ザ・ウォーク The Walk

●「ザ・ウォーク The Walk」
2015 アメリカ TriStar Productions=SONY ,ImageMovers.123min.
監督・(共同)製作 脚本:ロバート・ゼメキス
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン、ジェームズ・バッジ・デール他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
シネコンに行きそびれ、やっとWOWOWで鑑賞できたが、う~ん!3Dで観たかったなあ。
地上410メートルの綱渡りには3Dは極めてインパクトがある。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から
2000年前後、そのあたりから同時期に出てきたスピルバーグやロン・ハワードに遅れてしまい、
キワモノ作りのイメージが出来てしまったかもなあ、というゼメキス(私、大好きです)
ところがゼメキス、このところ、間もなく公開の「マリアンヌ」もそうだが、快作が続いていて、ファンと
してはとても嬉しいのだ。

そこで本作。いや、快作である。実話である、と冒頭断られるが、「実話にインスパイアされた」という
ものと一線を画すものだ。ほとんど事実のままに描かれるということ。この映画の主人公、フィリップ・プティは
大変有名な人なので、ネットなどで調べれば、その偉業や来歴は詳しく知ることが出来る。

冒頭、今はなきWTCをバックに、自由の女神のてっぺんに上がったフィリップが、自分の冒険の顛末を
語り始める。そしてイベントの時々で登場し、その時の自分の心情や周囲の状況を語っていく。ひょうきんに。
ゼメキス、相変わらず画面の転換の工夫が上手いなあ。つまり今生きて喋っている人間が説明するのだから
世紀の綱渡りでフィリップは死んでいない、という証。観客は安心して観ていられる、ということだ。
この仕立のアイデアも良かった。
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さて、このフィリップ・プティというフランス人、子供の頃サーカスに憧れ、綱渡りと運命的に出会う。
そこで師匠となったのがサーカスのルディ(ベン・キングスレー)という頑固おやじ。フィリップは
ルディに色々教えられる。そして彼は、美しい建物で綱渡りをしたい、という願望に取り憑かれ、
ノートルダム寺院の大きな2つの塔の間で成功させる。もちろん警察には大目玉で、社会奉仕として
綱渡りをタダでみせるということになる。カルチェラタンの広場で大道芸人風にジャグリングも
入れて見せていた時、同じ広場でギターを引いてお金を貰っていたアニー(シャルロット・ルボン)と
知り合い、たちまち意気投合、二人で暮らし始める。彼女もフィリップを応援していた。

そして新聞に乗っていたニューヨークのWTCの完成が近い、という写真に雷に撃たれたようにフィリップは
アメリカに渡ることを決意、仲間を集めた。

WTCはまだ建設途中。完成してしまったら屋上に出ることは不可能だ。工事中だから怪しまれずしかも
屋上まで出られる。そこでフィリップは、設計技師、現場監督、などいろんな人に化けて、ビルに
潜入、工事の動き、人の動き、などを緻密に調べ上げ、現地地での仲間も集め、いよいよ決行の日が
やってきた。1974年8月6日。 前日から、重い鋼鉄製ワイヤ、ガイドワイヤ、滑車など結構な量の
物資を2つの棟の屋上に怪しまれないように上げなければいけない。真夜中に準備し、ワイヤーを張り
夜明けとともに決行し、作業員が上がってくる前に撤収する予定だった。

しかし、WTCに潜入し、綱渡りを決行する間の、様々なトラブル、綱渡り決行寸前で現れた謎の男、
などなど、その部分だけ観ても質の高いサスペンスに仕上がっている。
47mの綱渡りそのものは順調で、風に煽られることもなく終了するが、フィリップの、もう良いだろう、
いい加減に戻ってこい、と思わず言ってしまうほど、空中の彼がロープの上で留まる気持ちの強さは
格別なんだろう。もちろん彼らは警官らに捕まる。しかし、ビルを降りてくる際は、工事担当者から
嵐のような拍手が起きた。彼らはすぐに保釈され、乾杯をするのだった。フィリップはビルのオーナー
から屋上展望台に行く永久有効のパスを貰った。
しかし、ずっとフィリップを支えてきたアニーは、NYに残るというフィリップと別れ、パリへ戻り
自分の道を見つける、という。あれだけ愛し合っていたのに、女心は判らんものだ。
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さて、ストーリーはそんなところだが、とにかく綱渡りのシーン、ほぼ完成したWTCの内外、屋上から
見えるNYの景色や夜景、そのCGの風景が実によく出来ている。この映画の白眉、観ている人が
ロープから落ちやしないか、高いシーンに「ひえ~」となるところなど、もちろんフィリーップが
綱渡りをしているシーン、2Dでもヒヤヒヤしたんだから、3Dでだったらどんなに凄いだろう、と
思ってしまったのだ。その他にもいろんな3D用のカットが用意されていた。

「スノーデン」で主役を張っているジョセフ・ゴードン=レヴィット、すでに一流の俳優になった。

全体としてゼメキスの演出が光る良作。アラン・シルベストリの音楽もいい。
ある意味、この映画の片方の主役で、今はなき、また多くの人が非業の死を遂げたWTCに対し、
最大のリスペクトが捧げられていることは、作品を通してよく分かったのだった。
1970年代、ベトナムの戦火は未だ止んでいなかったが、国内においてテロもなく、フィリップの
ような芸術的犯罪が拍手を以って迎えられるまだアメリカがいい時代だった、という世相も切って
見せているのだ。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353088こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2017-01-30 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

青空娘

●「青空娘」
1957 日本 大映 88分
監督:増村保造 製作:永田雅一 脚本:白坂依志夫 原作:源氏鶏太
出演:若尾文子 菅原謙二 川崎敬三 沢村貞子 ミヤコ蝶々 穂高のり子 信欣三 三宅邦子 品川隆二他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
昭和32年製、その後、コンビで仕事を重ねる増村、若尾コンビの初作にして、増村監督第二作となる。
驚いたのは、たしかに古いストーリーだし、まるでシンデレラを観ているようなご古典的都合主義的展開では
あるのだが、そこに散りばめられた人生の実相に迫る部分は源氏鶏太の真骨頂であり、この映画の大きな
魅力かつ気づきであった事。
もちろん突っ込みどころも満載なのでそれを楽しみながら観るのも手だ。ネット上では本作をなんだ
かんだ言いながら愛している人が多いことが分かる。昭和の青春映画の王道がここにはあるからだ。
WOWOWでの鑑賞であったが、大映カラーの発色があまり良くなかった。さりながら、カラー映画と
言うこと良く理解した色彩配置であってそれも魅力的だ。

更に、活気溢れる若尾文子の存在と相俟って、その演出や編集の斬新さ、スピード、菅原謙二の
ノリツッコミ、ミヤコ蝶々の漫才のような掛け合いなど、この手の青春映画に欠かせない要素はしっかり
押さえてある。映像的に印象深かったのは、若尾が伊豆から東京へ出てきた時の、東京駅頭のシーン。
アオリのアングルで、固定されたフレームに人物のフレームインフレームアウトで物語を進めるところ、
川崎敬三が若尾に結婚を迫るシーンでのテニスコートの金網とテニスをする人を上手く絡めたシーンなど。
もちろん卓球のシーンのカットや編集も刮目する。長めのアバンタイトルとエンドロールなども
この当時の映画としては新しく、新鮮な感じを受けた。

天津爛漫、明るい頑張り娘、はちきれんばかりに若い若尾文子の魅力がほとんど全てなのだが、その
魅力を増村組は十分に引き出すことに成功している。ノースリーブのシャツ、細いウエストを強調した
衣装、ポニーテールの髪型などもそうである。吉永小百合などの長く活躍している女優さんは、
大体若い頃のお顔はパッツンパッツンに張っている。歯列はその後矯正したんだろうな。

あっという間の88分である。終始若尾文子の魅力にいい意味で振り回され、そして元気が出る
一作だ。その後テレビで「スチュワーデス物語」などの大映ドラマの脚本を書くのだが、その
原点がここにあるといえるだろう。また昭和30年代前半、東京オリンピックが開催される前の
東京の風俗(走っているクルマも含め)を楽しむのもいい。
作品のポスター、青空バックに白いシャツ、手を後ろに佇む若尾のアオリ気味のプロフィールが
とても魅力的だ。
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<ストーリー>
伊豆のある町の高校を卒業した、小野有子は東京の父母の許に帰ることになっていた。だが小さい頃から
育てられたお婆さんに臨終の際、本当の母は他にいることを聞かされて驚いた。
訪れた小野家では父親が出張中で女中扱いされ、味方は女中と出入りの魚屋だけだった。が次男の腕白
中学生弘志とある時大喧嘩をしてから急に仲よくなった。

そんな頃、有子は卓球大会で長女照子のボーイフレンド広岡を破り、彼から好意を持たれたので照子の怒りを
買った。だが彼女は“いつも青空のように明るく”生きることを教えてくれた絵の先生二見が上京するという
ので大いに力づけられた。
また、帰った父栄一から母の話を聞き行方不明の母を探そうと決心をした。一方、広岡が有子に求婚した
ことを聞いた照子は有子を泥棒よばわりし、彼女は堪えかねて家を出、二見の下宿を訪ねた。そこで二見の
温かさに触れたものの、隣の住人で二見の恋人と自称する女性が現れて追いたてられてしまった。

広岡から旅費を借りて伊豆に帰った有子は、実の母が訪れて来たことを知り残念がるが、母が生きていた
ことが分り喜ぶのだった。やって来た二見を囲んでクラス会が開かれ、席上友達の信子からジャズ喫茶を
やっている叔母を紹介され、有子は再び上京、そこで働くことになった。
広岡や二見の協力で有子が実の母に会うことが出来た感激の瞬間、弘志がたずねて来て父が病床にあることを
告げた。有子は尻ごみする母を連れて小野家を訪れた。栄一の臨終間際の心ある言葉に、家族達はすべてを
水に流して和解することができた。いつの間にかひそかに有子の面影を抱いていた二見も、淋しい気持を
ふり払って有子と広岡の将来を祝福してやるのだった。(Movie Walker=シネマ旬報)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv25274/こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2017-01-28 22:45 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

