●「トランセンデンス Transcendence」
2014 アメリカ Alcon Entertainment.119min.
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、レベッカ・ホール、キリアン・マーフィー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
シネコンに行こうかどうか迷った作品。結局WOWOWで良かった感じ。期待ほどでは
なかった。AI対人間とか、人間の意識のデータ化などは最近良くテーマになり、昨日
WOWOWでシーズン1が終わったスピルバーグ総指揮のドラマ「エクスタント」にも
通底するものだ。広範囲に考えれば、「ロボ・コップ」や「ターミネーター」もそうだった。
しかし、最近はクラウド型コンピュータとネットの発達で、人間の意識をデータ化して
クラウドに上げるという想定になって、現実が映画をドライブしている感じがする。

本作も、世界的人工知能学者であるジョニデが、反対するテロリストの凶弾に倒れるの
だが、妻の手により意識がデータ化され、クラウド上に生きることになり、この暴走を
止めるため、アメリカ軍やFBIなどがテロリストと組んで対抗しようとする話だ。

ジョニデが簡単に銃撃され、それが軽傷と分かったものの、実は銃弾に毒薬が塗られて
いて、余命いくばくもなくなるということになる。妻はチンパンジーのアップロードが成功
したのだから、旦那の意識もデータ化してアップロードできる筈だ、とジョニデの頭を
剃って電極を付け、意識のアップロードを図ったわけだ。これが成功、ジョニデはPC内で
復活を遂げる。しかし、進化した科学者の脳は世界中のネットワークと結び、世界の
脅威となりはじめる。これを恐れた軍や科学団体は、テロリストと組んで、ジョニデの
地下施設を破壊しようとする。

アップロードが完成し、これが更にバージョンアップされるのに2年という月日が流れるが
それは字幕で「二年後」としか示されない。この間、ジョニデはナノロボットという一見
粉磁石のようにしか見えない粉体をコントロールし、人間をロボット化する技術や、
再生医療などを完成させていた。ジョニデは、更に自分の脳力を拡張しようと世界をの
PCを自分の意のままに操るようになってきたため、軍などがこれを止めにかかったわけだ。

全体的に評価が低いのは、ストーリーが食い足りないということ。いろいろと作られてきた
人工知能ものを何がしかヴァージョンアップしてくれているのか、と思ったのだが、映像は
なかなか奇抜で美しいし、VFXも見どころはある。が、お話が平板だもので、ときめかない
んだ。更に、ラストになって、実物?のジョニデ再登場に及んでは、なにこれ?と
細かいところでは、止めにかかったのが野砲一門とテロリストというのがどういう意味なのか
よく分からなかった。

冒頭、地球が電気も使えず、PCもタダのドアの支え棒にしかならない時代がやってきましたよ、
と見せておいて、それはどうしてかっていうと・・・、語られる仕掛け。何故ならば、ジョニデや
ナノロボットを殲滅するために仕掛けられたウィルスのせいなのだね。このウィルスでジョニデも
滅ぶけど、世界中に散らばったナノロボットと支配されたPCもダウンしてしまい、原始的な
世界にもどってしまったとさ、ということなのだな。

キャスティングは宜しかったのではないでしょうか。アメリカでも大コケしたそうだが、それは
脚本の失敗(結局は製作者サイドの失敗)ということなのだろう。
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<ストーリー>
 「ダークナイト」や「インセプション」の名カメラマン、ウォーリー・フィスターが記念すべき
監督デビューを飾ったSF大作。
究極的な人工知能を開発研究する天才科学者が反テクノロジー団体の凶弾に倒れ、
その死の間際に感情を含む彼のすべての脳データをコンピュータ・ネットワーク上に
アップロードされたことから巻き起こる予測不能の運命を描く。
主演はジョニー・デップ、共演にモーガン・フリーマン、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー。

 近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の
銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに
協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロード
することに成功する。
やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを
手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの
暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが…。 (allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-27 23:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「エヴァの告白 The Immigrant」
2013 アメリカ Keep Your Head,Kingsgate Films,Worldview Entertainment.118min.
監督・(共同)脚本:ジェームズ・グレイ
出演:マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナー、ダグマーラ・ドミンスク他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
★は6,5。エリス島を作品の出だしに使う映画はこれまでにも作られてきて、その先に
幸福が待っているのか不幸が待っているのか、いずれにしても主人公の茨の道を
暗示して始まる、というのが定形のようだ。ま、エリス島を出発点にしてアメリカン・ドリームを
成し遂げる映画、というのはあまりお目にかかっていないと思う。大概が移民が苦闘の果てに
小さなしあわせを獲得するという感じなような気がする。多くのアメリカ人に取って、原点みたな
ものなのだろうか。

本作は、作劇としては結構ドラマチックであるが、基本はラブストーリーである。出てくる人間に
根っからの悪人というのはいないので、余計に悲恋が際立つ構成になっている。ストーリーは
一点、主人公エヴァをめぐる争いで、マジシャン・オーランド(ジェレミー)があっけなくブルーノ
(ホアキン)に殺されてしまうところが「あっ」と言わせる点か。
ラスト、肺結核が良くなった妹を隔離病棟から連れだして、姉妹二人だけを舟に乗せて、帰す
ところで終わるのだが、これは、売春までさせたブルーノが「自分はカスだ」と、エヴァの幸せを
願い自らは身を引くという、メロドラマのような終わり方となる。

