ボヘミアン・ラプソディー Bohemian Rhapsody

●「ボヘミアン・ラプソディー Bohemian Rhapsody」
2018 イギリス・アメリカ Regency Enterprises and more.135min.
監督:ブライアン・シンガー(デクスター・フレッチャー)
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディー、ジョゼフ・マゼロ他

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<感想:★★★★★★★★☆☆+α>
<感想>
云わずと知れた、イギリスのロックバンド「クィーン」のフレディー・マーキュリーの伝記音楽ドラマである。
開巻、1985年、イギリスはウェンブリー・アリーナで開催された、アフリカ大陸救済チャリティの「LIVE
AID」に、今しも出番を迎え、ステージ出てきたフレディーの背中で始まる。

そして時代は1970年まで戻る。ここからフレディが如何にしてクィーンのメインボーカルとなり、ロックシーンの
ヒーローとなっていったかがドラマとして描かれていく。個人的な話で恐縮だが、1970年から1985年というと
一番ジャズに入れあげていた時期で、もちろんクイーンというバンドや著名な曲の数々は聞いて知ってはいたが、
一緒に育ったロック少年、ロック青年ではなかった。つまり私の音楽ライフの中ではやや軸を外した存在という
ことが出来る。じゃ、なんで見に行ったんだ、ということだが・・・。
一方、クィーンの音楽と一緒に青春を過ごした人、いつもクィーンの曲が横にあった人にとってこの映画は
あれこれなしに、どっぶり漬かれる理屈抜きの映画であろう。彼らの曲が28も聴ける。

1つはクイーンの分かりやすいリフを使ったメロディアスな典型的ブリティッシュ・ロックが好きだったこと。
(ファンという意味ではない) 2つ目は、監督が「Xーメン」シリーズのブライアン・シンガーだったこと。
彼がフレディをどう料理するかが観たかったのだ。(だが、完成間近でキャストと衝突して、シンガーは監督を
降りてしまった。というかクビになったのだな。やっぱり一筋縄では行かなかったのだ)

で、映画の出来だ。主演のラミ・マレックは開巻、ミックジャガーのそっくりさんかと思ったが、主役の人間性を
演じるにはやや荷が重かったのではないか。歌や仕草の真似は上手かったが、これは演技とは言えないだろう。
さらにハイライトの「LIVE AID」シーンを始めとして殆ど(全部ではないらしい)は、本物のフレディの音や
クィーンのコンテストで優秀な成績を収めた歌手の音を使っているという。つまり歌は聴き応えがあったとうこと。

伝記もののストーリーテリングとして、バンドのメンバー同士、プロデューサーとの、恋人との、対立や軋轢、
そして自分がバイセクシャルであることでの葛藤などはあくまでも事実として描かれていく。そこは伝記もの
以上のドラマの位置づけとしては若干弱いかな、と感じた。はじめの頃のフレディが生意気なことは良く描かれて
いたが、そのご人間が変わるポイントの描写がもう少しなんとかならなかったかなあ、と。おそらくエイズに
毒され、残された時間が無いとわかった時、彼は父からよく聞かされていた、良きことをなすという人生訓を
理解したあたりがターニングポイントじゃなかったか。

ではなぜ★が8つか、ということだが、これはもうラストの4曲(実際は6曲。不思議なことに、タイトルにも
なっている「ボヘミアン・ラプソディー」は時間の関係か、映画の中ではフルに演奏されない)の映像と歌声の
出来が、個人的には、クィーンのことを余り知らないのだが、涙腺が崩壊しそうになったからだ。不思議なことに。
彼らのつくるキャッチーでわかりやすくどこか哀愁を含んだメロディーラインの故か、歌詞の内容故かは
分からないけど。

「We Will Rock You」くらいしか知らない、という方も伝記エンターテインメントとしては面白いと思う。
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<ストーリー>
レディ・ガガが“史上最高の天才エンターテイナー”と讃え、ケイティー・ペリーが“今も最も影響を受けている”と
語るミュージシャン。それが伝説のバンド“クイーン”のリード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリーだ。
その名を知らずとも、『ボヘミアン・ラプソディ』、『伝説のチャンピオン』、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』と
いった名曲をほんのワンフレーズ耳にしただけで、たちまち誰もが心浮き立ち、歌い出さずにはいられない。

いかにしてフレディは、世間の常識や既成概念に逆らい、従来の音楽を打ち破り、世界中から愛されるエンター
テイナーとなったのか?なぜ愛と孤独、プレッシャーに引き裂かれたのか?そして、崩壊寸前に陥ったバンドを
立て直し、永遠のレガシーを確立できた理由とは……? 
20 世紀最大のチャリティコンサート“ライブ・エイド”で、音楽史に残る史上最高のパフォーマンスを披露した
彼らの華やかな活躍の裏には、誰も知らない物語があった……。(Movie Walker)

<IMDb=★8.4>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:61% Audience Score:94%>
<KINENOTE=86.8 点>





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by jazzyoba0083 | 2018-11-11 12:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)