●「ナイトクローラー Nightcrawler 」
2014 アメリカ Bold Films,Sierra/Affinity,Nightcrawler.118min.
監督・脚本:ダン・ギルロイ
出演:ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ、リズ・アーメッド、ビル・パクストン、アン・キューザック他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

面白かった。いい脚本である。それと主役の演技が主題と良くフィットしていて緊張感を持った
ままエンディングまで見続けた。ハッピーエンドではないし、ラストシーンにカタルシスを・・と
思うと肩透かしを食うが、これはこう終わる方が絶対意味を持つし、良かったと思う。
こそ泥だった主人公が、動画のパパラッチのようなニュースハンターになり、次第に軌道を
大きく外れ、所謂「外道」に転落しつつも、ラストではテレビ局の女性報道番組ディレクターも
巻き込んで、成功者として終わっていく。しかし、観た人は誰でも、彼がこのまま無事に済むとは
思わないであろう。

タイトルが謳うように、主人公ルイス(ギレンホール)が活動するのは夜ばかりである。血を見る
事件や事故にたかるハイエナのようだ。体重を10キロ近く落として撮影に望んだギレンホールの
鬼気迫る顔つきが実に不気味である。サイコキラーの顔立ちと言ってもいいくらい。
フリーでビデオカメラを持ち警察無線を傍受して警察より先に事件事故現場に乗り込み、不法侵入や
遺体に触れるなどは当たり前で、カネになるなら衝撃シーンを創りだしてしまう、ジャーナリスト
とはとても呼べない輩の顛末が描かれるのだが、彼(ら)を増長させる元となっているのは
視聴率競争にうつつを抜かすテレビ局の姿勢があるのだ。コンプライアンスの敷居が低く、
特ダネを売買するところ、血まみれになった遺体を部分的なモザイクを掛けて、キャスターに
「これから流す映像には衝撃的シーンを含みます。ご覧になるかは各自の判断で」というコメントを
「護符」というか「言い訳」にして流してしまう、そういうテレビ局の存在があるのだ。

ルイスがたまたま売り込み始めた局のディレクター、ニーナはルイスよりかなり年上の女性で
あるが、2年契約。自分が担当した番組の視聴率が生命線であり、ルイスへの要求は過激になり
、またルイスの局に対する要求も過激になっていく。当初はルイスとの間に一線を画していた
ニーナも、まるで悪魔に魅入られたかのように、ジャーナリストとしての魂を売る女性に
成り果ててしまうのだった。この二人のありようは実際にいるんじゃないか、と思わせる
だけに不気味であるし、考えさせられてしまう。

ルイスの現場への執着、金に対する執着は、誰よりも早く現場に着きたいということから
始まり、より衝撃的なシーンを現場でアレンジ(遺体を動かしたり)してしまうようになり
遂には事件を作り上げて、そのシーンを待ち構えて写すまでに過激になりまたそれに麻痺して
行く。違法な行為であることを分かっていてやるからたちが悪い。

このルイスという男、冒頭のシーンではフェンスの金網を切り取って業者にキロ幾らで売る
ようなこそ泥であったが、報道現場でカメラを回すようになってからを見ると、口にする
人生哲学や報道倫理、またテレビ局との交渉術など、頭がいいんだなあ、と分かる。PC関係
にも強そうだし、これをちゃんとした道に使えばそれなりに成功しだだろうになあ、とも。
ただ、ルイスがやるように報道シーンにおいて、カメラをあれだけトラックショットだけ
撮っていては売り物にはならんなあ。(脚本は書かれるにあたり、こういう職業の人達に
相当取材を重ねたんだろうな、と分かるほどディテールには拘ってはいる)
映画は脚本(そして俳優)だなあ、ということがよく分かる秀作。
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<ストーリー>
「ブロークバック・マウンテン」「エンド・オブ・ウォッチ」のジェイク・ギレンホールが、
刺激的なスクープ映像を求めるあまりモラルのタガが外れていくフリーランスのニュース・
カメラマン役で鬼気迫る怪演を披露し、高い評価を受けたピカレスク・サスペンス・ドラマ。
共演はビル・パクストン、レネ・ルッソ、リズ・アーメッド。監督は「トゥー・フォー・ザ・マネー」
「ボーン・レガシー」などの脚本を手がけ、本作が監督デビューのダン・ギルロイ。

 ロサンゼルスに暮らす孤独な中年男ルイス・ブルーム。野心はあるものの定職にも就かず、
コソ泥をしてはその日暮らしのしがない日々。そんなある日、偶然遭遇した事故現場で、ビデオ
カメラ片手に夢中で撮影する男たちを目撃する。彼らはニュース映像専門のパパラッチ、
通称“ナイトクローラー”。事件、事故の現場にいち早く駆けつけ、誰よりもショッキングな映像を
カメラに収め、それをテレビ局に高く売りつけるのを生業とする連中だ。そんなことが商売になると
知り、さっそくビデオカメラと無線傍受器を手に入れると、見よう見まねでナイトクローラーとしての
活動を開始するルイスだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350931#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-31 22:50 | 洋画=な行 | Comments(0)

