2009年 06月 22日
いつも二人で Two for The Road
1967 アメリカ 20th Century Fox Films,112min.
監督:スタンリー・ドーネン 音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:オードリー・ヘプバーン、アルバート・フィニー、ジャクリーン・ビセット、ナディア・グレイ他

フレデリック・ラファエルの小説「愛情の限界」を彼自身が脚色した、夫婦関係再構築ロードムービー。
結婚して十数年、かなり大きな娘もいる夫婦。夫は高名な建築家マーク(A・フィニー)、妻は多忙で
浮気性の旦那に愛想がつきかけているジョアンナ(ヘプバーン)。彼らが立て目のベンツのクーペで
南仏をドライブ旅行する。会話は極めて剣呑である。
思い出すのは20年前、同じ南仏でヒッチハイクで知り合った二人の若い頃の情熱にあふれて愛に打ち
込んでいた頃だった。建築学を学ぶ学生と世間知らずのお嬢さんであった二人は、お金もなかったが
純粋な愛情にあふれていて旅行するうちに愛し合うようになり、結婚した。しかし、その後、夫の仕事が
忙しくなったりして、二人の間に溝が出来始める。夫は浮気をし、妻も、ボーイフレンドを作ったり。そして
離婚という言葉も出てくるようになる。
元へ戻そう戻そうとすればするほど、事態は逆の方向に。
現在と過去が細かくカットバックされ、最初は古いMGのオープンカー(おそらく'50年代後期のTDかTF)
次いで多分フィアットのスポーツカー、そしてベンツのスポーツカーとクルマが暮らし振りの上昇を
イメージする。
結局、夫も妻も自分が愛されたい、と思うばかりでお互いのことを考えなくなってしまっていたことに
原因があり、それに気がついたとき、二人の愛は再確認されたのだった。

スタンリー・ドーネンというと、私はなんと言っても「踊る大紐育」「雨に唄えば」「略奪された7人の花嫁」
などのMGMミュージカル。後期の映画はあまり興味がないのです。この映画もカットバックの多用という
斬新な演出手法で描かれてはいますが、いまいちハッピーな気分になれない。良く考えれば本作の
主人公は二人ともわがままで身勝手なんですよね。観ていて「いい加減にせえよ!」と言いたくなって
しまいます。そのあたりが演出手法とのギクシャク感を出してしまっているように感じました。
ヘプバーンはこの映画では37歳。美しいですが、すでにピークは過ぎていて衣装の方に目が行きまし
たね。
さすがにヘンリー・マンシーニの曲は実に60年代の映画音楽らしく美しくまた映画に良くあっています。
オスカー(脚本賞)にノミネートされているので、玄人筋には評判はいいのでしょうね。
この映画の詳しい情報はkちらまで。