邦題の「エヴァの告白」とは、映画を彼女の告白で綴る、というものではなく、敬虔なクリスチャン
であるエヴァが、妹を助けるためとはいえ、売春に身を染めたことを教会で告解・懺悔する
のだが、それを近くでブルーノが立ち聞きしてしまい、これをきっかけにブルーノの心が変わる
というターニングポイントを示している。ちょっと誤解を生みそうなタイトルではある。

マリオン・コティヤール他のキャスティングもはまり役だったと思う。全体に暗いラブストーリー
だが、観て損はないと思う。
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<ストーリー>
1921年、エヴァ(マリオン・コティヤール)は妹を連れて、戦火のポーランドからアメリカを
目指す。ニューヨークに辿りつくが、病気の妹は入国審査で隔離され、エヴァ自身も理不尽な
理由で入国の許可が下りなかった。しかし、強制送還を待っていた彼女の美しさに一目で
心を奪われたブルーノ(ホアキン・フェニックス)が、救いの手を差し伸べる。彼は、移民の女
たちを劇場で踊らせ、売春を斡旋していた。
エヴァは妹を救い出すため、厳格なカトリック教徒から娼婦に身を落とす。彼女に想いを
寄せるマジシャンのオーランド(ジェレミー・レナー)に救いを求めるが、それもかなわなかった。
エヴァは生きるため、ある罪を犯す。ある日、彼女は教会を訪れ、告解室で告白する……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-26 23:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「未来は今 The Hudsucker Proxy」
1994 アメリカ Silver Pictures,Warner Bros.,Working Title Films and more.111min.
監督:ジョエル・コーエン 製作:イーサン・コーエン 脚本:コーエン兄弟、サム・ライミ
出演:ティム・ロビンス、ジェニファー・ジェイソン・リー、ポール・ニューマン、チャールズ・ダーニング 他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「不条理」「ブラックユーモア」でも何故か魅力的なコーエン兄弟の諸作。これまで私も
機会があれば観てきました。今回は、作ってきた作品の感性を見れば一緒にやったのも
理解できるサム・ライミが加わり、彼は第二班の監督も努め、予備知識無しで見たら
これが面白かった! 「バートン・フィンク」や「ノーカントリー」などで見せる暗い不条理とは
一線を画して、むしろ、「スクリューボール・コメディ」風なタッチで、(ブラックな点もあるの
だが)、一人の青年の人生の浮き沈みを見事に切り出してみせた。構成もとても良く練られて
いて、ところどころで観ている人の予測を裏切るような仕掛けもあったりで、とにかく
楽しい映画だった。

時代設定が1950年代の後半というのも見逃せない。その時代だからこその会社や社会の
ありようを上手く利用しストーリーを構成し、ブラックファンタジックコメディとでもいうべき好篇となって
いた。画作りも、高層ビルや役員の会議室の机、飛び降りなど垂直方向へのこだわりを感じさせ
つつ、ラストのフリスビーでは水平方向へと流れるシーンが印象的だった。

ティム・ロビンス、久しぶりで観たが、なかなか上手いキャスティングだと思いましたよ。それに
名優ポール・ニューマンの登場。フラフープとかフリスビーとか現実にあるものが出てくるので
リアリティも感じつつ、田舎大学出身のウブな青年が、大会社の中で振り回され振り回し、
ついでに女性にも振り回されるというドタバタ。ハッピーエンドというのも大変宜しい。
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<ストーリー>
ニューヨーク、雪の降りしきる1958年の大晦日の夜。ハッドサッカー産業の44階の外壁に
へばりつき、今にも身を投げ出さんとしている男、ノーヴィル・バーンズ(ティム・ロビンス)が
いた。

時は遡り、彼が故郷のインディアナ州マンシーからこの街にやって来た日に戻る。大学を
卒業したノーヴィルは就職活動に臨むが、仕事の口はない。彼は、手にした新聞に偶然
ついたコーヒーカップの丸い染みで囲われた、ハッドサッカー産業の郵便室の求人広告を
見つける。一方、重役会議の席上でハッドサッカー社長(チャールズ・ダーニング)はやおら
机に乗り、助走をつけて44階(中2階をいれると45階)の窓から飛び下り自殺をした。

社長は遺書も残さず相続人もおらず、このままでは彼の保有株87%が、年明け1月1日に
市場に開放されることになる。キレ者の重役マスバーガー(ポール・ニューマン)は、デクの
坊を社長の座に据えて会社の評価を落とし、株が底値になったところで重役たちで買い
占める作戦を立てた。

メールボーイの職を得たノーヴィルは、トップ重役間の緊急極秘通信、通称ブルーレターを
運ぶ役目を仰せつかる。重役室を訪れたノーヴィルの天性の間抜けぶりに目をつけた
マスバーガーは、彼を傀儡社長に据える。正体不明の新社長出現に、敏腕女性新聞記者の
エイミー・アーチャー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は陰謀の臭いを嗅ぎつけ、取材に乗り出す。

彼と接触し同郷人だと偽って秘書になった彼女は、「新社長は無能」と記事を書く。株価は
マスバーガーの思惑通りに下がり始めるが、エイミーは純朴なノーヴィルの人柄に触れるうちに、
良心の呵責を感じるようになる。

