ウィルソン Wilson

●「ウィルソン Wilson」
1944 アメリカ 20th Century Fox Films,156min.
監督:ヘンリー・キング
出演:アレクサンダー・ノックス、チャールズ・コバーン、ジェラルディン・フィッツジェラルドほか。
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<1944年度 アカデミー賞脚本、室内装飾、編集、録音ほか5部門受賞作品>


<感想>
昭和19年、第二次世界大戦が激化してるさなかに作られた映画なので、いかに国際連盟の創設に
尽力したことでノーベル平和賞を受賞したウッドロー・ウィルソンの半生記とはいえ、愛国色の
強いものに仕上がっていることは仕方が無いし、アカデミー委員会が甘かったのもしょうがない。
観るほうも覚悟してみているから、そう違和感はないし、むしろセミドキュメントを観ている
ようで、長い映画であったが、結構興味深く観た。すぐにWikipededia等で彼の生い立ちや
業績を振り返ってみた。
本物に良く似た俳優さん、アレクサンダー・ノックスは、プリンストンの学長からニュージャー
ジー州知事、そして大統領へと駆け上がっていく、不屈の人を難なく演じていた。

なにせ日本ではこのWOWOWが始めての放映(上映)なので、allcinemaにも作品紹介がない。
ウィルソンの伝記映画と割り切ってみれば、時の経過が新聞の見出しで行われる、という昔の
手法がいいとか悪いとかでない作品として楽しめるだろう。ウッドロー・ウィルソンというのは
こういう大統領だったのか、とアメリカ史が好きな人にはいいのじゃないかな。ただ、今後もWOWOWで放送されるのを待つしかないけど・・・。


<ストーリー>
「今回のWOWOWの放送が日本初公開。1913年から21年にかけて第28代の合衆国大統領を
務め、第1次大戦後には国際連盟の設立にも心血を注いで、1919年ノーベル平和賞に輝いた
ウィルソン。彼のあくまで高潔で理想主義的な政治家人生に心酔していた20世紀フォックスの
事実上のボス、D・F・ザナックが、当時、第2次大戦のまっただ中、自らの肝煎り企画として
彼の伝記ドラマを製作することを決意。それだけに戦時中のプロパガンダ色の濃い作品に仕上がり、アカデミー賞5部門受賞ながら日本では劇場未公開となった、いわくつきの1本だ。

1909年、当時プリンストン大学の学長だったウィルソンは、民主党の大物たちに請われ、
ニュージャージーの州知事選にうってでることを決意。勝利を収めたウィルソンは、やがて
大統領選に出馬。
ここでも選挙戦を制した彼は、1913年、第28代の合衆国大統領の座に就く。第1次大戦勃発後、
当初は孤立主義を貫いていた彼もドイツの挑発を受けて遂に参戦。戦後の彼は、各国首脳との
講和会議に臨み、国際連盟の設立を提唱するのだが……。」(wowowの資料から引用)

映画では、ウィルソンが政治家として、特に第一次世界大戦の教訓から国際連盟をたちあげ
ようとするくだりを中心に描いていくのだが、当然アメリカ映画には切り離せない家族愛に
まつわるエピソードが織り込まれていく。彼は最初の奥さんを病気で亡くし、再選には再婚は
不利だ、との忠告を無視して同じ再婚同士の後妻を迎える。彼女は、二期目の最後あたり、
国際連盟の必要性を全国遊説中に脳溢血で倒れたウィルソンを影で支え実質上大統領の職務を
こなしていたという。そんなサイドストーリーも、全体を豊かにしていると感じた。
それにしてもウィルソンという人、波乱に富んだ人生だったのだなあ。
by jazzyoba0083 | 2010-03-01 23:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)