My Best Movie of 2015

My Best Movie of 2015


■口上
今年は劇場20本を含め、全部で208本の作品を鑑賞しました。昨年よりやや少なくなりました。
年初はオスカー受賞作を追いかけ、年末も佳作に巡り会えました。主にフィールドとしている
WOWOWでも思いもかけずいい作品に出会えたり、なかなか充実した一年でした。

中でもあまり観ない邦画に触れるチャンスが多く、良作を鑑賞することも出来ました。
またいい映画は何回観てもいいなあ、ということで複数回の鑑賞に及ぶ作品もかなり
ありました。200以上の映画の内容を全部覚えてなどいられませんが、ブログを
振り返る時、印象深い映画はすぐにスクリーンが脳裏に浮かびます。

ランキングはあくまで個人レベルでの鑑賞の範囲内であり、見に行けなかったり、
世の中では「いい映画」と評されるものを観ていない場合も多々ありますので、
その辺りご了解ください。

■劇場映画編

①「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
(Birdman or(The Unexpected Virtue of Ignorance))
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②「スター・ウォーズ:フォースの覚醒」
(Star Wars:The Force Awaken)
③「セッション」
(Whiplash)
③「アメリカン・スナイパー」
(American Sniper)

⑤「黄金のアデーレ 名画の帰還]
(Woman in Gold)
⑥「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
(Imitation Game)
⑦「キングス・マン」
(Kings man:The Secret Service)
⑧「007 スペクター」
(Spectre)
⑨「アヴェンジャーズ/エイジ オブ ウルトロン」
 (Avengers:Age of Ultoron)
⑩「ミッション・インポッシブル ローグ‥ネイション」
 (Mission Impossible Rogue Nation)

次点(順番に意味はありません。私としては全部★7つでした)
・「博士と彼女のセオリー」
 (The Theory of Everything)
・「日本のいちばん長い日」
・「ミケランジェロ‥プロジェクト」
 (The Monument Men)
「マイ・インターン」
 (The Intern)
・「チャッピー」
 (Chappie)
・「カリフォルニア‥ダウン」
 (San Andreas)
・「ジュラシック‥ワールド」
(Jurassic World)
・「フォックス‥キャッチャー」
 (Foxcatcher)
・「ターミネーター 新起動/ジェニシス」
(Terminator:Genisys)
・「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
 (Chef)

■評:
1位と2位はすぐに決まりましたが、3位以下は悩みました。選んでシネコンに
行くわけなので自分が嫌いな映画は観ないのが普通。その中でも、あれれ?と
思わせる作品もあります。今年は「ジュラシック・ワールド」が期待したほどの
出来では無かったのが残念でした。みっけもん、と言ったら失礼ですが、
「黄金のアデーレ」は予備知識無しで観たのですが、ホントによく出来た映画でした。
ヘレン・ミレンが最高でした。

俳優で印象に残ったのは「スプラッシュ」のJ・K・シモンズ、「バードマン」のマイケル・キートン、
「イミテーション・ゲーム」のベネディクト‥カンパーバッチ、そして「アメリカン・スナイパー」の
ブラッドリー・クーパーでした。みんな男優ですね。

■テレビ鑑賞編
一年間、主にWOWOW、時々NHKBSで観た作品の中で★8つ以上を献呈した
作品を観た順番に列記します。新旧・洋邦ごちゃまぜです。二重丸は★9。
個人的には満点の作品です。

・「ハンナ・アーレント」(Hannah Arendt)
・「セイフ・ヘイブン」(Safe Heaven)
・「フルベール駅で」(Fruitvale Station)
・「小さいおうち」(邦画)
・「ドレッサー」(The Dresser)
・「そこのみにて光り輝く」(邦画)
◎「海を飛ぶ夢」(Mar Adentro)
・「おとなの恋には嘘がある」(Enough Said)
・「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(Nebraska)
・「チョコレート」(Monster's Ball)
◎「グランド・ブタペスト・ホテル」(The Grand Budapest Hotel)
・「それでも夜は明ける」(12 Years a Slave)
・「鑑定士と顔のない依頼人」(The Best Offer)
・「8月の家族たち」(August:Osage County)
・「オール・イズ・ロスト~最後の手紙~」(All Is Lost)
・「her/世界でひとつの彼女」(her)
・「ウォルト・ディズニーの約束」(Saving Mr.Banks)
・「ある過去の行方」(Le Passe」
・「スペア・パーツ」(Spare Parts)
・「メリー・ポピンズ」(Mary Poppins」
・「未来は今」(The Hudsuker Proxy)
・「猿の惑星:新世紀(ライジング)」(Dawn of The Age of The Apes)
・「柘榴坂の仇討」(邦画)
・「理想の女(ひと)」(A Good Woman)
・「超高速!参勤交代」(邦画)
◎「ビッグ・リボウスキ」(The Big Lebowski)
・「リミットレス」(Limitless)
・「天才スピヴェット」(The Young and Prodigious T.S.Spivet)


■複数回視聴したもの(個人的お気に入り作品)
★「必死剣 鳥刺し」(邦画)
★「靴をなくした天使」(Hero)
★「アメイジング・スパイダーマン2」(The Amazing Spider-Man 2)
★「ゼロ・グラビティ」(Gravity)
★「ダラス・バイヤーズクラブ」(Dallas Buyers Club)
★「インターステラー」(Interstellar)
★「秋刀魚の味」(邦画)


