ゆりかごを揺らす手 The Hand That Rocks the Cradle

●「ゆりかごを揺らす手 The Hand That Rocks Cradle」
1991 アメリカ Hollywood Pictures,110min.
監督:カーティス・ハンソン
出演:アナベラ・シオラ、レベッカ・デモーネイ、マット・マッコイ、ジュリアン・ムーア他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
善人が理不尽な逆恨み復讐劇に遭う、というストーリーは見ていて決して気持ちの良いもの
ではないが、けっこう面白くみちゃいました。復讐女を演じるレベッカ・デモ―ネイの瞳孔が
開いちゃったような、無表情な美形が、気持ち悪かったです。突っ込みどころはたくさんあるが
結末もまあ、ああしたものかな、と予想はつく。けど、どう終わっていくのだろうという興味は
最後まで持てた。
知ってる顔はジュリアン・ムーアだけで、彼女も、途中で殺されちゃうしねえ。正体を見破った
ばかりに。

遺伝子工学の研究者の夫と、ガーデニングを趣味とするクレア(アナベラ・シオラ)は4歳
くらいの女の子がいて、間もなく生まれる子がお腹にいた。クレアは、かかりつけの医者が
引退したので、新しい産婦人科医にかかるが、こいつがイタズラ趣味みたいな悪い医者で、
不快な思いをしたクレアは夫と相談し、告発することにする。
すると、同じような思いをした4人の妊婦がなのりでて、マスコミでも大きく取り上げられた。

その医者は拳銃自殺してしまう。彼の妊娠中だった妻のペイトンは財産も没収と聞いて卒倒、
流産してしまう。一時に、夫と赤ちゃんと財産を失ったペイトンは、自分を不幸にたたき落とした
クレア一家に復讐を誓った。
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ペイトンの取った行動は、二人目が生まれて忙しくなり、乳母を求めていたクレアの元に
現れ、この家に住み込みながら、自分の母乳で生まれたての長男をなつかせ、長女も
なつかせ、夫には初恋の人との不倫を思わせる工作をして、(誕生日のサプライズパーティー
を開くというもの)家族ごと乗っ取ってしまおうというものだ。

まずクレアの家に外回りの仕事の手伝いに福祉協会から派遣されて来ていた知恵遅れの黒人を
長女のパンツを彼の道具箱に隠して、クレアに見つけ出させて追い出し、3カ月のジョージには
自分の母乳を与え、母親と思わせ、長女も溺愛して手なずけた。

しかし、クレアの夫の初恋の相手で不動産屋の友人(ジュリアン・ムーア)は、自殺した医者の
家が売り出されたものの中々買い手が付かなかったので、しげしげと家の写真を見ると、
ペイトンがクレアの家に持ってきた珍しい風鈴が写っていた。怪しいと睨んだ彼女は、図書館で
新聞のバックナンバーを探し、医者の葬式の写真を発見した。案の定、そこにはペイトンが写って
いたのだ。いそいでクレアに伝えようとするが、クレアが捕まらない。家に行くとペイトンがいて
温室じゃないか、という。温室には、ペイトンがドアを開けると屋根のガラス窓が急激に締り破片が
落ちてきて友人は殺されてしまう。 ペイトンはジョージを連れて散歩に出かけて、そこに
帰って来たクレアが、無残な姿となった友人の姿を発見、持病のぜんそくが出るが、クレアの
使っているぜんそくの吸入器から薬を抜き取ってしまっていた。息が出来なくなり、瀕死で病院に
運ばれたクレア。

友人の不審死が気にかかり彼女のオフィスに赴き、直前にやっていた仕事を
押しててもらうと、はたして、ペイトンが誰か、に気が付く。その家に行ってみると、彼女が
クレアの家のジョージの部屋にペイトンが勝手に貼った壁紙と同じものが貼ってあり、搾乳機も
あった。
いそいで家に行き、ペイトンの顔面に一発喰らわせ、出ていけ、という。そこからペイトンの
イカレた実力行使が始まる。スコップや、暖炉の火かき棒を持って、クレアと夫に襲いかかる。
そこに、あの黒人が登場し、クレアを守り、ペイトンは二階の窓からクレアに突き落とされ、
垣根に突き刺さって死んだのだった。

ペイトンもまた哀しからずや。げに恐ろしきは女の復讐よなあ・・・。
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by jazzyoba0083 | 2011-03-29 23:30 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)