ブラインド・フィアー Penthouse Notrth

●「ブラインド・フィアー Penthouse North」
2012 アメリカ Demarest Films,Lionsgate Productions.85min.
監督:ジョセフ・ルーベン
出演:ミッシェル・モナハン、マイケル・キートン、バリー・スローン、アンドリュー・ウォーカー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
IMDbでは5,5くらいじゃないか、と見てみたら、予想どおりほんとに5,5だった。
ヘプバーンの「暗くなるまで待って」を観たことがある人は、とっさにそれを想起する
だろう。出来は全然違うけど。

そもそも、主人公サラ(モナハン)は、戦場カメラマンで、アフガンの戦闘に従軍していた
ところ、人形の赤子(爆弾)を抱えた女性の自爆テロに巻き込まれて失明、写真家としての
生命も奪われたのだ。それと、その後の盲目女性に対する犯罪がリンクしなくて、トラウマの
ように時々フラッシュバックするのだが、それがどうした、という感じなんだなあ。
それと、彼女が原題にあるようにNYの高層マンションのペントハウスに男と住んでいるのだが
なんでそうなったのかの説明は省かれている。求婚もされているのだが、自分の体が相手の
負担になるのを気にするサラはOKを躊躇していた。

実はこの男がダイヤモンドと現金の強奪犯の一人だったのだけど、なんの説明もなく
ある日、侵入してきた男に殺されてしまう。恋人は、奪ったダイヤと現金を独り占めして
逃げていたのだ。そんな男とどうして同棲するようになったのか?聡明なはずのサラが。
男は投資をして儲けていると説明していたようだが。

外から帰ってきたサラが恋人ライアンがキッチンで殺されていて、殺人者がまだ家に
隠れているのを知らず家の中を歩きまわるシーンはドキドキだったが、あれだけ大量の
血が流れていれば、血の匂いがするんじゃないかなあ・・・。

で、サラは犯人にライアンが隠したダイヤと現金のありかを尋ねられるが、彼女は知らない、と
言い張り、逆に反撃に出て、外まで逃げる。大通りでぶつかった男は、連邦検察官だ、と
行って彼女を保護するが、実はかれこそ、この犯罪のボスであり、再びサラは、マンションの
へと連れ戻される。
執拗に現金やダイヤの在処を尋ねられるが、知らないものは知らないと。そのうち、二人の
仲違いを誘う作戦に出る。お互いを仲違いするように仕向けるが、やがて壁の絵画の中から
現金が見つかってしまう。そこで更に二人の間に、不信感を募らせるようなことをいうサラ。

やがて手下の男が酒を作るために冷蔵庫の氷を出すと、その氷のブロックにダイヤが隠されて
いたのだ。手下の男はそれを溶かして取り出して独り占めしようとするが、ボスはそれを見ていて
彼を銃で撃つ。そして、ダイヤを取り上げて、サラも殺してしまおうとするが、サラも盲目ながら
反撃に出る。ペントハウスのベランダで、銃を奪ったサラは、ボスに何とか声を出させ、それを
めがけて銃を打つ作戦を考え、ダイヤを一つ一つ屋上から下へ落としていく。高価なダイヤが
捨てられていくことに我慢ができなくなったボスはついに、言葉を発し、そこをめがけて銃を
発射するサラ。さらに、もみ合いとなり、ダイヤの入ったビニール袋を追ったボスは、高層マンション
から転落して絶命する。サラは手元にあるダイヤをまた冷蔵庫の製氷機に戻すのだった。
(ってことは氷の中にあることは知っていたのか?投資で儲け金で買ったダイヤだと思って
いたものが盗まれたものであったことを知ったサラはなんでまたダイヤを隠そうとしたのだ
ろうか。最後に転落したボスのそばに黒猫がいたが、これはサラへの嫌がらせでベランダから
落としたサラの飼猫だったのだが、生きていたのね。それにしてもバットマン、マイケル・キートン
老けたなあ。
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まあ短い映画なんで、目くじらを立てるようなものではないけど、目が見えない女性と大の
大人が渡り合って負けちゃうというのもなんだかなあ・・・。
日本ではDVDスルーですが、TSUTAYAあたりでレンタルして暇つぶしするにはいいかも。

この映画の詳細はこちらまで。

この映画の
by jazzyoba0083 | 2015-01-09 22:50 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)