●「真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring」
2003 イギリス・ルクセンブルグ Archer Street Productions,and more.100min.
監督:ピーター・ウェーバー 原作: トレイシー・シュヴァリエ 『真珠の耳飾りの少女』(白水社刊)
出演:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、キリアン・マーフィー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
個人的にも大好きな、また日本にはたくさんのファンがいるオランダの画家フェルメールにより
1600年代に描かれたといわれる同名の油絵を題材にした小説の映画化。

この画は、2年前に所蔵するマウリッツハイス美術館の大掛かりな工事があったため
上野の東京都美術館で展示されたことがあり、私も新幹線に乗って見に出かけた。
この少女の目線を見つめると、その場を動けなるほどの感動を覚えたものだ。

フェルメールの現存する画は数少なく、その中でも恐らく一番人気のある絵画であろう。
モデルになった少女は諸説あるが、まったく画家の創造であるという説まであり、謎である。
小説は絵画誕生のドラマを創造したものだが、さもありなんの描き方で、よく出来ていたと
思った。スカーレット・ヨハンソンは、この映画の主人公なら彼女しかいないと思うのだが、
そう似ているとも思わなかった。たらこ唇は似ていたけど。

フェルメールを演じるのがコリン・ファースであるが、私の想像していたフェルメールとは
ちょっと違った感じ。これはあくまで個人的見解。映画では、フェルメールは婿養子であり
パトロンがいて、彼に頼まれもしないのに、小間使いに来た少女に惹かれて、小さい
肖像画を書くことになった。嫁はこれに激しく嫉妬し・・・というようなお話だ。
この画が出来上がってきた過程を描くとするならば、原作があるとはいえ、いささか
表面的だったか、と感じた。モデルになった少女が馬鹿なのか賢いのかよく分からんし。
(よく働く娘であることは描かれるが)

ターバンの青は材料となるラピスラズリという鉱物から取れるウルトラマリンを使うのだが
ラピスラズリは当時金と同じ程度の高価なものであった、というから、財政の裏付けがないと
いけないわけだ。貧乏画家であったフェルメールには有力なパトロンがいたから出来た技と
いえよう。映画に出てくるパトロンの名前は実在した人物である。

本作はフェルメール、また「真珠の耳飾りの少女」に興味が無いと面白く無いかもしれない。
逆に興味のある人は、なるほど、あの画が出来たウラにはそういうことがあったと妄想する
のも楽しいよね、と感じることであろう。
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<ストーリー>
1665年、オランダ。 事故で失明した父に代わり家計を支えることになった少女グリート
(スカーレット・ヨハンソン)は、画家のヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)の家の
住み込みの使用人となる。子だくさんのフェルメール家で、朝から晩まで重労働に追われる
毎日。その日々のなかで、美的感覚の鋭さをフェルメールに認められたグリートは、絵の具の
調合の仕事を任され、弟子として画家に想像力を与えるようになる。

主人と使用人としての距離を保ちつつも、次第にお互いが本能で理解しあえる運命の
相手だと気づくふたり。フェルメールの妻カタリーナは彼らの関係に嫉妬し、パトロンの
ファン・ライフェンは狡猾な策略をめぐらせる。彼の挑発に乗せられる形で、フェルメールは、
グリートをモデルに絵を描くことになるのだが……」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-07-30 22:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「ドム・ヘミングウェイ Dom Hemingway」
2013 イギリス Recorded Picture Company (RPC),BBC Films,and more.94min.
監督・脚本:リチャード・シェパード
出演:ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、エミリア・クラーク、ケリー・コンドン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ジュード・ロウって、あんなに禿げてたっけ、というのが第一印象。ww 日本劇場未公開
(さもありなん)なのだが、公開されたらR-15+必至な内容。セックス&ドラッグだものね。

金庫破りのプロ、ドム(ジュード・ロウ)は、親分の罪をかぶって12年間という長きに渡り
口を割らず務め上げた。その間、嫁さんは他の男と再婚し、ガンにかかって死亡、産まれた
ばかりの娘の少女時代を見ることもできなかった。娘はセネガル人と結婚し、クラブで歌い、
小さい子供を育てていた。

自ら「怒りをコントロールできない」というほど、激昂型の人間だが、なぜか約束はバカみたいに
守るのだ。裁判で証言さえすれば、妻の最期にも立ち会えただろうし、娘の少女時代を
見守りながら生きることもできたはずだ。あとから大反省するのだが、もう時は戻ってこない。

このドム・ヘミングウェイという男の有り様を描く短めの映画だが、最初、頭が悪くすぐに
切れるバカな男のバカな人生の話、と思っていたのだが、だんだんしんみりするタッチに
変化する。ドムという男、頭は悪いし、切れやすいのだが、根は約束はばかみたいに守る
純情な面を持つ男なのだ。そのあたりの自分の中での折り合いのつけようの心理描写が
面白い。

12年経つと、パブは禁煙になっているし、いろいろと分からない仕組みもあり戸惑うが、
まずは、罪をかぶってやったロシア系ギャングのフォンテーヌの所に分前をいただきに
行く。そこで見つけたパオリーナというフォンテーヌの女に一目惚れ、12年も我慢したのだ、
という気持ちが先立ち、分前とプレゼントとしてパオリーナをよこせ、と酔に任せて
言いたい放題を言う。しかし、やりすぎてしまい、フォンテーヌを怒らせてしまう。仲間の
ディッキーに諌められ、慈悲にすがり、謝れ、と説得され、根が正直なドムは、夕食の席で
先ほどの悪態について謝る。フォンテーヌは赦し、分前25万ポンドと利子として50万ポンドを
与えた。有頂天になり女を侍らせコカインを吸い、フォンテーヌやデッキーらと大はしゃぎをする。
そこでメロディーという女性を知る。

彼らはオープンカーでフォンテーヌの家からドライブに出るのだが、なにせ酒に酔いドラッグを
吸っての運転なので、大事故を起こしてしまう。フォンテーヌはフェンダーが体に刺さり、
おそらく死亡。そこでドムは瀕死のメロディーを蘇生術で生き返らされる。メロディーから
「命の恩人よ。人の命を助けた人は神様から幸運をさずかるわ」みたいなことを言われるのだが
ドムは大金を心配する。いそいでフォンテーヌの家に戻ると、すでにパオリーナがカネを奪って
逃げるところだった。後を追いかけるが、クルマのパオリーナに逃げられてしまう。