●「グローリー/明日への行進 Selma」
2014 アメリカ Cloud Eight Films and more.128min.
監督:エヴァ・デュヴァネイ
出演:デヴィッド・オイェロウォ、トム・ウィルキンソン、カーメン・イジョゴ、ジョヴァンニ・リビシ、ティム・ロス他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

シネコンで上映せず、単館上映を逃した話題作をWOWOWが放映し、これを鑑賞。主題歌はオスカーを
獲った。
黒人公民権運動を象徴する「セルマの大行進」を横軸に、これを指導したマーチン・ルーサー・キング・
ジュニア牧師の葛藤と苦悩を縦軸に、たかだか50年くらい前のアメリカに実質的に選挙権が無かった黒人の
自由の獲得に向けた闘争を描く。

一番心を動かされたのは、キング牧師の呼びかけに応え、行進に加わろうと集まってきた国民に影響を与えた
のはNew York Timesであり、CBSニュースの正しい報道であった事。マスメディアの正しい報道がいかに政治や
国民の行動に影響があるかを改めて感じた。当時テレビ報道が国民生活や政治に多大な影響を持ち始めた頃で
その辺りも含んでみると、更におもしろいのではないか。今のマスメディアはネットの発達で当時ほどではないに
しろ、一定の影響はある。

本国では大ヒットした映画であるが、やはり黒人の自由民権運動を肌身で感じているアメリカ国民と、どうしても
傍観者になってしまう日本人とは感じ方が変わるだろう。変わって当然だと思う。アメリカ人が観れば
私達よりも、より深く重く辛い感動を呼び起こすのではないか。有名な事件ではあるが、改めてきちんと提示され
るとやはり、キング牧師らの存在の大きさを再確認できるだろう。国民の祝日になっている人物だけのことはある。
ジェファーソンやケネディの祝日は無くてもキング牧師の祝日はあるわけだから。(この日の制定には未亡人が
多大な努力をしたようだ。映画のラストでその旨字幕表示される)何故今この映画か、といえば、黒人の
待遇が当時と大きくは変わっていない、ということ、白人の警官に丸腰の黒人が射殺されるという事件が多発する
のに象徴されるように。そのことが今アメリカの大きな問題に(また)なっているからだ。

有名な事件だけに物語をどう構成するか、が問題で、大行進に山を置き、イベント毎に時間を入れた字幕を出す、
という進め方を取った。イベントの字幕が時系列かどうかは確認出来なかったが、これはあまり効果的では
なかったと感じた。途中にジョンソン大統領、フーバーFBI長官、ウォレスアラバマ州知事ら知られた人物と
その言動を散りばめることにより、また師の妻コレッタとの事も挿入することにより、観ている人を飽きさせず
作品に厚みを持たせることが出来たと感じた。個人的にはケネディ暗殺で棚ボタ式に大統領の座に付いた
リンドン・ジョンソン大統領は、ベトナムでろくなことをせず、大したことはない、と思っていたのだが、
ことキング牧師との間のこと、そして黒人の選挙権に関して言えば、なかなか良いことをしたんだな、と
理解した。(監督がそう描いただけかもしれないが。)アメリカではそう観ることが一般的なんだろうか。

「セルマの大行進」への参加者が黒人だけでなく、白人やヒスパニックまで広がる中で、ハリー・ベラフォンテや
ジョーン・バエズ、PPMらミュージッシャンらの参加も決まるというシーンはベタであるがキャッチーな
見せ場であった。ベラフォンテ、飛行機をチャーターして一般の人を乗せてきたんだなあ。凄い。
(エンディングで流れる当時のフィルムにはベラフォンテ本人が歩く様子、またサミー・デイヴィス・ジュニアの
姿も確認できた)
マルコムXも出てきたが、本物に似ていたなあ。それにも感心!配役陣はジョンソン大統領を演じた
トム・ウィルキンソン、ウォレス知事を演じたティム・ロス、それにクレジットされないが、黒人に理解を
示す判事を演じたマーティン・シーンの他はあまり知らない俳優陣であったが、破綻なく手堅く演じて
いたと思う。ラスト、暗殺で締めくくらず、キング牧師のモンゴメリーでの有名な演説で終わったのも良い。
39歳の生涯だった。思えば若いリーダーだったな。ケネディもそうだが、時代が回転するときにはこういう
若い人が出てくるのだろう。坂本龍馬もそうであるように。
この映画を観て、キング牧師に感動するだけではいけないだろう。今のアメリカで黒人がどう扱われている
のか、そこに視線を置くことが大事なのではあるまいか。
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<ストーリー>
1965年3月7日、前年にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キングJr.牧師(デヴィッド・
オイェロウォ)の指導のもと、差別により黒人の有権者登録が妨害されていることに抗議する600名もの
デモ隊がアラバマ州セルマを出発。しかしこれを白人知事を筆頭に警官隊が暴力を振るい鎮圧。
彼らが進んだ距離はわずか6ブロックだった。この事件のショッキングな模様は『血の日曜日』として
全米で報じられ、公民権運動への賛同者を集めていく。
抗議デモには日に日に参加者が増え、ついに2万5000人にまで到達。やがて彼らの声は大統領や世界を動かし、
歴史を変えていく。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352675#2こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-30 23:20 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「デモリションマン Demolition Man」
1993 アメリカ Warner Bros. 115min.
監督:マルコ・ブランビア
出演:シルベスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック、ナイジェル・ホーソーン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