SPY/スパイ

●「SPY/スパイ」
2015 アメリカ 20th Century Fox Film Corporation. 120min.
監督・脚本・(共同)製作:ポール・フェイグ
出演:メリッサ・マッカーシー、ジェイソン・ステイサム、ローズ・バーン、ミランダ・ハート、ジュード・ロウ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
これ日本ではビデオスルーしちゃったのだね。もったいない。面白いのに。という訳で★7.5。
コメディって実は作るのにとても難しいと思う。気の利いたセリフをちりばめたり、何気ない
アクションの中に思わず笑っちゃうような仕草を埋めたりで、こういうシーンが滑らずに演出
出来ているというのは、脚本、演出、演者、みんなぴたりと嵌らないと、ダメなんだな。
そう思うと、やはりウディ・アレンという人は優れているんだと思い知る。

本作でもメリッサのキュートな可愛さはあるのだが、何気に地味だけど可笑しい、という点で
笑わせてもらった。メリッサと監督のフェイグ、キャメラのロバート・D・イェーマン(この人
グランド・ブダペスト・ホテルでオスカー撮影賞ノミニーなんだね)は、以前にも組んだことがあり、
(「デンジャラス・バディ」「ゴースト・バスターズ」など)気心がしれている、というか、
メリッサはどういうシーンを与えたら面白いか、ということが分かっているんだね。
       
        <以下、とことんネタばれですから、ご注意ください>

ローマで追跡しようと乗ったピザ屋のスクーターが乗ったまま動かず、直立横転。キッチンで
バトルとなったメリッサとローズ・バーン、メリッサが振り回すフライパンがローズの頭に当たり
地味でリアルに痛いさま。最後の活劇シーン、メリッサが、(この段階では味方になっている)
ローズに落ちている銃を床に滑らせて寄越せ、というところで、滑らせるのだが、少ししか
滑らないという地味でリアルなシーン。そこにカッコ良く颯爽と登場するはずのジェイソン・
ステイサム、コートのポケットがドアノブに引っかかり勢い良く転倒、気絶の憂き目、という
あるあるドジ・・・。などなど、日常生活の中で見ているほうも、「やっちゃうんだよなあ、これ」
という共感が笑いに繋がっていた。このあたりの脚本と演出は好きだな。
適切におバカで、適切にお下品。

さて、本作では、ジュード・ロウとジェイソン・ステイサムといういつもはカッコいいスパイを
演じる役者がコメディを演じる落差、そして「デンジャラス・バディ」でも、チャーミングな
おデブさんを演じたメリッサの嫌味のないコメディエンヌ振り、メリッサの相棒の地味だけど
憎めない大女ミランダ・ハートなど、キャスティングもいい感じだ。
メリッサのありえない格闘シーンも、無理だろうと分かっていても微笑ましい。冒頭のタイトルから
して007などの本格スパイ映画のパロディで、音楽やカット割なんかも、パロっているので楽しさ倍増だ。

ストーリーはありがちなんだけど、内勤のメリッサが、本格的なスパイ活動に入り、その際に巻き起こす
ギャグ満載のドタバタ。新品のBMW7と4クーペを惜しげもなく壊すところも含め次々に展開される
活劇が気持ちがいい。包丁が手のひらを貫通する、など結構痛いシーンもあるけど。
重苦しい映画の鑑賞が続いたので、久々に映画を見て笑った。痛快であった。
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<ストーリー>
ジェイソン・ステイサムとジュード・ロウがCIAエージェント役で共演したアクションコメディ。
CIAの分析官として働くスーザンは、ワシントンD.C.にあるオフィスから現場の状況を分析し、
パートナー捜査官のファインをサポートしていた。
ある日、ファインは核爆弾の隠し場所を知る男ボヤノフを、誤って射殺してしまう。CIAはボヤノフの
娘レイナが核爆弾の行方を知っていると考えファインを送り込むが、ファインはレイナによって撃ち殺
されてしまう。
レイナがテロリストに核爆弾を売ろうとしていること、そしてCIA捜査官のデータを握っていることを
知ったスーザンは、自ら現場捜査官に志願。凄腕捜査官のリックと共に現場に潜り込むが……。
リメイク版「ゴーストバスターズ」「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」の
ポール・フェイグがメガホンをとり、両作に出演したメリッサ・マッカーシーが主人公スーザン役を
演じた。(映画.com)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356727#1こちらまで。



# by jazzyoba0083 | 2017-01-25 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

アンダーカバー Imperium

●「アンダーカバー Imperium」
2016 アメリカ Atomic Fearures and more.109min.
監督・脚本・(共同)製作:ダニエル・ラグシス
出演:ダニエル・ラドクリフ、トニ・コレット、トレイシー・レッツ、サム・トラメル他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本未公開作品。WOWOWにて鑑賞。実話をベースにしている。トランプ政権成立後に観たので
ここに描かれる白人至上主義者の主張がある部分トランプの主張にダブって見えて、考えさせられる。

続く緊張、よく出来た脚本がラドクリフの演技を支えた。おどろおどろしくもならず、いい感じの
出来だと思った。だが、潜入捜査が完了した時の、いわば騙し騙された双方の心の動きが弱く、
画竜点睛を欠いた感がある。通り一遍なそこそこの出来の潜入捜査ものになってしまった。そこが残念。
そこまではいい出来の映画だったのに。トニ・コレット扮するサポート側の先輩FBI捜査官にラストで
「結局の原因は、被害者意識ね」と言わせて、騙した側の青年が更生した後、学校で講演して曰く、
「僕は受けてきた被害と同じことを警察や周囲にしていた」と言わしめるだけだったのが物足りない。
ラドクリフの捉え方をもう少し聞きたかった。入れ墨を入れたりしてあれだけ同化の演技を上手く
したのだから。

だが、ブラームスを聴く白人至上主義者ジェリーとは、騙していて悪いなあ、という思いがあった
ように描かれるが、そのあたりの心持ちと、お互いミッションを成し遂げようとする気持ちの相克が
描かれる部分もあったが。付けられた原題から推察されるのは、単なるFBIもの以上に深い心の動きを
捉えた映画を目指していたのだろう。大筋が単純なので、役どころの心の動きが分かりやすく描ける
シークエンスではあったと思うから、よけいに残念だ。

ゲジゲジ眉毛のラドクリフ、坊主頭にして白人至上主義者を良く演じていたと思う。潜入した先の
アーリア人同盟やKKKのやつらがあまり酷く描かれないので、ラドクリフ君、先入先で同化されちゃう
んじゃないか、とハラハラもさせる。
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<ストーリー>
元FBI捜査官の実体験をもとにした、ダニエル・ラドクリフ主演のスリラー。白人至上主義を掲げる
ネオナチ集団が爆弾テロを計画しているとの疑いが持ち上がり、ネイトは潜入捜査することに。
計画を阻止するため、彼らに同調しつつ探りを入れていくが……。
監督は本作が長編初監督作品であるダニエル・ラグシス。脚本にはモデルとなったマイケル・ジャーマンも
参加している。

白人至上主義を掲げ過激さを増すネオナチ集団に、爆弾テロ疑惑が浮上。潜入調査することになった
FBI捜査官ネイト・フォスター(ダニエル・ラドクリフ)は、髪を刈ってネオナチの象徴でもある
スキンヘッドにし、彼らに馴染むよう行動しながらテロを阻止しようとするが……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv61975/こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2017-01-25 14:00 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

虹蛇と眠る女 Strangerland

●「虹蛇と眠る女 Strangerland」
2015 オーストラリア・アイルランド Worldview Entertainment and more.111min.
監督:キム・ファラント
出演:ニコール・キッドマン、ジョセフ・ファインズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、リサ・フラナガン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
良かったのはオーストラリアの荒涼とした空撮のみ。原住民おそらくアボリジニの伝説に
インスパイアされて作られた物語の映像化なので、全編夢の中のような感じ。言いたいことが
あるわけでもなし。話が動き出すまで40分。行方不明になった姉ちゃんは結局何処へ行ったのやら。
邦題にある「虹蛇」が出てくるわけでもありません。ww

キャサリン(ニコール)とマシュー(ファインズ)の夫婦は一体何なのか?セックス依存症なのか?
全裸で街なかを歩く状態って?恐らく子どもたちが神隠しにあった夫婦の心理劇なんだろうけど、
まあ、伝わらないこと。こういうサイコサスペンスみたいな映画にはニコールはよく合うのだが、
本作は全体にいただけない。脚本と演出がダメだと大スターがいても映画は面白くならないという
典型だ。映画を観ていて早く時間が経たないか、と思う作品は悲劇だな。
途中でやめれば良いものを、私は一旦観始めた映画は途中で止めないのが原則なので。
これ、劇場で公開されたんだよね。恐ろしく不入りだったと思われ・・・。

<ストーリー>
オーストラリア出身のハリウッド・スター、ニコール・キッドマンが25年ぶりにオーストラリア映画に
主演して贈るミステリー・ドラマ。オーストラリアの砂漠の街を舞台に、ある日忽然と2人の子どもが
姿を消してしまった夫婦を待ち受ける運命を、アボリジニの伝説をモチーフにミステリアスに綴る。
共演にヒューゴ・ウィーヴィング、ジョセフ・ファインズ、マディソン・ブラウン。
監督はドキュメンタリー畑出身で、本作が長編劇映画デビューのキム・ファラント。

 オーストラリアの砂漠地帯にある小さな街ナスガリ。2人の子どもと共に都会からこの街に引っ越して
きたばかりの夫婦キャサリンとマシュー。思春期真っ只中の早熟な娘リリーに対し、まだあどけなさの
残る息子トミーは、夜になると夢遊病者のように近所を徘徊してしまう問題を抱えていた。
そんなある日、リリーとトミーがまるで神隠しにでも遭ったかのように忽然と消えてしまう。
もしこの土地で2、3日も屋外を彷徨うことがあれば命の危険に関わる。地元のベテラン警官レイを
中心に懸命の捜索が続くが、なかなか2人の発見には至らない。そんな中、夫婦がひた隠しにする
家族のある秘密が浮かび上がってくる。極度の不安と緊張に加え、周囲からの疑惑の目にも晒され、
次第に神経を蝕まれていくキャサリンだったが…。(allcinema)

この作品の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354675#1こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-24 14:35 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

ザ・ウェイブ Bølgen

●「ザ・ウェイブ Bølgen」
2015 ノルウェー  Fantefilm 105min.
監督:ローアル・ユートハウグ
出演:クリストッフェル・ヨーネル、アーネ・ドール・トルプ、ヨナス・ホッフ・オフテブロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
前知識無しで、タイトルとタグラインのみでWOWOW放映を鑑賞。こういう津波だったんだ!
ノルウェーで津波って、とは思ったが、なるほど、彼の地のフィヨルドを形成する狭い入り江に
屹立する岩山は経年で落下し、それが津波を起こすのだな。初めて知った。それだけでこの映画を
観た価値があった。ノルウェーのVFXてどんなものか、と思ったが、押し寄せる大波は迫力満点で
日本や東南アジアで描かれる津波とは違ったインパクトがあった。但し描写時間は短いが。

