ザ・ウォーク The Walk

●「ザ・ウォーク The Walk」
2015 アメリカ TriStar Productions=SONY ,ImageMovers.123min.
監督・(共同)製作 脚本:ロバート・ゼメキス
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン、ジェームズ・バッジ・デール他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
シネコンに行きそびれ、やっとWOWOWで鑑賞できたが、う~ん!3Dで観たかったなあ。
地上410メートルの綱渡りには3Dは極めてインパクトがある。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から
2000年前後、そのあたりから同時期に出てきたスピルバーグやロン・ハワードに遅れてしまい、
キワモノ作りのイメージが出来てしまったかもなあ、というゼメキス(私、大好きです)
ところがゼメキス、このところ、間もなく公開の「マリアンヌ」もそうだが、快作が続いていて、ファンと
してはとても嬉しいのだ。

そこで本作。いや、快作である。実話である、と冒頭断られるが、「実話にインスパイアされた」という
ものと一線を画すものだ。ほとんど事実のままに描かれるということ。この映画の主人公、フィリップ・プティは
大変有名な人なので、ネットなどで調べれば、その偉業や来歴は詳しく知ることが出来る。

冒頭、今はなきWTCをバックに、自由の女神のてっぺんに上がったフィリップが、自分の冒険の顛末を
語り始める。そしてイベントの時々で登場し、その時の自分の心情や周囲の状況を語っていく。ひょうきんに。
ゼメキス、相変わらず画面の転換の工夫が上手いなあ。つまり今生きて喋っている人間が説明するのだから
世紀の綱渡りでフィリップは死んでいない、という証。観客は安心して観ていられる、ということだ。
この仕立のアイデアも良かった。
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さて、このフィリップ・プティというフランス人、子供の頃サーカスに憧れ、綱渡りと運命的に出会う。
そこで師匠となったのがサーカスのルディ(ベン・キングスレー)という頑固おやじ。フィリップは
ルディに色々教えられる。そして彼は、美しい建物で綱渡りをしたい、という願望に取り憑かれ、
ノートルダム寺院の大きな2つの塔の間で成功させる。もちろん警察には大目玉で、社会奉仕として
綱渡りをタダでみせるということになる。カルチェラタンの広場で大道芸人風にジャグリングも
入れて見せていた時、同じ広場でギターを引いてお金を貰っていたアニー(シャルロット・ルボン)と
知り合い、たちまち意気投合、二人で暮らし始める。彼女もフィリップを応援していた。

そして新聞に乗っていたニューヨークのWTCの完成が近い、という写真に雷に撃たれたようにフィリップは
アメリカに渡ることを決意、仲間を集めた。

WTCはまだ建設途中。完成してしまったら屋上に出ることは不可能だ。工事中だから怪しまれずしかも
屋上まで出られる。そこでフィリップは、設計技師、現場監督、などいろんな人に化けて、ビルに
潜入、工事の動き、人の動き、などを緻密に調べ上げ、現地地での仲間も集め、いよいよ決行の日が
やってきた。1974年8月6日。 前日から、重い鋼鉄製ワイヤ、ガイドワイヤ、滑車など結構な量の
物資を2つの棟の屋上に怪しまれないように上げなければいけない。真夜中に準備し、ワイヤーを張り
夜明けとともに決行し、作業員が上がってくる前に撤収する予定だった。

しかし、WTCに潜入し、綱渡りを決行する間の、様々なトラブル、綱渡り決行寸前で現れた謎の男、
などなど、その部分だけ観ても質の高いサスペンスに仕上がっている。
47mの綱渡りそのものは順調で、風に煽られることもなく終了するが、フィリップの、もう良いだろう、
いい加減に戻ってこい、と思わず言ってしまうほど、空中の彼がロープの上で留まる気持ちの強さは
格別なんだろう。もちろん彼らは警官らに捕まる。しかし、ビルを降りてくる際は、工事担当者から
嵐のような拍手が起きた。彼らはすぐに保釈され、乾杯をするのだった。フィリップはビルのオーナー
から屋上展望台に行く永久有効のパスを貰った。
しかし、ずっとフィリップを支えてきたアニーは、NYに残るというフィリップと別れ、パリへ戻り
自分の道を見つける、という。あれだけ愛し合っていたのに、女心は判らんものだ。
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さて、ストーリーはそんなところだが、とにかく綱渡りのシーン、ほぼ完成したWTCの内外、屋上から
見えるNYの景色や夜景、そのCGの風景が実によく出来ている。この映画の白眉、観ている人が
ロープから落ちやしないか、高いシーンに「ひえ~」となるところなど、もちろんフィリーップが
綱渡りをしているシーン、2Dでもヒヤヒヤしたんだから、3Dでだったらどんなに凄いだろう、と
思ってしまったのだ。その他にもいろんな3D用のカットが用意されていた。

「スノーデン」で主役を張っているジョセフ・ゴードン=レヴィット、すでに一流の俳優になった。

全体としてゼメキスの演出が光る良作。アラン・シルベストリの音楽もいい。
ある意味、この映画の片方の主役で、今はなき、また多くの人が非業の死を遂げたWTCに対し、
最大のリスペクトが捧げられていることは、作品を通してよく分かったのだった。
1970年代、ベトナムの戦火は未だ止んでいなかったが、国内においてテロもなく、フィリップの
ような芸術的犯罪が拍手を以って迎えられるまだアメリカがいい時代だった、という世相も切って
見せているのだ。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353088こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-01-30 22:50 | 洋画=さ行 | Comments(0)