「痛快爆笑SFアクション映画」というタグラインを付けてくれれば、そこそこ面白く観られたのに。
シリアスな「破壊屋」の映画か、と思ったら、どこか完成度の低い雰囲気の映画になっちゃったな。
未来のシーンになって、「おっ」と思ったのは、iPad風のタブレットでFacetimeかSkypeみたいな
テレビ電話をしているシーンとか、音声対応システムとか、完全自動運転自動車とか、あの時代に
今のデヴァイスを予見しているところが多々出てきたところ。描かれる時代が2023年だから、やや
時代に付いて行っていないけど。服装がアラブエリアのイスラム教の人たちみたいにはならないと
思うけど、未来感を演出しようと思えば、ああなるんだなあ。
それより現代での刑に有期冷凍刑があるとは進歩し過ぎなような。いくら更生プログラム処理をする
とはいえ、犯罪者を未来に送る、というのは無責任すぎやしないかなあ、などと、突っ込みどころは
満載ではある。自分が犯罪者なら喜んじゃうかも。
ウェズリー・スナイプスの、ヘラヘラした極悪人ぶりが、コメディ色を上手く出しながらもマーシャル
アーツは上手く、いい感じ。サンドラは終始ヘラヘラしっぱなしでなんか添え物くさく、ラストの
キスシーンも未来のセックスが描かれる時点で容易に想像出来てしまう。
スタローンの破壊屋っぷりももう少し激しくても良かったのじゃないか。ま、見る前にその程度、と
割りきって観れば、そこそこ楽しめるだろう。
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<ストーリー>
1996年、ロサンゼルス。デモリションマンの異名をとる刑事のジョン・スパルタン(シルヴェスター・
スタローン)は、ビルに立てこもった凶悪犯サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)を
逮捕したが、その際、30人の人質を死なせてしまう。スパルタンは責任を問われ、フェニックスと同様に、
70年もの冷凍刑に処せられた。

2023年。社会はすべてコンピューターで管理され、市民は快適な生活を送っている。コクトー市長
(ナイジェル・ホーソーン)の政策によって犯罪や暴力は姿を消していた。仮釈放を審議するための
聴問会に出席命令が出て、36年ぶりに解凍されたフェニックスは、看守たちを殺して逃走する。
だが、凶悪犯罪に対処する術を持たない警察は、フェニックスに手も足も出ない。伝説の刑事が冷凍された
ままなのを知っていた女性警官レニーナ(サンドラ・ブロック)の提案で、スパルタンも解凍され、
彼はかつての宿敵の追跡を始める。フェニックスは、地下の抵抗組織の制圧をもくろむコクトーの手に
より冷凍中に脳のプログラミングを施され、さらに凶暴性を増していた。スパルタンは冷凍刑務所で
フェニックスと対決し、葬り去った。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv10672/こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-08-29 23:15 | 洋画=た行 | Comments(0)

ノイズ The Astronaut's Wife

●「ノイズ The Astronaut's Wife」
1999 アメリカ New Line Cinema,Mad Chance.109min.
監督・脚本:ランド・ラヴィッチ
出演:ジョニー・デップ、シャーリーズ・セロン、ニック・カサヴェテス、ジョー・モートン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

主役の二人の名前に惹かれて観てみた。多くの評価にあるように、なんだかとらえどころのない
映画だった。「ローズマリーの赤ちゃん」のパクリだ、という声も多い。当該作を観ていないので
分からないが、宇宙モノのストーリーとしては驚きはない。主役の二人の演技でなんとかスリラー・
サスペンスのニュアンスは保てていたが、ラストの落ちもなんだか俗っぽくて・・・。