ストーリーとしては平凡というか有りがちだが、感情移入しやすく(いい面も悪い面も)ハラハラ感は
あった。ディザスターものではあるが、もう少し緊張しろよとか、大きな難局に直面すると人間て
動けなくなるのか、とも思ったり。
岩盤崩壊に備えた警報センターの諸氏の緊張感がない。もっと早く警報出せよ!って。そして警報を
聞いた街の人たち、すくんじゃって動けない。訓練とかしていないのかな。警報が鳴って津波が来るまで
10分、て知っている割には動きが緩慢じゃないかなあ。人間て大災害を前にすると呆然としちゃいます、
という警告を描こうとしているのじゃないか、と邪推?したり。
警報センターに勤務する主人公、その一家の遭難と再会の物語なんだが、ちょっとご都合よろしすぎる
のではないか、という展開でのハッピーエンド。お母さん、スーパーマンか!
まあ、観て損はない映画でしょう。言葉はかけらも分かりません!ww 原題は「波」という単語らしい。

この所観た映画3本が水難の系統で疲れた!ww 
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<ストーリー>

第88回アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表に選出されたディザスター映画。世界屈指の絶景スポット、
ガイランゲルフィヨルドで研究に取り組んできた地質学者のクリスチャンは、ある日異変を察知。
その直後、岩盤が崩落し、大津波が人々に襲いかかる。
主演は「レヴェナント:蘇えりし者」のクリストファー・ジョーナー。
監督のロアール・ユートハウグは、本作をきっかけに「トゥームレイダー」リブート版の監督に抜擢された。

ノルウェーのガイランゲルフィヨルドは、広大な山々に囲まれ、標高1000メートル級の切り立った断崖絶壁が
両岸に迫る渓谷が続く世界屈指の景勝地。自然豊かなこの絶景スポットは日々、観光客で賑わっていた。
その一方で、ここは過去に山崩れの大災害が起きた危険な地帯でもあった。地質学者のクリスチャン
(クリストファー・ジョーナー)は長年、ここで地質研究に取り組んできたが、家族の将来を考え、
大手石油会社からのオファーを受け入れ、都市部への引っ越しを決めていた。

その引っ越し前日。住み慣れた町での最後の時間を子供たちとゆっくり過ごしていたクリスチャンは、
異変を察知。すぐにそれが、大規模な岩盤崩落の前兆であることを確信する。その不安は的中し、ガイランゲルの
町に緊急避難警報が発令される。大津波が到達するまで、わずか10分……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356970こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-23 22:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「ザ・ブリザード The Finest Hours」
2016 アメリカ Walt Disney Pictures,and more.118min.
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:クリス・パイン、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、ホリディ・グレインジャー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
これ、シネコンの大画面で観たかった。画面の迫力があれば感想も、少しは変わったかも
しれない。もう特撮映画だ。ストーリーは実際に1952年(私が生まれた年)に起きた事件を
元にしている。が、そうであれば面白さに下駄が履けるのが普通だが、本作は細かいところで
詰めが甘く個人的には、ちょっといただけないんじゃないか、と思わざるを得なかった。
 
 例えば、雪の中を走るクルマに付く雪のありよう、救難中、また救助艇に乗せてから
港に向かうまでの登場人物が、真冬の海でしかもずぶ濡れなのに、寒そうでないという
事態、加えて大型タンカーの救助に行くのに小型救助艇って、行って何するの状態の件、
しかも、嵐の中を突撃させる司令官の無能さ、加えてこの司令官、救助艇がタンカーの
乗組員を救助して人の重みで推進もままならない上、羅針盤を無くした、って言っている
のに、近くの僚船にいかせようとする無能の上塗りの件、などなど、これって実際は
どうなの?とか、たまたまタンカーと行き会ったからいいようなものの、運が良かった
向こう見ずの救助が、そう賞賛されることなのかいなあ、と思いながら観ていた。

救いは、半分になっちゃったタンカーを操船したシーバートを演じたケイシー・アフレックの
存在。かれは船長がいるデッキ部分がある前半分がちぎれて沈没したことを受け、後ろ
半分を出力の加減だけで操り、砂州に座礁させたのだ。彼こそ褒め称えられるべきじゃないか?

主役のクリス・パインは動きのある演技ではなかったとは言え、平凡であった。勝ち気の
婚約者ホリディ・グレインジャーは頑張っていたが、底が浅い感は免れない。全体として
巨大な波浪に立ち向かう救難艇のシーン(サーフィンか!)以外は見せ場もなく、しかも
救難艇の先端の見張り役をいつまでも置いているんじゃねえよ、かわいそうに、などと思い
ながら観ていて全体として平凡な出来となった。ディズニーだから?

この直前に観た「白鯨との闘い」の捕鯨基地だったナンタケット島沖の100年後のお話だ。
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<ストーリー>

アメリカ沿岸警備隊の隊員たちが過酷な気象状況下で巨大タンカーの乗組員の救出に挑んだ、
SSペンドルトン号の救出劇と呼ばれる実話を基にしたスペクタクルドラマ。
10年に発表され、話題を呼んだノンフィクション小説を『ミリオンダラー・アーム』の
クレイグ・ギレスピー監督が、クリス・パインを主演に迎えて映画化した。


1952年2月18日未明、超大型ブリザードが大西洋沖を航行中の大型タンカー、ペンドルトン号を
襲った。雪が混ざった強風と大きくうねる波にさらされて、前月に船体を補修したばかりの
継ぎ目が避け浸水。真っ二つに裂かれてしまう。タンカーの構造に精通する一等機関士
レイモンド・シーバート(ケイシー・アフレック)の指揮のもと、船員たちは沈没を食い
止めようと懸命の作業にあたる。

一方、沿岸警備隊チャタム支局にペンドルトン号遭難の知らせが入り、新任の司令官クラフ
(エリック・バナ)は木製の小型救命艇で生存者救出に向かうよう一等水兵のバーニー・ウェバー
(クリス・パイン)に命じる。1年前に似たような状況で8人の命を救えなかったバーニーは、
今度こそ誰も死なせないと心に決め、仲間のリヴシー(ベン・フォスター)やフィッツ、
マスキーとともに救出に向かう。
しかしタンカーの生存者は32人であるものの、小型救助艇の定員は12人。また、コンパスが
壊れてしまい、視界がないにも拘わらず方角もわからなくなってしまう。雨と雪が混じった
風速40mを超える強風と20m超の高波が襲う中、刻一刻とタイムリミットが迫るペンドルトン号の
もとへバーニーらは命がけで向かう。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354700まで。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-19 23:05 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「白鯨との闘い In the Heart of the Sea」
2015 アメリカ Warner Bros.122min.
監督:ロン・ハワード 原作:ナサニエル・フィルブリック
出演:クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィー、トム・ホランド他
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<評価>★★★★★★★☆☆☆
<感想>
大好きなロン・ハワードだったので★8つくらいは謹呈したかったのだが、ちょっと足りないなと
思う部分があった。白鯨との闘いだったはずなのだが、漂流譚が長かったかな、ということ。それと
こちらの準備不足もあったのだが、ここまで「カニバリズム」に焦点が当たっているとは思わな
かったので、「冒険譚」とした心の準備が作品に追いつけなかったところがあった。
だから★を減らしたのは観る方の問題であり、本作の出来には関係のないこと、かも知れない。
「白鯨」がクローズアップされたが、本作はあくまで「白鯨」が要因となった「漂流譚」なのだな。

原作の元となった「白鯨」は恥ずかしながら未読である。世界十大小説の一つとされる名作では
あるが、文庫本でも分厚いやつが上中下とあるのでビビッている。この映画を観て読んでみようかな
とは思ったが。
さらにこの映画の原作となった本も未読であるが、構成として「白鯨」との闘いについて、生き残りを
メルヴィルが訪ねて聞き取るという構成は、映画としてダレを防ぐ面では効果的、と感じた。
本作はメルヴィルが聞き取った話を小説にする前のドキュメントともいう物語である。

目をみはる鯨のシーンや捕鯨帆船「エセックス号」の嵐のシーンなど、VFXの仕上がりも良く、迫力が
あった。まさに原題が示すとおり「大海の真っ只中で」という感じはよく出ていたし、すべてを
人力に頼っていた1800年代の捕鯨の過酷さもよく出ていたと思う。
ただ、原作や大元の「白鯨」を読んでいないからか、あるいは邦題に惑わされたか、もっと
鯨との闘いが長く続くのかと思った。ところがモビーディック(この名は本作には一切出てこないが)
に沈没させられボートで漂流する時間が長く、また人肉食の部分をクローズアップさせた
エンディングに向けてのシークエンスも長く感じ、そういう映画だったわけね、とタタラを踏んで
しまった感があるのだ。ボンボン船長が突然あんなにたくましくなったのは何故?とも。
これは私のミスだが、冒頭からの思い込みでメルヴィルに白鯨との話をしているのが、舞台となる
エセックス号の新米水夫ニカーソンであることはエンディングあたりまで分からず、ずっと物語の
主人公一等航海士オーゥエン・チェイスの老いた現在だとばっかり思っていた。考えれば第三者に
語らせたほうが良いに決まっている。(つまりは観る側の問題も大きかったのだが、映画化するには
「白鯨」の存在感の前に、人肉食を絡めた漂流譚も肩身が狭くなってしまった、ということか)

アメリカの東海岸にある捕鯨基地ナンタケット島から南米のさきっぽを回り、太平洋に出て、ハワイ沖
まで遠征する工程は鯨油を満タンにして帰ろうと思えば2,3年は帰れないと覚悟するほどの苛烈な
作業だったのだ、ということがわかっただけでも良かった。動力もGPSもバッテリーもない時代だ。
そしてエンディングでも語られるがアメリカで石油が発見され、鯨油の需要もやがて終焉を迎えると
いう時代であったのだ。
巨大な鯨との邂逅という事象はエセックス号のこの航海のように実際にあったことなのだろう。
だが、最後の最後でオーウェンがモリを打ち込まなかったことから、メルヴィルは敢えて「何か」の
メタファーとしてこの「白い悪魔」を存在させたということだ。

