ウェディング・バトル アウトな男たち Why Him?

●「ウェディング・バトル アウトな男たち Why Him?」
2016 アメリカ Twentieth Century Fox,Red Hour Films,21 Laps Entertainment. 111min.
監督:ジョン・ハンバーグ
出演:ジェームズ・フランコ、ブライアン・クランストン、ミーガン・ムラリー、ゾーイ・ドゥイッチ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
時々肩の力を抜いて見たくなるこの手の映画。評価なんてどうでもいい感じで観たい時に
寝落ち覚悟で見るタイプの作品。ジェームズ・フランコといえば「127時間」みたいなシリアスな
ものからこうしたシモネタ満載のおバカ映画まで幅広い芸風なのだが、こうしてみると彼の
本籍は、こっちの映画なんだろうな、と感じる。スティーヴ・カレル、ウィル・フェレル、
ポール・ラッド、ベン・スティラー、セス・ローゲンまたアパトー製作の作品に出る男優さんたちの
共通した印象だ。あ、ジョナ・ヒルも忘れてはいけないね。

本作も原題に見られる通り、「なんで彼なんだよ!」という女性側のお父さんのセリフ通りの
内容だ。ネットに押されて赤字が続く印刷業の社長ネッドの娘ステファニーはスタンフォード大学に
通う才媛だ。ネッドの誕生祝いにカリフォルニアからスカイプでお祝いを言う娘の後ろを、ケツ
丸出しの男登場で、氷つく誕生会場。実は男はステファニーの恋人レアードだった。娘は遅からず
父親にレアードを紹介するつもりだった。
娘に呼ばれて、カリフォルニアに行く父母と15歳の弟スコッティ。行ってみるとレアードの家は
巨大で、実は彼は有名なゲームを開発した会社を経営するIT長者だったのだ。だが、性格は、と
見ると全身タトゥーだらけで、口にする言葉は下品だし、いつもヤることしか考えていないような
ヤツ。お父さんとしてはこんな男と娘が付き合うことなどゆるせるわけに行かない。
しかし、どうやら彼は根っこはいいやつらしい。あとの物語はだいたい想像が付く。

ジェームズ・フランコがどの程度、エロくてへんてこりんなヤツか、彼の作ったゲームをやって
いた弟くんが結構影響されてしまったり、なんでこんなやつをステファニーは好きになったのか、
全くわからんのだが、まあ惚れたら最後だ。根っこはいいやつのレアードは、親父さんの会社を
買収して傘下に入れ、赤字を解消してやったり。しかし、男同士わかり会えない親父さんは
レアードの顔にパンチを入れる。それに激怒する娘。結婚なんてとんでもないという状況になって
しまった。レアードは変に律儀で父親に了解を得るまでプロポーズはしないという。

喧嘩別れの様相でクリスマスイブに寒い東部の我が家に帰ってくると、家には会社の従業員が
会社の立ち直りを祝って集まっていた。「クリスマスの奇跡だ」といって。そこにヘリコプター
に乗り込んだレアードがやってきた。なんだかんだでプロポーズを了解した親父さん、だが
プロポーズを受けた娘は大学を中退することは止め、卒業する、結婚はその後と決めた。

その後、親父さんの会社は、弟くんのアイデアで、日本のシャワートイレを自前で作りる会社へと
変貌。それをステファニーのアイデアで後進国支援に使い、会社は発展、めでたしめでたし。

そんなお話だ。見どころは、とにかくジェームズ・フランコがやらかす、あるいは口にする
数々のおバカな事。それをまともな親父さん一家がどう受け止めるか、巻き込まれるか、という
点だろう。とにかく頭を空っぽにして楽しめばいいタイプの映画だ。
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<ストーリー>
スタンフォード大学に通うステファニー・フレミングは恋人のレアード・メイヒューを自宅に招いていた。
その頃、ステファニーの父親であるネッドは友人や家族に55歳の誕生日を祝福されていた。
遠方に暮らすステファニーからも(テレビ電話で)祝福されて感極まるネッドだったが、(画面を)見知らぬ
男が娘の背後を横切ったのを見て仰天してしまった。

恋人の存在がバレてしまったため、ステファニーはレアードと家族を引き合わせることにした。レアードは
ゲーム会社の社長であり、大豪邸に住んでいた。レアードはフレミング一家に自宅を案内したが、その際に
ネッドの妻(バーブ)の容姿を褒めたことが彼の癪に障ることとなった。レアードの下品な言葉遣いもネッドの
気に入らなかったが、彼は背中に一家へのクリスマスカードをタトゥーとして彫り込むなどの奇行を連発して
ネッドのさらなる不興を買った。

ネッドがステファニーに「レアードと別れなさい」と言ったところ、ステファニーはチャンスをくれと懇願
するのだった。その後、レアードとネッドは森を散策することになった。歩いている途中、レアードは突然
「娘さんを僕に下さい」とネッドに言ってきた。完全に虚を突かれたネッドは「ダメだ」とはっきり言う
ことができなかった。

フレミング一家はレアードが主催するクリスマス・パーティーに参加することになった。ネッドの会社が
経営難に陥っていることを知ったレアードは「クリスマスプレゼント」と称して借金の肩代わりを申し出た。
経営者としてのネッドはその申し出に大喜びしていたが、彼には男・家長としてのプライドがあった。
そのため、ネッドは「馬鹿にするな」とレアードに殴りかかった。ステファニーとバーブは男たちの振る
舞いにほとほと愛想を尽かしてしまった。気まずい雰囲気のまま、一家はレアードの自宅を後にすることと
なった。

フレミング一家はステファニー抜きでクリスマスを祝うことになったが、祝いの席とは思えないほど
重苦しい雰囲気に包まれていた。そんな中、ヘリコプターのプロペラ音がどこからともなく響いてきた。
(wikipedia)

<IMDB=★6.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:38% Audience Score:51% >
<KINENOTE=65.4点>




by jazzyoba0083 | 2018-11-15 23:00 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)