大脱出 Escape Plan

●「大脱出 Escape Plan」
2013 アメリカ Summit Entertainment.116min.
監督:ミカエル・ハフストローム
出演:シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョン・カヴィーゼル他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
このところハリウッドの老優たちの活劇が目につくが、本作もそんな中の1つだろうか、
などと見始めたが、結構面白く観た。ここでのスタローンはまだまだヤレるなという感じで
元気いっぱい。シュワちゃんは、お顔にシワが目立つけど、歳をとったなりのキャラを
獲得していた感じ。故に、名前の売れたアクション俳優を二人並べていっちょ上がりでない
ところが良かったということだ。ストーリーが後半というか終わりに向けてややわかりづらく
なるが、「刑務所がどこまで堅牢に作られているか、をチェックするため刑務所に入る男
(スタローン)」という骨子は分りやすかった。が、シュワちゃんのはそもそもどういう出自の
男なのか、娘(CIAエージェントであるが)は何故脱出をスタローンに依頼したのか、とか
未だに分からないところもある。

皆さん書いておられるが、タイトルは70年代ぽいものよりも原題そのもののほうが良かった。
それと、私は確認していないのだが、スタローンがシュワちゃんと対面する、民間刑務所が
どこにあるか、が予告編でバラされているんだそう。そりゃ、無いわな。映画を見ていて
「ここだったか!」と納得する大事なポイントであるわけだから、これは配給会社の失敗。
それと、その民間刑務所の手下どもが、戦隊物の悪役手下よろしく仮面を被っているのは
演出の失敗。とたんにB級の匂いが立ち込めてしまう。所長のジョン・カヴィーゼルが
クールに悪くて良かった。
見どころは、民間刑務所からの主役二人の脱出劇(アクション)、ここはなかなか緊張感ある
シーンだ。まあ、主役二人は絶対に死なないから(笑)、安心して見ているんだけどね。ww

脱獄の過程とか、いろいろと突っ込みどころはあるのだが、まあ、堅いことはさておいて
楽しみましょう。
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<ストーリー>
「脱獄のスペシャリスト、レイ・ブレスリン(スタローン)は、自ら囚人として刑務所に潜入し、
様々な手段で脱獄しては警備の弱点を指摘するセキュリティ・コンサルタントの第一人者。
ある日、そんな彼のもとにCIAから民間の極秘刑務所を調べるための脱獄依頼が舞い込む。
しかしそれは、彼を陥れる罠だった。ブレスリンがぶち込まれた刑務所は、彼の指南書をもと
に設計された“墓場”の異名を持つ難攻不落の超ハイテク監獄要塞だった。

いよいよ窮地に陥ったかに思われたブレスリンだったが、そんな彼に“墓場”の囚人たちを
束ねる屈強な男ロットマイヤー(シュワルツネッガー)が近づいてきた。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-31 23:15 | 洋画=た行 | Comments(0)

靴をなくした天使 Hero

●「靴をなくした天使 Hero」
1992 アメリカ Columbia Pictures.118min.
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ダスティン・ホフマン、アンディ・ガルシア、ジーナ・デイヴィス、ジョーン・キューザック他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
本作は2009年に一度見ていて、感想もこのブログに書き記してある。
当時もとても面白かった、と書いてあるが、今回二度目とわかって観てもやはり面白かった。
ただ、自分が6歳、歳をくった分、世間の世知辛さの中で、いろいろ問題を抱えながらも、必死に
生きていく健気さみたいなものも感じ、悪い人も出てくるわけじゃないし、ほんわかしたどこか
癒されるコメディという感じが強かった。何と言ってもダスティンとアンディのキャラクター設定と
彼らの演技がいい。特にダスティン演じるラプラントが、C調なんだが、その実あまり欲のない
男のありようが面白かった。ガルシア演じるバーバーも言うことが名言めいていてまた面白
かった。
10Bの大きさの靴の主を探した所、俺だ俺だと沢山のさもしい市民がテレビ局に詰めかけたり
視聴率を取るためになりふり構わないテレビ局がいたりで、それなりの皮肉もたっぷりだが、
観るべきは主人公二人の人間性だ。好むとか好まないとかも含め、色々と示唆に富んだ人物
たちだから。

<ストーリー>
「コソ泥のバーニー・ラプラント(ダスティン・ホフマン)は、6日間の保釈延長を言い渡されるが、
彼には別れた妻エブリン(ジョーン・キューザック)との間に息子のジョーイがいる。
バーニーがジョーイを映画に連れていく約束の日、バーニーの車はエンスト。彼の目の前に
一機の飛行機が落ちてくる。機内から助けを求める声がして、悪態をつきながらもバーニーは
乗客たちを機の外へ運ぶ。彼は現場へ片方の靴を残したまま立ち去る。

飛行機に乗っていたテレビ・レポータ、ゲイル・ゲイリー(ジーナ・デイヴィス)は、乗客たちを
助けてその場を立ち去った恩人を探すべく賞金100万ドルをつけてテレビ番組の中で探し回る。
名乗り出たのはジョン・バーバー(アンディ・ガルシア)。彼は事件の鍵となったバーニーの靴を
事件の直後にバーニーから貰い受けたホームレスなのだが、彼は一躍マスコミからヒーローと
して祭り上げられる。

