SING/シング (anime)

●「SING/シング (anime)」
2016 アメリカ Illumination Entertainment,Universal Pictures. 108min.
監督・脚本:ガース・ジェニングス
声の出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン
     ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ジェニファー・ハドソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
昨年、シネコンに行くたびに一時たくさん予告を観ていた。面白そうだけど、小屋に行くまでもないか、と
そのままになっていたところ、この度AmazonでFire TV Stickを購入。もともプライム会員であったことも
あり、これまではiPadの小さい画面で何作かは観ていたが、これで大画面で見れることになった。
その記念すべき1作めにチョイスしたのが肩の力を抜いて観られそうで、画質の確認も出来る本作。

「トイ・ストーリー」を始めとしてハリウッドのアニメはそんなに嫌いなジャンルじゃない。
製作したイルミネーション・エンターテインメントは「ミニオンズ」を当てましたね。
本作はそのイルミネーションの製作になるもので、まだこの世界では経験の浅いガース・ジェニングスが
脚本とメガフォンを取った。

しかし、CGバリバリのアニメ、音楽がメインの物語、きわどいジョーク、気の利いた笑い、など、ある意味、
これぞ現代のアメリカ映画を代表するエンターテインメントのひとつのジャンルじゃないか。
欧州や日本ではもちろん、ましてや東側の国で作るとは思えない。現在アメリカで公開中の「Coco」も音楽に
焦点を当てたアニメでこれも本国では大ヒット中だ。過去には「アナ雪」もあったし。(宮﨑駿とはベクトルが
全然違う)

それと声を担当するハリウッドスターの歌のうまいこと。これは例えば「レ・ミゼラブル」やオスカーの
表彰式などでも確認できることなのだが、こういう点は日本では真似が出来ない。

閑話休題。さて本作、観始めてしばらくは動物が主人公の街のお子様向けのアニメかなあ、と思って
観ていたのだが、何せ、選曲(フランク・シナトラ、スティービー・ワンダー、レディ・ガガから
ケイティ・ペリー、テイラー・スウィフト、クィーン、ジプシーキングス、そして我が国からも
きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」ほかが使われる。全部で80曲を超えるとか)が
新旧取り混ぜてものすごくいいので、それに引き込まれ観続けてしまい、そのうちストーリーに引き込まれて
行った。ハツカネズミのマイクがストリート・パフォーマンス中に、いかしたメスネズミを誘うのが
サックスで演奏する「イパネマの娘」。ここは個人的にお気に入りだ。マイク(セス・マクファーレン)は
一貫してジャジーなチューンを歌う。
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ストーリーは単純で、オヤジが洗車の仕事で稼いで作ってくれた劇場は今は閑古鳥が鳴いていて、銀行からは
借金の取り立てが厳しい。そこで賞金を付けたオーディション興業を思いついたコアラのムーン。
しかし、事務を長い間任せているカメレオンのおばあさんが、印刷ミスして優勝賞金を1000ドルと
10万ドルとを間違えて撒いてしまったのでさあ大変。劇場には長蛇の列が出来てしまった。
賞金のミスを知らないムーンは予選を開始。その中から何名かの有力候補を絞った。
その候補が主たるキャラクターとしてそれぞれの悩みを抱えつつ音楽と向き合うところが感動のツボとなる。

ブタの母さん、オヤジが悪党のゴリラの青年、ハツカネズミ、ハリネズミのロッカーなど。まあアニメなんで
背景は薄っぺらいといえば薄っぺらいのだが子どもも観ること、わかりやすさを考えれば妥当な線であろう。

主役を決めて本格的に練習を開始したが、舞台装置に凝りすぎて、(背景にイカが泳ぐ大水槽を作った)
これが崩壊。洪水に襲われたように劇場は壊れてしまった。呆然とするムーンと出演者たち。

しかし、彼らは負けず、瓦礫を掃除した場所にステージを造り、野外ステージとして金銭度外視で
これまでやってきたとを披露することにした。ビラを配るもののみんなに無視され、客は出演者の家族だけ、
という状況で始めたのだが、テレビニュース班が中継する映像が評判を呼び、多くの客が押し寄せた。
しかし、トラブルを抱えた出演者のため、ギクシャクした進行となるが、ムーンの親友のヒツジの
大富豪のおばあさんが、気に入ってくれて、イベントは大成功。劇場は再建されたのだ。
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昨今のアニメの質感や、口の動きなど、目を見張るもので、水や物質の質感、陰影、アニメでしか出来ない
カメラの移動、アングル、アニメだからの強みを使って主張する「愛情と努力」の表現。アニメでしか出来ない
こと、アニメだから出来ることの良さが出ていた楽しい時間だった。これって2が出来るんじゃないかなあ。
吹替版もいいだろうけど、英語の歌詞の動きを忠実に再現する動物たちの口元は是非字幕で観てもらいたい。
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<ストーリー>
「怪盗グルー」シリーズや「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントが声優陣にマシュー・
マコノヒー、リース・ウィザースプーン、スカーレット・ヨハンソンはじめ豪華キャストを起用し、音楽と歌の
魅力を前面に押し出して描く長編アニメーション。動物だけが暮らす世界を舞台に、それぞれに悩みを抱えた
登場人物たちが、地元の劇場で開催されたオーディションに自らの夢と人生を賭けて挑む姿を、60曲を超える
ヒットソングや名曲の数々とともに綴る。監督は自身初のアニメ作品となる「銀河ヒッチハイク・ガイド」
「リトル・ランボーズ」のガース・ジェニングス。

 そこは、動物たちが人間そっくりな生活を送る世界。コアラのバスター・ムーンは潰れかけた劇場の支配人。
彼はかつての賑わいを取り戻そうと、歌のオーディションを開催することに。すると劇場で働くおっちょこ
ちょいのミス・クローリーのせいで募集チラシに2ケタ多い優勝賞金額が書かれてしまい、劇場に応募者が
殺到する事態に。そうとは知らず大喜びのバクスター。こうして、あがり症の内気なゾウのミーナやパンクロックを
愛するヤマアラシの少女アッシュ、ギャング団のボスを父に持つゴリラの青年ジョニーら、様々な思いを胸に
秘めた参加者たちが集い、町のオーディションが盛大に始まるのだったが…。(allcinema)

<IMDb=★7.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:73% Audience Score:73% >





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by jazzyoba0083 | 2017-12-09 23:35 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)