カネが無くなり、娘には嫌われ、幸運など訪れるどころか不幸の連続。ドムはかつての敵に
仲間に入れてくれと頼む。かつてドムは敵の猫を殺していて、彼はそのことに大きな恨みを
持っていた。そこで、一定の時間に電子金庫を開けたら仲間にする、しかしだめだったら
お前の「息子」を切るぞ、と条件を付ける。自分を天下一の金庫破りと自称しているドムだったが
ディッキーは12年の間に電子金庫が登場し、簡単には破れないと心配する。
しかし、ドムは、敵の事務所にある電子金庫を変な方法で開てしまう。しかし、敵が開けろと
言っていたのは金庫の中の小さい金庫であり、まんまと罠にはまったドムは「息子」切断の
危機に瀕する。しかし、ビルのセキュリティが入ったため、逃亡に成功したのだった。

ある日、道で、助けたメロディーに出くわす。メロディーに「幸運なんて全然だ。不幸ばっかりだ」と
こぼすが、何が願いなの?と聞かれると「カネ」と。本当にそうなの?と更に聞かれると
「娘に受け入れて欲しい」と本音を語る。

ドムは娘と会い、妻の墓参りに一緒に行ってくれないか、と頼むが、断られる。一人寂しく
亡き妻の墓石の前で、反省の言葉を口にし、泣き崩れるのだった。そこにマゴの姿が。
娘もマゴを連れてきていたのだ。父親の態度を見て、次第に心を開き始めた。

それが嬉しいドムであったが、更にカネを奪って逃げたパオリーナが男とレストランに
入ることころを目撃。すぐに後を追い、さんざっぱら脅しに脅す。おそらくカネは帰すのだろう。
そして、レストランから出てきたドムの手にはパオリーナが付けていた高価な指輪が
握られていた。「幸運がやってきた」。ドムの顔に笑顔が浮かぶのだった。

そんなお話。ジュード・ロウの一人芝居風なのだが、一人の真面目馬鹿な泥棒の切ない
人生が面白かった。冒頭、刑務所で裸のドムが自分の「息子」を自慢しながら、同房のやつに
奉仕させる光景と、妻の墓で泣き崩れ、娘に赦しを乞う光景の対比も面白い。
万人におすすめできる映画ではないし、何を言わんとした映画かよく分からない、という声も
納得できるのだが、「真面目馬鹿な金庫破りの反省人生」という人生の断面を見る作品と
して、まあ全体に面白かったです。
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by jazzyoba0083 | 2015-07-28 22:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「バッドガイ 反抗期の中年男 Bad Words」
2013 アメリカ Aggregate Films,Darko Entertainment,Lasky Productions.89min.
監督:ジェイソン・ベイトマン
出演:ジェイソン・ベイトマン、キャスリーン・ハーン、ローハン・チャンド、フィリップ・ベーカー・ホール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
幼いころに捨てられた子供の、父親に対する壮大な復讐劇、なのだが、まあ何とも
ブラックというか、嫌な感じとういうか。子供相手にそこまでするか、とジョークも一応
ユーモアのテイストをまとっているのだが、子供が真剣勝負に来ているのに、それは
ないだろう、というシーンが主人公に対するシンパシーよりも嫌悪の方が強くなってしまい
損をしているなあと感じた。全米のスペリング大会が舞台なのだが、子供を蹴落とすために
自分の彼女のパンツを横に座った男の子に持たせ、母ちゃんは浮気をしたぜ、と言って
動揺させたり、ケチャップをイスに撒いて、生理が始まっちゃったのか?と女の子をその場
から逃げるように仕向けたり。全体として味のある作品なのだが、個人的には設定が
なんだかなあ、という感じを受けてしまった。監督が主役を演じている日本劇場未公開作品。
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ルールの隙間を縫って子供が出るスペリング大会に出場したガイ。周りの避難をよそに
大人げなく子供に混じって州大会を突破、全米大会に進んだ。そこでも先に書いたような
えげつない手を使って子どもたちを蹴落とし、全米スペリング協会の理事の悪巧みも
はねつけ、快進撃。最後に残ったのは、本大会に出場するための飛行機に乗り合わせた
インド系の少年チャイタニアだった。

彼は、不思議とガイに懐き、大会の合間に街に出て、万引きしたり酒を飲んだり、娼婦の
おっぱいを見に行ったり、ガイのめちゃくちゃな遊び方に喜んでしまう。少年は友達も
いなくて、勉強ばかりの日々だったので、ガイみたいな友達が出来たのは嬉しかったのだ。
しかし、ガイにとっては迷惑な話。
最後に残ったのは、ガイとチャイタニアだった。もとより優勝することが目的ではないガイは
わざと間違えてチャイタニアに優勝させようとするが、彼も意地になって間違えて、真剣な
勝負をせよと譲らない。最後にはガイが少年に助け舟を出し失格となり、チャイタニアが
優勝となる。会場はガイの存在に大ブーイングだったので、少年の優勝に拍手喝采。
しかし、全米にテレビ中継されていた大会で、ガイが次々とやらかす嫌味の数々に大会は
大混乱となるのだった。

チャイタニアは素直な少年で、5万ドルの賞金の半分はガイのものだ、と主張する。

本作のストーリーの本筋は冒頭書いたように、ガイが実は全米スペリング協会の会長と
なっているボウマン博士が自分を幼いころに捨てた父であることを突き止め、父が徹底的に
恥をかくような仕掛けをしたのだった。ガイは幼い頃から天才の要素があると言われていたが
十分な教育も受けさせてもらえず、成長してきた。しかし頭はもとから良かったのでスペルを
覚えることについては優秀ではあったのだ。

そしてガイと行動を共にするネット新聞記者のジェニー。前からの知り合いのようで、セックスも
する中なのだが、位置づけが今ひとつはっきりしない。恋人、ということでいいのかな。
彼女はガイの正体を、友達の連邦捜査官に突き止めてもらい、大会の会長がガイの父である
ことを知って愕然とする。