ある日、調査の途中で時計台の機械室に迷い込んだ彼女は、時計の運行を管理している
黒人モーゼズ(ウィリアム・コブス)に会う。彼はなぜか全てを見通しており、真相を知った
エイミーはノーヴィルに同情し、株主たちを招いたパーティーの夜、初めて口づけを交わす。
株価の急落に責任を感じていたノーヴィルはエイミーに勇気づけられ、かねてより思案して
いた“輪っか”の商品化を重役会に提案する。“フラフープ”と名付けられたこの商品は始めは
売れなかったが、やがて全世界に波及する大ブームとなった。ノーヴィルは一躍、時代の
寵児に祭り上げられ、エイミーの心配をよそにモデルと浮名を流して遊びほうける。

一方、筋書きを覆されたマスバーガーは、ノーヴィルのアイディアが盗用だというスキャンダルを
流して彼を失墜させる計略を立て、しかも彼にエイミーが新聞記者だということを教えた。
世間から見捨てられた上に彼女にも裏切られたと思い込んだ彼は死を選び、44階の窓の
外に出る。ところが、落下した彼は空中で宙釣りになり、大時計の針は午前零時24秒で
止まったまま。この世の時の進行を司っていたモーゼズが、時間を止めたのだ。
さらにノーヴィルの前に天使の姿をしたハッドサッカーが現れ、ノーヴィルがマスバーガーに
渡しそこねたブルーレターを読めという。そこには、持ち株の全てを時期社長に譲る旨が
書いてあり、未来の社長のために第二のチャンスを与えるとあった。時が再び戻ったが
ノーヴィルは無事で、彼はエイミーの元に急いで彼女を抱きしめた。マスバーガーは失脚し、
ノーヴィルは温情豊かな社長として活躍し、新たなアイディアに挑戦した。」(movie walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-24 23:20 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「メリー・ポピンズ Mary Poppins」
1964 アメリカ Walt Disney Productions.140min.
監督:ロバート・スティーヴンソン  原作:パメラ・L・トラヴァース
出演:ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、デヴィッド・トムリンソン、グリニス・ジョンズ他
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<1964年度アカデミー賞主演女優、作曲、歌曲、特殊視覚効果、編集賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
ジュリー・アンドリュースのミュージカルは何と言っても「サウンド・オブ・ミュージック」に
トドメを刺すと思っている私としては、児童書出自の本作を敬遠してきた。
しかし、先日、この映画の製作の顛末を描いた「ウォルト・ディズニーの約束」を
観て、実際の映画を見てみたくなった次第。しかし、この年のアカデミー作品賞は、
ジュリーがブロードウェイでヒットさせたミュージカル「マイ・フェア・レディ」の映画版だった
のは何かの皮肉か。ま、現実的に作品を見たら、「マイ・フェア~」に軍配は上がるのは
仕方がない。しかし、だからといって、本作が一等落ちるというわけでもないのだ。

シャーマン兄弟の素晴らしい曲の数々、夢のあるストーリー、お子様向けっぽいけど、
実は結構ブラックな構成、エヴァーグリーンのミュージカルであることは確かだ。さらに
原作者のトラヴァースが激怒して嫌がったアニメと実写のコラボも見事だし楽しい。
この辺りはディズニーの面目躍如だろう。トラヴァースはヴァン・ダイクのキャストも気に入ら
なかったようだが、なかなか嵌っていたんじゃないでしょうか?

一番楽しかったのはやっぱり煙突のダンスのところ。提督のぶっ放す花火も美しい。
しかし、時代的にはロンドンの街は物凄いスモッグで、メリー・ポピンズも空を飛ぶのは
大変だったんじゃないか?と心配もしたりした。また、銀行役員の父が、クビを言い渡され
突然、壊れたふうに「スーパーカリフラジリスティック・・・」とやりだすところもいいカタルシス。
若きジュリーは美しく、当然歌も上手く、キャラクターも素敵で見とれるばかりだ。
140分と長い映画なので小さいお子様はちょいとキツイんじゃないかなあ。

事前に「ウォルト~」を観ていたので冒頭から色々と背景が分かって面白かったです。
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<ストーリー>
1910年。ロンドンでも美しい桜通りに住むバンクス氏(デイヴィッド・トムリンソン)は銀行家で
気むづかし屋。奥さん(グリンス・ジョーンズ)も婦人参政権運動に夢中で子供は放りっぱなし。
乳母任せの子供たちは腕白ざかりで一向に乳母が居つかない。
ある日、子供たちは自分の夢にぴったりの、優しくて、美しい、親切で若い乳母の条件を
書いて父親に見せたが父は紙片をストーブに放りこんでしまった。それは煙突から空高く
飛んでいった。

翌朝、パラソルを開いた若い女性がフワフワ空からやってきた。子供の書いた紙片を持って。
メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)である。自分勝手に子供部屋へ行き、指を鳴らすと
魔法のように散らかったものが片づき、不思議な鞄からは何でも出すのだ。
日課の散歩のときなど大道芸人バート(ディック・V・ダイク)の描く絵の中にさえ入って行け、
遊ぶことさえできる。彼女がやって来てからは家中が朗らかになり、歌まで歌いだしたのが
バンクス氏は不思議でたまらない。

