ダウンサイジング Downsizing

●「ダウンサイジング Downsizing」
2017 アメリカ Paramount Pictures,Ad Hominem Enterprises.135min.
監督・(共同)脚本:アレクサンダー・ペイン
出演:マット・デイモン、クリストフ・ヴァルツ、ホン・チャウ、ジェイソン・サダイキス
   ローラ・ダーン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
好きなマット・デイモンの作品にこのような★を付けるのは悲しい。人口爆発、食料不足に
当たり、人間を小さくしてしまい、効率化するという思想は理解出来るし、それを
実現している社会を観るというのは面白い。当然そこにはそれなりの困惑と、普通サイズ人
との対立みたいなものもある。そこは予想の範囲だ。小さくなるに当たり、歯の詰め物を
取っておかないと、詰め物の相対的な大きさが巨大となり頭が爆発してしまうので、
ダウンサイジングにあたっては全員歯医者で詰め物を外す、なんてのも、なるほどね、と
思った。縮小化した結果出てくるであろう社会的問題点も抜かり無く提示されてはいる。

一番納得が行かなかったのは、小さくなった世界にある家、家具から自動車飛行機電車、
衣服や食器に至るまで、小さくなった人用のものが必要になるわけで、それが(そのまんまの
実写だから精巧に出来ているのはあたりまえだが)実によく出来ていて、映画の終盤に
「ダウンサイジング化した人間は10%(前後だと思った)しか達成できなかった」と
いうセリフが出てくるが、そんなボリュームで小さくなった人間用のあれこれをサプライ
するのは非常に効率が悪いと思ってしまったのだ。ビジネスにならないんじゃなかろうか。
その当たりにフィクションの嘘くささを感じてしまったのだ。

それとベトナム難民で片足のない掃除人ノク・ランと出会い、主人公が惹かれていくのは
小人化がある種の障害とみなされてきた風なのか、とか、更に北欧でノアの箱舟みたいな
ものが作られてフェイドアウトしていくのは、結局なんだったのか良く分からなかった。
その割には120分を超える時間は長すぎだし。佳作が多いペイン監督、どうしたんだろう。

テーマが面白いだけに、脚本を何とか出来なかったのか残念。
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<ストーリー>
「ファミリー・ツリー」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」のアレクサンダー・ペイン
監督がマット・デイモンを主演に迎えて贈るヒューマン・コメディ。人口問題解決の切り札
として、人間を小さくする技術が開発されたことから巻き起こる悲喜こもごもの人間模様を
ユーモアと社会風刺を織り交ぜ描き出す。
共演はクリストフ・ヴァルツ、クリステン・ウィグ、ホン・チャウ。

人口が増え続けることで環境問題や食糧問題が深刻化していく中、その解決策として人間を
1/14に縮小する画期的な技術が発明される。小さくなることで誰でも豪邸に住むことが
でき、大金持ちにもなれるのだった。
低収入にあえいでいた平凡な男ポールは、現在の苦境を脱するため、妻のオードリーと
ともにこのダウンサイズ化を受けることを決意するのだったが…。(allcinema)

<IMDb=★5.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:52% Audience Score:22% >



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by jazzyoba0083 | 2018-05-11 15:29 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)