■2016年は早々にオスカーの発表。ことしはどんな映画に会えるだろうか。
ワクワクです。

by jazzyoba0083 | 2015-12-31 23:27 | Best of 2015 | Trackback(45) | Comments(6)

嗤う分身 The Double

●「嗤う分身 The Double」
2013 イギリス Alcove Entertainment  93min.
監督・(共同)脚本:リチャード・アイオアディ 原作:ドフトエフスキー『二重人格』
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ミア・ワシコウスカ、ウォーレス・ショーン、ヤスミン・ペイジ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
2015年の映画鑑賞納めが、本作となった。別に意識してこれになった訳ではない。
好悪の別れる映画だろう。allcinemaの感想にカウリスマキの影響を指摘する方がいたが
私もそんな感じを受けた。時代性や地域性を排除した作り、意識した色彩と、なんとも
不思議な日本の音楽を使った当りはカウリスマキ「過去のない男」に似ているような感じも
する。自分の分身の登場に困惑する男の不条理劇なのだが、劇中に使われる「上を向いて
歩こう」やブルーコメッツの「ブルー・シャトウ」他のグループサウンズは、日本以外では
どんな印象で受け取られたのだろうか。というか日本の曲だと気がつくのだろうか。
カウリスマキ「過去のない男」ではクレイジー・ケン・バンドが使われていたっけ。

さて、終始困り顔のジェシー・アイゼンバーグ扮するサイモン・ジェームズ。彼とそっくり
なジェームズ・サイモンというこちらは始終にやけ顔の不思議と自信を漲らせる(ハッタリ
だが)男。本家の困惑をそっちのけにやりたい放題のサイモンは、ジェームズが自分の
態度をはっきりさせないから苛ついている彼女を頂いちゃったり、くっつける役をしたり、
これはだれにでも分かることだけど、叶えられない願望を何の苦労もなくハッタリだけで
上手く切り抜ける、またどちらが自分なのかという不条理に悩む、人間だれでももつ性の
片面のメタファー的存在なのだ。

観始めてよく分からない設定に、観るのを止めようかと思ったのだが、よく分からない
「魅力」みたいなものに引きこまれて見切ってしまった。原作は未読だが、人間の持つ
二面性みたなものを描いたものなのだろう。

構成、カメラワーク、プロダクションデザイン、色彩、音楽、すべて妙ちきりんな映画なのだが
なんか不思議と「味」とか「雰囲気」を持つ作品だと思う。カウリスマキを好む方はきっと
面白いのではないか。
「悲喜劇」とでもいうのか「(苦笑)」という吹き出しがたくさん出るような映画である。
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<ストーリー>
ロシアの文豪ドストエフスキーの『分身(二重人格)』を『サブマリン』のリチャード・
アイオアディ監督が映画化。
気の優しい内気な男が、自分と全く同じ姿をした男の出現によって人生を狂わされていく。
出演は「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、「イノセント・ガーデン」の
ミア・ワシコウスカ、「トイ・ストーリー」シリーズのウォーレス・ショーン。
2013年10月17日より開催された「第26回東京国際映画祭」コンペティション部門にて
「ザ・ダブル 分身」のタイトルで上映された。

厳しい束縛と管理体制の中、労働者は単なるコマにしかすぎない世界。“大佐”
(ジェームズ・フォックス)なる者が君臨する不穏な雰囲気の会社で働くサイモン・ジェームズ
(ジェシー・アイゼンバーグ)は、気は優しいが要領の悪い内気な男。
勤続7年になるが、その存在感の薄さから名前もまともに覚えてもらえない。
上司のパパドプロス(ウォーレス・ショーン)からはひどい扱いを受け、同僚にはバカにされ、
入院中の母親からも蔑まれる日々。密かに恋するコピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)の
部屋を自室から望遠鏡で覗くのが習慣だった。

そんなある夜、いつものように望遠鏡を覗いていた彼は上層階の窓際に立つ一人の
怪しい男を発見、男はサイモンに向かって手を振るとそのまま静かに飛び降りる。
この日を境にサイモンの人生はさらなる悪状況へと陥っていくのだった……。

会社期待の新人として入社してきたジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)は、
顔、背格好、ファッション、そして爪の形までサイモンと瓜二つの男であった。もう一人の
“自分”の出現に激しく動揺するサイモンだったが、上司や同僚は誰一人としてこの状況に
驚くことも不思議がることもしない。
ジェームズは瞬く間に会社に馴染み、一方のサイモンはますます影の薄い存在になっていく。

彼らの容姿は全く同じであったが、性格だけは真逆だった。サイモンはハナに対しまともに
アプローチもできないが、ジェームズは多くの女性を虜にし一度に複数と付き合うことができた。
サイモンは自己主張をせず仕事を正当に評価してもらえないが、ジェームズはそのアピールの
強さですぐさま上司の信頼を得てしまう。
そしてサイモンは真面目で優しいが、ジェームズはいい加減でずる賢かった。自信家で
カリスマ性を持つジェームズの魅力はハナをも巻き込み、彼女はジェームズに惹かれていく。
ハナのためにジェームズとの仲を取り持つサイモンだが、心の中は不安と悲しみに溢れていた。
やがてジェームズは“替え玉スイッチ”をサイモンに強要し始める。互いの適正を活かし、
時と場合によって二人が入れ替わることでその場をうまくしのいでいこうというのだ。
だが狡猾なジェームズの行動は徐々にエスカレート、サイモンは自分の人生を乗っ取られ
“存在”そのものを奪い去られる恐怖を感じ始めるのだった……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-12-30 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

