2010年 04月 12日
007/ゴールドフィンガー Goldfinger
1964 イギリス Eon Productions, United Artists,110min.
監督:ガイ・ハミルトン 原作:イアン・フレミング
出演:ショーン・コネリー、ゲルト・フレーベ、オナー・ブラックマン、ハロルド坂田、他。
<感想とストーリー>
WOWOWの007全作品一挙放映の内、好きなものをチョイスして観た。まずはこれ。
何回目だろうか。ハロルド坂田との決闘で、ハロルドの帽子が鉄格子に挟まり、それを
取ろうとしたところに電流を流してやっつけるところ、とか、ゴールドフィンガーの手下に
終われたボンドカーがオイルを流したり、ウィンカーから機関銃を出したり、助手席が
上に吹っ飛んで行ったり、綺麗なねいちゃんが出てきたりという娯楽スパイ映画のジャンルを
確立したものとして映画史に残る作品となった。
加えて、冒頭のボンドが銃口の向こうを歩いて来て振り向きざま銃を撃つと手前に赤い血の
ようなものが垂れ流れていき、銃口が揺れながら落下していく、あのおなじみの光景。
さらにサウンドロゴのようになったジェームズ・ボンドのテーマ。そして今回はシャーリー・
バッシーの「Goldfinger」のダイナミックの歌。どれをとっても楽しいエンタテインメント
作品である。
今見れば、突っ込みどころは数々あれど、映画のエンタテインメントはこういうものだ!という
ことをしっかり教えてくれる作品だ。冒頭の海から上がってくるボンドの頭に海鳥の人形!
ふざけているのかまじめなのか?そしてウェットスーツを脱ぐと白のタキシード。
入った酒場で酒を飲んでいると、背後の工場で大爆発!本人は涼しい顔で酒をすする!
カッチョエエ、スパイの登場だ!もうここで観客はしっかり心を掴まれる。
あとは金粉まみれで死んでいる女、そしてゴールドフィンガーの登場、オッドジョブ(ハロルド
坂田)との決闘。テンポよくシーンの展開も良く進んでいく。ゴールドフィンガーの狙いは
アメリカの金を保管してあるフォートノックスを襲うこと。そのためには空中から神経ガスを
撒いて数万の護衛軍隊を眠らせて、まんまと金塊を頂くことであった。(相当無茶な作戦で
ちょっと笑っちゃうが)
最後はゴールドフィンガーの自家用機のパイロットであったプッシー・ガロアの手を借りて、
ゴールドフィンガーを欺き、軍隊を救い、核爆弾を盗難から守り、一旦は捕まったボンド、
飛び立ったジェット機からプッシーと1つの落下傘で脱出し、作戦は完了。
出来としては荒い部分もあるが、時間が経つとまた観たくなる魅力を持つ不思議な映画だ。
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