イコライザー2 The Equalizer 2

●「イコライザー2 The Equalizer 2」
2018 アメリカ Columbia Pictures(a company of SONY) 121min.
監督:アントワーン・フークワ
出演:デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、ビル・プルマン、メリッサ・レオ、アシュトン・サンダース他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
前作から4年。同じ監督と主演で続編が作られた。前作も見ていて、ここにも感想を書いたが、基本的な感想は
前作と変わらない。一体、この手の映画の楽しさというのは、「悪い奴らを懲らしめる容赦の無さ」に対する
痛快感であろうと思うので、その点では徹底している。そのあたりが見やすくヒットするのだろう。
本作も面白かった。

前作では、部屋の中のものをビシッと揃えておかなければ気が済まない潔癖症的なデンゼルの性格が、徹底した
殺人テクニックに反映していた点で納得性が高かったが、続編では、そのあたりは分かったものとして描かれて
いるのだろうか、全体に前作を観ている条件というのが結構ついて回る。今回の相手は身内だ。かつての仲間との
死闘が描かれる。そこには何年もバディを組んだとか組まないとかの容赦は一切ない。それは相手とても同じこと。
その善悪のありようが分かりやすいので、スッキリ具合が上積みされるのでは、と感じた。

ちょっと残念だったのは、本筋が見えてくるまでにやや時間がかかること。また同じアパートに住む黒人のやや
悪い道に入りそうな黒人青年がスパイス的な役割を担うのだが、ラストシーンに結びつくカタルシスが、青年と
デンゼルの間にどのような影響のやりとりがあったのか、若干薄い感じがする。壁の画は巧すぎじゃないかな?

さりながら、デンゼルの圧倒的な強さは健在であり、カーアクションも含めて、よく計算され演出された
アクションシーンは見ごたえがあった。
昔の家で女性もののメガネをつくづくと眺めるデンゼルを観ていると、また続編がありそうだ。彼の妻か母親の
動向を巡って。キアヌ・リーブスのやっている同じようなやつと比べてスッキリ度はこちらに軍配を挙げたい。
前作ではホームセンターの従業員だったデンゼルだが、今回はウーバーみたいなタクシーの運転手をやっている。
このクルマというガジェットが映画にいいインパクトを与えたといえる。

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<ストーリー>
昼は堅気の仕事に就き、夜は法で裁けない社会の悪を退治する仕事請負人(=イコライザー)に変身。2つの顔を持つ男の
活躍を描く、デンゼル・ワシントン主演によるサスペンス・アクションの第2弾。
CIA時代の元上司を何者かに殺されたマッコールの壮絶な復讐劇が繰り広げられる。前作に引き続きアントワーン・
フークアが監督を務める。

元CIAトップエージェントのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、タクシードライバーとして真面目に働く
日々を送っていた。そんなある日、親友で唯一の理解者でもあるCIA時代の上官スーザン(メリッサ・レオ)が何者かに
殺害される。怒りに震えるマッコールは、極秘捜査を開始。しかし、スーザンが死の直前まで手掛けていた任務の真相に
近づくにつれ、彼の身にも危険が迫ってくる。その手口から身内であるCIAの関与が浮上。やがてマッコールは、かつての
自分と同じ特殊訓練を受けたスペシャリストの仕業であることを掴む……。(Movie Walker)

<IMDb=★7.0>
<Rottten Tomatoes=Tomatometer:51% Audience Score:69%>
<KINENOTE=74.8点>




by jazzyoba0083 | 2018-10-24 14:15 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)