青空娘

●「青空娘」
1957 日本 大映 88分
監督:増村保造 製作:永田雅一 脚本:白坂依志夫 原作:源氏鶏太
出演:若尾文子 菅原謙二 川崎敬三 沢村貞子 ミヤコ蝶々 穂高のり子 信欣三 三宅邦子 品川隆二他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
昭和32年製、その後、コンビで仕事を重ねる増村、若尾コンビの初作にして、増村監督第二作となる。
驚いたのは、たしかに古いストーリーだし、まるでシンデレラを観ているようなご古典的都合主義的展開では
あるのだが、そこに散りばめられた人生の実相に迫る部分は源氏鶏太の真骨頂であり、この映画の大きな
魅力かつ気づきであった事。
もちろん突っ込みどころも満載なのでそれを楽しみながら観るのも手だ。ネット上では本作をなんだ
かんだ言いながら愛している人が多いことが分かる。昭和の青春映画の王道がここにはあるからだ。
WOWOWでの鑑賞であったが、大映カラーの発色があまり良くなかった。さりながら、カラー映画と
言うこと良く理解した色彩配置であってそれも魅力的だ。

更に、活気溢れる若尾文子の存在と相俟って、その演出や編集の斬新さ、スピード、菅原謙二の
ノリツッコミ、ミヤコ蝶々の漫才のような掛け合いなど、この手の青春映画に欠かせない要素はしっかり
押さえてある。映像的に印象深かったのは、若尾が伊豆から東京へ出てきた時の、東京駅頭のシーン。
アオリのアングルで、固定されたフレームに人物のフレームインフレームアウトで物語を進めるところ、
川崎敬三が若尾に結婚を迫るシーンでのテニスコートの金網とテニスをする人を上手く絡めたシーンなど。
もちろん卓球のシーンのカットや編集も刮目する。長めのアバンタイトルとエンドロールなども
この当時の映画としては新しく、新鮮な感じを受けた。

天津爛漫、明るい頑張り娘、はちきれんばかりに若い若尾文子の魅力がほとんど全てなのだが、その
魅力を増村組は十分に引き出すことに成功している。ノースリーブのシャツ、細いウエストを強調した
衣装、ポニーテールの髪型などもそうである。吉永小百合などの長く活躍している女優さんは、
大体若い頃のお顔はパッツンパッツンに張っている。歯列はその後矯正したんだろうな。

あっという間の88分である。終始若尾文子の魅力にいい意味で振り回され、そして元気が出る
一作だ。その後テレビで「スチュワーデス物語」などの大映ドラマの脚本を書くのだが、その
原点がここにあるといえるだろう。また昭和30年代前半、東京オリンピックが開催される前の
東京の風俗(走っているクルマも含め)を楽しむのもいい。
作品のポスター、青空バックに白いシャツ、手を後ろに佇む若尾のアオリ気味のプロフィールが
とても魅力的だ。
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<ストーリー>
伊豆のある町の高校を卒業した、小野有子は東京の父母の許に帰ることになっていた。だが小さい頃から
育てられたお婆さんに臨終の際、本当の母は他にいることを聞かされて驚いた。
訪れた小野家では父親が出張中で女中扱いされ、味方は女中と出入りの魚屋だけだった。が次男の腕白
中学生弘志とある時大喧嘩をしてから急に仲よくなった。

そんな頃、有子は卓球大会で長女照子のボーイフレンド広岡を破り、彼から好意を持たれたので照子の怒りを
買った。だが彼女は“いつも青空のように明るく”生きることを教えてくれた絵の先生二見が上京するという
ので大いに力づけられた。
また、帰った父栄一から母の話を聞き行方不明の母を探そうと決心をした。一方、広岡が有子に求婚した
ことを聞いた照子は有子を泥棒よばわりし、彼女は堪えかねて家を出、二見の下宿を訪ねた。そこで二見の
温かさに触れたものの、隣の住人で二見の恋人と自称する女性が現れて追いたてられてしまった。

広岡から旅費を借りて伊豆に帰った有子は、実の母が訪れて来たことを知り残念がるが、母が生きていた
ことが分り喜ぶのだった。やって来た二見を囲んでクラス会が開かれ、席上友達の信子からジャズ喫茶を
やっている叔母を紹介され、有子は再び上京、そこで働くことになった。
広岡や二見の協力で有子が実の母に会うことが出来た感激の瞬間、弘志がたずねて来て父が病床にあることを
告げた。有子は尻ごみする母を連れて小野家を訪れた。栄一の臨終間際の心ある言葉に、家族達はすべてを
水に流して和解することができた。いつの間にかひそかに有子の面影を抱いていた二見も、淋しい気持を
ふり払って有子と広岡の将来を祝福してやるのだった。(Movie Walker=シネマ旬報)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv25274/こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-01-28 22:45 | 洋画=あ行 | Comments(0)

