●「ピッチ・パーフェクト2 Pitch Perfect 2」
2015 アメリカ Universal Pictures and more.115min.
監督・(共同)製作・出演:エリザベス・バンクス
出演:アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド
   ブリタニー・スノウ、スカイラー・アスティン、アダム・ディヴァイン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

一作目の出来が良く、とても楽しく見られたので、パート2のWOWOWでの
放映を心待ちにしていた。やっとやってくれました。
監督は交代。自らも出演していえるエリザベス・バンクスに。

二作目は難しいな、という典型。面白くないわけではないのだが、一作目を
超えることは出来ていない。やはり女子大生アカペラグループが青春しながら
成長し、ドタバタやって、お下劣でラストは大ハッピーエンド、という瑞々しさが
失われてしまった。

冒頭、いつものユニバーサルのロゴに載せる音楽も、大会の司会の二人が歌っている
という凝ったところもあるし、一作目では客席に向かって歌唱中ゲロを撒き散らすと
いう衝撃が、今回はオバマ大統領の誕生日イベントで、デブのエイミーが宙乗りで
登場、しかし、途中で逆さ吊りになり、履いていたパンツの尻が破けて、ノーパン
だったため、彼女の大事なところが、もろに客席に晒されるというハプニング。
大統領にエイミーのヴァジャイナを見せたということで、各マスコミからは叩かれるわ
学校からは謹慎を言い渡されるわで、凹みまくりのベラーズ。当のエイミーは
ちっとも凹んでいないのが笑わせる。

しかし、前回に優勝し、コペンハーゲンで開催される世界大会への出場権は失って
おらず、これに向け、かつてのベラーズのメンバーの娘も加入し、新生
ベラーズが、これまたドタバタでスタートした。
一方でベッカ(アナ)は、1人でレコード会社に潜り込み、ソロで何とか次の
ステップに踏み出せないか考えていた。そう、メンバーたちは卒業を控え、それ
ぞれの道を探さなければならない時期にもなっていたのだ。

新生ベラーズが実行したのは一作目で活躍していて今はOGになり合宿所を
経営しているオーブリーの元へと行く。なんだかどういう合宿をしているのか良く
分からないが、とにかく全員の心を一つにしようとしているのは確かのようだった。
世界大会の最大のライバルはドイツのダス・ミュージック・マシン。世界大会こそ
ベラーズに残された名誉挽回のラストチャンス。しかし、この大会でアメリカの
チームが優勝したことはないのだった。ハードルは高い。

一作目に比べ、コーラスの練習のシーンは少なくなり、サイドストーリーが多く
なって、縦筋の物語が薄い感じ。もちろん世界大会への挑戦ということはあるの
だが、モチベーションが前作に比べ、弱い。新人たちの活躍もエイミーとバンパーの
恋の行方も、あれもこれもと手を出して欲張りすぎたか。

ラスト、コペンハーゲンでの世界大会では、オリジナル曲(OGも加わって)の
披露もあり、圧倒的な存在感を示して優勝した。(優勝とははっきり言ってない
けど、当然そうなのだろう) これからは彼女らはそれぞれの道に入り、
ベラーズは新しい世代へと受け継がれて行くのだ。パート3も作るんだと。
余程気合を入れないと・・・。

アナ・ケンドリック目当てに見る方も多いかもしれない。私が好きなのはアカペラ
大会座付きの司会者の二人の、実況の時のユーモアとウィットに富んだ会話。
シモネタ、人種ネタ、政治ネタ、こんなこと言って大丈夫か、と思うようなセリフの
やり取りは、実は本編よりも期待値が高かったりする。この手のアメリカ映画の
出来の良さというのは、脚本家らが、どういう気の利いたセリフの応酬をするか、が
とても大きいのだ。

それにしても、実際に2カット出て来るオバマファミリーの映像、シチュエーションが
シチュエーションだけに、よく使ったな、と思う。日本だったらさしあたり安倍総理
夫妻の目の前でヤバイシーンが展開されるということだからね。

ブロードウェイ育ちのアナを始めとして、出て来るグループ、皆、歌唱はさすが。
それを聞いているだけでも楽しい青春映画だ。ラスト近くバンパーとエイミーの
あまりにもえげつない抱擁シーンを見て、皆が避難する、というところは笑った。
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<ストーリー>

『イントゥ・ザ・ウッズ』でシンデレラ役に抜擢されたアナ・ケンドリック
がヒロインを演じ、全米で大ヒットを記録した青春ドラマの続編。女性のみの
アカペラチーム、バーデン・ベラーズのメンバーたちが様々な試練に直面しな
がら成長していく姿を描く。前作よりさらにレベルアップした歌やダンスに
注目だ。(Movie Walker)

 大学の女子アカペラ部を舞台に描き世界的にヒットしたアナ・ケンドリック
主演の学園音楽コメディの続編。卒業を控え、最後にして最大の晴れ舞台
“アカペラ世界大会”での優勝を目指す“バーデン・ベラーズ”の面々の山あり
谷ありの奮闘の行方を描く。
共演はレベル・ウィルソン、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、
エリザベス・バンクスらに加え、新たにヘイリー・スタインフェルドが参加。
監督は本作のレギュラー・キャストでもある女優のエリザベス・バンクス。
これが記念すべき長編監督デビューとなる。
 
ベッカが所属する女子アカペラチーム“バーデン・ベラーズ”は全米大会で
初優勝を飾って以来、目下3連覇中。名実ともに充実の時を迎えていた。
ところがオバマ大統領の誕生日を祝うイベントでファット・エイミーが
とんでもない失態を演じ、チームは活動禁止の処分に。そんなベラーズに
唯一残された名誉挽回のチャンスは、強豪ひしめくアカペラ世界大会で優勝
すること。しかしこれまでアメリカ代表の優勝経験はゼロ。
しかも海外チームの超絶パフォーマンスを目の当たりにして、すっかり自信を
失ってしまうベッカたちだったが…。(allcinema)