子供の躾に厳格なバンクス氏は子供たちに倹約を教えようと預金させようとした。銀行の
老頭取が無理に預金をさせようとしたので、子供は思わず「私のお金を返して!」と大声を
だした。それを聞いた預金者たちは銀行が危ないのではないかと勘違い、あわてて払い
もどしに殺到、大混乱になった。逃げだした子供は途中で煙突掃除夫姿のバートに出会った。
煙突だらけの屋上に上ると、煙突の中からメリー・ポピンズが現れ、あちこちから煙突掃除夫が
飛んできて、皆で踊りつづけた。

その夜、バンクス氏は銀行から呼び出しをうけて重役から叱りとばされたが、メリー・ポピンズの
ことが目に浮び、まったく気にならない。翌朝、陽気になったバンクス氏は一家揃ってタコあげに
でかけた。一家の楽しそうな姿を見てメリー・ポビンズは風に乗って空に舞い上がった。
公園では銀行の重役までがタコ上げにきょうじている。重役たちはバンクス氏を重役にすることを
決めみんなで楽しんでいたのだ。メリー・ポピンズはきっとこれからまたどこかへ幸せをまきに
行くのだろう。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-23 23:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マイ・ブラザー 悲しみの銃弾 Blood Ties」
2013 フランス・アメリカ Les Productions du Trésor,and more.127min.
監督・(共同)脚本:ギヨーム・カネ
出演:クライヴ・オーウェン、ビリー・クラダップ、マリオン・コティヤール、ミラ・クニス、ゾーイ・サルダナ、
    ジェームズ・カーン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白かったです。設定は良くある、出来の悪い兄貴と、正義の弟という構図に家族が
巻き込まれるクライムものにして家族ドラマでもある作品。
1974年のNYという設定で、衣装、町並み、クルマ(これが素晴らしい)、音楽、
時代考証と実際のプロダクションデザインが、この時代を知る世代を泣かせる。

刑事の弟役のビリー・クラダップという役者さん、多くを知りませんが、年なのか若いのか
よく分からんかったけど、存在感の大きいクライヴ・オーウェンに負けずに頑張っていた。
女優陣が豪華だった。

結論から言えば、みんな「自業自得」、「身から出た錆」で人生を台無しにしているんだ
けど、特にタイトルになっている兄弟愛は、まさしく「血は水より濃し」というカタルシスに
繋がっていく。極悪人の兄貴なんだけど、いろいろあって喧嘩もしてきたが、やっぱり
血の繋がった弟、そして兄であったのだな。この邦題より原題のママの方が良かったんじゃ
ないかな、と思った。

クライヴ・オーウェン演じる50がらみの長男クリスは、幼い頃からの悪で、これまでの
人生のほとんどを少年院や刑務所で過ごしてきた。相当に大きくなった子どもたちと
初対面だったり、妻は、嘘ばかりの旦那に愛想を付かしていた。

弟のフランクはNYPDの刑事で、その能力は幹部に買われていた。しかし、兄の存在が
ネックとなっていた。クリスは出所後、弟の口利きで自動車修理工場で働き始めるが
まじめに働いたことのないクリスにとって耐えられない仕事であった。そこでレジ係の
女性ナタリー(ミラ・クニス)と知り合い、いい仲になる。

一方弟のフランクは、かつてから交際していた黒人女性で、その後結婚した旦那がこれまた
悪いやつで、服役してしまったのだが、その女性ヴァネッサ(ゾーイ・サルダナ)との縁が
切れないでいた。

そんなか、やっぱり悪事から手を洗えない兄は、付き合い始めたナタリーに、カネがない
ばかりに何もしてあげられないことに焦燥、結局強盗の手配師から、飲み屋を襲って
カネを強奪する仕事を請け負う。結構手荒に人を殺しまくる。働いていた少年すら
一瞬躊躇するが射殺してしまう。根っからの冷血なんだな、と思わせる。
当然、手配師は更にでかい仕事をクリスに持ちかける。現金輸送車を襲うのだ。

警察は事前にこの強盗の情報を入手し、弟も含めて貼りこむが、銀行前では何も起きず、
警察は解散してしまう。しかし、走り去った輸送車の後を追いかける兄の姿を目撃し、
追うフランクと相棒。兄を含む強盗団は、ニセのパトカーと警官を使って輸送車を停めて、
爆弾で扉を開て、中から現金を強奪、ここでも容赦の無い殺戮が繰り広げられた。
フランクはショットガンを持ち、応援を待て、という相棒を無視して、強盗団に銃撃を
浴びせる。しかし、強盗団は逃走。目出し帽の兄は走って逃げるが、弟の銃弾を背中に
受ける。走ってきたトラックを停めて逃走しようとするが、弟が追いつく。覆面の男に
銃を構えた弟は、その男が兄と知り、逮捕することが出来なかった。兄はまんまと逃げる。

当然警察署内では、フランクに兄を見逃したのか、という嫌疑がかかる。そこでフランクは
刑事を辞めてしまう。

フランクと付き合い始めていたヴァネッサは獄中にいる夫に離婚話を持ち出す。激怒する
夫だった。一方大金を手に入れたクリスは、元妻に管理買春をさせ、さらにカネを儲け始めた。
さらに、クリスはナタリーにプロポーズし、結婚することになった。弟に式に来てくれと頼む
クリスであったが、フランクは姿を見せなかった。