SPY/スパイ

●「SPY/スパイ」
2015 アメリカ 20th Century Fox Film Corporation. 120min.
監督・脚本・(共同)製作:ポール・フェイグ
出演:メリッサ・マッカーシー、ジェイソン・ステイサム、ローズ・バーン、ミランダ・ハート、ジュード・ロウ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
これ日本ではビデオスルーしちゃったのだね。もったいない。面白いのに。という訳で★7.5。
コメディって実は作るのにとても難しいと思う。気の利いたセリフをちりばめたり、何気ない
アクションの中に思わず笑っちゃうような仕草を埋めたりで、こういうシーンが滑らずに演出
出来ているというのは、脚本、演出、演者、みんなぴたりと嵌らないと、ダメなんだな。
そう思うと、やはりウディ・アレンという人は優れているんだと思い知る。

本作でもメリッサのキュートな可愛さはあるのだが、何気に地味だけど可笑しい、という点で
笑わせてもらった。メリッサと監督のフェイグ、キャメラのロバート・D・イェーマン(この人
グランド・ブダペスト・ホテルでオスカー撮影賞ノミニーなんだね)は、以前にも組んだことがあり、
(「デンジャラス・バディ」「ゴースト・バスターズ」など)気心がしれている、というか、
メリッサはどういうシーンを与えたら面白いか、ということが分かっているんだね。
       
        <以下、とことんネタばれですから、ご注意ください>

ローマで追跡しようと乗ったピザ屋のスクーターが乗ったまま動かず、直立横転。キッチンで
バトルとなったメリッサとローズ・バーン、メリッサが振り回すフライパンがローズの頭に当たり
地味でリアルに痛いさま。最後の活劇シーン、メリッサが、(この段階では味方になっている)
ローズに落ちている銃を床に滑らせて寄越せ、というところで、滑らせるのだが、少ししか
滑らないという地味でリアルなシーン。そこにカッコ良く颯爽と登場するはずのジェイソン・
ステイサム、コートのポケットがドアノブに引っかかり勢い良く転倒、気絶の憂き目、という
あるあるドジ・・・。などなど、日常生活の中で見ているほうも、「やっちゃうんだよなあ、これ」
という共感が笑いに繋がっていた。このあたりの脚本と演出は好きだな。
適切におバカで、適切にお下品。

さて、本作では、ジュード・ロウとジェイソン・ステイサムといういつもはカッコいいスパイを
演じる役者がコメディを演じる落差、そして「デンジャラス・バディ」でも、チャーミングな
おデブさんを演じたメリッサの嫌味のないコメディエンヌ振り、メリッサの相棒の地味だけど
憎めない大女ミランダ・ハートなど、キャスティングもいい感じだ。
メリッサのありえない格闘シーンも、無理だろうと分かっていても微笑ましい。冒頭のタイトルから
して007などの本格スパイ映画のパロディで、音楽やカット割なんかも、パロっているので楽しさ倍増だ。

ストーリーはありがちなんだけど、内勤のメリッサが、本格的なスパイ活動に入り、その際に巻き起こす
ギャグ満載のドタバタ。新品のBMW7と4クーペを惜しげもなく壊すところも含め次々に展開される
活劇が気持ちがいい。包丁が手のひらを貫通する、など結構痛いシーンもあるけど。
重苦しい映画の鑑賞が続いたので、久々に映画を見て笑った。痛快であった。
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<ストーリー>
ジェイソン・ステイサムとジュード・ロウがCIAエージェント役で共演したアクションコメディ。
CIAの分析官として働くスーザンは、ワシントンD.C.にあるオフィスから現場の状況を分析し、
パートナー捜査官のファインをサポートしていた。
ある日、ファインは核爆弾の隠し場所を知る男ボヤノフを、誤って射殺してしまう。CIAはボヤノフの
娘レイナが核爆弾の行方を知っていると考えファインを送り込むが、ファインはレイナによって撃ち殺
されてしまう。
レイナがテロリストに核爆弾を売ろうとしていること、そしてCIA捜査官のデータを握っていることを
知ったスーザンは、自ら現場捜査官に志願。凄腕捜査官のリックと共に現場に潜り込むが……。
リメイク版「ゴーストバスターズ」「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」の
ポール・フェイグがメガホンをとり、両作に出演したメリッサ・マッカーシーが主人公スーザン役を
演じた。(映画.com)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356727#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-01-25 22:55 | 洋画=さ行 | Comments(0)

アンダーカバー Imperium

●「アンダーカバー Imperium」
2016 アメリカ Atomic Fearures and more.109min.
監督・脚本・(共同)製作:ダニエル・ラグシス
出演:ダニエル・ラドクリフ、トニ・コレット、トレイシー・レッツ、サム・トラメル他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本未公開作品。WOWOWにて鑑賞。実話をベースにしている。トランプ政権成立後に観たので
ここに描かれる白人至上主義者の主張がある部分トランプの主張にダブって見えて、考えさせられる。