混乱した大会も終わり、全米に赤っ恥を晒したボウマン博士が帰り際のガイと出くわす。ガイは
父に宛てた手紙を書いて渡すが、ボウマン博士はその場で破り捨てる。しかし、ガイから「息子
からの手紙だ」と言われ、愕然とし、手紙をつなぎあわせて読むのであった。
そこには何でガイがこんなことをしたか、父にわかって欲しいという趣旨の言葉が書き連ねて
あった・・・・。
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スペリング大会を舞台にした映画は他にもあるけど、ここを復讐の場にする大人げない男の
話に仕立てるとは驚いた。主人公ガイは、ほとんど全編嫌われ者なのだが、心底悪人では
ない、ということはそこかしこに出る態度でわかる。そして無邪気は少年チャイタニアの
存在がこの映画を救っている。ガイが単なる悪ではないことをこの少年を通じて描いている
訳だ。そして、スペリング大会の決勝戦で父親に恥をかかせるという回りくどいことを何故したか
ということも、本人は分かっているのだ。冒頭で自分がこういう手段しか取れないということを
独白している。決して後味がいい映画とは言えないが、(ラスト、チャイタニアへのいじめっ子を
私設パトカーで追い回す、なんてところはいい)なんとも味のある(味わい深いではない)
作品ではあったと思う。短い作品ではあるが、エピソードというかガジェットというか、面白い
挿話があり、その辺りは楽しかった。ロブスターとトイレのオジサンとか。しょうもないネタだけど。
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by jazzyoba0083 | 2015-07-27 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ターミネーター:新起動/ジェニシス Terminator:Genisys」
2015 アメリカ Paramount Pictures,Skydance Productions.125min.
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー
    イ・ビョンホン、J・K・シモンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今回のシネコンはパスしようかな、と思っていた所、奥さんが観たいという「HERO」と
殆ど上映開始時間が同じで、しかもタダで鑑賞できるポイントも溜まっていたので、
涼みがてらに出かけました。小さい小屋だったのですが、結構入っていた。未だに
ターミネーター人気は衰えず、といったところか。

さて、12年振りで「I'll be back」なシュワちゃんが登場。個人的にはどうしてもキャメロンの
T1、T2のインパクトが強かっただけに、どうしてもここがベンチマークになってしまう。
CGの技術など映像テクニックは飛躍的に向上したのだろうけど、物語としてちゃんとしているか
という点が、どうしてもキャメロン作とは比較できない。だが、さりとて面白く無いかというと
そうでもない。
どこらへんが面白いのか、というとストーリーというよりも、ドッカンボッカンの戦闘シーンを
観せて緊張を煽っているという感じ。だからそれなりの音楽も頭からずっと流れっぱなしで
いささかうるさい。
しかも、本作はジョン・コナーが機械軍側に付いてしまうという禁じ手を使い、あらたな物語を
スタートさせている。本作を入れて3部作になるという。
しかも、パラレルワールドが出現(時間軸が2つある世界が進行する)ので、本作をいきなり
観た人は何のことだかわかりづらいだろう。(まあ、本作をいきなり見に行く人はいないとは
思うけど)

ベースのストーリーは最初から変わっていない。ここでおさらいをすると、機械軍との最終
戦争があるのが2029年。1作目では、この戦いのリーダーとなるジョン・コナーという英雄の
出現を許さないため、未来から殺人ロボット=ターミネーターが送り込まれ、ジョンを生む
サラ・コナーを抹殺しに1984年の世界にやって来た。しかし、彼女を救ったのがこれまた
未来からジョン・コナーの命を受けやってきたたカイル・リースであった。カイルとサラは
愛し合い、その結果、ジョンが産まれたという訳だ。

本作では2029年、30億人の人命を奪った大戦の事実を前提に、1作目のストーリーを
なぞり、1984年にカイル・リースを送り込むところから始まる。これを迎えるT-1000型
ターミネータ(イ・ビョンホン)との壮絶な戦いが展開される。これを救ったのがサラと
「オジサン」と呼ばれる初期型ターミネーター(シュワルツネッガー)だった。

そこから時間軸が2つに別れるストーリーが進行されるので、誰が誰の子供で親で、と
いうのがいささかこんがらがる。タイムパラドクスの矛盾を理解してないとリースが子供の
頃の自分と対面して話す、というシーンは違和感を覚えるかもしれない。

サラとカイルは、スカイネットが起動を始める2017年に再びタイムトラベルを試み、そこ
には白髪となったT-800型ターミネーター、「おじさん」であった。オジサンは時代が経過し
機械としては古くなってしまったが、果敢に最新式の機会軍、そして敵に回り、しかも
細胞レベルで姿を換えられるジョン・コナーと、「審判の日」到来を阻止するために戦う
のだった。

シュワちゃんも歳をとったぞ、という点をうまく利用した脚本は買わないわけではないが、
なんだか、時間も弄くり邦題で、何でもありだな、こりゃ、と思わずにはいられなかった。
さて、エンドロールで次作を匂わすのだが、スカイネットは死んでないし、ジョン・コナーも
死んではいなさそうだ。「猿の惑星」の最新作でも舞台になっていたサン・フランシスコが
また舞台になるが、ここは画になるんだな。それにしても、最近のSF映画のほとんどは
人工知能との戦いだね。ネタとしては使われ過ぎで、新鮮さを感じなくなってきた。
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<ストーリー>
「2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうと
していた。1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が
失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。すべては“預言者”と呼ばれる
抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。

ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍は
ターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止する
ため、ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。

1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。
その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずのサラ・コナー(エミリア・
クラーク)だった。歴史は書き換えられ、“2029年から送り込まれたターミネーターは
私たちが倒した”と告げるサラ。彼女が“オジサン”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、
“スカイネット”が殺人マシンとして量産したT-800ターミネーター(アーノルド・シュワル
ツェネッガー)だった。何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を
殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。

T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。そのためには、
自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を何としても止めなければならない。
人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない
第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は……?そして、人類の救世主は
一体誰なのか……?」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-07-26 12:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ゴッド・タウン-裁かれる街- God's Pocket」
2014 アメリカ Park Pictures,Cooper's Town Productions,Shoestring Pictures.88min.
監督:ジョン・スラッテリー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン 、リチャード・ジェンキンス、クリスティナ・ヘンドリックス、
   ジョン・タートゥーロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
P・S・ホフマンはこの映画が公開されて16日後に亡くなっているという。遺作なのだろうか。
しかし、日本では劇場未公開だ。面白くない、という声が多いが、私はとても面白く見た。
WOWOWが付けたと思しき邦題が全然ダメだな。これなら原題のままのほうがよっぽど
良かった。原題の「ゴッズ・ポケット」というのはフィラデルフィアの近くにある小さな街の
名前で、映画全体を表すメタファーとなっているのだ。神様はポケットを裏返しに付けたに
違いないと、映画を見ていると分かってくる。

だいたい、映画全体が「人間」というもののメタファーの塊のような感じで、製作にも加わった
ホフマンの言いたいところではなかったか。アメリカ映画にしては珍しく、救いがないもので、
カタルシスを期待するとアウトだ。でもそうであっても、映画自体は面白いと思う。

