エンド・オブ・ホワイトハウス Olympus Has Fallen

●「エンド・オブ・ホワイトハウス Olympus Has Fallen」
2013 アメリカ Millennium Films.120min.
監督:アントワーン・フークア
出演:ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、アンジェラ・バセット
    アシュレイ・ジャッド、メリッサ・レオ、ディラン・マクダーモッド他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
北朝鮮にホワイトハウスを乗っ取られちゃうお安い映画かな、と思って敬遠して
いたところ、周りの評判が結構いいので、シネコンに行ってた。

個人的に、とても楽しめた作品だった。アメリカ人ならハイライトシーンで立ち上がり
拍手だろうし、涙流す人もたくさんいるんじゃないかな。そのくらいに愛国心、義侠心
をくすぐり、かつ勧善懲悪の塊のような作品で、もうスカッとしちゃう。合衆国大統領と
ホワイトハウスを北朝鮮(とは言い切らないけど)から奪還するというワクワクドキドキの
お話で、すなわち、構成は思いっきり単純なのでツッコミどころも満載なんだけど、まあ
それには目をつぶり、強いアメリカ、困難な時には星条旗も元に団結する合衆国民の
「素晴らしさ(ちょっと苦笑)」を楽しむべき作品。所謂「痛快アクション映画」だと。
思想的なものとかそういうものはこの際置いておくべし。
愛に溢れた正義と力のアメリカ万歳の映画である

だいたい、ホワイトハウスを攻撃してくるUSAF偽装攻撃機がワシントン上空に
来るまで何も網に引っかからない、とかホワイトハウスに大量に押し寄せる北朝鮮の
テロリストが、それまでCIAとかFBIの網に引っかかってないのがまずもって可笑しい。
そのあたりから、所詮、活劇だからと割り切って見てないとイラつきますよ。
だいたい天下のホワイトハウスがあんなに脆弱なはずがないんだな、よく考えると。

VFXを多用した映像はテンポの良さと相まってなかなか精巧に出来ていて、主人公を
演じるジェラルド・バトラー、一人で頑張ってましたね。良かったですよ。強すぎの感も
無きにしも非ずだが、個人的には北朝鮮の憎憎しきボスはもう少しいたぶって殺して
もらいたかったなあ、カタルシスとして。
それと冒頭で死んじゃう好きなアシュレイ・ジャッドは勿体無かった・・。モーガン・
フリーマンは相変わらず出てきただけで映画が落ち着くなあ。

最近スカッとしないなあ、と鬱々とされているあなたにご推薦!
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<ストーリー>
「7月4日。それは、イギリスからの独立宣言が公布された、アメリカの独立記念日である。
多くの人が独立を祝うこの日、ホワイトハウスの堅固なセキュリティが突破され、大統領を
人質にアジア人テロリストが占拠するという事件が起こった。
テロリストたちは、日本海域からの米国第七艦隊の撤収と核爆弾作動コードを要求。
彼らはセキュリティを利用し、ホワイトハウスは特殊部隊の救出作戦をもはねつける難攻
不落の要塞と化した。

最悪の状況の中、一人の警備員が潜入に成功。彼は、かつて大統領専任のセキュリティ・
サービスを務めていたが、大統領夫人を守りきれなかったために官邸周辺の警備員へと
配置換えされたマイケル・バニング(ジェラルド・バトラー)。マイケルにこの未曽有の事態の
解決への希望が託されたが、彼はまだテロリストたちの真の目的に気付いていなかった……。」
(Movie Walker)

簡単に言うと、①クリスマスパーティーに行くためキャンプデーヴィッドから出発した
大統領夫妻と6歳くらいの息子を乗せた車列に落石?があり大統領車は、殆ど橋から
川に落ちそうに。救助に当たったSSのバニングは大統領を救うため、シートベルトが
外れない夫人を犠牲にしなくてはならなかった。
②そんな事件があり、大統領もバニングの顔を見ると事件を思い出し辛いので、デスク
業務に転属させていた。
③そんな折、不審な4発プロペラ機がワシントン上空に。警告に当たった米軍機は
撃墜されてしまう。④同時に地上からも特殊な武器を満載したテロリストが警備陣を
打ち破って侵入、地下に避難した大統領を人質にする。そして訪米中でホワイトハウス
にいた韓国大統領を射殺する。⑤事件の発生を窓から見たバニングは現場に急行、
獅子奮迅の活躍。⑥彼らの要求は日本海の第七艦隊の撤退と非武装地帯にいる3万
弱の米軍の撤退。⑦そして核兵器を無力化するコードを聞き出すことに成功する。
⑧バニングは壁の後ろに隠れていた大統領の息子を救出、さらに大統領の救出に
向かう。しかし同じSSの裏切り者が近づいてきた・・・。そんな感じです。

しかし、これだけの一大事、大統領代理となった下院議長(フリーマン)がイギリス、
フランス、中国、などに連絡を指示するシーンがあるのだが、北朝鮮にあんなに近い
日本の名前が1回も出てこない。気を使ったのかな。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-06-09 12:20 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)