続く緊張、よく出来た脚本がラドクリフの演技を支えた。おどろおどろしくもならず、いい感じの
出来だと思った。だが、潜入捜査が完了した時の、いわば騙し騙された双方の心の動きが弱く、
画竜点睛を欠いた感がある。通り一遍なそこそこの出来の潜入捜査ものになってしまった。そこが残念。
そこまではいい出来の映画だったのに。トニ・コレット扮するサポート側の先輩FBI捜査官にラストで
「結局の原因は、被害者意識ね」と言わせて、騙した側の青年が更生した後、学校で講演して曰く、
「僕は受けてきた被害と同じことを警察や周囲にしていた」と言わしめるだけだったのが物足りない。
ラドクリフの捉え方をもう少し聞きたかった。入れ墨を入れたりしてあれだけ同化の演技を上手く
したのだから。

だが、ブラームスを聴く白人至上主義者ジェリーとは、騙していて悪いなあ、という思いがあった
ように描かれるが、そのあたりの心持ちと、お互いミッションを成し遂げようとする気持ちの相克が
描かれる部分もあったが。付けられた原題から推察されるのは、単なるFBIもの以上に深い心の動きを
捉えた映画を目指していたのだろう。大筋が単純なので、役どころの心の動きが分かりやすく描ける
シークエンスではあったと思うから、よけいに残念だ。

ゲジゲジ眉毛のラドクリフ、坊主頭にして白人至上主義者を良く演じていたと思う。潜入した先の
アーリア人同盟やKKKのやつらがあまり酷く描かれないので、ラドクリフ君、先入先で同化されちゃう
んじゃないか、とハラハラもさせる。
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<ストーリー>
元FBI捜査官の実体験をもとにした、ダニエル・ラドクリフ主演のスリラー。白人至上主義を掲げる
ネオナチ集団が爆弾テロを計画しているとの疑いが持ち上がり、ネイトは潜入捜査することに。
計画を阻止するため、彼らに同調しつつ探りを入れていくが……。
監督は本作が長編初監督作品であるダニエル・ラグシス。脚本にはモデルとなったマイケル・ジャーマンも
参加している。

白人至上主義を掲げ過激さを増すネオナチ集団に、爆弾テロ疑惑が浮上。潜入調査することになった
FBI捜査官ネイト・フォスター(ダニエル・ラドクリフ)は、髪を刈ってネオナチの象徴でもある
スキンヘッドにし、彼らに馴染むよう行動しながらテロを阻止しようとするが……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv61975/こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-01-25 14:00 | 洋画=あ行 | Comments(0)

虹蛇と眠る女 Strangerland

●「虹蛇と眠る女 Strangerland」
2015 オーストラリア・アイルランド Worldview Entertainment and more.111min.
監督:キム・ファラント
出演:ニコール・キッドマン、ジョセフ・ファインズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、リサ・フラナガン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
良かったのはオーストラリアの荒涼とした空撮のみ。原住民おそらくアボリジニの伝説に
インスパイアされて作られた物語の映像化なので、全編夢の中のような感じ。言いたいことが
あるわけでもなし。話が動き出すまで40分。行方不明になった姉ちゃんは結局何処へ行ったのやら。
邦題にある「虹蛇」が出てくるわけでもありません。ww

キャサリン(ニコール)とマシュー(ファインズ)の夫婦は一体何なのか?セックス依存症なのか?
全裸で街なかを歩く状態って?恐らく子どもたちが神隠しにあった夫婦の心理劇なんだろうけど、
まあ、伝わらないこと。こういうサイコサスペンスみたいな映画にはニコールはよく合うのだが、
本作は全体にいただけない。脚本と演出がダメだと大スターがいても映画は面白くならないという
典型だ。映画を観ていて早く時間が経たないか、と思う作品は悲劇だな。
途中でやめれば良いものを、私は一旦観始めた映画は途中で止めないのが原則なので。
これ、劇場で公開されたんだよね。恐ろしく不入りだったと思われ・・・。

<ストーリー>
オーストラリア出身のハリウッド・スター、ニコール・キッドマンが25年ぶりにオーストラリア映画に
主演して贈るミステリー・ドラマ。オーストラリアの砂漠の街を舞台に、ある日忽然と2人の子どもが
姿を消してしまった夫婦を待ち受ける運命を、アボリジニの伝説をモチーフにミステリアスに綴る。
共演にヒューゴ・ウィーヴィング、ジョセフ・ファインズ、マディソン・ブラウン。
監督はドキュメンタリー畑出身で、本作が長編劇映画デビューのキム・ファラント。

 オーストラリアの砂漠地帯にある小さな街ナスガリ。2人の子どもと共に都会からこの街に引っ越して
きたばかりの夫婦キャサリンとマシュー。思春期真っ只中の早熟な娘リリーに対し、まだあどけなさの
残る息子トミーは、夜になると夢遊病者のように近所を徘徊してしまう問題を抱えていた。
そんなある日、リリーとトミーがまるで神隠しにでも遭ったかのように忽然と消えてしまう。
もしこの土地で2、3日も屋外を彷徨うことがあれば命の危険に関わる。地元のベテラン警官レイを
中心に懸命の捜索が続くが、なかなか2人の発見には至らない。そんな中、夫婦がひた隠しにする
家族のある秘密が浮かび上がってくる。極度の不安と緊張に加え、周囲からの疑惑の目にも晒され、
次第に神経を蝕まれていくキャサリンだったが…。(allcinema)

この作品の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354675#1こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-01-24 14:35 | 洋画=た行 | Comments(0)