リチャード・ジェンキンス演じるコラムニストのつぶやきで始まるこの映画は、くそな奴らばっかり
が住む労働者の街。そこではクソのような人々がクソのような生活をし、生涯、街を出ることはなく
クソのように死んでいく。前編クソのような映画なのだが、よそ者であるフーテン、ミッキー
(ホフマン)が一番まともに見えてくる。にっちもさっちも行かない人生を生きるしか無い底辺の
人々の希望のない生活が綴られ、その人間模様を観ているのが面白い。
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ゴッズ・ポケットの住民は誰でも盗みをしたことがあり、子供の頃には人の家に放火し、
戦わなくてはならない時にまっさきに逃げ出す、そんな奴らの集まりだ、とコラムニストは
つぶやく。
そんな街にジェニーというバツイチの女のダンナとしてやってきたミッキー。連れ子のレオンは
普段からナイフを手にチャラチャラしていて、母親が持たせるサンドイッチをクルマの窓から
平然と捨てるようなクソな若造。砕石工場みたいなところに日雇いで勤めていて、黒人の
老人をナイフでからかって、逆に老人に棒で後頭部を殴り殺されてしまう。その場にいた経営者
ほか皆も、警察に口裏を合わせ、クレーンのチェーンが外れて頭に当たった事故だ、と
説明する。

ミッキーは肉屋で、妻が花屋を営むバードとつるんで競馬の話ばかり。バードはチンピラに
大金のカネを借りている。ミッキーはバードと組んで肉を積んだコンテナ車を盗むことを計画、
バードはサルというチンピラからカネを借りているのでそいつも仲間にいれて、仕事をした。

そんなミッキーに義理の息子の訃報が飛び込む。まあ自分の子供じゃないし問題児だったので
悲しくもないが、実の母のジェニーは悲嘆に暮れる。そして事件の背後に何かあるから調べて
という。警察にもそのように訴える。ミッキーには葬式をだそうにもカネがない。葬儀屋の
ジャックに相談するが、奥さんを悲しませないために棺はマホガニーの6000ドルのやつがいい、
とか足元を見る。

ミッキーは街の人が集まる酒場でみなから貰った香典1400ドルを、競馬につぎ込み、
すってしまう。一緒にやったバードは逆に1万数千ドルを当てた。ミッキーはバードから
カネを借りて再び葬儀屋に行くが、ラチが開かない。そこで精肉店の冷凍車(これは何故か
ミッキーの持ち物だった)に遺体を入れ、盗んだ肉の中からバードがくれた肉塊を積んで、
まず知り合いの肉屋に肉を買ってくれというが、冷凍車のなかに遺体を見つけた知り合いは
遺体と一緒にあった肉なんて買えるか、と断る。そこで冷凍車を中古車屋に売りに行く。

6000ドルだ、と言われるが、試走させてみろというと中古車屋の若い黒人が外へ走りに
出てしまう。まずい、と感じたミッキーはクルマを追いかけるが、信号を無視したクルマは
交差点で乗用車とぶつかり、冷凍車は大破、肉は散乱、しかもレオンの遺体まで道路に
投げ出される始末。

ミッキーは、葬儀屋をなだめ脅し、なんとか土曜に葬儀を出してもらうことになった。

一方、妻のジェニーのもとに、この街では人気のコラムニスト、リチャードがやってくる。
彼は、毎年同じようなコラムを書いてばかりなので編集長から辞めてもらうようなことを
匂わされていた。酒浸りで、ろくな文章も書けない。しかし、レオンの死亡記事で誤報を
書いてしまった新聞社から、おくやみ記事を書いて勘弁してもらってくれ、と言われ
ジェニーの元を訪ねたのだった。しかし女癖の悪いリチャードは、豊満な肉体で美人の
ジェニーに一目惚れ、速攻手を出して、別荘をつくろうと思っていた土地に連れだし、
体を結んでしまう。まあジェニーもジェニーなんだけど。彼女は息子の死の不審点を
洗って欲しいと頼んでいたのだったが。ジェニーをクルマに載せていたところを街の人に
見られ、たちまち噂が駆け巡る。

一方、ミッキーは相棒のバードに、息子の死に不審な点がないか、チンピラのサルの
手下に調べてくれるように頼んでもらえないかと相談する。引き受けたバードに頼み
バードの手下が工場を訪れる。そこには経営者の男が一人で砂利を片付けていた。
最初から双方が喧嘩腰。この経営者が強いやつで男の目を素手で潰してしまう。そして
もう一人の男もボコボコにしてしまう。これに怒ったサルは、バードの店に文句をいいに
来る。目を潰された男を伴って。しかし、バードの妻は拳銃を取り出し、なんと二人を
射殺、バードは妻が銃を扱えることに驚くが、妻は平然と警察に電話し、強盗に
襲われたと主張したのだった。

さて、何とか葬式も終えたところで、コラムニストのリチャードはレオンを悼むコラムを
書いて新聞に載せた。ゴッズ・ポケットの人々の生態をそのまま書き、反語として
しっかり根付いて生きている、と言いたかったのだが、酒場に顔を出したリチャードに
対し、街の人は、「俺らは顔が汚いのか、フロにも入らないっていうのか」と激昂、
よそ者に何が分かる、ジェニーの尻を追いかけてるくせにと、リチャードを表に
連れだし大勢でボコボコに殴る蹴るの暴行を働く。ピクリとも動かないリチャード。
その様子をジェニーは家から見ていた。酒場にいたミッキーも止めたのだが、多勢に
無勢というか、あまり止める気もなく、朝が来て道路に横たわったままのリチャードが
映される。このカットの変化は面白かった。

バードの妻が、フロリダのトレーラーハウスに住みたいというのでバードは商売をたたみ、
ミッキーとフロリダに越してきた。バードの妻は彼に銃の扱い方を教えるのだった。
銃声が響くなか、映画は終わる。
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こうした話なのだが、まあラストに救いがあるといえばあるのだが、追手を気にして銃を
練習するバード、ジェニーと別れた?ミッキーの笑顔。しかし、根本は何も解決していない
のだ。ダメな土地のダメな奴らのダメな話。これでもか、と繰り出される不幸や不条理。
「やれやれだよ」とは誰も言わず、それが当たり前のように、日々のクソのような生活を
繰り返す。そうすることが自分たちの運命のように。
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by jazzyoba0083 | 2015-07-23 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「イコライザー The Equalizer」
2014 アメリカ Columbia Pictures,and more.132min.
監督:アントン・フークァ
出演:デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツ、デヴィッド・ハーバー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
生身の人間版スーパーマン。デンゼル、気持ちが良いほどに強い。正体不明。正義の味方。
まるでMARVEL映画の実写版みたいだ。これに「キック・アス」のクロエ・グレースが娼婦役で
出ているのも何かの因縁か?ちょっと132分は長いな、と感じはしたけど、緊張感は継続でき
面白くみることは出来た。正義を行う側が容赦がない、という徹底ぶりが気持ち良い。悪の方を
もう少し悪く描いてもいいくらいだった。