その頃、本当のヒーロー、バーニーはゲイルの財布から盗んだカードを売ろうとして警察に
捕まってしまう。ジョンはテレビでホームレスの救済を訴え、彼の講堂は多くの人々に感銘を
与え、彼とゲイルの間には愛情が芽生え始める。だが、段々とジョンの罪悪感は募り、
ついには飛び降り自殺をはかる。その時、保釈されたバーニーが飛び出した。
バーニーはジョンにある取引を提案する。真実を公表しないが、代りに息子ジョーイの学費を
負担せよ、と。(テレビ局から貰った賞金100万ドルの中から)ジョンは承知し、自殺を思い
とどまる。その後バーニーはジョーイにだけは本当のことを話してやるのだった。」
(Movie Walker)
by jazzyoba0083 | 2015-01-30 23:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

隠し剣 鳥刺し

●「必死剣 鳥刺し」2010 日本 東映 「必死剣・鳥刺し製作委員会」114分
監督:平山秀幸出
演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、岸部一徳、小日向文世、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
藤沢周平の海坂藩シリーズは全部見ていて、中でも好きなのは「たそがれ清兵衛」だとは
ここでも何回か書いた。本作は藤沢作品の中でも傑作の呼び声高い小説を、豊川悦司で描いた。
毎度のことながら、武士としての理不尽に立ち向かう、言葉少ない剣豪の半生が綴られる
のだが、表題にもある通り、最大の見せ場は「鳥刺し」なる術がどんなものなのか、という
点であろう。それは後で語るとして、この映画全体を覆う、「静」と「動」の対比の見事さ、
また武士を始めとして当時の武家周辺の所作の美しさに心を奪われた。

ラスト近くに2つの剣戟があるのだが、「真剣勝負」の緊張感がこちらにも伝わってきて
、知らないうちに引き込まれている。勝負の必死さが、生々しくかつ痛々しく伝わってくる。
物語は細部にわたっては上手いことたたまれていて、冒頭の側室刺殺シーンからテンポも
良い。キャストも「殺気」を漂わすことに長けた豊川の起用は成功しており、別家様、
吉川晃司も良かった。(殆ど出てこないけど、庶民の見方の殿様の外腹かなにかであろう)
またおぼこい姪役の池脇千鶴も、控えた演技が良かった。最大のハイライトはなんといっても
エンディング前の20分、中老・岸部一徳の悪事が露見し騙されていたことを知った豊川が、
「鳥刺し」でカタルシスを表現することころだろう。願わくば、バカ殿も一緒に殺して欲しかった
けど。
その前に、ご別家様・吉川との一騎打ちもあるのだが、殿中で小太刀しか使えない豊川が、
吉川を仕留めるところもリアリティにあふれていて(武士の剣戟のリアルを見たわけじゃないが)
両人の必死さがビリビリと伝わって来た。しかし、「必死剣・鳥刺し」とは、一生に一度しか
使えないそれこそ「必死」の術であったわけだ。一度死んだはずの武士が相手が油断した
ところで、必殺の剣を繰り出すというもの。これで諸悪の根源であり、自分をだました中老・
岸部一徳を屠ったわけだ。

変に海坂藩の景色の美しさをことさららしくインサートすることもなかったのも映画を締める
結果を生んでいたと感じた。このところこうした役は役所広司と決まったものだが、いささか
too muchな感じもする中、豊川悦司の武士もいいじゃないか、と思った次第。

なおこの都市の日本アカデミー賞に何部門かノミネートされたが、この年には「悪人」「告白」
「十三人の刺客」などが居並び、残念ながら受賞は逃した。しかし非常に良くまとまった映画で
緊張感、演技、カット、編集など高評価しやすい映画であった。
機会があればまた観てみたい。
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<<ストーリー>
「戸時代。東北の海坂藩で近習頭取を努める兼見三左エ門(豊川悦司)には、決して
消えることのない暗い過去があった。三年前、藩主である右京太夫(村上淳)の愛妾、
連子(関めぐみ)を刺殺したのだ。
当時、政治に興味を持つ連子が右京を通じて藩政に口出ししていることは周知の事実。
冷酷で恣意的なその進言は悪政の元凶となっていたが、独善的な右京の存在もあり、
逆らえる者はいなかった。連子の言葉ひとつで人命さえも奪われてゆく毎日。
城下の空気は重苦しさを増していた。三左エ門が連子を刺殺したのはそんな時だった。

最愛の妻、睦江(戸田菜穂)を病気で亡くした三左エ門にとって、それは死に場所を
求めての行動だったが、下されたのは意外にも寛大な処分。一年の閉門後、再び藩主の
傍に仕えることに。釈然としない想いを抱きつつも、亡き妻の姪である里尾(池脇千鶴)の
献身によって、再び生きる力を取り戻してゆく。だが彼は、連子亡き後も変わらぬ窮状を
目の当たりにして、日々、自問自答を続けていた。自分の行為の意味、そしてそれが
藩の役に立ったのか…?