秋刀魚の味(4回目)

●「秋刀魚の味」
1962 日本 松竹映画 113分
監督:小津安二郎  脚本:野田高梧、小津安二郎
出演:岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子、三上真一郎、中村伸郎、加東大介、
   吉田輝雄、三宅邦子、東野英治郎、杉村春子、北竜二、岸田今日子、環三千代他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
NHKが松竹などと協力し、本作をデジタル・リマスタリングした。どんな映像に
なったのだろうか、そんな興味もあり、4度目の鑑賞。先回は2011年の秋に観て、
「また観るだろう」と書いてあるが、その通りとなった。小津作品でも好きな一品である。

テクニカルな感想・評価などは先回のこちらのブログを参照いただきたい。

デジタルリマスタリングされた映像は、まず冒頭の赤白の煙突の鮮やかさから既に明らかで
ある。ノイズが少なくシャープになった映像は、昭和37年の時代の雰囲気をリアルに映し出して
いる。女性の服のシワや顔の陰影など、映画の表情を豊かにしていると感じた。
それにしても岩下志麻は綺麗だ。
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昭和37年。東京五輪まであと2年。戦争の痕跡もまだ消えきらず、という時代の雰囲気が
私にはとても心地よい。自分、小学校4先生だった。女性は普段からまだ着物を着ていて、
紳士はソフト帽を被っていた。

そんな時代をバックに繰り広げられる「ほろ苦い」初老の男のお話。小津映画独特の
短いセリフの繰り返しは、非常にユニークだが、何故か心に温かく響く。
「そのクラブ、いいですよね」「マクレガーだからな」「マクレガーですものね」「ああ、マクレガー
だからな」。見方によってはクサイと思われてしまうが、小津の作品の中では格別の味わいを
持つ。特に笠智衆によって語られると堪らない・・・。
速度が早く、情報が溢れ、人々の心がカサつき、金、金と(この映画も金が1つのエピソード
にはなっているが)追い掛け回されている現代では描き得ない味わいが、心に沁みるのだろう。

ストレートな物語を語るのではなく、外側にある話からメインテーマを浮かび上がらせる手法。
それだからこそ、ラストの娘が嫁に行った後の台所で椅子に座る主人公の男の寂しさが
浮かび上がってきて切なく伝わるのだ。

このデジタルリマスター版、ブルーレイに永久保存だ。
by jazzyoba0083 | 2015-12-24 23:15 | 邦画・旧作 | Trackback | Comments(0)

●「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 Star Wars:The Force Awakens
2015 アメリカ Lucasfilm Ltd.,Bad Robot,Truenorth Productions.
監督・(共同)製作・(共同)脚本:J・J・エイブラムズ
出演:ハリソン‥フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー‥リドリー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
1年以上前から前宣伝に努め、TVスポットもガンガンに打ち、いよいよ公開された「SW EP7」。
予想通り大ヒットで、アメリカでは公開週末で既に制作費を回収してしまった。まあ、世界には
SWファンが多いんだねえ。しかも世代を超えて。

かくいう私もウルサ方やフリークでは無いのですが、77年の第一作から全部観ている、
ファンではあります。しかしEP1~3のCGまみれのちゃちっぽさに、宇宙冒険譚の醍醐味を
見失い、熱が冷めていたことも確かだった。それだから本作にかける期待も大きかった。
大きすぎたのかもしれない。

本作からジョージ・ルーカスは主要な制作陣からは退き、このところ飛ぶ鳥を落とす勢いの
J・J・エイブラムズが起用され、配給はルーカスフィルムを買収したディズニーとなった。

EP的にいえば「ジェダイの復讐」から32年が経過。王道の冒険譚である4~6の続編として
7が作られた。前作から32年も経っているのだから、前作群を復習して、なんてことを
言わせてはダメだ。7は7としてちゃんと独立して面白くなくてはならない。ディズニーが
JJに期待したのもその辺りであろう。事実、4~6に対するオマージュのシーンも沢山出てくるし
大体、ハン・ソロ、レイア姫、そしてルーク・スカイウォーカーという往時を彩った英雄たちが
帰ってきている。そうもちろんC-3POやRS-D2も。そうしたレガシーをベースにして新しい
お話を組み立てたのだ。

宇宙冒険譚としてさすがに面白く出来ていた。4~6を知らなくても全然楽しいと思う。
帝国軍に変わり登場したファースト‥オーダーなる新しい敵。そしてダースベイダー2世の
ようなカイロ・レン。さらに彼をして最高指導者といわしめるスノークなる巨悪の登場。

新しいキャラクターとしてレイというフォースを操る若い女性。ストームトルーパーからの
逃亡者でレイと行動を共にするフィンという黒人の若者。さらに新しいドロイドのBB-8。

新しいお話といえども、帝国軍対共和国軍という構図やデススターみたいな帝国軍の基地、
共和国軍が使うXウィングや帝国軍のタイ・ファイターは同じだし、ハン・ソロが乗っていた
ミレニアム・ファルコンも健在。インペリアル・スター・デストロイヤーの残骸があったりで。
往時のファンたちは狂気するアイテムは外していない。
既視感はありありだけれども。ストーリーの斬新さ、という点では満点というわけにはまいら
ないが、これはEP8そして9への序章なのだろう。そこではきっとレイやフィンの、また
最後にしか出てこないけどルークの活躍が待っているのだろう。楽しみは続くという訳だ。