映画の完成度からすると、今一歩なところはあったものの、色々な事を考えされられた本作ではある。
加えれば、ローアングルからのナメのアップを効果的に使った捕鯨船上のカットはなかなか味わいが
あったと思う。
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<ストーリー>

ハーマン・メルヴィルの名著「白鯨」のモデルにもなった捕鯨船エセックス号沈没事故の真実を描き、
2000年度全米図書賞ノンフィクション部門に輝いた小説を映画化。巨大なマッコウクジラとの激闘で
船を沈没させられた捕鯨船の乗組員たちの過酷なサバイバル劇を、ロン・ハワード監督が圧倒的な
スケールで映し出す。

19世紀、クジラから取れる鯨油は生活になくてはならない油であり、捕鯨は一大産業であった。
1819 年、捕鯨船エセックス号はアメリカのナンタケット港を出航し、太平洋を進んでいく。
しかし沖合4800kmの海域で誰も目にしたことがないほど巨大な白いマッコウクジラと遭遇。
一行は巨大クジラに立ち向かっていくものの、船を沈められてしまう。わずかな食料と飲料水を
かき集め3 艘のボートに乗り込んだ船員たちは、どの辺りにいるのかもわからない太平洋の
ただ中で、度々クジラに襲われながら漂流していく……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351419#1こちらまで。



# by jazzyoba0083 | 2017-01-16 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

グロリア  Gloria (1999)

●「グロリア Gloria(1999)」
1999 アメリカ Columbia Pictures,Mandalay Entertainment. 101min.
監督:シドニー・ルメット
出演:シャロン・ストーン、ジェレミー・ノーサム、ジーン・ルーク・フィゲロア、ジョージ・C・スコット他
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<評価>★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
1980、ジョン・カサヴェテス監督、ジーナ・ローランズ主演で作られた同名の作品のリメイク。
監督と主演の名前に惹かれて観てみたけれど、これが「セルピコ」「狼たちの午後」「評決」の
シドニー・ルメットの作品か?と疑いたくなるような、「スカスカ」な出来だった。

随分昔にオリジナルは観ていて、まずまずな感想を書いている。http://jazzyoba.exblog.jp/3840861/
中身は覚えていないけど、ジーナ・ローランズの凄みは何となく覚えていて、本作を見だして
しばらくすると、黒人の子供との逃避行は観た覚えがあるな、と思い出したのだった。

シャロン・ストーン、ヤクザなねえちゃんだが母性に目覚めるという役どころだが、深みに欠ける。
見事なスタイルと美形だけを理由にキャスティングされたんじゃないかと邪推してしまう。
彼女も作品に恵まれれば「モンスター」のシャーリーズ・セロンみたいになれたんじゃないかなあ。
共演者もパットン将軍(ジョージ・C・スコット)以外ぱっとせず、グロリアが母性に目覚める
シーンも唐突感がある。それぞれのシークエンスも、もう少し短くしたほうが緊張感が出るんじゃ
ないか、と思う。例えば、悪い男たちの服を全部脱がせて子供と共に逃亡するところなど、良い
シーンだけど、長い。そうしてみると、画角もなんかルーズで締まらないんじゃないか、と思えて
来てしまう。子供を学校に預けるのだが、帰りたくないグロリアが学校の前でクルマを行ったり
来たりさせるシーンも長い。カーチェイスなんかも入っているのだが、スリルを感じない。ルメット、
やる気が無いんじゃないか?と思ってしまう。そこに居れば見つかっちゃうだろう、と思うところに
いたり、詰めが甘いところも多い。
えらく腐してしまったが、素直な感想を記しておく。

「グロリア」を観たい人は、カサヴェテスを観ておけばオッケーじゃないかと思う。
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<ストーリー>
ニューヨーク。グロリア(シャロン・ストーン)はフロリダで3年の刑期を終え、恋人ケヴィンの
元に帰るが、そんな彼女を組織の冷酷な裏切りが待ち受ける。グロリアは居合わせた少年ニッキー
(ジーン・ルーク・フィゲロア)を人質に、男たちに銃を向けてそこを脱出。実はニッキーの父親は
マフィアの会計士で、組織の秘密を握るフロッピーを持ち出したせいで一家は惨殺され、父から
フロッピーを託されたニッキーも彼らの手中におちていたのだ。

マフィアの標的にされ窮地に陥った彼女は、絶縁状態にあった姉の元を訪ねるが追い返されて、
仕方なく安宿に身をひそめる。ところがそこにも追っ手が迫り、雑踏でグロリアとはぐれたニッキーは
再びつかまってしまう。かくしてグロリアは、親友ダイアン(キャシー・モリアーティ)の協力で、
ケヴィンら一味のボスであるルビー(ジョージ・C・スコット)にフロッピーとニッキーの交換を
持ちかけ、自らの命を賭けてニッキーを救い出そうと図るのだった。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85265#1こちらまで。



# by jazzyoba0083 | 2017-01-12 22:55 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「ディバイナー 戦禍に光を求めて The Water Deviner」
2014 オーストラリア・アメリカ・トルコ Fear of God Films and more.111min.
監督:ラッセル・クロウ 
出演:ラッセル・クロウ、オルガ・キュリレンコ、ジェイ・コートニー、イルマズ・アルドアン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
実際に起きた事件をテーマにラッセル・クロウがメガフォンを取った作品。彼の監督初作品だ。
事実という下駄を履いているといえ、テーマは良いし、戦争シーンもそれなりにカネが掛かっている。
なのに、観終わったあとのモヤモヤというかスッキリしなさ具合はどこから来るんだろうと考えた。
脚本が良くないんだろうな。

90度に曲がった針金を持ち、歩き回って、水源のところで針金が一直線に開けば、そこに水源が
ある、という技を持ったオーストラリアの男ジョシュア・コナー(クロウ)。
三人の成人した男子の父親だ。しかし、この三人が揃って第一次世界大戦のトルコ戦線に志願して
出かけ、三人共生死不明の行方不明になってしまった。これを悲観した母は入水自殺。
決心した父は家財を売り、トルコを目指す。三人を必ず探し、死んでいれば遺体を母の傍らに
埋葬したいと決意して・・・。

「アラビアのロレンス」と同じ時期に、トルコ側ではこんな話もあったんだな。欧州の列強が
解体したオスマン・トルコ帝国をいいように蝕んで植民地化していく裏側に。だから本作中でも
イギリスに対抗する勢力が勢力を強めたり、東からはギリシアが攻め寄せる場面があったり、
また本作の舞台になるガリポリの戦いも史実に忠実に描かれているのは嬉しい。
いずれにせよ、この当時、「イギリスの三枚舌外交」と言われるように、イギリスはこの地区で
ろくなことをしていない。
そんなイギリスを宗主国と仰ぐオーストラリアとニュージーランドは連合して戦争に参加。
第一次世界大戦にも英仏軍を支援してトルコ・ガリポリの戦いでは二カ国の連合軍(ANZAC)を形成、
参戦していたわけだ。
ガリポリの戦いは第一次世界大戦の中でも有名な戦闘であり、英仏軍は敗走し、トルコ軍が勝った
戦いであった。この戦いでトルコ軍は約87000人の、豪軍は9000人近い戦死者を出した。が
その多くの部分が行方不明となった。この戦闘を舞台にした映画も何本かある。この戦いで
コナーの三人の息子たちも犠牲になったのだ。

戦闘から4年後。おそらくベルサイユ条約締結後の戦場では、戦争史で初めて遺体の回収が
行われた。コナーは管轄する軍からダメだ、といわれたが、単独船をチャーターし戦場へと
向かう。現地の指揮官も受け入れられない、と拒否するがコナーの強い意思を見て、見てみぬ
振りをする。コナーは水源発掘人の勘を生かし、息子たちの遺品に到達、遺体の発見に至る。
(このあたりもっと丁寧にしてほしかった)
しかし長男は怪我をしたが後方に送られ、どこかに生きているかも、ということで、手がかりを
求め、トルコ軍に紛れ込み、捜索に出かけた。そしてついに生きている長男と出会うことが出来た。
(このくだりもちょいとあっさりしすぎな感じ)

このメインストーリーを縦軸に、イスタンブールで旅館の女将をしているアイシェ(オルガ)との
淡い慕情を横軸に物語は進む。だが、好き嫌いになるが、オルガ・キュリレンコの演技と顔が
個人的に今ひとつ好きになれなかった。東方の顔、ということでのキャスティングであろうが。
そんなことより三人の息子を必死になって探すシークエンスの方に時間を割いたほうが厚みが
出たんじゃないだろうか。(母の憤死も含め)あっちもこっちも欲しくて結局どっち付かずの
映画になっちゃった、という感じだ。せっかくの良いテーマなのに。ラッセル・クロウも
ちょっと淡白だった。
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<ストーリー>

ラッセル・クロウが戦争で行方不明になった3人の息子を捜す父親を演じ、初めて監督も務めた
人間ドラマ。イギリスら連合国軍の一員として参戦し、多くのオーストラリア人が遠い異国トルコの
地で戦った、第1次世界大戦のガリポリの戦いを、オーストラリアとトルコの双方の視点から忠実に
描いている。

ガリポリの戦いから4年後の1919年。オーストラリア人農夫ジョシュア・コナー(ラッセル・クロウ)は、
連合国軍に参加しガリポリ半島で行方不明になった3人の息子たちの最期を知るため、トルコへと旅立つ。
故郷から遥か遠い異国の地での捜索は困難を極めるが、コナーの決意は決して揺らぐことはなかった。
そんな中、イスタンブールで宿を営む女性アイシェ(オルガ・キュリレンコ)や、息子たちと戦った
トルコの英雄・ハーサン少佐(ユルマズ・エルドガン)らの助けを借り、コナーは一縷の希望を掴むのだが……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354779#1こちらまで。





# by jazzyoba0083 | 2017-01-11 22:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「エージェント・ウルトラ American Ultra」
2015 アメリカ PalmStar Media and more.96min.
監督:ニマ・ヌリザデ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、トファー・グレイス、コニー・ブリットン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ある種のヒーロー物だけど、オフビート感に溢れ、ポップでシュール?スタイリッシュ?な作品。
スカッとするわけでもない、どこか湿度の高い感じがして、MARVELなんかのヒーロー物とは
ちょっと違う。
ラストで主人公がゴリラのアニメーションに変身するあたりが本作の感覚的な真髄なのであろう。