<IMDB=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:66% Audience Score:64%>




by jazzyoba0083 | 2017-07-31 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

S・W・A・T

●「S・W・A・T 」
2003 アメリカ Columbia Pictures Co.(a sony company) 111min.
監督:クラーク・ジョンソン
出演:サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル、ミシェル・ロドリゲス
   ジェレミー・レナー、オリヴィエ・マルティネス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

暑気払いのつもりでスカッとしたアクションものが観たくて鑑賞。
う~ん、クルマの壊しっぷりはまずまず、LAPD全面協力のカーチェイスも
まずまず、キャストも若きジェレミー・レナーとか、隣のおばちゃんに
ちょこっとオクタビア・スペンサーの顔が観られたり、出ている人もそこそこ。

冒頭のSWAT対銀行強盗、テレビ画面の再撮風映像を使ったり、なかなか
魅せる。さらにこれがコリン・ファレルとジェレミー・レナーの5年続いた
相棒の決定的な解消に至るエピーソードのなったいる仕掛け。

腕に自慢のジェレミーは銀行強盗を人質越しに射殺したが、人質にも怪我を
させてしまう。これを見咎めた幹部から大目玉を食らうのだが、ジェレミーってば
頭に来て警察辞めちゃうんだよなあ。でコリンの方も武器倉庫係に左遷。

これが話のベースで、それから6ヶ月(ジェレミーがこれで出演終わりということ
はないので後から何かの形で出てくることは分かり易いが)。サミュエルの下で
またSWATが結成される。やがてやってきた世界中から指名手配中の悪人の
護送を任される。あっという間に捕まるのだが、護送の途中に「おれを助ければ
1億ドルやるぞ」との声がマスコミに乗り、世界中からカネ目当ての悪党たちが
LAにやってくる・・・。

1億目当てにそんなに世界中から悪党が来るかね。貰える保障がどこにあるかね?
ジェレミーもそんな1人でカネ欲しさにこの犯人を逃がす立場に回る。またSWATの
仲間にも裏切り者が・・・護送の途中で、いろんな攻撃に会い、犯人は自家用ジェットを
橋に着陸させて、高飛びする計画だ。しかし、ジェレミーの計画、短い間によく練って
仲間をオーガナイズしたものだねえ(苦笑)

最後はもちろん正義は勝つわけだが。上映時間も長すぎで、世界中から指名手配の
犯人アレックスの迫力が無かった。もう少し暴れさせたほうが面白かったのでは?
「暑気払い」としてはまあまあかな。
勇者を集める「アヴェンジャーズ」や、普通の警官の手に負えない現場にかけつけ
るイメージは「第七騎兵隊」の、アメリカ人が好きな骨格が見えてくる。
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<ストーリー>

'70年代の人気テレビ・シリーズを映画化したサスペンス・アクション。エリート
警官たちを集めた特殊部隊S.W.A.T.の活躍を、スリリング&ドラマチックに描く
痛快作だ。

悪名高き麻薬王アレックス(オリヴィエ・マルティネス)が逮捕された。FBIの
もとへアレックスを護送するのは、ホンド巡査部長(サミュエル・L・ジャクソン)を
指揮官とする、結成まもない6人のS.W.A.T.精鋭部隊。約6ヶ月前、S.W.A.T.隊員の
ストリート(コリン・ファレル)は、強盗事件にあたっていた。
しかし、パートナーであるギャンブル(ジェレミー・レナー)の判断ミスから、
2人はS.W.A.T.を追放される。処分に納得できず、ギャンブルは警察を去る。

降格処分を受け入れ、S.W.A.T.に戻る機会を待つストリート。親友2人は別々の
道を選び、この選択が運命を大きく変えるのだった。武器管理に降格された
ストリートに、復帰のチャンスが訪れた。ホンドが新チーム結成の指令を
受けたのだ。選ばれたのはストリートのほか、女性のサンチェス(ミシェル・
ロドリゲス)、ディーク(LL・クール・J)、マイケル(ブライアン・ヴァン・
ホルト)、マッケイブ(ジョッシュ・チャールズ)の5人。

しかし連行中のアレックスが、報道陣に宣言する。「俺を逃がした奴に、
1億ドル払う」と。この逃亡宣言はトップニュースとして放送され、報酬を狙う
者たちで、街は溢れかえる。混乱の中、6人は護送ミッションを決行する。
380万人の市民が、すべて敵かもしれない混沌のロサンゼルス。しかし、敵は、
ロス市民だけではなかった。ニュースを見る者の中に、ギャンブルの姿もあった。
金、誇り、希望。全てを失い、残っているのはS.W.A.T.で培った戦術。
ギャンブルは、持っている力で、1億ドルを手に入れる決意を固める。
今、S.W.A.T.の手の内を知り尽くすギャンブルが、最強の敵となりホンドたちを
襲う……。(Movie Walker)

<IMDb=6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer=48% Audience Score:52% >




by jazzyoba0083 | 2017-07-24 23:35 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「めぐりあう時間たち The Hours」
2002 アメリカ Milamax Films,Paramount Pictures,115min.
監督:スティーヴン・ダルドリー  原作:マイケル・カニンガム
出演:メリル・ストリープ、ジュリアン・ムーア、ニコール・キッドマン、エド・ハリス他
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     <2002年度アカデミー主演女優賞(キッドマン)他 受賞多数作品>
 
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

本作は2008年に一度観ている。その時の感想http://jazzyoba.exblog.jp/8591718/ を
ご参照ください。その時期はまだ評価、というものをしていなかったので、今回の
再見を終わり、★8とさせて頂きました。

いま自分の9年前の感想を読むと、なかなかちゃんと観ているな、と我ながら
ほくそ笑んでしまいました。 時代と設定を変えて、ヴァージニア・ウルフの
書いた「ダロウェイ夫人」を巡る3人の女性の生き方を、シーン転換も実に
上手く構成し、見せていく。1800年代のイギリス、1950年代のLA、そして
現代のNY。時制の行き来などあり、また結構「メタファーのかたまり」みたいな
映画なので、難しいとは思いますが、多くの方は、ラスト近くで、ジュリアン・
ムーアがメリル・ストリープを尋ねてくるところで、1つカタルシスがあるでしょう。

