ジェーン Jane Got a Gun

●「ジェーン Jane Got a Gun」
2016 アメリカ Relativity Media (presents) and more. 98min.
監督:ギャビン・オコナー
出演:ナタリー・ポートマン、ジョエル・エガートン、ノア・エメリッヒ、ロドロゴ・サントロ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
筆頭プロデューサーに主演のナタリーの名前がクレジットされているということは、この映画を
作ろう、という彼女の思いは強かったのだろう。弱い立場ながら時代の逆境に負けなかった女性、という
ものを描きたかったのだろうとは思う。WOWOWの「W座」で鑑賞。シネコンに行かなくて
良かったな、と思えた作品。確かに番組で小山薫堂も指摘していたとおり、女性(母)を主人公に
据えた西部劇とは、珍しいとは思う。けど、一番の弱点が「映画にすべき物語性の弱さ」。
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南北戦争で若き夫が戦死し、他の男と結婚し、こどもも設けた、そこに死んだはずの夫が帰ってくる。
という話のベース。苦労した妻は売春婦をしながら、他人とはかけ離れた遠方の荒れ地で生活している。
苦界に身を沈めた妻を助けてくれたのが、ならずものではあるが、心は優しい彼女に惚れた男。

その男を、商売道具を奪ったとして身内のボスたちが追いかけてくる。助けを求めたのは、かつての
夫。彼は彼女を助けることにする。そしてハイライトのボスとジェーン一家と最初の夫との銃撃戦。
ボスらの追跡の途上で深傷を負った夫は戦いの最中に死亡。いよいよ前の夫とジェーンに危機が迫る。
絶体絶命の前の夫をジェーンが助ける。そして容赦なく射殺。(伏線として西に向かう幌馬車隊に
乗せるといいつつ騙して売春宿に売り飛ばした恨みがある)
殺したボスを始め仲間も賞金首が多かったので、ジェーンは彼らの死体を保安官事務所に持ち込み
賞金を手にすることが出来た。
最初に出来た子どもは実は前の夫の子であったのだ。(ボスが死んだといって売春宿に下働きとして
売り飛ばしていた)その居場所を殺す前のボスから聞き出し、助けに行くジェーンと前の夫。(実の父)
賞金を手にして、元からのあった西海岸を目指すのであった。
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とまあ、そんなお話なのだが、どこかで観たような既視感のあるストーリーをつなぎ合わせたような
山場に欠ける98分。展開に破綻はないのだが、ここだ!というところ(例えば銃撃戦)での迫力が弱い。
ジェーンが銃の名手という訳ではない。西部で女1人生きていくことの難しさを言いたかったのかなあ。
前の夫と恩讐を乗り越えて再び歩み始めた愛情物語にしたかったのかなあ。むしろ原題からすれば、もう少し
ラストの銃撃シーンで(伏線は必要なれど)ジェーンの抜群の射撃やアイデアを見せて欲しかった。なかなか
溜飲の下がりづらい映画であったなあ。一応話の流れとしては見ら得れるのだが各エピソードに迫力がない。
全てに渡って中途半端、ということになるか。
どうしても不思議だったのが、ラストの銃撃戦で二人共撃たれているのに、娘に会いに行くときはピンピンして
いるのはどうして??でそのあとの西海岸に向かう馬車では前の夫は包帯で手を吊っているし。

ユアン・マクレガーがラスボスを演じていたのだが、最後までこいつがユアンだと全然分からなかった。
クレジットを観て、ユアンがどこに出ていた?と確認しても本人とは分からなかった。この役、結構重要な
ポジションで最後にジェーンに殺されちゃうんだけど、雰囲気は持っていたけど、どこかいい人風情。
なんでユアンなのか、なんの意味があってのキャスティングだったのが不思議。友情出演か?

ラスト近くでボスらの銃撃の傷で死んでしまった今の夫の賞金首ポスターを破って賞金を貰わなかったのは
ジェーンの気持ちであったのだ。表現として「うむ」と思えたのはそこだけ。
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<ストーリー>
ナタリー・ポートマンが製作・主演を務めたスペクタクル・ロマン。南北戦争後の荒野を舞台に、夫と娘を守り、
平穏な日常を取り戻すために戦う決意を固めるヒロインの物語がつづられる。
ユアン・マクレガーがヒロインの前に立ちはだかる悪党ビショップを演じる。
監督は『ウォーリアー』のギャヴィン・オコナー。

アメリカ西部の荒野で、ジェーン(ナタリー・ポートマン)は夫ハム(ノア・エメリッヒ)と娘と暮らしていた。
しかしある日、悪名高きビショップ一家の首領ジョン・ビショップ(ユアン・マクレガー)にハムが撃たれ
瀕死の状態となり、穏やかな暮らしが一変する。
強欲で執念深いビショップの恐ろしさを知るジェーンは、家族を守るために、南北戦争のときに活躍した
かつての恋人ダン(ジョエル・エドガートン)にすがる思いで助けを求める。
敵が迫りくる中、それぞれの過去が明らかに。ジェーンは愛のために戦うことを決意し、銃を手に取る――。
(Movie Walker)

<IMDb=★5.9>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer=41% Audience Score:37%>



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by jazzyoba0083 | 2017-12-27 22:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)