オーシャンズ8 Ocean's Eight

●「オーシャンズ8 Ocean's Eight」
2018 アメリカ Warner Bros.Pictures. 110min.
監督・原案・(共同)脚本:ゲイリー・ロス  (共同)製作:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ミンディ・カリング、サラ・ポールソン、
   アウクワフィナ、リアーナ、ヘレナ・ボナム=カーター他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
このシリーズは好きで、11からずっと観てきた。毎回豪華スターがずらりと並び、痛快な盗みのテクニックを
披露してくれる楽しさを堪能してきた。「オーシャンズ13」から11年経ち、拵えもガラリと変わり、主人公は
全員女性。監督もソダーバーグから「ハンガー・ゲーム」のゲイリー・ロスに変わった。だが、ソダーバーグが
プロデューサーに入っていることから、全体の雰囲気は前作までのものを残している。華麗で大胆、計算された
盗み。全体におしゃれ。

本作では、昨今のハリウッドの政治的な潮流も製作側の頭にあったのか、主人公チームが全員女性で、男性を
ギャフンと言わせる構造だ。前作までの流れとしてはジョージ・クルーニーが演じていたダニー・オーシャンの
妹デビー(サンドラ・ブロック)が今回も、兄貴並のリーダーシップを取ること。作中、どうやらダニーは
墓の中らしいのだが、実際はどうなのかは分からない。墓石にには死亡年が2018としてあったっけど。
(どうでもいいけど、サンドラ・ブロックってだんだんマイケル・ジャクソン顔になってきたんだけど、大丈夫
かな)

現実の世界ではシリーズで活躍していたバーニー・マックが難病で2008年に急死したため、ソダーバーグは
もう「オーシャンズ」シリーズは作らないと宣言していた。が、今回別形態を取りリブートしたわけだ。

【ネタバレしていきますのでご注意ください】
で、前作のようにメンバーには豪華スターがずらりと並び、盗むものはお金ではなく宝石と、女性主人公方向に
嗜好を振っている。ともかく、盗んだ宝石をバラバラにして売りさばく役まで老婦人たちだから徹底している。
元カレの罠で刑務所にぶちこまれていたダニーの妹デビーが出所した。真面目に地味に暮らします、とか
言っちゃて。その足で早速万引きや窃盗をして身の回りのものを揃え、友人ルー(ケイト・ブランシェット)と
会い、さっそく大仕事の計画を練る。

目標にしたのは、カルチエの持つ1億5000万ドルのダイヤモンドのネックレス。これがNYのメトロポリタン
美術館で開催される世界最大のファッションイベント、「メットガラ」に招待されたハリウッド女優の
ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身につけるのだが、これをいだだこうというものだ。

ダニーとルーはさっそく仲間を集める。仲間にはハイテクの専門家も当然必要だし、警戒されずに女優に
近づける人物もいる。一方、盗んだネックレスを3Dプリンターにかけてジルコニアの偽物を作り、当座
ばれないようにするためには宝石を加工する技術を持った人物も必要だ。彼女が本物のネックレスに
飾られているダイヤをバラバラにして、チームの参加者7人で分けるというのが報酬だった。

こうしてチームによる「全世界監視のイベントの中での超高級宝飾の窃盗計画」がスタートしたのだ。
それぞれの役割はしっかりと描かれているのだが、デビーが刑務所にぶちこんだ元カレに復讐をする
ことも加味されたため、事態が若干ややこしくなり、強奪は成功するのだが、元カレも御用となる
筋書きが並行して進むので、その辺りはしっかり筋を追うことが大事になる。

とにかくその華麗で計算された(でもよく考えるとツッコミどころもあるのだけれど)盗みの手口と、
デビーの元カレに対する復讐というカタルシスも加えて、観終わって、ちょっと筋が分かりづらい部分も
あるが、「面白かったね」と席を立つことは出来るだろう。だがちょっと小ぢんまりかなあ
それと、8とあるのに窃盗を始めるのは7人。結局、誰かさんも最初から(結果論ではあるけど)仲間
だった、というオチなんだね。

さらにオーシャンズシリーズの醍醐味であるオールスターキャストも大いに楽しめる。オスカー女優がずらり。
サンドラの気の強さ、ブランシェットの落ち着き、冷静、ヘレナ・ボナム=カーターのとぼけた味わい、
音楽界からはリアーナがハイテクの天才として、警備網やメンバーの連絡を司る。
加えて、アン・ハサウェイである。あまりの完璧さに、アメリカでは逆にアンいじめのハシュタグが出来る
くらいで、その理由が美しすぎる、ボディが完璧すぎる、歌が上手すぎる、目が大きすぎるとかだら、まあ
やっかみだな。完璧な美人も楽ではないということだ。このネットの時代。

女性大活躍のこの作品、肩の力を抜いて楽しみに行ったらいいんじゃないでしょうか。楽しめます。
女優たちのファッションも見ものだし、カメラワークや編集もなかなか凝っている。
この映画の中で一番可愛そうなのは「CARTIER」でしょう。間違いなく。
それにしてもダニー(クルーニー)は本当に死んじゃったのなあ。この続編が出来るとすると、その
あたりの謎も明らかになってきそうだ。
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<ストーリー>
5年の刑期を終え、晴れて刑務所を出所したデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)。
かつて“オーシャンズ”を率いたダニー・オーシャンを兄に持つ、生粋の強盗ファミリーの一員だ。

出所早々、刑務所の中で考え抜いたプランを実行に移すべく、右腕のルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)と
共に、個性豊かな犯罪のプロたちに声を掛け、“オーシャンズ”を新結成する。
集まったのは、いずれも一流の才能を持ちながら、冴えない生活を送るハッカーやスリ師、盗品ディーラー、
ファッションデザイナー、宝飾デザイナーといった面々。彼女たちのターゲットは、世界最大のファッションの
祭典“メットガラ”でハリウッド女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身に着ける1億5000万ドルの宝石。

しかしその前には、網の目のように張り巡らされた防犯カメラに加え、屈強な男たちという世界一厳しい
セキュリティが立ちはだかる。たった1秒の狂いが命取りになる。しかも、この祭典は世界中に生配信される予定と
なっていた。世界中が見守る前で宝石を盗み取るという前代未聞かつ型破りな犯罪。
果たしてその計画は成功するのか……?そして、その裏に隠された更なるデビーの思惑とは……?
(Movie Walker)

<IMDb=★6.4>
<Rotten Tomatoes=Tomotometer:67% Audience Score:47%>




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by jazzyoba0083 | 2018-08-10 11:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)