そうこうするうちにヴァネッサの夫が出獄し、クラブで兄クリスと対面、嫁に手をつけた
弟を許さないと口にすると、激怒したクリスは夫をボコボコの半殺しにして、「弟に手を
出してみろ、俺が必ずお前を殺す!」と言うのだった。
そんな状況で、弟フランクは、ヴァネッサと、しばらく遠くの街に逃れることにした。
一方、フランクは、警察の手が兄に伸び始めていることを仲間から知り、兄に電話、
幼いころ、それをやらなかったばかりに、兄は補導された「人が近づいたら3回ノックしろ」
という行為を電話機でテーブルで叩いて知らせたのだ。すぐにそれが何を意味するか
理解したフランクは、身重になったナタリーを置いて、弟の家に向かった。

しかし、ヴァネッサの夫は、フランクの大家から所在を聞き出し、復讐しようとグランドセントラル駅に
向かった。そのことを知ったクリスは、パトカーに追いかけられながらも駅に急ぎ、
弟を狙う夫を見つけ、銃撃する一歩手前で、彼を射殺、あとから来た警察に潔く降伏
したのだった。

この物語に、兄弟と家族、特に父親とのことが挿話として語られる。初めは良くあるB級映画か
と思っていたら、なんとなんと、結構面白い構成で、緊張しつつ見ることが出来た。

描かれている人物一人ひとりは欠陥を抱えたダメ人間。管理買春していたクリスの元妻も
警察に捕まった。まあ、彼女が免罪符としてクリスの悪事を警察に垂れ込んだのだけれど。
冒頭にも書いたけど、「血は水より濃し」ということで、宜しいのではないでしょうか。
クルマ好きとしては70年代のクルマを良くも沢山集めたな、と感心してしまった。
日本ではアンダーレイテッドな作品じゃないでしょうか。
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by jazzyoba0083 | 2015-06-22 23:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

ラストベガス Last Vegas

●「ラストベガス Last Vegas」
2013 アメリカ CBS Films,Good Universe,Gidden Media.105min.
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン、
    メアリー・スティンバージェン他。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
このところ一つのジャンルになっているオールドスターを集めた作品。演技は
折り紙つきなので、問題はないのだが、それだけでは映画は引っ張れない。
本作も、若き日のワルガキたちが、58年経って再会を果たすのだが、そこには
個人個人の事情や、若き日の恋の駆け引きの傷の引きずりなどのエピソードが
織り込まれ、更に「今」の恋愛事情をも加え、なかなか贅沢なエピソードとなって
いて、手堅く纏められているので、飽きなく見ることはできるが、全体のストリーの
構成は、ありがちなパターンだ。本国ではかなりのヒットとなったようだ。この手の
作品のマストとして、気の利いたセリフの数々、ユーモアの数々は当然随所に
振りまかれている。

最大のエピソードは、一人のアイドル女子を巡り、対立してしまったデ・ニーロと
マイケルが、実は、女の子から最初にプロポーズを受けたのがマイケルだったのだが、
その娘を同時に愛していたデ・ニーロの元に行くように説得したという秘密を
伏せていたことから起きる騒動。

4人はアメリカのあちらこちらで病気を抱えたり、様々な事情を抱え、冴えない生活を
していた。その中で一人成功したマイケルが、30歳前半の花嫁を獲得し、
ラスベガスで結婚式を挙げる、というので、58年ぶりに4人組が集まることになる。
しかし、デ・ニーロは、マイケルも大好きだったはずの妻が亡くなった時に葬式に
来なかったことを大いに恨んでいて、モーガンらの熱心な誘いでベガスに来るには
来るのだが、どうしてもマイケルの結婚式に素直に喜べない。

そんな折、たまたま入ったホテルのラウンジで、JAZZを歌う女性メアリーに出会う。
どうやらマイケルとデ・ニーロはまたまた同時にこの女性に好意をもってしまったらしい。

モーガンが全財産を打ち込んだブラックジャックで10万ドルの大勝ちをしたことから
豪遊を始めた4人組。そうした中でもマイケルの式の準備は進んでいく。
しかし、マイケルも、デ・ニーロもメアリーにのめり込んでいく。メアリーは、デ・ニーロに
いつまでも亡くなった妻に未練を感じて元気をださないと妻が一番嫌がっているはずよ、
と言われて、覚醒する。さらに、デ・ニーロとメアリーが若き日に、アイドル女子を
マイケルがデ・ニーロに譲ったことを話しているところを聞いてしまったデ・ニーロは
初めて真実を知り、これまでマイケルを恨んでいたことを悔いた。

マイケルはまたしても、デ・ニーロにメアリーを譲ろうとしている。そこで、デ・ニーロは
結婚する若い娘を本当に愛しているのか、とマイケルに問う。どうも自信がない。
マイケルは老いに対する恐怖に対応するものとして若い花嫁を選んだに過ぎないことを
自覚するのだった。
マイケルは、メアリーと一緒になることを決める。デ・ニーロは自分が好きになり始めた
メアリーをマイケルに譲ることにしたのだ。

