アントマン&ワスプ Ant-Man and the Wasp (IMAX 3D)

●「アントマン&ワスプ Ant-Man & The Wasp」(IMAX 3D)
2018 アメリカ Marvel Studios 118min.
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ペーニャ、ミシェル・ファイファー、
   ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ダグラス他。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
マーベルやDCコミック系のアメコミ映画は大好きなので大体見逃さない。本作はまだ2作目で背景がややこしく
なっていないので、「デッドプール」なんかと並んで分かりやすく見やすくかつ楽しい。
更に、マーベル系において、お笑い担当の「健康お笑い」(筆者命名)部門なので、親子とも安心して楽しめる。
「デッドプール」はスプラッタ&残酷系のブラックだし、「ガーディアンズ~」のアライグマのロケットは皮肉屋で
世の中を斜めから見ている。その点、アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は演者のキャラクターも
含め、家庭的健康的なお笑いだ。今回も大いに笑わせていただいた。劇場でも笑い声があちらこちらから。

このところ3D映画は止めていたのだが、このアクションは3Dありきでしょ!と考え、IMAX 3Dのシネコンでの鑑賞。
前回の振り返りもあって丁寧な作りの続編で、やっぱりアクションは3Dが正解だった。アメコミの中にあっても
特殊な武器を使う訳ではなく、自身に異能があるわけでもないヒーローが、単に身体やものの大きさを小さくしたり
大きくしたりするだけの単純さで戦う分かりやすさと、悪者も出てくるけど、強烈さはなく、そういえば銃声が聞こえ
無かった気もする。ナイフは飛んでくるけど、そんな全体の雰囲気が好きだ。

前作で、ソ連の核ミサイルを止めるべく量子世界に行ってしまった、アントマンの生みの親ピム博士(マイケル・
ダグラス)の妻ジャネット(ワスプ1号=ミシェル・ファイファー)を、アントマンと、ピム博士夫妻の娘ホープ
(エヴァンジェリン=ワスプ2号)がタグを組んで活躍するというのが本筋。これに、縮小化実験の失敗の犠牲になった
ゴーストとの闘い、博士が闇で量子トンネルを作るに際し闇で物資を買い付けていた一味がFBIを利用して装置を
奪おうとする闘いが絡む。

見どころはとにかくアントマンが大きくなったり小さくなったりするアイデアに尽きる。舞台はサンフランシスコ。
あの坂道でのカーチェイスがクルマが大きくなったり小さくなったりすることで俄然面白くなる。(実際の街並みに
CGで繰り広げられるカーチェイスはできが良い)
更に、今回はアントマンが20メートルの大男になってしまうという状況も出現。さらなる笑いを誘う。身の回りの
小物も手元のスイッチひとつで巨大化したり、縮小化したり、いままでのマーベル・コミック映画にはない映像の
楽しみがある。この映画は宇宙も出てこない、(逆に量子の世界は出てくるけど)話の広がりが適当なので観ていて
とても居心地がいいというか話しに乗っかってギャグを楽しみやすく出来ていると思う。
(ただ、スコット・ラングがFBIによって足首に信号発信装置がつけられていて自宅軟禁になっているのには
やや説明が必要だろう。彼がアントマンとして「シビルウォー」に参加したときに、キャプテン・アメリカ側に
付いたことが条約違反とされ2年の軟禁移動禁止処分になっていたわけだ。故に彼は「インフィニティ・ウォー」に
参加できていない。)

それとアメコミに欠かせない、親子の、夫婦の、恋人同士の愛情が底辺にあることがいいんだな。
お約束どおり、続編への予告映像で本作も終わっている。
これは親子でご覧になると面白い映画だと思いますよ!その場合吹き替えがいいかな。
それにしてもCGといえば、冒頭で出てくる若いマイケル・ダグラスの映像はCG合成だろうけどよく出来て
いたなあ。
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<ストーリー>
マーベルの人気キャラクターにして異色の“最小”ヒーロー、アントマンの活躍を描くアクション・アドベンチャー
大作のシリーズ第2弾。アントマンの前に、アントマンスーツの開発者ピム博士の研究所を狙う謎の美女“ゴースト”
が現われ、アントマンは完璧すぎるヒロイン“ワスプ”とともに世界を守るための戦いに身を投じていく。
主演はポール・ラッド、共演にマイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ペーニャ、ミシェル・
ファイファー。監督は引き続きペイトン・リード。

 バツイチで無職、愛娘のキャシーにもなかなか会えない運に見放された冴えない男スコット。ピム博士が開発した
特殊スーツを身にまとうことで、身長1.5cmのヒーロー“アントマン”として活躍するも、ある事件のせいでFBIの
監視下に置かれるハメに。
そんな中、ピム博士から新たな任務が与えられる。アントマンの秘密が詰まった博士の研究所が、あらゆるものを
すり抜ける謎の美女“ゴースト”などに狙われているというのだ。博士の娘で自らも最小最強のヒロイン“ワスプ”と
なって戦うホープと力を合わせ、研究所を守るべく危険な敵に立ち向かっていくアントマンだったが…
(allcinema)

<IMDb=★7.4>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:88% Audience Score:80% >



by jazzyoba0083 | 2018-09-02 12:00 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)