分の姿に絶望し死を望むアレックスだったが、妻と息子のために
生きろというノートン博士の説得を受け、ロボコップとしての活動に同意するのだった。
しかし、性能テストを開始して早々にロボコップは問題を露呈。情報経路が複雑な上に感情
ゆえの迷いを持つロボコップは、通常のロボットより遥かに判断が遅く、社の求める性能を
満たせない。ノートン博士ら技術陣は火器管制プログラムを強化しドーパミンの分泌を制御
するなどして性能アップに努めるが、その結果アレックスは感情を抑制され、妻や子供、
ルイスを見ても機械的な対応しか出来ない文字通りのロボットと化してしまう。

完成したロボコップは期待通りの性能を発揮。お披露目の場で指名手配犯を逮捕したのを
皮切りに次々と凶悪犯を捕らえ、市民から熱烈な支持を得ていく。世論は徐々にドレイファス法の
撤廃へと傾き、事態はセラーズの思惑通りに推移するように見えたが、捜査の最中にロボコップ
=アレックスがクララと再会した事から変化が起こり始める。
アレックスの脳内でドーパミンが復活し、抑えられていた感情が蘇る。自らの意思でプログラムを
書き換えたアレックスは独自の捜査を推し進め、かつて自分を殺そうとした武器密輸組織を
駆逐、遂には警察内部の汚職をも暴き出すに至った。

ロボコップが人々の喝采を浴びる状況とは裏腹に、頭を抱えるオムニコープ重役たち。そもそも
ロボコップは反ドレイファス法の広告塔に過ぎず、ロボットの販売が自由化された後に持て余す
ことになることは自明。ましてプログラムの制御を離れ、社に都合の悪い汚職まで暴きかねなく
なった今、彼はもはや邪魔者でしかない。セラーズはロボコップを停止させ、彼の家族ともども
闇に葬る策を講じ始める。間一髪、ノートン博士の助けでラボを脱出したアレックスは、家族を
守るためオムニコープに決死の反攻を開始。それぞれの思惑を巻き込み、事態はオムニ本社
ビルの死闘へとなだれ込んでいく。」(wikipedia)
by jazzyoba0083 | 2014-12-30 23:20 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「インファナル・ディール 野蛮な正義 Bad Country」
2014 アメリカ CB Productions,ANA Media,Mandalay Vision and others.104min.
監督:クリス・ブリンカー(遺作)
出演:マット・ディロン、ウィレム・デフォー、ニール・マクノドー、エイミー・スマート、トム・ベレンジャー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
2013年に42歳の若さで亡くなったクリス・ブリンカーの最初にして最後の作品。
アメリカでももともとVシネマみたいな公開のされ方で、日本でもDVDスルーとなっている。
渋いところを並べたクライムアクションで、そこそこに楽しむことが出来た。
まあ、突っ込みどころもないではないが、結局は復讐譚になるものの、迫力はあり楽しんで
観ることが出来た。

盗品の宝石強盗を、組織のボスに内緒でやっていたジェシー(ディロン)。バドら地元警察に
御用となり、弟と同じ刑務所に入れられる。そこで、ボスのリュタンの差金で、ドジを踏んだ罰と
して弟が毒の注射で殺される。 バドは、大ボスのリュタンとその組織を壊滅するためには
ジェシーを味方に付けることを計画し、ジェシーは弟が殺されたことから、警察に協力すること
を決意する。 そして妻と男の子は、警察の保護プログラムによって、遠隔地に警察の監視の
元、保護されていた。 その間、ジェシーはバドらに協力してリュタンを追い込んでいく。

しかし、リュタンは、ジェシーの妻子を探し出し、工事現場を装い、車の下に爆弾を仕掛け
爆死させてしまう。リュタンとの戦いの中で右指を2本失うとう言う瀕死の重傷を負ったジェシーは
病床で、妻子が殺されたことを知る。静かな中にも怒りを秘めて、リュタンたちへの復讐を誓うの
だった。
ジェシーも保護されていたのだが、病院を抜け出し、リュタンの本拠地に乗り込む。そこからは
銃撃シーンと肉弾戦の連続。縄張り争いをして捜査を台無しにしていたFBIと火器取締局らは
引き下がらずを得ず、ついにジェシーとリュタンの一対一の対決の時が来たのだった。

地元警察と連邦警察や火器取締局との縄張り争い、知恵もないのに連邦が故に権力を
振り回すやつらなど、結構リアリテティも感じた。リュタンが作った暗殺者12名に連邦検事の
名前がなければ、巨悪は壊滅できなかったということだ。

ディロン、デフォー、マクドノー、ベレンジャー、皆いいおじさんというかお爺さんなのだが、
頑張っているわー! DVDでご覧になるぶんにはいいんじゃないかな。
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<ストーリー>
「1983年、ルイジアナ州南部。
この一帯で最も強大な力を持つ犯罪組織を壊滅させるため、ベテラン刑事バド・カーターは
潜入捜査を実施。
程なくキーマンとなる白人至上主義の元殺し屋ジェシーを逮捕するが、生まれたばかりの
子供と妻を持つ彼は、終身刑をなんとか逃れるためにカーター刑事からのある要請を引き
受ける。
それは、犯罪組織の権力者リュタンに接近し、集めた情報を報告するというスパイの役割
だった。危険なミッションに命がけで臨むジェシーだったが、ある日、絶望的な悲劇が彼の
身に降りかかり、事態は思わぬ流血戦へと発展していく。

新旧実力派が創る至高のクライム・アクション!
興奮のガンアクションと見応えの物語は映画玄人をも唸らせる!