初見のときも書きましたが「不安」の映画。自分の信じる拠り所を求めて苦悩し、
精神にいささかの異常をきたしてしまう。女であることの鬱々さに、観終わって
暗くなってしまう人もいるでしょう。暗く明るくない映画ですが、訴えてくるものは
多いと思いました。

ヴァージニア・ウルフの生活は原作通りかなり現実に忠実に構成されていて、
抑鬱気味の生活の中で、自分がいなければ夫が幸せになれると、ポケットに
石を入れて川に入水自殺したのも本当のこと。読まれる手紙もほぼリアルです。

「自分の存在と何か」という、「実存主義的な」問いかけをしてくる作品だ。
しかし、映画を観ている人は必ずしもそれに答える必要はない。ドラマだから。
自分なりに何かが得られればいいし、つまらん映画だ、と思う人もいるだろう。

原作があるとはいえ、よく構成され、よく演技され、画作りも工夫された
一級の映画であることは確かでしょう。
映画の詳細については、所見のリンク先にも書いてありますが、再掲しておきます。

<ストーリー>
1923年、ロンドン郊外のリッチモンド。作家のヴァージニア・ウルフ(ニコール・
キッドマン)は、病気療養のために夫レナード(スティーヴン・ディレイン)と
この町に住み、『ダロウェイ夫人』を執筆していた。そんな彼女のもとに、
姉のヴァネッサ(ミランダ・リチャードソン)たちがロンドンから訪ねてくる。

お茶のパーティーが終わり、姉たちが帰ったあと、ヴァージニアは突然駅へと急ぎ、
追ってきたレナードにすべての苦悩を爆発させる。その悲痛な叫びにより、
レナードは彼女と共にロンドンへ戻ることを決意するのだった。

1951年、ロサンジェルス。主婦ローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア)は妊娠中。
夫のダン(ジョン・C・ライリー)は優しかったが、ローラは彼が望む理想の妻で
いることに疲れていた。今日はダンの誕生日。夜のパーティーを準備中、
親友キティ(トニ・コレット)がやってきて、腫瘍のため入院すると彼女に
泣きながら告げる。
やがてローラは、息子のリッチー(ジャック・ロヴェロ)を隣人に預け、大量の
薬瓶を持って一人ホテルへと向かう。その部屋で彼女は『ダロウェイ夫人』を
開きながら、膨れた腹をさするのだった。

2001年、ニューヨーク。編集者のクラリッサ・ヴォーン(メリル・ストリープ)は、
エイズに冒された友人の作家リチャード(エド・ハリス)の受賞パーティーの
準備をしていた。彼女は昔、リチャードが自分につけたニックネームミセス・
ダロウェイにとりつかれ、感情を抑えながら彼の世話を続けてきた。しかし
リチャードは、苦しみのあまり飛び降り自殺。パーティーは中止になったが、
そこにリチャードの母親であり、家族を失ってしまったローラが訪ねてくるのだった。

<IMBD=★7.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometers:81% Audience Score:84% >



by jazzyoba0083 | 2017-07-20 23:35 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・クライム 華麗なる復讐 Mes trésors 」
2017 フランス Radar Films,and more.91min.
監督:パスカル・プルデュール
出演:ジャン・レノ、リーム・ケリシ、カミーユ・シャムー、パスカル・デュモロン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

ジャン・レノ、このところいい映画に恵まれていない感じだな。最新作の
これも日本では劇場未公開。WOWOWにて鑑賞。独特の存在感を持った人なので
バイプレイヤーでいいから、もっといい映画に出て欲しいなあ。ニコラス・ケイジ
みたいになっちゃうとなあ・・・。

閑話休題。本作は短い映画で、ギャングもののコメディーなのだが、それなりに
面白く見られた。これでキャスティングがそこそこだったら劇場で公開されても
耐えうるストーリーだったっんじゃないかな。あと30分くらい長くして。
本作は本作で短くしたテンポの良さはありこれはこれでありか、と思いはするけど。

マドリッド?だかのコンサート会場から仲間とストラディバリを盗んだものの
仲間の裏切りにあい、ワゴンごと川に沈めれたジャン・レノ。復讐を誓い、
母違いの二人の娘を仲間に加えて、仲間がどこかの富豪に売ろうとしているところを
なんとか阻止し、ストラディバリを奪い返す作戦を立てた、というもの。

この二人には、1人にはオタ系のITエンジニアが付いてきて、もうひとりは
ユーロポールのイケメン刑事に付け狙われるという組み合わせが加わる。

この二人の母違いの姉妹がむしろ主役。二人共馴染みの薄い女優さんだが、
片やITのエキスパートとして、片や色仕掛けが出来る美人としての役割を
担うのだが、裏切った仲間に惚れられるのがIT専門家のほうだったり、
なかなか上手くいかない。そのあたりのドタバタが、そこそこ面白く仕上がって
いる。派手なカーチェイスが有るわけではないが、これはこれで良いと思う。

長い間ほかって置かれた父に「死んだ」といって嘘をつかれた集められた
二人の姉妹だが、割りとあっさりと父を許してしまうあたり、コメディかなあ。
そして、父は娘二人を愛していて、3人の協力で裏切った仲間はストラディバリを
富豪に売るのだが、その代金を、彼の銀行からハッキングして自分らの口座に
入れてまんまと計画は成功。このハッキングに使うPCの虹彩認識を裏切りった
仲間のものでないと動かないから、これを手に入れるのが姉妹の活躍の見どころと
なっている。
因みに、原題は「私の宝物」という意味で、ラストでジャン・レノが娘達に
向かって言う言葉。
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<ストーリー>
本国で作られた「レオン」などだけでなく、「ミッション:インポッシブル」
「ダ・ヴィンチ・コード」などのハリウッド大作でも活躍するフランスの
国際派スター、レノを主演に迎えた痛快ムービー。
レノ演じる大泥棒は伝説のバイオリン、ストラディヴァリウスを横取りした
かつての仲間に復讐する計画に、異なる女性が生んだ娘2人に協力を仰ぐが
娘たちは正反対の性格で……。逆転また逆転のコンゲームが主軸だが、
困難なミッションにスリルを、奇妙な親子関係に笑いを誘われて楽しめる。
WOWOWの放送が日本初公開。