そんなある日、三左エ門は中老の津田民部(岸部一徳)から、右京暗殺計画の情報を
入手したと聞かされる。民部こそ、連子刺殺事件で三左エ門の斬首刑を止まらせた人物。
今またこの重大事を明かしたのは、“鳥刺し”という技を持つ天心独名流の剣豪、
三左エ門に対して、計画を阻止することで藩への貢献の機会を与えるためだった。
そして、討つべき相手は直心流の達人、帯屋隼人正(吉川晃司)。右京太夫の従弟であり、
臆することなく苦言を呈する唯一の存在だったが、今では決定的な対立が生じていた。

“負の過去”と向き合う時が来たことを悟った三左エ門は、藩命に従うことを決意。自分の
進む道を見極めた彼は、里尾の愛をも真正面から受け止める。やがて訪れる隼人正との
決着の日。三左エ門を過酷な運命が待ち受けていた……。」(Movie Walker)

ネタバレですが、岸部一徳が、殿中で側室を刺殺した罪をあえて減じたのは、対立する
ご別家様(吉川、こちらのほうが民百姓の味方)がやがて、本家に対し謀反を企てると
思われるので、その時、彼に対抗できるのは豊川しかいないと見て、あえて軽い罪とし
命を助けて恩義を売っておいて、押しかけた吉川を殺させたのだった。
その直後、「兼見が乱心して帯屋殿を殺した!始末しろ」と叫んだのだった。
兼見が中老に裏切られた、と悟った瞬間だった。裏切りを許せない兼見(豊川)は一旦
斬殺されたと判断されたのだが、どういうふうにやったのかは分からいのだが、最後の
一太刀、「鳥刺し」により、中老(岸部)は大刀で体を突き抜けられ即死したのだった・・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-29 23:20 | 邦画・新作 | Comments(0)

オーバードライヴ Snitch

●「オーバードライヴ Snitch」
2013 アメリカ Exclusive Media,Participant Media.112min.
監督:ニック・ローマン・ウォー(共同脚本も)
出演:ドゥエイン・ジョンソン、バリー・ペッパー、ジョン・バーンサル、スーザン・サランドン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWで放映したものを録画しておいたのだが、見ようかなあ、どうしようかなあ、と
微妙だった。しかし、観て損はなかった。突っ込みどころが無いわけではないが、
肉体派であるドゥエイン・ジョンソンが、息子のために危険を顧みず悪と戦う姿は
なかなか麗しい。 息子が素直でいい子なのが逆に難点といえば難点だが、
ストーリーも分かりやすく、スローも使ったカーチェイスもなかなか良い。(アメリカって
公道をボコボコに荒らしておいても元に戻せばいいんだろうかなあ)

ドウェイン・ジョンソン演じる、トラック会社の社長ジョンは、離婚した前妻との間に
高校3年生の息子がいる。再婚後は会社も軌道に乗り、娘も生まれ、大きな家に
住み、幸せな生活を営んでいた。
ところが、息子のジョンが親友からの依頼で、ヤクを預かることになってしまい、
これがおとり捜査の品物で、DEAに追いかけられ逮捕されてしまう。
濡れ衣とは言えないが、ガールフレンドとちょっと試してみたかっただけなのなら
あんなに逃げなくてもいいものを。親友は麻薬所持の罪を減刑してもらうために
売人を密告したのだった。息子は売人でもなんでもないのだが、刑務所に入れられ
ヘタをすると10年間以上の執行猶予なしの実刑を食らい込む恐れもあった。
しかも刑務所でボコボコにヤラれているし。面会のたびに父親ジョンに詫びる息子に
対し、なんとか取引で減刑が出来ないか、と連邦検事のキーガン(サランドン)に
掛け合うが、できる事はない、と言われる。

しかし、諦めきれないジョンは自分の会社の社員の前科を洗い、ヤクで2回服役
しているダニエルに目をつけ、そこからなんとかコネクションを作り、警察との
取引材料を掴みたかっった。ジョンは、自分はまっとうな道に戻ることを心に誓い
二度とそういうことには手を出さないと断っていたが、家庭の事情から2万ドルと
ジョンに言われ、売人の一人を紹介する。(このあたり、更生の道を歩こうとしている
ダニエルを再び危ない世界にひきこむ点、最後はまあハッピーエンドとは言え、
気分の良いものではなかった。最初から正直に話せば良かったのに)

麻薬カルテルとの仕事は自分の会社のトラックを使ってブツを運ぶこと。なんとか成功し
信頼を得たジョンだっがが、その取引現場が襲撃され、カルテルのボスの手下らの
反撃で事なきを得たが、そばでジョンからの情報で逮捕の様子を伺っていた警察は
ボスを挙げるために、あえて逮捕を見送った。