本人が意識していないのにエラいスーパーマンになっている、という事を主人公のマイクが
ドギマギしながらも認識するというようなリアリズムが無く、終始ポップな感じで進むので
かなりエグい殺しのシーンも、苦にせず観られるという・・・。

全編お遊びのような出来なので、結局何を言いたいのか分からない。最初のうちはまともと
思っていたガールフレンドがひたすら可愛そうだったのだが、正体がバレてみれば、なーんだ
そういうことね、と分かってしまう。スパイク・リーやジャームッシュのオフビート感も感じるの
だが、そこまで徹底して吹っ切れていないんじゃないかと・・・。(そこが狙い目では無いのかも
しれないが)かと言って「キック・アス」のようなシンプルな勧善懲悪に収斂していく部分も無いし・・・。
血みどろの戦いの挙句、スーパーから出てきてプロポーズしたところ、二人共ビリビリ銃で
ダウン、のところは笑えたが。

ジェシー・アイゼンバーグのヒーローっぽくないダメ男っぽさが配役の要因なのだろう。
もうみんな馬鹿なんだからあ・・・・。マイクはどうしたらフィービーに結婚指輪を
渡してプロポーズ出来るのでしょうか!という顛末記なのかもしれない。
いやあ、書いていて何にピントが当たっている映画か、わかんなくなってきた・・・。
結構できの良いB級映画、かも知れない。そうそう、映画の中のキーになる音楽が
ハワイアンというのもノーテンキアクションぽくて良かった。
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<ストーリー>
 片田舎のコンビニでバイトする若者マイク・ハウエル。フィービーという恋人がいながら、
ボンクラな毎日を送る典型的なダメ男だった。ところがある日、店に現われた謎の女性が彼に
向かって意味不明な暗号のような言葉を発して立ち去る。その瞬間、彼の中で何かが覚醒する。
直後、彼に襲いかかってきた2人の暴漢をスプーン1本で難なく退治してしまう。マイク自身
すら知らない彼の正体は、CIAが極秘のマインド・コントロール実験で生み出したスーパー・
エージェントだったのだ。やがてプロジェクトの封印を目論むCIAによって命を狙われる
マイクだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354455#1こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-09 22:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「トゥルー・ストーリー True Story」
2015 アメリカ Regency Enterprises.100min.
監督・(共同)脚本:ルパート・グールド 原作:マイケル・フィンケル
出演:ジョナ・ヒル、ジェームズ・フランコ、フェリシティ・ジョーンズ、ロバート・ジョン・バーク他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本未公開。WOWOWにて鑑賞。★は6.5。
いつもはおバカをやっているフランコとヒル、本作ではニューヨーク・タイムズの記者マイケル・
フィンケルの原作を元に、シリアスな心理劇に挑んだ。人を取り込む術に長けた殺人犯に
記者が同化していく過程が見ものである。記者自身、まずいんじゃないかと思いながらも
なぜか殺人犯を切り捨てることが出来ない。
記者の前では自分は家族全員は殺していないと主張する。子供を殺した妻と残った子供は
手を掛けたが、というその迫真の描写を記者は見抜けず、否定できない。

作品中に「ダブルネガティブ」というキーワードが出てくる。記者と殺人犯が文章に
ついて議論するとき、所謂二重否定は好ましくない、という下りだ。
「嫌いといえないことはない」など、NOを2つつなげると肯定になるという文章。
これはまさに本作の記者の心理のメタファーである。目の前の殺人犯について本を書こうとして
いる記者は、彼が自分の名誉を回復してくれる存在かもしれず、その甘い心理が殺人犯の主張する
ところに取り込まれていくのだった。「彼は真実を語っていないとはいえない」というジャーナリスト
として失格の心理に自覚もしながらハマっていくのである。

上昇志向が強く、冒頭のアフガンだかイラクで、現地の住人をカネで語らせるなどして、
新聞に特ダネを書いたものの嘘だとばれクビになる実在の記者を演じたジョナ・ヒル。
この記者のファンで家族皆殺しの殺人犯、逮捕された後、電話で記者と接触、彼の
本を書いて名誉挽回と行きたい記者と、彼はやっていないのかもしれないと思わせて
行くジェームズ・フランコ。なかなか魅せていた。悪くない演技である。
最後までこの殺人犯は、本当はやっていないのかもしれないと、映画を観ている観客も
巻き込まれるのだ。これは殺人犯の主張を映像化して見せるという映画の強みが
好むと好まざるとにかかわらず、強く出過ぎるきらいがあった。
全体として、スリリングな心理劇を描こうとしたのだが、なんとも地味な映画になって
しまったのは残念だ。
ジョナ・ヒルの妻にフェリシティ・ジョーンズを持ってきて真実を冷静に見抜く
役割を与えていたが、取ってつけたような感じになっていた。

しかしながら、殺人犯が、ジャーナリストはセンセーショナリズムに毒されていて
真実を語っていない、という趣旨のセリフを吐くなど、また犯人に巧みに取り込まれそうに
なる記者の存在などジャーナリズムとは何か、という側面も描いていて、考えさせ
られる映画ではあった。
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<ストーリー>

ジョナ・ヒルとジェームズ・フランコが共演した実在の殺人事件に基づいたサスペンス。
失業中の記者と殺人事件の容疑者の危うい駆け引きを描く。

捏造記事で職を失った記者と、殺人事件の容疑者が繰り広げる実録サスペンス。
2人の心理的駆け引きに引き込まれる。ジョナ・ヒルが真実と虚構のはざまで揺れ動く記者を
いつものようなコメディ映画と一味違う演技で見せ、怪しい雰囲気を醸し出す容疑者を
ジェームズ・フランコが熱演。更に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の
主演で注目を浴びるフェリシティ・ジョーンズが、記者である夫を案じる妻役で出演。

些細な出来心で誇張した記事が問題となり、職を追われた元ニューヨークタイムズの記者マイケル。
失意の中、彼は逃亡中に自分の名前を名乗っていた一家殺害事件の容疑者クリスの存在を知る。
ジャーナリストとして地に落ちた評判を回復するため、特ダネを探していたマイケルは、
すぐにクリスの取材を開始して彼と接見を重ねていく。
やがて、クリスはマイケルに殺害事件の真相を語り始めるが…。(Star Channel)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358910こちらまで。



# by jazzyoba0083 | 2017-01-08 11:56 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「オデッセイ The Martian (再見)」
2015 アメリカ 20th Century Fox,Scot Free,and more.142min.
監督・・(共同)製作:リドリー・スコット 原作: アンディ・ウィアー 『火星の人』(早川書房刊)
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャスティン、クリスティン・ウィグ、マイケル・ペーニャ、ケイト・マーラ他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
昨年の今頃、IMAX 3D で鑑賞。感激して★9を進呈し、昨年観た映画の中でも上位にランクさせた
作品。WOWOWで放映していたので再び観てみた。やはり面白い映画だと再確認した次第。
シネコンで観たときの感想はhttp://jazzyoba.exblog.jp/24131423/ こちらでお読み頂きたい。

1年経過して観ると見えていなかったところも見えたりで別の面白さが味わえた。例えばジャガイモを
育てようとして小爆発をさせてしまうところ、更に基地に穴があいて大爆発し、食料を育てることが
叶わなくなってしまったシーンなどは、基地の中の酸素の状況とか、火星の大気の状況などを分かって
観ていたので迫力も増した。また船長の好みとして作品中に流れる80年代の懐かしいディスコミュージック
にもウキウキしたし、この音楽が作品中に果たす役割の大きさを確認出来た。

さはさりながら、いくら小説とはいえ、ここまでの強い精神を持つ人間が果たしているだろうか、とも
思う。楽天的な性格、有るもので植物を育て、昔に火星に着陸した衛星を掘り起こす科学的知識を
備え、かつ体も頑強で、というスーパーマンのような男。ホントに「火星人」(原題)だ。
宇宙飛行士は心身ともに頑強で、とは分かっているのだが・・・。自分だったら気が狂うと思う。

火星ではあんな凄い砂嵐は起きないとかのツッコミもあるようだが、まあそうしたことを見つけながら
観るのも面白いかもしれない。なぜならば、リドリー・スコットは徹底した娯楽作品として本作を
仕立てているからだ。もちろん火星に一人残された男の行き方や彼を救おうとする地球側スタッフの
頑張りなど心打たれることも多いのだが、それを含めても「エンターテインメント」である。
ちなみに私個人としての突っ込みどころは、地球側の監視スタッフが、火星上空から送られてくる
基地の写真に動きを見つけるシーンで、コーヒーカップとパイだかの食べ物を持ってコンソールに
着席するシーン。恐らく、水がこぼれたりしたらアウトな精密機械のところにコーヒーは持っていかないと
思うのだが。

画面は小さくなったけど十分に楽しい2時間強であった。
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本作のデータはhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353437こちらを参照ください。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-05 23:00 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「2001年宇宙の旅 2001:A Space Odyssey」
1968 アメリカ・イギリス Metor-Goldwyn-Mayer 139min.
監督・製作・(共同)脚本:スタンリー・キューブリック 原作・(共同)脚本:アーサー・C・クラーク
出演:ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター、ダニエル・リクター他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
このブログに記載がない、ということは10年近く前に観たっきり、ということだろう。今更ながらの
本作である。正月の暇に飽かせての鑑賞。もうほとんど評価の言葉がないほど、いろいろと言われて
いるので、まったく個人的な感想を書かせて頂く。

原題を見ると、「ある宇宙の叙事詩」ということなので、それを分かって観ると、後半のスターゲート、
スターチャイルドも意味は判然としないが、まあそういうことだろう、と納得は出来る。
ところでスターゲート、スターチャイルドって映画にその言葉、出てきましたっけ?
私はスターゲートの光景になるまでの、未来予見が素晴らしく、未だに追いつけてないと思う、
その先進的な宇宙の様を描いた映像にただただ感嘆しながらみていた。スジはどうでもいいかな。

クラッシックの名曲に乗せて描かれる未来の世界がとにかく魅力的だ。
旅客船のシートの座席にあるモニター、カラーのテレビ電話(液晶みたいな端末)、回る宇宙
ステーション内の光景、そしてその後の宇宙船のモデルになった各宇宙の構造物の美しさ、その
動き。全く古くない宇宙服、本来宇宙には空気がないので、音が無い。そこに流れるリヒャルト・
シュトラウスやヨハン・シュトラウスの音楽に絡めた雰囲気も素晴らしい。
搭載コンピュータHAL9000の反乱も含め、アポロ11号の月着陸の一年前にこれが作られたことを
考える時、唸らざるを得ないのは万人の共通するところだろう。