まあ、こうした輩はだいたい、元CIAか元SEALSで、故あって退役し世の中の不正を許せない
正義感だけは残っていて、自分からトラブルに首を突っ込むのは定石通りだ。
----------------------------------------
毎日の生活や身の回りをきっちりと時間通り、家具や家の中もピシッとしておかないと気が
済まない性格のロバート・マッコール(デンゼル)。彼は巨大ホームセンターの従業員として
地下鉄で通勤するサラリーマン。しかし、いつものダイナーのいつもの席に座りいつもの紅茶を
飲んでいると、いつも来る娼婦(クロエ)と話すようになり、彼女が、顔に痣を作ってくるように
なるに及び、相談相手になってやるようになる。しかし彼女は客を殴ったということで組織に
半殺しにされ入院してしまう。こういうことが嫌いなロバートは、俄然組織に対し復讐に出る。

組織というのは、ロシア系マフィアで親分はモスクワにいて糸を引いていて、手先のテディという
殺人マシンのボスを送り込み、組織を破壊しようとするロバートを追う。最初なかなか分からなかった
が、ついにその正体を突き止め、彼の自宅に武装した手下を送り込む。

ロバートはかつてのCIAの仲間と接触して、テディの正体や、その背後にいるプーシキンという
ラスボスの存在を知ることになる。この段になって初めてロバートが元CIAで、既に死んだという
ことになっていて戸籍からは抹消された、「見えない人間」であることが明かされる。

ここから、ロバート対ロシアン・マフィアの激しい戦いが始まる。とにかくロバートが強い。
マーシャルアーツも銃撃も、超一流で、お約束で多少の怪我はするが、それでも大勢の敵を
相手に大活躍! ホームセンターで従業員を人質に取っての対決では、ロバートが鍛えて
セキュリティスタッフになれた男が活躍するという伏線の回収がある。売り場の様々なガジェットを
使った殺しのテクニックも鮮やかとしかいいようがない。ラストも、釘打ちマシンで、テディを
じわじわと殺していく。下手に人情を加えないところが、ロバートのけじめの付け方だ。
そのあたりも残酷なようだが、カタルシスとなっている。ハードボイルドなんだな。

そして、ロバートはモスクワに飛ぶんだな!この辺りになると、なんでもあり状態。で、ラスボスの
プーシキンがシャワールームに居るときに彼の部屋に現れ、「悪は元から絶たなければダメ」と
ばかりに、容赦なく抹殺してしまう。

全てが終わり、日常生活に戻ったロバートの前に、姿を消していたテリー(クロエ)が現れる。
すっかり傷も癒えて、身を売る仕事からも開放され、彼女が本来やりたかった歌手への道に
挑戦する、と言って街から去っていく。資金をだしてやったのはロバートだった。
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主人公が強すぎ、という面も確かにあろうが、この手のアメリカ映画を見る人の期待のツボは
抑えてあり、続編がありそうな匂いを漂わせて作品は終わる。あと15分程短ければ★が
一つ増えるだろう。クロエ・グレース・モレッツを頭とエンドでしか出さないという潔さも宜しい。
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by jazzyoba0083 | 2015-07-21 23:45 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

ガーディアン Schutzengel

●「ガーディアン Schutzengel」
2012 ドイツ Warner Bros. Bearfoot Films.131min.
監督・(共同)製作・(共同)脚本・主演:ティル・シュバイガー
出演:ルナ・シュバイガー、モーリッツ・ブライブトロイ、カロリーヌ・シュッヘ、ハイナー・ラウターバッハ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開。WOWOWにて鑑賞。どこかで観ているんだろうけど、知っている、という
規準に至らない俳優さんばかりの作品。それは出来にはカンケイないことだけど。

迫力のガンファイト、という謳い文句に鑑賞に及んだのだけれど、確かに激しい銃撃シーンが
展開されはするが、もっともっと激しいものかと想像していたので、いささか拍子抜け。
ティル・シュバイガーが、一人でみんなやっちゃうくらいだから、自分の娘も使ってよほどこの手の
作品を作りたかったのだろう。 悪い奴はどんどん悪くなり憎らしく、善人のほうは追い込まれて
次々にピンチが迫る、というのはこの手のアクションの定法であるゆえ、安心してみていられることは
確かだ。そういう意味では、ドンパチが好きなクライムもの愛好家にはいいかもしれない。
私も取り敢えず眠くはならず観終わったけど、なかだるみが余計だったな。130分は長い。
もう少し、会話の部分を削いで2時間以内に仕上げればもう少しピリッとしたのでは?

ストーリーは分かりやすいし、アフガニスタンでの犠牲者に捧げられている映画なので、それなりに
戦争へのコミットはある。(トニー・スコットにも捧げられているが、これはどういうことなのか
分からなかった) 親友が地雷で両足を失ったり、本人も現場の規律を無視して助けたとかいう
エピソードが披露される。
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補導歴が山のようにある不良少女ニナは、ホテルの客室係の初恋の相手と、客室で
いちゃついていたが、そこで最新式のノートパソコンがテーブルの上にあるのを見つけ、
頂いちゃおう、と手にした。そこに持ち主の武器商人トーマス・バッカーが帰ってきた。
急いで隠れる二人だったが、警備主任も駆けつけて、PC探しが始まるが、ボーイフレンドは
持っていたらヤバイと返しに出てくるが、思わず逃げてしまったので、バッカーに射殺されて
しまう。ニーナは一部始終を観ていたのだ。

ニーナは証人保護プログラムに則りセーフハウスに匿われ、さしもの死の商人も目撃者が
いたのでは「正当防衛」も却下され、逮捕されてしまう。世界中が大騒ぎとなる。
しかし、バッカーは法廷に出ることを拒否し、ニーナの殺害に乗り出す。それを守るのが
元ドイツ陸軍の特殊工作員でブッシュ大統領から勲章も貰っているマックス・フィッシャーだった。