結局、ベガスでの式は流れたが、わだかまりを解消し、空港で別れ別れになる4人。
彼らの絆は、若い時より味わい深く、深まったのではないだろうか・・・。

そんなお話。細かいエピソードが上手く埋め込まれてていて、同時進行し、終盤に
回収されカタルシスを得るという、王道的手法。 名優4人の演技を観ているだけでも
面白いし、個人的にはお年を召してもキュートなメアリーが素敵だったな。役柄的にも。
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by jazzyoba0083 | 2015-06-20 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

複製された男 Enemy

●「複製された男 Enemy」
2013 スペイン・カナダ  Pathé,Entertainment One (presents) 90min.
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ  原作: ジョゼ・サラマーゴ 『複製された男』(彩流社刊)
出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
<決定的なネタバレを書いてます>
これは、映画の内容や結末を巡り、議論が起きるだろうこと間違いない映画だし、
タグラインも、「能力を試す」という挑発的なもので、私みたいな、素直でヘタレな
映画見は、なんのこっちゃかよく分からんかったですよ。メタファーの塊みたいな
映画だな、というのは分かるのですが、街を大きな蜘蛛が歩くというSF風なカットが
その前の怪しいクラブで、銀器の中から登場した蜘蛛が、女性のハイヒールに潰される、
ということや、ラストに妊娠6か月の嫁が巨大な蜘蛛であるというオチに至るまで
蜘蛛が何かのメタファーであろうというのは分かりました。しかし、この映画は、一人の
男の幻想の話であるので、邦題の「複製」というワードは観客をミスリードする。
まあ、厳密に言えば幻想の中で複製された男なのだが・・・。
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何から何までそっくりな男が近くにいる、という時点でありえない、と気がつくべきだろうな。
そして街に巨大な蜘蛛がのし歩く風景を見て、これは幻想であろう、とも気がつくべきだ
ろうな。そんな必死に考えなくちゃいけない映画は私の好みじゃない!ヘタレで悪かったな!

凄い高い評価をする人と、最後の蜘蛛は何なのさ、地球侵略物語か?と混乱する人、
ふた手に別れるのだろう。高邁な映画を高く評価して、高邁な映画見を自認する人は
ウソでもいいからいい映画だ、と言っておけば宜し!私は、トンチンカンだったぞ。

何が混乱するって、この映画には「幻想」と「現実」の線引がないから。マジでそっくりな
男が登場し・・・さてどうなるのか、と「現実」オンリーで考えていくと分からなくなる映画
であります。だまされた、と思って見ると結構衝撃かも知れない。
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<ストーリー>
ノーベル文学賞受賞のポルトガル人作家、ジョゼ・サラマーゴの同名小説をジェイク・
ギレンホール主演で映画化したミステリー。ある日見た映画の中に自分とそっくりな
俳優を見つけた歴史教師が体験する、悪夢のような出来事が描かれる。
監督はアカデミー賞外国語映画賞候補にもなった『灼熱の魂』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

大学で歴史を教えるアダム(ジェイク・ギレンホール)が同僚から薦められたビデオを見て
いたところ、自分とそっくりな男(ジェイク・ギレンホール/二役)が出演しているのを見つける。
あまりにも似ており恐怖さえ覚えたアダムは、そのアンソニーという俳優について徹底的に
調べ、居場所までつきとめる。気付かれないように監視していたが、そのうちに彼と話して
みたい気持ちが膨れ上がり、ついに接触。
対面した二人は、姿かたちだけでなく、声も、生年月日も、生まれついたものではない
傷痕もまるっきり同じだった。自分とまるっきり同じ存在の出現に混乱する二人。
自己像が揺らぎ、それぞれの妻や恋人を巻き込んだ極限状態に陥っていく……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-19 23:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ダブル-完全犯罪- Absolute Deception」
2013 アメリカ Limelight International Media Entertainment,Voltage Pictures.92min.
監督:ブライアン・トレンチャード=スミス
出演:キューバ・グッティング・ジュニア、エマニュエル・ヴォージエ、クリス・ベッツ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
日本ではDVDスルーされた作品をWOWOWで鑑賞。突っ込みどころ満載のいわゆる
B級サスペンス・アクション。テレビの2時間サスペンス的な作りだ。上映時間もそんな
感じだし。おお、と思ったのは2度死んだと思っていた旦那が最後まで黒幕だったという
ことくらいかな。なにせ、FBIエージェントであるキューバの相方となる雑誌記者を演じた
エマニュエル(この人おそらく初めてみたと思う)の眉毛が気持ち悪いくらい不自然に
細くて、萎えた。そんなに不美人でおないのだから眉毛で損しているんじゃないか。
そのあたりからB級臭プンプンだ。

冒頭、オーストラリアでのFBIエージェントと、協力者らしき男のシーン。協力者は追手に
殺されてしまう。
その男の妻はNYの暴露雑誌の記者で、夫は2年前に交通事故で死んでいるはず、と
いう。しかし、最近撮影された写真を見れば信じざるをえない。

実はこの夫は公認会計士なのだが、自分のボス・金融王のオスペルベルグと組んで
金融詐欺をしていたわけだ。これがバレてオスペルベルグは逮捕、自宅監禁となり
裏切りをしったボスの追手が迫ったことから司法取引に応じ、FBIと接触しようと
したところだったのだ。夫は金庫からボスの大金をくすねていたのだね。
それがバレて、ボスから追いかけられて自分が殺されたように見せたわけ。これに
協力したのが地元の刑事という、ありがちな構図で。