作品の魅力1 『処刑人』シリーズの故クリス・ブリンカー 最初で最後の監督作!
『処刑人』シリーズの黄金コンビ、クリス・ブリンカー(製作・監督)&ウィレム・デフォー(主演)が
再びタッグを組み、超骨太男気映画の傑作を放つ!

作品の魅力2三つ巴の戦いに手汗激流! 名優が魅せる緊迫のサスペンス・アクション!
名優ウィレム・デフォー演じる剛腕刑事に絡む元殺し屋の密告者に『アーマード 武装地帯』の
マット・ディロン、悪の権力者に『山猫は眠らない』のトム・ベレンジャー!
男臭さに満ちたいぶし銀の競演が犯罪映画ファンを釘付けに

作品の魅力3物語に更なる味わいを添える注目の個性派が勢ぞろい!
共演は、『バタフライ・エフェクト』で注目の新進女優エイミー・スマート、
『マイノリティ・リポート』のニック・マクドノー、さらに80年代アーノルド・シュワルツェネッガーらと
共にタフガイ役で名を馳せた
『コマンドー』『プレデター』のビル・デュークなど、個性派俳優が勢ぞろい! 」(amazon.jp)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-28 17:09 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「グリフィン家のウエディング・ノート The Big Wedding」
2013 アメリカ Two Ton Films,illennium Films.88min.
監督・脚本:ジャスティン・ガッサム
出演:ロバート・デ・ニーロ、キャサリン・ハイグル、ダイアン・キートン、アマンダ・セイフライド、
    スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムズ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
つい先週見た作品なのに、出ていた俳優さん以外ほとんど内容を覚えていない、
かように、中身の薄い映画だったということは憶えている。あっちこっちで
くっついたの離れたの、というコメディタッチの結婚映画、とでもいうのか、出ている
俳優が凄いのでそれを観るという楽しみ以外になんの取り柄もない、と断じよう。
ビッグネームの存在感はいいとして、長男ジャレドと次男アレハンドロが血がつながって
居ないにもかかわらず、最初のうちはどっちがどっちだかこんがらがったりして・・・。

エンディングは八方丸く収まるわけだが、これだけのキャスティングがどうしてこのような
映画に集まれたのか不思議だ。ギャラだけで相当なものになるだろうに、リクープは
出来たのだろうかと、別なところが気になってしまった。
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<ストーリー>
自由人な彫刻家のドン(ロバート・デ・ニーロ)を筆頭に、ドンと10年前に離婚した徹底した
リベラル派のエリー(ダイアン・キートン)、ドンとエリーの離婚後一家の母親役を担って
きたドンの恋人ビービー(スーザン・サランドン)、童貞を貫き通している長男ジャレド
(トファー・グレイス)、なかなか子宝に恵まれず夫とうまくいっていない長女ライラ
(キャサリン・ハイグル)、幼い頃に養子に迎えられた次男アレハンドロ(ベン・バーンズ)ら
曲者揃いのグリフィン一家。
オープンすぎるほどあけっぴろげな一家だが、関係性は複雑だった。アレハンドロと
婚約者メリッサ(アマンダ・セイフライド)との結婚式が近づき、一家は10年ぶりに顔を合わ
せる。個性の強い家族がようやくまとまりを見せた矢先に、コロンビアからアレハンドロの
実の母親が来ることになる。厳格な彼女に離婚を告げられないと考え、当面の間ドンと
エリーは夫婦のふりをすることにする。そして迎えた結婚式当日、あけっぴろげであるはずの
家族の秘密が次々と明るみになり大騒ぎになる……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-25 22:40 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「タクシードライバー Taxi Driver」
1976 アメリカ Columbia Pictures. 114min.
監督:マーティン・スコセッシ 
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ピーター・ボイル、ハーヴェイ・カイテル他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
何度目だろうか。いつ観てもいい。しかし、WOWOWで放映していたのを観たわけだが、
制作された時期(ヴェトナム戦争終結直後)、スコセッシとデ・ニーロともにイタリア系、更に
殆ど同じ時代に生まれていて、(43年と42年)同じ時代背景を背負って育ち、本作製作
当時はふたりとも30歳代なかば。こうした背景を理解した上で観てみると、当然のことながら
映画の内容の迫り具合がまた濃くなるというものだ。

もう幾多の映画ファンによって語り尽くされている名作であるので、いまさら何をか言わんや、
なのであるが、海兵隊を除隊し、社会に戻ってきた若者が(26歳という設定)、何を目的に
生きて良いのかわからないまま、大都会の中で彷徨う精神、孤独、狂気、というものが
本作が遺作となったバーナード・ハーマンのジャズ・サックスともに描かれていくわけだ。
自分の考えと上手く合わない社会、ぎこちなく折り合いをつけようとするが、上手くいかない。
襲う孤独、理解されない寂しさ、評価されない苦悩などが主人公トラビスを襲う。