アーサー・C・クラークの原作には、モノリスのオチとか映画では難解といわれていることがちゃんと
描かれているのだが、映画では全く説明がない。形而上的、哲学的な映像表現をキューブリックは
してみたかったのだと思う。クラークは「本作を一回観ただけで分かった、と言われたらこの映画は
失敗だ」といったとおり、難解でいいのだ。モノリスに神を感じるのか、スターチャイルドに
輪廻転生を感じるのか、それは観た人それぞれであり、この映画のが持つ形而上的世界の目的である
のだろう。百家争鳴ウエルカム、それこそこの映画の目指す所、ということだのだろう。
映画好きの踏み絵みたいになるのは致し方あるまい。駄作と断じることも含めてである。

何年かに一度観たくなる映画であることは間違いない。
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<ストーリー>
公開当時は賛否両論を呼んだものの、今や映画史上のベストテンに必ず入る、殿堂入りの名作SF。
人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。
一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験で構築されている。

猿人の眼前に屹立するモノリス、それに触れた猿人が骨を武器として用い他の猿人を打ち殺し、
空高く放り投げられた骨は一瞬にして宇宙船へと変わる--その、史上最も時空を超えたジャンプ・
カットを後に、舞台は宇宙へ移行する。『美しき青きドナウ』や『ツァラトゥストラはかく語りき』と
いったクラシックをBGMに、悠々と描き出される未来のイメージ。
そして、木星探査船ディスカバリー号での淡々とした日常業務。やがてコンピュータHAL9000に
異変が起こり、ボウマン船長は光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けスター・チャイルドとして転生する……。
訳知り顔で、作品の根底に眠る意味を解く必要はない。座して体験せよ、そういうフィルムなのだ。
(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16912#1こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2017-01-04 23:20 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

●「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART 3 Back to the Future Part Ⅲ」
1990 アメリカ Universal Pictures,Amblin Entertainment,U-Drive Productions.119min.
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、メアリー・スティーンバージェン、リー・トンプソン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
Part3と同時に撮られたシリーズ完結編。お見事なマトメ方である。(私自身は何回か観ているのだが
ブログに未記載であったので書いている)近未来、未来、ときたら過去となるわけで、そうなれば
当然西部劇。ビフは悪役で登場し、マーティーを苦しめるという設定になるわけだ。原案を作って
きたボブ・ゲイルとゼメキスは、3作通しでアイデアを持っていて完結編は西部劇、と決めていたのだね。
Part2あたりからタイムパラドクスが複雑になってきて、過去に行く本編ににおいてはついにドクが
黒板を使ってパラレルワールドの存在をマーティーに説明しつつ自分で納得しているという光景も観られる。
これは観客に対して、ここで一旦「整理」という意味でのカットだろう。

本作ではほぼ過去の話で終始していて、ドクとクララの恋愛譚を大きくフィーチャー、このままでは
死んだことになってしまうドクを救い、元の世界に帰る、という冒険を達成しなければならない、と
なる。毎作そうだが、デロリアンがどうやって時空を旅するのだろうと思いを巡らせ、ラストになり
デロリアンが速度を増すに置いてはドキドキしながら見守るのだ。(マーティーの彼女ジェニファーは
Part2でドクにより眠らされたまんまである。ラストシーンに家の前で寝こけるジェニファーと繋がる)

今回は蒸気機関車に押させて、ある速度になると時空旅行が可能となるという設定で、しかもギリギリの
ところに渓谷にかけつつ有る未完成の鉄橋が待っているという仕掛け付き。それにクララがドクを
追いかけて、というシナリオが加わり、もう観客は手に汗を握るのだ。
そして、マーティーだけ乗せてデロリアンは帰ってくるが、今の線路上でやってきた列車と衝突、
車体はバラバラになり、もう使えない。西部の時代に残してきてしまったドクとクララとはもう会えないのか、
と悲嘆にくれていると、空がどっかーんと鳴って、タイムマシンに改造した改造した列車を操る、ドクと
クララ夫妻(!)そしてその子供2人(!!)が登場するという、なんというカタルシス!!
なんど見ても興奮するラストシーンである。

細かい点がPart1や2に繋がっていて、そのあたりは本当に芸が細かいというか、ゼメキスやゲイルや
スピルバーグがまるで少年のような顔をして、「それそれ!」とか言いながら脚本を詰めている
光景が目に浮かぶ。この三部作は、大人が少年に戻ってウキウキ出来、作り手と観客が一体となり
楽しめる佳作群である。無粋なツッコミは御免である。
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<ストーリー:結末まで触れています>
1955年11月12日に取り残されたマーティ・マクフライ(マイケル・J・フオックス)は、
1885年からのドクの手紙を片手に、この時代のドク(クリストファー・ロイド)を訪ね、
1885年にドクが鉱山の廃鉱に隠したデロリアンを壊すためそこに向かうが、デロリアンを
探し出した彼が見たものは、1885年に殺されたドクの墓だった。犯人は、ビフ・タネンの
曽々祖父ビュフォード・タネン(トーマス・F・ウィルソン)。

マーティはドクの危機を助けるべく、1885年の開拓時代へと向かう。マーティは、アイルランドから
移住してきたばかりの先祖、マクフライ夫妻(マイケル・J・フォックス)(リー・トンプソン)の
世話になるが、酒場でマーティはタネン一味にからまれ、縛り首にされかかる。
そんな危機一髪の彼を助けたのは、ドクであった。ドクはマーティから生命の危機を聞き、一刻も
早く1985年に戻ろうとするが、あいにくデロリアンのガソリン・タンクは空っぽだった。

そんなさ中、ドクは当地の新任女教師クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン)の命を
助け、彼女と恋におちてしまう。そして9月5日のお祭りの日、ドクはクララをめぐって、タネンと
衝突してしまう。一方のマーティは、タンネンにののしられ、彼と決闘をすることになるのだった。
翌日はふたりが未来へと戻る日、クララに別れを告げたドクは傷心のあまり酒場で一夜をすごす。
夜が明け、そこにタネンが姿を現わす。ドクを人質にとられたマーティは、タネンとの決闘を余儀
なくされるが、銃ではなく、拳と頭とで彼を倒すのだった。

そしていよいよ出発の日、機関車にデロリアンを後押しさせ、その反動で崖からデロリアンを突き落とし、
タイム・トリップしようとする。そんなふたりの前にクララが姿を現わした。失恋のショックで町を
去ろうとした彼女が偶然ドクの真実の愛を聞きつけ、引き返してきたのだ。そして間一髪のところで、
マーティは1985年に、ドクとクララは共にこの時代に残るのだった。
やがて1985年に戻り、ジェニファー(エリザベス・シュー)の無事を確認したマーティの前に、機関車を
タイムマシーンにしたドクとクララの一家が姿を現わすのだった。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18115#1こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-03 23:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2 Back to the Future Part Ⅱ」
1989 アメリカ Universal Pictures,Amblin Enterrtainment,U-Drive Productions.108min.
監督:ロバート・ゼメキス 製作:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル
音楽:アラン・シルベストリ
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン
   エリザベス・シュー、ジェームズ・トルカンほか。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
前作(第一作)から、ゼメキス、スピルバーグ、ケネディ組には未来と過去のアイデアもあったのに
間違いない。故に前作のラストで"To Be Continued" とクレジットしたのだった。それから4年経過し、
2と3を一気に製作し、二年続きで公開した。大体、後続の作品は一作目を超えられないケースが多い
ものだが、本作ははじめからアイデアが練られていたため、またゼメキスとスタッフのニヤリとする
ような工夫が埋め込まれ、最高に楽しい「続き」の作品となった。PartⅠは、3作を通して最高の
出来だと評価するが、その全てが伏線となった続編が面白くないわけがない。観客は「そうだったんだ」
という確認を、片頬を上げてニヤリとしながら観るのだ。

本作を含めⅠ~Ⅲは、何回も観ているのだが、このブログを始める前の鑑賞であったため、今回鑑賞を
機に改めて書いてみている。なぜ観たのか、といえば、やはりトランプとカブス、だろう。そして
一昨年(2015)が、未来として設定されている本作の時代だったので、いろいろ騒がれたシーンの
確認をしたかったのだ。
「シューレースが自動で締まるナイキシューズ」「ホバー・ボード」「カブスの優勝」「トランプそっくりの
ビフとそのシークエンス」などだ。

2015年の世界では、自動車は残念ながら空を飛んでいない。自動でサイズが変わる服も着ていない。
逆に、ファクスより上等な手段はある。一方で腕時計型の天気予報装置、ジョーズ19のホログラム
CMなど、現代に置き換えても通用するファクターはあり、大枠としては従来型の未来社会の描写では
あるものの、ガジェットとして上記のような製品や出来事は予言性に満ちていて、とても面白く、
ストーリーに上手く絡ませてある。「ホバー・ボード」はPartⅢでも大活躍する。
また、ドクが部品を「メイド・イン・ジャパンだぞ」と言うように、また未来のマーティーの息子の
勤務先の上司が富士通であるように、日本が登りっ調子で、そのプロダクツがアメリカでも多いに
評価されていた良き時代が窺い知れる、という面白さもある。

ストーリーとしてはPartⅠを超えられるものではない。(それが残念なわけではない)特にラストの
例のダンスパーティーのシークエンスでは、PartⅠの裏側を別アングルから確認できるという
お楽しみがある。全体としてはビフ対マーティ+ドクという構図であるが、タイムパラドクスを理解
するのにいささか悩ましくなる、未来、現在の行ったり来たりは、若干うるさかった感じだ。

そして、ラスト、開拓時代の過去のドクからの手紙が、ウエスタンユニオンの電報配達係の手に
よって(70数年間開けられていない電報があり、それがこの日のこの場所を指定していた)届け
られ、デロリアンはなんと1800年代に飛んでしまっていて、それがPartⅢであり、1990年に
公開される、と告げて終わる。なんともPartⅢの封切りが待ち遠しいことか、とファンの期待を
煽る出来である。

未来と過去を行ったり来たりでタイムパラドクスの理解が悩ましいが、PartⅠが、過去と現在を、
PartⅢが過去と現在というふうに両者が確認出来る世界を描いたとすれば、PartⅡは未だ見ぬ世界を
楽しい想像をもって描いているわけで、前作の「もう一つの物語」的側面も含め大いに楽しめる
作品となっている。
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<ストーリー>
85年の世界に戻ってきたマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、未来の世界から
ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)の訪問をうけ、未来の自分の子供の身が危ないと知らされ、
恋人のジェニファー(エリザベス・シュー)と共に、2015年の世界にやって来る。

