ブラックパンサー Black Panther

⚫「ブラックパンサー Black Panther」
2018 アメリカ Marvel Studios (presents),Walt Disney Pictures.134min.
監督:ライアン・クーグラー
出演:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ
マーティン・フリーマン、アンジェラ・バセット、フォレスト・ウィテカー、アンディ・サーキス他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
本国で猛烈に評判がいい本作、興収も既に10億ドルを超えたようだ。MARVELのアメコミ作品は好きで
大体観に行っているのだが、最近はヒーロー大集合や受けを狙ったとしか見えないようなヒーロー同士の戦いなどに
振れていて、興味が薄くなっていたのだった。

そこへ来て本作の登場。アメリカでの評判があまりにもいいので、どんなもんかな、と楽しみにでかけた次第だ。

なるほど、最近のMARVELやDC作品に観られるように、原点回帰というか、本来ヒーロー物が持っていた
ワクワク感が戻ってきたようだ。更に、本作の持つ意味は、トランプ時代において分断されたアメリカという
国に対するメッセージが込められているというポイントがあることだ。
この映画には白人の出演率は非常に少ない、というか殆どが黒人だ。ブラックパンサー自体は初登場ではないが、
彼にスポットを当て、アフリカの超高度技術を持ち鎖国状態にある国の誇り高き民族を描いたことで、まず黒人の
プライドにスポットを当て、彼らの王座を巡る争いを綴りつつその過程で更に黒人らの人間性の高みへの成長を
謳うのだ。
ラストにウィーンの国連委員会で主人公が演説するのは言わずもがなな面もあるが、そのセリフはまさに、
トランプやトランプ的な非寛容や多様性を否定する動きに対しての決別を宣言している。それは皮膚の色などは
関係のない、人間性の真理を突くもの。そのあたりはディズニーっぽいなあ、という感じはする。

ただ、主人公ティ・チャラを巡る親族関係が、事前のアヴェンジャーシリーズを観ていないとわからない点が
あるのが難点か。

トヨタが全面協力したカーチェイスを始め、アクションシーンや宇宙船のような乗り物、などはこれまでの
MARVEL作品に比して、傑出した点があるわけではない。では何がいいのかというと、アフリカでの部族の
戦い。これはアナログ+スピリチュアルという人間臭さを全面に出すことにより、これまでのハイテクと
超人的能力が全面に出た作品群とは一線を画していて、その衣装も含め見ごたえがあったという点だ。
画面に多く登場する森林など自然も含め、より人間臭いヒーロー物が出来上がったということが出来よう。
ごちゃごちゃしていない分スッキリとヒーロー物を楽しむことが出来る映画として仕上がった。
ただ、今の時代、アフリカにあれだけの近代文明を築いた国がよそからわからないように存在できるのか?などと
いう素朴な疑問はある。ただ、マンガですからね、所詮。

主人公を取り巻く美しい黒人女性陣が(戦闘兵士オコエも含め)とても魅力的。
しかし、「フルートベール駅で」という社会性の強い重い映画を作った同じ監督の作品とは思えない。
下に私の当該作品の感想を貼っておきます。いい映画なのでご覧になるといいですよ。(というか、そういう
監督だから原題の問題性を反映出来たのか、という見方も出来るかもしれない)

さて、ブラックパンサーはMARVELの次作、「アヴェンジャーズ/インフィニティー・ウォー」(間もなく公開)
で、再びヒーローの一員として戻ってくる。どんな塩梅になるのか、心配半分期待半分だ。
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<ストーリー>
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも登場した漆黒のスーツに身を包んだヒーロー、ブラック
パンサーの活躍を描くアクション。国王とブラックパンサーという2つの顔を持つ男ティ・チャラが、超文明国家
ワカンダの秘密を守るため、戦いに挑んでいく。

アフリカの秘境にある超文明国家ワカンダは、すべてを破壊してしまうほどのパワーを秘めた希少鉱石・ヴィブラ
ニウムの産出地だった。歴代のワカンダの王はこの鉱石が悪の手に渡らないよう国の秘密を守り、一方でヴィブラ
ニウムを研究し、最先端のテクノロジーを生み出しながら、世界中にスパイを放つことで社会情勢を探り、
ワカンダを世界から守っていた。

国王であった父ティ・チャカを亡くした若きティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は即位の儀式に臨み、
すべての挑戦者を降伏させる。儀式を終えた彼は国王にして国の守護者・ブラックパンサーに即位するが、まだ
王となる心構えを持てず、昔の婚約者ナキア(ルピタ・ニョンゴ)への思いも断ち切れず、代々受け継がれた
掟と父の意志の間で葛藤する。

そのころ、ワカンダを狙う謎の男エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)は武器商人のユリシーズ・
クロウ(アンディ・サーキス)と手を組み、行動を始める。二人は大英博物館からヴィブラニウム製の武器を盗み、
取引の目的にワカンダへの潜入を企てる。ティ・チャラはワカンダのスパイからこの情報を聞くと、天才科学者の
妹シュリ(レティーシャ・ライト)が改良したスーツをまとい、親衛隊ドーラ・ミラージュの隊長オコエ(ダナイ・
グリラ)とナキアを連れ韓国・釜山の取引現場に乗り込む。そこには、クロウの取引相手を装ったCIA捜査官エ
ヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン)がいた。おとり捜査がばれ、クロウたちは逃亡するが、ブラック
パンサーとクロウ一派のデッドヒートの末、ロスがクロウを拘束する。

しかし、クロウを奪還しようとするキルモンガーの奇襲を受け、ナキアをかばったロスが重傷を負う。ティ・
チャラはロスを救うため、掟を破って彼をワカンダに連れて戻る。一方、ワカンダに潜入し、国王の座を狙う
キルモンガーは、ヴィブラニウムのパワーを手に入れ、世界征服を目論む。ティ・チャラはワカンダと世界を
守ることができるのか?(Movie Walker)

<IMDb=★7.8>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:97% Audience Score:79% >




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by jazzyoba0083 | 2018-03-13 12:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)