JJは、最新のテクノロジーを得て、「スター・ウォーズ」を新たなフェーズに押し上げたと
言えよう。だが、EP1~3の様にCGばりばりではなく自然を巧みに取り入れ人工的なもの
になるのを避け、人間臭く作り上げた。そこはJJの力量を褒めなくてはなるまい。

キャストの中ではレイを演じた新人デイジー‥リドリーに注目した。男前の面構えがきりりとして
なかなかよろしい!しかし、ジェダイしか扱えないはずのライトセーバーをレイもフィンも使って
いたけど、彼らはフォースに覚醒したからOKなのか?フィンも?原題はフォースは単数形
なんだけどな。一般論として、のフォースかな。そんなことも次作への期待につながっていく。
昔から大好きだったチューバッカ、今回も活躍だ!ちょっと可哀想なんだけどね。

ところで今回始めてIMAX3Dで鑑賞してみた。画面がもっと大きいのか、と思ったがそうでもなく
3Dのありようが、まるで現実の光景を切り取って見入っているという感覚。その深みに感心
した。これからは宇宙ものやMARVELものの3DはIMAXで見たくなるな。

いやいや、それにしても楽しい映画ではあった。
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<プロダクションノート>
映画史に燦然と輝くSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズが、監督に「スター・トレック」
「SUPER 8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスを迎え、新たなる3部作の幕開けとして
贈る全世界待望のSF超大作。
「スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還」からおよそ30年後を舞台に、家族を待ち
続ける孤独な女性レイと、戦うことに葛藤するストームトルーパーの脱走兵フィンとの出会いが
導く壮大な冒険の始まりを描く。
出演はヒロインのレイ役に新人デイジー・リドリー、フィン役に「アタック・ザ・ブロック」の
ジョン・ボイエガ。そのほかアダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ルピタ・ニョンゴらが
新キャラクターとして登場。さらに、ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー
はじめ旧シリーズの伝説的キャラクターを演じたキャストたちも豪華に再登場。(allcinema)

この映画の詳細は
by jazzyoba0083 | 2015-12-23 11:40 | 洋画=さ行 | Trackback(4) | Comments(0)

●「エクソダス:神と王 Exodus:Gods &Kings」
2014 アメリカ Chernin Entertainment,Scott Free Pro.,Babieka,Volcano Films.150min.
監督・(共同)製作:リドリー・スコット 
出演:クリスチャン・ベイル、ジョエル・エドガートン、ジョン・タトゥーロ、ベン・キングズレー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
この映画を観た人は等しく、名作「十戒」を思い出してしまうだろう。旧約聖書に謳われた
「出エジプト記」、ヘブライ人を率いたモーゼが紅海の海を割り、追っ手のエジプト王ラムセスの
部隊から逃れるという超有名な話を、綴ったもの。リドリーは今なぜこの映画を撮ろうとした
のだろうか。

歴史に忠実に映画いているので、特に珍しいことが起きるわけではないのだが、神の怒りが
起こさせる10の奇蹟(ナイル川が赤くなる、ぶよ大発生、いなご大発生、カエル大発生、
エジプト人長子全員死亡などなど)が当節のVFXのチカラでリアルに描かれるところ、そして
何より、海が真っ二つに割れるのではなく、潮が引いていく、そして大津波のように元に戻る
光景もVFXを使って迫力あるスペタクルとなっている。そのあたりはまあ、見応えがあるっちゃ
ある。VFXもいいのだけれど、この時代の映画って「ベン・ハー」もそうだけど、CGなど使わずに
リアルに映像化したダイナミックの方に驚異を感じたと記憶している。
クリスチャン・ベイルも頑張っているけど、モーゼというイメージ、どうしてもチャールトン・
ヘストンが強すぎて損しているなあ。

150分という長い映画だが、歴史物語を追いかけていると次に起こることが分かっていても
見てしまう。映像的にはダイナミックなのでその点を面白がれば結構見られるかもしれない。
弟に捧げた字幕が出るが、お兄さんスコット、もう少し頑張って欲しいなあ。ファンとしては。
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<ストーリー>
兄弟のように育てられたモーゼとエジプト王ラムセス。ヘブライ人を巡り、運命に翻弄される
2人の男の姿を描く、リドリー・スコット監督によるスペクタクル・アドベンチャー。
カエルの大量発生、ナイル川が真っ赤な血に染まり、そして紅海が割れるさまなど、
“10の奇跡”と呼ばれるモーゼの行いを科学的根拠に基づき映像化。

紀元前1300年、多くのヘブライ人が暮らす古代エジプト。増えすぎたヘブライ人の男児を
殺すようファラオ(エジプト王)が命じたため、赤ん坊だったモーゼも川に流される。しかし、
エジプトの王女に拾われ、王子のラムセスと兄弟同然に育てられる。

時が経ち、成長したモーゼ(クリスチャン・ベイル)は、ラムセス(ジョエル・エドガートン)と
共に兵を率いてヒッタイト帝国との戦いで敵を撃破するなど、王国での地位を確立しつつあった。
しかし、ヘブライ人の長老ヌン(ベン・キングズレー)から、自分がヘブライ人であることを
知らされる。
モーゼは、ヘブライ人を鞭打ちにしていたエジプト人を殺害し、国を追放される。やがて、
エジプト人による虐待から救うため、40万のヘブライ人を“約束の地(現在のパレスチナ)”へ
導くため、モーゼはエジプトに戻る。