スリのキャロラインと真面目に働くキャロルは弁護士に呼び出されて初めて会い、
自分たちがパトリックを父親とする異母姉妹だと知る。
亡くなったパトリックから遺産を相続すべく、キャロラインとキャロルは
ジュネーブにある山小屋に行くが、そこで実は生きていたパトリックと会って驚く。
彼はかつての仲間ロマンが自分から横取りしたストラディヴァリウスを売って
手に入れる1500万ユーロを奪う計画を手伝うよう娘たちに頼む。
(WOWOW)

<IMDb=★5.5>
<Rotten Tomatoes=No Data>




by jazzyoba0083 | 2017-07-19 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ジョン・ウィック:チャプター2 John Wick:Chapter 2」
2017 アメリカ Summit Entertainment and more.122min.
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ、フランコ・ネロ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
前作WOWOWで観て、なんだかなあ、という感想を持っていたのに、本作、やっぱりアメリカでの評価が
やたらに高いので、一応確認の為にシネコンに行った。
(前作の感想は http://jazzyoba.exblog.jp/24566950/ こちらでご確認ください)

で、本作。やっぱり私にはダメだった。色んな人がブログにアップしてあるので読まれると宜しいが、
だいたい似通った感想を持たれるようだ。「ストーリーがない」。私としては「スカスカ」。
まあ、アクション(ガンフーっていうんですか?)が見どころで、接近戦での銃撃とかが迫力が
あるようなんだが、キアヌの体がいまいち締まってないのか、アクションのキレが今ひとつ。

前作の復讐譚もかなりムリ線ではあったけど、許せる範囲ではあった。だが今度の復讐劇は、
シンパシーというか、入ってこない。復讐のために仕立てられたストーリーで復讐をしているようで。
やっぱりガンフーを見せるために、ストーリーを逆算した、というウラミが見え隠れする。
前作の5日後に本作がスタートする。いきなりカーチェイス。なんだなんだ、と思っていると、
キアヌが前作で奪われた愛車マスタングを奪い返しに行くところなんだね。とことが、奪い返した
はいいけど、ボコボコにしちゃうんだよなあ。

誓印とか、、「主席」とか、よく分からんし。ローマでのコンスタンティンホテルでのライバル
との一件、二人モツレてガラスを破って飛び込んだホテルがたまたまそこって、ねえ。
で、偉い人が現れると争いは止めて、バーで酒を飲んだりしているし。本気で殺し合う気がある
のかよ、というね。この二人地下鉄内でナイフでやりあうんだけど、激しい格闘をしてきた割には
最後は地味めだったりするし。あ、、いきなり本作を見ると、置いていかれる部分が多いですわ。
暇な人がキアヌが何人殺しているのか数えたのだそうだが、128人だったそうだ。(苦笑)

キアヌの首に700万ドルの懸賞金が掛けられると、ニューヨーク中が暗殺者みたいになったり、
キアヌはそれを見抜いて銃で撃つんだけど、どこを見ると暗殺者と分かるんだろう。
地下鉄を歩きながら消音器付き銃で撃ち合う滑稽さとか、なんだなんだ、これはコメディか?と
突っ込みたくなる。そんな箇所がいっぱい出てくるんでねえ。故に、アクションのみを楽しむ
映画、と言い切っていいだろう。アメリカでの評価が高いのは、彼の国では、この手の受けがいいのかねえ。
日本のシネコンはガラガラだったけど。すでにチャプター3の製作が決まっているようだけど、
もうシネコンには行かないだろうな。と言うか、心配なのはこの監督が、大好きな「デッドプール」の
続編を作るっていうじゃないですか!大丈夫か?
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<ストーリー>
最強の殺し屋ジョン・ウィックの復讐劇を描く、キアヌ・リーヴス主演のサスペンス・アクションの続編。
ヨーロッパを舞台に、殺し屋ジョンと世界中の殺し屋との戦いが繰り広げられる。前作では銃とカンフーを
融合させた“ガンフー”が話題となったが、本作ではガンフーと車でのアクションが融合した“カーフー”を
披露する。

伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)による壮絶な復讐劇から5日後。ロシアン・マフィアの
残党から愛車フォード・マスタングを奪い返した彼のもとにイタリアン・マフィアのサンティーノ・
ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)が姉殺しの依頼にやってくる。彼はかつてジョンが殺し屋業界を
引退するために課された実現不可能とされたミッションを助けたことがあった。しかし平穏な隠居生活を
望むジョンは彼の依頼を一蹴。サンティーノの怒りを買ったジョンは、想い出の詰まった家をバズーカで
破壊されてしまう。愛犬と共に一命をとりとめたジョンはサンティーノへ復讐を開始。だが命の危機を
感じたサンティーノは、ジョンに7億円の懸賞金を懸け、全世界の殺し屋がジョンの命を狙い始める……。
(Movie Walker)

<IMDb=★7.7 >
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:89% Audience Score:86%>



by jazzyoba0083 | 2017-07-14 14:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

麗しのサブリナ Sabrina

●「麗しのサブリナ Sabrina」
1954 アメリカ Paramount Pictures.113 min.
監督・製作・(共同)脚本:ビリー・ワイルダー
出演:オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン、
   ジョン・ウィリアムズ
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

先日の「踊るアメリカ艦隊」に引き続き鑑賞した、市の映画上映会。満員。
ビリー・ワイルダーという人は、マリリン・モンローの作品などを観ても
わかるようにコメディタッチな味付けが身上のところがある。本作の
見どころの一つに、そうしたコメディタッチをヘプバーンのコケットな味わいに
大いに生かし、とてもホノボノと言うか、上品で、当時の女優時代のできの良い
作品に仕立てたところが上げられよう。