その結果としての大統領候補暗殺未遂(あまりにも隙だらけで、準備の割にお粗末なのが
言いたかった所だ)であり、12歳の娼婦を勝手に救いだすとかいって、結局ヒーローに
なってしまうという皮肉なのだが。しかし、気がつかないポイントだが、ラストシーン、
かつて自分を振った大統領候補選挙事務所の女性を、様々な事件後再びタクシーに乗せ
料金を取らずに去っていった時に見せた、トラヴィスの視線の狂気!!
見ている人はその視線ひとつで、トラヴィスの心の孤独や傷は少しも変化していないと
ぞっとするのだ。

この映画はまた観るだろうなあ。
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<ストーリー>
「ニューヨーク。毒々しい夜の色彩と光の洪水に飾りたてられたその『闇』をじっと見つめる
虚ろな、しかし熱っぽい感情をこめた視線があった。彼の名はトラビス・ビックル(ロバート・
デ・ニーロ)、タクシーの運転手である。彼は他の運転手のように仕事場をきめていない。
客の命令するまま、高級地区だろうと黒人街だろうと、どんなところへも行く。
そんなトラビスを、仲間たちは守銭奴と仇名した。

ある日、トラビスは大統領候補パランタインの選挙事務所に勤める美しい選挙運動員
ベッツィ(シビル・シェパード)に目をつけた。数日後、彼は事務所をたずね、選挙運動に
参加したいとベッツィに申し込み、デートに誘うことに成功した。だが、デートの日、トラビスは
こともあろうに、ベッツィをポルノ映画館に連れて行き、彼女を怒らせてしまったのだ。
以来、トラビスはベッツィに花を贈ったり、電話をかけても、なしのつぶてだった。

毎日、街をタクシーで流すトラビスは、「この世の中は堕落し、汚れきっている。自分が
クリーンにしてやる」という思いにとりつかれ、それはいつしか確信に近いものにまでなった。
そんなある日、麻薬患者、ポン引き、娼婦たちがたむろするイースト・ビレッジで、ポン引きの
スポート(ハーヴェイ・カイテル)に追われた13歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)が、
トラビスの車に逃げ込んできた。トラビスはスポートに連れ去られるアイリスをいつまでも
見送っていた。
やがて、トラビスは闇のルートで、マグナム、ウェッソン、ワルサーなどの強力な拳銃を買った。
そして射撃の訓練にはげみ、やがて4丁の拳銃と軍用ナイフを身体に携帯し、それらを手足の
ように使いこなせるまでになった。

ある夜、トラビスは食料品店を襲った黒人の強盗を射殺した。この頃から、彼はタクシー
仲間から『キラー』と呼ばれるようになった。そしてアイリスとの再会。泥沼から足を洗うように
説得するトラビスは、運命的な使命を信じるようになった。大統領候補パランタインの大集会。
サングラスをかけモヒカン刈りにしたトラビスが現われ、拳銃を抜こうとしてシークレット・
サービスに発見され、トラビスは人ごみを利用して逃げた。

ダウンタウン。トラビスはスポートの売春アパートを襲撃、重傷を負いながらもスポートを
はじめ、用心棒、アイリスの客を射殺した。アイリスは救われ、新聞はトラビスを英雄扱いに
した。やがて、トラビスは何事もなかったように、またタクシー稼業に戻るのだった。」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-23 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「なんちゃって家族 We're the Millers」
2013 アメリカ Warner Bros. New Line Cinema(presents).109min.
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ジェニファー・アニストン、ジェイソン・サダイキス、エマ・ロバーツ、ウィル・ポールター他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWで、先日アメリカのコメディを連続放送していたので、最近これを撮りだめた
ものを見る機会が多い。故にブログのアップも「それ系」が多いという次第。

本作はアメリカで大ヒットしたというが、アメリカのコメディが日本で受け入れられるのは
本当に難しく、日本でも公開はされたけれど、単館系ではなかったか。
しかし、アメリカのコメディなので、お下劣、お下品だが、コメディとしては出来のいいもので
あったと感じた。いわゆる楽屋落ちやパロデイというのがこの手の常套手段なのだが、
それもあるにはあるが、基本、だれでも分かる「コント」風のやりとり、気の利いた
「きわどいアメリカン・ジョーク」のやりとりなど、台本がよく出来てた証左であろう。
また日本語字幕も上手かった。これを工夫しないと、日本での笑いは取れないものなあ。

ジェニファー・アニストンの体当たり演技を始めとして、偽家族を形成する4人もまた宜しい。
ストーリーも単純だが、意外性もきちんと提示されていて、それが笑いに繋がっていく。
しがない大麻の売人であるデヴィッド(サダイキス)が、これまた街のチンピラの喧嘩を
止めたことから逆恨みを買い、売上やら自分の金を全部巻き上げられてしまった。
で、元締めのブラッドから、ちゃらにしてやるから、メキシコに行って、少量のブツを
運んできて来い、と指示される。少量と言っても用意されたのが大型バスほどもある
キャンピングカー。デヴィッドはこれに、家族旅行を装って行動することを思い浮かび
よく行くストリップクラブを「セックスもさせるぞ」といわれ辞めたローズ(アニストン)、近所の
天然系超真面目青年ケニー、それに、自分が喧嘩の仲裁に入った原因になった
街をふらつく不良少女ケイシーを金で誘い込み、メキシコに向かうのだった。

