ミスター・ガラス Glass

●「ミスター・ガラス Glass」
2019 アメリカ Buena Vista International and more.129min.
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン 
出演:ジェームズ・マカヴォイ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィルス、アニャ・テイラー=ジョイ他

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆+α>
<感想>
「アンブレイカブル」「スプリット」の完結編が「ミスター・ガラス」という事になる。前2作を
観ていないとちょっと辛いかなあ。特にラストシークエンスの大団円は。

列車事故で唯一人生き残ったデヴィッド(ブルース)、前作では女子高校生を監禁し、その異常
ぶりを振りまいてくれた多重人格者ケヴィン(マカヴォイ)、そして体が壊れやすいものの、
超人的な頭脳をもつミスター・ガラスことイライジャ(ジャクソン)。

犯罪を感知する能力を持つデヴィッドは息子とともに、セキュリティ会社を経営し、ビースト
こと"群れ"ケヴィンを追う。女子高生を軟禁したケヴィンから彼女らを助けるが、
不死身のデビッドがケヴィンと共に工場の窓から転落したこところを警察に捕らえられる。
そして精神病院に入れられ、ステイプル博士から「あなたがたは妄想の世界にいるだけ」と
説得される。
ケヴィンは大人しい人格にさせるため大きなフラッシュライトに囲まれた部屋に入れられて
いた。一方列車脱線犯のイライジャもこの病院に収容されていて、彼は二人を外に逃がし、
精神病院の庭で警備員や本人たちと戦わせる映像を防犯カメラに収めるのだった。

防犯カメラに映る特にビーストとなったケヴィンの、車もひっくり返してしまう馬鹿力、
ケヴィンにやられてもヘタらないデヴィッドと、その超能力ぶりを発揮し患者や医者などに
被害が出ているため警察が駆けつけ、超人たちは警察と対峙する。
警察はなぜか麻酔銃などは使わず、人力で抑えようとするがケヴィンの前には為すすべがなく、
ついにスナイパーの登場となる。

ケヴィンはまず、水に弱いデヴィッドを水槽に放り込み、水槽は破裂して外に流れ出た二人
だったが、デヴィッドは警官に庭の水たまりに頭を突っ込まれて殺される。
ケヴィンはスナイパーにならを撃たれ、前回監禁した女子高生の中で唯一父親から暴力を
受けていたことから手を出さなかったケイシーの腕の中で「ケヴィン・ウェンデル・クラム」
に戻って絶命する。

一方、その前にケヴィンは実はデヴィッドが助かった列車事故にケヴィンの父親も乗っていて
死亡。そのためにケヴィンの母親の暴力がひどくなり、結果彼の中にビーストが誕生したこと
を知った。ケヴィンはイライジャを車椅子から突き落とし、彼はまた骨を降り絶命する。
「これは始まりに過ぎない」と言い残して。

結局3人の超人は死んだ。そしてデヴィッドの息子、ケイシー、イライジャの母の3人が残った。
イライジャの最後の言葉は、ラストに証明される。ビーストとなったケヴィンの馬鹿力や
不死身のデヴィッドの動きを録画したものは、ステイプル博士に依って消去されたはずだったが
実はイライジャはこの動画を世界中に配信していたのだった。

映画に出てくるデヴィッドやケヴィンを殺す警官の腕にはクローバーの入れ墨が観られるのだが、
それはステイプル博士も所属する、「超人の存在を抹殺する機関」のメンバーだったのだ。

そして動画を観た世界の人々に超人の存在が示されることになり・・・。

本作は「ミスター・ガラス」と言う通り、イライジャが主役となっている。彼の頭脳が組み立て
た策謀は、前3作をまとめてエンディングを構成させている。

こんな脚本を書くのはナイト・シャマラン以外にはいないだろう。三部作が次第に考えオチに
なり、筋書きがややこしくて理解するのに苦労するようになるのだが、本作も、精神病院の
下りがいささかダレる。ラスト20分観れば全部分かってしまうような構成はシャマランらしく
ないなあ、と思った次第だ。「スプリット」の時と同様、24人の人格を演じ分けるマカヴォイ
が素晴らしいのだが、特にビーストの彼は特に良かった。ラストの温和な顔も。

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<ストーリー>
特殊能力を有するデヴィッド・ダンは「監視人(オーバーシーヤー)」とあだ名され、息子の
ジョセフと共に犯罪者を取り締まる活動を続けていた。ある日、デヴィッドはジョセフから
「ケビン・ウェンデル・クラムという解離性人格障害の男が、女子高生を倉庫に監禁した」と
いう話を聞き、直ちに人質の救助に向かい、そこでケビンの人格の一つビーストと熾烈な戦闘
となる。結果2人ともが警察に捕まり、精神病院に入院させられてしまうが、そこには
デヴィッドの仇敵、イライジャ・プライスも収容されていた。

精神病院の責任者である精神科医のエリー・ステイプルは、特殊能力を持つと主張する患者の
治療に専念しており、デヴィッドら3人は彼女の治療を受けることとなる。彼女は3人に対し、
特殊能力の有無の否定と、それを信じる精神の疾患を訴える。
納得出来ない3人だが、しかしデヴィッドとケビンは彼女の理論によって次第に自信が揺らい
でいく。

一方、認知症を装っていたイライジャは水面下でケビンに接触しビーストの人格を表出させ
ようとする。彼はデヴィットとケビンの存在を持って、ヒーローの実在を世界に証明する
ために動いていた。

イライジャの介入は成功し、表出したビーストが暴れ、病院全体を大混乱に陥れたが、それに
よって思わぬ真実が明かされることになる。イーストレイル117号の事故こそが全ての始まり
だったのである。(引用:Wikipedia)

<IMDb=★6.7>
<Metacritic=43>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:37% Audience Score:69%>
<KINENOTE=73.1点>




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Tracked from 象のロケット at 2019-11-15 01:20
タイトル : ミスター・ガラス
アメリカ・フィラデルフィアのある施設に、3人の特殊な能力を持つ男が集められ、研究が開始される。 不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、そして、非凡なIQと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つ〝ミスター・ガラス″。 彼らは、自分が人間を超える存在だと信じていた…。 『アンブレイカブル』のその後を描くサスペンス・スリラー。... more
by jazzyoba0083 | 2019-11-06 23:10 | 洋画=ま行 | Trackback(1) | Comments(0)