加えて物語の転がし方、つまり脚本がいい。渋いボガート(ちょっと渋過ぎで
ヘプバーンの恋愛対象として無理があるんじゃないかとも思えるが)と、ホールデンの
配役も対照的な人物ということで、成功している。またジバンシーのデビューともなる
ヘプバーンの衣装も見どころだ。

ヘプバーンの映画の感想を書くたびに言うのだが、私はエラのはったヘプバーンが
あまり好みのご面相ではないが、抜群の存在感は他を圧倒するものがあることは
確かだ。

さて、本作。貧しいというか庶民の娘が、大恋愛の末に玉の輿に乗る、という
この時代には何本の映画になったかしらない王道の物語。
大富豪ララビー家のプレイボーイ次男ホールデンと、実直真面目な長男ボガート。
この家のお抱え運転手の娘がサブリナ=ヘプバーンという配置である。

幼い頃からハンサムで自由人な次男に憧れてきたサブリナであるが、ホールデンが
どこぞの令嬢との結婚が決まったことから、しばらくパリのコルドンブルーで料理
修行をすることに。で、パリですっかり垢抜けてしまったサブリナ、2年後に
帰国すると、家の使用人が誰もサブリナとは分からない。それほど華麗な娘に
変身してしまったのだ。(ここらあたりはコメディなので突っ込んではいけない)

それからというもの、ボガートとホールデン兄弟の間での恋の駆け引きが繰り広げ
られ、自分に思いを寄せているとは知りつつ、兄がサブリナを想っていることに
気が付き、身を引くホールデン、サブリナもその思いを受け、ボガートと結ばれる、
という、悪どい駆け引きとかまったくなく、みんないい人でハッピーエンドを
迎える。ラストのボガートのソフト帽の折れ方や去りゆく婦人のコートのベルトに
傘を引っ掛けて、船上でサブリナとボガートが抱き合うシーンは洒落ている。
いい時代のいい映画、という感じで、今では作れる時代でもストーリーでもないだろう。
古き良き時代の名作、ということだ。こういう映画もいい。

ハイライトはパーティーでシャンパングラスを尻ポケットに突っ込んで歩くクセの
あるホールデンが、ボガートの策略でグラスを入れたまま椅子に座ってしまい、
尻を何針も縫う怪我を負うあたりか。客席からは笑い声が絶えなかった。
ワイルダーらしい上品なギャグだ。キャメラも上手く、そこそこの長さの映画では
あるが、エピソードの話題のうまさも、あり飽きずに見ることが出来る。
だだ、サブリナのホールデンやボガートに対する、あるいはその逆のそれぞれの
心の動きや揺れが詳細に描かれないので、恋愛はなんとなくハッピーエンドを
迎えるという形になってしまうという当時のこの種の映画にありがちな大味さでは
ある。

名曲「ラ・ヴィ・アン・ローズ」が効果的に使われているし、この映画に実に
マッチしている。モノクロの映画だが、後で振り返ってみるとカラーだったんじゃ
ないかと思いえるから不思議だ。

<ストーリー>
富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、
邸の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に仄かな思いを寄せていた。
しかし父は娘に叶わぬ恋を諦めさせようと、彼女をパリの料理学校へやる。

それから2年、サブリナは一分のすきのないパリ・スタイルを身につけて帰って
きた。女好きのデイヴィッドは美しくなったサブリナにたちまち熱を上げ、
自分と財閥タイスン家の令嬢エリザベス(マーサ・ハイヤー)との婚約披露
パーティーにサブリナを招待し、婚約者をそっちのけにサブリナとばかり踊った。

デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナス(ハンフリー・ボガート)は、この
ままではまずいとデイヴィッドをシャンペン・グラスの上に座らせて怪我をさせ、
彼が動けぬうちにサブリナを再びパリに送ろうと企てる。不粋のライナスにとって、
サブリナとつきあうことは骨の折れる仕事だったが、計画はうまくいき、
サブリナの心はじょじょにライナスに傾く。
一緒にパリへ行くことになって喜ぶサブリナだが、ライナスは船室は2つとって
おいて、いざとなって自分は乗船しないつもりだった。サブリナはそのことを
知って深く悲しみ、すべてを諦めてパリへ行く決心をする。
ライナスもまた自責の念にかられ、いつの間にか自分が本当にサブリナに恋して
いることに気づく。サブリナ出帆の日、ララビー会社では重役会議が開かれていた。
ライナスはここでデイヴィッドとサブリナの結婚を発表するつもりだったが、
怪我が治って現れたデイヴィッドは、ライナスとサブリナが結婚するという
新聞記事を見せる。そしてヘリコプターを用意しているからサブリナの乗る船に
急げ、と兄に言う。すべてはサブリナとライナスの気持ちを察したデイヴィッドの
計らいだった。ライナスはサブリナを追い、客船の甲板でふたりは抱き合うのだった。
(Movie Walker)

<IMDb=★7.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:91% Audience Score:89%>






by jazzyoba0083 | 2017-07-13 15:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「踊るアメリカ艦隊 Born to Dance」
1936 アメリカ MGM 105min.
監督:ロイ・デル・ルース
出演:エレノア・パウエル、ジェームズ・スチュアート、ヴァージニア・ブルース、ウナ・マーケル他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
昭和11年の作品。いきなり古いやつが出てきてすみません。この手の映画も好きなので。そもそも
こうしたレビューや古いミュージカル映画を観るようになったのは、ジャズのスタンダードに、こうした
映画で使われた曲が多いんです。本作でも名作曲家コール・ポーターのペンになる「I've got you under
my skin」「Easy to Love」が大スタンダートとなっています。そうした名曲を追いかけているうちに、
1930年代から60年代にかけてのRKO映画、MGM、コロムビアの名作の数々が大好きになってっいった
という訳です。