それからのロードムービーというとこになるのだが、入った先の要塞のようなところで
渡されたのは、2トンのマリファナ。大きなキャンピングカーのあちらこちらに詰め込んで
満タンに。これじゃ、国境を出るときの検査であっという間にバレて捕まってしまう。

そこから、オーバーヒートを救ってくれた同じキャンピングカーの麻薬捜査官一家。
(この一家がまたぶっんでいるんだけど) 実は父親役のデヴィッドは、取引先のボスに
騙されて、偽物になりすまして、麻薬をちょろまかしてしまったのだ。本物の登場で
事態は更にややこしくなる。長男役の少年が毒グモにさされたり、ほのかに芽生えた
麻薬取締官の娘との恋ものがたりとか、コントの元となるコネタがいろいろと埋め込まれ
それぞれを回収しながら、ものがたりが進んでいく。
ジェニファー・アニストンという女優さん、あまり好みではないが、本作ではなんか吹っ切って
しまい、良かった。ユニークな長男役、フーテンの少女なんだけど実はいい子の長女役の
女の子など、そのキャラクター付けも明確に出来ていて、コメディなんだけど骨格はしっかり
している。だから観ていて面白いんだろう。

最大の難関、アメリカへ入る国境検問所も、あわや!というところで助かるのだが、例の
取締官一家とのユニークな!からみ、毒蜘蛛事件、本物のギャングの登場、と事態は
くるくると変わり、面白さも募ってくる。さてさて、オチはどうなるものやら・・・、と。
鍵をにぎるのが例の麻薬取締官だったりする。最後は結局、自分のボスの逮捕に
協力したということで証人保護プログラムとやらで偽家族を続けることになる4人だったの
だが、4人には本物の家族のような絆が生まれつつあり・・・。
最後に出てくる隣人夫婦、あれは、偽一家を監視している官憲が化けている偽家族!に
違いない、と見た。
アメリカのコメディは、笑うポイントが分からないから敬遠している、という方に観ていただきたい
よく出来たコメディーだ。ただし、ものすごく下品ですよ。しかしこれがアメリカ人の笑いの本質でも
あるわけで・・・。
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<ストーリー>
「デヴィッド・クラーク(ジェイソン・サダイキス)は、細々と商売をしているマリファナの売人。
一応の良心を持つ彼は、シェフや教育ママには売っても、未成年者には売らないと決めて
いた。従って、問題など起こるはずもないと考えていたが、トラブルの種はどこに転がって
いるかわからない。いつもは目立たないように暮らしているのに、柄にもなく善いことを
すると目立つ結果になるという事実を、身をもって知ることになる。

町でティーンエイジャーをちょっと助けようとしたことから、路上でたむろするパンク野郎
3人組に襲われ、クスリと金を奪われてしまったのだ。デヴィッドに残されたのは、元締めの
ブラッド(エド・ヘルムズ)に対する莫大な借金だけ。その借金を帳消しにして、身の安全を
確保するため、ブラッドが捌く次の荷をメキシコから運び込むという“立派な”麻薬密輸人を
務める羽目になってしまう。

ストリッパーで皮肉屋のローズ(ジェニファー・アニストン)、イケナいことをしてみたくて
たまらないケニー(ウィル・ポールター)、そして妙に世慣れた少女ケイシー(エマ・ロバーツ)と
いうご近所3人を巻き込んだ彼は、絶対確実な計画をひねり出す。

こうして、夫婦と子供2人という即席の偽家族“ミラー家”となった彼らは、特大のキャンピング
カーに乗って7月4日、独立記念日の週末に、成功を信じて意気揚々と国境を越えるため南を
目指すが……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-20 23:10 | 洋画=な行 | Comments(0)

●「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日 This Is the End」
2013 アメリカ Columbia Pictures,Point Grey Pictures,Mandate Pictures.107min.
監督・製作・原案・脚本:セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ
出演:ジェームス・フランコ、ジョナ・ヒル、セス・ローゲン、ジェイ・バイシェル、ダニー・マクブライド
    クレイグ・ロビンソン、マイケル・セラ、エマ・ワトソン、ポール・ラッド、チャニング・テイタム他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
セス・ローゲンと親友エヴァン・ゴールドバーグが原案から本を書いて監督までした、
ハリウッドの映画スターたちが世界の終わりに臨んでの恐怖やドタバタを描くのだが、
全員実名で出てくる。SFでもあり、コメディでもあり、内幕ものでもありとてんこ盛りだが
普通、アメリカのアパトーを筆頭とするおバカ映画は、アメリカの文化や笑い、パロディーと
いったものを理解していないと笑えないのだが、本作は、もちろん沢山の映画のパロディや
名作のおちょくりとか出てきて、映画をよく知っている人はハリウッド内幕ものでもあるので
面白さ倍増なのだが、それでなくても、私としては結構笑った。そして面白かった。
日本ではDVDスルーになってしまったが、勿体無いな、と感じた。アメリカでは大ヒットして
いる。