ジョンはボスにも気に入られて、メキシコまで売上金をトラック満杯にして運ぶ仕事を
依頼される。しかし、途中でボスらにジョンの正体がバレてしまう。
現金を満載した大型トラックで、追跡してくるカルテルのギャングたちを蹴散らすジョン。
ついにはボスも逮捕され、ジョンは息子の釈放を手に入れたのだった。
最初に接触した売人たちとの銃撃戦で撃たれたダニエルも功労者としてジョンから
10万ドルを「退職金」だといわれて受け取り、「証人保護プログラム」を断り、家族で
姿を消していった。ジョンはまた家族との平和な生活を取り戻したのだった。

結局、息子を思う父親の一途な愛情を、ストレートに表現してみせたもので、その
ストレート加減が気持ちよかった。緊張感のもたせ方も良かったのじゃないか。
それにしてもアメリカには息子の釈放のために親が頑張るとどうにかなるという
システムがあるのかなあ。原題は「密告」という意味だが、それじゃわからないにしても
邦題も更に判りづらい。
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この映画の詳細はこちら1まで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-28 15:07 | 洋画=あ行 | Comments(0)

「ハンナ・アーレント Hannah Arendt」
2012 ドイツ・ルクセンブルグ・フランス 114min.
監督:マーガレーテ・フォン・トロッタ
出演:バルバラ・スコヴァ、アクセル・ミルベルク、ジャネット・マクティア、ユリア・イェンチ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
WOWOW「W座」で鑑賞。今年は奇しくもアウシュビッツ開放70周年。更に日本政府の
一連のきな臭い戦争モードに、岩波ホールは連日の超満員だったそうだ。
結構難解な映画で、私はたてづづけに2度見た。登場人物のポジションなども結構複雑で
理解するには苦労した。しかし、つまる所はラストの8分間の講義の内容であろう。
やはりここでの彼女のセリフは今の心ある日本人ならぐさりと胸に突き刺さるものがあるのでは
ないか。自分だってアイヒマンになりうるのだ、と。

モサドによりアルゼンチンで逮捕された元ナチSSでユダヤ人をガス室に送り込んだ
司令官として名高いアイヒマン。彼がイスラエルで裁判にかけられるのだが、当時
ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授であり、既に評判の高かった
哲学書「全体主義の起源」で一流の哲学者として認められていた彼女は、雑誌
「ニューヨーカー」に寄稿するために、特派員として単身裁判の行われるエルサレムに旅立つ。
大体、アルゼンチンの主権を無視して逮捕し、勝手に国際裁判でもないエルサレムの
法廷に立たせることが合法なのか、疑問な中、裁判は始まる。

アイヒマンの悪事を立証させるべく、次々と証人がたち、中には思い出したことに対し
耐え切れず失神する人もでるという裁判だった。
しかし、ハンナの目に映るアイヒマンは、「上の命令に従っただけだ」と主著する。
彼女はそこに「根源的な悪」ではなく、「人間として考えることを止めた小役人」の
姿しか見えてこなかったのだった。こうした内容をまとめた『イエルサレムのアイヒマン
-悪の陳腐さについての報告』は、「ナチ擁護」だとして大論争を巻き起こす。

最後の8分の講義の中で、彼女は明確にする。彼女はアイヒマンを擁護などする気も
なく死刑判決に賛成している。彼女は、ヒトラーやゲッペルス、ヒムラーのような
「根源的な悪」ではなく、「人間として正義とか慈悲とかを考えることを止めた、いわゆる
思考停止になった小役人に過ぎず、彼の行ったガス室へユダヤ人を送った行為は
理解し分析すれば、「人間的思考を放棄したつまらない小役人」の「作業」に過ぎないと
したのだ。
また収容所の中にはユダヤ人の指導者階級があり、彼らの存在が処分の速度を
早めた、とも指摘。彼らも「思考停止」「人間として考えることを止めた」人たちなんだ、
と分析した。

これがユダヤ人から激しい反論を食らい、「ナチの擁護者」と避難されることになった。
彼女は「擁護するとか、避難するとかではなく、分析し理解したのだ」というが哲学的
過ぎて感情で動く一般人には受け入れがたいものであった。「処刑された600万ユダヤ人
を侮辱するのか」と。そうではないのだが、それを受け入れられないことに彼女は
苦しむ。大学からは辞職を勧告される。
彼女自身もユダヤ系ドイツ人であり、迫害の経験を持つ。フランスに亡命、フランスが
占領されるとアメリカに亡命し、研究を続けた。彼女の出自や経験からもアイヒマンの
理解が生まれているのだ。

現在の日本。政治家たちのしていることに対し、私達は「思考停止」していないだろうか、
国民が考えることを止め、政治家のなすがママにさせることの恐怖・犠牲は先の軍部暴走で
日本人はいやというほど体験したはずだ。「考えないことの罪」・・・。
今、彼女のアイヒマンの分析と理解に対する1つの答えは、私達一人一人がアイヒマンに
なりうるという警告を発している。
「ものごとの表面に心を奪われないで、立ち止まり考える事」。今の世界はどうしても
二元論として白黒を付けないと収まらない風土だが、そうではいけないと個人的にも
思いを致した次第だ。