カメラワークが綺麗だったので、誰か、と思って調べてみたら、スピルバーグの作品を何本か撮影して
いる撮影監督で、なるほど、と思った。演出が画作りに負けている。主役が主役だけにもう少し
脚本がなんとかなったら結構観られる映画になったのではないかと、一工夫のなさを悔やむ。
若き?ショートカットのシャーリーズ・セロンが美しい。ジョニデは若いなあ。カサヴェテス(子)、
父が「ローズマリー~」に出ていたのは何かの因縁か? ちなみに本作の監督さん、キャリアの中で
本作が唯一の監督作品である。
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<ストーリー>
NASAの宇宙飛行士スペンサー(ジョニー・デップ)は宇宙空間での作業中に「あれはなんだ」と
いう言葉を残して交信を絶った。NASAの懸命の努力でスペンサーは一命をとりとめるが、宇宙空間で
ともに作業をしていたアレックス(ニック・カサヴェテス)が変死、アレックスの妻(ドナ・マーフィー)も
自殺する。
スペンサーの妻のジュリアン(シャーリーズ・セロン)は不信を抱く。その後、スペンサーは民間企業に転職。
二人はマンハッタンの豪華マンションに引っ越すが、スペンサーは夜中にラジオのノイズに聞き入るなど奇妙な
行動をとるようになる。やがて、ジリアンは元NASAの調査員シャーマン(ジョー・モートン)から
アレックスの妻が双子を妊娠していたこと、交信が途絶えた期間に不審なデータが残っていることを告げられる。
ジュリアンもまた双子を妊娠していた。

シャーマンも謎の死をとげ、ジュリアンの不安は募る。交信が途絶えていた2分間になにが起きたのか。
スペンサーが別の何者かに乗り移られているのではないかと考えたジュリアンは、家中に水をはり、電気製品の
スイッチを入れる。このまま双子を道連れに感電死すると脅すジュリアンに、スペンサーは重い口を開き、衝撃の
事実を告げるのだった。(Moviw Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv31387/こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-08-25 23:10 | 洋画=な行 | Comments(0)

●「ダメ男に復讐する方法 The Other Woman」
2014  アメリカ 20th Century Fox Film Co.. 110min.
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、レスリー・マン、ケイト・アプトン、ニコライ・コスター=ワイルド、ドン・ジョンソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

本作と"Sex Tape"でこの年のラジー賞主演女優賞を獲ってしまったキャメロン。個人的にはジュリア・ロバーツと並んで
あまり好みではないのだが、両者ともなぜか作品は結構観ている。昨日どっぷり暗い英国製ミステリーを観たので
コメディっぽいものを観たいなと思い本作をチョイス。どちらかと言うとアパトー夫人であるレスリー・マンが主役じゃ
ないかというほどのストーリーで、どこかにアパトーが入っているっぽい作りでもあるので、どうかと思ったのだが
旦那(アパトー)はタッチしていない。キャメロンとレスリーのコメディエンヌっぷりに助けられている映画で、
前半戦はどこかタルいなあ、と思うのだけれど、全体としては「きみに読む物語」のニック・カサヴェテスの采配だけ
あって、見終わってみれば全体としてはまあ、合格点かなと。時間つぶしにコメディを観たい時にはいい感じだ。
キャメロンのアップも少ないので、彼女をあまり意識しないで観ることが出来た。あのアクの強いお顔はカサヴェテスも
あまりお気に入りではないのかも。ww
日本では劇場未公開。だが、4000万ドルの製作費に対して全世界で2億ドル近く稼いだのでヒットした、と言うべきだろう。

先にも書いたが、浮気をされるアホ主婦を演じるレスリーは、セリフのシチュエイションも結構凸凹するので
演技力が要求されると思うのだが、その端正な顔つきもあるのか、いいコメディエンヌっぷりで私としては気に入った。
アホっぷりがなんともいい。人がイライラするようなアホなセリフを吐くのだが、どこか憎めない役を好演だ。
最後のCEOになるのは無理があると思うけどね・・。
調べれば彼女の作品は結構観ているのだが、本作ほど意識はしていなかったな。

この手のコメディに見られる浮世離れしているストーリーは、アメコミ映画と同じで受け入れて観ていないと、腹から
笑えない。私が一番笑ったのは、スパイ大作戦のテーマと共にキャメロンとレスリーが、浮気男であるレスリーの旦那の
さらなる浮気相手の家を探りに追跡して、その家の巨大な門の前まで来るのだが、出てくる配管工みたいな業者の
トラックから身を隠すため植え込みに二人揃ってハマってしまい、上半身のレスリー、下半身のキャメロンで、二人羽織
みたいな一幕をやるところ。

ストーリーは歳も歳なのでそろそろ身を固めたい弁護士のキャメロンの付き合っている男が実は妻帯者で、浮気相手は
キャメロンだけではなく、ケイト・アプトンほかたくさんいるダメ男というかチャラ男。仕事もレスリーの名前を使って
横領を重ねるような悪でもあるが、とにかくイケメンなのでモテる。そのダメ男を本妻と浮気相手二人がチームを組んで
やっつける、という単純なお話。キャメロンを始めとする女性陣の着るファッションも見ものだ。
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<ストーリー>
弁護士のカーリーは仕事では成功を収めているが未だに独身であり、現在付き合っているマークといずれは結婚したいと
考えていた。ある夜、カーリーは内緒でマークの自宅を訪れるが、そこで彼女を出迎えたのは彼の妻であるケイトだった。
思いもよらない出来事にその場を逃げ出したカーリーだったが、後日なんとケイトが彼女のオフィスにやってくる。
話をしていくうちに次第に打ち解けていくカーリーとケイトだったが、その話の中でマークには他にも愛人がいるので
はないかという疑いが浮上する。