ファラオとなっていたラムセスにヘブライ人の退去を提案するが、拒否される。すると、エジプトに
とって災いとなる“10の奇跡”が起こり、ラムセスはヘブライ人の退去を認める。モーゼたちは
エジプトを脱出するが、ラムセス率いるエジプト軍の襲撃を受ける。モーゼたちは紅海に追い
詰められ、誰もが絶体絶命だと覚悟するが……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。

 
by jazzyoba0083 | 2015-12-22 23:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「タイムシャッフル Time Lapse」
2014 アメリカ Royal Pictures,Uncooperative Pictures,Veritas Productions.104.
監督・(共同)脚本:ブラッドリー・キング
出演:ダニエル・パナベイカー、マット・オリアリー、ジョージ・フィン、ジョン・リス=デイヴィス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
時間旅行やタイムパラドクス、パラレルワールドものは好んでみるのだが、それでなくても
ややこしい筋となりがちなので、上手いこと整理して楽しく見られるようにしてもらいたいと
願わずにはいられない。

本作は、まるで舞台劇を見るがごとく、舞台の変化も少なく、登場人物も少ない。
低予算でアイデア勝負の映画なのだろう。「未来が映るカメラ」、これが本作のキーポイント。
ただ、思うほど単純な仕掛けではなく、また3人の主人公の若者たちの思惑も絡み、
私みたいなアホは隔靴掻痒の感想となってしまったのだ。映画ブロガーの中には本作を
絶賛する方も見えるが、そこまで深く解読するまでには私は至らなかった。みなさん
凄いなあ!!rottentomatosの評価も結構高い。でも日本では劇場では公開されて
いないんだな。こは如何に? 
私みたいに表層的にサラリと分かるような仕掛けでないと面白くないタイプの客はダメ
なんだろう。一方、こうした仕掛けを深掘りして読み解くことに面白さを見出すタイプの人は
面白いのだろう。「え?そんなに小難しい映画か?」と凡人を不思議に思う方もいらっしゃるだろう
けれど、凡人はそんなもんなんです。

大体の流れは分かりますよ、アパートの管理人を仕事にしながら共同生活する3人の
若者。画家志望のフィン、彼の恋人キャリー、そしてドッグレースにハマって結構やばい
生活をしているジャスパー。 ある部屋に住んでいるジイさんが最近姿を見せない。
気になったキャリーは家に入ってみる。そこには黒焦げになったジイさんの死体と
壁一面に貼られたポラロイド、そして見慣れぬ大きなカメラのような機械が自分たちが暮らす
部屋にレンズを向けて据えられていた。

ここでのキャリーの行動がこんがらがる要素その1。壁にあった不都合な写真を抜き取った
んだよね。壁にあった写真は未来の3人の姿を写したものと、その結果を写したものが
シンクロしているかどうか並べて貼ってあった(と思う)。そこには後でその話が出てくるが
キャリーがジャスパーと浮気している光景もあったので、キャリーは剥がしたわけ。
キャリーはジイさんの家に入ってそこの機械が自分たちの未来の写真を吐き出す装置で
あることを咄嗟に理解し、咄嗟に不都合な写真を回収してしまったの??

で、3人は未来のことが分かる装置の登場に狂喜。特にドッグレースをやっていたジャスパーは
翌日の20時の自分たちの窓辺が映しだされた写真が出てくる仕掛けになっている
わけで、当り番号をカメラに映させ、それと同じ結果が未来に生じることで大金を稼ぐようになってきた。
(意味がよく分かってない・・・orz)
3人は未来を写した自分たちの光景と同じようにしないと、ジイさんのように黒焦げになって
死んでしまうと信じていたのだ。でも、実際ジイさんの死因はそうではなく、なんかの薬品を
浴びたことだったのだけれど。

金を巡り次第に3人の仲がギクシャクしてくる。ジャスパーの賭けの胴元も登場したり、
博士の同僚と思しき女博士が出来てジャスパーに殺されたり、ジャズパーは胴元も用心棒も
殺してしまい、しまいにゃジャスパーとフィンが争いとなり、キャリーは水晶球でジャスパーを
殴り殺す。更に、恋人なのにキャリーはフィンを背後から銃で殺しちゃうのだな。もう何だか
わかりません!! どうやら写真は朝の8時と夜の8時に出てきて、それをキャリーのみ知って
いてこれを利用していろいろと悪さをしたらしんだけど、恋人を殺してどうしようというわけ??
二度見れば分かるのかなあ・・・。
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<ストーリー>
24時間後を映し出すカメラを手にした3人が、それぞれ理想の未来を手に入れようと
駆け引きを繰り広げる。巧みな脚本と登場人物たちの心理戦が見もののSFスリラー。