彼ら警官3人で守っていたセーフハウスも警察にスパイがいるらしく、バッカーの手下の襲撃に
会い、激しい銃撃の果てに女性警官が死亡、その前に、一足早く帰った警官も路上で射殺
された。(彼は妻から妊娠したと電話で聞かされている最中だった)
激しい銃撃の果て、7人の敵を射殺し、マックスはニーナを連れて逃げた。
警察の幹部から、お前の手を離して、我々に任させろ、といわれるが、マックスは、今は誰も
信用出来ないと言って、署長の銃を奪い、地下鉄の駅のベンチに手錠でつないで、ニーナと
立ち去った。クルマで駆けつけてくれたのは戦友で両足が膝から下のないルディの家だった。

しかしルディの家もバッカーの一味に襲われ、ルディは射殺されてしまう。ニーナは排気口の
中で気を失ってしまった。彼女は常にインスリンが必要な病気で、マックスが病院の仲間に
インスリンをもらいに行っている間の襲撃だった。出てきた二人ほどの賊を射殺し、ニーナを
救いだすと、病院に運び込む。インスリンを点滴していると、看護婦が警察に連絡していた。
その場にあったインスリンを何本かポケットにねじ込むと、二人は駆けつけた警察とバッカーの
手下の両方から銃撃を受ける。さらに警察と賊の銃撃で署長も負傷、マックスも腹に弾を
食らってしまう。

ニーナはクルマを奪って、マックスの元恋人でこの事件の担当検事であるサラの元へと
マックスを運ぶ。途中で警察に見つかるが、銃をぶっぱなして逃げた。
サラの手厚い看護でマックスは一命を取り留めるが、検事も家宅捜索を受けていて、ここに
いては危ないと、ルディの家に向かう。
そこで、しばし休息を、と思うまもなく、バッカーの傭兵団が軽機関銃などで武装して、やってきた。
壮絶な銃撃戦が繰り広げられる。ニーナとサラを山のほうへ逃しておいて、一人で賊と対峙する
マックス。とてつもなく激しい銃撃戦が繰り広げられる。とても一人で相手が出来るような人数では
ない・・・。負傷したマックス、壁によりかかりひたすら銃を撃つ・・・(これでマックスは死んだと
ミスリードさせる)

証人は死んだと確信しているバッカーと警備隊長がクルマに乗ろうとビルの屋上に停めてあった
車に乗り込むと、仕掛けられた爆弾が破裂し、二人共即死となる。
警察には、マックスから、バッカーはアフリカの反政府派に武器を売っていたから、それを面白く
思わない反対派に爆殺されたのではないか、それでいいじゃないか、と電話する。

エンディング、かつて恋人同士だった頃にイギリスの港町で宿屋をやろうと語ったその場所で
会おうと約束していたマックスとサラ、それにニーナ。3人は全てが解決したあと、桟橋で
再会を果たしたのであった・・・。
---------------------------------------
そんなお話だ。細かい挿話は端折ったが、不死身の男の勧善懲悪。男の子には悪くないだろう。
ただ、そんなに感心するストーリー仕立てでもない。シュヴァイガーの実の娘がニーナなのだが
15歳という想定の割には大人びていたな。それと始めに並び立てられた不良っぷりから
いい子になるのが、ちょっと素直すぎないか、ということやら、最後のルディの家での銃撃戦、
マックスは生き残るのはムリだろう、と思っていたが、ちゃんと生きているんだよなあ。重傷も負わず。
突っ込みどころもあるが、まドンパチと勧善懲悪を期待して、さらっとみるのがいいだろう。
時間は長いけどね。
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<ストーリー>
「監督・製作・脚本・主演に「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を手掛けたティル・シュヴァイガーを
迎えておくるガンアクション。巨大権力に追われる少女と、彼女を守る男の戦いを描く。
2014年5月開催の<カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2014>にて上映。

 ベルリンの高級ホテルで、ルームサービスを届けに来たトニーと、いちゃついているうちに部屋に
入ってしまった恋人のニーナは、実業家の客バッカーのPCに悪戯しようとする。
トニーは戻ってきたバッカーにPCを返そうとするが、逆上したバッカーに撃ち殺される。バッカーは
トニーに襲われたように現場を偽装、正当防衛を主張した。ところが、隠れて一部始終を見ていた
ニーナは、真実を伝えようと決心する。
検事は、ニーナを守るためにアフガン帰りの元軍人、マックスにニーナの保護を依頼する。」
(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2015-07-20 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「人生はマラソンだ! De Marathon」
2012 オランダ Eyeworks Film & TV Drama  113min.
監督:ディーデリック・コーパル
出演:ステファン・デ・ワレ、マルティン・ヴァン・ワールデンベルフ、フランク・ラマース、マルセル・ヘンセマ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
オランダ映画というのは初めてじゃないにしても、めったにお目にかからない。WOWOWならではの
作品。こういう映画を見せてもらえるのは単館になかなか行けない身としては嬉しいことだ。
本作、邦題通りで、4人の中年オジサンが人生を掛けてフルマラソンに挑戦する話。と書くとコメディ
っぽいが、ブラックな点もあるが結構シリアスな人生ドラマだ。ストーリーは難しいことはなく
ありがちな内容だが、オジサンの頑張る様と回りの人間が見つめる目の変化に心温まる一編と
なっている。まあ、あんなメタボオジサンが半年でフルマラソンを完走出来るようになる、とは
無理がありそうだが、それが出来てしまう感動が映画なんだろう。ガンが転移して血を吐くような
主人公格のオジサンも、残り300メートルまで走るんだものね。(途中で歩くけど)

自動車修理工場を経営するギーアとレオ、キース、ニコの中年というか初老のオジサン4人と
足が不自由なエジプト人青年ユース。オジサンたちはビールを飲んでカードばかりやっている。
働いているのはユースだけだ。そんな自堕落な生活があだとなったか、工場は4万ユーロの
税金を滞納し、差し押さえ寸前。かつて賞金がかかったマラソンを走ったことのあるユースの
話に触発されて、オジサンたちはロッテルダムマラソンに挑戦し、そのユニフォームにスポンサーの
名前を入れ、広告代を稼ごうとした。

ユースの叔父さんが大きな高級外車の中古車店を経営していてかつてスポンサーになってくれた
というので、みなで頼みに出かける。渋っていた叔父さんだが、ギーアが4人完走したら4万ユーロ、
出来なかったら、工場を差し出すという条件を出し、スポンサーになってくれることになった。

