チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 Tulip Fever

●「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 Tulip Fever」
2017  アメリカ・イギリス Worldview Entertainment,Paramount Pictures,Ruby Films.105min.
監督:ジャスティン・チャドウィック 
原作:デボラ・モガー 『チューリップ熱』(白水社刊)/『チューリップ・フィーバー』(河出文庫刊)
出演:アリシア・ヴィキャンデル、デイン・デハーン、ジャック・オコンネル、クリストフ・ヴァルツ、ジュディ・デンチ他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1600年代のオランダには実際にチューリップ相場があり、投機熱が加熱しバブルの様相を呈した時期が
確かにあった。そうした事実とフェルメールやレンブラントの時代でもあった2つの当時のオランダの
光に焦点を当ててデボラ・モガーが著した小説の映画化。

なかなか個性的な登場人物がチューリップの球根を巡っての駆け引きを結構上手いプロットで描くが、
アリシア・ヴィキャンデル演じる主人公の行動が、ちょっと私の常識を逸脱していて、ラストのどんでん
返し?もそんなに上手くいくものかなあ、という蓋然性に納得がいかず、結局引いてしまって終わったの
だった。また、魚屋の子供を宿し、結果お金持ちから財産をごっそりいただいちゃった家政婦マリア
(ホリディ・グレインジャー)に物語を乗っ取られてしまったような塩梅も、如何なものか、という感じだ。

まあハッピーエンドとして描かれているが、お金持ちコルネリス(クリストフ・ヴァルツ)=孤児院から
ソフィア(アリシア)をお金で妻に貰い受けたものの、それを負い目に感じていた=は、妻に絵かきと
浮気された上に子供もマリアと魚屋の子供であったことを知り、世をはかなんで、東南アジア(東インド
会社か?)に行ってしまったのだが、彼の地で現地の妻を迎え子供も出来幸せを手に入れたと言われても
なんだかなあ、という感じだ。

また医師と助産師を抱き込んでお棺まで用意して死んだふりをして周囲を騙したソフィア、コルネリスに
腕を見込まれてソフィアの肖像画を描いたのは良かったがソフィアと出来てしまい、その後チューリップ
相場で失敗する絵かきのヤン(デイン・デハーン)は教会の絵描きとして再スタートを切ることが出来て
いるとか、都合の良い状況にいささか鼻白んだ。球根で金儲けをしている教会のジュディ・デンチなど
いいキャラがいるのにもったいなかったな。球根を酔っ払って玉ねぎと間違えて食べちゃったヤンの抜けた
友人の存在は傑作だったけど。

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<ストーリー>
作家デボラ・モガーがフェルメールの絵画から着想を得た小説を映画化。チューリップへの投機が盛ん
だった17世紀のオランダ。孤児だったソフィアは成人すると、有力な商人コルネリスに嫁ぐ。
ある日、夫が肖像画を描かせようと若手画家ヤンを家に招くが……。
監督は、「ブーリン家の姉妹」のジャスティン・チャドウィック。
出演は、「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデル、「アメイジング・スパイダーマン2」の
デイン・デハーン、「恋におちたシェイクスピア」のジュディ・デンチ、「ジャンゴ 繋がれざる者」の
クリストフ・ヴァルツ。

17世紀のオランダ、アムステルダム。チューリップの投機が盛んで、中でも希少な縞模様の入った
ものを“ブレイカー(色割れ)”と呼んだ。孤児として聖ウルスラ修道院で育った美しい少女ソフィア
(アリシア・ヴィキャンデル)は成人すると、富豪で有力者である商人コルネリス・サンツフォールト
(クリストフ・ヴァルツ)に嫁ぐ。
なかなか子供を授からないソフィアは、ソルフ医師(トム・ホランダー)に相談する。

一方、サンツフォールト家の女中マリア(ホリデイ・グレインジャー)は、魚売りのウィレム(ジャック・
オコンネル)に恋をしていた。コルネリスは妻との肖像画を描いてもらおうと、絵画商人マテウスから
若手画家ヤン・ファン・ロース(デイン・デハーン)を紹介してもらう。ヤンはソフィアの姿を観た瞬間、
恋に落ち、ソフィアも徐々に彼に惹かれていく。
その頃、ウィレムはマリアとの結婚のため、チューリップの球根の所有権証明書を手に入れる。ウィレムが
証明書への署名をもらうため所有者であるウルスラ修道院の修道院長(ジュディ・デンチ)を訪ねると、
修道院には白と真紅のブレイカーが1輪咲いていた。“マリア提督”と名付けられた球根の証明書を入手し、
幸せを掴んだはずのウィレムは、ヤンと逢瀬を重ねるソフィアの姿をマリアと勘違いしてしまう。

傷心のなか酒場で財布を盗まれ、恋人も財産も失ったウィレムは、そのままアムステルダムから姿を消す。
ウィレムを失ったマリアは、彼との子供を授かっていることをソフィアに告白する。ソフィアはマリアの
子供を自分の子供だと夫に思い込ませることを思いつく。妊娠により妻と夜を共に過ごせなくなった
コルネリスは、仕事と偽りユトレヒトの女の元へ行き、数週間留守にする。その間ソフィアとヤンは幸せな
日々を送る。
しかし、ヤンはソフィアのために金を工面しようと、チューリップの球根を盗みにウルスラ修道院へもぐり
こみ、捕えられる。それでも球根を諦めきれず、チューリップ売買に乗り出すが……。(Movie Walker)

<IMDB=★6.2>
<Metacritic=38>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:10% Audience Score:43%>
<KINENOTE=71.6点>




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Tracked from 象のロケット at 2019-12-11 19:34
タイトル : チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛
17世紀オランダの首都アムステルダム。 修道院で育った孤児の少女ソフィアは、年配の富豪コルネリスに嫁ぐが、なかなか子どもに恵まれない。 そんな時、ソフィアは肖像画を描くため屋敷に招かれた青年画家ヤンと恋に落ちてしまった。 美しいチューリップの球根が、彼らの運命を狂わせてゆく…。 ラブ・ストーリー。 ≪花に狂い、愛に狂う≫ R-15... more
by jazzyoba0083 | 2019-11-24 22:50 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)