自分の代表作をこんなにおちょくったり、実在の俳優さんたちのことを、結構悪く言ったり
からかったりするのだが、ハリウッドにはそういうのを許す風潮があるのかなあ、と
ハラハラもしたり。 最初は久々にLAにやってきたジェイ・バイシェル(「ミリオンダラー・ベイビー)、
を、かつては親友だったセス・ローゲン(「フィフティ/フィティ」)が空港で出迎え、セスの家に行き、
ぐだぐだとやっていて、二人してジェームズ・フランコ(「127時間」)の家のパーティーに
行くことになるが、途中で寄ったコンビニで、この世の終わりの始まりに遭遇する。地震が
起き、そらから青いヒカリが降りてきて人々を吸い上げる・・。おどろいてフランコ邸に駆け込むと
大勢のハリウッド関係者が、外の事態に気づかず、踊ったり葉っぱをやったりして、みだらに
楽しんでいた。
しかし、家の前で地割れが出来、ハリウッド周辺は炎に包まれ、いよいよただならぬ事態に
なっていることが判明。逃げ出した客達は、家の前に出来た大きな穴に次々と落ちていく。

大変なことになったこの事態にフランコの家に残ったのは、ジェイ、セス、ジョナ・ヒル、フランコ
ダニー・マクブライド、クレイグ・ロビンソンら。こいつらが本人役のまま、演技が下手だの、
自分の映画のことを腐したり、スピルバーグの映画を最低だ、とか言ったり、混乱するなかで
誰が友達で誰が自分勝手か、など有名人の心を暴きだしていく。アメリカ映画界、やるなあ。
結局、青い光は天国に行ける人だけに降りてくることが分かり、みんないい人に豹変する。
その辺りも、皮肉たっぷりだ。 エマ・ワトソンをレイプするとかしないとか、それを聞いた本人が
斧を振り回してみんなを攻撃する・・・。しまいにゃ、ジョナ・ヒルが悪魔に憑依され、エクソシスト
のようになる、徹底的にハリウッドを皮肉り、パロディにし、お下劣ありで、おバカで、悪魔見たいな
宇宙人?も出てくる(審判の日に出てきた悪魔かもしれない)VFXもちゃんと作ってあるし、
首チョンパもあったりで、まあやりたい放題というか、計算しつくされているというか。テンポや
意外な展開も宜しい。マイケル・セラが交通標識にのパイプに体を突き刺されて、尚携帯電話の
ありかを探しているとか。チャニング・テイタム、あんな役やっちゃって大丈夫なのかねえ。
くだらなさや、下ネタ満載のセリフとか、小さいトラブルで諍う夢を売るはずのスターたちとか、
ここまで徹底すると、もうお見事としかいいようがない。

ラストはみんな最後には結局3人が天国に行くことが出来るのだが、そこでインド映画の
エンディングもかくやのバックストリート・ボーイズと一緒の大ダンス大会となり、終わっていく
のだが。バカバカしさを突き抜けたエンターティンメントとして、膝を打ちながら大笑いして
観るのがよろしい。アパトー系とは違った面白さがありますよ。
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<ストーリー>
「「スモーキング・ハイ」のセス・ローゲンが監督・脚本・主演・製作を務め、「27時間」の
ジェームズ・フランコ、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジョナ・ヒル、「ハリー・ポッター」
シリーズのエマ・ワトソンら豪華スターたちが本人役で出演した世紀末コメディ。

人気俳優のセス・ローゲンは、友人ジェームズ・フランコの新築披露パーティを訪れる。
フランコ自身が設計に関わったという風変わりな大豪邸で、そうそうたる顔ぶれのセレブたちが
バカ騒ぎを繰り広げていると、突如として世界の終わりが襲来。
なんとか生き残ったセス、フランコら6人の仲間たちは、フランコ邸に立てこもって作戦会議を
開始するが……。歌姫リアーナ、チャニング・テイタムらカメオ出演も豪華。」(映画.com)

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by jazzyoba0083 | 2014-12-18 22:57 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「あなたとのキスまでの距離 Breathe In」
2013 アメリカ Indian Paintbrush,Super Crispy Entertainment.98min.
監督・共同脚本:ドレイク・ドレマス
出演:ガイ・ピアース、フェリシティ・ジョーンズ、エイミー・ライアン、マッケンジー・デイヴィス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
★は6,5。前作「きょう、キミに会えたら」と同様、手持ちの一眼レフで撮ったと思しき
ドキュメンタリータッチのソフトフォーカスのような映像。セリフもアドリブが前作のように
入っている感じも受けた。イギリス映画のような感じ。こういう内省的、重苦しい映画は
劇場公開は難しいのだろうな。前作と同様、日本ではDVDスルーになり、WOWOWの
「ジャパン・プレミア」で鑑賞。

音楽という共通のキーワードで結ばれているとはいえ女子高生がお父さんみたいな
そんなにもハンサムとは思えない男に惹かれるのか?という点に若干の無理は感じつつ
登場人物それぞれが内包している事情が、様々な恋愛の形を描き出す。
そもそも、ソフィー(フェリシティ・ジョーンズ)は、ピアノの勉強にNYまで来たのに、
ピアノをやる気は全然ないのだよね。人の家庭を引っ掻き回しに来たとしか言えない。
そのあたり、女性陣は、不快に思うかもしれない。