二度目に死んだ自分の亭主が一体なにをしていたのか知りたい妻は、FBIと
オーストラリアに来るのだが、一緒に捜査しちゃうんだよね。地元警察からはやめてくれと
言われているのに。それと、この妻、鍵を開けるドロボーさんみたいな工具一式は持って
いるわ、PCのパスワード解析USBはもっているわ、格闘は強いはで、エージェント?と
突っ込みを入れたくなるんだな。そんなことしているからオスペルベルグに命を狙われる
ことになるのだ。でっかい4WDで追いかけられるのだけど、運転が馬鹿に上手くて
逃げちゃうんだな。なんだかんだありつつ、最後は旦那が悪事をしていたことを知り
対峙、簡単にピストルで殺しちゃう・・。愛していたのじゃないのかね、昔といえども。
ハードボイルドだねえ。 旦那が内緒でやっていた事務所のPCに動かぬ証拠があり
オスペルベルグはアメリカへ強制送還され裁判に。事件は解決したのだった。

出演者といい、ストーリーと言い、派手ないねえ。IMDbで4点台って、めったに見ない
作品だ。途中でやーめたという程ではないから突っ込みながら見ると逆に面白いかも。

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by jazzyoba0083 | 2015-06-17 22:35 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「メラニーは行く! Sweet Home Alabama」
2002 アメリカ Touchstone Pictures(Presents) and more.109min.
監督:アンディ・テナント
出演:リース・ウィザースプーン、ジョシュ・ルーカス、パトリック・デンプシー、キャンディス・バーゲン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
主人公のキャラクターに共感が出来なくて、なんだか不快な気分で見終えたら、
多くの方が同じ感想を持っていて安心した。邦題が30年代の映画いっぽいなあ。
「メラニーは行く!」って、どこへでも行けば!! って感じな映画。
ああ、パトリック・デンプシーが可愛そうだわ・・・。ファンは怒っただろうなあ。

アメリカでは大ヒットしたそうだが、「キューティー・ブロンド」でブレイクしたウィザースプーンが
見たかったからじゃないか、と思うよ。観た人全員がこの主人公に共感出来ていたとすれば
アホじゃわ。それだけ、メラニーという女は自己中でね、土壇場で元々愛していた男に戻る、
という設定は定番だが、主人公の性格が映画を壊した感じだな。だから最後に振られる
パトリック・デンプシーが余計にいいやつに映る。ウィザースプーンはこの映画で損して、
デンプシーは男を上げたというわけだ。

アラバマが田舎のメラニーはNYに出て、ファンションデザイナーとして成功する。そして
彼氏は、ニューヨーク市長の息子にしてメチャクチャイケメン、母親は将来は大統領へと
目論んでいる若手の政治家アンドリューと交際していて、お金持ちでもあるアンドリューは
ティファニーを貸しきって、プロポーズ。「好きな指輪を選びなよ」って金持ちしか言えない
セリフをいっちゃうんだな。付き合って8か月、戸惑いもあるメラニーだったが、彼の
プロポーズを受ける。しかし、彼女には幼い頃から将来を約束し、高校生で結婚、結局は
流産だったが赤ちゃんももうけた夫ジェイクが居た。

アラバマに離婚届けを持ってジェイクを訪ね、サインして!と迫るメラニー。二人はすでに
7年間も離れていたのだった。どこかでジェイクとの運命的な繋がりを感じてはいるメラニー
だったが、アンドリューとの結婚式はとんとんと進み、最初は嫌がっていた母親(キャンディス)も
アラバマにやってくる。NYのホテルで盛大な式を、と思っていたアンドリュー母子だったが
メラニーがアラバマにこだわるので、アラバマで式と披露宴ということになった。

この間映画では、メラニーが自分は豪邸を持つ一族の出で、とかアンドリューに大嘘を
つきまくるが、実は高校生時代には猫に火を付けて走らせたり、ヤンチャの限りの悪童
だったのだ。それがバレるのが怖いメラニーは、田舎の同級生の暖かい?友情で、切り抜け
ていくのだが。1つ嘘をつくと、そのために2つ嘘を付かなくてはならなくなるというはめになり
結局両親は普通の家の人だということはゲロしなくてはならなかった。

さてさて、いよいよアンドリューとの式の当日、メラニーの弁護士が式場にやって来て、
ジェイクはサインしてくれたけど、あんたのサインがないぞ、離婚は成立してないぞ!と
いう。おいおい、そんなマヌケなことがあるのかよ!!メラニー!!
ここに至って、メラニーはセレブの婚約者を振り、元のジェイクとのさやに復帰するのだ。
ジェイクは人がいいから、笑顔で許しちゃうんだな。なんて心の広いやつなんだ。
当然母親は沢山の関係者を集めておいて、宣誓の直前にみんなの前で恥をかかされて
激怒!当然でしょう。私は母親の気持ちこそ普通だと思いましたよ。

