ドント・ブリーズ Don't Breathe

●「ドント・ブリーズ Don't Breathe」
2016 アメリカ Screen Gems and more.88min.
監督・(共同)脚本:フェデ・アルバレス
出演:ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァット、スティーヴン・ラング
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
短いけどよく出来たサスペンス・ホラー作品。プロデューサーにサム・ライミの名前が
見られる。WOWOWでの鑑賞だったが、解説の小山薫堂も言っていたように、
ひどい目、怖い目に会う3人の若者に対して距離を置いて見られるのは、彼らが
「盲目で娘を交通事故で殺された単身で暮らす元軍人の老人」の家に娘の示談金目当てで
侵入する強盗という基本、悪い奴らだから、まあ、このくらいの目にあっても
仕方ないよねえ、という目線で見られるから、びっくりする内容であっても、覚めた
目で、そう怖がらずに観られる。

少数の出演者で構成されるストーリーはスピード感もあり、普通感じられる「タメ」も
排除して、(まだ殺さないだろうと思っているところ、あっという間に殺されるとか)
進むのであっという間に観終えた感じだ。
強盗に入った若者3人が出会う恐怖の種類は数多く用意され、目が見えないと思って
いたら、目の代わりをする猛犬がいたり、元軍人なので一度取っ組み合いになると
ものすごく強かったり、更に、地下室に想像できなかったびっくりが隠されていたり
する。ラスト、(ネタバラシになりますが)生きて脱出出来た若い娘が、自分が
バールでボコボコにしてきた老人が死んでいなくて結構軽いけがで済んだという
ニュースを空港で見るのだが、そのニュースでは自分が奪って来た大金について
「盗難の事実はなかった」というコメントにさらに驚く。盗難が無かったのではなく、
老人自身が地下室で犯していた罪について持って行かれた大金と相殺するという
ことだったのだろう。もし、老人が打撲で死んでいたら、銃で殺された男二人と
撲殺された老人の加害被害の関係がおかしくなるから、(だれが老人を殺したのか、
もう一人犯人がいて逃げたのかとか。まあ彼女の血液も現場にあるのだからDNA検査
とかやられるとアウトなんだろうけどね)辻褄もとりあえずあっていたということに
なるのだな。

短い時間に多様な恐怖を入れ込み、目が見えないけど自宅の中ではめっぽう強い
老人と、言葉を発しない猛犬の存在が、良いテンションで恐怖をばらまく。
「悪いことをしに来た若者たち」「盲目の老人=元軍人=地下室の秘密」
「暗闇の中の恐怖」「猛犬」といい環境と素材をそろえた。
(ツッコミどころがないわけではないが)なかなかいいアイデアのサスペンス・
ホラーだと思う。
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<ストーリー>
リメイク版「死霊のはらわた」のフェデ・アルバレス監督が再びサム・ライミ製
作の下で撮り上げた戦慄のサスペンス・スリラー。
盲目の老人の家に盗みに入った若者3人が、相手の思わぬ反撃に遭い、逃げ道を
塞がれた真っ暗闇の家の中で想像を絶する恐怖に見舞われるさまを緊張感あふれる
筆致で描き出す。
出演は若者3人に「死霊のはらわた」のジェーン・レヴィ、「プリズナーズ」の
ディラン・ミネット、「イット・フォローズ」のダニエル・ゾヴァット。
彼らを恐怖のどん底に突き落とす盲目の老人に「アバター」のスティーヴン・ラング。

 長引く不況ですっかり荒廃した街デトロイトで、少女ロッキーと恋人のマニー、
友人のアレックスの3人は重罪にならない程度の空き巣を繰り返していた。
自堕落な親を見限り、幼い妹を連れてここを出て行こうと考えていたロッキーには
まとまった金が必要だったが、そこへマニーがある強盗話を持ちかけてきた。

ターゲットは孤独な盲目の老人で、娘を事故で失った彼は、賠償で得た大金を
自宅の地下室に隠し持っているらしいというのだった。最初は嫌がっていた
アレックスも加わり、真夜中の老人宅に侵入した3人だったが、すぐに彼らは
自分たちが相手にしている男が、単なる目の見えない無力な老人ではないことを
悟るのだった…。(allcinema)

<IMDb=★7.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:87% Audience Score:79%>



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by jazzyoba0083 | 2017-09-30 22:40 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)