「踊る~」シリーズでは、本作でも天才ぶりを発揮しているエレノア・パウエルが、フレッド・アステアと
踊るデュオのタップシーンはあまりにも有名ですね。「トップ・ハット」「パリのアメリカ人」「雨に
唄えば」「上流社会」から「南太平洋」「サウンド・オブ・ミュージック」あたりまで、ほんとに名曲が
揃っています。

閑話休題。私が住んでいる町では、月に1回、こうした古いミュージカルやオードリー・ヘプバーンの古い
映画などをタダで上映してくれる催事があるんです。

で、金曜日は休みだったので、午前の部のこれと、午後は「麗しのサブリナ」を観てきました。市民会館の
中になる小ぶりながらいい劇場で、音響も良く、楽しませて貰いました。満員です。なぜビデオでも
観られるのに出かけたか、というと、いまや大きな画面でこうした古い映画を観ることは叶わないからです。
家の55インチのテレビも叶いません。

再び閑話休題。本作はこの頃よくあった軍隊仲間の恋物語をベースに、コメディタッチでミュージカルに
したもので、天才タッパー、エレノア・パウエルの素晴らしいタップを観ることができます。太ももは
ちょっと筋肉質ですが、やはり上手い。それと、これが映画音楽の一作目となるコール・ポーターの
ペンも冴える。珍しいジェームズ・スチュアートの歌声を聴くことが出来る。ストーリーも驚くような
ものではないけど、気持ちよく観られ、当然ハッピーエンディングである。
本物の潜水艦も出てくるから、米海軍協力の下製作されたと思われるが、軍隊にユーモアなどもっての
他、とする教条主義の日本では絶対に作れない種類の映画。心をすっからかんにして楽しむのがマナーと
いうものです。
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<ストーリー>

「踊るブロードウェイ」と同じくエリーナー・パウエル主演、ロイ・デル・ルース監督、ジャック・マッゴワン、

シド・シルヴァース共同脚色になる映画で、原作はマクゴワン、シルヴァースが更に「ハリウッド征服」の

B・G・デシルヴァと共に書卸した。

相手役は「結婚設計図」「妻と女秘書」のジェームズ・スチュアートが勤め、「踊るブロードウェイ」の

シド・シルヴァース、ユーナ・マーケル、フランセス・ラングフォード及びバディー・エプセン、

「巨星ジーグフェルド」のヴァジニア・ブルース、「サンクス・ミリオン」のレイモンド・ウォルバーン、

「丘の彼方へ」のアラン・ダインハート等が助演するほか、芸人連が出演している。

撮影は「妻と女秘書」「支那海」のレイ・ジューンの担当、舞踏振付は「踊るブロードウェイ」のデーヴ・

ゴールドが受持った。


テッドと相棒のガニイ、マシイの三人はアメリカ潜水艦の乗組員で、四年間の航海を終わってニューヨークへ
帰った。ガニイは出発直前に結婚した女房のジェニイハ未だ自分を好いていてくれるかと気にかけている。
ジェニイはロンリーハーツクラブに勤めて、夫の出発後可愛い娘の子をうんだのであるが、今までそれを彼に
打ち明ける機会がなかった。

このクラブに踊子を志願して田舎から上京したノラという娘がいて、ジェニイと仲良しであった。
テッドとガニイはジェニイに会うためクラブへやってきたが、それ以来ノラはテッドと恋し会う仲になった。
ところが潜水艦を見学に来た名女優ルシイが、偶然のことからテッドと知合いになったのを、彼女の宣伝部員
マッケイがうまく宣伝に利用したが、ルシイはこの時から本当にテッドに恋をしてしまった。

テッドはマッケイに頼んでルシイの一座にノラを採用してもらう。初日が近づいたのでマッケイは宣伝のため
ルシイとデッドの婚約を発表しようとするが、彼を本心から愛しているルシイは、二人の仲を新聞に発表したら
一座を脱退するといきまく。
テッドは海軍をやめたが、ルシイとの仲を聞いたノラは彼に嫌われたものと思って会おうとしない。しかし
テッドはルシイのことなど全然関心がなく、かえってっさくを案じて初日を控えた日に、新聞記者を集めて
ルシイとの婚約を発表してしまった。これを見たルシイは腹を立てて即座に脱退した。スターの無くなった一座へ、
テッドは計画通りノラを推薦し、彼女は一躍主役を演ずることになった。興行は見事大成功を収め、ノラは
その間の事情を初めて知ってテッドとめでたく結婚した。一方ガニイは女房ジェニイの冷遇に憤慨して又海軍に
入り四年間の航海に就いた。(Movie Walker)

<IMDb=★6.8>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:---- Audience Score: 52%>



by jazzyoba0083 | 2017-07-13 11:45 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

ザ・ギフト The Gift

●「ザ・ギフト The Gift」
2015 アメリカ Blumhouse Productions.108min.
監督・脚本・(共同)製作:ジョエル・エガートン
出演:ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エガートン、アリソン・トルマン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「因果応報」。ジェイソン・ベイトマンが監督、脚本、出演を果たしたスリラー。ありそうで
なさそうな設定が面白く、かつ分かりやすい。しかし、子供の頃の怨念はここまで引きずるのかと
空恐ろしくなる。やっぱ、いじめはいかんですな。ベイトマンの役どころは、恨みはらさで置かりょうか、的
立場の男。何を考えているのか分からない表情と演技が良かった。

善人顔して実はとんでもないやつが最後には徹底的にやっつけられるので、カタルシスは感じられるの
だが、決して痛快な終わりではない。割と低予算だったが、本国ではかなりのヒットをしたようだ。
一番の被害者といっていいレベッカ・ホールがいい味だった。ラスト、生まれてきた子供の父親は誰か、
カタキを取られる役のジョエル・エガートンが泣き崩れるところを見ると、カタキをうった
方のベイトマンがレベッカ・ホールが気を失っているうちにナニしてしまい、できた子供ということ
になるのか。ベイトマンがエガートンに、「子供の目を見れば分かるよ」というが、まあ血液型やDNAで
調べれば分かるのだけど。究極の「ギフト」というわけか?。その前にレベッカは離婚しちゃうのだろうけどね。
手堅くまとまったスリラーだといえる。
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<ストーリー>
ジョエル・エドガートンの初監督作となるサイコ・スリラー。平穏な毎日を過ごしていた夫婦が、夫の旧友との
再会を機に次々と届けられる贈り物に悩まされ、恐ろしい出来事に巻き込まれていくさまが描かれる。
エドガートンは監督だけでなく、製作・脚本を担当。さらに不気味な旧友ゴード役を怪演し、存在感を見せつける。

