ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション Mission Impossible Logue Nation

「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション Mission Impossible Rogue Nation」
2015 アメリカ Paramount Pictures,Bad Robot,Chaina Movie Channel,and more.131min.
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン他
ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション Mission Impossible Logue Nation_e0040938_1133044.jpg

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「ジュラシック・ワールド」に続き、続編を待ちわびていたネイサン・ハントのめまぐるしいアクション!
期待を裏切らない面白い作品でした。予告編で見る、飛行機の横っ腹にしがみつく映像は
本筋とは関係なく、冒頭の掴みですね。冒頭からこれだから、掴みはOK。

本作で感じたことは、裏切り者がいない、ということ。いいもんは徹底的にいいもんで、悪もんは
ずっと悪もん、その当りの明快な構造が、結構複雑なストーリーを単純化し、たとえストーリーの
理解に引っかかりがあったとしてもカタルシスは得られる、という出来に仕上がっていて観終わった
あとの気分がいい。

M:Iシリーズは活劇が命なので、走る、バイクが走る、クルマが走る、飛行機が飛ぶ、という
スピード感は高いレベルが要求される。ネイサン・ハントは死なないので(爆)安心して見ていら
れるが、仲間がどうなるのかというハラハラ感はある。
今回はBMWの全面協力を得て、(ベンツはマークを消されてるわ!)カーチェイス、バイクチェイス、
それぞれ「これがなくっちゃねえ」という仕上がりになった。

なんか、MI6が絡むので007と、組織のありようはアヴェンジャーズみたいになったいるけど、
これはもうM:I祭りとして、楽しむのが正解でしょう。けど、「ジュラシック・ワールド」の時に苦言を
呈したストーリーに付いても、スパイミステリなりの複雑な構造を良く仕上げてあり、それはそれなりに
面白く、特に今回のキーウーマンとなっているイルサ(レベッカ・ファーガソン)の存在が大きい。彼女は
ストーリーの流れのキーにもなっているのだね。それと、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグもいい
トリオを形成している。親分のアレック・ボールドウィンも最後にはIMFの継続を政府に申し出るなど、
続編を匂わせている。しかし、気がつけば全部が元身内のゴタゴタだったというのがなんかリアルで
納得してしまった。ただ、突っ込みどころが無いわけではない。ま、気にするほどではないけど。

とにかく、善と悪の有り様がクリアで分かり易く、その辺りがアクションと相まっていい作品に
仕上がったと思う。個人的には最近のM:Iシリーズでは一番興奮したのではないか。
トム・クルーズ、スタンドインなしで(命綱はあり)よく演るわ!スピード感、アクションのスリル、
申し分なし。

それにつけても、今回またしても中国資本が入って、劇中、ウィーンのオペラ座で公演される
プッチーニの「トゥーランドット」の衣装が中華なものだったのは、いささか鼻白んだな。
個人的に現在リアルな「ローグ・ネイション」は中国なもので・・・(^^ゞ

「ジュラシック・ワールド」はダイームラー・ベンツ全面協力、本作はBMW全面協力、そして
年末公開の「007」はAudiの全面協力(ボンドカー以外)なのだそうで、車メーカーのバトルも
楽しいよね。しかし、こういう場には天下のトヨタは出てこないね。映画に登場させる華を持った
クルマがない、ということかな。レクサス・・・ねえ・・・。www

脚本・原案も手がけた、サイモン・ファーガソン、さすがに脚本化育ちだけあり手堅いし、
映像表現も上手いと感じた。(彼が脚本を書いた「ユージュアル・サスペクツ」は面白かった)
ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション Mission Impossible Logue Nation_e0040938_11332021.jpg

<ストーリー>
トム・クルーズ演じる伝説のスパイ、イーサン・ハントが数々の不可能なミッションに挑む
大人気アクション・シリーズの第5弾。
イーサン率いるスパイ・チーム“IMF”が解体の危機に直面しながら繰り広げる、謎の組織
“シンジケート”との究極の諜報バトルの行方を、迫力のアクション満載に描く。
共演はジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン。
監督は「アウトロー」のクリストファー・マッカリー。
 
イーサン・ハントと彼のチーム“IMF”は、各国の元エリート・スパイたちによって結成され、
国際的な陰謀をめぐらす謎の組織“シンジケート”を追っていた。しかしその矢先、IMFは
CIA長官によって解散を命じられ、メンバーはバラバラに。
その後、単身でシンジケートの実体解明を進めていたイーサンは囚われの身となってしまう。
その窮地を救ったのは、なんと敵側のスパイと思われた謎の美女イルサだった。
やがて秘かにベンジーらチームのメンバーを再集結したイーサンは、敵か味方か分からない
イルサをも、その能力を買ってチームに加えると、シンジケートを壊滅すべく史上最大の
不可能ミッションに挑むのだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-08-11 15:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)