年老いたビフ・タンネン(トーマス・F・ウィルソン)の孫グリフ(トーマス・F・ウィルソン)に
いじめられる息子のジュニア(マイケル・J・フォックス)を助け、悪の道に足を踏み入れることを
とどまらせたマーティは、安心して85年の世界に戻ろうとするが、その間に、マーティがちょっとした
悪戯心で手にしたスポーツ年鑑を、ビフが盗み過去の世界へ旅したことを誰も知らない。
果たして戻ったマーティは、閑静な住宅地だったヒル・バレーがすっかり荒廃の地と化してしまって
いるのに愕然とする。おまけに父のジョージ(クリスピン・グローヴアー)は12年前に何者かによって
殺され、未亡人となったロレイン(リー・トンプソン)は、何と今や全米一の大金持ちとなっている
ビフと再婚していた。どうやらビフは、55年のダンスパーティの日に、未来からやって来たビフから
スポーツ年鑑を手渡され、これを基にスポーツ賭博で大もうけをしたらしい。

時の流れをもとに戻そうと、マーティはドクと共に55年のあのダンス・パーティの日に戻る。
そして大騒動の末にマーティはスポーツ年鑑を取り戻し、それを焼き捨てるが、85年の世界に戻ろうと
したその時あの稲妻が発生し、ドクを乗せたデロリアンはマーティを残し、どこかへと消えてしまう。
そしてマーティは、あの時85年に帰る自分を見送ったドクを探し出し、助けを求めるのだった--。
(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18116#1こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2017-01-02 23:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

My Best Movie of 2016

    My Best Movie of 2016

■口上
今年は、劇場で23本、家でのWOWOWなどでの鑑賞を合わせ、全部で186本の
映画を鑑賞しました。
一昨年から減った昨年よりもさらに減りました。これは恐らく、テレビドラマで
面白いものが有ったため、家での鑑賞が減ったためと思われます。

今年も素晴らしい映画、予期せぬ良い映画との出会いがあり、楽しかったです。
本ブログも、初めは自分の備忘録として書き始めましたが、多くの方に読んでいただいて
いることが分かり、きちんとした感想を書くことに努めました。

およそ映画の感想というものは、個人的な「主観」に属するので、私の論調に異論
あるかたも多いと思います。
が、映画とはそういうものです。ひょっとしたら間違った見方をしているかもしれ
ません。ただ、監督の手を離れた作品は、観た人の内面にある感想を動かすことはでき
ないのだと思います。それが監督や多くの鑑賞者から間違っている、と思われたとしても。
「客観的に見れば」、なんて言葉が映画には一番似合わないのだと思います。
それでもこのブログを読んでいただいている皆さんには深く感謝しています。

それでは劇場鑑賞版から、本年のベストを・・(あくまで私が鑑賞した狭い範囲です。
洋邦ごっちゃです。嗜好性として宇宙もの、SFものが多いです。)

■劇場鑑賞版ベスト
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①「レヴェナント 蘇りし者 The Revenant」(★9)
②「ハドソン湾の奇跡 Sully」(★9)
③「スポット・ライト 世紀のスクープ Spotlight」(★9)
④「オデッセイ The Martian」(★8)
⑤「ヘイトフル・エイト The Hateful Eight」(★8)
⑥「シン・ゴジラ」(邦画)(★8)
⑦「君の名は。your name」(邦画)(★8)
⑧「ブリッジ・オブ・スパイ Bridge of Spies」(★8)
⑧「ルーム Room」(★8)
⑧「マダム・フローレンス!夢見るふたり Florence Foster Jenkins」(★8)
⑨「ブリジッド・ジョーンズの日記
  ダメなわたしの最後のモテ期 Bridged Jones's Baby」(★8)
⑩「ジェイソン・ボーン Jason Bourne」(★8)
⑩「The Beatles :Eight Days a Week -A Touring Year」(★8)
⑩「ニュースの真相 Truth」(★8)

<まあまあ>
・「X-メン:アポカリプス X-Men:Apocalypse」(★7.5)
・「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー Rouge One」(★7)
・「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ Captain America/Civil War」(★7)
・「ニューヨーク 眺めのいい部屋あります The 5 Flights Up」(★7)
・「怒り」(邦画)
・「インフェルノ Inferno」(★7)
・「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK  
  Jack Reacher Never Go Back」(★7)

<あれれ!??>
・「ブラック・スキャンダル Black Mass」(★6)
・「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生
  Batman v Superman :Dawn of Justice」(★6)
・「インディペンデンス・デイ リサージェンス
   Independence Day :Resurgence」 (★6)

 一位の「レヴェナント」は昨年度の作品でディカプリオがオスカーを獲得
しましたが日本では遅れて公開されました。やはり作品に力がありました。
イニャリトゥの演出、映像創作は、素晴らしかったです。二位は異論があるかも。
私が個人的に大好きなイーストウッド監督作品で、ゲタを履いたかもしれません。
が、人間が良く描けていると思います。

また、今年ほど邦画を観た年もありません。「怒り」はランキングに入れま
せんでしたが、印象に残る作品ではありました。そして本年の二大ヒット邦画、
「シン・ゴジラ」と「君の名は。」。相当マーケティングされた作品ですが、
人の心を強く引く作品でした。両作品とももう一度観たいです。

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■テレビ鑑賞編
日々、家のHDDに溜まったWOWOWの洋画を中心に、★8以上を
献呈した作品です。順不同(ほぼ鑑賞順)、洋邦・新旧ごちゃまぜ。
最高点は★9です。4つありました。

・「ドクトル・ジバゴ Doctor Zhivago」
・「プリディスティネーション Predestination」
・「ジャッジ 裁かれる判事 The Judge」
・「6歳のボクが、大人になるまで。Boyhood」
・「ビッグ・アイズ Big Eyes」(★8.5)
・「マダム・マロリーと魔法のスパイス The Hundred-Foot Journey」
・「アーニー・ホール Annie Hall」
・「赤い靴 Red Shoes」
・「マッド・マックス 怒りのデスロード Mad Max:Fury Road」
・「おみおくりの作法 Still Life」
・「グリーンマイル(再見)The Green Mile」
・「はじまりのうた Begin Again」
・「セッション(再見) Whiplash」(★9)
・「晩春(小津安二郎)」(★9)
・「彼岸花(小津安二郎)」(★8)
・「奇跡の2000マイル」
・「秋日和(小津安二郎)」
・「マジック・イン・ムーンライト Magic in the Moonlight」
・「カプリコーン・ワン Capricorn One」
・「ヘイル!シーザー Hail! Caesar」
・「人生スイッチ Relatos salvajes」
・「Dear ダニー 君へのうた Danny Collins」
・「お早う(小津安二郎)」
・「サムライ Le Samourai」
・「リオの男 L'homme de Rio」
・「暴力脱獄 Cool Hand Luke」
・「クライム・ヒート The Drop」
・「切腹(小林正樹)」(★9)
・「上意討ち 拝領妻始末(小林正樹)」
・「アラビアのロレンス Laurence of Arabia」(★9)

並ぶ新旧の名作、って感じですね。今年は食わず嫌いだった小林正樹の作品に
触れることができ、またその出来の良さに唸りました。
改めて見てみよう、という映画はやはり面白いです。
さて、今度の二月に発表される今年のオスカーは豊作という感じです。
どんないい映画と出会えるでしょうか。

 最後になりましたが、先日亡くなったキャリー・フィッシャーとデビー・
レイノルズ母娘、個人的にも大変心に残る女優さんでした。
お母さんのデビーは、歌もタップも上手く、私が個人的にはベスト
ミュージカルの一つ、と考える「雨に唄えば」の名シーンが深く記憶に
刻まれています。
今年も国内外で多くの名優が逝きました。RIP。




# by jazzyoba0083 | 2016-12-30 21:55 | Best of 2016 | Trackback(32) | Comments(6)

●「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 Star Wars:The Force Awakens(再見)
2015 アメリカ Lucasfilm Ltd.,Bad Robot,Truenorth Productions.136min.
監督・(共同)製作・(共同)脚本:J・J・エイブラムズ
出演:ハリソン‥フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
先日「ローグ・ワン」を観て、普通はシリーズ4を観たくなるのだが、WOWOWでの放映を機に
本作をもう一度鑑賞してみた。初見は丁度一年前、シネコンのIMAX3Dでの鑑賞で、今回は自宅の
テレビ鑑賞となったが、本作の面白さの本質は変わらない。
初見の感想で、「前作群(シリーズ4~6)の復習が無くても面白い」と述べたが、その通りとは
思うけれど、6から1に戻ったときの理解の仕方ではない、6からの時系列的な理解が出来るので
再見では更にストーリーの理解が進んだ。つまり4~6をおさらいしておくと、本作の面白さは
倍加する、ということだ。本筋が新たなシークエンスに突入したんだな、との理解も進む。

しかし、本作を再見する直前に舞い込んだ、キャリー・フィッシャーの逝去の報。本作後半では
極めて大事な役どころであり、シリーズ8の製作にはどう影響がでるのかとても心配になった。
と同時に、4から6かけてのレイア姫としての活躍を思い、彼女のまだ若い逝去が痛ましく、
残念でたまらない。(翌日に母親デビー・レイノルズさんも後を追ったのも、悲劇的だった)

本作の主たるテーマがジェダイであるルーク・スカイウォーカーの居場所を突き止めること、
だったのだが、レイの登場(彼女のフォースを操る力から、その出生の秘密が今後明かされる
のだろう)、ストームトゥルーパーから逃亡したフィンとの今後もどうなるのかなどの楽しみが
加速した。
メインテーマの帰結を2時間強で上手くストーリーを展開し、ラスト、圧倒的な力で次作への
期待を繋いでいく、このあたりのJ・Jの手腕は流石だな、と思った。そのストーリーテリングの
魅力発見につき、★半分を追加献呈したい。

家での鑑賞は、大画面の圧倒的な素晴らしさが無い分、ストーリーを楽しむことに重点が
置けたのでそれはそれで良かった。
本作で監督がこだわったVFXと実写の融合でCG一辺倒の冷たさを排した作画は、小さい
画面で観ても、上手く出来てるな、と改めて感心した。

本作のストーリーなど、初見のデータはhttp://jazzyoba.exblog.jp/23987158/こちらをご参照
ください。

# by jazzyoba0083 | 2016-12-28 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

俺物語!!