さてそれからが大変。ちょっと走っただけで息があがってしまうような腹の出たオジサンたち。
コーチを引き受けたユースは、まずスポーツショップへ連れて行き、かっこいいランニングウェアを
買う。しかし、タバコは吸うわ、ビールは飲むわで、なかなか怠け癖が抜けない。
「工場を渡してもいいのか!」というユースの励ましに、タバコを絶ち、ビールを止め、ジムに通い
鍛えはじめたオジサンたち。シューズショップの若い男性店員が気になって仕方のないゲイっけの
あるニコ、娼婦と結婚し赤ちゃんが居るにもかかわらず、娼婦グセが抜けない女房がいるキース。
お金持ちの妻と結婚いたが、敬虔なクリスチャンであるため日曜は必ず教会に行かなくては
ならず、そのことが窮屈でしょうがないレオ。そして、工場を経営するギーアは食道ガンが肺に
転移し、咳き込むと血を吐く身。しかしそのことは家族に知らせず人生の証として走ることを諦め
なかった。息子は反発ざかりで親のことを聞かない。

そんなオジサンたちでも頑張ってついに30キロ走を制覇。試走をしようとエントリーしたマラソン大会に
クルマは怖いから列車で来いとユースに言われていたのに、オジサンたちはクルマで出かけ、
駐車場が見つからず、遅刻。彼らは出場を止めて、酒場や売春街に繰り出す始末。
帰ってきた4人に対し、当然ユースは激怒。レオが、ユースを雇ったのは足の悪い身障者を
雇うと政府から補助金が出るからだよ、と言ってしまい、ユースは飛び出ていってしまう。後を
追ったギーアは、自分の病気のことを説明する。驚き、止めるように説得するユースだが
自分の意思として走るんだ、と聞かないギーア。コーチを続けることになるユースであった。

いよいよロッテルダム・マラソンの日がやって来た。前の日、日曜日には教会に行かないと
奥さんから出て行け、とわれてしまうレオは、マラソンを止めると言い出す。これで計画は
パーになってしまった。怒るみんなだが、しょうがない。またビールを飲み自堕落な感じに
戻っていく。しかし、当日の朝、教会から抜けだしたレオは皆のもとに駆けつける。さっそく
ユニフォームに着替え、走ってスタート地点へ。
黄色と紫のユニフォームには中古車屋のロゴが。意気込んで走り始める4人。それぞれの
家族たちも応援にかけつけた。初めのうちは順調だったが、やはりフルマラソンは簡単では
ない。それでも、オジサンたちの意思は固く、遅れたギーアを残し、3人はゴールイン。

遅れたギーアは途中でテレビ中継班の移動バイクからインタビュー受け、賭けをしたんだ、
4人の仲間で完走できたら4万ユーロ、だめなら工場を手放すのさ、と。その様子をギーアの
息子が仲間たちとテレビで観ていた。オヤジが頑張っている・・・。息子の眼の色が変わる。

ついに最後の一人になってしまったギーア。彼の後ろには数十台の白バイが。凄いVIPが
走っているようだ。苦しい中、渾身の力を振りきって、走るギーアだったが、あと300メートルという
ところで倒れてしまう。そして救急車で病院へ。緊急手術が行われるが、駆けつけた仲間や
家族の祈りも虚しく、ギーアは帰らぬ人になってしまう。
その後、仲間3人とユースは何をしたか。それが冒頭に掲げたポスター写真だ。あの写真の中の
車いすのギーアは、もう亡くなっているんだ。仲間があと300メートルを車いすに乗せてゴール
させたのだ。そして半年後、自動車工場ではギーアの息子がオジサンたちと働いていた。
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よくよく考えると、どうってことないお話なんだが、なんかオジサンたちが頑張っている、回りの
見る目が変わる、そしてラストの友情、息子の変化と、こころホンワリとなってしまう。
大向こうを唸らせる作品ではないが、ホノボノと心温まるそしてシンミリする佳作といえよう。

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by jazzyoba0083 | 2015-07-15 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「犬と私とダンナのカンケイ Darling Companion」
2012 アメリカ Werc Werk Works,Kasdan Pictures,Likely Story.104min.
監督・(共同)脚本:ローレンス・カスダン
出演:ダイアン・キートン、ケヴィン・クライン、マーク・デュプラス、リチャード・ジェンキンス、サム・シェパード他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
出ている役者の割にはちょっとも面白くなかった。わざわざ映画にするようなドラマがない。
脚本が弱いんだな。もっと犬が絡んでくるのか、と思いきや、犬はダシで、3組の男女の
愛情物語なのだ。いろんな人が出てくるので、誰が誰の娘で息子で、甥で、とかわかりづらい。

主役どころは、ダイアン・キートンと頚椎専門の外科医ケヴィン・クライン夫妻。その下の娘と
犬の主治医となるインド系の男性、ケヴィン・クラインの姉(ダイアン・ウィースト)とイギリスで
解体屋を22年経営し倒産、イングリッシュパブを開こうと皆に投資を呼びかけるリチャード・
ジェンキンス。姉の前夫の子で、今は外科医ケヴィンの下で同じ外科医として働くマーク・デュプラスと
ダイアン・キートン夫妻の別荘の管理人でロマの系統だというリンゼイ・スローン、
それぞれの愛情の物語が、ダイアン・キートンが高速道路脇で拾ってきた雑種犬「フリーウェイ」が
1か月後に、主治医となった男性と一緒に拾ってきた末娘との結婚式でやってきた別荘から
フリーウェイが逃げ出し、それを皆で捜索する模様を背景に、描かれる。
それぞれそうびっくりしたことはなく他愛のないものだ。もう少し、ドキドキハラハラがあったり
あっとビックリがあっても良かった。最後に逃げ出したフリーウェイがみんなの前に姿をあらわす
のはお約束。そしてその頃にはそれぞれの愛情はまた確認されて固まるというのもお約束。

日本では劇場未公開なのでWOWOWで鑑賞したわけだが、コロラド?の紅葉や自然が
美しかったのが良かったくらいで、わざわざTSUTAYAに行って借りてくるほどの手間を掛ける
映画ではない。ダイアン・キートンて最近こうしたハズレの映画が多くないか?
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<ストーリー>
外科医の夫ジョセフが多忙なベスは負傷した捨て犬を拾い、拾った場所にちなんで
“フリーウェイ(高速道路)”と名付ける。1年後、ジョセフの娘グレースは、地方にある
ジョセフとベスの別荘で、“フリーウェイ”の傷を治療してくれた獣医と結婚する。
だがその直後、ジョセフが散歩させている途中、“フリーウェイ”は行方不明に。
ベスは仕事が待つ病院に戻ろうとするジョセフに対して怒り、2人は夫婦げんかを始めて
しまい……。 (WOWOW)

