スター・トレック BEYOND Star Trek Beyond

●「スター・トレック BEYOND Star Trek Beyond」
2014 アメリカ Paramount Pictures,Sky Dance,Bad Robot,and more.123min.
監督・(共同)製作:ジャスティン・リン (共同)脚本:サイモン・ペッグ
出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、アントン・イェルチン他
スター・トレック BEYOND   Star Trek Beyond_e0040938_13234688.jpg
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1979年にスタートした劇場版「スター・トレック」もすでに13作目となった。オリジナルに対し
話のどこかで関連性を持たせながらも、全く新しいクリス・パインシリーズになってからもも3作目。
今回はJ・J・エイブラムズはプロデューサー側にまわり、監督はジャスティン・リンに変更された。

なんか久しぶりで本作シリーズを観たので、宇宙の勢力分野はまったく分からなくなっているのだが
本作は、前作までのことを知らなくてもストーリーを追うことが出来る。クリンゴンとか出てこないから。
全く新しい話として観ることができる、ということ。これまでを知っている人には関連性がやや薄いかも。

先日のスパイダーマンもそうだったけど、この手の映画の肝の一つに分かりやすい、ということがある。
その点本作は、敵対するグループ(実はかつての仲間だったりするのは既視感がりだが)と、
エンタープライズの一行との対決、これに、今後は仲間に入ること間違いないソフィア・ブテラ(メイク
していので誰だかわからない。性格のいい娘なので、もう少しキャラや能力をクローズアップしても
良かったんじゃないかなあ。

エンタープライズ一行に助けを求める女性(だと思う)、彼女の懇願で、一路助けに向かうが、
実は、そこにはクラールという一族が待ち構えていたのだ。助けを乞うた女性は騙すつもりでは
なかったのだが、自分の星を助けてほしいと。このクラールの舞台の、まさに雲霞の如くの攻撃船と
強力な武器で、エンタープライズはかつて無いほどのダメージを負うことになる。機体がバラバラに
なったため、脱出ポッドでクラールの星に降りるのだが、敵の攻撃はなかなかタフであり、さらに
中継点の大型宇宙基地「ヨークタウン」に攻撃に向かう。しかも、太古の宇宙で、2つ合わさると
とてつもない災を起こすというので、先祖が2つに割って宇宙にほかった石を彼らは手にしてしまったのだ! 

この敵の親分というのが、かつて連盟に打ち捨てられた将軍の進化した姿だったのだ。悪さ百倍!って
やつだ。まあ、正義は最後には勝つわけだが、全体として、良いもんと悪もんの位置づけ、悪もんの
正体、スポックとウフーラの恋の行方、全壊したエンタープライズの再建、など、手堅くまとめ、
3Dだったら迫力あるだろうな、というシーンもあって、平均以上の出来ではあった。サイモン・ペッグが
脚本に入って、TV版で観ていたユーモアやペーソスが効いたのではないか。
ただ、分かりやすいが故に、ストーリーにおける緊張感、という点については凡庸のそしりは出るだろうな。
更にこの映画の完成を待たずて、宇宙の彼方に旅立った、レナード・ニモイとアントン・イェルチンに
捧げられている。
さて、次作チェコフはどうするんだろう。
スター・トレック BEYOND   Star Trek Beyond_e0040938_13241667.jpg
<ストーリー>
往年の大ヒット・ドラマ・シリーズを「M:i:III」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の
J・J・エイブラムス監督がリブートしたSFアドベンチャー大作のシリーズ第3弾。深宇宙へ
向けて航行を続けていたエンタープライズ号が惑星連邦を否定する新たな敵と遭遇、連邦の理念を
守るべく過酷な戦いに身を投じるカークたちクルーの運命を描く。
出演はクリス・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナらレギュラー・メンバーに加え、
新たにイドリス・エルバ、ソフィア・ブテラが参加。監督は前2作のJ・J・エイブラムスに代わり、
「ワイルド・スピード EURO MISSION」のジャスティン・リンが務める。
また本作は、長年スポック役としてファンに愛され、2015年に惜しまれつつこの世を去った
レナード・ニモイと、本作にもチェコフ役で出演し、全米公開直前に事故で急死した
アントン・イェルチンの2人に捧げられている。

 5年におよぶ宇宙探査へと旅立ったエンタープライズ号。それから3年あまりが経ち、ジェームス・
T・カークの中には艦長という役目に対する迷いが生じていた。一方、副艦長のスポックもまた別の
理由から迷いを抱えていた。そんな中、宇宙基地ヨークタウンに寄航したエンタープライズ号一行は、
そこで未知の宇宙船に乗る女性から仲間の救助を求めるメッセージを受け取り、すぐさま救出へと
向かう。しかしそれは巧妙な罠で、エンタープライズ号はクラールという異星人からの襲撃を受け
不時着を余儀なくされ、クルーたちもバラバラになってしまうのだったが…。((allcinema)

<IMDb=★7.1>
<Rottten Tomatoes: Tomatometer: 84% Audience Score:80% >







by jazzyoba0083 | 2017-08-22 23:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)