こうしてマークの追跡を開始した二人だったが、そこで彼はアンバーという若い女性とも交際しており、二人で休暇を
過ごしていることを知る。ふとした成り行きからアンバーにも真実を話したカーリーとケイトは、三人で憎きマークへの
復讐を開始することを決意する。(wikipedia)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354752#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-24 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ヴィジット 消された過去 Estranged」
2015 イギリス Face Films,Room 101,Vicarious Entertainment.93min.
監督:アダム・レヴィンズ 
出演:エイミー・マンソン、ジェームズ・ランス、ノラ=ジョーン・ヌーン、グレイグ・コンウェイ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>

日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。暗い映画で、怖さも中途半端。
ストーリーに既視感あり。こいつら一体何者?な回答も、分かってみたら、あらそうなんだ、程度だ。
もうひとひねり欲しかったなあ。カーラーでまつげ引っこ抜かれるのは痛そうだったけど。
すべてを知っている執事が、殺すぞと脅されているとはいえ、何にもしない、出来ないのは不自然
だったし、兄弟だという男女の動きも今ひとつ釈然としない。脇にイギリスの名優たちを配したとは
いえ、主役のエイミー・マンソンに個人的な魅力があるわけでもなし、どこかに何か突き出た
メリハリがあると良かったかな。全体に平板だし、演出だろうか、演者の感情のありかも平板だった。
これは日本では単館上映も厳しい内容だ。年中曇空のイギリスならば、風土にあっているかもしれ
ない。下記のWOWOWの解説もとりつくし島のない書きっぷりだ。観ている人が「嫌な気持ち」で
観終えるような映画ではイカンと思うのだけれど。どこか吹っ切れていないと。
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<ストーリー>
6年前に家出したが交通事故で記憶を失い、久しぶりに家族のもとに戻ったヒロイン。だが記憶を
取り戻していくうち、衝撃の事実が明らかに……。英国産のビターなスリラー。

 ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でジオー・モーモント役を演じたJ・コスモ以外、日本では
あまり知られていない英国の実力派俳優陣が共演しているが、だからこそ誰がヒロインにとって味方か
敵かを予想させないのがミステリアスで魅力的。
英国産サスペンスに時々ある、冷たくて乾いたタッチで、観る者を思い切り嫌な気持ちにさせる、
戦慄の一本に仕上がっている。A・レヴィンス監督はカメラマンでもあり、スタイリッシュな映像を駆使
して緊迫感を維持し続けることに成功した。WOWOWの放送が日本初公開。(WOWOW)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357426#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-08-23 11:10 | 洋画=は行 | Comments(0)

アントマン Ant-Man

●「アントマン Ant-Man」
2015 アメリカ Marvel Enterprises,Marvel Studios.114min.
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー、コリー・ストール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

先に最新のアヴェンジャーズを観てしまったので、そもそものアントマンとはどういう風か、と
いうことと、シネコンに行くか行かまいか迷った挙句に上映期間が終わってしまったので
そのリベンジも含めWOWOWで鑑賞。

これならシネコンに観に行ってもよかったな、という出来だった。★は7.5。アメコミの映画と
いうものはダメな人には絶対にダメなので、一般論として観るべし、とは言いづらいけど、この手の
映画のファンである方ならば、観ておく方が良いと思う。
新手のスーパーヒーロー(変身型)がなかなか出づらく、複合型やらチーム型が多い昨今、
そも、アントマンとはどうして出来てきたのか、という出自も含め、マンガの世界、アメコミの世界
満タンで、男の子映画の佳作として残るものだと評価したい。

サイズが変わるとか、ある生物と一体となり戦隊を組む、とかいう発想自体には新しさはないが、
これにストーリーと構成力、俳優と演出が加わりVFXの手法を加味すると、いい映画が出来る。
特撮を含め映画の出来からすれば、スパイダーマンとかバットマンシリーズの方が上手と思うが、
ポール・ラッドの演技・演出も含め、思わずクスリと笑ってしまうシーンと構成は、アメコミならではだ。
特に、機関車トーマスのプラレールみたいなところでの戦闘シーンは、縮小化と巨大化という
テーマが上手くハマり、笑いを誘いつつダイナミックであった。また敵対するイエロージャケットが
スズメバチスタイルなのもウケた。
マンガの世界なので当然突っ込みどころもあるが、この手の映画ではそれはそれとして受け入れて
観るのがマナーというものだ。

