ダイヤモンドの犬たち The Diamond Mercenaries

●「ダイヤモンドの犬たち The Diamond Mercenaries」
1975 アメリカ Houtsnede Maatschappij N.V.,Kilarney,Michelangelo.101min.
監督:ヴァル・ゲスト  
出演:ピーター・フォンダ、テリー・サヴァラス、クリストファー・リー、モード・アダムズ、O・J シンプソン他
ダイヤモンドの犬たち The Diamond Mercenaries_e0040938_1704451.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
素晴らしいメンバーが並んだ超B級映画。そのタイトルは知ってはいたが、未見であり
このたびWOWOWで放送されたのを機会に鑑賞。IMDbの評価などは低いが、まあ
今から40年前のアナログ映画なんで、興味本位で観てみました。

みなさんおっしゃるように映画としてはB級なことは確か。ストーリもへなちょこだし、
作りも画面も荒い。アクションもカーチェイスもあるのだが、砂漠の空撮がちょっといいかな、
と云う他は見どころがあるわけもない。だが40年前の映画つーものはこういうものだった
んだな、というところを楽しむのにはいいな。カッコいい「イージー・ライダー」のピーター・
フォンダはここにはいないし・・。飛び切りの美女も出てこないし。その頃のアクション映画って
この程度が限界だったのか、いやいや007シリーズなどはもう少しましだった記憶があるぞ。

ダイヤモンド鉱山の警備部隊のピーター・フォンダが、なんと、警備するどころかダイヤモンドを
盗んじゃうんだからなあ。本部の警備隊長がテリー・サヴァラスで、この人は存在感十分。
フォンダら盗賊連中が必死で逃げる、サヴァラス隊長一隊が追う。そのヘリも交えたカーチェイス
が見どころといえば見どころか。ローバーが砂漠でよく走るし、よく転ぶ。
ラストは二通りあるらしく、今回観た映画はフォンダがヘリでまんまと逃げおおせ、サヴァラス隊長が
余裕で「まあ今回は許しておいてやる」みたいなことをいうのだが、テレビ版ではヘリは
サヴァラス隊長の狙撃によって爆発し、そのストップモーションで終わるようだ。終わりの
ニュアンスがだいぶ変わっちゃうと思うのだけれど。爆発すると、「ボニーとクライド」
「イージー・ライダー」のようにアメリカン・ニューシネマ風だったのだが、そのエンディングを
観たとしても、全体の出来からすれば、「あ、やられちゃったんだ」くらいの感想しか持ちえないな。

ただ、ジョルジュ・ガルヴァランツのストリングスを使った音楽が、時代感たっぷりで良かった。
この人の「雨のエトランゼ」の音楽もよかったものな。
ダイヤモンドの犬たち The Diamond Mercenaries_e0040938_1711271.jpg

<プロダクションノート&ストーリー>
「難攻不落のダイヤモンド地下金庫を襲撃する5人組と受けて立つ警備隊ボスとの
対決を描いたアクション映画。
製作はナット・ワックスバーガーとパトリック・ワックスバーガー、
監督はヴァル・ゲスト、脚本はヴァル・ゲストとマイケル・ウインダーとジェラルド・サンドフォード、
撮影はデイヴィッド・ミリン、音楽はジョルジュ・ガルバランツがそれぞれ担当。
出演はピーター・フォンダ、テリー・サヴァラス、クリストファー・リー、ヒュー・オブライエン、
O・J・シンプソン、モード・アダムスなど。

世界有数のダイヤモンド会社として知られるシンジケーテッド・ダイヤモンド・コーポレーションの
集積所は、南西アフリカの広大な砂漠にあって、その警備は厳重で、特に巨額のダイヤモンドが
眠る地下金庫には、完璧に警備装置が二重三重にセットされていた。

この地下金庫の警備隊に勤務する副隊長マイク・ブラッドリー(ピーター・フォンダ)は、ある日、
隊長のネルソンから、街に潜伏してダイヤモンドの強奪を狙っているプロの5人組の計画を
自ら囮になって未然に防ぐことを命令された。
ネルソンの計画は、まずブラッドリーに会社のダイヤを盗ませ、それを土産がわりにして、
ダイヤモンド強奪グループの仲間入りをさせようとするものだった。
この計画はこの2人しか知らない秘密計画だった。やがて、ダイヤを盗み出したブラッドリーは
そのダイヤを安物のネックレスにつなぎあわせて愛人のクレア(モード・アダムス)にプレゼント
した。だが、そこにダイヤモンド・コーポレーション本社の警備本部長ウェッブ(テリー・
サヴァラス)が現われ、クレアのネックレスから本物のダイヤをつまみ出した。
うまくその場を逃げたブラッドリーに、事の一部始終を見ていたダイヤモンド強奪グループが
仲間に入るようにすすめた。するとブラッドリーは、以前からダイヤを盗むことを計画していた
事を彼らに話し、自らリーダーとなって計画をおしすすめることにした。

早速、ブラッドリーは、仲間の1人をダイヤモンド工場の労務者として潜入させ、残る5人は、
地下金庫に接近した。そして見事に大量のダイヤモンド強奪に成功した。果てしなく広がる
大砂漠。ジープを飛ばして逃げるブラッドリー一味。その後を彼の裏切りで怒るウェッブが
隊員を総動員して追った。2人、3人と仲間を射殺されたブラッドリーは、ようやくクレアと
合流し、敵のヘリコプターを奪い取って飛び乗った。だが執念で追うウェッブは、長距離
ライフルで、ヘリコプターを墜落させるのだった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-07-15 22:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)