ザ・ウェイブ Bølgen

●「ザ・ウェイブ Bølgen」
2015 ノルウェー  Fantefilm 105min.
監督:ローアル・ユートハウグ
出演:クリストッフェル・ヨーネル、アーネ・ドール・トルプ、ヨナス・ホッフ・オフテブロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
前知識無しで、タイトルとタグラインのみでWOWOW放映を鑑賞。こういう津波だったんだ!
ノルウェーで津波って、とは思ったが、なるほど、彼の地のフィヨルドを形成する狭い入り江に
屹立する岩山は経年で落下し、それが津波を起こすのだな。初めて知った。それだけでこの映画を
観た価値があった。ノルウェーのVFXてどんなものか、と思ったが、押し寄せる大波は迫力満点で
日本や東南アジアで描かれる津波とは違ったインパクトがあった。但し描写時間は短いが。

ストーリーとしては平凡というか有りがちだが、感情移入しやすく(いい面も悪い面も)ハラハラ感は
あった。ディザスターものではあるが、もう少し緊張しろよとか、大きな難局に直面すると人間て
動けなくなるのか、とも思ったり。
岩盤崩壊に備えた警報センターの諸氏の緊張感がない。もっと早く警報出せよ!って。そして警報を
聞いた街の人たち、すくんじゃって動けない。訓練とかしていないのかな。警報が鳴って津波が来るまで
10分、て知っている割には動きが緩慢じゃないかなあ。人間て大災害を前にすると呆然としちゃいます、
という警告を描こうとしているのじゃないか、と邪推?したり。
警報センターに勤務する主人公、その一家の遭難と再会の物語なんだが、ちょっとご都合よろしすぎる
のではないか、という展開でのハッピーエンド。お母さん、スーパーマンか!
まあ、観て損はない映画でしょう。言葉はかけらも分かりません!ww 原題は「波」という単語らしい。

この所観た映画3本が水難の系統で疲れた!ww 
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<ストーリー>

第88回アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表に選出されたディザスター映画。世界屈指の絶景スポット、
ガイランゲルフィヨルドで研究に取り組んできた地質学者のクリスチャンは、ある日異変を察知。
その直後、岩盤が崩落し、大津波が人々に襲いかかる。
主演は「レヴェナント:蘇えりし者」のクリストファー・ジョーナー。
監督のロアール・ユートハウグは、本作をきっかけに「トゥームレイダー」リブート版の監督に抜擢された。

ノルウェーのガイランゲルフィヨルドは、広大な山々に囲まれ、標高1000メートル級の切り立った断崖絶壁が
両岸に迫る渓谷が続く世界屈指の景勝地。自然豊かなこの絶景スポットは日々、観光客で賑わっていた。
その一方で、ここは過去に山崩れの大災害が起きた危険な地帯でもあった。地質学者のクリスチャン
(クリストファー・ジョーナー)は長年、ここで地質研究に取り組んできたが、家族の将来を考え、
大手石油会社からのオファーを受け入れ、都市部への引っ越しを決めていた。

その引っ越し前日。住み慣れた町での最後の時間を子供たちとゆっくり過ごしていたクリスチャンは、
異変を察知。すぐにそれが、大規模な岩盤崩落の前兆であることを確信する。その不安は的中し、ガイランゲルの
町に緊急避難警報が発令される。大津波が到達するまで、わずか10分……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356970こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-01-23 22:40 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「ザ・ブリザード The Finest Hours」
2016 アメリカ Walt Disney Pictures,and more.118min.
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:クリス・パイン、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、ホリディ・グレインジャー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
これ、シネコンの大画面で観たかった。画面の迫力があれば感想も、少しは変わったかも
しれない。もう特撮映画だ。ストーリーは実際に1952年(私が生まれた年)に起きた事件を
元にしている。が、そうであれば面白さに下駄が履けるのが普通だが、本作は細かいところで
詰めが甘く個人的には、ちょっといただけないんじゃないか、と思わざるを得なかった。
 
 例えば、雪の中を走るクルマに付く雪のありよう、救難中、また救助艇に乗せてから
港に向かうまでの登場人物が、真冬の海でしかもずぶ濡れなのに、寒そうでないという
事態、加えて大型タンカーの救助に行くのに小型救助艇って、行って何するの状態の件、
しかも、嵐の中を突撃させる司令官の無能さ、加えてこの司令官、救助艇がタンカーの
乗組員を救助して人の重みで推進もままならない上、羅針盤を無くした、って言っている
のに、近くの僚船にいかせようとする無能の上塗りの件、などなど、これって実際は
どうなの?とか、たまたまタンカーと行き会ったからいいようなものの、運が良かった
向こう見ずの救助が、そう賞賛されることなのかいなあ、と思いながら観ていた。

救いは、半分になっちゃったタンカーを操船したシーバートを演じたケイシー・アフレックの
存在。かれは船長がいるデッキ部分がある前半分がちぎれて沈没したことを受け、後ろ
半分を出力の加減だけで操り、砂州に座礁させたのだ。彼こそ褒め称えられるべきじゃないか?

主役のクリス・パインは動きのある演技ではなかったとは言え、平凡であった。勝ち気の
婚約者ホリディ・グレインジャーは頑張っていたが、底が浅い感は免れない。全体として
巨大な波浪に立ち向かう救難艇のシーン(サーフィンか!)以外は見せ場もなく、しかも
救難艇の先端の見張り役をいつまでも置いているんじゃねえよ、かわいそうに、などと思い
ながら観ていて全体として平凡な出来となった。ディズニーだから?