ただ、日本人はユダヤ人とナチズム、シオニズムとイスラエル建国などの微妙なスタンスは
血肉として理解し難いので、そこらまで絡めると、更に難しくなってしまう。とにかくラストの
8分の講義は、繰り返し繰り返し見てみることをお勧めしたい。
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《アイヒマン裁判の映像は実写が使われている》

<ストーリー>
「ドイツに生まれ、ナチスの台頭により始まったユダヤ人迫害の手を逃れアメリカに亡命した
ユダヤ人ハンナ・アーレント(バルバラ・スコヴァ)は、第二次世界大戦後に全体主義や
全体主義を産んだ政治思想に関する考察を発表、哲学者として敬愛されていた。
1960年代初頭、何百万人ものユダヤ人を強制収容所へ送致したナチス戦犯アドルフ・
アイヒマンが逮捕され、イスラエルで裁判が行われることになる。

特別な裁判権もなくイェルサレムの地方裁判所で行われたこの裁判に正当性はあるのか、
イスラエルはアイヒマンを裁く権利があるのか、アイヒマンは極悪人ではないなどといった、
ハンナがこの裁判を通しての考察をまとめたレポート『イェルサレムのアイヒマン』を
『ザ・ニューヨーカー』誌に発表するやいなや、ナチズムを擁護するものではないかと
大バッシングを受ける。
逆境に苦悩しながらも、ハンナは、考えることで人間は強くなるという信念を持ち続けた……。」
(Movie Walker)

重く難解な映画ですが、是非一度ご覧になっておく宜しいと思いました。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-27 23:55 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「スパイ・レジェンド The November Man」
2014 アメリカ Relativity Media. 108min.
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ピアース・ブロスナン、ルーク・ブレイシー、オルガ・キュリレンコ、イライザ・テイラー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
《ストーリーのキモに触れた記載ありなのでご注意ください》
ホノルルからの帰国便で見た2本の中の1本。先に見た「エクスペンダブルズ3」とはまた
趣を変えた男の活劇である。還暦を迎えた007、ピアース・ブロスナンがなかなかの活躍だ。
彼の部下で親友でもあったルーク・ブレイシーがなかなかいいところを持っていく。
キャラクターの設定とか物語とかは分かりやすいし、カーアクションなどはなかなか魅せるの
だが、なにせ、全体の設定の古さは拭えない。

引退したスパイ、かつての仲間との葛藤、裏切っていた身内のボスの存在、CIAの悪行、
そして話に花を添える悲劇の女性、スパイと娘の親子の愛情と、スパイ映画のあるべき姿(だった)
要素で固められているので、安心して見ていられるといえるものの、刺激度が低い作品と
なった。オルガは可愛かったけど。オルガの正体は割と早いうちに「これは・・」と分かっちゃう
んじゃないかな。
さはさりながら、先にも書いたように、ブロスナンはよぼよぼしていないし、ルークもガンバって
いる。カーアクションもなかなか良い画が撮れている。ロシアの女殺し屋の姿格好が
「ドラゴン・タトゥーの女」を連想させたり、上映時間も短いし、肩肘はらずに楽しむにはいい
かもしれない。映画館で観るかどうかは、個人的な拘り(関心)によると思う。私なら行ってまで
見ようとは思わないかな。来年のWOWOW放映を待ってもいいと思ったかも。

邦題ははやりのレジェンドを使いたかったのだろうが、原題のままのほうが味があるのでは
ないかな。本作、パート3くらいまで作られるかもしれない。
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<ストーリー>
ピアース・ブロスナンが『007 ダイ・アナザー・デイ』以来13年ぶりにスパイ役に挑んだ
サスペンス・アクション。元CIAのスゴ腕エージェントが、次々に起きるスパイ殺害事件と
その裏に潜むロシア大統領選を巡る陰謀に立ち向かう姿を描く。
監督は『13デイズ』などアクション作に定評のあるロジャー・ドナルドソン。

かつて“ザ・ノヴェンバー・マン”というコードネームで活躍していた伝説のCIAエージェント、
ピーター・デヴェロー(ピアース・ブロスナン)は、今はスイスで静かな引退生活を送っている。
そんな中、昔の同僚たちが次々と殺されていることを知ったデヴェローは、彼らの救助に
向かうが、同僚であり愛していた妻がデヴェローの目の前で殺害されてしまう。しかもその
犯人は、かつて自分が所属していたCIAで自ら育て上げた仲間であった。

その現役最強のスパイと緊迫の攻防を繰り広げながら事件の全貌を解明しようとする
デヴェローは、事件の裏にロシア大統領選を巡る国際的陰謀が隠されていることを知る……。」

その陰謀の鍵を握っているのがチェチェンの犠牲者で当時戦闘現場の指揮官であり、今や
ロシアの大統領候補の男に、家族を殺され自らも2年間も陵辱され続けてきたキュリレンコで
あり、彼女は変名を使って身を潜めていたのだが、大統領候補の秘密を握っている女として
追われる立場となる。そこから彼女の復讐劇も始まるのだ。それに手を貸すブロスナン、
そして大統領候補者とCIA大幹部との密約が明らかにされて来るのだ・・・。