アントマンとは人間が小さくなるだけのこと、と思っていたが、そうではなく、実際に数々の
種類のアリたちと戦隊を組み悪と対峙する。このノウハウを奪おうとするヒドラも出てくる。
アヴェンジャーズのスタークとファルコンもキーになったりしている。
お気に入りはアントマンがまたがって空を飛ぶ大きなアリのアンソニーだった。そして次作では
このノウハウを作り上げたドクター・ピム(マイケル・ダグラス)の一人娘ホープの
アントウーマン化と、博士とソ連のミサイル軌道を変えるべく奮戦中、ミサイルの中に
亜原子化して飛び込み、危機は救ったが亜原子となり消えてしまった妻の捜索、というあたりに
スポットが当たりそうだ。今度はシネコンに観に行きたい。
(※調べたら、本作の想像外の驚異的ヒットに慌てたMARVELは、パート2の製作を急ぐことにし、
2018年7月公開で、「Ant-Man and The Wasp」というタイトルが決定しているとのこと。
Waspとは、リリーのアントマンスーツ着用バージョンである)
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<ストーリー>
「アベンジャーズ」シリーズを手がけるマーベル・スタジオが贈る異色のヒーロー・アクション大作。
特殊なスーツによって1.5cmに変身する“最小”ヒーロー、アントマンの活躍を、虫サイズならではの
ユニークなスケール感が生み出す迫力のアクションとともにコミカルに描く。
主演は「40男のバージンロード」「40歳からの家族ケーカク」のポール・ラッド。
共演はマイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ペーニャ。監督は「チアーズ!」
「イエスマン “YES”は人生のパスワード」のペイトン・リード。

 バツイチ、無職のスコット・ラング。養育費も払えず、このままでは最愛の娘キャシーにも会えなく
なってしまう。人生まさに崖っぷちのスコットは、ひょんな成り行きから天才科学者ハンク・ピム博士に
頼まれ、彼が開発した特殊なスーツを着て、1.5cmのヒーロー“アントマン”になることに。
こうして、ハンクとその娘ホープ・ヴァン・ダインの厳しい指導の下、正義のヒーローになるための
猛特訓を開始するスコットだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352769#1こちらまで。




by jazzyoba0083 | 2016-08-22 23:10 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 5 Flights Up」
2014 アメリカ Lascaux Films,Latitude Productions,Revelations Entertainment. 92min.
監督:リチャード・ロンクレイン  原作:ジル・シメント「眺めのいい部屋売ります」(小学館刊)
出演:モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン、シンシア・ニクソン、キャリー・プレストン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

主役の二人のファンである奥様に誘われて、2番館に出かけました。観に来ている層は
主役の二人に準ずる感じ。本作はもう主役の二人+シンシア・ニクソンの演技を観る映画だ。
熟練の演技は、アパートの売り出しというシーンを借りて確認する夫婦愛を確認できる。
若い夫婦が観ても面白いんじゃないかな。それとブルックリンの光景がたっぷりと。

ベースになった小説は未読だが、ほとんど原作通りと思われる作り。主役の二人の気の利いた
セリフのやり取りが面白い。新婚当初から40年間住み慣れたブルックリンのアパート。5階
建ての5階に屋上付きで住むアレックスとルースのカーヴァー夫妻。最近は寄る年波で、さすがに
5階までの階段はしんどくなって来た。そこで、姪で不動産業を営むリリー(シンシア・ニクソン)の
力を借りて、高いうちに売り出すことに。その内覧会の初日。愛犬が緊急入院。そして更に
内覧会参加者を妨げるであろうブルックリン橋の路上に大型ローリーが停まって運転手が逃げたため
テロかもしれないということで大騒ぎ。果たして目論見通りに100万ドルで売れるのでしょうか?

まるでヤフオクのように入札で価格を上げ下げする不動産。カーヴァー夫妻も引越し先のアパートを
探さなくてはならない。近くにいい物件があり、これも売り手とは逆の立場でいろいろと苦労する。
リアルエステート業の姪を演じたシンシア・ニクソンのテンポのいい演技がいい感じの狂言まわしと
なっていて作品のスパイスとなっている。
またペット病院の医師とか犬の手術費の高いこと、とか、アパートを買いに来る人々の模様とか
挿話もなかなか宜しく、90分ちょっとの割には満足感が高いものに仕上がった。
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<ストーリー>
ニューヨークのブルックリンの街を一望できるアパートメントの最上階。画家のアレックス・カーヴァー
(モーガン・フリーマン)と元教師の妻ルース(ダイアン・キートン)がこの理想的な家に住んで40年が
経った。
しかし、この建物にはエレベーターが無かった……。
アレックスが日課としている愛犬ドロシーとの散歩を終え、5階にある我が家への階段をようやく
上り終えて帰宅すると、姪のリリー(シンシア・ニクソン)が明日の準備のためにと訪問していた。
夫の今後を心配したルースがエレベーターのある住居へ引っ越そうとアレックスを説き伏せ、
今の住まいを売ることにしたのだ。そして明日が購入希望者のためのオープンハウスの日。

