マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー Mamma Mia! Here We Go Again

●「マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー Mamma Mia! Here We Go Again」
2018 アメリカ Legendary Entertainment,Universal. 114min.
監督・(共同)原案・脚本:オル・パーカー
出演:アマンダ・サイフリッド、ピアーズ・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、
   クリスティーン・バランスキー、ジュリー・ウォルターズ、ドミニク・クーパー、リリー・ジェームズ
   アンディ・ガルシア、シェール、メリル・ストリープ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想・映画の構成上、やむを得ずネタバラシをしていきますのでご注意ください>
個人的なことながら、前作は生まれて初めて外国(カリフォルニアはサンノゼ)の映画館で、字幕なしで
観た作品。あれから10年。初孫も今では10歳になり小学校5年生。いろんなことが変わる。

さて、ハリウッドもネタに苦労しているのか、このヒット作の続編を持ち出した。作り方は、過去に
戻って現在を観るというもの。これまでの「スター・ウォーズ」とか「Xメン」シリーズなどで多用されて
いる手法だ。本作も、メリル・ストリープの若き日と現在を交互に見せるというか、現在のシーンに過去を
カットバックしていくというのか、そういう構成でメリル・ストリープの娘アマンダ・サイフリッドの
人生の哀しみや喜びを中心に描いていく。もちろんABAの音楽は主役の一つ。オリジナルもいいけど、
映画の登場人物が歌う曲は、物語が乗っかっているので、一層心に響く。終映後、迷わずサントラを購入した。

さて、美しいエーゲ海に浮かぶギリシアのカロカイリ島。舞台は初作と同じ。前作で母ドナ(メリル・
ストリープ)と娘ソフィ(アマンダ)の二人はホテルを経営し、ソフィがスカイと結婚式を挙げるという
状況が舞台となった物語であった。
そこに、3人のパパを呼んでしまったことから起きた大騒動、って具合だった。

あれから10年。実はドナは既にこの世になく、ソフィは本作で初登場の謎の多いスペイン人、シエンフエゴス
(アンディ・ガルシア)を支配人に据えて、リニューアルオープンに向けて奮闘中だった。そしていよいよ
セレモニーの日も決まったのだが。旦那のスカイはホテル業の勉強でNYにいて、ソフィに島を出てNYに
来るようにその魅力を語ったりする。でも、ソフィは母との思いが詰まったこの島は去ることなど出来ない。

さて、そこから時代は、母ドナの大学卒業式へと遡る。そして親友二人を加え、どういう経緯で
カロカイリ島にやってきたのか。なぜ3人の男性と付き合うようになったのか、が現在と過去の物語を綾織り
しながら綴られていく。若きドナを演じたリリー・ジェームズがハツラツとして歌もうまく良かった!
これに、アメリカ人の建築家サム(ブロスナン)、イギリス人の銀行家ハリー(ファース)、冒険家で
紀行文作家のスゥエーデン人ビル(スカルスガルド)という前作の3パパもそもまま(10年年を食っては
いるが)登場。(それぞれの若き日の彼らを演じた3人も良かったよ)ドナ&ダイナモスのオリジナルメンバー、
ターニャとロージーも前作のキャスティングで10歳年を取って登場する。
そして本作の最大の目玉の一つである、ドナの母、ソフィのおばあちゃんルビー(シェール)が登場。
アルトの美声を聞かせる。全員歌上手い!ABAの音楽の70年台風曲調もあり私なんかは観て聞いているだけで
涙がこぼれそうになる。

というのも物語が、母ドナがどんな思いでソフィを生んだか、そして育てたかを、ソフィの妊娠出産という
エピソードを入れることで(特にみんな集まっての洗礼のシーンなどは面影のメリル・ストリープが歌うシーン
がありここでみんなやられると思う)、心を熱く打つ作りになっているからだ。
観終わって幸福感に浸れる映画。

ジーンと来る一方で全体としては明るく楽しい作品である。続編は初作に比べて難しいと思うし、監督も
脚本も変わっているし、前作の終わりと本作に辻褄が合わない部分やツッコミどころがないわけではないが、
それらを加味しても、楽しい114分だと思う。前作より登場人物は増えたが、物語に厚み(重層構造)が加わり、
母を思う娘の気持ちが美しく哀しく(メリルを亡き者にしたのは卑怯っちゃ卑怯だが)描いたことで、前作を
超えた楽しさが生まれたと感じた。本国での評価も総じて本作の方が前作よりも高い。

ただABAの楽曲としては前作の方がみんな知っている大ヒット曲のオンパレードだったと思う。ドナ&
ダイナモスの活躍が大きくフィーチャーされていたから仕方がないし、本作はしんみり度が前作より高く、
イケイケの雰囲気がやや抑制的になっているから。

それと感じたのだが、キャメラの映像が良く考えられていて、歌の最中の切り替えに鏡や空を上手く取り入れ
流れを阻害しないように工夫されている点に好感した。

ABAのメンバー、ベニー・アンダーソンがレストランのピアニストで登場していたり、日本のお笑い芸人、
横澤某が出てきたり、そんなトリビアも話題を呼んでいる。アマンダはお年相応なんだろうけど、ちょっと
痩せた?
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<ストーリー>
小さなリゾートホテルを経営するシングルマザーのドナとその娘ソフィの身に起きる騒動を描いた、人気
ミュージカルが原作の家族ドラマの続編。
母娘の念願だったホテルを完成させるも、突然の妊娠発覚に揺れるソフィと、ドナの過去の知られざる
エピソードが明らかになる。前作同様、母をメリル・ストリープ、娘をアマンダ・セイフライドが演じる。

どこまでも青く輝くエーゲ海に浮かぶギリシャのカロカイリ島。母ドナ(メリル・ストリープ)との夢だった
ホテルをついに完成させたソフィ(アマンダ・セイフライド)は、支配人に就任したセニョール・シエンフ
エゴス(アンディ・ガルシア)と共に、オープニングパーティの準備に駆け回っていた。

人生で最高に晴れやかな日。だが、ソフィの心は揺れていた。ニューヨークでホテルビジネスを学んでいる
夫のスカイ(ドミニク・クーパー)が、そこで働かないかと誘われていたのだ。ニューヨークで新たな人生を
始めることに魅力を感じるスカイと、母の夢にこだわるソフィ。2人の間には、かつてない危機が訪れていた。

そんな中、ソフィの妊娠が発覚。思わず、若き日の母と自分を重ねるソフィ。1人で私を身籠った時、ママは
どんな気持ちだったのか?3人のパパたちとはどのように出会い、なぜ別れたのか……?時は遡り、ドナが大学を
卒業した頃。広い世界へ羽ばたこうとしていたドナ(リリー・ジェームズ)は、パリに降り立ち、若き日のハリー
(ヒュー・スキナー)と出会う。だがそれは、彼女の人生を変える三つの出会いの始まりに過ぎなかった……
(Movie Walker)

<IMDb=★7.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:80% Audience Score:74% >



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by jazzyoba0083 | 2018-08-29 11:25 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)