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by jazzyoba0083 | 2015-07-14 22:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

フライトゲーム Non-Stop

●「フライトゲーム Non-Stop」
2014 アメリカ StudioCanal,Silver Pictures.107min.
監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、ルピタ・ニョンゴ、スクート・マクネイリー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7,5ということころ。面白かった。上映時間も丁度いい。残念だったのは真犯人の
動機がやや弱いかなというところ。後は、密室の犯人探しのサスペンス、墜落の恐れの中の
着陸というスリル、それこそ原題のようにノンストップで展開する。目が離せない107分で
あった。リーアム・ニーソンは欠陥を抱えた連邦航空保安官。飛行機に乗って、警備をする
仕事だ。彼は6歳の娘を白血病で亡くし、妻にも先立たれていることから、アルコールに走り
問題あり、の保安官であった。

彼(ビル)が搭乗したロンドン行きの飛行機。保安官だけしか持てないテキストでチャット出来る装置に、
指定された口座に1億5000万ドルを振り込め、さもないと20分に一人づつ殺す。と脅しが入った。
乗客に気付かれないように、犯人探しが始まる。CAと隣に座ったジェン(ムーア)も協力して、
ビルがメールを打った直後に反応してメールを打っている人物を機内監視カメラでマークしていく。

すると、たまたま乗っていた仲間の保安官が一味であることが判明。トイレなかで銃を撃たれそうに
なるので、仕方なく扼殺してしまう。彼の持っていたアタッシュケースからは大量のコカインが
見つかった。

地上では、問題を抱えたビルが、ハイジャックをした、ということになってしまい、機内からの動画
も投稿され、テレビのニュースで流れる。しかも犯人が指定した口座はビルのものであることも
判明。それを機内の全員が見てしまうことになる。
これもまたたまたま乗っていたNYPDの警官ら有志の連中に、抑えこまれそうになる。
そこでビルは自分の正体を明かし、確かに問題は抱えているが、今はみんなを救いたい、
協力してくれ、と説得する。ビジネスクラスに乗っていたPCのプログラマーの協力を得て、
犯人のメーラーにウィルスを送る。そして全員の手を上げさせておいてメールを打つとなる電話が
あった。これは自分の電話じゃない、という男を押さえ込むと、彼は途端に泡を吹いて絶命。
それまでビルが怪しいと彼を抑えこみにかかった男たちも協力を申し出た。

その前に、機長がやはり毒物と思われる中毒で死亡し、操縦は副操縦士の手に委ねられて
いた。操縦室に入れるのはCAのナンシーだけだ。彼女が怪しいのか?

そのうち、犯人は要求が受け入れられなければ、爆弾が破裂する、と脅す。ビルは必死に
爆弾を探すと、コカインのなかに埋まっているのを発見。万一のことを考え、爆発力が
機内に影響を与えないよう、ドアの近くに置き、客の荷物で覆い、高度を8000フィートまで
落とすよう副操縦士に指示する。しかし、旅客機の横には英国空軍の戦闘機が両側から
護衛するといって飛んできた。勝手に高度を変えるな、という指示もされた。

そうこうするうちに、やがて真犯人が判明、彼は航空保安官のゆるい警備のせいで
航空機の安全は保たれていない、9.11の時と変わっていない。(真犯人はあのテロで
肉親を亡くしている)そういうわけで、保安官の質が悪いから航空機は落ちた、と言わせる
ために、自分も助からないことを承知で爆弾を仕掛けたのだ。
そしてあのプログラマーも仲間に引き込まれていた。しかし彼は死ぬのはゴメンだと思って
いた。しかし、爆弾は爆発、後部の扉付近に穴が開いてしまう。高度は何とか8000フィート
まで下げられ、酸素マスクで乗客は生存できていた。副操縦士は必死でアイスランドの
飛行場に着陸を試みる。左エンジンは火を吹き、着陸するときに車輪は折れ、機体がばらばらに
なる寸前で飛行機は止まった。

犯人扱いだったビルは一躍150人の乗客を救ったヒーローとなったのであった。

そんなお話。もっと細かい描写は省いたが、ハラハラ感、ドキドキ感はたっぷり。一気に楽しむ
ことが出来る。狭い飛行機の中でも活劇の見せ方などカメラアングルもよく計算されている。
同乗していた医師が鼻がパンチでいびつになってしまったのを手で治すところなどは、一瞬、
医師が犯人か、と思わせたり、そういうミスリードに繋がるガジェットがあちこちに埋め込まれて
いる。リーアム・ニーソンは相変わらず安定しているし、オスカー女優ジュリアン・ムーアの存在が
ちょっと大きすぎて浮いてしまっているが安定感は流石だ。
それにしてもあんな旅客機を着陸させてしまう副操縦士、巧すぎじゃないか?
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<ストーリー>
リーアム・ニーソン主演&ジャウム・コレット=セラ監督という『アンノウン』のコンビが放つ
サスペンス・アクション。NY発ロンドン行きの飛行機に乗り込んだ航空保安官が、
1億5000万ドルを送金しなければ、20分ごとに1人を殺すという脅迫メールのせいで、
146人の乗客乗員全員を相手に孤独な戦いに挑むさまを描き出す。

航空保安官ビル(リーアム・ニーソン)が客を装いアメリカ・ニューヨークからイギリス・
ロンドンへ向かう旅客機に乗り込んだところ、何者かからメールが届く。その内容は、
1億5千万ドルを指定口座に送金しなければ20分ごとに1人ずつ機内の誰かを殺す
というものだった。
単なるいたずらかどうか真偽のほどを疑っているうちに、1人目の犠牲者が出る。
大西洋上空をフライト中の密室とも言える航空機内で起こった殺人にビルはまず乗客を
疑い携行品を調べるが、何も手がかりになるようなものは見つからない。
保安局が乗客名簿を調べるも怪しい点は誰にもなく、指定された口座がビル名義である
ため彼へ疑いの目が向けられてしまう。
次の犠牲者が出るまでのタイムリミットが迫り緊張感が高まる中、見えざる敵との
頭脳戦が始まる……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで
by jazzyoba0083 | 2015-07-13 22:47 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)