リメイク版「13日の金曜日」、TVドラマ「THE FLASH/フラッシュ」などで注目の
女優、D・パナベイカーが主演するシチュエーションSFスリラー。
パナベイカー扮するヒロインとその恋人である画家の青年、そしてドッグレースに目が
ない友人の男。登場人物はほぼこの3人、舞台も彼らの部屋と巨大なタイムカメラのある
部屋の2つと、低予算の制約を逆手にとって、3人の思惑が交錯する心理戦を描いてみせた。
監督・脚本は本作が初の長編という新鋭B・キング。再度見たくなる伏線やトリックに注目だ。
(WOWOW)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-12-21 23:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ギリシャに消えた嘘 The Two Faces of January」
2014 イギリス・フランス・アメリカ Timnick Films,StudioCanal,Working Title Films.96min.
監督・脚本:ホセイン・アミニ   原作:パトリシア・ハイスミス 『殺意の迷宮』(創元推理文庫刊)
出演:ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト、オスカー・アイザック、デイジー・ヴィーバン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7,5。面白かった。原作の持つ雰囲気が良いのだろうけど、それを上手く脚本化し
映像化した。主たる登場人物は4人。舞台はギリシアのみ。分かりやすいストーリー。
凝らないが故にすっと入ってくるオシャレなサスペンスといった感じ。どこか懐かしい。
オーソドックスだけど結構いい音楽。ヴィゴ・モーテンセンを始めとした出演者たちも
雰囲気にあっていた。1962年というまだ戦争を引きずった部分もあり、携帯やネットも
無いクラシカルな時代も物語に味わいを添えていたといえる。

大向うを唸らせるような物語ではなく、大きな対立があるわけでもなく、主役の3人が
ただただ、壊れていく様は、まるで音楽を聞いているような味わいだ。好きだなあ、
こういうの。ギリシャの光景が物語を引き立てている。 みんな胡散臭いんだ。その
胡散臭さの中で、みんな滅んでいく。あるものは命を落とし、あるものは救われ。
どんでん返しといえばいえるかもしれないけど、ラストでヴィゴ演じる詐欺師チェスターが
警察に撃たれ絶命する寸前、ライダル青年の胸に付けられた隠しマイクに、ライダルは
一切関係ない、と語るところ、カッコいいです。最愛の妻を不注意で殺してしまったことを
心から悔いていたに違いない、と理解できる。そして身寄りが無かったためギリシアの
墓地の簡単な墓に入ることになるのだ。そんな人生の一コマが、なんかいい感じで
しかも、短い時間で味わえた。こういうのは理屈じゃないんだろう。自分の感性にフィット
した、ということなんだろう。 録画して取っておきたい、と思わせる映画である。
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<ストーリー>
パトリシア・ハイスミスの小説『殺意の迷宮』を映画化したサスペンス。過って殺人を犯し、
逃避行を繰り広げる夫婦とその知り合いの青年が辿る運命を描く。
出演は「危険なメソッド」のヴィゴ・モーテンセン、「メランコリア」のキルステン・ダンスト。
「ドライヴ」などで脚本家として活躍してきたホセイン・アミニが初監督に挑戦。

1962年。ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダル・キーナー
(オスカー・アイザック)は、パルテノン神殿を訪れた際、優雅な装いのアメリカ人夫婦、
チェスター・マクファーランド(ヴィゴ・モーテンセン)と若く美しいその妻コレット(キルステン・
ダンスト)と知り合う。

コレットの依頼でガイドを引き受けたライダルは、夫妻と夕食を共にして、楽しいひと時を
過ごす。その夜、夫妻の元へ1人の探偵が訪ねてくる。実はチェスターは、ニューヨークで
裏社会の連中を相手に投資詐欺を働き、大金を奪って逃亡中だったのだ。揉み合いの
最中、誤って探偵を殺害してしまったチェスターは、偶然ホテルにいたライダルに嘘をつき、
協力を要請。やむなくライダルは偽造パスポートの制作を知人に依頼し、後日、クレタ島で
受け取る段取りを整える。

アテネを脱出し、船とバスを乗り継いでクレタ島に向かう途中で身の上話を語り合う3人。
しかし、親しげにコレットと接するライダルに嫉妬の炎を燃やしたチェスターは、次第に酒を
飲んで粗暴な言動を繰り返すようになってゆく。
一方、ラジオのニュースでチェスターが探偵を殺害した事実を知ったライダルは、正当防衛が
認められるからと自首を勧めるが、相手にされない。逃亡を助けて共犯者となったライダルも、
既に後戻りできない。そんな2人の男の微妙な緊張関係は、チェスターとコレットの夫婦仲にも
深い溝を生じさせてゆく。

遂に夫婦を殺人容疑で指名手配した警察が大規模な捜査を開始。そのプレッシャーに
耐えかねたコレットは、衝動的にバスを降りてしまう。港を目指して、荒涼とした大地を歩き
続ける3人。ところが夜、雨宿りのため立ち寄ったクノッソスの遺跡で、コレットに悲劇が降り
かかる。やがて厳重な警察の包囲網を潜り抜け、トルコのイスタンブールへ辿り着いた彼らを
待ち受けていたのは、思いもよらぬ残酷な運命だった……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-19 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「マイ・ライフ・メモリー Sunlight Jr.」
2013 アメリカ Original Media,Freight Yard Films and more.90min.
監督・脚本:ローリー・コルヤー
出演:ナオミ・ワッツ、マット・ディロン、ノーマン・リーダス、テス・ハーパー他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
オスカー級が出演しているので、嫌な予感はあったけど短いし、観てみた。あかん。
本作の女流監督は、「アメリカ南部のホワイトワーキングプア」の実情を描きたかったとの
ことだ。だが、これを映像化する意味があったのだろうか。救いのない現状を言いたかった
のかも知れないけど、頭の悪い人々が少しでもまともな生活をしようとする自助もない。

