デュバリイは貴婦人 Du Barry Was a Lady

●「デュバリイは貴婦人 Du Barry Was a Lady」
1943 アメリカ MGM  101min.
監督:ロイ・デル・ルース  製作:アーサー・フリード
出演:ルシル・ボール、ジーン・ケリー、レッド・スケルトン、ヴァージニア・オブライエン
エヴァ・ガードナー、ラナ・ターナー、トミー・ドーシーと彼の楽団、パイドパイパーズ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
このブログのタイトルは、MGMのレビュー~ミュージカルの栄光を描いた映画から
取ったことは皆さんすぐにお分かりでしょう。そのように私は1940年代から60年代の
ミュージカルが大好きで、特にMGMと20世紀フォックスの諸作品は大好き!

しかし、この映画は未だ観ておらず、毎月開催される市の映画鑑賞会で上映されたので
いそいそと出かけました。これがまた面白くて、テクニカラーが綺麗で、コール・
ポーターの曲、売り出し中のジーン・ケリーの若いタップ、トミー・ドーシーの
華麗な音楽とジョー・スタッフォードを含むパイド・パイパーズやモノマネトリオの
オックスフォード・ボーイズが上手く歌手やジャズプレイヤーの歌マネを披露、
なんと幸せな映画だろう。これを昭和18年に創るアメリカって・・・。
しかもセット、ロケ、衣装、すべてに金をしっかり掛けて手を抜いていない。
MGMのミュージカルプロデューサー王、アーサー・フリードの面目躍如の出来だ。

もちろん主役格のルシル・ボール、変顔を含めコミカルな味が良いレッド・スケルトンも
申し分ない。ルシル・ボールは私はテレビの「ルーシー・ショー」をリアルタイムで
観ていた世代。(陽気なルーシーではない)そこそこお年を召されてからの彼女だった
ので、若い時の感じはこうだったか、と見入ってしまった。赤毛の美人ではあるが、
本作にエスカイアガールとして紹介されるラナ・ターナーのほうが綺麗かな。
(映画の中のルシルの歌声は吹き替え)

この手の物語はどちらかというとどうでもいいのだが、役どころを紹介しておくと、
ルシル・ボールはナイトクラブのショーガール、育った環境が貧しく、とにかく
お金持ちと結婚したくてしかたがない。クラブで働きタップも披露しているジーン・
ケリーとクロークボーイのレッド・スケルトンとが彼女を狙っていた。
ルシル・ボールは熱烈に求愛してくるジーン・ケリーが好きなのだが、どうしても
お金のことが頭にあり、結婚までは踏み切れない。

一方、スケルトンは15万ドルの宝くじが当たり、一夜にして大金持ちに。お金に
目がないルシルにプロポーズするが、恋敵のジーン・ケリーに飲ませるはずの
睡眠薬を自分が飲んでしまい、夢の世界に。そこは中世のフランスでスケルトンが
ルイ15世になって、ルシル演じるマダム・デュバリイに恋をする、これを邪魔する
人民の味方ブラック・アロー(ケリー)。結局、中世でもルシルはケリーに恋して
いて、お金が全てではないと悟るのだった。
他愛のない話で、典型的なハッピーエンド。最期はトミー・ドーシーも入って
5人で「フレンドシップ」という歌を歌って幕となるのだ。

主人公たちだけではなく、ナイトクラブで怪しい水晶占いをする男とか、本編に
あまり関係ないギャグも散りばめられ、「お笑い映画」としても楽しめる。
さらに当時人気絶頂だったトミー・ドーシーの演奏が数曲たっぷり聞けるのも
珍しい。
とにかく欲張りな映画だ。Blu-rayがあればコレクションに加えようかなあ。
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<ストーリー:全部書かれています>
ブロードウェイでヒットした同名のミュージカルを、音楽映画専門のアーサア・フリイド
「踊る海賊(1948)」が製作映画化したもので、レッド・スケルトンの出世作として
知られる。原作はB・G・デシルヴァとハーバアト・フィールズ「アニーよ銃をとれ」、
これを「泣き笑い人生」のアーヴィング・ブレッチャアが映画様に脚色、
「テレヴィジョンの王様」のロイ・デル・ルースが監督に当った。
音楽は原舞台そのままコール・ポーターの作詞作曲を中心にしている。
撮影は「風車の秘密」のカール・フロイント、ダンス監督は「イースター・パレード」の
監督チャールズ・ウォルタアズが担当する。

ナイト・クラブ「プチィット」の花形メイ・デリイ(ルシル・ボール)は、同僚の
2枚目歌手アレック(ジーン・ケリー)と、クロークのルイ(レッド・スケルトン)
から想いを寄せられていた。
彼女はアレックの愛を感じながらも、夫となる男は百万長者でなければならぬと、
彼の申し込みをはねつけていたが、ある日ルイが富クジに当って彼女に申し込んだ
ことから、愛もなく彼の金と結婚することを承諾した。

驚いたアレックは2人の仲を割こうとしたが、それを止めるため彼に一服盛ろうと
ルイは逆に眠り薬をのまされてしまい――そしてルイは夢の中でルイ15世になって
いる自分を発見した。彼は寵姫デュバリイを別荘に訪ねると、これがメイで、王に
接吻を許さない。そこへ現れた革命党の指導者ブラック・アロウ(実はアレック)は
王を脅かして逃亡した。その夜党の隠れ家に彼を訪れたデュバリイはすっかり彼に
惚れ込んでしまったが、群衆と衛兵の間に激戦が起こり、ブラック・アロウはついに
捕らえられた。翌日彼の死刑が執行されることになり、デュバリイは王に助命を乞うて、
王も仕方なくこれを許したが、総理大臣がそれはならぬと王に白刄をつきつけた時――
ルイはやっと目が覚めた。

この夢で、愛は金で買えぬことを悟ったルイは、メイをアレックにゆずろうと1万ドルを
引き出ものに出しかけたが、たちまち税務署にふんだくられ、そしてまた元の無一文に
帰った彼らは、すべてまことの愛に生きるのであった。(Movie Walker)

<IMDb=★6.4>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:--- Audience Score:47%>



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by jazzyoba0083 | 2017-10-12 11:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)