シカゴからカリフォルニア州郊外に移り住んだ若い夫婦サイモン(ジェイソン・ベイトマン)とロビン
(レベッカ・ホール)は、人もうらやむ幸せな生活を送っていた。その新天地はサイモンの故郷でもあった
ことから、偶然、買い物中に高校時代の同級生ゴード(ジョエル・エドガートン)から声をかけられる。
ゴードのことをすっかり忘れていたサイモンだったが、旧友との25年ぶりの再会を喜んだゴードは、次々と
贈り物を届けてくる。しかし、その過剰な様子に、2人は次第に困惑。とりわけサイモンは露骨にゴードを
煙たがり、ついに強い口調で“もう自宅に来るな”と言い放つ。やがて夫妻の周囲で続発する奇怪な出来事。
そこへ、ゴードから謝罪の手紙が届くが、そこにはサイモンとの過去の因縁をほのめかす一文があった。
果たして25年前、彼らの間に何があったのか。頑なに口を閉ざす夫への疑念を募らせ、自らその秘密を
解き明かそうとしたロビンは、衝撃的な事実に行き当たる……。(Movie Maker)

<IMDb=★7.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:92% Audience Score:75%>




by jazzyoba0083 | 2017-07-12 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「トレインスポッティング Trainspotting」
1996 イギリス Channel Four Films,Figment Films,The Noel Gay Motion Picture Co. 93min.
監督:ダニー・ボイル 原作:アーヴィン・ウェルシュ
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
なんで今頃か、というと、先日ダニー・ボイルの作品を観て、この人をもう少しディグして見たくなった
から。短い映画だけど、迫力満点、ぶっ飛びました。何か大仕掛けがあるわけではないのだが、あるいは、
個人的にはここに描かれているヤク中は嫌いなんだけど、映画としては「世の中の下らないゴミの様な
人間をここまで活写した映画があるか!」と思わせた。

1960年台後半、人種問題やベトナム問題で閉塞していたアメリカで、それまでのハリウッド映画の
語法を一切否定した、「イージーライダー」や「俺たちに明日はない」などの映画が出てきて、
私としてそれを見たときのような感覚(衝撃とまではいかない)を受けた。
オフビート感とか、カルト的、とか言うのは易しいが、個人的にはなんとも新しい感覚の映画だった。
アウトサイダーを描く映画は多いが、「意味のない素材に意味を持たせた」というところが凄い。
反体制とか反権力が臭わない(結果的にそう感じられる人がいても)のが今日的だ。出演者全員が
スコットランド出身で、舞台もスコットランドのグラスゴー。映画ではスコットランドはクソだそうだ。
で、この映画、何を言おうとしているの?と聞かれると困るのだけれど、隠しテーマは相当深刻だ。
ヤクとセックスだけの青年たちに未来はなかろうなあ、とは思うけど、これも彼らの人生だから。
誰が作り出したかは問題だけど。

登場人物たちは、世の中のどうしようもないクズでヤク中で、やっていることは、どうしたらヤクを
手に入れることが出来るか、その資金をどうひねくりだすかや、女とヤルことばかり。語りもする主人公
マーク・レントン(マクレガー)が一番マトモそうだけど、ヤクを止めると何回言っていることか。
「やめるまえに一発キメる」のが常で、ラストシーンでみんなの金を一人でガメて逃げる時、この金で
ヤクを止めて新しい人生を始めるんだ、みたいなことを言って笑顔になるのだが、こいつ、絶対
ヤクはやめられないだろうな、と観ている人は思うだろう。

クソみたいなやつらを瑞々しく生き生きと描く、とはどういうこと?という感じもするのだが、
映画を観た素直な感想がそうなんだから仕方がない。脚本がいい。出てくる奴らがとことんダメで
クソなのが徹底していて、その徹底ぶりがむしろ気持ちいい。映像もいい。
昨年続編が公開されたが、そっちも絶対に観てみよう。その後あのクソたちはどうなったのだろうか?

トレインスポッティングとは、イギリスの人の多くもなんのことか分からない言葉だそうだが、
ネットで調べると、エディンバラにあるジャンキーの集まる操作場のことだそうで、ドラッグの取引や
ドラッグを使用することそのものも指す言葉のようだ。
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<ストーリー>
ヘロイン中毒に陥った若者たちの生態を、斬新な映像感覚で生々しく描いたドラマ。監督はテレビの演出を
経てデビュー作「シャロウ・グレイヴ」をヒット作に押し上げたダニー・ボイルで、監督第2作の本作は
カンヌ国際映画祭で話題を集め、またアメリカでもヒットを記録。
原作はイギリスでカルト的人気を誇るアーヴィング・ウェルシュの同名小説(邦訳・青山出版社刊)。
製作のアンドリュー・マクドナルド(「赤い靴」「黒水仙」の監督エメリック・プレスバーガーの孫)。
主演は「シャロウ・グレイヴ」に続き起用された新進ユアン・マクレガー。共演は「リフ・ラフ」「司祭」の
ロバート・カーライルほか。また原作者のアーヴィング・ウェルシュも小さな役で顔を出している。

