オンリー・ザ・ブレイブ Only the Brave

●「オンリー・ザ・ブレイブ Only the Brave」
2017 アメリカ Black Label Media,Conde Nast Entertainment,Di Bonaventura Pictures. 134min.
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス、ジェームズ・バッジ・デール、ジェニファー・コネリー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
公開されて暫く経つ映画だが、アメリカでの評判がすこぶるいいので、何がいいのか、確認の意味も含め、
もう一日一回小さい小屋での上映となったシネコンに出かけた。もう上映終了が近いのだろう。客も5人位。

さて、これはいかにもアメリカ人が好みそうな、家族や友情を大切にする素晴らしい仲間に恵まれた勇気
ある男たちの話で、しかも事実がベースにあるため、エンディングあたりでは私も胸が熱くなった。
それほど、「ど直球」の感動英雄映画だ。さらにアメリカの山火事は時々日本でもその規模がニュースになる
ほど、桁が違う火災で、これもアメリカならでは。そうした本国の様々な事情がこの映画に高評価を与えている
のだろう。実に良心的な映画だ。子供と観たいくらいの映画。悪い人が一人も出てこないというところも、
心底ひねくれた人物も出てこないところも、ちょっと出来過ぎじゃないか?と思えるくらいの(人によっては
気持ち悪いと思うくらいクリーンなレベル)★は8に届かないかなあ、という感じだった。

更に、こうした英雄譚に付き物の彼らを悩みながらも支える妻や家族、そして恋人。森林消防隊の奴らがまた
若く純情で良いやつばっかりなので、ラストはほんとに心に沁みる。

アリゾナ州の消防には森林消防隊と建物消防隊がある。このうち森林消防隊でも、優れた専門技術を持つ精鋭
部隊をホットショットと呼ぶ。彼らは勇気とプロ意識に裏付けられた怖いもの知らずの面々だ。
映画ではエリック・マーシュ(ジョシュ・ブローリン)を隊長とする部隊が、プレスコット市の市長と、
防災部長の理解を得た上、審査を経て、ホットショットに昇格するストーリーが前半。
ホットショットの仕事は主に、火災を食い止める防火帯を確保することで、そのために木を切り倒したり、
ブッシュを狩ったり、敢えて一帯を早めに燃やして延焼を食い止めるというハードで地味な仕事だ。常に
風や気温を読んで火がどちらへ流れるかを瞬時に判断し無くてはならない。

こうした中、2013年6月、ヤーネルヒルというところで落雷による火災が発生。最初はボヤくらいだと思われて
いたが、出動したマーシュらの部隊は、あっという間に広がった火災に囲まれ逃げ道を失ってしまう。
彼らは訓練どおり、火の通り過ぎるまで人一人が入って伏せて使う耐火テントに隠れたが、テントが耐えうる
時間を超えて火災が滞在したため、そこにいた19人全員が殉職してしまった。

ただ一人、天候を読むため別の場所にいて他の部隊のクルマに助けられたブレンダン(マイルズ・テラー=
「セッション」でシゴカれるドラマーを演じた)のみ助かった。彼がこの映画の狂言回し的な存在となる。
(部隊メンバーの人間的な部分を一手に引き受けている形)男の仕事現場と家族や子ども、仕事上の悩みなどを
マーシュにぶつけながら、仲間に助けてもらいながら、男として成長していく途中で、悲劇に見舞われる。
「自分が死ねば良かったんだ」と言いたくもなる。
しかし隊長マシューの妻アマンダ(ジェニファー・コネリー)が自分も悲しみのどん底なのに、叱咤激励して
くれるのだった。

「風とともに去りぬ」では実際に家を燃やしていた映画も、今や本物そっくりの火災をCGで合成することが
出来る。これが映画に迫力を与えていて、緊張感もよく出ていた。
惜しむらくは、先程書いたように、全員いいやつで、悪い人が出てこない英雄映画なので、気持ちの良さが
ストレート過ぎてしまう恨みがある。マシュー夫妻と、ブレンダン夫妻にプライベートでの焦点が当たるが、
特にブレンダン夫妻の妻の気持ちに深く迫る、などがあるとと、★が半分くらい増えたと思う。
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<ストーリー>
 全米中に衝撃と悲しみをもたらした2013年の悲劇の実話を「ノーカントリー」「ヘイル、シーザー!」の
ジョシュ・ブローリン主演で映画化した実録スペクタクル・ドラマ。
2013年にアリゾナ州で発生した大規模森林火災に立ち向かう森林消防の精鋭部隊“ホットショット”の男たち
20人の絆と運命を描く。
共演はマイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・コネリー。
監督は「トロン:レガシー」「オブリビオン」のジョセフ・コシンスキー。

 アリゾナ州プレスコット市の森林消防隊員を率いるマーシュは、過酷な任務に耐えられるよう、日々隊員
たちを厳しく鍛え上げていた。ある日その森林消防隊に、薬物中毒の過去があり、おまけに窃盗罪で保護
観察中の若者マクドナウが入隊を希望する。“娘が生まれたのを機に心を入れ替えたい”という彼を、
マーシュは周囲の反対を押し切り採用する。
そしてマクドナウはその言葉通り、過酷な訓練に必死で食らいつき、次第に他の隊員たちの信頼を勝ち
取っていく。そんな中、現場での裁量権を持つべく、地方自治体の消防隊としては前例のない、特別な精鋭
チームにのみ与えられる“ホットショット”の認定を受けようと考えるマーシュだったが…。
(allcinema)

<IMDb=★7.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:87% Audience Score:91%>



by jazzyoba0083 | 2018-07-08 11:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)