この直前に観た「白鯨との闘い」の捕鯨基地だったナンタケット島沖の100年後のお話だ。
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<ストーリー>

アメリカ沿岸警備隊の隊員たちが過酷な気象状況下で巨大タンカーの乗組員の救出に挑んだ、
SSペンドルトン号の救出劇と呼ばれる実話を基にしたスペクタクルドラマ。
10年に発表され、話題を呼んだノンフィクション小説を『ミリオンダラー・アーム』の
クレイグ・ギレスピー監督が、クリス・パインを主演に迎えて映画化した。


1952年2月18日未明、超大型ブリザードが大西洋沖を航行中の大型タンカー、ペンドルトン号を
襲った。雪が混ざった強風と大きくうねる波にさらされて、前月に船体を補修したばかりの
継ぎ目が避け浸水。真っ二つに裂かれてしまう。タンカーの構造に精通する一等機関士
レイモンド・シーバート(ケイシー・アフレック)の指揮のもと、船員たちは沈没を食い
止めようと懸命の作業にあたる。

一方、沿岸警備隊チャタム支局にペンドルトン号遭難の知らせが入り、新任の司令官クラフ
(エリック・バナ)は木製の小型救命艇で生存者救出に向かうよう一等水兵のバーニー・ウェバー
(クリス・パイン)に命じる。1年前に似たような状況で8人の命を救えなかったバーニーは、
今度こそ誰も死なせないと心に決め、仲間のリヴシー(ベン・フォスター)やフィッツ、
マスキーとともに救出に向かう。
しかしタンカーの生存者は32人であるものの、小型救助艇の定員は12人。また、コンパスが
壊れてしまい、視界がないにも拘わらず方角もわからなくなってしまう。雨と雪が混じった
風速40mを超える強風と20m超の高波が襲う中、刻一刻とタイムリミットが迫るペンドルトン号の
もとへバーニーらは命がけで向かう。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354700まで。

by jazzyoba0083 | 2017-01-19 23:05 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「白鯨との闘い In the Heart of the Sea」
2015 アメリカ Warner Bros.122min.
監督:ロン・ハワード 原作:ナサニエル・フィルブリック
出演:クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィー、トム・ホランド他
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<評価>★★★★★★★☆☆☆
<感想>
大好きなロン・ハワードだったので★8つくらいは謹呈したかったのだが、ちょっと足りないなと
思う部分があった。白鯨との闘いだったはずなのだが、漂流譚が長かったかな、ということ。それと
こちらの準備不足もあったのだが、ここまで「カニバリズム」に焦点が当たっているとは思わな
かったので、「冒険譚」とした心の準備が作品に追いつけなかったところがあった。
だから★を減らしたのは観る方の問題であり、本作の出来には関係のないこと、かも知れない。
「白鯨」がクローズアップされたが、本作はあくまで「白鯨」が要因となった「漂流譚」なのだな。

原作の元となった「白鯨」は恥ずかしながら未読である。世界十大小説の一つとされる名作では
あるが、文庫本でも分厚いやつが上中下とあるのでビビッている。この映画を観て読んでみようかな
とは思ったが。
さらにこの映画の原作となった本も未読であるが、構成として「白鯨」との闘いについて、生き残りを
メルヴィルが訪ねて聞き取るという構成は、映画としてダレを防ぐ面では効果的、と感じた。
本作はメルヴィルが聞き取った話を小説にする前のドキュメントともいう物語である。

目をみはる鯨のシーンや捕鯨帆船「エセックス号」の嵐のシーンなど、VFXの仕上がりも良く、迫力が
あった。まさに原題が示すとおり「大海の真っ只中で」という感じはよく出ていたし、すべてを
人力に頼っていた1800年代の捕鯨の過酷さもよく出ていたと思う。
ただ、原作や大元の「白鯨」を読んでいないからか、あるいは邦題に惑わされたか、もっと
鯨との闘いが長く続くのかと思った。ところがモビーディック(この名は本作には一切出てこないが)
に沈没させられボートで漂流する時間が長く、また人肉食の部分をクローズアップさせた
エンディングに向けてのシークエンスも長く感じ、そういう映画だったわけね、とタタラを踏んで
しまった感があるのだ。ボンボン船長が突然あんなにたくましくなったのは何故?とも。
これは私のミスだが、冒頭からの思い込みでメルヴィルに白鯨との話をしているのが、舞台となる
エセックス号の新米水夫ニカーソンであることはエンディングあたりまで分からず、ずっと物語の
主人公一等航海士オーゥエン・チェイスの老いた現在だとばっかり思っていた。考えれば第三者に
語らせたほうが良いに決まっている。(つまりは観る側の問題も大きかったのだが、映画化するには
「白鯨」の存在感の前に、人肉食を絡めた漂流譚も肩身が狭くなってしまった、ということか)

