ジュラシック・ワールド/炎の王国 Jurassic World:Fallen Kingdom

●「ジュラシック・ワールド/炎の王国 Jurassic World:Fallen Kingdom」
2018 アメリカ Amblin Entertainment、Legendary Entertainment、Perfect World Pictures、Universal Pictures.128min.
監督:J・A・バヨナ 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダイス・ハワード、ジャスティス・スミス、ダニエラピネダ、ジェフ・ゴールドブラム他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
前作が、パッとしなかった上、本国での評価が低いので、またやっちまったかなあ、と心配して、しかし
取り敢えずIMAX 3D(字幕)で鑑賞。大きな小屋だったけど、空いていたのが気になった。前作は満席状態
だったのに。

さて、このシーリーズは個人的に初作にトドメを刺すと思っているのだが、それ以降は同工異曲な感じが拭えず、
さらに、実在した恐竜が現代に現れるという迫力が新しかったところ、その後、遺伝子操作でどんな恐竜も出来ちゃう
ようになると、ダイナソー自体に興味が薄れていき、ストーリーとしても薄いなあ、と感じてしまうようになって
いた。その最たるものが前作だったのだった。

で、本作はどうだったか。脚本家が前作と同じコンビではあったが、スピルバーグの喝が相当入っていたのではないか、
と思われるフシが散見された。全体にストーリーを単純化し、遺伝子操作が生み出す自然への冒涜、人間の不遜さ、を
核兵器になぞらえて「人間が制御できなくなった」と警告する下りなどは、過去作への回帰であるに違いない。

上記のセリフを口にするのは、火山の噴火で恐竜たちが危なくなったことに対するアメリカの絶滅危惧種対応の委員会で
証言した初作での騒動の元であったイアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)その人であった。彼は「恐竜は滅びる
べきである」と宣言する。

そうした話の流れの中で、恐竜を金儲けや遺伝子操作の実験に使おうとする輩に鉄槌が(恐竜たちからの)下るという
カタルシスをオチとした。前作で遺伝子操作から誕生した「インドミナス・レックス」を悪の一味らが軍事生体兵器と
して更に強化・凶暴化したものを作り出すというとんでもない構想の元「インドラプトル」が誕生するのだが、
悪の一味は、結局この「インドラプトル」が逃げ出し、それを制御できず、次々と犠牲になっていく。そして、この
怪獣にトドメを刺すのが前作で登場した実在する小型恐竜で感情を持ったヴェロキラプトルの「ブルー」であった。

こうした流れを見るにつけ、人間が欲得で遺伝子を操作して、好き勝手な恐竜を生み出し、結局はそれらに成敗され、
人の不遜さを戒める構造になっているように思えた。つまり「ジュラシックパーク」が本来持っていた思想に戻って
分かりやすくなった、ということだろう。
結果、映画としての新鮮味や驚きは無くなったが、前作までの撚れてしまった方向性が是正され、見やすく分かりやすい
作品にはなっていた。それと「インドラプトル」の半端ない暴れっぷりと、最期は、初作を思い浮かべさせるのに十分
だった。本国での評価は辛いものだが(中身が薄いという点では納得ではあるが)エンターテインメントとしてはまずまず
観られた作品だった。なによりこの映画は、VFXで作られるリアルな恐竜の迫力を味わう映画だ、という割り切りも必要
かも知れない。
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<ストーリー>
最新技術によって現代に甦った恐竜たちをリアルなCG映像で描き、世界中で大ヒットを記録した人気シリーズの第5弾。
大惨事に襲われて放棄されたテーマパーク「ジュラシック・ワールド」で自由に暮らす恐竜たちが、突然の火山噴火で
生死の危機にさらされ、彼らを巡る人間たちの思惑が交錯する。クリス・プラットらが前作に引き続き出演する。

ハイブリッド恐竜“インドミナス・レックス”とT-REXの死闘により崩壊したテーマパーク“ジュラシック・ワールド”が
存在するイスラ・ヌブラル島。
この島で、火山大噴火の予兆が観測されていた。危機的状況が迫る中、人々は恐竜たちの生死を自然に委ねるか、
自らの命を懸けて救い出すか、究極の選択を迫られる。救出を決意した恐竜行動学のエキスパート、オーウェン
(クリス・プラット)は、テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と共にすぐさま
行動を開始。ところが、島に向かったその矢先、火山が大噴火を起こす。こうして、生き残りを賭けた究極の
アドベンチャーが幕を開ける……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:51% Audience Score:56%>



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by jazzyoba0083 | 2018-07-14 11:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)