ナインスゲート The Ninth Gate

●「ナインスゲート The Ninth Gate」
1999 フランス・スペイン Artisan Entertainment.133min.
監督・製作・脚本:ロマン・ポランスキー
出演:ジョニー・デップ、フランク・ランジェラ、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ、バーバラ・ジェフォード他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
この監督と主演で、名前だけは聞いていた映画だったので、WOWOWでの放映を機に
鑑賞してみました。謎解きはもともと好きで、「ダ・ヴィンチ・コード」のような感じ(出来)を
予想したのだが、3分の2ほどまでは、まずまずのテンションだったのだが、終わりに近づく
につれてトホホな感じ、B級くささが臭ってきて、なんか画竜点睛を欠いたなあ、とうい鑑賞後の
印象だった。原作は未読だが、終局面がどこか安っぽい映像化で終わった感が拭えないのだ。
特に城の中での集会儀式、炎の中での悪魔召喚の秘儀、城の外での悪魔(天使?)と
ジョニデのセックス、あたりに安っぽさを感じてしまうのだ。

ジョニデはこの手の雰囲気の映画にはあっていると思ったが、割りとキーになるレナ・オリンが
個人的には、出てきた瞬間に只者でない雰囲気とB級感を醸しだしてしまっているのでマイナス
要素。主人公の古書店主コルソ(デップ)が、ある稀覯本収集家に頼まれ、自分が持っている
悪魔召喚の書が実は3冊あり、自分のものが本物かどうか調べてくれ、と大金を積まれて
スペインとフランスへ赴く。
話が複雑なので、誰が誰を殺したのか、とか最後のほうで訪ねて行った兄弟のこととか
複雑なストーリーでもあるので、一度見たくらいでは筋が分からないかもしれない。
私も骨子は分かったけど、細かいところでわからない部分も残った。

キーパーソンは、主人公コルソ、コルソに「悪魔祈祷書『影の王国への九つの扉』の真贋調査を
依頼する稀覯本収集家にして悪魔学の大家バルカン、バルカンがそもそも、当該の本を持って
いた老人(映画の冒頭で首吊り自殺が描かれる)の若き未亡人、その用心棒、さらに、調査の
対象になる2つの同じタイトルの本を持つフランスの体が不自由な老女、ポルトガルの老人。
そしてコルソに守護天使のようにつきまとう緑の瞳の若い女性。

その緑の瞳の女性は悪魔なのか天使なのか明らかにされないが、行動から見ていると、良い方の
存在かな、と思う。最後の最後にコルソに9枚目の挿絵のありかを教えて消えるのだ。
9枚目の竜に乗る女の顔が緑の瞳の女にそっくりだったから、彼女も悪魔つーことなのかな。
いや守護天使ということの?そこら辺が分からなかったな。

バルカンは「悪魔の書」は3冊で1セットであることを知っていてコルソに残りの2冊を集めさせて
いたと思える。でなければ最後に白の中で9枚の挿絵を(一枚が偽物だったため焼死してしまうが)
そろえて、火を焚いての秘儀はしないであろう。
バルカンが手にれた最初の本をそもそも持っていた老人の未亡人は、この本が関わる秘密結社の
メンバーで、そっちはそっちで悪魔を召喚する秘儀をするため3冊を集めていたと。

つまりこの映画は大きく、コルソ+謎の女性(守護神?悪魔?)の線、バルカンの線、未亡人の線と
3つの線で構成されているとみると分かりやすいかもしれない。

まあ、ポランスキーらしいといえばそうだけど、もう少し面白くなる映画じゃなかったかなあ。
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<ストーリー>
「ニューヨーク。腕利きの稀覯書発掘人である本の探偵ディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、
悪魔の研究家としても名高い収集家ボリス・バルカン(フランク・ランジェラ)の依頼を受け、
1666年発表の伝説の悪魔祈祷書『影の王国への九つの扉』を探すことに。世界に3冊
しか現存しないというこの本の1冊を入手したバルカンは、コルソに残る2冊を見つけて
真贋を鑑定してほしいというのだ。
法外な報酬もあって引き受けたコルソだが、その日から彼には謎の女(エマニュエル・セイナー)と
共に怪しい影がつきまとう。

スペインに飛んだコルソは、この本を売ったセニサ兄弟(ホセ・ルイス・ロペロ)という老書店主
から、本の秘密の鍵を握るのが悪魔ルシファーの署名入りの挿絵の版画だと教えられた。
秘密を手中に入れた者は悪魔に会えるというのだ。
ポルトガルのシントラに住むファルガス、パリのケスラー男爵夫人が持つ残る2冊を調べた
コルソは、版画がどれも少しずつ違うことに気づくが、ふたりは相次いで殺された。
それは悪魔崇拝者であるリアナ・テルファー(レナ・オリン)と彼女の配下の仕業で、コルソも
狙われるが、守護天使のように寄り添う謎の女が彼の窮地を救う。

リアナは自らの屋敷で秘密の儀式の最中、突然現れたバルカンの手で殺された。
とある古城で版画を並べて悪魔を召喚する儀式をはじめたバルカンも無残に焼死した。
コルソは現れた謎の女と炎の中で交わる。女の顔は版画の最後に描かれた「第九の扉」を
開く女と瓜二つだった。かくしてコルソは「第九の扉」の前に立つのだった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2014-11-19 23:15 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)