踊る大紐育  On the Town(名画再見シリーズ)

●「踊る大紐育 On the Town」(名画再見シリーズ)
1949 アメリカ Metro-Goldwyn-Mayer 98min.
監督:スタンリー・ドーネン&ジーン・ケリー 製作:アーサー・フリード 作曲:レナード・バーンスタイン
出演:ジョーン・ケリー、フランク・シナトラ、ジュールズ・マンシン、フェラ・エレン、ベティ・ギャレット、
   アン・ミラー他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
毎月第二木曜に開催されている市の映像鑑賞会はこのところ、懐かしいミュージカルシリーズの上映が続く。
本作も何度も観てDVDも持っている作品だが、大画面で観たくて足を運んだ。

1940年代から60年代のMGMミュージカルは大好きで、特に本作と「雨に唄えば」は個人的に双璧を
成している。まさにMGM黄金期の不滅の傑作と言える。
オリジナルはブロードウェイミュージカルの「On the Town」である。そしてオリジナルの音楽を
手がけたのは、これで世に出たといえるレナード・バーンスタイン。しかし映画の方ではバーンスタインの
音楽は5曲に留まり、残りはMGMミュージカルには欠かせないロジャー・イーデンスが書いている。
故にオスカーにノミネートされたのはイーデンスである。そんなこともあったけど、冒頭の「ニューヨーク・
ニューヨーク」はミュージカル界に残る佳曲である。これから始まる24時間のドラマの幕開けに相応しい
ワクワクドキドキ感に満ちた愉しさが溢れている。

作品はケリー、シナトラ、マンシンの三人の水兵が半舷上陸で、24時間の休暇を与えられ、市内見学に
行きたい、というシナトラが残りの二人に解き付され、ガールハントに出かけるという、ボーイミーツ
ガールものということが出来る。ストーリーとしては他愛の無いものだし、ラストあたりの海軍バンザイも
戦争が終わってまだ4年しか経っていないんだなあ、と思わせる愛国精神ぶり丸出しだ。

ケリーが一目惚れしてしまうのが、ミス地下鉄のヴェラ・エレン。シナトラはといえば、タクシーの女性
運転手ベティ・ギャレットに一目惚れされ、自宅に引っ張り込まれてシナトラもメロメロになる。
一方、博物館で三枚目担当のマンシンが原人に似ている、ということから彼に興味を抱いた人類学者アン・
ミラーに追いかけられる形で恋に落ちる。こうして3組3様の短いながらも楽しく波乱に満ちた24時間の
恋愛が描かれる。エンパイヤステートビルで待ち合わせ、というのは、その後ケイリー・グラント、
デボラ・カーの「めぐり逢い」そのリメイクのトム・ハンクスとメグ・ライアンの「めぐり逢えたら」でも
使われていましたっけね。

さて、他愛のないストーリーだが、ダンスと歌の素晴らしいコラボレーションこそ本作の見所。そして
ニューヨーク市内を使ったカーチェイスなどロケとスタジオでの撮影のメリハリも宜しい。
ジーン・ケリーのダンスは弟子筋のスタンリー・ドーネンも振付師・ダンサー出身ということもあり
よく乗っているし、名手アン・ミラーもダイナミックなダンスを見せる。ダンスシーン全体の演出がいい。
懐古趣味、といわば言え。「明るく楽しい」映画のエンターテインメントの素晴らしさがここにはある。
テクニカラーもまた美しい。これからも何回か観るのだろう。
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<ストーリー>
24時間の休暇をもらった3人の水兵ゲイビイ(ジーン・ケリイ)チップ(フランク・シナトラ)オジイ
(ジュールス・マンシュイン)は紐育見物としゃれたが、ゲイビイはポスターの女アイヴィ(ヴエラ=
エレン)に惚れ込み、ポスターの示す通り博物館に出かけた。館の教授クレア(アン・ミラア)はオジイに
大変な思召し、チップはタクシーの女運ちゃんブランヒルド(ベティ・ガアレット)から熱を上げられた。

やっとシンフォニー・ホールでアイヴィをみつけたゲイビイが、嬉しがったのも束の間、たちまち女は
消えてしまった。が、彼女は踊子の身を恥じてコニイ・アイランドの舞台に逃げていたのだ。見世物小屋
ではブランヒルドを車持ち逃げ犯人と思いこんで追って来た警官隊が6人と衝突、大騒ぎになるが、
クレアの機智と警官の粋を利かした計らいで、すべてはうまくおさまった。翌朝、帰営する3人の水兵に、
女3人は熱い接吻を贈って別れを惜しんだ。(Movie Walker)

<IMDb=★7.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:96% Audience Score:83%>



by jazzyoba0083 | 2018-07-12 11:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)