ショウ・ボート Show Boat (名画再見シリーズ)

●「ショウ・ボート Show Boat」
1951年 アメリカ Metro-Goldwyn-Mayer 108min.
監督:ジョージ・シドニー 製作:アーサー・フリード 
音楽:リチャード・ロジャーズ、オスカー・ハマースタイン二世
出演:キャスリン・グレイソン、ハワード・キール、エヴァ・ガードナー、ジョー・E・ブラウン、アグネス・ムーアヘッド
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
本作を初めとしてMGMミュージカル全盛時代の映画は、当ブログを開設する以前に観ているため、記事がアップ
されていない。というわけで、最近折にふれて見る機会が多いこの時期のミュージカルについても書き留めて置く
ことにする。

MGMミュージカルを代表するプロデユーサー、アーサー・フリードに、監督ジョージ・シドニーの組み合わせ。
安定の出来である。本作は1927年から500回以上も公演されたブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、これが
3度め。エドナ・ファーバーの原作にリチャード・ロジャーズが曲をつけ、作詞と脚本をオスカー・ハマースタイン
二世が担当した。本作は曲はそのままに、映画用に脚色を加え、コレオグラファーもつけ味わいを出している。

配役はMGMのお馴染みのミュージカルスター、キャスリン・グレイソンとハワード・キールが主役を務めるが、陰で
二人の愛を身を引きつつ見守る美味しい役にエヴァ・ガードナーが配されている。彼女はデビュー以来、なかなか芽が
出ず、苦労していたところ、この配役でブレイクし、後はみなさんご存知の通りの大女優の道を歩むことになる。

「オールマンリバー」を初めとして、歌われる美しかったり楽しかったりしっとりしたりした名曲はさすがに
名手の手になる佳曲ぞろいだ。残念ながらガードナーの歌声は吹き替えである。本人も頑張って自分が歌おうと
練習したのだが、叶わなかった。でもよく映像にマッチした歌声である。

ショウ・ボートとは、ミシシッピ川を行き来し、途中の街街で、船を停めて興行を打つ。時代は19世紀の後半に
設定されている。芸人は船上で生活をと共にしている。そんな芸人たちの愛と恋と家族の話である。船の上の芸人は
家族だという船長は、芸人の父親をもって任じる。彼の存在も暖かく家族を見守る役割として重要である。
色彩はテクニカラーで美しい。

開巻、ショウ・ボートがやってきたぞ、という声で綿摘みの黒人も街の白人もウキウキする様子がすでに楽しい。
「他人の幸せのためには自分は身を引く」ガードナーが美味しい所をもっていくしかけとなっている。
MGMミュージカルの古き良きこころがここにはある。
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<ストーリー>
24年間にわたるヒット・ミュージカル・プレイ「ショウ・ボート」は、エドナ・ファーバーのベスト・セラー
小説に基づいて、ジェローム・カーン=オスカー・ハマースタイン2世のコンビの作によるものだが、
その映画化はこの作品が3度目。
「アニーよ銃をとれ」と同じくアーサー・フリードが製作しジョージ・シドニーが監督したテクニカラー版
1951年度作品。

ミシシッピーの流れを行くショウボート。アンディ船長と継母パーシィ(アグネス・ムーアヘッド)に育てら
れたマグノリアは、美しい娘盛りを迎えていた。彼女と仲良しのジュリーは、ショウボートの主演女優だが、
ハーフ児の身で白人俳優スティーブンと結婚していることが法に触れて、去って行かねばならなかった。
入れ替わりに、粋なバクチ打ちのゲイロードが、スティーブンの後釜として乗り込んで来た。マグノリアは
たちまち彼と恋に落ち、駈け落ちしてシカゴで愛の巣を営んだ。

だが幸福は1年と続かず、ゲイロードはバクチに凝って財産を失い、マグノリアが妊娠していることも知らずに、
姿を隠してしまった。悲しみのマグノリアは、昔ショウボートにいたダンサー・チーム、エリーとフランク
(マージ&ガワー・チャンピオン)の世話で、ナイト・クラブに歌手として職を求めた。偶然そこには、
スティーブンに捨てられ酒浸りになっているジュリーがスターとしていた。ジュリーはマグノリアの不幸な姿を
垣間見て、彼女に職を与えようと、ひそかにそこを立ち去って行った。

やがてマグノリアは父と再会し、ショウボートに帰ってキムという女の子を生んだ。そして5年、ゲイロードは
ある船の中でジュリーと会い、キムのことを知った。彼は矢も楯もたまらずショウボートに帰って行った。
今はすっかり地道に帰ったゲイロードを、マグノリアは心から迎えるのだった。(Movie Walker)

<IMDb=★7.0>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:89% Audience Score:70% >



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by jazzyoba0083 | 2018-08-09 11:50 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)