ランダム 存在の確率 Coherence

●「ランダム 存在の確率 Coherence」
2013 アメリカ Bellanova Films,Ugly Duckling Films.88min.
監督:・脚本・(共同原案・製作):ジェームズ・ウォード・バーキッド
出演:エミリー・フォクスラー、モーリー・スターリング、ニコラス・ブレンドン、エリザベス・グレイセン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
考えオチのSF(私の場合)。パラレルワールドというか、マルチパラレルワールドとでもいうのか
メビウスの輪みたいに、考えれば考える程よく分からないのだが、よく考えないで
そういうこともあるかもねえ、ということを映画として愉しめばいいのだろう。

量子物理学だかなんだかで、こういう多次元存在論というものはあるのかもしれないけど
よく分かりません。全ては彗星のせいにして、その影響で自分たちと同じ世界が複数存在
することになるということなんだな。原題は「干渉性」とでも訳せる単語で、邦題も何のことか
タイトルからはわからないだろう。これ、日本で公開されたんだよね。役者も地味だし、人が
入ったとは思えないのだけれど。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以来の、この手の映画の流行り、手持ちカメラでドキュメンタリー
風な仕立てである。内容の難しさからいえば90分弱という長さは妥当であろう。男女4人づつの
4組の夫婦がパーティーを開いているところに突然の停電。近所に明かりが付く家が1軒だけ
あった。電話を借りようと行ってみると、そこにはなんと自分らと姿形が同じ男女8人が
パーティーを開いていたのだ。さあ、これでお互いの疑心暗鬼が始まる。作品はその人間の
本性が出るシークエンスを舞台劇のような一幕もののようにして見せる。

名前と顔が一致しなくて困ったけど、金髪の美人、メガネ、ハゲ、ひげ、など顔にも特徴を
持たせてキャラクター付けはしてあった。

8人が自分たちに何かを仕掛けると、それが今の自分達の身に起きるということなのだが
それが「干渉性」ということなのだ。不思議なループの面白さはある。低予算でも考え方、
アイデア次第で映画は出来るということ。お話の理論的バックボーンとなっているものとして
「シュレディンガーの猫」というのが出てくるが、これをwikiあたりで調べてみてください。
これが8人の身に起こるということです。
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<ストーリー>
彗星が接近した夜、自分と全く同じ姿をした人間に遭遇した男女の運命を描いたSFスリラー。
出演はテレビ『レジェンド・オブ・ザ・シーカー』などで活躍するエミリー・バルドーニ、
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」のモーリー・スターリング。
監督・脚本は「ランゴ」の原案を手掛けたジェームズ・ウォード・バーキット。

ミラー彗星が地球に最接近する夜。エム(エミリー・バルドーニ)は恋人のケヴィン
(モーリー・スターリング)とともに、友人主催のホームパーティーに訪れる。
だが、男女8人で楽しく過ごそうとしていた矢先に突然の停電。暗闇の中でパニック状態に
陥ったエムたちは、外の様子を確認に出るが、そこにいたのは、全く同じ家に住み、
全く同じ姿をした自分たち。
別世界の自分たちが、同じ空間に同時に存在するという驚愕の事実を目の当たりにした
一行の運命は……?」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-10-24 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)