最後にキュリレンコがブロスナンに買っておくように言われる電車の切符3枚がなんで3枚
なのかが、ラストになると分かって思わずニヤリ。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-21 12:30 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「エクスペンダブルズ 3 ワールドミッション The Expendables 3」
2014 アメリカ Lionsgate,Millennium Films.126min.126min.
監督:パトリック・ヒューズ
出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、アントニオ・バンデラス、ジェット・リー
    メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツネッガー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ホノルルからの帰国便で鑑賞。まあ、小さい画面で画面も粗く、吹き替えに日本語字幕まで
出る、という劣悪の条件なので、見た、というだけにすぎないのだけれど、まあお話は
分かった。1からずっと見ているシリーズだが、なんというか、ドッカンバッカンやら肉弾戦の
面白さを楽しむ映画であるゆえ、キャスティングとストーリーの過激さはどこまで行っちゃうのか、
という感じだった。 頭のネジが何本か緩んだり外れちゃったりした人の映画なんで、それに
則り楽しむ姿勢が必要だろう。故に、まじめに見ちゃうと★が減り、痛快無比のアクション作品!
と思える人は最高だろう。

今回は、老雄にハリソン・フォードとメル・ギブソンを迎え、おじいさん軍団の爆裂具合は更に
過激になっていく。今回は、スタローンがこれまでの仲間を解散し、新たに若手を加えて
ミッションに挑むが、これが失敗、やっぱりこれまでの仲間が救出に参加することになり
最後には全員集合しての火薬たっぷり、ビル一棟爆破して壊してしまうというスケールの
デカさで、度肝を抜く。まあヒーローは最後はとっさのところで助かるというこの手の映画の
カタルシスの法則はきちんと踏んでいるわけだが。武器を捨ててのスタローンとギブソンの
肉弾格闘シーンはお約束だ。今回はジイさん軍団の頑張りだけじゃなく、若手の登用という
新しさを加え、シリーズのマンネリに活を入れているのが魅力だろう。

冒頭の列車暴走、刑務所ぶちあたり作戦あたりからもう全編ほぼアクション。それが売りとは
言え、物凄い短いカットの積み重ねでの表現は、飛行機の背もたれの小さい画面の距離では
疲れるわいww。 

かつてのエクスペンダブルズメンガーで死んだはずのメル・ギブソンが実は生きていて、次の悪さ
を企んだのだが、それを止めろと言ってくるのがCIAのハリソン・フォード。引き受けるのは例に
よって、ジイさん集団のエクスペンダブルズ。今回は若者部隊とおじいさん部隊の両者の協力で
敵をやっつけるのだ。
そして男の友情と・・・。加えて気の利いたジョークとヒューモアの数々。
ストーリーを追いかけるという苦労を外れて、飛行機の中で観るにはうってつけの一遍かも
しれない。それにしても、バンデラスとハリソン・フォードの吹き替えの声は全然合ってなかった。
キャラはそうかもしれないけど、ありえない声だったぞ。
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<ストーリー>
シルヴェスター・スタローンの呼びかけで実現したアクション界のオールスター・キャスト映画
「エクスペンダブルズ」シリーズの第3弾。出演はジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、
ドルフ・ラングレン、アーノルド・シュワルツェネッガーら前2作の登場メンバーに加え、
新たにメル・ギブソン、ハリソン・フォード、アントニオ・バンデラスのビッグ・ネームが参戦。
監督は長編デビュー作「レッド・ヒル」で注目されたオーストラリアの新鋭、パトリック・ヒューズ。

 バーニー・ロス率いる最強の傭兵軍団“エクスペンダブルズ”。CIAの作戦担当ドラマーから
もたらされた次なるミッションは、大物武器商人ストーンバンクスの身柄確保。
ところが、そのストーンバンクスはエクスペンダブルズの創設メンバーで、かつてバーニー
自身がその手で葬り去ったと思っていた男だった。
バーニーはエクスペンダブルズの弱点を知り尽くしたストーンバンクスに苦戦を強いられる。
決して若くはない仲間の身を案じ、チームを一旦解散して若いメンバー主体の新チームで戦い
に挑むバーニーだったが…。(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2015-01-20 15:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ミスター・スキャンダル The Look of Love」
2013 イギリス・アメリカ Revolution Films,Film Four.112min.
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:スティーヴ・クーガン、アンナ・フリエル、イモージェン・プーツ、タムシン・エガートン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ロンドンで初のストリップクラブを作ったり、男性雑誌を出したりして大金持ちになり、
「キングオブソーホー」とまで言われた実在のポール・レイモンドの半生を描く。

労働者階級出身の彼はある意味成り上がりで、郊外に大邸宅を構え、娘には
贅沢をさせていた。そして、いつも女性に囲まれ、離婚して愛人を作り、「女性」
を売り物にしてはいたが、彼は女性を愛していた。しかし、一番愛していた
全体との娘デビーを幸せにすることは叶わなかった。