ラストシーンの家族の引きつった笑顔を見ていると、「失うものの大きさ」と「得るものの小ささ」と
いう言葉が浮かんできた。
純愛はいいけど、やっと手に入れた名門オーケストラ団員という社会的地位まで棒にして
若い女の子と逃亡する、という現実離れしたところも、何だかなあ、という感じ。
それ以前に、夫婦間の溝というものは示されてはいるのだけど。湖畔でソフィーとキースの
会話、「全てを捨ててキミと何処かへ逃げたい」と。そこまで言わせる息苦しさがあったとは
思えんのだけれどね。それは私が主人公じゃないから分からない。
娘が交通事故に会わなければ、あの二人は駆け落ちしちゃったのだろうか?いかに女性側が
高校生とはいえ、イギリスから来ている異邦人であるうえに、男性側も短慮すぎると思うのだが。

しかし、全体としてこの監督の個性であろう、抒情詩的でありかつ内省的な恋愛観は
よく出ていたと思うし、それぞれの悲しみや希望も短い映画ではあったがきちんと提示
できていたのではないか。映像と音楽、少なめのセリフのマッチングもよく、上質な映画に
仕上がってはいた。
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<ストーリー>
「NYから車で1時間半ほど離れた湖畔沿いにある、緑豊かで静かな街、ウエスチェスター。
高校で音楽を教えるキース(ガイ・ピアース)は、妻メーガン(エイミー・ライアン)と高校生の
娘ローレン(マッケンジー・デイヴィス)と3人暮らし。平和で幸せな生活を送る一方で、
プロのチェロ奏者になる夢を諦めきれずにいたキース。

ある日、ロンドンからの交換留学生ソフィー(フェリシティ・ジョーンズ)を預かることになる。
18歳という年にしては大人びていて、どこか思いつめた様子のソフィー。実は彼女には
天才的なピアノの才能があることを知るキース。ある事情からピアノを弾かなくなった
ソフィーと、音楽への情熱を捨てきれないキースは、互いにしか理解できない孤独感に
共鳴し、次第に距離を縮めていく」(amazon)

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by jazzyoba0083 | 2014-12-16 22:20 | 洋画=あ行 | Comments(0)

ゴーン・ガール Gone Girl

●「ゴーン・ガール Gone Girl」
2014 アメリカ 20th Century Fox Film Co.,Regency Enterprises.149min.
監督:デヴィッド・フィンチャー  原作:ギリアン・フリン「ゴーン・ガール」
出演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、キム・ディケンズ他
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<★★★★★★★★☆☆>
前作、「ドラゴン・タトゥーの女」に続く、傑作ミステリーの誕生。まあ、原作があるので
ストーリーの面白さはそちら側にあるのだろうけど、これを映像化して一級のサスペンス
(ホラーという人もいるが、これも頷ける)に仕立てあげたフィンチャー、お見事である。
おそらく、来年のアカデミー賞でいろんな部門でノミネートされるのではないか。特に
主役であるロザムンド・パイクは主演女優賞ノミネート確実じゃないかな。瞳孔が開い
ちゃった「イカレ女」の恐怖を実に上手く演じていた。
これは是非映画館で愉しんでいただきたい!!

冒頭からエンディングまで長い時間を思わせない、ジェットコースターサスペンス!
ただし、冒頭から45分くらいまでは状況説明が続くセリフ劇なので、混乱しそうな人は
吹き替えで見るのも手かもしれない。私もちょっと字幕についていけず意味が混乱する
ところがあった。
《以下結末まで触れています。ご注意!》
それにしても先述のようにロザムンド・パイクの、普通の主婦のような奥様が実はとんでも
なく怖い(頭もいいんだな)有り様は、エンディングあたりでは殆ど鳥肌モノである。
本作は、女って怖いんだなあ、と思うかどうかで、女性と男性では感想が変わるかもしれない。
ただ、「女って怖い」という単純な帰結ではなく、「愛情は与えるものである」ことを
忘れてはいけないとうことは男女に差はないのだけれど。

主人公夫婦、ニック(アフレック)とエイミー(パイク)。外から見ると幸せそのもののような
カップルだが、その内側は5年目にして憎悪に溢れている。だいたい夫ニックが働かない、
妻の信託財産を頼りにしている、浮気をする、というダメっぷりなので、これに対し妻が
復讐に乗り出しても無理はないとは思う。思うが、その仕方が、常人の考えではないところに
この映画の面白さと恐ろしさがある。そこまでやるか!という徹底ぶりというかさすがにライター
という職業だけあり復讐のストーリーの作り方が半端じゃないのだ。

結婚5周年に、愛妻エイミーが突然疾走する。リビングのガラステーブルがめちゃめちゃに
割られ、台所には血糊を拭きとった後が・・。事件に巻き込まれたのか、旦那に殺されたのか。
ボランティアも加わっての捜索が始まるが、次第に夫ニックの不貞や不実、だらしなさが
明らかになっていく。警察で事情を聞かれるニック、奥さんの血液型も友人も知らないのだ。
その辺りからニックという人間が、エイミーに対して本当に愛を感じているのかどうか、が
分かってくる。