リリーは、やり手の不動産エージェントであった。そんな折、ドロシーに異変が起こる。夫妻は
5番街の行きつけの動物病院へとタクシーを走らすが、車は一向に動かない。どうやらマンハッタンへ
渡る橋の上でタンクローリーが道をふさいでいるらしい。ようやく獣医に見てもらったドロシーは
ヘルニアを患っており、手術が必要と言われてしまう。翌朝、やる気満々のリリーがお客を連れて
やって来る。オープンハウスは一風変わったニューヨーカーたちで大賑わい。早速いくつかのオファーが
入ると同時に、獣医からドロシーの手術成功の連絡を受け取り夫妻はほっと一安心。
一方、いそいそと新居候補を探し始めるルースとアレックスをよそに、タンクローリー事故は一夜に
してテロ事件へと様相を変えていた。アレックスとルースの見晴らしの良い家は誰の手に渡り、そして
二人の新居はどうなるのだろうか……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354251こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-08-21 12:00 | 洋画=な行 | Comments(0)

プラトーン Platoon

●「プラトーン Platoon」
1986 アメリカ Hamdale,Cinema 86.Dist.Orion Pictures.120min.
監督・脚本:オリヴァー・ストーン
出演:チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィティカー他
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                 <1986年度アカデミー賞作品、監督、音響賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

年間200本近く映画を観るが、(殆どがWOWOWだが)ここ10年ちょっとのことだけに
クラッシックをちゃんと観ていないウラミがある。
本作などを含むオリヴァー・ストーンの諸作についてはリリースされているものは必ず観るように
しているし、「JFK」のような社会派映画は好きなので監督の名前でなくても鑑賞するのだが、
本作は抜けていた。監督は違うが同じヴェトナム戦争をテーマにした「地獄の黙示録」も、ちゃんと
観ていない。

というわけで、WOWOWが放映してくれた本作、録画して観た。ストーン監督の、まだ監督としての
キャリアが浅い時代の作品であるが、当時40歳と油が乗った時期に製作され、作品は粗っぽさを残すが
勢いと、訴えたいところの直接生が濃いことを感じた。
ストーン監督は実際にヴェトナム戦争に従軍しており、その経験に基づき映画が作られているだけに
実際戦争を経験した者でなければ描けない世界がそこにはある。その力強さは圧倒的である。

プラトゥーンとは軍隊の編成で「小隊」を表すのだそうだが、その小隊に配属された、大学を中退した
白人の青年の目を通したヴェトナム戦争を描く。
この戦争を戦っている兵隊は、お金と職業を得るために軍隊に来ている貧しい黒人やヒスパニックが
主流で、そのことに憤った白人青年が義憤から志願して戦場に来たまでは良かったが、実際の
戦争は頭で考えるよりも非人間的であり、過酷であることを体験、その中から戦争の愚かしさ、
悲惨さを訴える。人間性の崩壊が戦場では当たり前の世界であることが何より恐ろしい。これは
先の大戦で多くの国の軍隊が経験したことと同じ。戦争とは時代を超えて、残虐で愚かなものなのだ。

小隊の中の二人の軍曹、すなわちトム・ヴェレンジャー扮する人間性崩壊の戦争のプロともいうべき
鬼軍曹バーンズと、もう一人、人間性を残すウィレム・デフォー扮するエリアス軍曹。
そして小隊に配属されている様々な人種の兵隊たち、さらにそこに加わる新兵、チャーリー・シーン
扮するテイラー。新兵はチャラチャラしていてジャングルの行軍中に吐いてしまうようなお坊ちゃん。
本作は彼の目を通して戦争が語られるのだが、狂気に吐き気を覚えつつ、自らもマリワナをやり
正義のためと思い味方を殺すという行為に及んでいく。
当時まだ新人レベルである俳優たちがフィリピン・ルソン島のジャングルで、皆いい感じである。
完璧主義のストーン監督らしい、細部にも拘った作りが映画の主張をバックアップする。
監督本人も言っているように、画作りには黒澤映画の影響が見られる。

監督は3年前に広島を訪れるほど、反核反戦の人、というイメージだが、本人も言うように
ヴェトナムへ行くまでは極めて保守的な人間であったようだ。ところが本作の新兵テイラーのように
大学をやめて陸軍に入りヴェトナムへ赴き、空挺部隊という危険な部署に入り、実際の
戦争を体験すると、国のやっていることの愚かさに気づき、その後、反体制というより、国の
行う愚かなことと、真実の追求に声を上げ始める。その力がこの後「7月4日に生まれて」を製作させる。

広島に来た折にインタビューに応えた監督は「戦場に行ったこともないような奴が語る愛国主義には
吐き気がするよ」と語るように、監督のヴェトナム戦争体験は決定的だったようだ。
そしてさらに、「日本人は何故もっと反戦・反核に積極的にならないのか。声を上げる政治家も
いない」と指摘する。

「戦争は勇ましくカッコイイものではない」とする監督の主張は先日観た塚本晋也版「野火」に
対する大林宣彦監督の「戦争映画を観て感動などして欲しくない。カタルシスを得るような
戦争映画は作って欲しくない」と言っているところと通底する。