1992年、覚せい剤の過剰使用で、幼い娘を残し死んでしまった娘デビーの葬儀を
終え、傷心のポールは、昔のビデオを見始めた。
1958年にロンドンで初のストリップレビュークラブを開業、苦労しながらも成功させ、
お金が出来ると、郊外に豪邸を建て、更にヌードグラビア満載の男性誌を出版
これも成功し、ソーホーの建物を次々と買収。一時期は3分の2を持ち、「キングオブ
ソーホー」と称された。
しかし、彼はオーディションに訪れた踊り子フィオーナと恋に落ち、妻子に慰謝料を
残し離婚し、フィオナとの生活を始める。一方大きくなった前妻との娘デビーは
マリファナに手を出して高校を退学となり父のショービズの中でそだったこともあり、
歌と踊りでの成功を夢見ていた。父は娘だけは裸にしなかった。そのため興行的には
失敗、逆に脱ぎっぷりの良いフィオナは大成功。だが女癖が悪いポールに愛想をつかし
フィオナは出て行ってしまう。娘は成功しないことからドラッグに溺れる。乳ガンも克服
した彼女は、彼女は作曲家と結婚、娘をもうけたが、ドラッグ中毒となっていて
出産中もドラッグが手放せない体になってしまっいた。そしてついに過剰摂取で死亡
する。娘のために金はあるものの何も出来なかったことを悔やむポール。

前妻と男性雑誌を始めたり、目まぐるしく動く男であり、女性が大好きで、かつだらしが
なかった。結局は成功したのだが、父としての失敗は彼の人生に取り返しの付かない
大きなキズを残したのだ。 ポールは2008年に82歳で生涯を終えたが、5億ドルもの
遺産はデビーの娘らまご二人に相続された。

この人の存在を今回はじめて知ったのだが、脚色してあるとはいえ、その劇的な展開は
飽きることがない。「女性で儲けさせてもらった」彼だが、一番大切にしたかった娘は思い
通りにはならなかった。彼は大金持ちにはなったが、決して幸せではなかったのだ。
面白いとかじゃなくて一つのドキュメンタリーとしてみるとまた興味ふかい作品といえよう。
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by jazzyoba0083 | 2015-01-13 22:55 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「デンジャラス・バディー The Heat」
2013 アメリカ Twentieth Century Fox,Chernin Entertainment.118min.
監督:ポール・フェイグ
出演:サンドラ・ブロック、メリッサ・マッカーシー、デミアン・ビチル、マーロン・ウェイアンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
オスカー女優、サンドラ・ブロック。贔屓の女優さんであります。しかし、この人は幅の
広い映画にでるなあ。コメディもいい。「あなたは私の婿になる」も面白かった。
本作も、基本は刑事のバディものなのだが、双方のキャラクター付けがメチャクチャ
クリアであり、気の利いた台詞回しも楽しく(翻訳は大変だっただろうけど)、黒幕は
お約束ではあるけれど、アクションも含め楽しむことが出来た。スカッとする警察アクション。

FBIのNY支局の辣腕凄腕捜査官サラ・アッシュバーン。優秀なことを鼻にかけ、上から
目線で周囲と接するため、仲間からは嫌われていた。ある日、麻薬の取引がらみで
ボストンへ行くことになり、これが成功すれば昇進が叶うというものだった。上昇志向の
強いサラは、いそいそとボストンへ出向き、相変わらず「私はFBIの特別捜査官だわよ」と
いう高慢ちきな態度で地元警察に接するものだから早速煙たがられる。

そこでコンビを組むようにいわれたのが、これまたハチャメチャなデブの女刑事、シャノン・
マリンズ。(メリッサ)やることがメチャクチャでルールなんて一切守らない。しかし腕は
優秀なため、上も一目置いているのだ。最初はスタイルが全然違う二人はいがみ合って
ばかりだが、どうしても組まないとFBIの上司からは仕事から外すといわれ、仕方なく
マリンズとコンビを組むことに。

そこからの二人の麻薬取引主犯逮捕に向けてのドタバタが痛快だ。コメディなので、
中には人が死ぬシーンも出てくるが乾燥している感じ。二人のやりとりの会話が面白い。
アメリカ人のユーモア感覚というのはいつも思うのだが、上質なものは頭がよくないと出来ない。

この映画はもう、メリッサ・マッカーシーとサンドラ・ブロックのハジケぶりを楽しむための
作品であるから、ストーリーはまあどうでもいいというか、そう重要ではない気がした。
(いがみ合っていた二人がぶつかりつつも理解しあい、助け合い、最後には事件を解決
するところは押さえどころではあるが) コメディなので、そんなバカな、というシーンも多々
でてくるが、それはそれとして愉しめばいいわけだ。
二人がバディを組むことで、ふたりともまた人間として一回り大きくなったな、と感じた。
実はサラも幼いころは里子として苦労しているので、その辺りが二人の精神的共通事項と
してお互いの理解に役立ったのかもしれない。
なかなか楽しい映画でした。オープニングシーンが80年代ぽくて面白かった。そういえば
映画全体が何となく80年代ぽく感じたな。音楽のせいかもしれない。
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<ストーリー>
「アカデミー賞2部門にノミネートされた「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」の
ポール・フェイグ監督とメリッサ・マッカーシーが再び顔を合わせ、サンドラ・ブロック(「ゼロ・
グラビティ」)と共演したアクション・コメディ。麻薬組織の捜査を命じられたFBI捜査官と不良
刑事、女性2人のコンビが騒動を巻き起こす。

