マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

●「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ Maggie's Plan」
2015 アメリカ Freedom Media,Hall Monitor and more. 98min.
監督・脚本:レベッカ・ミラー
出演:グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーア、ビル・ヘイダー、マーヤ・ルドルフ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆+α>
<感想>
この監督さん、始めてその出自を知ったけど、アーサー・ミラーの娘にしてダニエル・デイ=ルイスの奥さん
なんですね。だからどうってことないのだけど、この映画、出演者がほとんど全員大学の教授などの学術肌の
人たちで、高邁な会話に意味の理解がついていけないところがある。まあ、そうしたアカデミックな暮らしと
日常生活の男女、親子のドタバタ、どろどろの落差が面白さとして追求されている所もあるのだろうけど。

マギーを演じたグレタ・ガーウィグという女優さん、失礼ながらあまりお目にかかったことはないけど、
昭和な顔立ちで、ハリウッドの美人女優、というタイプじゃないけど、理知的な雰囲気を持ち、個人的には
好きなタイプ。

閑話休題。そんなアカデミー的一家で繰り広げれれる極めて下世話な恋愛話。マギーという主人公を通して
彼女の迷いや決断に観客は己の姿を投影し、いろいろと思う仕掛けになっている。

マギーは大学の研究者。アラフィフなのだが結婚はしていなくて、でも子どもが欲しい。数学の天才で
いまはピクルス製造で成功しているガイという独身男に精子を貰い人工授精をしようとしていた。
頭のいい家系を残したかったのだ。しかし、その頃、文化人類学者のジョン(イーサン・ホーク)と
出会い、二人は恋愛関係に落ちる。だがジョンには大学教授のジョーゼット(ジュリアン・ムーア)という
妻がいた。しかし二人の間は学者同士の故か、二人の子どもがいるにもかかわらず冷めていた。
ジョーゼットの個性が強すぎで、マギーと出会ったジョンはまるで母親に包まれているような温かさを
感じ、ジョーゼットと離婚したいという。その頃マギーは人工授精をしていたのだ。

話は3年くらい飛ぶ。ジョンとマギーの間には女の子が出来、ジョンは目標だった小説家を目指し頑張って
いた。しかしマギーは子育てや家事で自分の時間が取れず次第にストレスが溜まっていく。そしてついに
自分のこれからの幸せはここにはない、というかジョンの幸せはジョーゼットと一緒にいてこそ、と確信し
ジョンをジョーゼットに返そうと決める。(こういう行動もマギーの個性なんだな)

ジョンも、カナダでの学会でジョーゼットとの焼けぼっくいに火がついて、一夜を一緒に過ごす。ジョーゼットは
ジョンが書いた小説の原稿を読んで即座に焼いてしまう。
才能がないのだ。彼女は彼に「あなたは研究者になるべきよ」とアドバイス。やはりジョンのことを一番
知っているのはジョーゼットのようであった。ジョンもジョーゼットも深いところでは愛し合い理解しあって
いるのだ、とマギーは理解したのだった。マギーはジョーゼットとも親しく話が出来る間柄を保ち、ジョンを
あなたに返すわ、と、ジョンにも私と分かれてジョーゼットと再びやり直したほうがあなたの幸せよ、と
宣言するのだった。ちょっといい人すぎるかな。

かくしてジョンとジョーゼットは元の鞘に戻り、マギーは娘と二人の生活を始めた。しかし、その娘、
やたら数字に明るいのだ。(見ている人は相当前からこの娘が数学オタクのガイの精子を受けた娘であろうこと
はわかると思う)スケートをしているマギーと娘のところにピクルス屋のガイがやってきた・・・・。
余韻を残して映画は終わる。

自分の目指す幸せはどこにあるのか、マギーは考える。不倫もし、子どもも出来たが思うように人生は進まず、
こんなはずじゃなかったと思い、また別の道を考える。誰にでも起きるであろう、人生の大きな転換点の
模様を、この女流監督は、マギーというごく普通にいる女性を主人公にして「自分探し」をさせてみているのだ。

さて、男性はなかなかシンパシーの湧きにくいストーリーだが、マギー、ジョーゼット、それぞれの生き方に
鑑賞者は何を思うのであろうか。そんな映画である。 普通に面白かった。
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<ストーリー>
子供は欲しいが彼氏のいないマギー(グレタ・ガーウィ)は、NYの大学で働いている。ある日、妻子持ちの
文化人類学者・ジョン(イーサン・ホーク)と出会ったマギーは、彼と恋に落ちる。
ジョンの妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)は、教授として働くバリバリのキャリアウーマン。家庭を
顧みない妻に疲れ果てたジョンは離婚を決意、自分の小説を好きだと言ってくれるマギーと再婚する。

数年後。娘も授かり幸せに見えた二人だったが、仕事も辞め小説家の夢を追い続けるジョンとの結婚生活に
マギーは不安を感じていた。そんななか、忙しいジョーゼットの子供たちの面倒を見るうちにマギーは
彼女とも親しくなり、ジョーゼットが“鬼嫁”ではなく知的で魅力的な女性であり、さらに今でもジョンを
深く愛していることに気付く。
ジョンはジョーゼットと一緒にいた方がきっと幸せになれる。そう思ったマギーは、夫を前妻に返すという
とんでもない計画を思いつくのだが……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.3 >
<Rottentomatoes=Tomatometer: 86% Audience Score:52% >




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by jazzyoba0083 | 2018-02-07 22:50 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)