マーク・レントン(ユアン・マクレガー)は平凡な生き方よりも、「誠実で真実あふれる麻薬の習慣」を
選んだ麻薬常習者の青年。彼は何度目かの麻薬断ちを決めた。仲間のシック・ボーイ(ジョニー・リー・
ミラー)も麻薬を止めるが、それはレントンに嫌がらせをするためだ。麻薬よりも健全な性欲を満たすべく、
レントンたちはディスコに行く。そこで彼はダイアン(ケリー・マクドナルド)という美女に魅かれて
彼女の家でセックスする。
翌朝、彼はダイアンが実は高校生だと知る。レントンたちは再び麻薬を始めた。それまで麻薬はやらなかった
トミー(ケヴィン・マクキッド)も、恋人に振られた腹いせに麻薬を打ってくれという。皆が麻薬に耽っている
間に、仲間のアリソン(スーザン・ヴィドラー)の赤ん坊が死んでいた。実はその赤ん坊の父親だったシック・
ボーイは泣く。皆は慰めにさらに麻薬を打つ。レントンとスパッド(イーウィン・ブレムナー)が万引きで
捕まり、スパッドは刑務所に。執行猶予になったレントンは本気で麻薬をやめようとして、禁断症状で地獄の
苦しみを味わう。トミーは注射針からエイズに感染していた。麻薬を止めたレントンはロンドンに出て不動産屋に
就職。だがそこに故郷の仲間たちが押しかける。まずは強盗で逃走中のベグビー(ロバート・カーライル)、
それにポン引きになったシック・ボーイ。やがて彼は二人のせいでクビになり、3人そろって故郷に帰ると、
トミーの葬式が行われていた。葬式のあとシック・ボーイが多量の麻薬取引の話を持ち出す。レントンは嫌々
ながら仲間に説得され貯金を提供する。

ベグビー、シック・ボーイ、スパッドの3人は2キロのヘロインを抱えてロンドンへ行き、1万6千ポンドで売る。
その晩、レントンは儲けの入った鞄を持ち逃げする。翌朝、ベグビーが激怒して暴れ出し、警察に逮捕される。
レントンはスパッドにだけは4000ドルの分け前が渡るように手配していた。彼はこれから、普通の生活をして
ゆくつもりだ。(Movie Walker)

<IMDb=★8.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:90% Audience Score:93%>







by jazzyoba0083 | 2017-07-12 16:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ひつじ村の兄弟 Rams (Hrútar)」
2015 アイスランド・デンマーク・ノルウェイ・ポーランド 93min.
監督・(共同)脚本:グリームル・ハゥコーナルソン
出演:ジグルズル・シグルヨンソン、テオドール・ユーリウソン他
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<評価>★★★★★★★★☆☆>
<感想>

40年間に渡って口も聞かない疎遠な老兄弟が、ヒツジの危機をきっかけに
凍っていた心を溶かす、というドラマ。
何せ、見たことのない設定の中で繰り広げられるので、兄弟の愛憎劇は
ありきたりな感じではあるが、アイスランドの牧羊という珍しい環境が
物語性に新鮮味を与えていた。

また、牧羊には詳しくないので、ヒツジにも、口蹄疫とか鳥インフルの
ような全頭殺処分になるような感染症があることも初めて知った。

個人的には、あれほど憎しみ合っていた兄弟が、弟が隠し持っていた
ヒツジのことであっけなく和解してしまうのは、それまでの「振り」が
過激であったので、やや単純さを感じた。でも、はやり血は水よりも濃し、と
いうことでなのであろう。飲んだくれで凍死寸前の兄をパワーショベルで
病院に運ぶシーンは、いくら喧嘩をしていてもどこか家族の気配を感じる。

ラストシーン、あれ!という感じの幕切れだったが、このエンドこそ、
ヒツジで結ばれた家族、兄弟の姿であったとの象徴なのだろう。
15頭ほどのヒツジの行方も、かまくらの中で抱き合っている二人の生死
についても触れられない。
大雪の中でヒツジを隠すため高山に登る兄弟が夜中に遭難し、雪の中に
穴を掘り、裸になって抱き合って温め合うというシーン。かまくらの
中は衣服を付けているより裸になったほうが温まるものなのかな。

淡々と進む中に起承転結がはっきりと提示されていて分かりやすかった。
ただ大衆受けする映画ではないし、明るい映画でもない。人生のある
側面を切って取ったドラマである。いかにもカンヌっぽい作品だ。
ところであのヒツジは羊毛を採るのかラム肉にするのかどっちなんだろう。
調べてみれば、英語原題の「Rams」は種付け用の牡羊の複数形。いわゆる
ラム肉は綴が異なり「Lamb」(1歳未満の子羊)なんだね。
ちなみにSheepはヒツジ一般を表すのだそうだ。とすると、本作おヒツジ
くんたちは食肉用ということになるのかな。
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<ストーリー>

アイスランド辺境の村に暮らす老兄弟と羊の絆をユーモアを交えた語り口で
綴る人間ドラマ。
40年間口もきかないほど不仲の羊飼いグミーとキディーはある事件を契機に、
人生をかけて愛し続けた羊たちを守るため重大な秘密を共有することになる……。
監督・脚本はアイスランドの新鋭グリームル・ハゥコーナルソン。
出演は「ザ・ディープ(2012)」のテオドル・ユーリウソンほか。
第68回(2015年)カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ。

アイスランドの人里離れた村。隣同士に住む老兄弟グミー(シグルヅル・
シグルヨンソン)とキディー(テオドル・ユーリウソン)は、先祖から受け
継がれてきた優良種の羊の世話に人生のすべてを費やして生きてきた。
だがその一方で彼らは、この40年もの間全く口をきかないほどに不仲で
あった。

ある日、キディーの羊が疫病に侵され、村全体が恐怖にさらされる。
すぐに手を打たないと村の全員が破産してしまうかもしれないという
危機感から保健所は殺処分を命じる。一気に窮地に追い込まれたキディー
だったが、絶滅の危機にさらされた羊たちを守るために兄弟は40年ぶりに
力を合わせることになる。
それは二人がある重大な秘密を共有することであり、やがてその秘密が
彼らを大胆で無謀な行動へとかきたてていく……。(Movie Walker)

<IMDb=★7.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:96% Audience Score:84%>




by jazzyoba0083 | 2017-07-10 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)