インポッシブル The Impossible

●「インポッシブル The Impossible」
2012 スペイン/アメリカ Mediaset España,Summit Entertainment and otheres.114min.
監督:J・A バヨナ
出演:ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー、トム・ホランド、ジェラルディン・チャップリン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「痛い」映画です。いや、見るに耐えない、という意味ではなく、登場人物がいろいろと
怪我をするので、それを見ているのが物理的な痛みとなって伝わってくる。
スマトラ島で発生した実際の巨大津波の悲劇に巻き込まれた5人の一家が奇跡的に
一人もか欠けることなく再会する、という実話を元にした作品。主役のナオミ・ワッツは
これでオスカー主演女優賞にノミネートされた。

こういうことがあるんだなあ、と感心したのが直後の印象。あの大津波に遭いながら
誰も死なず、(ワッツは死にそうなるのだが)、全員集合となるというまさにタイトル通り
「不可能」なこと。 またそれを可能にしたのは、子どもたちも含めて、「諦めない」という
心の強さなのだ。God helps thoes who helps themselves.とう至言を思い出した。
「天は自ら助くものを助く」ということなのだが、まさに、親子の強い愛情に結ばれた
一家の愛の強さからくる「諦めない」強い気持ち。家族愛の強さがそこに奇跡となって
描かれているのだ。

運命の糸が交錯する模様はハラハラ・ドキドキして面白かったし、大怪我をしたワッツの
瀕死の重傷の演技、子を思う必死の母親の演技は見応えがあった。また津波のVFXや
巻き込まれた水の中の様子、瓦礫の映像化なども良かった。
ただ、お話が極めてシンプルなので、深みに欠けるかなあ、というマイナス点をやや感じた。
心理劇(ドラマ)とスペクタクルの二重奏になるところがドラマの部分があっさりな感じ。
見る人によっては、良かったねえ、だから?という感じを抱く人もいるかもしれない。
助けてくれる現地の人々、またワッツと行動を共にしていた長男が、病院ではぐれた
人同士を探し出す役目を幼いながらも一生懸命やって、成果が出たことに感動するのだが、
彼はここで成長したんだろうなあ、とは思う。携帯を貸してくれない人、貸してくれて一緒に子供を
探してくれる人もいたりで、ワッツを賢明に看護してくれた病院のスタッフを始め、
家族の絆は家族だけで救われたわけではない、ということはよく分かるのだが。

冒頭書いたが、「痛さ」の最たるものは、流される時にワッツが水の中で樹の枝で
足を切ってしまうのだが、助けてくれた現地の人が言葉がわからないので、痛いって
行っているのに、脇を抱えてずるずると引っ張っていく様子。その他にも見ている人に
痛みを共有させるように出来ている。その痛みの共有こそ、この映画の要なのかも
しれない。そこからすべてが始まるという・・・。
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<ストーリー>
「2004年のスマトラ島沖地震による大津波で被災したあるヨーロッパ人家族を巡る
奇跡の物語を、「永遠のこどもたち」のJ・A・バヨナ監督が完全映画化した感動の
トゥルー・ストーリー。津波に呑み込まれ、家族がバラバラになりながらも再会を信じて
懸命に生き抜き、諦めることなくお互いを探し続ける姿を通して、家族の愛と絆を力強く
描き出す。
出演は「ゴーストライター」のユアン・マクレガー、「フェア・ゲーム」のナオミ・ワッツ、
本作がスクリーン・デビューのトム・ホランド。
 
2004年12月。イギリス人夫婦マリアとヘンリーは、3人の息子たちとともにタイのリゾート地を
訪れ、バカンスを楽しんでいた。ところがクリスマスの翌日、スマトラ島沖で巨大地震が発生、
一家を津波の濁流が襲う。一緒に流されたマリアと長男ルーカスは辛うじて生き延びるが、
大ケガを負ったマリアは歩くこともできず、地元の人の助けでどうにか病院に搬送される。

しかしそこは、遺体と重傷患者であふれかえり、手当もままならない状態だった。一方、下の
息子2人ともども瓦礫の山と化したホテルで九死に一生を得たヘンリー。彼は息子たちを高台へ
と避難させると自分は一人残り、行方不明となったマリアとルーカスを見つけるため、ホテル
周辺を探し回るのだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2014-07-01 23:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)