勝手に妊娠した子供を堕ろして殺しちゃうし、金がないのに酒や煙草は止めないし。
たしかにこういう人たちはいるだろう。それが現実なんだろう。ならドキュメンタリーを撮れよ、
と言いたくなる。作劇で訴える以上は、それからなんらかのメッセージを観客は受け取りたい
はず。「ああ、こんな奴がいるんだ。それで俺も安心した」と思われたら最悪だ。
また他国にはアメリカ南部にはトランプの過激なヘイトスピーチを支持するこういう恵まれない
バカの集団が存在するのね、と思われるのがオチだ。

終始暗く、暗澹とし、カタルシスもなく終わっていく。自分たちでなんとかあがいたのかよ!と
観客は言葉を投げつけるだろう。特に堕胎した女については、母となれば、どんなに辛抱しても
命を捨てることなど選択肢に入らないと思うのだけど。彼女も人生を打開しようとしない。一方
なぜ車いすの身になったかも分からないダンナは、酒浸りで、働こうとするのだが挫折の連続。
それ以上のことをしようと思わない。こういう輩が犯罪者になっていくのだろうなあ。

ナオミ・ワッツ、こんな映画に出ていたらダメですよ。観終わって気分の悪い映画だった。
原題はナオミが務める嫌な副店長のいるコンビニの名前。いかにも寓意的である。
邦題のタイトルは味もへったくれもない、どうしようもないもの。
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<ストーリー>
アメリカの底辺社会で貧困にあえぎながらも、車椅子の恋人と共に生きようとする女性の
姿を描くヒューマンドラマ。
監督・脚本は『シェリーベイビー』のローリー・コルヤー。
出演は「インポッシブル」のナオミ・ワッツ、「クラッシュ」のマット・ディロン、「スティーラーズ」の
ノーマン・リーダス。「未体験ゾーンの映画たち2015」にて上映。

フロリダの小さなコンビニ“サンライト・ジュニア”の店員として細々と働いているメリッサ
(ナオミ・ワッツ)は、リッチー(マット・ディロン)と共にモーテルで暮らしている。テレビの
修理屋だったリッチーは半身不随の障害を負い、現在は毎月国から月々の支援を受けて
いるが、そのほとんどを近所の酒場で使ってしまう生活が続いていた。

そんな中、メリッサがリッチーの子供を身ごもり、辛い貧困生活の中にささやかな希望を
見出した二人。だがメリッサの前に、暴力が原因で別れた元恋人ジャスティン(ノーマン・
リーダス)が現れ、彼女の気持ちをかき乱す。うまくいっていたはずのメリッサとリッチーも
出産後の経済的不安を抱え、次第に衝突、二人の人生が一変していく……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-17 22:50 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「天才スピヴェット The Young and Prodigious T.S. Spivet」
2013 フランス・カナダ Epithète Films,Tapioca Films.105min.
監督・(共同)脚本:ジャン=ピエール・ジュネ 
原作: ライフ・ラーセン 『T・S・スピヴェット君 傑作集』(早川書房刊)
出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス、カラム・キース・レニー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「アメリ」のジュネ監督のファンタジーである。子供が主役の冒険ものだが心暖まる一品と
なっている。3D映画として作られたのでそれを意識した映像が沢山出てくるので3Dで
ちゃんと見たらもっと楽しかっただろう。

これがデビューとなる主人公T・Sを演じるキャトレット君が、実に素直な演技で感心した。
笑わせてくれる所もあるし。原作が持っているのだろう、暖かさが映像美とともに映画に
現れていた。少年を取り囲む家族を始めとした大人たちも、スミソニアンのオバサンたち、
長距離貨物列車の下車駅で知り合った「雀と松の木」のお話をしてくれたジイさん、
長距離トラックの運転手、少年を追いかけ回す警察官、そしてテレビ局の司会者などなど
少年に寄り添ったり、時に利用しようと試みたり、大人の不純な考えも、頭が良くて
おしゃまで、純真無垢な少年の前では手も足も出ないのだ。このあたり「ホーム・アローン」
に似たタッチかもしれない。天才なのに才能をヒケラカサない所に大人は心地よいのだろう。

映画を観ていて、自分がどのくらい天才なのか気がついてない少年を応援したくなるのは
誰にも共通する気分だろう。そして最後は家族が絆を確かめて終わっていくという。
舞台はアメリカなのだが、製作はフランスとカナダだ。でもとてもアメリカ受けする作品だと思う。 
共演者がいささか地味だったので日本ではあまり話題にならなかったと記憶しているが、
少年の父母などにもう少しビッグネームが並んでいたら、きっと話題になったに違いない。

10歳の少年の自分再発見の旅であり、また家族再生の話でもある。少年の発明品の
下りが説明不足なのがやや難点か。でもイラストやアニメも使った映像の組み立てはとても
魅力的だった。
少年の故郷モンタナからシカゴを経てワシントンDCまでの旅の景色も美しい。
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<ストーリー>
奇才ジャン=ピエール・ジュネ監督が、双子の弟の死を乗り越えようとする10歳の
天才科学者の少年の姿を描くユニークなロードムービー。
本作が長編映画デビューとなった新鋭カイル・キャトレットが主人公スピヴェットを熱演。
母親役のヘレナ・ボナム=カーターをはじめ、個性派キャストが脇を固める。

アメリカ北西部のモンタナで牧場を営む父(カラム・キース・レニー)と昆虫博士の母
(ヘレナ・ボナム=カーター)、アイドルを夢見る姉(ニーアム・ウィルソン)に囲まれ暮らす
スピヴェット(カイル・キャトレット)は、10歳にして天才科学者だが、なかなか家族からは
理解されずにいるのが悩みの種だった。

