ジャック・リーチャー NEVER GO BACK Jack Reacher:Never Go Back

●「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK Jack Reacher:Never Go Back」
2016 アメリカ Paramount Pictures,Skydance Media.118min.
監督:エドワード・ズウィック 原作:リー・チャイルド「ネバー・ゴー・バック」
出演:トム・クルーズ、コビー・スマルダーズ、オルディス・ホッジ、ダニカ・ヤロシュ、パトリック・ヒューシンガー他
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK  Jack Reacher:Never Go Back_e0040938_14180295.jpg
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

続編はどうしても前作と比較される運命にあるが、本作も快調だったジャック・リーチャー「アウトロー」に
比べると、全体の出来は弱い感じだった。本作はトムクルファンである奥様とシネコンに赴いた。

何作もある原作の中から、娘と称される娘の登場というストーリー、これまた情緒系に振ったなあ、と
思っていたら、やはり「勧善懲悪!!」というよりも、人情味のあるアクション映画という体裁になっていた。
面白くないわけではないのだが、そうびっくりするような面白さがあるか、と言われると、ちょっとなあ、
と言わざるを得ない。ハードボイルドに徹した前作に比べると、銃弾の数や、壊したクルマの数は
少なそうだ。早々に明らかになる巨悪のありようも、よくあるパターンだし。一匹狼、流れ者的な雰囲気は
前作の方が濃い。まあ、前作と監督も脚本家も替わっているから映画も変わるのは当たり前といえば
当たり前だけど。ただ、ひとつのシーンがだらだらと続くことはなく、展開は早くテンポはすこぶるいいので、
二時間があっという間、というこの手の映画の文法はきちんと守られている。

可愛いんだか、可愛くないんだか分からない娘とされるサマンサ(ダニカ・ヤロシュ)の存在がキーに
なるのだが、あまり美人よりこういう感じのほうが、たしかにストーリー的にはフィットしている。
またお互いに好意を抱いている女性憲兵少佐ターナーのコビー・スマルダーズも、クールな軍人ぽくて
良かった。トム・クルーズはラストまで笑顔を封じ、クールな雰囲気をキープ、相変わらずのスーパー
マンぷりである。
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK  Jack Reacher:Never Go Back_e0040938_14122608.jpg
<ストーリー>
ケンカが発生したと通報が入り、保安官が現場まで駆けつける。そこには何人もの男たちが倒れていたが、
これは男がたった1人でやったことらしい。ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は手錠をかけられ、
連行されそうになると突然、「90秒以内に2つのことが起きる」と予言をし始める。「まず電話が鳴る」
「次にこの手錠はあんたの手に」というリーチャーの言葉を鼻で笑う保安官だったが、結局リーチャーの
予言通りとなる。

リーチャーは古巣である軍に立ち寄るため、現在の指揮官であるターナー少佐(コビー・スマルダース)を
訪ねるが、スパイ容疑で逮捕されたと聞かされる。ターナー少佐は嵌められたのだと感じたリーチャーは、
彼女を助けるため動き始めるが、彼を追う謎の影が現れる。しかし、リーチャーは軍で培った能力で次々と
敵を倒していき、ターナー少佐を牢獄から脱出させる。何かの陰謀があると感じた二人は、真相を探り始める。
(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357157#1こちらまで。



Tracked from ここなつ映画レビュー at 2016-12-09 19:22
タイトル : 「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」
う〜ん、面白かったけど、普通な感じ。括りで言えば、2013年に公開された「アウトロー」の続編である。ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は元軍人で、常人を超えた卓越した能力のある男。「アウトロー」は、このジャック・リーチャーが、西部劇でいう孤独なガンマンのような感じでイカしていた。孤独の中に漂うアウトロー。神出鬼没というのとはちょっと違うんだけれども、放浪するジャック・リーチャーが現れ悪を挫く。ここが「西部劇の孤独なガンマン」とイメージした所以である。CGバリバリのアクションとは異なる「カクイイ〜...... more
by jazzyoba0083 | 2016-11-20 12:10 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)