アメリカの東海岸にある捕鯨基地ナンタケット島から南米のさきっぽを回り、太平洋に出て、ハワイ沖
まで遠征する工程は鯨油を満タンにして帰ろうと思えば2,3年は帰れないと覚悟するほどの苛烈な
作業だったのだ、ということがわかっただけでも良かった。動力もGPSもバッテリーもない時代だ。
そしてエンディングでも語られるがアメリカで石油が発見され、鯨油の需要もやがて終焉を迎えると
いう時代であったのだ。
巨大な鯨との邂逅という事象はエセックス号のこの航海のように実際にあったことなのだろう。
だが、最後の最後でオーウェンがモリを打ち込まなかったことから、メルヴィルは敢えて「何か」の
メタファーとしてこの「白い悪魔」を存在させたということだ。

映画の完成度からすると、今一歩なところはあったものの、色々な事を考えされられた本作ではある。
加えれば、ローアングルからのナメのアップを効果的に使った捕鯨船上のカットはなかなか味わいが
あったと思う。
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<ストーリー>

ハーマン・メルヴィルの名著「白鯨」のモデルにもなった捕鯨船エセックス号沈没事故の真実を描き、
2000年度全米図書賞ノンフィクション部門に輝いた小説を映画化。巨大なマッコウクジラとの激闘で
船を沈没させられた捕鯨船の乗組員たちの過酷なサバイバル劇を、ロン・ハワード監督が圧倒的な
スケールで映し出す。

19世紀、クジラから取れる鯨油は生活になくてはならない油であり、捕鯨は一大産業であった。
1819 年、捕鯨船エセックス号はアメリカのナンタケット港を出航し、太平洋を進んでいく。
しかし沖合4800kmの海域で誰も目にしたことがないほど巨大な白いマッコウクジラと遭遇。
一行は巨大クジラに立ち向かっていくものの、船を沈められてしまう。わずかな食料と飲料水を
かき集め3 艘のボートに乗り込んだ船員たちは、どの辺りにいるのかもわからない太平洋の
ただ中で、度々クジラに襲われながら漂流していく……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351419#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-01-16 22:50 | 洋画=は行 | Comments(0)

グロリア  Gloria (1999)

●「グロリア Gloria(1999)」
1999 アメリカ Columbia Pictures,Mandalay Entertainment. 101min.
監督:シドニー・ルメット
出演:シャロン・ストーン、ジェレミー・ノーサム、ジーン・ルーク・フィゲロア、ジョージ・C・スコット他
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<評価>★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
1980、ジョン・カサヴェテス監督、ジーナ・ローランズ主演で作られた同名の作品のリメイク。
監督と主演の名前に惹かれて観てみたけれど、これが「セルピコ」「狼たちの午後」「評決」の
シドニー・ルメットの作品か?と疑いたくなるような、「スカスカ」な出来だった。

随分昔にオリジナルは観ていて、まずまずな感想を書いている。http://jazzyoba.exblog.jp/3840861/
中身は覚えていないけど、ジーナ・ローランズの凄みは何となく覚えていて、本作を見だして
しばらくすると、黒人の子供との逃避行は観た覚えがあるな、と思い出したのだった。

シャロン・ストーン、ヤクザなねえちゃんだが母性に目覚めるという役どころだが、深みに欠ける。
見事なスタイルと美形だけを理由にキャスティングされたんじゃないかと邪推してしまう。
彼女も作品に恵まれれば「モンスター」のシャーリーズ・セロンみたいになれたんじゃないかなあ。
共演者もパットン将軍(ジョージ・C・スコット)以外ぱっとせず、グロリアが母性に目覚める
シーンも唐突感がある。それぞれのシークエンスも、もう少し短くしたほうが緊張感が出るんじゃ
ないか、と思う。例えば、悪い男たちの服を全部脱がせて子供と共に逃亡するところなど、良い
シーンだけど、長い。そうしてみると、画角もなんかルーズで締まらないんじゃないか、と思えて
来てしまう。子供を学校に預けるのだが、帰りたくないグロリアが学校の前でクルマを行ったり
来たりさせるシーンも長い。カーチェイスなんかも入っているのだが、スリルを感じない。ルメット、
やる気が無いんじゃないか?と思ってしまう。そこに居れば見つかっちゃうだろう、と思うところに
いたり、詰めが甘いところも多い。
えらく腐してしまったが、素直な感想を記しておく。

「グロリア」を観たい人は、カサヴェテスを観ておけばオッケーじゃないかと思う。
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<ストーリー>
ニューヨーク。グロリア(シャロン・ストーン)はフロリダで3年の刑期を終え、恋人ケヴィンの
元に帰るが、そんな彼女を組織の冷酷な裏切りが待ち受ける。グロリアは居合わせた少年ニッキー
(ジーン・ルーク・フィゲロア)を人質に、男たちに銃を向けてそこを脱出。実はニッキーの父親は
マフィアの会計士で、組織の秘密を握るフロッピーを持ち出したせいで一家は惨殺され、父から
フロッピーを託されたニッキーも彼らの手中におちていたのだ。