双子の弟が死んで以来家族それぞれの心にぽっかり穴があいてしまっていた。
ある日、アメリカを代表する研究機関であるスミソニアン学術協会から、スピヴェットが
最も優れた発明に贈られるベアード賞を獲得したという連絡が入る。
認められることの嬉しさを噛みしめながら、スピヴェットは東部にあるワシントンDCで
開かれる授賞式に向かうため家出を決意。大陸横断の冒険の中で、スピヴェットは様々な
人と出会いながら本当に大切なものに気付いていく。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-16 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「チャーリー・モルデカイ Mortdecai」
2014 アメリカ OddLot Entertainment and more.107min.
監督:デヴィッド・コープ  
原作: キリル・ボンフィリオリ 『チャーリー・モルデカイ(1) 英国紳士の名画大作戦』(角川書店刊)
出演:ジョニー・デップ、グィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン、ポール・ベタニー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<「感想>
今年の2月、劇場に観に行こうとチケットまで買っておいたのにインフルに罹ってしまい
いけなかったといういわくつきの作品。結論として、劇場まで観に行く価値があったかどうか
悩ましい作品だ。

ジョニデもパルトロウもユアンも好きな俳優さんだし、作中ポール・ベタニー演じる、用心棒兼
召使のジョックの存在の面白さなど、いささかお下品なところも多々あれど、面白くなる要素は
たくさんあったのだけど個人的には登場人物が沢山過ぎ(プロットを欲張り過ぎた)この手の
コメディーとしては話が複雑になり、せっかくの笑いの要素が削げてしまっていたことだ。
原作があるのでしかたがないことかもしれないが、必死に筋を追いかけている頭脳に笑いを
迫っても腹から笑えないのである。テンポがあってとても良いのだが、その分ストーリーを
追うのが大変、というジレンマがある。

如何にもイギリスのコメディーという要素で固められている。主人公モルデカイ伯爵は、貴族
だけど税金を800万ポンドも滞納している貧乏貴族。その奥様は超美人(何にもしていない
有閑マダムのように見えたが、探偵の要素はあるようだ)のオックスフォード大学の同窓生。
その大学で奥方に横恋慕していた今はMI5のエージェントであるユアン。今でも奥方が
大好きである。そして、執事兼召使兼超強いボディーガードであるジョック。
この構成は書籍として連続して発刊されているというのも分かる。「シャーロック・ホームズ」
などのチーム編成と骨格は同じだ。

で、この一団が、ナチスに奪われたゴヤの名画の行方を追ってアラブのテロリストも登場して
すったもんだの追跡劇を繰り広げるというのが大筋だ。

登場人物のキャラクターがこの映画に大きな意味を持っている。モルデカイ伯は、妻が
嫌がるのに鼻の下にちょび髭を生やし、詐欺師まがいの美術品取引をしている如何にも
胡散臭い貧乏貴族。行動の節々に彼の、胡散臭さやビビリのキャラが見られる。
ジョニデはこれを好演していたと思う。

美人の奥様パルトロウは、ダンナが嫌いなのかというとそうではなく、大学の同窓生の
ユアンからいくら迫られてもやっぱりダンナがいいのだな。ダンナのほうはもう妻に
メロメロなんだけど。オツムのネジがちょっと緩んでいるダンナを補ってなかなかいい
コンビである。

さらに、ジョックである。どじなダンナに3回くらい銃で誤って撃たれたり、旦那様に
代わって辛い立場を一気に引き受ける。黙々と。しかし、時々切れてベランメーに
なったりする。武術や銃撃は殊の他強く、体は屈強でクルマに轢かれたらいではどうって
事ない。アイロンがけからマーシャルアーツまでなかなか彼も良いキャラであった。

そしてユアン。MI5の切れ者捜査官で、パルトロウのことが忘れられないのだが、
口には出すけどちょっかいは出さない紳士である。切れ者なのか抜けているのか
分からないところがあるのが愛すべきキャラだ。

個人的には「つられゲロ」(モルデカイは人が横でゲロすると必ずツラレてゲロってしまう
という体質)が面白かった。ラストシーンまでやっているのだから・・。

ま、主役3人+ジョックは楽しかった。それにしてもナチに盗まれた画を題材に入れた
映画、今年3本目である。
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<ストーリー>
ジョニー・デップが怪しいちょびヒゲの美術商チャーリー・モルデカイに扮し、何者かに
盗まれたゴヤの名画を取り戻そうと奮闘する姿を描く、アクション・アドベンチャー。
ヒゲアレルギーのチャーリーの妻をグウィネス・パルトロウ、MI5の刑事をユアン・マクレガーが
演じる。原作はキリル・ボンフィリオリの同名ミステリー小説。

イギリス・オックスフォード。ゴヤの幻の名画が何者かに盗まれ、英国諜報機関MI5は、
ちょびヒゲがトレードマークの怪しい美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)に
その捜索を依頼する。
彼は不死身の用心棒ジョック(ポール・ベタニー)とともに名画を探すハメになるが、その
名画には世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていた。そんな中、富豪やマフィア、国際
テロリストを巻き込み、イギリス、ロシア、アメリカへと世界中を駆けめぐる争奪戦が勃発。
はたして、幻の名画の行方は……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-12-15 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)