リピーテッド Before I Go to Sleep

●「リピーテッド Before I Go to Sleep」
2014年 アメリカ Scott Free Productions,Millennium Films.92min.
監督・脚本:ローワン・ジョフィ  原作:『私が眠りにつくまえに』 S・J・ワトソン
出演:ニコール・キッドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング、アンヌ=マリー・ダフ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ネタバレしていますのでご注意ください
★は6.5。仕立ては違えど、記憶障害をテーマにした映画は何本かこれまでも観てきた。
「夢オチ」と同じで結構禁じ手な感じのターマだと思う。逃げこむ場が常に用意されて
いて、観客が先を読むことを容易に騙すことができるから。
本作もこの手の映画をやらせたらまず間違いないだろうところのニコール・キッドマンと
いかにも善人面のコリン・ファースという俳優を得て、まず観客のミスリードを誘う。
だいたいこの手の映画は近くにいる善人こそ悪者で、悪者らしく描かれる人物が
味方だったする。本作もそうで、ニコール演じる記憶障害の女性クリスティーンを
優しく庇護する夫ベン、という立場のコリン・ファース、片や、胡散臭そうな精神科医
ナッシュ(マーク・ストロング)。 冒頭からしばらく作品は見たまんまの善悪関係で進む。

何か変。という違和感を長年付き合ってきた友達から指摘されるが、なにせその日の
記憶は次の日にリセットされ、常に40歳のその後の記憶のないクリスティーンとなる訳
だからやっかいだ。医師ナッシュに勧められて夫に秘密で撮ってあるデジカメの動画
だけが頼るよすがだった。記憶障害になるほど殴った男を思い出せないクリスティーン
だったが、次第に記憶が留まるようになるのと、過去の一部が思い出せるようになって
いく(このあたりもご都合主義的ではあるが)。

ここまでくると想像の通り、ベンと称した男は夫ではなく、浮気相手のマイクであったのだ。
かつて密会したホテルに連れてこられてそれが分かる。(マイクも連れて来ちゃだめでしょ)
夫ベンとは別れた4年前から会ってはいないのだった。そしてまたそのホテルの部屋で
殺されかかる。しかし何とか反撃し、部屋から抜け出ることが出来た・・・。
そして病室。別れた本当の夫ベンが登場。そしてマイクから死んだと聞かされていた
一人息子マイクも4年後の成長した姿を見せたのだった。マイクは刑務所。

だいたいが、クリスティーンが浮気したこと、またベンも妻の親友と一夜の間違いを
したことがいけないのだけれどね・・・。ネタがバレてしまうと2回観る気が起きない作品。
舞台劇が似合うかもしれない。
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<ストーリー>
クリスティーン(ニコール・キッドマン)は、事故の後遺症により毎朝目覚める度に、
前日までの記憶が失われてしまう特殊な記憶障害を負っている。
夫のベン(コリン・ファース)は、結婚していることや夫である自分のことすらも忘れてしまう
そんな彼女を、献身的な愛で支えていた。

ある日、ベンの留守中にナッシュ(マーク・ストロング)という男から電話がかかってくる。
少し前から夫に内緒でクリスティーンの治療を行っているというその医師は、この数週間、
クリスティーンが毎日の出来事を密かに映像日記として撮影していると言い、その隠し
場所を告げる。日記を再生したクリスティーンは、自分の記憶障害の原因が何者かに
襲われて瀕死の重傷を負ったことによるものだと知るのだった。
やがてクリスティーンは“昨日の自分からのメッセージ”を頼りに、真相を追い始めるが……。」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-05-12 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)