まあ、かくして自己中のメラニーはジェイクとよりを戻して、幸せに暮らしましたとさ、と
いうことなんだろうな。やれやれだ。
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<ストーリー>
前作「キューティ・ブロンド」で一躍トップ・スターの仲間入りを果たしたリース・ウィザースプーン
主演のラブ・ストーリー。大都会で成功したヒロインが、“過去”を清算するため訪れた故郷で
本来の自分を見つめ直していく姿を描く。
監督は「アンナと王様」のアンディ・テナント。
共演は「ビューティフル・マインド」のジョシュ・ルーカス。
 
メラニーはニューヨークで活躍する若手ファッション・デザイナー。恋人のアンドリューは富豪に
してニューヨーク市長の息子。仕事もプライベートも誰もが憧れるパーフェクトな毎日を送って
いた。そして新作コレクション発表の当日、ショーを無事終えた彼女は貸し切りのティファニーで
ついにアンドリューからプロポーズを受けるのだった。まさに人生最高の瞬間、のはずが、
彼女には1つだけ気がかりなことがあった。
実は、彼女は高校時代にはずみで結婚してしまい、夫のジェイクが未だに離婚に応じてくれ
ないのだった。そこでメラニーは、離婚届を手に過去に決着を付けるためアンドリューに内緒で
故郷アラバマへと向かうのだったが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-13 23:20 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 Parkland」
2013 アメリカ The American Film Company,Exclusive Media Group,Playtone.93min.
監督・脚本:ピーター・ランデズマン
出演:ジェームズ・バッジ・デール、ザック・エフロン、ポール・ジアマッティ、マーシャ・ゲイ・ハーデン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1963年11月22日は個人的にも忘れられない日であり、初の衛星放送で送られてきた衝撃の
ニュースは10歳の小僧にも衝撃的であった。日本は勤労感謝の日でお休みであったと思う。

さて、20世紀最大のミステリーとも言えるケネディ大統領暗殺を巡っては陰謀説を始め、多くの
捜査、研究がなされ、映画や書籍にもなっている。私はこのテーマのテレビドキュメンタリーを
初めとした記録に大いに興味があり、映画もテレビも放映があればほとんど観ている。

本作は、多方面からのアプローチが試みられているテーマについて、ドキュメンタリストの監督
らしい、冷静な目線と、「パークランド記念病院」という、大統領と、その後ジャック・ルビーに狙撃
され死亡するリー・ハーヴェイ・オズワルドが相次いで運び込まれた病院を主たる舞台にして、
暗殺の周辺にいた、ジャッキーやジョンソン副大統領、病院関係者、シークレットサービス、FBI、
有名なザプルーダー・フィルムを撮影したエイブラハム・ザプルーダ、そして犯人と目された
オズワルドの兄と母、彼らが大統領暗殺という世界の一大事の中で、翻弄される様子をまさしく
「活写」している。一言で言えば「衝撃」の中で人々はどう振る舞うのか、ということ。右往左往も
あり、冷静もあり、激怒もあり、焦りもある。そんな群像模様を折り重ねて描くことで、あの日と
3日間の合計4日間を粛々と描く。オズワルドの葬儀が印象的であった。

たまたま8ミリカメラを持っていたばかりに、後に世界史にも残るフィルムを撮ってしまうことになった
ザプルーダ(ジアマッティ)が一番特徴的だった。彼は「衝撃」の強さに二度とカメラを持つことは
無かったのだそうだ。そして、大統領とその暗殺犯人という二人の死の治療を施すことになった
パークランド記念病院の医師らの血だらけの苦闘。ことほど左様な大きな影響を、この事件は
全米の国民や世界の人々に与えたのだった。

オズワルドの背後関係や、犯行現場の検証、当時のケネディが置かれていた政治的立場などは
敢えて飛ばし、その衝撃の強さだけを個人を描くことで描出した力量は評価されるべきであろう。
当然、当時の映像や音が沢山使われるが、ザプルーダフィルムがそのまま映画に組み込まれる
ことは無かった。現像されたフィルムの試写でザプルーダのメガネに反射する光景のみである。
それがまた、インパクトを強めていたと感じた。
ダラスから大統領の棺をエアフォースワンに載せるところでは、荷物室に入れられない棺を
シークレットサービスらが苦心惨憺して機内に収めるさまなど、知らなかった事実もあり、
興味は尽きなかった。

出演者たちも、脇役系の実力派で固められていて、それがまたリアリティを獲得していたと思った。
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<ストーリー>
「ジャーナリスト出身でこれが初メガフォンのピーター・ランデズマン監督が、ジョン・F・ケネディ
大統領暗殺に揺れる非常事態下のダラスを舞台に、様々な形で事件に遭遇した人々の視点を
通して多角的に真相に迫る緊迫の実録群像ドラマ。
“パークランド”とは、暗殺された大統領とその2日後に今度は容疑者オズワルド自身が、ともに
瀕死の状態で運び込まれた病院の名前。
出演はザック・エフロン、ビリー・ボブ・ソーントン、ポール・ジアマッティ、ジャッキー・ウィーバー。

 1963年11月22日、アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディが、ジャクリーン夫人と
ともにダラスの地に降り立つ。昼過ぎ、パレードを撮影しようと待ち構えていた8mmカメラ
愛好家のザプルーダーは、大統領を乗せたリムジンを視界に捉える。その時、3発の銃弾が
鳴り響き、一帯はパニックに陥る。やがて、市内のパークランド病院に瀕死の大統領が
運び込まれてくるが…。」(allchinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-10 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)