この手の映画を観るとき、いつも思うのだが、国の負の部分もえぐり出す映画を作りヒットする
国の健全性、そしてそれに賞を与えるアカデミーの凄さ。観てよかった映画である。
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この作品のストーリーなど詳しいことはhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20373#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-20 22:50 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「X-MEN:アポカリプス X-Men:Apocalypse 」
2016 アメリカ 20th Century Fox Film Co.,Marvel Entertainment and more.144min.
監督・(共同)製作・(共同)原案:ブライアン・シンガー
出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファーローレンス、オスカー・アイザック
   ニコラス・ホルト、ローズ・バーン、エヴァン・ピーターズ、ソフィー・ターナー、タイ・シェリダン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7.5。批評家受けやや悪く、大衆ウケする映画だと思う。このシリーズは全部観ていると
思っていたら、なんと前作「フューチャー&パスト」を見逃していることを発見。慌てて、ネットで
ネタバレしない程度に粗筋を読み、知識を入れてシネコンに行った。人気作の割には小屋が小さいなあ。
2Dで鑑賞したが、明らかに3D用のシーンがあり、それはそれで面白そうだな、とは思ったけど、2Dでも
全然OKだ。
そうそう、この映画を見ると、ネット経由で前作が鑑賞できるコードを貰える。ラッキーだ。

批評家受けやや悪い、と書いたのは、MARVELファンの私にはとても嬉しいことなんだけど、
難しいこと無く、単純に「コミック」の世界を堪能出来たからだ。映画芸術としての出来から言えば
やや程度が低いと見られるだろうな、ということからだ。だが、アメコミファンには十分楽しめる
映画ではないか。最近この手の映画の上映時間がやたら長くなっていて、どうなんだ、とは思ったけど
144分は長くは無かった。

前作を観ていると、「お」と思うシーンんもあるが、観ていなくても今回の主役、「アポカリプス」の
顛末だけで楽しい。本作で完結しているから。まあ、なんでウルヴァリンがあそこにいて、あーなるか
という点は前作を観ておいたほうが分かりやすいと思う。そしてX-menそれぞれのキャラも「マンガの世界」
十分で楽しい。だって、目から破壊光線だしたり(サイクロップス)、黒い煙とともに一瞬にして場所を移動
したり(ナイトクローラー)、時間を止めてしまったり(クイックシルバー)、なんでもありの世界は
これぞコミックスエンターテインメントの世界だ。そして最大のハイライトは何と超心理エスパーの
ジーンの働きでハッピーエンドとなるのだ。突っ込まないで観ましょう!

今回は数千年の眠りから目覚めたアポカリプスという神とそれに従うX-menたちvsエグゼビア率いる
X-menたちの戦い。(堕落した地球という認識はいいにしても、だから全破壊してしまう、というのは
やり過ぎで)そして最大の納得どころはエグゼビアがなんでハゲたか、ということが明らかに
されることだ。(違うか!ww)盟友だったマグニートーが家族の不幸でアポリプス側にたつものの
それはマンガの世界、最後にはエグゼビア側に戻って来て、ともにアポカリプスと戦う、というもの。
エグゼビアとCIAエージェント、モイラとのラブストーリーは前作から引き継がれている。個人的には
モイラを演じるローズ・バーン(オーストリアの女優さん)にジェニファー以上に萌えていたww。
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                      Rose Byrne

本作を以ってX-men 前世代回帰3部作はラストとなるが、MARVEL映画名物ロールあとのエンディングで
描かれるのは、どうやらウルヴァリンのスピンオフっぽい。
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<ストーリー>
X-MENの誕生を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に始まる新トリロジーの最終章となる
SFアクション大作。長き封印から目覚めた最古にして最強のミュータント“アポカリプス”と若きX-MENの
壮絶な戦いの行方を描く。
出演はジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンスらレギュラー・
キャストに加え、アポカリプス役で「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のオスカー・アイザック。
監督は引き続きブライアン・シンガー。

 紀元前3600年。人類史上初のミュータントである“アポカリプス”は、4人の従者“黙示録の四騎士”を従え、
その圧倒的なパワーで神として世界に君臨していた。ところが、新たな肉体へ転移しようとしていた時に
反乱に遭い、崩壊したピラミッドとともに封印されてしまう。

1983年、プロフェッサーXは“恵まれし子らの学園”で若きミュータントの教育に尽力し、マグニートーは
身を隠して妻子とともに静かに暮らしていた。そんな中、長き眠りから目覚めたアポカリプスは、堕落した
人類への怒りを募らせ世界の再構築を決意し、新たな“黙示録の四騎士”の選抜に乗り出す。
やがて、ある悲劇に見舞われ人類に絶望したマグニートーが最後の一人として四騎士に加わる。そんな
アポカリプスの恐るべき野望を阻止すべく、若きX-MENのパワーを結集して立ち向かうプロフェッサーXだったが…。
(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355740こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-08-13 11:55 | 洋画=あ行 | Comments(0)