マフィアの標的にされ窮地に陥った彼女は、絶縁状態にあった姉の元を訪ねるが追い返されて、
仕方なく安宿に身をひそめる。ところがそこにも追っ手が迫り、雑踏でグロリアとはぐれたニッキーは
再びつかまってしまう。かくしてグロリアは、親友ダイアン(キャシー・モリアーティ)の協力で、
ケヴィンら一味のボスであるルビー(ジョージ・C・スコット)にフロッピーとニッキーの交換を
持ちかけ、自らの命を賭けてニッキーを救い出そうと図るのだった。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85265#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-01-12 22:55 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「ディバイナー 戦禍に光を求めて The Water Deviner」
2014 オーストラリア・アメリカ・トルコ Fear of God Films and more.111min.
監督:ラッセル・クロウ 
出演:ラッセル・クロウ、オルガ・キュリレンコ、ジェイ・コートニー、イルマズ・アルドアン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
実際に起きた事件をテーマにラッセル・クロウがメガフォンを取った作品。彼の監督初作品だ。
事実という下駄を履いているといえ、テーマは良いし、戦争シーンもそれなりにカネが掛かっている。
なのに、観終わったあとのモヤモヤというかスッキリしなさ具合はどこから来るんだろうと考えた。
脚本が良くないんだろうな。

90度に曲がった針金を持ち、歩き回って、水源のところで針金が一直線に開けば、そこに水源が
ある、という技を持ったオーストラリアの男ジョシュア・コナー(クロウ)。
三人の成人した男子の父親だ。しかし、この三人が揃って第一次世界大戦のトルコ戦線に志願して
出かけ、三人共生死不明の行方不明になってしまった。これを悲観した母は入水自殺。
決心した父は家財を売り、トルコを目指す。三人を必ず探し、死んでいれば遺体を母の傍らに
埋葬したいと決意して・・・。

「アラビアのロレンス」と同じ時期に、トルコ側ではこんな話もあったんだな。欧州の列強が
解体したオスマン・トルコ帝国をいいように蝕んで植民地化していく裏側に。だから本作中でも
イギリスに対抗する勢力が勢力を強めたり、東からはギリシアが攻め寄せる場面があったり、
また本作の舞台になるガリポリの戦いも史実に忠実に描かれているのは嬉しい。
いずれにせよ、この当時、「イギリスの三枚舌外交」と言われるように、イギリスはこの地区で
ろくなことをしていない。
そんなイギリスを宗主国と仰ぐオーストラリアとニュージーランドは連合して戦争に参加。
第一次世界大戦にも英仏軍を支援してトルコ・ガリポリの戦いでは二カ国の連合軍(ANZAC)を形成、
参戦していたわけだ。
ガリポリの戦いは第一次世界大戦の中でも有名な戦闘であり、英仏軍は敗走し、トルコ軍が勝った
戦いであった。この戦いでトルコ軍は約87000人の、豪軍は9000人近い戦死者を出した。が
その多くの部分が行方不明となった。この戦闘を舞台にした映画も何本かある。この戦いで
コナーの三人の息子たちも犠牲になったのだ。

戦闘から4年後。おそらくベルサイユ条約締結後の戦場では、戦争史で初めて遺体の回収が
行われた。コナーは管轄する軍からダメだ、といわれたが、単独船をチャーターし戦場へと
向かう。現地の指揮官も受け入れられない、と拒否するがコナーの強い意思を見て、見てみぬ
振りをする。コナーは水源発掘人の勘を生かし、息子たちの遺品に到達、遺体の発見に至る。
(このあたりもっと丁寧にしてほしかった)
しかし長男は怪我をしたが後方に送られ、どこかに生きているかも、ということで、手がかりを
求め、トルコ軍に紛れ込み、捜索に出かけた。そしてついに生きている長男と出会うことが出来た。
(このくだりもちょいとあっさりしすぎな感じ)

このメインストーリーを縦軸に、イスタンブールで旅館の女将をしているアイシェ(オルガ)との
淡い慕情を横軸に物語は進む。だが、好き嫌いになるが、オルガ・キュリレンコの演技と顔が
個人的に今ひとつ好きになれなかった。東方の顔、ということでのキャスティングであろうが。
そんなことより三人の息子を必死になって探すシークエンスの方に時間を割いたほうが厚みが
出たんじゃないだろうか。(母の憤死も含め)あっちもこっちも欲しくて結局どっち付かずの
映画になっちゃった、という感じだ。せっかくの良いテーマなのに。ラッセル・クロウも
ちょっと淡白だった。
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<ストーリー>

ラッセル・クロウが戦争で行方不明になった3人の息子を捜す父親を演じ、初めて監督も務めた
人間ドラマ。イギリスら連合国軍の一員として参戦し、多くのオーストラリア人が遠い異国トルコの
地で戦った、第1次世界大戦のガリポリの戦いを、オーストラリアとトルコの双方の視点から忠実に
描いている。

ガリポリの戦いから4年後の1919年。オーストラリア人農夫ジョシュア・コナー(ラッセル・クロウ)は、
連合国軍に参加しガリポリ半島で行方不明になった3人の息子たちの最期を知るため、トルコへと旅立つ。
故郷から遥か遠い異国の地での捜索は困難を極めるが、コナーの決意は決して揺らぐことはなかった。
そんな中、イスタンブールで宿を営む女性アイシェ(オルガ・キュリレンコ)や、息子たちと戦った
トルコの英雄・ハーサン少佐(ユルマズ・エルドガン)らの助けを借り、コナーは一縷の希望を掴むのだが……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354779#1こちらまで。





by jazzyoba0083 | 2017-01-11 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)