途中で、エイミーによる事件の全貌の解説があるのが分かりやすい。しかし、最後に恐怖の
結末が待ち構えていることは当然明らかにされない。エイミーは不実が夫に復習するため
自ら失踪し、自分で血を抜いて床にぶちまけて、タオルで拭き、リビングのテーブルを破壊し
隣人の妊婦からトイレを細工して尿を採取し妊娠を装い、偽の日記をつけ、DVを訴え、
その日記を半分焼けたようにしてわざとみつかりやすいように暖炉に押し込み・・・その他にも
様々な細工を仕掛けて、夫がエイミーを殺してどこかへ遺棄した、という筋書きを書いたのだ。
国中のテレビを中心とするゴシップ報道は過激になり、下世話な話題に熱狂していくのだった。
イエロージャーナリズムの無責任な態度、金になればOKな弁護士の態度、それらにも
フィンチャーの鋭い視線は飛ぶ。

ニックの弁護士、双子の妹、エイミーの両親(作家でもあり、大金持ちでもある)、地元警察の
刑事らも巻き込みつつ、エイミーの復讐劇は続く。しかし、計画も設計どおりにはいかないのだ。
髪を切り、染め、体重を増やして逃亡中に、キャンプ地で知り合う男女にまとまった金を持っている
ところを目撃され、強盗されてしまう。これが次のシナリオを狂わす。本来は、エイミーは
失踪を装い、さらにニックに殺された、という筋書きを作り、死刑があるミズリー州で逮捕させ、
法的に夫を抹殺するという計画だったのだ。しかし、金を奪われて以降、計画に狂いが生じ、
高校の同級生でかつて振った元カレ(金持ち)の元に転がり込む。彼の元でどうするつもりだったか
は分からないが、こんどはニック側の反撃により、テレビのニュースショーでニックが「自分が
如何にバカで、思慮浅く、エイミーの愛情を裏切っていたか」を告白、それを猛省し、今でも
エイミーを深く愛しているから、戻ってきてくれ」と呼びかける。これもころりとヤラれてしまうのが
女心か。ここからが更にエイミーの怖いところで、すっかり心を許し、自分の女になったと思い
こんだ同級生のデジーは、エイミーにベッドに引っ張り込まれ、セックス?と思っていた所
エイミーが事前に枕の下に隠してあった刃物でクビを掻っ切られて殺される。

ここからがエイミーの更に更に怖さは加速する。血だらけになったエイミーはその姿のままクルマを
運転し、マスコミがしこたま待ち構えているニックの元に帰ってきたのだ!何と、エイミーは、一連の
事件はストーカー癖が治らないデジーの仕業で、軟禁されていた彼の別荘から逃げてきた、という
ことにしたのだ。テレビのインタビューを観た彼女はニックの元に帰ろうとしたのだった。

しかし、ニックは、自分を陥れようとする「イカレ女」と別れ(もともと別れようとしていた)、別の
暮らしをしたいと考えいていた。エイミーは、ニックから「お前とは別れるんだよ!」と頭を
壁に打ち付けられて言われるが、彼の本心を悟った彼女は、精子バンクを使ってかつての
ニックの精子で妊娠し、彼に「子供が出来た」と迫るのだった。事件から何ヶ月後かのテレビの
インタビューに「親になります」というニックの表情はひきつっているように見えた。
もう逃げられないニック。彼に待っているのは、恐怖に支配されたエイミーとの暮らしであった・・・。

簡単に書くと面白さが伝わらないが、以上のほかにもいろいろとエイミーの怖さを示す
プロットが用意されている。しかし、恐怖に支配された子供のいる生活は、子供にとっても
不幸だと思うのだが、すでにネジが一本外れてしまったエイミーには関係のないことなの
かもしれない。エイミーはデジーを殺しているわけだし。「結婚というものはこういうものよ」と
つぶやくエイミーの言葉がそれをもの物語っている。加えて、冒頭でニックがエイミーの頭を
撫でながら「君は何を考えているのか頭を割ってその脳の中を観てみたい」というのだが、
ニックの、エイミーに対する理解不能な面が提示されいた。つまり一緒になるべきでなかった
二人が結婚してしまった不幸の恐怖がフィンチャー流に表現されていた、ということなのだろうか。
再び復讐に燃えているエイミーの姿で映画は終わるのだが、カタルシスがあるわけではないので
見終わって、さっぱりとするものではない。引っ掛かりが残ってしまう人も多かろう。
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<ストーリー>
「ギリアン・フリンの同名ベストセラー・ミステリーを「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの
女」のデヴィッド・フィンチャー監督、「アルゴ」のベン・アフレック主演で映画化。
妻の突然の失踪をきっかけに、妻殺害の嫌疑で渦中の人となってしまう主人公の秘密と衝撃の
顛末を描く。共演にロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス。

 ミズーリ州の田舎町。結婚して5年目になるニックとエイミーは、誰もが羨む理想のカップル
だった。ところが結婚記念日に、エイミーは突然姿を消してしまう。部屋には争った形跡があり、
大量の血液が拭き取られていることも判明する。警察は他殺と失踪の両面から捜査を開始する。

