チャット~罠に堕ちた美少女~ Trust

●「チャット~罠に堕ちた美少女~ Trust」
2010 アメリカ Millennium Films, Nu Image, Dark Harbor.106min.
監督:デヴィッド・シュワイマー
出演:クライヴ・オーウェン、キャサリン・キーナー、リアナ・リベアト、ヴィオラ・デイヴィス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開ながら、本国での評価が高い作品。邦題は、エロ系の煽りを
感じる駄作だが、原題が示す通り「信頼」がテーマとなる。親子や親友、兄弟などの
「信頼」だ。だからテーマになっているレイプ事件は、そのきっかけ提示しているに
過ぎない。ただ、ラストのホームビデオで撮ったらしい犯人の一般市民としての
暮らしの提示は何を言いたかったのか?犯人といえどもトラストの中で生活している
ということなのか。そのあたり釈然としない思いが残った。

私に女の子はいないが、父親なら理解できる行動なのではないか。

クライブ・オーウェン(父親)、キャサリン・キーナー(母)、リアナ・リベアト(娘)、ヴィオラ・
デイヴィス(カウンセラー)、それぞれ必死の演技で良かったと思う。
邦題のように、娘は決して美少女じゃないけどね。

14歳の誕生日にマックブックを買ってもらったアニーは、チャットに夢中。バレーボール
に打ちこむ健康な少女だったが、ボーイフレンドはまだ。チャットの相手は16歳の
チャーリーと名乗る少年で、いろいろとアドバイスをしてくれ、アニーはまだ見ぬ相手を
信頼しきっている。しかし、その後彼は実は20才の大学生だ、その後25歳の大学院
生だと訂正してきた。そしてついに二人はリアルに会うことになる。
しかし、アニーの前に現れたのは30歳台のおっさんだった。びっくりして嘘をつかれた
ことを責めるアニーだったが、言葉巧みに籠絡さて、モーテルで処女を奪われる。
しかし、アニーにはまだチャーリーを信頼してどこかで愛している自分を否定できない。

しかし、チャーリーとデートしているところを目撃した親友が学校に報告、アニーは
レイプされた少女として警察に保護され検査をうける。FBIの事件となるが、父親は
頭にきて自分でも必死に犯人探しに乗り出す。仕事にも気持ちが入らないまま。
強制的にカウンセラーが付けられるが、アニーは自分はレイプされてはいないと
信じていて、それを理解しないで騒ぎまくる両親や友達が許せない。

しかし、やがてFBIがDNAから、彼がアニーと似たような年齢と顔立ちを持つ12歳から
14歳の少女への連続レイプ犯であることが判明。そのことがアニーにも伝えられる。

ここここに至ってようやく自分がチャーリーに弄ばれただけにすぎぬことを理解し、
自分への自己嫌悪に悩み、クスリ自殺未遂騒ぎたりする。周りに対しても謝罪の
念に駆られる。
バレーボールの試合で、娘にビデオカメラを向ける男を、変質者と思い込み
殴りかかったら、相手のチームの女子の父親だったりし、娘をレイプされた父として
常軌を逸した行動に父もまた苦しむのだった。
この手の事件は実際にあるのだろうなと思う。寂しい少女が中年男と言えども
言葉を弄してくれば、レイプと思わない場合もあるのかもしれないなあ。

やがて家族は再び心を一つにしていくのだった。
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<ストーリー>
「テレビドラマ「フレンズ」のデヴィッド・シュワイマーの「ラン・ファットボーイ・ラン 
走れメタボ」に続く監督第2作となるサスペンスドラマ。
出演は「トゥモロー・ワールド」「シューテム・アップ」のクライヴ・オーウェンと「カポーティ」
「路上のソリスト」のキャサリン・キーナー。14歳の少女がチャットで知り合った相手とは…。
アメリカを代表する映画評論家ロジャー・エバート氏の2011年ベスト20にも選ばれた。

 14歳の誕生日を迎えたアニーは、両親ウィルとリンからパソコンをプレゼントされた。
彼氏のいないアニーは、チャットで知り合った16歳のチャーリーに夢中になるが、
ウィルとリンはそんな娘のことを温かく見守ることにする。しかしアニーはチャーリーと
二人で会う約束をしてしまう。両親が不在で留守なのを良いことに、アニーは約束の
場所へと向かうが、そこへ現れたのは写真とはまったく別人の中年男だった…。」
(allcinema)

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Tracked from cinema-days .. at 2013-09-16 15:21
タイトル : 『チャット ~罠に堕ちた美少女~』
チャット ~罠に堕ちた美少女~ チャットで知り合った男は 年齢を偽ったロリコンの 冴えない中年男だった... 【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞) 原題:Trust(信頼)... more
by jazzyoba0083 | 2013-09-12 22:40 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)