マジメで偏屈なFBI捜査官サラ・アッシュバーン(サンドラ・ブロック)はある日、ボストンに
存在する麻薬組織の捜査を命じられる。大物の逮捕に野心を燃やす彼女は、早速現地に
急行するが、待っていたのは野蛮で暴力的な超不良刑事シャノン・マリンズ(メリッサ・
マッカーシー)。コンビを組んで一緒に捜査を行なう事になった2人だったが、どこに行っても
反発し合い、有り得ないトラブルを連発してしまう。
果たして、この危険すぎるバディは街を救うことが出来るのか……!?」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-01-12 23:20 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ブラインド・フィアー Penthouse North」
2012 アメリカ Demarest Films,Lionsgate Productions.85min.
監督:ジョセフ・ルーベン
出演:ミッシェル・モナハン、マイケル・キートン、バリー・スローン、アンドリュー・ウォーカー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
IMDbでは5,5くらいじゃないか、と見てみたら、予想どおりほんとに5,5だった。
ヘプバーンの「暗くなるまで待って」を観たことがある人は、とっさにそれを想起する
だろう。出来は全然違うけど。

そもそも、主人公サラ(モナハン)は、戦場カメラマンで、アフガンの戦闘に従軍していた
ところ、人形の赤子(爆弾)を抱えた女性の自爆テロに巻き込まれて失明、写真家としての
生命も奪われたのだ。それと、その後の盲目女性に対する犯罪がリンクしなくて、トラウマの
ように時々フラッシュバックするのだが、それがどうした、という感じなんだなあ。
それと、彼女が原題にあるようにNYの高層マンションのペントハウスに男と住んでいるのだが
なんでそうなったのかの説明は省かれている。求婚もされているのだが、自分の体が相手の
負担になるのを気にするサラはOKを躊躇していた。

実はこの男がダイヤモンドと現金の強奪犯の一人だったのだけど、なんの説明もなく
ある日、侵入してきた男に殺されてしまう。恋人は、奪ったダイヤと現金を独り占めして
逃げていたのだ。そんな男とどうして同棲するようになったのか?聡明なはずのサラが。
男は投資をして儲けていると説明していたようだが。

外から帰ってきたサラが恋人ライアンがキッチンで殺されていて、殺人者がまだ家に
隠れているのを知らず家の中を歩きまわるシーンはドキドキだったが、あれだけ大量の
血が流れていれば、血の匂いがするんじゃないかなあ・・・。

で、サラは犯人にライアンが隠したダイヤと現金のありかを尋ねられるが、彼女は知らない、と
言い張り、逆に反撃に出て、外まで逃げる。大通りでぶつかった男は、連邦検察官だ、と
行って彼女を保護するが、実はかれこそ、この犯罪のボスであり、再びサラは、マンションの
へと連れ戻される。
執拗に現金やダイヤの在処を尋ねられるが、知らないものは知らないと。そのうち、二人の
仲違いを誘う作戦に出る。お互いを仲違いするように仕向けるが、やがて壁の絵画の中から
現金が見つかってしまう。そこで更に二人の間に、不信感を募らせるようなことをいうサラ。

やがて手下の男が酒を作るために冷蔵庫の氷を出すと、その氷のブロックにダイヤが隠されて
いたのだ。手下の男はそれを溶かして取り出して独り占めしようとするが、ボスはそれを見ていて
彼を銃で撃つ。そして、ダイヤを取り上げて、サラも殺してしまおうとするが、サラも盲目ながら
反撃に出る。ペントハウスのベランダで、銃を奪ったサラは、ボスに何とか声を出させ、それを
めがけて銃を打つ作戦を考え、ダイヤを一つ一つ屋上から下へ落としていく。高価なダイヤが
捨てられていくことに我慢ができなくなったボスはついに、言葉を発し、そこをめがけて銃を
発射するサラ。さらに、もみ合いとなり、ダイヤの入ったビニール袋を追ったボスは、高層マンション
から転落して絶命する。サラは手元にあるダイヤをまた冷蔵庫の製氷機に戻すのだった。
(ってことは氷の中にあることは知っていたのか?投資で儲け金で買ったダイヤだと思って
いたものが盗まれたものであったことを知ったサラはなんでまたダイヤを隠そうとしたのだ
ろうか。最後に転落したボスのそばに黒猫がいたが、これはサラへの嫌がらせでベランダから
落としたサラの飼猫だったのだが、生きていたのね。それにしてもバットマン、マイケル・キートン
老けたなあ。
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まあ短い映画なんで、目くじらを立てるようなものではないけど、目が見えない女性と大の
大人が渡り合って負けちゃうというのもなんだかなあ・・・。
日本ではDVDスルーですが、TSUTAYAあたりでレンタルして暇つぶしするにはいいかも。

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この映画の
by jazzyoba0083 | 2015-01-09 22:50 | 洋画=あ行 | Comments(0)