美しい人妻の謎めいた失踪事件は茶の間の注目を集め、小さな町に全米中からマスコミが殺到
する。すると、次第にニックの不可解な言動が明るみとなり、いつしか疑惑と批判の矢面に立た
されていくニックだったが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2014-12-14 12:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「アドミッション -親たちの入学試験- Admission」
2013 アメリカ Focus Features.107min.
監督:ポール・ワイツ 原作:ジーン・ハンフ・コレリッツ
出演:ティナ・フェイ、ポール・ラッド、マイケル・シーン、ウォーレス・ショーン、ナット・ウルフ、リリー・トムリン
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
才人、ティナ・フェイの女優さんとしての、ちゃんとした映画を観たのはこれが初めて。
残念ながら、日本ではDVDスルーになってしまい、IMDbの評価も低いけれど私は
そこそこ面白く観ました。 主演のティナ・フェイという女優さん、もともとは脚本家で、かなり
著名になってから銀幕デビュー、その後、エミー賞とかゴールデン・グローブ賞などを
受賞しているという。 理知的な顔つき、どこかキャロライン・ケネディを彷彿とさせる
雰囲気が個人的には好みです。 本作でもプリンストン大学の入学事務局職員という
役柄。だが、全体に締りのない映画になっているのだね、それは後述。

しかし、プリンストンという名門大学の実名を出して、その職員が入学に際して不正を
働くんだけど、こんなことを描いていて大学側は何も言わないのかなあ。
邦題とポール・ラッドという2つから、もっとアパトー系のおバカ映画か、と思ったらさに
あらず、愛情物語なのだね。プリンストン大学の受験勧誘に行った新設校で出会った
男の子が自分の子供だと信じて、実際この子が非常にユニークかつ優秀だったので
さらに一生懸命に受験を勧誘、その子も、受験をすることを決めたのだが、判定会議で
落とされてしまう。
しかし、アメリカの大学ってあんなふうに合否を決めるのかね、初めて知った。

是非プリンストンに入れたいティナは、がっくり来ていることろへ合格した他の子から
エール大学に行くから辞退する、という連絡が入り、ティナは、やめればいいのに、
事務局に忍び込み、辞退の子の書類の合格マークと、息子と信じた男の子の不合格
マークを、剥がして付け替えた。晴れて男の子に合格通知が行くが、大学側にフェイの
不正があっけなくバレてしまう。表沙汰には出来ないのだが、フェイはクビになる。

男の子の合格パーティで、「自分が本当の母親だ」と名乗るが、男この子は、それは
違う、里親協会に問い合わせて、すでに本当の母親と妹に会っているというのだ、
パートナーから渡されていた出生証明書をよく見ると、出生時間が1時だと思っていた
ところ、本当は11時の1がひとつ薄くなっていて見間違えたのだった。
ショックを受けたフェイは、パートナーに、「もう二度と私の前に現れないで!」と言って
去っていく。が、かつて同居していた大学の先生が他の女に双子が出来た、別れると
行って出て行ったのだが、その二人の結婚式に車の運転中に遭遇し、怒りを込めて
見つめていて、脇見運転となり、新婚さん用に用意されたクルマに激突、腕の骨を
折ってしまったのだ。

パートナーにはアフリカから来た里子がいるのだが、彼がフェイが大好きで、お母さんに
なってよ、と言っていたことを思い出し、さらに、妊娠していることが分かるのだった・・。

なんかてんこ盛り過ぎで、何がポイントなのかよくわからないドラマではある。
自分の息子と信じた子を入学させるため、自分の担当区域の他の受験生をシビアな
判定をして落としてしまうとか、かつて学者だった自分の母のファンであるというロシア文学
の教授と母を会わせて、さらに息子と信じる子にもあってもらい推薦状を書かせるとか、
フェイの顔からは想像出来ないような不埒なことを連発しちゃうんだな。

自分自身と大学時代に愛し合い、実際に息子を産んで、その後別れていたパートナーと
またくっつく話とか、話題がてんこ盛り過ぎなんだよな。で、結局何が言いたいのか
分からなくて終わってしまうという・・・・。ポール・ラッドも良さが生きないし。
まあ、フェイの姿だけを追っていたので、ストーリーのグチャグチャ具合はあまり気になら
なかったんだけど、結局。
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<ストーリー>
「「アバウト・ア・ボーイ」「アメリカン・パイ」のポール・ワイツ監督が、アメリカの大学入試
事情を背景に描いたコメディドラマ。プリンストン大学の入試担当者として働く生真面目な
女性ポーシャは、優秀な入学志願者を増やそうと躍起になっていた。そんな彼女のもとに、
大学時代の同期だという男性プレスマンから電話がかかってくる。新設高校の教師だと
いうプレスマンは、プリンストン大学を志望する男子生徒ジェレマイアを彼女に紹介。
さらにプレスマンは、ジェレマイアにまつわる驚きの事実を打ちあける。
出演は「ミーン・ガールズ」のティナ・フェイと、「無ケーカクの命中男」のポール・ラッド」
(映画.com)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-11 23:15 | 洋画=あ行 | Comments(0)