2010年 08月 29日
Mr.デスティニー Mr.Destiny
1990 アメリカ Laurence Mark Productions,Silver Screen Partners IV
Touchstone Pictures,110min.
監督:ジェイムズ・オア
出演:ジェイムズ・ベル―シ、リンダ・ハミルトン、マイケル・ケイン、レネ・ルッソ他
<評価:★★★★★★★☆☆☆
<感想とストーリー>
筋としては、割とありがちなストーリーだが、如何にもアメリカ人好みの教訓とカタルシス。
それぞれの配役もつぼにハマっていて、面白く見た。ラストあたりは思わずにやにやして
しまう。誰でも考える、人生のやり直しの功罪を、一夜の夢?として描かれるが、
簡単なお話なので、見る人は感情移入しやすいだろう。観終わって清々しい映画だ。
35歳の誕生日を迎えたラリーの独白で作品はスタート。ラリーの今の人生は、ここから
変わっちゃったのだよ、という少年野球の州大会決勝戦。最後の打者で逆転のチャンスに
バッターボックスに入ったラリーは、三振しゲームセットになる。皆に失望を与え
ガックリとするラリーに、一人エレン(リンダ)が控室で涙をふくラリーを慰めハンカチを
貸してくれた。
そして時は流れ、ラリーはエレンと結婚。同じ会社の製作部門に勤めるエレンとはすれ違い
生活が続き誕生日を忘れられ、会社ではへまをやりクビになってしまう。悄然と我が家に
帰ろうとするとクルマがエンスト。とことんついてないラリーは、レッカーに電話するため
1軒のバーに入った。そこのマスターに、自分の人生が「あの1球さえ上手く打てていれば
大きく変わっていたに違いない」と愚痴るのだった。
するとマスターは、不思議な飲み物をラリーに飲ませる。外へ出るとクルマはもう無く、
しかたがないので歩いて帰ると、自分の家には他人が住んでいる。そこにあのマスターが
タクシーの運転手として登場。ラリーに、君の人生は変わった、家は他にある。と告げて
去る。
マスターに連れてこらえれた家はまるでお城のような大豪邸。召使にドアを開けられて、
ラリーは、またまた、みんなドッキリを仕掛けて・・・と大掛かりな?仕掛けにビックリ
するが、妻が、自分の会社のオーナーの娘(レネ・ルッソ)で、二人の子供もいる。
実は、あの試合で逆転ホームランを打ったら、こうなったという人生に入り込んだのだ。
ラリーは会社の社長になっていて、妻は別の男と結婚し、組合の執行委員をしていた。
ラリーはまわりからは相当厳しいリストラとかをやって嫌われているらしい。
それゆえに、妻だったエレンにも嫌われていた。そして、愛人まで囲っていたのだ。
幼いころから親友だったクリップがコピー機を壊して自殺しようとすると、ラリーは
自ら乗り出して、クビになんていしないよ、親友じゃないか、副社長にするから。と
自殺を思いとどまらせる。
一方で、エレンを誘い出して、自分の身に起きていることを懸命に話すラリーだったが、
エレンは自分のことを詳細に知っているラリーのことを不思議に思うが今一つ信じきれない。
しかし、言われるほど嫌な社長ではないことは判った。
しかし、社長を追い落とそうとする重役の告げ口でオーナーの娘で今の妻であるシンディ・
ジョーと愛人が、エレンと会って食事をしている光景をみてしまう。
娘から夫の浮気を相談された父親でオーナーの会長は、ラリーをクビにする手紙を書く。
そして社長室に行って置いてこようとした時、社長室では反乱派の重役が、浮気がばれて
クビになるだろうラリーを待ち構えていた。そしてその時に現れた会長を、ラリーと
間違えてゴルフクラブで殴ってしまう。そこに丁度やってきたラリー。
悪重役は先手を打って警官を呼んで置き、ラリーを逮捕させた。しかし途中でラリーは
脱走。パトカーを巻きながら逃亡し、気が付けば、あのバーに来ていた。
しかしマスターはおらず、自分であの時に飲んだカクテルを作ってみて飲んだ。
すると赤色灯を付けて到着したのがパトカーでは無く、レッカー車になっていた。そう
再び元に戻ったのだった。
悪重役たちが、会社を日本の会社に売却する陰謀を止めるため、レッカー車を借りて会社に
急行、役員会でまさに会長がサインをする所に飛び込んで、悪重役を殴りつけて、会社は
救われた。
エレンに会いたい一心で家に帰り、家の明かりを付けると、そこには両親や、エレン、
クリップらがサプライズ!お誕生日おめでとう!と待っていたのだった。
俄然嬉しくなり、エレンとの生活を大事にしようと心に決めるのだった。あの時に運命を
換えても、金持ちにはなっていたが、幸せな生活とは言えなかったことが良く解ったからだ。
会社をエレンに救われた、今の会長婿とシンディ・ジョーが訪ねてきて、お礼を言い、
役員会一致で、ラリーを副社長に昇格させることを決めた、と伝えた。
そしてラスト。あの運命の試合のあと、とぼとぼと引き上げるラリーに実はあのマスターが
「人生はこれから。きっとうまくいくから」と声をかけていたのだった。
その時ラリーは「じいさん、何をいってんだか」と気にもかけていなかったのだ・・・・。
ミスター・デスィニーのマイケル・ケインが作品を引き締めている。リンダ・ハミルトンは
次の年に「ターミネーター2」で、サラ・コナーに抜擢されるのだ。
この映画の詳細はこちらまで。
コメントありがとうございます!去年の8月の話なので
エンディングの音楽が思い出せません。
"GIMME SOME LOVIN'"か、"I GOT YOU (I FEEL GOOD)"でしたっけ? いずれにせよこの映画好きだった
ことは確かです!