●「俺物語!!」
2015 日本 日テレ他「俺物語!!製作委員会」 106分
監督:河合勇人
出演:鈴木亮平、永野芽郁、坂口健太郎、森高愛、鈴木砂羽、寺脇康文他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

この手の邦画は普段あまり観ないのだが(バカにしているわけではなく、趣味・興味の
範囲外というだけの事)、鈴木亮平のメイクに興味があるのと、青春コメディは好きなので
(「アフロ田中」は面白かった!)WOWOWでの放映を機に観てみた。

これがなかなか面白いじゃないの!原作はコミックで、テレビでアニメになったりもしたが
映画になるまでは知らないお話だった。非常に単純かつ明快かつ率直かつ素直な青春映画で、
テレビや映画「鈴木先生」で活躍した河合監督の、コメディタッチの演出、いいじゃないかな。
「逃げ恥」の野木亜希子の本らしい、ムズキュン恋愛物語だ。

マドンナ役の永野芽郁(知らない人だったなあ)がめっぽう可愛い。主人公剛田猛男(鈴木)が
喉を絞った声で「好きだ!」というのも分かる。この剛田猛男←なんて漫画チックな名前!の
ストレートで愚直な青春恋愛物語。最近流行りの「ムズキュン」タッチな仕上がりである。

郷田は15歳の高校一年生なので、永野芽郁は別として鈴木亮平や坂口健太郎はいささか年齢的に
無理があるが、それは忘れられる面白さがある。剛田の両親が寺脇と鈴木砂羽なのだが、
3人が一緒だと親子とは思えないのも、あざといけど笑える。
「男の中の漢(おとこ)」思い込んだら一直線、純情・正義の味方の剛田猛男が、チンピラ
(中尾明慶)にカラマれた少女・大和凛子(永野)を助けたことから彼女にに惚れられ、
自分も強烈な一目惚れをする。しかし、一緒にいた超モテ男の大親友、スナこと砂川(坂口)が
いつものようにモテているに違いないと大きな勘違いをし、実直かつ一所懸命に、永野とスナを
くっつけようとする。凛子はもどかしくてしょうがない(好き、といえば済むんだけどねえ)
それとスナは分かっていて、親友剛田に凛子が好きなのはお前だ、と言ってやらない。
(おせっかいが嫌いなロンリーウルフ的存在なものでww)かくして、大和の思いの伝わらない
もどかしさと、剛田の真剣そのものの勘違いにイライラ、ムズムズしがら映画は進む。

このあたりは原作に有るんだろうけど、映画としての構成はさすがに、本年一番の評判ドラマ
「逃げるは恥だが役に立つ」の作家である野木亜希子の方程式に乗っかっている。
あのテレビドラマを観てからこの映画を観ると、根っこは同じだな、と思うだろう。
かく言う私も「逃げ恥」の大ファンであったから、同趣旨の本映画も好ましく観られた。

ここまでド直球に青春されると宮藤官九郎も真っ青な出来で、悪く言えない。年かさながら
体重を増やして剛田猛男を演じた鈴木亮平の存在無くして、またマドンナ永野芽郁の存在
なくして本作は語れない。スナの坂口健太郎も含め、テレビ「逃げ恥」の新垣結衣、星野源、
大谷亮平のトリオの構造とそっくりだ。「逃げ恥」が好きだった人は本作は面白く感じる事は
間違いないだろう。

心地よい「乾燥した(良い意味で)青春ラブ・コメディ」を味わえる一作だ。
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<ストーリー>
人気少女漫画家の河原和音とアルコがコラボし、少女漫画としては異色のイカツイ顔の
巨漢男子を主人公に王道ラブ・ストーリーを展開させた同名大ヒット・コミックスを実写映画化。

その見た目とは裏腹に純情な主人公とヒロインとのピュアで不器用な恋の行方を、主人公の
コミカルな豪傑エピソードを織り交ぜつつ甘酸っぱいタッチで綴る。
主人公の高校生・剛田猛男役には「HK/変態仮面」、TV「花子とアン」の鈴木亮平、
共演に永野芽郁、坂口健太郎。監督は「映画 鈴木先生」の河合勇人。

 高校1年生の剛田猛男は、その高校生離れしたルックスでほとんどの女子から恐れられていた。
しかし見た目に反して誰よりも純情で、優しく正義感にあふれた男だった。そんな猛男の無二の親友は、
隣家に住む幼なじみのイケメン同級生、砂川誠。昔から猛男が好きになった女子は、例外なく砂川が
好きだった。
そんなある日、街中でチンピラに絡まれていた女子高生・大和凛子を助けた猛男は、一目で恋に
落ちてしまう。しかし後日、大和と再会した猛男は、彼女もまた他の女子と同じように砂川が好きなのだと
悟ってしまう。激しく落ち込みながらも、大親友の砂川のために2人の仲を取り持とうと健気に奮闘する
猛男だったが…。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353113こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2016-12-23 22:50 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

●「天国から来たチャンピオン Haeven Can Wait」
1978 アメリカ Paramount Pictures.101min.
(共同)監督・製作・(共同)脚本:ウォーレン・ベイティ 音楽:デイヴ・グルーシン
出演:ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

私がウォーレン・ベイティを認識したのは「ディック・トレイシー」くらいから後なので、それよりも
前の若い頃の映画を観ていると別人のような気がする。彼は演出の才能もあったと見えて、翌年の
「レッド」ではオスカーで監督賞を受賞している。本作もオスカーの数部門にノミネートされた。
いかにもアメリカ人が喜びそうなハートウォーミングな作品である。凄い出来の映画ではないが、
鑑賞後に心が暖かくなる「いい時代」の映画だ。アメフトが舞台ではあるが、ルールを知らなくても
十分に楽しい。

天使のミスで早く天国に召されたアメフトのクオーターバックが、他人の体を借りて死ぬはずでは
なかった人生を歩むお話。いろんな仕掛けや伏線が張られていて、天国の話だから交通事故や殺人も
出て来るが、決しておぞましくも湿っぽくもなく、むしろユーモアな味付けも有り、キャストの演技も
なんか朴訥な感じもあって良かった(狙ったのかどうかはわからないけど)。今観ると、いささかの
古さも感じてしまうが、それを欠点としない全体としてよく出来たお話だと思う。上映時間も適切だ。
ただし、体を借りる2人もベイティが演じているわけだが、周りからはベイテイに見えていないと理解して
いないとややこしいかも。

最初に肉体を借りるファンズワースという富豪の下りがコアになっているし一番面白いのだが、
そこで終わらず、オチまでもう一段あるのがこの本の長所なんだろう。Heaven Can Waitという
原題が含蓄があり味わい深い。
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<ストーリー:物語の最後まで触れています>

ロサンゼルス・ラムズの控えクォーターバックのジョー・ペンドルトンは、出場の決まった
スーパーボウルを前に交通事故に遭って急死してしまう。自分の死に納得できないジョーが、
天使長ジョーダンに抗議したところ、まだ50年もの寿命が残っており、担当天使のミスで50年早く
天国に召されたことがわかった。ジョーは即刻地上に舞い戻ることになったが、ジョーの肉体は既に
火葬
された後だった。

ジョーのためにジョーダンが代わりの身体を探すが、フットボール選手に戻りたいジョーの注文は
うるさい。何人かの候補を断った後に提案された大富豪レオ・ファーンズワースの遺体もジョーは
断ろうとするが、ファーンズワースに公害問題で抗議に来た女性ベティに一目惚れしたジョーは
しばらくの間という条件でファーンズワースの身体を借りることにする。
しかしファーンズワースは妻ジュリアとその愛人でファーンズワースの秘書であるトニーに殺されたのだ。

何故か生き返ったファーンズワースに驚いたジュリアとトニーはその後も何とかしてファーンズワースを
殺そうとするがことごとく失敗する。一方、ファーンズワースになったジョーは猛勉強の末にベティの
願いを聞き入れ、公害問題の解決のために工場建設計画を放棄する。これをきっかけにベティもジョーに
惹かれて行く。

ジョーは親友のトレーナーであるマックスを呼び出し、ジョーしか知らない事実を話すことで、
自分がジョーであることをマックスに納得させると、スーパーボウル出場のために猛特訓を始める。
そして、ラムズを買収して入団テストを受けることになる。はじめは金持ちの道楽としてジョーに
対して敵対心をむき出しにしていたチームの選手らも、ジョーの実力を認め、ジョーはスーパーボウルに
出場することになる。

一方、ジョーとベティの仲は急速に深まるが、ジョーは担当天使からファーンズワースの身体を
使えるのがあとわずかであることを知らされる。ジョーはベティに生まれ変わって再会することを
示唆する言葉を告げる。そして、ジョーはジュリアとトニーによって射殺され、遺体は井戸に落ちる。
ジョーはジョーダンとともに再び次の身体を探すことになる。


大富豪ファーンズワースが失踪したとして世の中は大騒ぎとなる。特にベティとマックスは警察に
対して必死に捜査を依頼するが、担当刑事クリムの捜査は要領を得ない。そんな中、スーパーボウルの
テレビ中継を観ていたジョーはラムズのクォーターバック・トムが試合中に大怪我を負う様子を目にする。
ジョーダンとともにスタジアムにやって来たジョーはトムがこのまま亡くなることを知り、トムに
生まれ変わることを決める。
トムになったジョーは試合で大活躍し、ラムズは勝利を収める。一方、ファーンズワースの屋敷では
ファーンズワースの遺体が見つかったことから、仲違いしたジュリアとトニーの殺人が露呈する。

テレビ中継を観ていたマックスは、復活したトムがジョーであることに気付き、試合後のジョーの
もとに駆けつけ、抱き合って喜ぶ。しかし、そこにジョーダンが現れ、ジョーがこれまでの記憶を
失って完全にトムとして生きて行くことになると告げて姿を消す。ジョーは完全にトムとなり、
マックスとのこれまでのことも忘れてしまう。状況を受け入れたマックスは1人、ジョーとの
思い出に浸る。

スタジアムを後にしようとしたトムの前にベティがマックスを探しに現れる。初対面のはずの
2人だったが、互いに惹かれ合うものを感じると、運命に導かれるように肩を並べてスタジアムを
後にする。(wikipedia)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15544#1こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2016-12-22 22:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)